JPH1033080A - 自動搾乳機のティートカップ装着方法 - Google Patents

自動搾乳機のティートカップ装着方法

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Publication number
JPH1033080A
JPH1033080A JP19773396A JP19773396A JPH1033080A JP H1033080 A JPH1033080 A JP H1033080A JP 19773396 A JP19773396 A JP 19773396A JP 19773396 A JP19773396 A JP 19773396A JP H1033080 A JPH1033080 A JP H1033080A
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JP
Japan
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teat
teat cup
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end effector
sensor
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Pending
Application number
JP19773396A
Other languages
English (en)
Inventor
Naotake Nishizawa
尚武 西澤
Hiroshi Okada
寛 岡田
Tetsuo Ota
哲郎 太田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
M EE T KK
Orion Machinery Co Ltd
Original Assignee
M EE T KK
Orion Machinery Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】装着時間の大幅な短縮により装着効率を高める
とともに、同時に、コストダウンと構造の簡略化及び小
型コンパクト化を図る。また、各乳頭の位置を正確に検
出し、かつティートカップを迅速かつ確実に装着する。 【解決手段】予め、エンドエフェクタ2を標準位置Ps
に移動させ、この標準位置Psでエンドエフェクタ2の
左右に配した一対の反射型光学センサ(レーザセンサ)
3i,3jにより乳頭Ha…の位置を検出するととも
に、この検出結果により各ティートカップTa…をそれ
ぞれ対応する乳頭Ha…の位置に変位させ、この後、一
つ又は二つの乳頭Hc(Hd)の位置を検出し、かつ検
出した乳頭Hc(Hd)にティートカップTc(Td)
を位置決めして、各ティートカップTa…を乳頭Ha…
に同時に装着する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は搾乳ロボットのエン
ドエフェクタに支持される複数のティートカップを乳頭
に同時に装着する自動搾乳機のティートカップ装着方法
に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、乳頭にティートカップを自動で装
着する搾乳ロボットを備える自動搾乳機としては、ヨー
ロッパ特許No.300115A1公報等で開示される
自動搾乳機が知られている。
【0003】この種の自動搾乳機はX方向,Y方向及び
Z方向に移動する移動機構を備え、乳頭位置検出装置に
より乳頭の位置を検出するとともに、移動機構により、
四つのティートカップを一つずつ順番に乳頭に装着す
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上述した従来
の自動搾乳機はティートカップを一つずつ装着するた
め、四つのティートカップを全て装着するには相当の時
間がかかり、効率面で極めて不利になる問題があった。
【0005】一方、ロボット機能を各ティートカップ毎
に個別に設ければ、四つのティートカップを同時に装着
できるため、装着時間の大幅な短縮と効率アップを図れ
