JPH10330059A - カウンターウエイトを付けた油圧式エレベーター - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 油圧式エレベーター駆動方式のプランジャー
により押し上げると言う考えから外れ、ロープ式エレベ
ーターにあるカウンターケースを用い昇降させる為の荷
重をへらし、油圧式エレベーター機器の効率化を向上さ
せる。 【構成】上昇用シリンダー１と下降用シリンダー８の間
に上下滑車５を取り付けロープ４を掛け片側を壁１４に
もう片側をカウンター１４に固定する。カウンターに
は、かご６側に行くロープ４を掛ける。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】従来、油圧式エレベーターは、かご（人や
物を乗せ各階を上昇、下降する部分）と積載荷重（エレ
ベーターかご内に乗せられる重さ）をせり上げる機構と
なっているが、これだと油圧シリンダー及びポンプ、電
動機が大きくなる。ロープ式エレベーターより電動機容
量が、大きく効率がわるかった。しかしロープ式エレベ
ーターのようなカウンターケース（かごと積載荷重の半
分の和を滑車をとうし反対側に吊るすつり合重）を油圧
式エレベーターに付ける事によりロープ式を超えるぐら
いの効率を可能にした。

【０００２】プランジャーの小径化 油圧式エレベーターのプランジャー径は、プランジャー
に掛る荷重から油の圧力や座屈強度を考慮して算定して
いる。故にプランジャーに掛る荷重が、減れば小径にな
るのである。従来２：４の油圧式ですとプランジャーに
掛る荷重は、２×（積載＋かご）＋ロープ自重＋プラン
ジャー自重＋プランジャー上部滑車自重ですが、当発明
は、積載÷２と極めて減る為、プランジャーが小径とな
る。

【０００３】油圧ポンプの小形化及び速度の向上 油圧ポンプは、プランジャーの面積と速度で算出してい
る。この為、プランジャーが小径となると、油圧ポンプ
の吐出量が、少なくすむこれに伴い従来のポンプを利用
すれば、油圧式エレベーターの高速化が実現出来る。

【０００４】ガイドレールの共用 従来ガイドレールは、カウンターケースに２本 プラン
ジャーに２本となっているがカウンターのガイドシュー
とプランジャーのガイドシューを交わら無い位置にし、
両者を２本のレールに共用させた。

【０００５】油圧タンクが不要 当発明は、上昇下降するためにそれぞれ１本づつのシリ
ンダーを使用しているので、上昇用シリンダーから下降
用シリンダーに油を送ることで、エレベーターは、下降
し逆に下降用シリンダーからー上昇用シリンダーに油を
送るとエレベーターは、上昇する。故に油を一時貯める
場所（油圧タンク）が、いらないのである。

【０００６】消音化 従来油圧エレベーターと言うと油圧ユニットの騒音が、
ネックとされている。騒音の原因として、電動機が大き
いのと油を送る時の油送管に伝わる油の振動にある。当
発明は、電動機及び油を送る量（吐出量）の低下で、音
源が、小さくなり音がそれに伴い少なくなる。

【０００７】油送管小径化 油送管は、油が流れる速度で算定される。流速は、当然
油を送る量（吐出量）で決まるが、当発明は、プランジ
ャーの小径化により吐出量の低下で、油送管は、小さい
管径を可能にした。

【０００８】エレベーターの大型化 従来の技術では、油圧式エレベーターの積載荷重や昇降
速度に限界が有る。しかし市場では、物流倉庫の高層化
が進みフォークリフトを使用した上層階下層階えの荷物
の運搬がさかんになりエレベーターの大型化を求めてい
る。当発明は、従来の技術力で油圧式エレベーターの欠
点を補い大型化を可能にした。尚図解カウンターケース
のロープ掛かたを１：１に限らず２：１等を使用する事
により、ロープの強度も上げることが可能である。

【図面の簡単な説明】

【図１】エレベーター機器の略図である。

【図２】油圧式カウンター図である。

【符号の説明】

１ 上昇用シリンダー ２ 上昇用プランジャー ３ カウンターケース ４ ロープ ５ 滑車（シーブ） ６ かご ７ 下降用プランジャー ８ 下降用シリンダー ９ 油送管 １０ 油圧ポンプ １１ 電動機 １２ ガイドレール １３ ガイドシュー １４ ロープヒッチ

Claims (3)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】油圧式エレベーターにロープ式エレベータ
   ーに付いているカウンターケースを付け電動機及び機器
   の効率を上げた構造。
2. 【請求項２】カウンターケースとプランジャーをガイド
   するレールを共用した構造。
3. 【請求項３】油圧シリンダーを２本付け油圧タンクに戻
   る油を無くし油圧タンクを不要にした。