JPH103293A - 演奏情報通信システム - Google Patents

演奏情報通信システム

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Publication number
JPH103293A
JPH103293A JP8175990A JP17599096A JPH103293A JP H103293 A JPH103293 A JP H103293A JP 8175990 A JP8175990 A JP 8175990A JP 17599096 A JP17599096 A JP 17599096A JP H103293 A JPH103293 A JP H103293A
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JP
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waveform
performance
music
sound source
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Application number
JP8175990A
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English (en)
Inventor
Takashi Fujita
剛史 藤田
Shuji Miyasaka
修二 宮阪
Michio Matsumoto
美治男 松本
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Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 楽音の波形情報及び音色制御情報の通信によ
り、受聴者の意図する楽音再生を可能にし、少ないデー
タ量で多種類の楽器の演奏を実現すること。 【解決手段】 指示部25から演奏要請情報を入力する
と、送受信手段22、伝送路Nを介して演奏情報送信装
置10Aに送信される。制御演算部11Aは送信された
曲リクエスト情報により、必要な楽曲情報を楽曲情報記
憶部12Aより読み出し、波形圧縮符号化手段11aが
波形情報を圧縮符号化をする。演奏情報受信再生装置2
0Aがこの楽曲情報を受信すると、音色制御情報を受信
情報記憶部23に格納し、波形情報を復号して受信波形
記憶部24に格納する。演奏音の再生時には制御演算部
21Aは送信された演奏情報に基づいて波形情報を読み
出す。音源駆動部26は波形データから所望の楽音信号
を組み立てて出力する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、伝送路を介して音
楽演奏情報を提供する演奏情報通信システムに関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】近年、MIDI規格(Musical Instrume
nt Digital Interface)を利用した演奏情報通信システ
ムが開発されている。通信カラオケ装置として、例えば
MIDI信号の通信による演奏情報を提供するシステム
に、文字情報や画像情報の通信を併用したものがあり、
特開平5−35288号公報や特開平6−102876
号公報に具体例が記載されている。
【0003】これらの演奏情報通信システムは、おおよ
そ図9に示すようなものである。この演奏情報通信シス
テムはISDN通信回線で結ばれた演奏情報送信装置4
0と演奏情報受信再生装置50とにより構成される。I
SDN(Integrated Services Digital Network )44
は、音声、データ、画像などの多様な通信サービスを総
合的にサポートするためのデジタル通信回線である。演
奏情報送信装置40は送信側のDSU(Digtal Service
Unit ;回線終端装置)43を介してISDN44の一
端に接続され、演奏情報受信再生装置50は受信側のD
SU45を介してISDN44の他端に接続されてい
る。
【0004】演奏情報送信装置40は、ISDN44へ
の伝送制御等を行う制御演算部41と、演奏情報を記憶
する演奏情報記憶部42とを含んで構成される。一方、
演奏情報受信再生装置50は、ISDNインターフェー
ス(ISDN・I/F)52、受信再生を指示する制御
演算部51、受信した演奏情報を記憶する記憶部53、
MIDIインターフェース(MIDI・I/F)54、
各種の楽音波形を記憶したMIDI音源55を含んで構
成される。更に演奏情報受信再生装置50には、音声信
号を電力増幅するオーディオアンプ56と、音声を出力
するスピーカシステム57が接続される。
【0005】演奏情報送信装置40では、外部から何ら
かの演奏要請が生じると、制御演算部41により演奏情
報記憶部42から伝送すべき演奏情報が読み出され、I
SDN44を介して、演奏情報が演奏情報受信再生装置
50に送られる。
【0006】演奏情報受信再生装置50では、演奏情報
が送られると、ISDNインターフェース52を介して
その情報を記憶部53に記憶すると共に、制御演算部5
1の指示により、MIDIインターフェース54を介し
てMIDI音源55に演奏情報を送り、演奏を開始す
る。MIDI音源55で発生したアナログの楽音信号は
オーディオアンプ56で電力増幅され、スピーカシステ
ム57から出力される。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
様な方法では、GM(Genenal MIDI)等の標準音源規格
以外の音色や、送受信装置間で約束された音色マッピン
グ以外の音色を再生することが不可能である。また各楽
器の音質や特徴は基本的に受信側の音源システムに依存
しており、送受信間で全く同じ音源システムを使用しな
い限り、送信側の意図した演奏が忠実に再現されている
とは言い難い。
【0008】また仮に、演奏情報ではなく音声信号及び
楽音信号自体を伝送する通信システムを実施すれば、確
かに上記の問題は解決されるが、音声信号はMIDI信
号に比べデータ量が極めて膨大であり、これらのデータ
の通信だけでも非常に時間がかかってしまう。また逆に
通信時間を実使用に耐えうるまで短縮するよう、データ
圧縮を行ってしまうと、音質劣化が著しく、本来の音楽
に適した受聴者が希望する音質とはかけ離れたものにな
ってしまう。
【0009】本発明は、このような従来の問題点に鑑み
てなされたものであって、演奏情報の他に、楽曲情報で
指定される波形情報及び音色制御情報の通信を行うこと
により、演奏情報と音色制御情報に基づいた音源波形の
再生を可能し、比較的少ないデータ量の通信で送信側の
意図した音色による演奏を行う演奏情報通信システムを
実現することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】このような課題を解決す
るため本願の請求項1記載の発明は、演奏情報送信装置
と演奏情報受信再生装置を伝送路で接続し、前記演奏情
報送信装置の楽曲情報を演奏情報受信再生装置に伝送す
ることにより演奏音を提供する演奏情報通信システムで
あって、前記演奏情報送信装置は、楽器を特定して音色
や打鍵情報の時系列データを含む演奏情報、その演奏情
報で指定される楽器の音源波形を構成する波形情報、及
び音色制御情報を含む楽曲情報を記憶する楽曲情報記憶
部と、前記演奏情報受信再生装置から演奏要請が伝送さ
れたとき、前記楽曲情報記憶部に記憶された特定の楽曲
情報を呼び出し、前記楽曲情報を符号化して出力する送
信制御演算部と、を備え、前記演奏情報受信再生装置
は、前記演奏情報送信装置に演奏要請を出力すると共
に、前記演奏情報送信装置から伝送された楽曲情報を復
号化して音源再生を指示する受信制御演算部と、前記受
信制御演算部を介して入力された楽曲情報のうち、演奏
情報や音色制御情報を記憶する受信情報記憶部と、前記
受信制御演算部を介して入力された楽曲情報のうち、波
形情報を記憶する受信波形記憶部と、前記受信制御演算
部より指示された音源波形を、前記受信波形記憶部の波
形情報から読み出して合成し、音高、音量、音の長さ等
の演奏情報に基づいて音源再生を行う音源駆動部と、を
備えることを特徴とするものである。
【0011】また本願の請求項2記載の発明では、前記
送信制御演算部は、前記楽曲情報のうち波形情報を圧縮
符号化する波形圧縮符号化手段を有し、前記演奏情報受
信再生装置から演奏要請が伝送されたとき、前記楽曲情
報記憶部に記憶された特定の波形情報を呼び出して前記
波形圧縮符号化手段に与え、圧縮された波形情報を伝送
するよう指示するものであり、前記受信制御演算部は、
圧縮符号化された波形情報を伸長復号化する波形復号化
手段を有し、伝送された波形情報を前記波形復号化手段