るが、反面、各乳頭を個別に検出する四つの乳頭位置検
出装置等が必要になり、コストアップと構造の煩雑化及
び大型化を招く。また、使用できる乳頭位置検出装置の
構成が制約され、各乳頭の位置を正確に検出できないと
ともに、ティートカップを迅速かつ確実に装着すること
ができない問題があった。
【0006】本発明はこのような従来の技術に存在する
課題を解決したものであり、装着時間の大幅な短縮によ
り装着効率を高めるとともに、同時に、コストダウンと
構造の簡略化及び小型コンパクト化を図ることができ、
しかも、各乳頭の位置を正確に検出し、かつティートカ
ップを迅速かつ確実に装着することができる自動搾乳機
のティートカップ装着方法の提供を目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段及び実施の形態】本発明に
係る自動搾乳機のティートカップ装着方法は、搾乳ロボ
ットMのエンドエフェクタ2に支持される複数のティー
トカップTa…を乳頭Ha…に同時に装着するに際し、
予め、エンドエフェクタ2を標準位置Psに移動させ、
この標準位置Psでエンドエフェクタ2の左右に配した
一対の反射型光学センサ(レーザセンサ)3i,3jに
より乳頭Ha…の位置を検出するとともに、この検出結
果により各ティートカップTa…をそれぞれ対応する乳
頭Ha…の位置に変位させ、この後、一つ又は二つの乳
頭Hc(Hd)の位置を検出し、かつ検出した乳頭Hc
(Hd)にティートカップTc(Td)を位置決めし
て、各ティートカップTa…を乳頭Ha…に同時に装着
することを特徴とする。
【0008】この場合、好適な実施の形態により、エン
ドエフェクタ2を標準位置Psに移動させるに際して
は、牛体Cを識別し、識別した牛体Cのデータベースに
基づいて移動させることができるとともに、牛体位置セ
ンサ5により牛体Cの位置を検出し、この位置の検出結
果に基づいて移動させることもでき、さらに、双方を同
時に用いることもできる。また、右側の反射型光学セン
サ3iは左側の二つの乳頭Hb,Hdを検出するととも
に、左側の反射型光学センサ3jは右側の二つの乳頭H
a,Hcを検出する。一方、乳頭Ha…を検出するに際
しては、標準位置Psにおいて反射型光学センサ3i,
3jを設定角度Qだけ回動変位させ、乳頭Ha…を検出
しない場合には、予め設定した一定量のストロークKo
だけ反射型光学センサ3i…を上昇させた後、当該反射
型光学センサ3i…を設定角度Qだけ回動変位させる乳
頭検出処理を繰り返す。この際、エンドエフェクタ2以
外の部位に駆動部6i…を配し、この駆動部6i…によ
る遠隔操作により反射型光学センサ3i…を回動変位さ
せるともに、エンドエフェクタ2以外の部位に駆動部6
m…を配し、この駆動部6m…による遠隔操作により反
射型光学センサ3i…を上昇させる。さらにまた、一つ
又は二つの乳頭Hc,Hdに対してティートカップT
c,Tdを位置決めするに際しては、一つの乳頭Hcが
入る矩形枠状(又はコの字形状)に形成したセンサフレ
ーム4fに複数の発光部7t…と受光部7r…を配する
ことにより、センサフレーム4fの内方にマトリクス状
の光路E…を形成する一つのフォトアレイセンサ4によ
り一つの乳頭Hcを検出し、検出した乳頭Hcにティー
トカップTcを位置決めして、各ティートカップTa…
を乳頭Ha…に同時に装着してもよいし、反射型光学セ
ンサ3i.3jにより前側の二つの乳頭Hc,Hdを検
出し、検出した二つの乳頭Hc,Hdにティートカップ
Tc,Tdを位置決めして、各ティートカップTa…を
乳頭Ha…に同時に装着してもよい。
【0009】
【実施例】次に、本発明に係る好適な実施例を挙げ、図
面に基づき詳細に説明する。
【0010】まず、本実施例に係るティートカップ装着
方法を実施できる自動搾乳機1を備えるストールAの全
体構成について、図4及び図5を参照して説明する。
【0011】ストールAは一頭の乳牛Cを収容するため
の区画である。ストールAは複数のフレームF…の組み
合わせにより構成し、前部には餌槽111を備える。ま
た、ストールAの左後半部には後扉112を付設すると
ともに、左前半部には前扉113を付設し、後扉112
は前端部を、前扉113は後端部をそれぞれ回動支点と
