JPH10332283A - 装入材投入用バケット - Google Patents
装入材投入用バケットInfo
- Publication number
- JPH10332283A JPH10332283A JP15733297A JP15733297A JPH10332283A JP H10332283 A JPH10332283 A JP H10332283A JP 15733297 A JP15733297 A JP 15733297A JP 15733297 A JP15733297 A JP 15733297A JP H10332283 A JPH10332283 A JP H10332283A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- bucket
- charging
- raw material
- taper
- melting furnace
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
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- Crucibles And Fluidized-Bed Furnaces (AREA)
- Furnace Charging Or Discharging (AREA)
- Load-Engaging Elements For Cranes (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 現在までは、操業者が溶解材料をバケット開
口部より著しく小さい形状にしてバケット内に装入し、
バケット内での材料の棚吊りを起こさせないように工夫
していた。しかし、溶解材料をある一定の形状に整える
には、大変な工程と労力、原料コストの上昇につながる
ので適切な解決方法が要望されていた。 【解決手段】 溶解材料の形状は比較的に固定している
がメーカー毎に異なり、その都度バケットを設計するの
ではなく、バケット内での棚吊りを防ぐことの可能な下
広がりの形状を有する原料投入バケット10に形成する
ことで課題を解決した。
口部より著しく小さい形状にしてバケット内に装入し、
バケット内での材料の棚吊りを起こさせないように工夫
していた。しかし、溶解材料をある一定の形状に整える
には、大変な工程と労力、原料コストの上昇につながる
ので適切な解決方法が要望されていた。 【解決手段】 溶解材料の形状は比較的に固定している
がメーカー毎に異なり、その都度バケットを設計するの
ではなく、バケット内での棚吊りを防ぐことの可能な下
広がりの形状を有する原料投入バケット10に形成する
ことで課題を解決した。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は誘導溶解炉または不
活性ガス誘導溶解炉、特に真空誘導溶解炉において、溶
解中に所定の高さから装入材料を追加投入することを可
能にする装入材投入用バケットに関する。
活性ガス誘導溶解炉、特に真空誘導溶解炉において、溶
解中に所定の高さから装入材料を追加投入することを可
能にする装入材投入用バケットに関する。
【0002】
【従来の技術】溶解材料を収納する原料バケットは、一
般的に図2(A)に示すように垂直方向に同一寸法を持
つ容器であり、形状は水平断面が円形または多角形でも
よく、底蓋が開放される直筒形形式のバケットである。
このような直筒形の原料バケットを使用する従来技術と
して、図2(A)を参照して出願人の先願として登録第
2003725号として登録され、実公平5−1975
5号公報に記載された『従来の技術』の項の記載を引用
して、従来一般的に採用されている材料装入装置として
の底蓋開放バケットの構造と、装入材投入の操作につい
ての概略を説明する。誘導溶解炉または不活性ガス誘導
溶解炉の溶解用ルツボ内に、 被溶解材としての装入材を
投入する機会は、溶解を始める当初の装入材投入と溶解
途中の装入材追加投入とがある。
般的に図2(A)に示すように垂直方向に同一寸法を持
つ容器であり、形状は水平断面が円形または多角形でも
よく、底蓋が開放される直筒形形式のバケットである。
このような直筒形の原料バケットを使用する従来技術と
して、図2(A)を参照して出願人の先願として登録第
2003725号として登録され、実公平5−1975
5号公報に記載された『従来の技術』の項の記載を引用
して、従来一般的に採用されている材料装入装置として
の底蓋開放バケットの構造と、装入材投入の操作につい
ての概略を説明する。誘導溶解炉または不活性ガス誘導
溶解炉の溶解用ルツボ内に、 被溶解材としての装入材を
投入する機会は、溶解を始める当初の装入材投入と溶解
途中の装入材追加投入とがある。
【0003】従来、真空誘導溶解炉などの装入材投入方
式としては、一般的に図2(A)に示されるように、底
蓋開放バケット方式が採用されており、その方式のもの
は、誘導溶解炉1が内部に据え付けられている真空チャ
ンバ1aの直上に、ゲートバルブ2を介して大気に通ず
る装入材投入室3が配設されている。装入材投入の操作
については、まず大気中で装入材投入室3から装入材投
入用バケット4を取り出し、そのバケット4内に所定量
の塊状の装入材(図示せず)を挿入する。ドラム3aに
巻回されたチェーン3bの先端に取り付けられたフック
3cにバケット吊り治具4aを吊るし、バケット吊り治
具4aに取り付けられたバケット4を、 減速された三相
モータ3dによって下降させるようになっている。装入