により復号化して前記受信波形記憶部に記憶させること
を特徴とするものである。
【0012】また本願の請求項3記載の発明は、演奏情
報送信装置と演奏情報受信再生装置を伝送路で接続し、
前記演奏情報送信装置の楽曲情報を演奏情報受信再生装
置に伝送し、演奏情報受信再生装置に内蔵された波形情
報と送信された波形情報とを用いて演奏音を提供する演
奏情報通信システムであって、前記演奏情報送信装置
は、楽器を特定して音色や打鍵情報の時系列データを含
む演奏情報、その演奏情報で指定される楽器の音源波形
を構成する波形情報、及び音色制御情報を含む楽曲情報
を記憶する楽曲情報記憶部と、前記演奏情報受信再生装
置から演奏要請が伝送されたとき、前記楽曲情報記憶部
に記憶された特定の楽曲情報を呼び出し、前記楽曲情報
を符号化して出力する送信制御演算部と、を備え、前記
演奏情報受信再生装置は、内蔵音源の波形情報を記憶す
る内蔵波形記憶部と、内蔵音源の音色制御情報を記憶す
る内蔵音色情報記憶部と、前記演奏情報送信装置に演奏
要請を出力すると共に、前記演奏情報送信装置から伝送
された楽曲情報を復号化する受信制御演算部と、前記受
信制御演算部に伝送された楽曲情報のうち、演奏情報や
音色制御情報を記憶する受信情報記憶部と、前記受信制
御演算部に伝送された楽曲情報のうち、波形情報を記憶
する受信波形記憶部と、前記受信制御演算部より指示さ
れた音源波形を、前記受信波形記憶部の波形情報又は前
記内蔵波形記憶部の波形情報から読み出して合成し、前
記受信情報記憶部又は前記内蔵音色情報記憶部に保持さ
れた音色制御情報に基づいて音源再生を行う音源駆動部
と、を備えることを特徴とするものである。
【0013】また本願の請求項4記載の発明は、演奏情
報送信装置と演奏情報受信再生装置を伝送路で接続し、
前記演奏情報送信装置の楽曲情報を演奏情報受信再生装
置に伝送し、演奏情報受信再生装置に設けられたMID
I音源の波形情報又は送信された波形情報を用いて演奏
音を提供する演奏情報通信システムであって、前記演奏
情報送信装置は、楽器を特定して音色や打鍵情報の時系
列データを含む演奏情報、その演奏情報で指定される楽
器の音源波形を構成する波形情報、及び音色制御情報を
含む楽曲情報を記憶する楽曲情報記憶部と、前記演奏情
報受信再生装置から演奏要請が伝送されたとき、前記楽
曲情報記憶部に記憶された特定の楽曲情報を呼び出し、
前記楽曲情報を符号化して出力する送信制御演算部と、
を備え、前記演奏情報受信再生装置は、MIDI規格の
音源波形を記憶するMIDI音源部と、前記MIDI音
源部に音源波形の出力を指示するMIDI・インタフェ
ース部と、前記演奏情報送信装置に演奏要請を出力する
と共に、前記演奏情報送信装置から伝送された楽曲情報
を復号化し、前記MIDI音源部の音源波形を用いると
きは前記MIDI・インタフェース部に読出信号を与え
る受信制御演算部と、前記受信制御演算部に伝送された
楽曲情報のうち、演奏情報や音色制御情報を記憶する受
信情報記憶部と、前記受信制御演算部に伝送された楽曲
情報のうち、波形情報を記憶する受信波形記憶部と、前
記受信制御演算部より指示された音源波形を、前記受信
波形記憶部の波形情報から読み出して合成し、前記受信
情報記憶部に保持された音色制御情報に基づいて音源再
生を行う音源駆動部と、前記音源駆動部の出力する演奏
音と前記MIDI音源部の出力する演奏音とを混合する
ミキシング手段と、を備えることを特徴とするものであ
る。
【0014】また本願の請求項5記載の発明では、前記
送信制御演算部は、前記楽曲情報のうち波形情報を圧縮
符号化する波形圧縮符号化手段を有し、前記演奏情報受
信再生装置から演奏要請が伝送されたとき、前記楽曲情
報記憶部に記憶された特定の波形情報を呼び出して前記
波形圧縮符号化手段に与え、圧縮された波形情報を伝送
するよう指示するものであり、前記受信制御演算部は、
圧縮符号化された波形情報を伸長復号化する波形復号化
手段を有し、伝送された波形情報を前記波形復号化手段
により復号化して前記受信波形記憶部に記憶させること
を特徴とするものである。
【0015】また本願の請求項6記載の発明では、前記
送信制御演算部は、前記楽曲情報のうち波形情報を圧縮
符号化する波形圧縮符号化手段を有し、前記演奏情報受
信再生装置から演奏要請が伝送されたとき、前記楽曲情
報記憶部に記憶された特定の波形情報を呼び出して前記
波形圧縮符号化手段に与え、圧縮された波形情報を伝送
するよう指示するものであり、前記受信制御演算部は、
圧縮符号化された波形情報を伸長復号化する波形復号化
手段を有し、伝送された波形情報を前記波形復号化手段
により復号化して前記受信波形記憶部に記憶させること
を特徴とするものである。
【0016】また本願の請求項7記載の発明では、前記
演奏情報受信再生装置は、演奏曲のリクエスト情報と希
望の伝送時間を示す受信時間情報とを含む演奏要請情報
を入力する指示部を備え、前記波形圧縮符号化手段は、
前記演奏情報受信再生装置から演奏要請が伝送されたと
き、前記演奏要請情報の受信時間情報に基づいて圧縮率
を指定し、前記楽曲情報記憶部に保持された波形情報の
圧縮符号化を行うことを特徴とするものである。
【0017】また本願の請求項8記載の発明では、前記
演奏情報受信再生装置は、演奏曲のリクエスト情報と希
望の伝送時間を示す受信時間情報とを含む演奏要請情報
を入力する指示部を備え、前記送信制御演算部は、前記
演奏情報受信再生装置から演奏要請が伝送されたとき、
前記演奏要請情報の受信時間情報に基づいて、前記楽曲
情報記憶部に記憶された波形情報と音色制御情報を用い
るか、又は前記内蔵波形記憶部及び内蔵音色制御情報記
憶部に保存された内蔵波形情報と音色制御情報を用いる
かを判断して振り分ける音源波形振り分け手段、及び楽
曲情報の再編集を行う楽曲情報編集手段を有し、編集さ
れた楽曲情報を符号化して出力することを特徴とするも
のである。
【0018】また本願の請求項9記載の発明では、前記
演奏情報受信再生装置は、演奏曲のリクエスト情報と希
望の伝送時間を示す受信時間情報とを含む演奏要請情報
を入力する指示部を備え、前記送信制御演算部は、前記
演奏情報受信再生装置から演奏要請が伝送されたとき、
前記演奏要請情報の受信時間情報に基づいて、前記楽曲
情報記憶部に記憶された波形情報と音色制御情報から生
成される音色を用いるかを判断し振り分ける音色振り分
け手段、及び楽曲情報の再編集を行う楽曲情報編集手段
を有し、編集された楽曲情報を符号化して出力すること
を特徴とするものである。
【0019】また本願の請求項10記載の発明では、前
記送信制御演算部は、前記演奏情報受信再生装置から送
信される演奏要請情報の受信時間に基づき、各音色毎に
音源波形の振り分け又は音色の振り分けを行い、波形圧
縮率を示す送信指示情報を記録した楽曲情報を再編集す
る楽曲情報編集手段を有し、前記送信指示情報に従い波
形情報の圧縮符号化あるいは楽曲情報編集を行うことを
特徴とするものである。
【0020】請求項1記載の構成によれば、演奏情報送
信装置では、外部から何らかの演奏要請が生じると、制
御演算部により楽曲情報記憶部から通信すべき楽曲情報
が読み出され、伝送路を介して楽曲情報が演奏情報受信
再生装置に送られる。楽曲情報は、演奏情報、演奏で使
用される音色波形及びその音色波形を再生するための音
色制御情報を含んでいる。演奏情報受信再生装置では、
楽曲情報が送られると、楽曲情報のうち演奏情報と音色
制御情報を受信情報記憶部、波形情報を受信波形記憶部
に記憶するとともに、制御演算部では、受信情報記憶部
から演奏情報と音色制御情報を読み出し、演奏情報で指
定される音色の再生を音色制御情報に応じて音源駆動部
に指示する。演奏再生を指示された音源駆動部は、指示
された音源波形を、受信波形記憶部から読み込み、指示
通りの音高、音量、音の長さ等で音源再生を行う。そう
することによって、MIDI信号等の音楽演奏情報の受
信のみに頼った音楽演奏再生に比べ、その音楽固有の楽
音の再生が可能となり、かつオーディオ信号の通信より
は、高音質で通信効率のよい音楽情報通信が可能とな
る。
【0021】請求項2,5,6記載の構成によれば、演
奏情報送信装置では、外部から何らかの演奏要請が生じ
ると、制御演算部により楽曲情報記憶部から通信すべき
楽曲情報が読み出され、伝送路を介して、楽曲情報が演
奏情報受信再生装置に送られる。楽曲情報は、演奏情
報、演奏で使用される圧縮符号化された音色波形及びそ
の音色波形を再生するための音色制御情報を含んでい
る。演奏情報受信再生装置では、楽曲情報が送られる
と、楽曲情報のうち演奏情報と音色制御情報を受信情報
記憶部に記憶し、波形情報を復号化し受信波形記憶部に
記憶する。そして制御演算部では、受信情報記憶部から
演奏情報と音色制御情報を読み出し、演奏情報で指定さ
れる音色の再生を音色制御情報に応じて音源駆動部に指