して開閉する。114は乳牛Cの動きを抑制するための
踏台である。一方、1はストールAに付設した自動搾乳
機であり、搾乳ロボットMを備える。
【0012】次に、搾乳ロボットMの構成について、図
4〜図12を参照して具体的に説明する。
【0013】搾乳ロボットMは大別して、乳頭Ha,H
b,Hc及びHdに対応した四つのティートカップT
a,Tb,Tc及びTdを支持するエンドエフェクタ2
と、このエンドエフェクタ2を移動させるマニピュレー
タMmと、エンドエフェクタ2に対して各ティートカッ
プTa…をそれぞれ変位させる変位駆動機構部Ua,U
b,Uc及びUdを有する。
【0014】一方、ストールAの近傍にはロボット支持
フレーム31を設置し、このロボット支持フレーム31
の上部にX方向移動部15を取付ける。X方向移動部1
5はX方向に移動する可動部32を有する。X方向移動
部15としては、例えば、サーボモータとボールネジ機
構を組合わせた直動アクチュエータを利用できる。ま
た、可動部32にはZ方向移動部17を取付ける。Z方
向移動部17はZ方向に移動する可動部33を有する。
Z方向移動部17もX方向移動部15と同様の直動アク
チュエータを利用できる。そして、可動部33にはケー
シング34を有する駆動ユニット19を取付ける。な
お、駆動ユニット19の側面には表示部35d及び操作
部35cを有する制御盤35を配設する。
【0015】また、ケーシング34の下部にはY方向移
動部16を構成する回動アーム18の後端部を、ステッ
ピングモータ36により回動変位可能に取付ける。これ
により、回動アーム18の前端部はY方向に移動する。
一方、回動アーム18の前端部にはエンドエフェクタ2
のベース部10を、ステッピングモータ37により回動
変位可能に取付ける。これにより、エンドエフェクタ2
はY方向に平行移動する。
【0016】他方、ティートカップTaは、エンドエフ
ェクタ2のベース部10に設けた変位機構部Waにより
支持される。変位機構部WaはX方向変位部Wax,Y
方向変位部Way及びZ方向変位部Wazを有し、これ
により、ティートカップTaはX方向,Y方向及びZ方
向に変位自在となる。この場合、X方向変位部Waxは
ベース部10にスライド自在に設けることによりX方向
に変位するスライド部材11aを有するとともに、Y方
向変位部Wayは当該スライド部材11aに後端部を回
動自在に設けることにより、前端部がY方向に変位する
アーム部材12aを有する。また、Z方向変位部Waz
は当該アーム部材12aの前端部に昇降自在に設けるこ
とによりZ方向に変位する昇降部材13aを有し、ティ
ートカップTaはこの昇降部材13aにより支持され
る。
【0017】この場合、Z方向変位部Wazは図9に示
すように、下方に延出したガイドロッド42を有するカ
ップ係合部41を有し、ガイドロッド42はアーム部材
12aの前端部に設けたガイド孔部43によりZ方向へ
スライド自在に支持される。また、ティートカップTa
の上部にはフランジ部44を一体に有し、このフランジ
部44の一端部に引戻ワイヤ45の前端を結合する。こ
の引戻ワイヤ45は下方に導き、カップ係合部41に設
けた挿通孔部46に挿通させる。なお、47は凹状に形
成した嵌合部であり、フランジ部44の下面に設けた被
嵌合部48と嵌合してティートカップTaとカップ係合
部41の位置決めを行う。
【0018】他方、前記駆動ユニット19には、変位機
構部WaにおけるX方向変位部Wax,Y方向変位部W
ay及びZ方向変位部Wazに対応する駆動部Dax,
Day及びDazを収容する。駆動部Dax(Day及
びDazも同じ)は、図12に示すように、サーボモー
タ51とボールネジ機構52を用いた直動アクチュエー
タ20を利用できる。なお、直動アクチュエータ20に
は可動部の進退変位ストロークを検出するポテンショメ
ータ53を付設する。
【0019】また、駆動部Dax,Day及びDaz
と、対応するX方向変位部Wax,Y方向変位部Way
及びZ方向変位部Wazは、それぞれ遠隔操作用伝達部
20ax,20ay及び20azにより連結する。即
ち、遠隔操作用伝達部20axはアウタチューブ21a
xと、このアウタチューブ21axの内部にスライド自