材投入用バケット4には互いに対向する一対の金具4b
が取り付けられ、その金具4bの上端に係止片が固定さ
れ、その係止片がバケット4の下降につれて、装入材投
入室3に取り付けられている底蓋開放位置決め金具5と
係合可能になっており、さらにバケット4の下降が進む
につれて、図2(A)のB部拡大図である図2(B)に
示されるようにバケット底蓋4cが開放され、装入材が
自由落下して投入される。
式としては、一般的に図2(A)に示されるように、底
蓋開放バケット方式が採用されており、その方式のもの
は、誘導溶解炉1が内部に据え付けられている真空チャ
ンバ1aの直上に、ゲートバルブ2を介して大気に通ず
る装入材投入室3が配設されている。装入材投入の操作
については、まず大気中で装入材投入室3から装入材投
入用バケット4を取り出し、そのバケット4内に所定量
の塊状の装入材(図示せず)を挿入する。ドラム3aに
巻回されたチェーン3bの先端に取り付けられたフック
3cにバケット吊り治具4aを吊るし、バケット吊り治
具4aに取り付けられたバケット4を、 減速された三相
モータ3dによって下降させるようになっている。装入
材投入用バケット4には互いに対向する一対の金具4b
が取り付けられ、その金具4bの上端に係止片が固定さ
れ、その係止片がバケット4の下降につれて、装入材投
入室3に取り付けられている底蓋開放位置決め金具5と
係合可能になっており、さらにバケット4の下降が進む
につれて、図2(A)のB部拡大図である図2(B)に
示されるようにバケット底蓋4cが開放され、装入材が
自由落下して投入される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】現在までの溶解作業で
は材料は、操業者が溶解材料をバケット開口部より著し
く小さい形状にしてバケット内に装入し、バケット内で
の材料の棚吊りを起こさせないように工夫していた。し
かし、溶解材料をある一定の形状に整えるには、大変な
工程と労力、原料コストの上昇につながる。
は材料は、操業者が溶解材料をバケット開口部より著し
く小さい形状にしてバケット内に装入し、バケット内で
の材料の棚吊りを起こさせないように工夫していた。し
かし、溶解材料をある一定の形状に整えるには、大変な
工程と労力、原料コストの上昇につながる。
【0005】
【課題を解決するための手段】溶解材料の形状は各操業
ごとに比較的固定しているが、メーカー毎に異なり、そ
の都度バケットを設計するのではなく、バケット内での
棚吊りを防ぐことの可能な下広がりの形状を有する請求
項1に記載の構成、または請求項2に記載のように垂直
方向の100/1000≧テーパ(D−d)/D≧10
/1000の関係を満足する装入材投入用バケットとす
る原料投入バケットを提供することにより、課題を解決
したものである。
ごとに比較的固定しているが、メーカー毎に異なり、そ
の都度バケットを設計するのではなく、バケット内での
棚吊りを防ぐことの可能な下広がりの形状を有する請求
項1に記載の構成、または請求項2に記載のように垂直
方向の100/1000≧テーパ(D−d)/D≧10
/1000の関係を満足する装入材投入用バケットとす
る原料投入バケットを提供することにより、課題を解決
したものである。
【0006】
【発明の実施の形態】図1は本発明の実施の形態とし
て、下広がりの形状の程度を示した原料バケット10を
示すものである。なお、この原料バケット10の形状は
図示する通り高さをHとし、上端13の寸法をd、下端
14の寸法をDとすると、d<Dであり、垂直方向のテ
ーパは、100/1000≧(D−d)/H≧10/1
000 の関係を満足する下広がりのバケット構造のものとす
る。テーパの度合いについては、原料の大きさに応じて
適正値があるが、一般的に市場に流通している原料で
は、上記条件をクリアする。ただし、リサイクル材とな
るとバケットの構造そのものから設計する必要が生じる
可能性がある。バケット内で装入材料が停滞する、いわ
ゆる材料棚吊り現象が溶解中に生じたりすると、溶解中
の溶湯に対し成分調整が不十分となり、製品として要求
される性能を達成できない場合がある。また、バケット
内で引っ掛かりが発生すると、それらの材料を取り出す
作業をし、再度原料を投入するという無駄時間が生じて
しまい操業計画に支障をきたすことになる。前述した垂
直方向のテーパは、図3に示すように100/1000
より大きくても、一応限界値95%に達して、それ以上
にしてもそれほどの効果は達成されず、一方垂直方向の
テーパが10/1000より小であると上下の寸法がほ
ぼ同一に近くなり顕著な効果は認められないので、上記
の垂直方向のテーパを100/1000と10/100
0の中間の範囲に設定した。
て、下広がりの形状の程度を示した原料バケット10を
示すものである。なお、この原料バケット10の形状は
図示する通り高さをHとし、上端13の寸法をd、下端
14の寸法をDとすると、d<Dであり、垂直方向のテ
ーパは、100/1000≧(D−d)/H≧10/1
000 の関係を満足する下広がりのバケット構造のものとす
る。テーパの度合いについては、原料の大きさに応じて
適正値があるが、一般的に市場に流通している原料で
は、上記条件をクリアする。ただし、リサイクル材とな
るとバケットの構造そのものから設計する必要が生じる
可能性がある。バケット内で装入材料が停滞する、いわ
ゆる材料棚吊り現象が溶解中に生じたりすると、溶解中
の溶湯に対し成分調整が不十分となり、製品として要求
される性能を達成できない場合がある。また、バケット