示する。演奏再生を指示された音源駆動部は、指示され
た音源波形を、受信波形記憶部から読み込み、指示通り
の音高、音量、音の長さ等で音源再生を行う。そうする
ことによって、音源波形の圧縮符号化により情報通信量
が軽減するので、通信効率の向上に対する効果は大き
い。
【0022】請求項3記載の構成によれば、演奏情報送
信装置では、外部から何らかの演奏要請が生じると、制
御演算部により楽曲情報記憶部から通信すべき楽曲情報
が読み出され、伝送路を介して楽曲情報が演奏情報受信
再生装置に送られる。楽曲情報は、演奏情報、演奏で使
用される音源波形及び、その音源波形の再生あるいは演
奏情報受信再生装置内蔵の音源波形を再生を指示するた
めの音色制御情報を含んでいる。演奏情報受信再生装置
では、楽曲情報が送られると、制御演算部によって楽曲
情報のうち音色制御情報に内蔵音源波形使用の音色に対
応する音色制御情報を、内蔵音源制御情報記憶部から読
み出して編集を行い、演奏情報及び編集された音色制御
情報を受信情報記憶部、波形情報を受信波形記憶部に記
憶する。そして、受信情報記憶部から演奏情報と音色制
御情報を読み出し、演奏情報で指定される音色の再生を
音色制御情報に応じて音源駆動部に指示する。演奏再生
を指示された音源駆動部は、指示された音源波形を、受
信波形記憶部あるいは内蔵波形記憶部から読み込み、指
示通りの音高、音量、音の長さ等で音源再生を行う。そ
うすることによって、通信された音源波形と受信側に装
備された内蔵音源波形を併用することで、通信された曲
で使用する音色のうち、一部の音源波形と音色制御情報
の入手で、演奏情報の再生が可能となり、より効率的な
音楽情報通信が可能となる。
【0023】請求項4記載の構成によれば、演奏情報送
信装置では、外部から何らかの演奏要請が生じると、制
御演算部により楽曲情報記憶部から通信すべき楽曲情報
が読み出され、伝送路を介して楽曲情報が演奏情報受信
再生装置に送られる。楽曲情報は、演奏情報、演奏で使
用される音源波形及び、その音源波形の再生あるいはM
IDI音源の再生を指示するための音色制御情報を含ん
でいる。演奏情報受信再生装置では、楽曲情報が送られ
ると、楽曲情報のうち演奏情報と音色制御情報を受信情
報記憶部、波形情報を受信波形記憶部に記憶する。そし
て制御演算部では、受信情報記憶部から演奏情報と音色
制御情報を読み出し、演奏情報で指定される音色の再生
を音色制御情報に応じて音源駆動部に指示、またはMI
DI音源への演奏情報送信を行う。そうすることによっ
て、通信された音源と受信側に装備されたMIDI音源
を併用することで、通信された曲で使用する音色のう
ち、一部の音源波形と音色制御情報の入手で、演奏情報
の再生が可能となり、より効率的な音楽情報通信が可能
となる。
【0024】請求項7記載の構成によれば、演奏情報受
信再生装置において、指示部で演奏曲のリクエストと希
望受信時間の設定がなされると、演奏要請情報が出力さ
れ、伝送路を介して演奏情報送信装置に送られる。演奏
情報送信装置では、この演奏要請情報が入力されると、
制御演算部では、楽曲情報記憶部から対応する楽曲情報
を読み出し、受信時間情報と楽曲情報に含まれる波形情
報のデータ容量等から音源波形の圧縮率を算出し、算出
された波形圧縮率に基づいて読み出された楽曲情報に含
まれる波形情報の圧縮を行い、伝送路を介して楽曲情報
が演奏情報受信再生装置に送られる。演奏情報受信再生
装置では、楽曲情報が送られると、楽曲情報のうち演奏
情報と音色制御情報を受信情報記憶部に記憶し、波形情
報を復号化し受信波形記憶部に記憶する。そして制御演
算部では、受信情報記憶部から演奏情報と音色制御情報
を読み出し、演奏情報で指定される音色の再生を音色制
御情報に応じて音源駆動部に指示する。演奏再生を指示
された音源駆動部は、指示された音源波形を、受信波形
記憶部から読み込み、指示通りの音高、音量、音の長さ
等で音源再生を行う。そうすることによって、受信側の
希望する受信時間に応じて、通信音源波形の圧縮符号化
がおこなわれ、通信情報量が軽減するので、通信効率の
よい音楽情報通信が可能となる。
【0025】請求項8記載の構成によれば、演奏情報受
信再生装置において、指示部で演奏曲のリクエストと希
望受信時間の設定がなされると、演奏要請情報が出力さ
れ、伝送路を介して演奏情報送信装置に送られる。演奏
情報送信装置では、この演奏要請情報が入力されると、
制御演算部では、楽曲情報記憶部から対応する楽曲情報
を読み出し、受信時間情報と楽曲情報に含まれる波形情
報のデータ容量等から、音源波形振り分け手段により、
楽曲情報の波形情報使用音色と、演奏情報受信再生装置
内部の内蔵波形情報使用音色とに分類され、楽曲情報編
集手段により、内蔵波形使用音色については波形情報の
削除と音色制御情報の変更がなされ、楽曲情報の再編集
を行う。編集された楽曲情報は、伝送路を介して演奏情
報受信再生装置に送られる。演奏情報受信再生装置で
は、楽曲情報が送られると、楽曲情報のうち演奏情報と
音色制御情報を受信情報記憶部に記憶し、波形情報を受
信波形記憶部に記憶する。そして、制御演算部では、受
信情報記憶部あるいは内蔵音色制御情報から演奏情報と
音色制御情報を読み出し、演奏情報で指定される音色の
再生を音色制御情報に応じて音源駆動部に指示する。演
奏再生を指示された音源駆動部は、指示された音源波形
を受信波形記憶部あるいは内蔵波形記憶部から読み込
み、指示通りの音高、音量、音の長さ等で音源再生を行
う。そうすることによって、受信側の希望する受信時間
に応じて、音源波形の振り分けが行われ、内蔵波形を使
用する分だけ、楽曲情報の通信情報量が軽減するので、
通信効率のよい音楽情報通信が可能となる。
【0026】請求項9記載の構成によれば、演奏情報受
信再生装置において、指示部で演奏曲のリクエストと希
望受信時間の設定がなされると、演奏要請情報が出力さ
れ、伝送路を介して演奏情報送信装置に送られる。演奏
情報送信装置では、この演奏要請情報が入力されると、
制御演算部では、楽曲情報記憶部から対応する楽曲情報
を読み出し、受信時間情報と楽曲情報に含まれる波形情
報のデータ容量等から、音色振り分け手段により、楽曲
情報の波形情報使用音色と、演奏情報受信再生装置に装
備されているMIDI音源使用音色とに分類され、楽曲
情報編集手段により、MIDI音源使用音色については
波形情報の削除と音色制御情報の変更あるいは削除がな
され、楽曲情報の再編集を行う。編集された楽曲情報
は、伝送路を介して演奏情報受信再生装置に送られる。
演奏情報受信再生装置では、楽曲情報が送られると、楽
曲情報のうち演奏情報と音色制御情報を受信情報記憶部
に記憶し、波形情報を受信波形記憶部に記憶する。そし
て、制御演算部では、受信情報記憶部から演奏情報と音
色制御情報を読み出し、演奏情報で指定される音色がM
IDI音源音色の場合は、MIDIインターフェースを
介してMIDI音源に演奏情報を伝送し、受信波形音色
である場合は、音色再生を音色制御情報に応じて音源駆
動部に指示し、演奏再生を指示された音源駆動部は、指
示された音源波形を受信波形記憶部あるいは内蔵波形記
憶部から読み込み、指示通りの音高、音量、音の長さ等
で音源再生を行う。そうすることによって、受信側の希
望する受信時間に応じて音源波形の振り分けが行われ、
MIDI音源を使用する分だけ楽曲情報の通信情報量が
軽減するので、通信効率のよい音楽情報通信が可能とな
る。
【0027】請求項10記載の構成によれば、演奏情報
受信再生装置において、指示部で演奏曲のリクエストと
希望受信時間の設定がなされると、演奏要請情報が出力
され、伝送路を介して演奏情報送信装置に送られる。演
奏情報送信装置では、この演奏要請情報が入力される
と、制御演算部では、まず楽曲情報記憶部から対応する
楽曲情報を読み出し、受信時間情報と楽曲情報に含まれ
る送信指示情報から、各音色の波形圧縮率の設定あるい
は、音色または波形振り分けを行い、波形圧縮符号化手
段のよる波形圧縮符号化と、楽曲情報編集手段による受
信再生装置に依存する波形受信の削除と音色制御情報の
変更あるいは削除がなされ、楽曲情報の再編集を行う。
編集された楽曲情報は、伝送路を介して演奏情報受信再
生装置に送られる。そうすることによって、受信側の希
望する受信時間に応じて、楽曲受信に含まれる送信指示
情報をもとに、伝送音源波形の圧縮符号化と、波形ある
いは音色の振り分けが行われるため、複数の波形通信情
報削減手段を持ち合わせている分、各音色に適した通信
情報量の軽減ができるので、高音質でかつ通信効率のよ
い音楽情報通信が可能となる。
【0028】
【発明の実施の形態】
(実施の形態1)本発明の第1実施形態における演奏情
報通信システムについて図面を参照しつつ説明する。図
1は第1実施形態における演奏情報通信システムの構成
を示すブロック図である。この演奏情報通信システムは