在に挿通し、かつ伝達方向に剛性を有するインナワイヤ
22axを有し、アウタチューブ21axの前端はベー
ス部10に固定した固定ブラケット61aに結合すると
ともに、後端は駆動ユニット19に固定した固定プレー
ト62に結合することにより、伝達方向の位置を固定す
る。そして、インナワイヤ22axの前端はスライド部
材11aに結合するとともに、後端は駆動部Daxの可
動部に結合する。一方、遠隔操作用伝達部20ayも同
様のアウタチューブ21ayとインナワイヤ22ayを
有し、アウタチューブ21ayの前端は固定ブラケット
61aに結合するとともに、後端は固定プレート62に
結合することにより、伝達方向の位置を固定する。そし
て、インナワイヤ22ayの前端は図7に示すように、
アーム部材12aのレバー部63に回動自在に結合する
とともに、後端は駆動部Dayの可動部に結合する。他
方、遠隔操作用伝達部20azも同様のアウタチューブ
21azとインナワイヤ22azを有し、アウタチュー
ブ21azの前端はアーム部材12aの前端に結合する
とともに、後端は固定プレート62に結合することによ
り、伝達方向の位置を固定する。そして、インナワイヤ
22azの前端は昇降部材13aに結合するとともに、
後端は駆動部Dazの可動部に結合する。このような、
変位機構部Wa、駆動部Dax,Day,Daz及び遠
隔操作用伝達部20ax,20ay,20azは、エン
ドエフェクタ2に対してティートカップTaを変位させ
る変位駆動機構部Uaを構成する。
【0020】他方、アーム部材12aの前端部と駆動ユ
ニット19に固定した支持プレート65間には、引戻用
アウタチューブ66の両端をそれぞれ結合するととも
に、引戻用アウタチューブ66の内部に前記引戻ワイヤ
45をスライド自在に挿通させ、引戻ワイヤ45の後端
は駆動ユニット19に収容した巻上機構部67により巻
上可能に構成する。巻上機構部67は巻上モータ68と
この巻上モータ68の回転軸に取付けた巻取プーリ69
を備える。
【0021】また、エンドエフェクタ2のベース部10
には、このような変位駆動機構部Uaと同様に構成した
変位駆動機構部Ub,Uc及びUdを備え、対応する他
のティートカップTb,Tc,Tdを変位させる。この
場合、変位駆動機構部Ub,Uc及びUdは構成要素の
配設位置及び形状の相違を除き、変位駆動機構部Uaと
同じである。
【0022】このような構成により、エンドエフェクタ
2には比較的重い駆動部Dax…が存在しないため、搾
乳ロボットM全体の小型コンパクト化及び軽量化が図ら
れ、エンドエフェクタ2を移動(変位)させる際の高速
化が可能になるとともに、エネルギ消費の低減に伴う経
済性,エンドエフェクタ2の小型化に伴う牛体への安全
性,さらには、エンドエフェクタ2の軽量化に伴う耐久
性及び信頼性の向上が図られる。
【0023】一方、搾乳ロボットMには乳牛Cの乳頭H
a…の位置を検出する位置検出部を備える。
【0024】まず、5はストールAに進入した乳牛C
(牛体)の位置を検出する牛体位置センサであり、牛体
の後端に当接板72を当接させることにより乳牛Cの前
後方向位置を検出するとともに、当該当接板72と一体
に移動し、かつ横方からレーザ或いは超音波等を発する
反射型光学センサ73により乳牛Cの左右方向位置を検
出する。
【0025】また、3i,3jはエンドエフェクタ2に
おけるベース部10の左右に配設した一対のレーザセン
サ(反射型光学センサ)である。この場合、図2に示す
ように、右側に位置するレーザセンサ3iは左側に位置
する二つの乳頭Hb,Hdの位置を検出するとともに、
左側に位置するレーザセンサ3jは右側に位置する二つ
の乳頭Ha,Hcの位置を検出する。このような交差形
式による検出方法により、四つの乳頭Ha…の位置を確
実に検出できる利点がある。
【0026】一方、レーザセンサ3iはベース部10に
固定したセンサ支持部76に昇降自在に支持されるセン
サ昇降部77を有するとともに、このセンサ昇降部77
の上面に回動部78rを介して回動自在に取付けたセン
サカバー78を有する。このセンサカバー78は外光に
よる影響を防止するもので、前方が開放されたボックス