内で引っ掛かりが発生すると、それらの材料を取り出す
作業をし、再度原料を投入するという無駄時間が生じて
しまい操業計画に支障をきたすことになる。前述した垂
直方向のテーパは、図3に示すように100/1000
より大きくても、一応限界値95%に達して、それ以上
にしてもそれほどの効果は達成されず、一方垂直方向の
テーパが10/1000より小であると上下の寸法がほ
ぼ同一に近くなり顕著な効果は認められないので、上記
の垂直方向のテーパを100/1000と10/100
0の中間の範囲に設定した。
【0007】
【発明の効果】本発明の装入材投入用バケットでは、バ
ケット形状を、垂直方向のテーパが、例えば100/1
000から10/1000の範囲内にある適正値を有す
る下広がりの勾配を持つバケット構造としたので、完全
に棚吊りを起こすことなくバケット内に装入された材料
は残さず、全て溶解炉に装入することができる。
ケット形状を、垂直方向のテーパが、例えば100/1
000から10/1000の範囲内にある適正値を有す
る下広がりの勾配を持つバケット構造としたので、完全
に棚吊りを起こすことなくバケット内に装入された材料
は残さず、全て溶解炉に装入することができる。
【図1】本発明による装入材料投下装置を示す図で、同
図(A)は寸法比を示す側面図で、同図(B)は平面図
である。
図(A)は寸法比を示す側面図で、同図(B)は平面図
である。
【図2】同図(A)は従来の装入材料投下装置を示す側
面図であり、同図(B)は同図(A)のB部拡大図であ
る。
面図であり、同図(B)は同図(A)のB部拡大図であ
る。
【図3】100/1000において得率95%になる点
を上限値とし、10/1000で30%になる点を本願
発明の下限値として決定したグラフである。
を上限値とし、10/1000で30%になる点を本願
発明の下限値として決定したグラフである。
10:原料バケット 13:上端開口 14:下端開口 15:斜辺 d:上端開口の寸法 D:下端開口の寸法 H:高さ
Claims (2)
- 【請求項1】 真空槽内の誘導溶解炉等が溶解作業中
に、垂直方向上方の所定の高さから装入材を追加投入す
るための追加材投入装置としてのバケットは、その水平
断面が円、または多角形の中空筒状で、 その下端の底蓋
が開放可能にされ、下広がりのテーパにされることを特
徴とする装入材投入用バケット。 - 【請求項2】 前記バケットの上端開口の寸法をd、下
端開口の寸法D、高さをHとした場合、d<Dで、 垂直方向のテーパは、 100/1000≧テーパ(D−d)/D≧10/10
00 の関係を満足する請求項1記載の装入材投入用バケッ
ト。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP15733297A JPH10332283A (ja) | 1997-06-02 | 1997-06-02 | 装入材投入用バケット |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP15733297A JPH10332283A (ja) | 1997-06-02 | 1997-06-02 | 装入材投入用バケット |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH10332283A true JPH10332283A (ja) | 1998-12-15 |
Family
ID=15647387
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP15733297A Pending JPH10332283A (ja) | 1997-06-02 | 1997-06-02 | 装入材投入用バケット |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH10332283A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2008093704A (ja) * | 2006-10-12 | 2008-04-24 | Sekisui Chem Co Ltd | 鋳造装置 |
CN114719604A (zh) * | 2020-06-09 | 2022-07-08 | 姜春辉 | 一种用于金属/合金熔炼过程中添加材料的装置和方法 |
-
1997
- 1997-06-02 JP JP15733297A patent/JPH10332283A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2008093704A (ja) * | 2006-10-12 | 2008-04-24 | Sekisui Chem Co Ltd | 鋳造装置 |
CN114719604A (zh) * | 2020-06-09 | 2022-07-08 | 姜春辉 | 一种用于金属/合金熔炼过程中添加材料的装置和方法 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20040421 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20060131 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20070508 |
|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20071009 |