伝送路Nで結ばれた演奏情報送信装置10Aと演奏情報
受信再生装置20Aとにより構成される。伝送路Nは双
方向にデジタルデータが伝送可能なもので、従来例で説
明したISDNや、MODEMを接続した公衆電話回線
等がある。
【0029】演奏情報送信装置10Aは、制御演算部1
1A、楽曲情報記憶部12A、送受信手段13を含んで
構成される。制御演算部11Aは波形圧縮符号化手段1
1aを有し、送受信手段13を介して受信した演奏要請
情報に基づいて、楽曲情報記憶部12Aから必要とする
楽曲情報を読み出し、この情報を伝送するべく送受信手
段13に与えるものである。
【0030】図2は演奏要請情報の内容を示す説明図で
ある。演奏要請情報は曲リクエスト情報と受信時間情報
とから成る。曲リクエスト情報は演奏情報受信再生装置
20Aからリクエストされた曲名又は曲番号である。受
信時間情報は楽曲情報の伝送に許される許容時間(伝送
時間)を意味し、演奏情報受信再生装置20Aから希望
の受信時間が伝えられるものとする。この受信時間は後
述する楽曲情報の圧縮率の設定値と関係する。
【0031】図3は楽曲情報の内容を示す説明図であ
り、楽曲情報は演奏情報、音色制御情報、波形情報、送
信指示情報により構成される。演奏情報は楽器名や発音
源の種類(音色)とその楽器の演奏楽譜であるシーケン
スデータを示す情報である。楽器名とは例えばピアノ、
ギター、バイオリン、サックス等のように楽器の種類を
特定するもので、発音源とは楽器で表現できない環境
音、手打ち音、民謡の掛声、拍手等である。この演奏情
報は音源が楽器の場合、音高、打鍵の強さ(音量)を含
むものとする。
【0032】音色制御情報とは、特定された楽器におい
てその音色を制御するもので、ピアノであれば、例えば
明るい音、沈んだ音、歯切れの良い音、余韻の伴う音と
いった具合である。いずれにしても楽器の演奏者の意図
する音色を再現するための情報である。波形情報とは、
特定された楽器又は発音源の音を発生するために必要な
基本波形のデータを意味し、基本波形の組み合わせによ
り所望の楽音波形を合成するものとする。
【0033】送信指示情報は、送信される演奏音が複数
の楽器から成る場合、夫々の楽器の波形データの圧縮率
を特定し、指定された受信時間を満足するよう各楽器の
データ量を制御するための情報である。
【0034】図1において波形圧縮符号化手段11aは
楽曲情報の一部である波形情報を送信するとき、波形デ
ータを所定の時間内で伝送できるよう圧縮率を設定し、
波形データの圧縮符号化を行う手段である。図4は波形
情報の内容を示す説明図である。波形情報は波形ヘッダ
アドレス情報、波形ヘッダ情報、波形データから成る。
【0035】楽曲情報記憶部12Aは図3に示した各種
の情報を記憶するホスト側の記憶部であり、受信側から
リクエストが予想される全ての曲に対する楽曲情報が収
納されている。楽曲情報のうち音色制御情報は、図5に
示すように音色マップテーブル、音色制御パラメータテ
ーブル、波形選択テーブル、送信指示情報により構成さ
れる。音色マップテーブルは、演奏情報で指定される音
色番号(楽器名)と音色制御パラメータを対応させるた
めのテーブルである。音色制御パラメータテーブルは、
シーケンスデータで示される押鍵情報(高さ、強さ)、
発音の音量、ピッチ等を含む音色と、指定される音色を
実現するための波形選択テーブルとの対応を示すテーブ
ルである。波形選択テーブルは選択された押鍵情報を含
む音色から、読み出すべき波形情報を検索するためのテ
ーブルである。
【0036】図4に示す波形情報において、波形ヘッダ
アドレス情報は、音色制御情報の波形選択テーブルの番
号に対応する各波形のヘッダのアドレスを示す情報であ
る。波形ヘッダ情報は実際に楽音再生に使用する波形デ
ータのアドレス情報と、波形データの読み出しの方法等
を指示する情報である。波形データは実際の発音に必要
な基本波形のデータである。
【0037】次に図1に示す演奏情報受信再生装置20
Aについて説明する。演奏情報受信再生装置20Aは、
制御演算部21A、送受信手段22、受信情報記憶部2
3、受信波形記憶部24、指示部25、音源駆動部2
6、D/A変換器27、オーディオアンプ28、スピー
カシステム29を含んで構成される。
【0038】指示部25は、演奏情報受信再生装置20
Aの使用者が演奏要請情報、即ち希望の曲名や受信時間
等を入力する操作部である。制御演算部21Aは波形復
号化手段21aを有し、指示部25より入力した演奏要
請情報を送受信手段22を介して送信側に伝送を指示す
ると共に、伝送路Nを経て送受信手段22で受信された
楽曲情報を取り込み、波形情報を波形復号化手段21a
に与えるものである。また制御演算部21Aは、受信し
た楽曲情報を受信情報記憶部23に与え、波形復号化手
段21aで復号化された波形データを受信波形記憶部2
4に与える。更に制御演算部21Aは、歌い手が楽曲の
再生を指示したとき、受信情報記憶部23の楽曲情報を
読み出して音源駆動部26に与え、指定された楽曲を組
み立てるよう音源駆動部26に指示する働きをする。
【0039】音源駆動部26は制御演算部21Aから演
奏情報が与えられると、受信波形記憶部24の波形デー
タを必要に応じて読み出し、指定された楽曲を組み立て
るものである。D/A変換器27は音源駆動部26から
出力された楽曲のデジタルデータをアナログ信号に変換
し、オーディオアンプ28に与えるものである。
【0040】さて伝送路NがISDNの場合、送受信手
段13、22は、DSU、TA(ターミナル・アダプ
タ)及びISDN・I/Fを含み、デジタルデータを送
信及び受信する双方向の送受信手段である。伝送路Nが
公衆電話回線の場合、送受信手段13、22はMODE
Mを含むものとする。
【0041】このように構成された第1実施形態の演奏
情報通信システムの動作について説明する。まず図1の
演奏情報受信再生装置20Aにおいて、指示部25によ
って送信側を呼び出し、演奏要請情報を入力して送受信
手段22、伝送路Nを介してそれらの情報を演奏情報送
信装置10Aに伝送する。
【0042】演奏情報送信装置10Aがこの演奏要請情
報を受信すると、制御演算部11Aは曲ごとに形成され
ている楽曲情報を検索する。またリクエスト送信者が希
望する受信時間でデータを送信できるようにするため、
得られた受信時間情報を基に楽曲情報のデータ圧縮率を
設定する。そして制御演算部11Aは曲リクエスト情報
で示される楽曲情報を楽曲情報記憶部12Aから読み出
す。演奏情報は、楽器名及び音色、リズム、テンポ等の
設定を含んだ所謂MIDIによるシーケンスデータであ
る。
【0043】曲名や再生テンポ、演奏スタイルが決まる
と、制御演算部11Aは音色マップテーブルを用いて音
色制御パラメータテーブルを参照する。ここで演奏スタ
イルは、曲名、原曲の歌手、又はアーティストが決まれ
ば一義的に決まるが、同一の曲であっても複数の演奏ス
タイルから任意の演奏スタイルを設定できるようにして
もよい。この場合、演奏曲が例えばポップスであれば、
ディスコ風、レゲー風、サンバ風、ジャズ風等のように
自由にアレンジできるようにするとよい。
【0044】音色制御パラメータテーブルと波形選択テ
ーブルとが対応しており、波形選択テーブルから必要と
する波形データが決まると、図4の波形情報を検索す
る。まず波形ヘッダアドレス情報を調べ、該当アドレス
の波形ヘッダ情報を検索する。この波形ヘッダ情報を用
いて必要とする波形データを読み出す。各楽器における
1打鍵毎の楽音波形は、複数の異なる波形データを組み
合わせて合成したり、同一の波形データを繰り返して使
用することが多く、このような場合に1つの波形ヘッダ
情報に後続する他の波形ヘッダ情報のアドレスが記載さ
れることがある。また音色制御パラメータテーブルか
ら、押鍵情報(高さ、強さ)、発音の音量、ピッチ等の
データが読み出され、波形データと合成される。
【0045】制御演算部11Aによって楽曲情報が読み
込まれると、波形圧縮符号化手段11aは演奏要請情報
に含まれる受信時間情報と、楽曲情報に含まれる送信指
示情報を基に波形データの圧縮を行う。波形データの圧
縮は、波形ヘッダに圧縮情報(圧縮率)を書き込むこと
により行われる。データ圧縮が終了すると、演奏情報、
音色制御情報、データ圧縮が行われた波形情報を、送信
用の楽曲情報として伝送路Nを介して演奏情報受信再生
装置20Aに送る。
【0046】演奏情報受信再生装置20Aでは、送受信
手段22によりこのような楽曲情報が復調されると、制
御演算部21Aは楽曲情報のうち演奏情報及び音色制御
情報を受信情報記憶部23に記憶させる。次に制御演算
部21A内の波形復号化手段21aは、楽曲情報に含ま
れる波形情報の復号化を行い、受信波形記憶部24に復
号化した波形情報を記憶させる。そして制御演算部21
Aは演奏スタンバイ信号を指示部25に送り、受聴者又