状に形成し、内部にレーザセンサ本体3imを収容す
る。
【0027】他方、駆動ユニット19には駆動部6m,
6iを収容し、駆動部6mとセンサ昇降部77を遠隔操
作用伝達部81により連結するとともに、駆動部6iと
センサカバー78を遠隔操作用伝達部84により連結す
る。即ち、遠隔操作用伝達部81はアウタチューブ82
と、このアウタチューブ82の内部にスライド自在に挿
通し、かつ伝達方向に剛性を有するインナワイヤ83を
有し、アウタチューブ82の前端はセンサ支持部76に
結合するとともに、後端は駆動ユニット19の固定プレ
ート62に結合することにより、伝達方向の位置を固定
する。そして、インナワイヤ83の前端はセンサ昇降部
77に結合するとともに、後端は駆動部6mの可動部に
結合する。また、遠隔操作用伝達部84も同様のアウタ
チューブ85とインナワイヤ86を有し、アウタチュー
ブ85の前端はセンサ昇降部77に結合するとともに、
後端は固定プレート62に結合することにより、伝達方
向の位置を固定する。そして、インナワイヤ86の前端
は図8に示すように、センサカバー78に設けたレバー
部87に回動自在に結合するとともに、後端は駆動部6
iの可動部に結合する。なお、他方のレーザセンサ3j
もレーザセンサ3iと同様に構成する。
【0028】さらに、一つのティートカップTaに対し
てフォトアレイセンサ4を付設する。91はベース部1
0に配設した昇降支持部であり、この昇降支持部91の
上端部にフォトアレイセンサ4を取付ける。これによ
り、フォトアレイセンサ4はティートカップTaの上方
に位置し、昇降支持部91により昇降する。フォトアレ
イセンサ4は図11に示すように、矩形枠状のセンサフ
レーム4fを有し、内側に乳頭Hcを入れることができ
る。センサフレーム4fは,左フレーム部4fa,右フ
レーム部4fb,前フレーム部4fc及び後フレーム部
4fdからなり、センサフレーム4fのフレーム内部に
は図11に示すように、発光部7t…と受光部7r…か
らなる複数組の光学センサを配設する。これにより、セ
ンサフレーム4fの内方の空間にはマトリクス状の光路
E…が形成される。
【0029】次に、自動搾乳機1における搾乳ロボット
Mの制御系統について、図12を参照して説明する。
【0030】図12中、100はコントローラであり、
制御部101,記憶部102及びドライブ部103を備
える。また、制御部101には牛体識別センサ104及
び牛体位置センサ5を接続するとともに、レーザセンサ
3i,3j及びフォトアレイセンサ4を接続する。一
方、マニピュレータMm(ステッピングモータ36,3
7、X方向移動部15,Z方向移動部17)は制御部1
01に接続する。また、駆動部Dax…(他の駆動部も
同じ)はドライブ部103に接続するとともに、駆動部
Dax…(他の駆動部も同じ)に付設したポテンショメ
ータ53…は制御部101に接続する。
【0031】次に、本実施例に係るティートカップ装着
方法について、図1に示すフローチャート及び図2〜図
12を参照して説明する。
【0032】今、ストールA内に乳牛Cが進入すれば、
扉112を閉じ、牛体識別センサ104により乳牛Cの
識別処理を行う(ステップS1,S2)。乳牛CはID
コードを記憶した首輪を掛けており、ストールAの前部
に配設した不図示のコード読取器によりIDコードを読
取って乳牛Cを識別する。そして、識別した乳牛Cのデ
ータを記憶部102に記憶したデータベースから読み出
すとともに、牛体位置センサ5により乳牛Cの位置を検
出し、データベース及び位置の検出結果に基づいて、エ
ンドエフェタ2を図5に実線で示すホームポジョンから
仮想線で示す標準位置Psまで移動させる(ステップS
3,S4,S5)。この場合、制御部101によりマニ
ピュレータMmを駆動制御する。なお、エンドエフェタ
2を標準位置Psまで移動させるに際し、本例では正確
性を高めるために、データベースと位置の検出結果の双
方を利用したが、いずれか一方でもよい。
【0033】次いで、右側に配したレーザセンサ3iを
図2に示す設定角度Qだけ回動変位させ、左側に位置す
る二つの乳頭Hb,Hdの位置を検出する。この際、レ
ーザセンサ3iは、最初に、図3に仮想線で示す標準位
置Psにおけるホームポジション(下限位置)において
検出を行う。この際、検出しない場合には予め設定した
一定量のストロークKoだけレーザセンサ3iを上昇さ
せることにより、同様にレーザセンサ3iを設定角度Q
だけ回動変位させて二つの乳頭Hb,Hdの位置を検出
する。このような乳頭検出処理は乳頭Hb,Hdの双方
の位置を検出するまで繰り返す(ステップS6,S7,
S8)。この場合、駆動部6mを駆動制御すれば、イン
ナワイヤ83が進退変位し、レーザセンサ3i(センサ
カバー78)を回動変位させることができるとともに、
駆動部6iを駆動制御すれば、インナワイヤ86が前進
変位し、レーザセンサ3iを上昇させることができる。
なお、図3はレーザセンサ3iをホームポジションから
ストロークKuだけ上昇させた際に、乳頭Hb,Hdを
検出した状態を示している。これにより、乳頭Hb,H
dまでの高さ(Z方向位置)と乳頭Hb,Hdの位置
(X方向位置及びY方向位置)を検出できる。同様の処
理は左側に配したレーザセンサ3jにおいても行う。こ
の場合、レーザセンサ3jは図2に示す設定角度Qだけ
回動変位させ、右側に位置する二つの乳頭Ha,Hcの
位置を検出する。
【0034】そして、レーザセンサ3i,3jによる検
出結果に基づいて、各ティートカップTa,Tb,Tc
及びTdをそれぞれ対応する乳頭Ha,Hb,Hc及び
Hdの下方に位置させる(ステップS9)。この場合、
各駆動部Dax…を駆動制御し、インナワイヤ22ax
…を進退変位させることにより、各ティートカップTa
…をX方向及びY方向に変位させる。
【0035】次いで、フォトアレイセンサ4を上昇さ
せ、乳頭Hcをセンサフレーム4fに入れることにより
乳頭Hcの位置を検出する。即ち、センサフレーム4f
の内方の空間に形成されたマトリクス状の光路E…の一
部は乳頭Hcにより遮断されるため、この情報に基づい
て制御部101は乳頭Hcの位置を検出する(ステップ
S10)。この場合、光路E…はマトリクス状のため、
正確(高精度)に検出できる。一方、制御部101はこ
の位置検出結果に基づいて、X方向移動部15とY方向
移動部16を駆動制御し、乳頭Hcがセンサフレーム4
fの内方の空間の中心(ティートカップTcの中心)に
位置するようにマニピュレータMmによりエンドエフェ
クタ2を移動させて位置決めする(ステップS11)。
【0036】そして、乳頭Hcがセンサフレーム4fの
中心に位置するように位置決めしたなら、各ティートカ
ップTa,Tb,Tc及びTdを同時に上昇させる。即
ち、駆動部Daz…を駆動制御し、インナワイヤ22a
z…を前進変位させることにより、カップ係合部41…
を上昇させれば、カップ係合部41…の上面にフランジ
部44…が載った状態でティートカップTa…も一緒に
上昇する。この際、嵌合部47…と被嵌合部48…は嵌
合して位置決めされる。なお、フォトアレイセンサ4に
よる乳頭Hcの検出は継続的に行い、乳頭Hcに対して
ティートカップTcを追従させる制御を行う。ところ
で、本例では別途のフォトアレイセンサ4を利用した
が、同様の目的でレーザセンサ3i,3jを利用しても
よい。この場合には、レーザセンサ3i,3jにより前
側の二つの乳頭Hc,Hdを検出する。検出に際しては
各レーザセンサ3i,3jの回動変位の反復動作を継続
的に行い、乳頭Hc,Hdに対してティートカップT
c,Tdを追従させる制御を行う。別途のフォトアレイ
センサ4を利用した場合には、乳牛Cの動きにフォトア
レイセンサ4がリアルタイムで追従し、ティートカップ
Ta…を確実に装着できる利点がある。また、レーザセ
ンサ3i,3jにより前側の二つの乳頭Hc,Hdを検
出する場合には、二つの乳頭Hc,Hdを同時に検出で
きるため、乳牛Cの向き(Z方向を支点とした回転方向
の動き)にも追従できる利点がある。
【0037】一方、ティートカップTa…がある程度上
昇すれば、負圧により乳頭Ha…が吸い込まれて真空接
続される(ステップS12)。接続されたならティート
カップTa…の上昇を停止するとともに、カップ係合部
41…を下降させる。これにより、カップ係合部41…
はフランジ部44…から離間し、ティートカップTa…
と昇降部材13a…間は引戻ワイヤ45のみとなり、テ