は歌い手に楽曲情報が転送されたことを報知する。
【0047】指示部25を介して受聴者又は歌い手から
演奏開始の指示があると、制御演算部21Aは、受信情
報記憶部23から演奏情報と音色制御情報を読み出し、
演奏情報で指定される音色の再生を音色制御情報に応じ
て音源駆動部26に指示する。演奏再生を指示された音
源駆動部26は、指示された波形データを受信波形記憶
部24から読み出し、指示通りの音高、音量、音の長さ
等で音源再生を行う。音源駆動部26で発生した楽音信
号はD/A変換器27によってアナログの音声信号に変
換される。そしてオーディオアンプ28で電力増幅さ
れ、スピーカシステム29から出力される。
【0048】なお、本実施形態では説明の簡単化のため
に、音源波形の具体的な圧縮符号化については特に述べ
ていなく、方法については特に限定しない。例えば、各
種MPEGオーディオ符号化方式(ISO/IEC 11172 :19
93出版等)が考えられる。
【0049】また本実施形態では、演奏再生以前での復
号化を前提としたが、演奏再生処理の高速化等でリアル
タイムの復号化が可能であれば、演奏再生時に復号化を
行っても問題ない。その場合は、演奏に必要な受信波形
記憶部24のメモリ容量がより少なくなる。
【0050】また本実施形態では、演奏情報受信再生装
置で記憶可能な曲数について特に限定してないが、単数
であっても複数であってもかまわない。もし、記憶でき
る曲数が複数である場合は、演奏情報受信再生装置から
演奏情報送信装置に演奏要請情報を送信する前に、要請
した楽曲情報が既に受信されているかどうか検索する手
段を設ければ、演奏要請した楽曲情報が一度受信され記
憶している場合において、より効率的な受信再生が可能
となる。
【0051】以上のように、本実施形態によれば、従来
のMIDI信号のように音楽演奏情報の受信のみに頼っ
た受信側音源の依存性を解消することができる。そして
受信者側からリクエストされた音楽固有の楽音再生が可
能となる。従来のシステムであれば、例えばピアノ、ス
トリングス、サキソホーンといった楽器の音色は、受信
側で予め内蔵されている1つ又は複数のものしか選択で
きなかった。また受信側の音源に搭載されていなかった
特殊な効果音、例えば特定の動物の鳴き声、民謡の合い
の手等の再生は不可能であった。しかし本実施形態のシ
ステムでは、送信側からそれらの音源波形を送信するこ
とにより、このような問題点を解決できる。
【0052】また音楽用のCD等に見られるように、演
奏録音されたオーディオ信号の場合は、上記のような独
自の音色や特殊な効果音の再生は確かに可能であるが、
そのデータ量は1面全曲再生の場合で数百Mバイトとい
う多大なデータ量を有するものである。このため利用者
の期待する伝送時間でオーディオデータを伝送すること
はできない。仮に所望の伝送時間となるようオーディオ
データを圧縮すると、音質劣化が著しくなり、演奏待ち
時間の増加が避けられないことになる。
【0053】その点、本実施形態のシステムでは、送信
すべき楽曲情報のデータ量は従来に比べて著しく少ない
ものとなる。従って極度に波形データが圧縮されたり、
又はデータ伝送時間が膨大になるという不具合は無くな
る。このように効率のよい演奏情報通信が可能となる。
しかも圧縮された波形データは、演奏再生以前に復号化
されるので、演奏再生時に係わる信号処理の負担が軽減
される。
【0054】(実施の形態2)次に本発明の第2実施形
態における演奏情報通信システムについて、図面を参照
しながら説明する。本実施形態は、楽曲情報の受信再生
において、内蔵音源と通信音源との併用が可能な演奏情
報通信システムに関するものである。図6は本実施形態
の演奏情報通信システムの全体構成を示すブロック図で
あり、第1実施形態と同一部分は同一の符号を付け、詳
細な説明を省略する。
【0055】この演奏情報通信システムは伝送路Nで結
ばれた演奏情報送信装置10Bと演奏情報受信再生装置
20Bとにより構成される。演奏情報送信装置10B
は、制御演算部11B、楽曲情報記憶部12B、送受信
手段13を含んで構成される。制御演算部11Bは波形
圧縮符号化手段11a、音源波形振り分け手段11b、
楽曲情報編集手段11cを有している。制御演算部11
Bは、送受信手段13を介して受信した演奏要請情報に
基づいて、楽曲情報記憶部12Bから必要とする楽曲情
報を読み出し、伝送時にこの情報を送受信手段13に与
えるものである。
【0056】波形圧縮符号化手段11aは波形情報を送
信するとき、波形データを所定の時間内で伝送できるよ
う圧縮率を設定し、波形データの圧縮符号化を行う手段
である。音源波形振り分け手段11bは、受信側から送
信された演奏要請情報が制御演算部11Bに入力される
と、受信時間情報と送信指示情報とに基づいて、内部音
源と通信音源の振り分けを行うものである。そして制御
演算部11Bは通信音源に対して波形情報の伝送を指示
する。楽曲情報編集手段11cは送信指示情報に従い楽
曲情報を編集し、通信を指示する手段である。
【0057】図7は送信指示情報の一例を示す説明図で
ある。本図において時間1、時間2、時間3、時間4、
時間5、時間6は、ここでは受信側が希望する通信時間
であり、この数字の順に通信時間が長くなるものとす
る。音色1、音色2、音色3、音色4、音色5、音色6
は、楽曲演奏で指定される楽器の種類を示す番号であ
り、音色制御情報の音色マップテーブルと対応してい
る。また表中の「×」は、演奏情報受信再生装置20B
に内蔵された音源の選択を意味する。更に表中の数字
は、指定された音色番号で使用する波形データの符号化
の圧縮率をパーセントで示している。因みに圧縮率20
とは、原波形データのデータ量を100とすると、圧縮
されて送信されるデータ量が20になることを意味す
る。
【0058】次に図6に示す演奏情報受信再生装置20
Bについて説明する。演奏情報送信装置20Bには、制
御演算部21B、送受信手段22、受信情報記憶部2
3、受信波形記憶部24、指示部25、音源駆動部2
6、D/A変換器27に加えて、内蔵音色制御情報記憶
部30と、内蔵波形記憶部31とが設けられている。ま
た演奏情報受信再生装置20Bにはオーディオアンプ2
8、スピーカシステム29が設けられている。
【0059】指示部25は、演奏情報受信再生装置20
Bの使用者が演奏要請情報、即ち希望の曲名や受信時間
等を入力する操作部である。制御演算部21Bは波形復
号化手段21aを有し、指示部25より入力した演奏要
請情報を送受信手段22を介して送信側に伝送するよう
指示すると共に、伝送路Nを経て送受信手段22で受信
された楽曲情報を取り込み、波形情報を波形復号化手段
21aに与えるものである。また制御演算部21Bは、
受信した楽曲情報を受信情報記憶部23に与え、波形復
号化手段21aで復号化された波形データを受信波形記
憶部24に与える。更に制御演算部21Aは、使用者が
楽曲の再生を指示したとき、受信情報記憶部23及び内
蔵波形記憶部31の楽曲情報と、受信情報記憶部23及
び内蔵音色制御情報記憶部30の音色制御情報を読み出
して音源駆動部26に与え、指定された楽曲を組み立て
るよう音源駆動部26に指示する働きをする。
【0060】内蔵波形記憶部31は内蔵の波形情報を記
憶するもので、楽音演奏においてピアノやギターのよう
に、汎用的な楽器や使用頻度の高い楽器の波形情報を記
憶するものとする。内蔵音色制御情報記憶部30は、内
蔵波形データを用いて楽音信号を生成する場合、音色制
御情報を保持する記憶部である。
【0061】音源駆動部26は制御演算部21Bから演
奏情報が与えられると、受信波形記憶部24又は内蔵波
形記憶部31の波形データを必要に応じて読み出し、指
定された楽曲を組み立てるものである。D/A変換器2
7は音源駆動部26から出力された楽曲のデジタルデー
タをアナログ信号に変換し、オーディオアンプ28に与
えるものである。
【0062】このように構成された第2実施形態の演奏
情報通信システムの動作について説明する。まず指示部
25によって演奏情報送信装置10Bをアクセスし、演
奏要請情報を送受信手段22と伝送路Nとを介して伝送
する。演奏要請情報は図2に示すように、演奏情報送信
装置10Bで検索を行うための曲リクエスト情報と、受
信時間情報により形成されている。
【0063】演奏情報送信装置10Bで演奏要請情報が
送受信手段13を介して受信されると、制御演算部11
Bは、曲リクエスト情報で示される楽曲情報が楽曲情報
記憶部12Bに保持されているか否かを調べる。この楽
曲情報は、図3に示すように、演奏情報、音色制御情
報、波形情報、送信指示情報で構成されている。この中
の演奏情報は、楽器の種類、音色、リズム、テンポ等の
設定を含んだもので、例えばMIDI信号によるシーケ
ンスデータである。音色制御情報についても図5に示す
ものと同様である。