ィートカップTa…は水平方向へ変位自在となる。ティ
ートカップTa…の装着が終了したなら搾乳を開始す
る。他方、搾乳が終了したなら、巻上機構部67…によ
りワイヤ45…を巻上げれば、フランジ部44…が下方
に引張られ、ティートカップTa…は下限位置に戻され
る。
【0038】以上、実施例について詳細に説明したが、
本発明はこのような実施例に限定されるものではない。
例えば、フォトアレイセンサのセンサフレームは矩形枠
状に形成したが、コの字形状であってもよい。その他、
細部の構成,手法等において、本発明の精神を逸脱しな
い範囲で任意に変更できる。
【0039】
【発明の効果】このように本発明に係る自動搾乳機のテ
ィートカップ装着方法は、搾乳ロボットのエンドエフェ
クタに支持される複数のティートカップを乳頭に同時に
装着させるに際し、予め、エンドエフェクタを標準位置
に移動させ、この標準位置でエンドエフェクタの左右に
配した一対の反射型光学センサにより乳頭の位置を検出
するとともに、この検出結果により各ティートカップを
それぞれ対応する乳頭の位置に変位させ、この後、一つ
又は二つの乳頭の位置を検出し、検出した乳頭にティー
トカップを位置決めして、各ティートカップを乳頭に同
時に装着するようにしたため、次のような顕著な効果を
奏する。
【0040】 装着時間の大幅な短縮により装着効率
を高めるとともに、同時に、コストダウンと構造の簡略
化及び小型コンパクト化を図ることができる。
【0041】 各乳頭の位置を正確に検出し、かつテ
ィートカップを迅速かつ確実に装着することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る自動搾乳機のティートカップ装着
方法による装着手順を示すフローチャート、
【図2】同ティートカップ装着方法に用いる反射型光学
センサ(レーザセンサ)の動作説明図、
【図3】同装着方法に用いる反射型光学センサ(レーザ
センサ)の他の動作説明図、
【図4】同装着方法を実施できる自動搾乳機を備えるス
トールの側面図、
【図5】同自動搾乳機を備えるストールの平面図、
【図6】同自動搾乳機における搾乳ロボットに備える変
位駆動機構部の構成図、
【図7】同搾乳ロボットに備えるエンドエフェクタの平
面図、
【図8】同搾乳ロボットに備える反射型光学センサの一
部断面平面図、
【図9】同搾乳ロボットに備える変位駆動機構部におけ
るZ方向変位部の側面図、
【図10】同搾乳ロボットに備える反射型光学センサの
一部断面側面図、
【図11】同搾乳ロボットに備えるフォトアレイセンサ
の断面平面図、
【図12】同搾乳ロボットにおける制御系のブロック系
統図、
【符号の説明】
1 自動搾乳機 2 エンドエフェクタ 3i 反射型光学センサ(レーザセンサ) 3j 反射型光学センサ(レーザセンサ) 4 フォトアレイセンサ 4f センサフレーム 5 牛体位置センサ 6i… 駆動部 6m… 駆動部 7t… 発光部 7r… 受光部 M 搾乳ロボット Ta… ティートカップ Ha… 乳頭 Ps 標準位置 C 牛体 Q 設定角度 Ko 一定量のストローク E… 光路
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 太田 哲郎 長野県須坂市大字幸高246番地 オリオン 機械株式会社内

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 搾乳ロボットのエンドエフェクタに支持
    される複数のティートカップを乳頭に同時に装着する自
    動搾乳機のティートカップ装着方法において、予め、前
    記エンドエフェクタを標準位置に移動させ、この標準位
    置で前記エンドエフェクタの左右に配した一対の反射型
    光学センサにより乳頭の位置を検出するとともに、この
    検出結果により各ティートカップをそれぞれ対応する乳
    頭の位置に変位させ、この後、一つ又は二つの乳頭の位
    置を検出し、かつ検出した乳頭にティートカップを位置
    決めして、各ティートカップを乳頭に同時に装着するこ
    とを特徴とする自動搾乳機のティートカップ装着方法。
  2. 【請求項2】 牛体を識別し、識別した牛体のデータベ