【0064】送信指示情報は、楽曲情報の伝送時間に対
応した波形データの圧縮方法の指示及び、内部音源と通
信音源の振り分けの指示情報である。例えば歌い手が目
次本を見て曲名又は曲番号を入力したとし、この曲が図
7に示す音色1〜音色6を用いて編曲されているとす
る。そして受信時間情報が「時間3」であれば、音色
1、音色3、音色5、音色6の波形情報を楽曲情報記憶
部12から読み出す。また音色2、音色4に対しては内
蔵波形記憶部31の波形データを受信側で使用するもの
と判断する。
【0065】このように制御演算部11Bにおいて、楽
曲情報が読み込まれると、演奏要請情報に含まれる受信
時間情報に基づき波形データの圧縮を行う。このとき楽
曲情報編集手段11cは通信音源である音色1に対して
は圧縮率30を設定し、通信音源の音色3、音色5、音
色6に対しては夫々圧縮率を40、20、50を設定す
る。
【0066】次に、各音色の音源の振り分けが受信時間
情報と送信指示情報に応じて行われると、各音色の振り
分けに応じて音色制御情報を書き換える。波形データの
データ圧縮率と音色制御情報の書き換えとが終了する
と、演奏情報、音色制御情報、データ圧縮が行われた波
形情報を夫々送信用の楽曲情報として、伝送路Nを介し
て演奏情報受信再生装置20Bに送られる。
【0067】演奏情報受信再生装置20Bでは、このよ
うな楽曲情報が送られると、制御演算部21Bは楽曲情
報のうち演奏情報及び音色制御情報を受信情報記憶部2
3に記憶させる。また制御演算部21B内の波形復号化
手段21aは、楽曲情報に含まれる波形データの復号化
を行い、受信波形記憶部24に復号化した波形データを
記憶させる。そして制御演算部21Bは演奏スタンバイ
信号を指示部25に送り、受聴者又は歌い手に楽曲情報
が転送されたことを報知する。
【0068】指示部25より演奏開始の指示があると、
制御演算部21Bは、受信情報記憶部23から演奏情報
と音色制御情報を読み出し、演奏情報で指定される音色
の再生を音色制御情報に応じて音源駆動部26に指示す
る。演奏再生を指示された音源駆動部26は、指示され
た波形情報を受信波形記憶部24又は内蔵波形記憶部3
1から読み出し、指示通りの音高、音量、音の長さ等で
音源再生を行う。
【0069】音源駆動部26で発生した楽音信号はD/
A変換器27によってアナログ音声信号に変換され、オ
ーディオアンプ28に与えられる。オーディオアンプ2
8は音声信号を電力増幅し、スピーカシステム29から
楽音を出力する。
【0070】以上のように本実施形態によれば、従来の
MIDI信号等の音楽演奏情報の受信のみに頼った音楽
演奏再生に比べ、受信側音源の依存性を解消することが
できる。そして受信側からリクエストされた音楽固有の
楽音再生が可能となる。CD等に見られたような演奏録
音されたオーディオ信号の場合に比べると、送信すべき
音声データ量が著しく少なくなるため、波形データが大
幅に圧縮され、又は膨大なデータ通信時間を必要としな
くなる。また高音質の演奏音を短時間で通信できるの
で、通信効率のよい音楽情報通信が可能となる。
【0071】しかも、圧縮符号化され転送される音源波
形は、演奏再生以前に復号化するので、演奏再生に係る
処理負担に影響を与えることはない。更に、本実施例の
演奏情報受信再生装置は内蔵音源波形を有しているの
で、音楽再生において差し支えなければ、内蔵の音源波
形による楽音再生も可能であるので、内蔵音源波形と通
信音源波形の圧縮符号化との2つの通信効率化手段を持
ち合わせている分、より高音質、高効率な方法を各音色
ごとに任意に設定できるという効果がある。
【0072】例えばリクエスト者が、必要な音色として
中世ヨーロッパで使用されていた古楽器や特殊なシンセ
サイザーの音色と、一般的なピアノの音色、サキソフォ
ーンの音色が混在している曲をある特定の希望受信時間
でリクエストしたとする。送信側において、希望の受信
時間情報に応じて送信指示情報を決定し、古楽器やシン
セサイザーの音色波形を構成する波形を、再生時の音質
劣化を聴感上最小に抑えるような組み合わせを行い、夫
々の音色の波形圧縮を指示する。そしてピアノやサキソ
フォーンの音色波形を内蔵波形に割り当て、波形データ
の圧縮符号化、楽曲情報の再編集、及びそれらの情報の
送信を行う。このような楽曲情報を受信すると、各音色
に応じて受信波形又は内蔵波形を演奏情報と音色制御情
報に従い再生する。こうするとその曲独自の生かしたま
まの演奏再生が高効率に且つ高音質で実現できる。
【0073】なお、本実施形態では、説明の簡単化のた
めに、音源波形の具体的な圧縮符号化については特に述
べていなく、方法については特に限定しない。例えば、
各種MPEGオーディオ符号化方式(ISO/IEC 11172:19
93出版等)が考えられる。
【0074】また、本実施形態では、演奏再生以前での
復号化を前提としたが、演奏再生処理の高速化等でリア
ルタイムの復号化が可能であれば、演奏再生時に復号化
を行っても問題ない。その場合は、演奏に必要な受信波
形記憶部のメモリ容量がより少なくなる。
【0075】また、本実施形態では、演奏情報受信再生
装置で記憶可能な曲数について特に限定してないが、単
数であっても複数であってもかまわない。もし、記憶で
きる曲数が複数である場合は、演奏情報受信再生装置か
ら演奏情報送信装置に演奏要請情報を転送する前に、要
請する楽曲情報が既に受信されているかどうか検索する
手段を設ければ、一度演奏要請した楽曲情報が受信され
記憶している場合において、より効率的な受信再生が可
能となる。
【0076】(実施の形態3)次に本発明の第3実施形
態における演奏情報通信システムについて、図面を参照
しながら説明する。本実施形態は、楽曲情報の受信再生
において、内蔵のMIDI音源と通信音源との併用が可
能な演奏情報通信システムに関するものである。図8は
本実施形態の演奏情報通信システムの全体構成を示すブ
ロック図であり、第3実施形態と同一部分は同一の符号
を付け、詳細な説明を省略する。
【0077】この演奏情報通信システムは伝送路Nで結
ばれた演奏情報送信装置10Cと演奏情報受信再生装置
20Cとにより構成される。演奏情報送信装置10C
は、第2実施形態と同様に制御演算部11C、楽曲情報
記憶部12C、送受信手段13を含んで構成される。制
御演算部11Cは波形圧縮符号化手段11a、音源波形
振り分け手段11d、楽曲情報編集手段11eを有して
いる。制御演算部11Cは、送受信手段13を介して受
信した演奏要請情報に基づいて、楽曲情報記憶部12C
から必要とする楽曲情報を読み出し、伝送時にこの情報
を送受信手段13に与えるものである。
【0078】音源波形振り分け手段11dは、受信側か
ら送信された演奏要請情報が制御演算部11Bに入力さ
れると、演奏要請情報に含まれる受信時間情報と、楽曲
情報に含まれる送信指示情報とに基づいて、MIDI音
源と通信音源の振り分けを行うものである。そして制御
演算部11Cは通信音源に対して波形情報の伝送を指示
する。楽曲情報編集手段11eは送信指示情報に従い楽
曲情報を編集し、通信を指示する手段である。これ以外
の各ブロックの機能は図6に示すものと同一である。
【0079】次に演奏情報受信再生装置20Cには、波
形復号化手段21aを含む制御演算部21C、送受信手
段22、受信情報記憶部23、受信波形記憶部24、指
示部25、音源駆動部26、D/A変換器27に加え
て、MIDI・I/F32、MIDI音源33、オーデ
ィオミキサ34が設けられている。また演奏情報受信再
生装置20Cにはオーディオアンプ28、スピーカシス
テム29が設けられている。
【0080】指示部25は、演奏情報受信再生装置20
Cの使用者が演奏要請情報を入力する操作部である。制
御演算部21Cは指示部25より入力した演奏要請情報
を送受信手段22を介して送信側に伝送するよう指示す
ると共に、伝送路Nを経て送受信手段22で受信された
楽曲情報を取り込み、波形情報を波形復号化手段21a
に与えるものである。また制御演算部21Cは、受信し
た演奏情報を含む楽曲情報を受信情報記憶部23に与
え、波形復号化手段21aで復号化された波形データを
受信波形記憶部24に与える。更に制御演算部21C
は、受聴者又は歌い手が楽曲の再生を指示したとき、演
奏楽器がMIDI音源33にある場合にはその波形情報
を出力するようMIDI・I/F32を介して指示し、
通信音源を使用する場合は受信情報記憶部23の波形情
報と、受信情報記憶部23の音色制御情報を読み出して
音源駆動部26に与え、指定された楽曲の一部を組み立
てるよう音源駆動部26に指示する働きをする。
【0081】音源駆動部26は制御演算部21Cから演
奏情報が与えられると、受信波形記憶部24の波形デー
タを必要に応じて読み出し、指定された楽曲の一部を組
み立てるものである。D/A変換器27は音源駆動部2
6から出力された楽曲のデジタルデータをアナログ信号
に変換し、オーディオミキサ34に与えるものである。
MIDI音源33はMIDI規格の楽曲情報を記憶した
もので、MIDI・I/F32により楽音信号の読み出
しが指示される。オーディオミキサ34はD/A変換器
27からの楽音信号とMIDI音源33の楽音信号とを
混合するもので、ここで編成された演奏音はオーディオ
アンプ28に出力される。
【0082】このように構成された第3実施形態の演奏
情報通信システムの動作について説明する。先ず演奏情
報受信再生装置20Cの指示部25によって演奏情報送
信装置10Cをアクセスし、演奏要請情報を送受信手段
22と伝送路Nとを介して伝送する。演奏要請情報は、
演奏情報送信装置で検索を行うための曲リクエスト情報
と受信時間情報とである。曲リクエスト情報は演奏情報
送信装置10Cにおいて曲ごとに形成されている楽曲情
報を検索するためのデータであり、受信時間情報はリク
エスト送信者が希望する楽曲情報の受信時間(伝送時
間)である。
【0083】演奏情報送信装置10Cで演奏要請情報が
受信されると、制御演算部11Cは曲リクエスト情報で
示される楽曲情報を楽曲情報記憶部12Cから読み出
す。楽曲情報は、第1、2実施形態の場合と同様に演奏
情報、音色制御情報、波形情報、送信指示情報で構成さ
れている。
【0084】演奏情報は、楽器の音色設定やリズム、テ
ンポ等の設定を含んだMIDI信号によるシーケンスデ
ータである。音色制御情報は、音色マップテーブル、音
色制御パラメータテーブル、波形選択テーブルで構成さ
れている。音色マップテーブルは、演奏情報で指定され
る音色番号に対し、通信音源の使用音色とMIDI音源
の使用音色の振り分け情報と、通信音源が使用される音
色番号と音色制御パラメータを対応させるためのテーブ
ルである。音色制御パラメータテーブルは、指定される
音色の波形テーブルの対応と、シーケンスデータで示さ
れる押鍵情報(高さ、強さ)と、発音の音量、ピッチ等
の音色制御との対応を示すテーブルである。波形テーブ
ルは選択された音色と押鍵情報から読み出すべき波形情
報を検索するためのテーブルである。
【0085】本実施形態においても波形情報は、波形ヘ
ッダアドレス情報、波形ヘッダ情報、波形データで構成
されている。波形ヘッダアドレス情報は、音色制御情報
の波形テーブルの番号に対応する各波形のヘッダテーブ
ルのアドレスを示す情報である。波形ヘッダ情報は実際
に楽音再生に使用する波形データのアドレス情報と波形
の読み出しの方法等を指示する情報である。波形データ
は実際に発音に必要な音源波形である。送信指示情報
は、楽曲情報の通信時間に対応した波形情報のデータ圧
縮の指示情報及び、MIDI音源と通信音源の振り分け
の指示情報である。
【0086】制御演算部11Cにおいて楽曲情報記憶部
12Cから楽曲情報が読み込まれると、演奏要請情報に
含まれる受信時間情報と、楽曲情報に含まれる送信指示
情報をもとに、波形圧縮符号化手段11aは波形データ
の圧縮を行い、音色振り分け手段11dはMIDI音源
と通信音源の振り分けを行う。波形情報のデータ圧縮
は、波形データの圧縮符号化と、波形ヘッダへの圧縮情
報の書き込みにより行われる。また、各音色の音源の振
り分けが受信時間情報と送信指示情報に応じて行われる
と、各音色の振り分けに応じて音色制御情報を書き換え
る。データ圧縮と音色制御情報の書き換えが終了する
と、演奏情報、音色制御情報、データ圧縮が行われた波
形情報を送信用の楽曲情報として、送受信装置13と伝
送路Nとを介して演奏情報受信再生装置20Cに伝送す
る。
【0087】演奏情報受信再生装置20Cに楽曲情報が
送られると、波形復号化手段21Cは、楽曲情報に含ま
れる波形情報の復号化を行い、受信波形記憶部24に復
号化した波形データを記憶させ、演奏スタンバイ信号を
指示部25に送る。指示部25より演奏開始の指示があ
ると、制御演算部21Cは受信情報記憶部23から演奏
情報と音色制御情報を読み出し、音源制御情報に含まれ
る音色マップテーブルによって、演奏情報で指示される
各音色を通信音源とMIDI音源とに振り分ける。そし
て制御演算部21Cは各音色ごとに音源駆動部26に演
奏指示を与えたり、MIDI音源33の再生のために必
要な演奏情報をMIDI・I/F32に与える。
【0088】通信音源での再生が指示された場合には、
制御演算部21Cは音源駆動部26に音色制御情報に応
じた再生の指示を行う。音源駆動部26は指示された音
源波形を受信波形記憶部24から読み込み、指示通りの
音高、音量、音の長さ等で音源再生を行う。一方、MI
DI音源での再生が指示された場合には、制御演算部2
1Cはその音色再生の演奏情報をMIDI・I/F32
に送り、MIDI音源33を用いて演奏再生を行う。D
/A変換器27及びMIDI音源33から出力されるア
ナログのオーディオ信号は、オーディオミキサー34に
送られ、適当なバランスでミキシングされる。ミキシン
グされた演奏音はオーディオアンプ287で電力増幅さ
れ、スピーカシステム29から出力される。
【0089】以上のように、本実施形態によれば、第1
及び第2実施形態の場合と同様に、MIDI信号等の音
楽演奏情報の受信のみに頼った従来の音楽演奏再生での
問題点、即ち受信側音源への依存性を解消することがで
きる。そして受信側からリクエストされた音楽固有の楽
音再生が可能となる。CD等に見られたような演奏録音
されたオーディオ信号の場合に比べると、送信すべき音
声データ量が著しく少なくなるため、波形データが大幅
に圧縮され、又は膨大なデータ通信時間を必要としなく
なる。また高音質の演奏音を短時間で通信できるので、
通信効率のよい音楽情報通信が可能となる。しかも、圧
縮符号化され転送される音源波形は、演奏再生以前に復
号化するので、演奏再生に係る処理負担に影響を与える
ことはない。
【0090】更に、本実施形態の演奏情報受信再生装置
は、MIDIインターフェース及びMIDI音源を有し
ているので、音楽再生において差し支えなければ、MI
DI音源による楽音再生も可能である。このためMID
I音源の再生手段と通信音源波形の圧縮符号化の2つの
通信効率化手段を持ち合わせている分、より高音質、高
効率な方法を各音色ごとに任意に設定できるので効果は
大きい。
【0091】例えばリクエスト者が、必要な音色として
中世ヨーロッパで使用されていた古楽器や特殊なシンセ
サイザー音色と、一般的なピアノ音色、サキソフォーン
音色が混在している曲をある特定の希望受信時間でリク
エストしたとする。送信側において、希望の受信時間情
報に応じて送信指示情報を決定し、古楽器やシンセサイ
ザーの音色波形を構成する波形を、再生時の音質劣化を
聴感上最小に抑えるような組み合わせを行い、夫々の音
色の波形圧縮を指示する。そして一般的な楽器であるピ
アノやサキソフォーンの音色波形をMIDI音源に割り
当て、波形データの圧縮符号化、楽曲情報の再編集、及
びそれらの情報の送信を行う。このような楽曲情報を受
信すると、各音色に応じて受信波形又はMIDI音源を
音色制御情報に従い再生する。こうするとその曲独自の
特徴を生かしたままの演奏再生が高効率に且つ高音質で
実現できる。
【0092】なお、本実施形態では、説明の簡単化のた
めに、音源波形の具体的な圧縮符号化については特に述
べていないが、方法については特に限定しない。例え
ば、各種MPEGオーディオ符号化方式(ISO/IEC 1117
2:1993出版等)が考えられる。
【0093】また、本実施形態では、演奏再生以前での
復号化を前提としたが、演奏再生処理の高速化等でリア
ルタイムの復号化が可能であれば、演奏再生時の復号化
を行っても問題ない。その場合は、演奏時に必要な受信
波形記憶部のメモリ容量がより少なくなる。
【0094】また、本実施形態では、演奏情報受信再生
装置で記憶可能な曲数について特に限定してないが、単
数であっても複数であってもかまわない。もし、記憶で
きる曲数が複数である場合は、演奏情報受信再生装置か
ら演奏情報送信装置に演奏要請情報を転送する前に、要
請する楽曲情報が既に受信されているかどうか検索する
手段を設ければ、一度演奏要請した楽曲情報が受信され
記憶している場合において、より効率的な受信再生が可
能となる。
【0095】
【発明の効果】請求項1記載の発明によれば、演奏情報
送信装置から音源波形を伝送することで、従来のMID
I信号等の演奏情報の伝送にのみに頼った場合に比べ、
リクエスト者がリクエストした曲にふさわしい音色での
音楽再生が可能となる。また演奏録音されたオーディオ
信号を直接伝送する場合に比べ、伝送すべきデータ量が
大幅に少なくなる。このため演奏待ち時間や、波形デー
タの符号化による音質劣化を最小限に抑えることができ
るので、通信効率のよい演奏情報通信が実現できる。
【0096】請求項2、5、6記載の発明によれば、波