    ースに基づいて、エンドエフェクタを標準位置に移動さ
    せることを特徴とする請求項1記載の自動搾乳機のティ
    ートカップ装着方法。
  3. 【請求項3】 牛体位置センサにより牛体の位置を検出
    し、この検出結果に基づいて、エンドエフェクタを標準
    位置に移動させることを特徴とする請求項1記載の自動
    搾乳機のティートカップ装着方法。
  4. 【請求項4】 牛体を識別するとともに牛体位置センサ
    により牛体の位置を検出し、識別した牛体のデータベー
    ス及び牛体の位置の検出結果に基づいて、エンドエフェ
    クタを標準位置に移動させることを特徴とする請求項1
    記載の自動搾乳機のティートカップ装着方法。
  5. 【請求項5】 右側の反射型光学センサにより左側の二
    つの乳頭を検出するとともに、左側の反射型光学センサ
    により右側の二つの乳頭を検出することを特徴とする請
    求項1記載の自動搾乳機のティートカップ装着方法。
  6. 【請求項6】 標準位置において反射型光学センサを設
    定角度だけ回動変位させ、乳頭を検出しない場合には、
    予め設定した一定量のストロークだけ反射型光学センサ
    を上昇させた後、当該反射型光学センサを前記設定角度
    だけ回動変位させる乳頭検出処理を繰り返すことを特徴
    とする請求項1記載の自動搾乳機のティートカップ装着
    方法。
  7. 【請求項7】 エンドエフェクタ以外の部位に駆動部を
    配し、この駆動部による遠隔操作により反射型光学セン
    サを回動変位させることを特徴とする請求項6記載の自
    動搾乳機のティートカップ装着方法。
  8. 【請求項8】 エンドエフェクタ以外の部位に駆動部を
    配し、この駆動部による遠隔操作により反射型光学セン
    サを上昇させることを特徴とする請求項6記載の自動搾
    乳機のティートカップ装着方法。
  9. 【請求項9】 一つの乳頭が入る矩形枠状又はコの字形
    状に形成したセンサフレームに複数の発光部と受光部を
    配することにより、センサフレームの内方にマトリクス
    状の光路を形成する一つのフォトアレイセンサにより一
    つの乳頭を検出し、検出した乳頭にティートカップを位
    置決めして、各ティートカップを乳頭に同時に装着する
    ことを特徴とする請求項1記載の自動搾乳機のティート
    カップ装着方法。
  10. 【請求項10】 前記反射型光学センサにより前側の二
    つの乳頭を検出し、検出した二つの乳頭にティートカッ
    プを位置決めして、各ティートカップを乳頭に同時に装
    着することを特徴とする請求項1記載の自動搾乳機のテ
    ィートカップ装着方法。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010502181A (ja) * 2006-09-05 2010-01-28 マースランド エヌ・ヴィ 家畜の自動搾乳装置

Cited By (5)

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US8807080B2 (en) 2006-09-05 2014-08-19 Maasland N.V. Implement for automatically milking a dairy animal
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US10743512B2 (en) 2006-09-05 2020-08-18 Maasland N.V. Implement for automatically milking a dairy animal
US10750712B2 (en) 2006-09-05 2020-08-25 Maasland N.V. Implement for automatically milking a dairy animal

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