形データを圧縮符号化することにより、伝送する波形情
報のデータ量が減少する分だけ、通信情報量が軽減され
る。従って楽曲再生に至るまでの時間が短くなり、演奏
待ち時間が短縮できる。
【0097】請求項3記載の発明によれば、伝送された
音源波形と受信側に装備された内蔵音源波形を併用する
ことで、演奏曲で使用される音色のうち、一部の音源波
形と音色制御情報を用いるだけで、演奏音の再生が可能
となる。また特殊音や重要度の高い音色のみを通信音源
として伝送することにより、演奏曲で使用する全ての音
色波形を伝送する場合に比べて、受信側の内蔵音源波形
を使用する分だけ、楽曲再生に至までの時間が短縮され
る。
【0098】請求項4記載の発明によれば、伝送された
音源波形と受信側に装備されたMIDI音源を併用する
ことで、演奏曲で使用される音色のうち、一部の音源波
形と音色制御情報を用いるだけで、演奏音の再生が可能
となる。また特殊音や重要度の高い音色のみを通信音源
として伝送することにより、演奏曲で使用する全ての音
色波形を伝送する場合に比べて、受信側のMIDI音源
を使用する分だけ、楽曲再生に至るまでの時間が短縮さ
れる。
【0099】請求項7記載の発明によれば、曲のリクエ
スト者が希望する受信時間に応じて、波形情報の圧縮符
号が行われる。このため必要以上に圧縮率の高い波形デ
ータの処理により、音質が劣化したりしなくなる。また
演奏待ち時間が短くなり、通信効率のよい演奏情報通信
が実現できる。
【0100】請求項8記載の発明によれば、曲のリクエ
スト者が希望する受信時間に応じて、波形情報の通信音
源波形と内蔵音源波形の振り分けが行われる。このため
必要以上の内蔵音源への依存によるリクエスト曲の特徴
の欠損を防ぐことができる。また演奏待ち時間が短くな
り、通信効率のよい演奏情報通信が実現できる。
【0101】請求項9記載の発明によれば、曲のリクエ
スト者が希望する受信時間に応じて、通信音色とMID
I音源音色の振り分けが行われる。このため必要以上の
MIDI音源への依存によるリクエスト曲の特徴の欠損
を防ぐことができる。また演奏待ち時間が短くなり、通
信効率のよい演奏情報通信が実現できる。
【0102】請求項10記載の発明によれば、曲のリク
エスト者が希望する受信時間と、リクエスト曲の楽曲情
報に含まれる送信指示情報に応じて、通信音源波形と内
蔵音源波形の振り分け、あるいは通信音色とMIDI音
源音色の振り分けが行われるとともに、波形情報の圧縮
符号化が行われる。このように複数の通信効率化方法を
持ち合わせているので、リクエスト曲で使用する音色に
応じて、内蔵音源波形への波形置き換えと通信音源波形
の適度の圧縮符号化とによる演奏再生、あるいはMID
I音源への音色置き換えと通信音源波形の適度の圧縮符
号化とによる演奏再生を併用して行える。このため必要
以上に圧縮率の高い波形データの処理により、音質が劣
化したりしなくなる。また内蔵音源波形やMIDI音源
への依存により、リクエスト曲の特徴を損なうような演
奏がなされるのを防ぐことができる。また演奏待ち時間
が短くなり、通信効率のよい演奏情報通信が実現でき
る。しかも、楽曲情報に送信指示情報を加えることで、
容易に複数の通信効率化手段を有効に活かし、各音色に
最もふさわしい通信効率化を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態における演奏情報通信シ
ステムの構成を示すブロック図である。
【図2】演奏要請情報の内容を示す説明図である。
【図3】楽曲情報の内容を示す説明図である。
【図4】波形情報の内容を示す説明図である。
【図5】音色制御情報の内容を示す説明図である。
【図6】本発明の第2実施形態における演奏情報通信シ
ステムの構成を示すブロック図である。
【図7】送信指示情報の内容を示す説明図である。
【図8】本発明の第3実施形態における演奏情報通信シ
ステムの構成を示すブロック図である。
【図9】従来の演奏情報通信システムの構成例を示すブ
ロック図である。
【符号の説明】
10A,10B,10C 演奏情報送信装置 11A,11B,11C,21A,21B,21C 制
御演算部 11a 波形圧縮符号化手段 11b,11d 音源波形振り分け手段 11c,11e 楽曲情報編集手段 13、22 送受信手段 12A,12B,12C 楽曲情報記憶部 21a 波形復号化手段 23 受信情報記憶部 24 受信波形記憶部 25 指示部 26 音源駆動部 27 D/A変換器 28 オーディオアンプ 29 スピーカシステム 30 内蔵音色制御情報記憶部 31 内蔵波形記憶部 32 MIDI・I/F 33 MIDI音源 34 オーディオミキサー N 伝送路

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 演奏情報送信装置と演奏情報受信再生装
    置を伝送路で接続し、前記演奏情報送信装置の楽曲情報
    を演奏情報受信再生装置に伝送することにより演奏音を
    提供する演奏情報通信システムであって、 前記演奏情報送信装置は、 楽器を特定して音色や打鍵情報の時系列データを含む演
    奏情報、その演奏情報で指定される楽器の音源波形を構
    成する波形情報、及び音色制御情報を含む楽曲情報を記
    憶する楽曲情報記憶部と、 前記演奏情報受信再生装置から演奏要請が伝送されたと
    き、前記楽曲情報記憶部に記憶された特定の楽曲情報を
    呼び出し、前記楽曲情報を符号化して出力する送信制御
    演算部と、を備え、 前記演奏情報受信再生装置は、 前記演奏情報送信装置に演奏要請を出力すると共に、前
    記演奏情報送信装置から伝送された楽曲情報を復号化し
    て音源再生を指示する受信制御演算部と、 前記受信制御演算部を介して入力された楽曲情報のう
    ち、演奏情報や音色制御情報を記憶する受信情報記憶部
    と、 前記受信制御演算部を介して入力された楽曲情報のう
    ち、波形情報を記憶する受信波形記憶部と、 前記受信制御演算部より指示された音源波形を、前記受
    信波形記憶部の波形情報から読み出して合成し、音高、
    音量、音の長さ等の演奏情報に基づいて音源再生を行う
    音源駆動部と、を備えることを特徴とする演奏情報通信
    システム。
  2. 【請求項2】 前記送信制御演算部は、 前記楽曲情報のうち波形情報を圧縮符号化する波形圧縮
    符号化手段を有し、前記演奏情報受信再生装置から演奏
    要請が伝送されたとき、前記楽曲情報記憶部に記憶され
    た特定の波形情報を呼び出して前記波形圧縮符号化手段
    に与え、圧縮された波形情報を伝送するよう指示するも
    のであり、 前記受信制御演算部は、 圧縮符号化された波形情報を伸長復号化する波形復号化
    手段を有し、伝送された波形情報を前記波形復号化手段
    により復号化して前記受信波形記憶部に記憶させるもの
    であることを特徴とする請求項1記載の演奏情報通信シ
    ステム。
  3. 【請求項3】 演奏情報送信装置と演奏情報受信再生装
    置を伝送路で接続し、前記演奏情報送信装置の楽曲情報
    を演奏情報受信再生装置に伝送し、演奏情報受信再生装
    置に内蔵された波形情報と送信された波形情報とを用い
    て演奏音を提供する演奏情報通信システムであって、 前記演奏情報送信装置は、 楽器を特定して音色や打鍵情報の時系列データを含む演
    奏情報、その演奏情報で指定される楽器の音源波形を構
    成する波形情報、及び音色制御情報を含む楽曲情報を記
    憶する楽曲情報記憶部と、 前記演奏情報受信再生装置から演奏要請が伝送されたと
    き、前記楽曲情報記憶部に記憶された特定の楽曲情報を
    呼び出し、前記楽曲情報を符号化して出力する送信制御
    演算部と、を備え、 前記演奏情報受信再生装置は、 内蔵音源の波形情報を記憶する内蔵波形記憶部と、 内蔵音源の音色制御情報を記憶する内蔵音色情報記憶部
    と、 前記演奏情報送信装置に演奏要請を出力すると共に、前
    記演奏情報送信装置から伝送された楽曲情報を復号化す
    る受信制御演算部と、 前記受信制御演算部に伝送された楽曲情報のうち、演奏
    情報や音色制御情報を記憶する受信情報記憶部と、 前記受信制御演算部に伝送された楽曲情報のうち、波形
    情報を記憶する受信波形記憶部と、 前記受信制御演算部より指示された音源波形を、前記受
    信波形記憶部の波形情報又は前記内蔵波形記憶部の波形
    情報から読み出して合成し、前記受信情報記憶部又は前
    記内蔵音色情報記憶部に保持された音色制御情報に基づ
    いて音源再生を行う音源駆動部と、を備えることを特徴
    とする演奏情報通信システム。
  4. 【請求項4】 演奏情報送信装置と演奏情報受信再生装
    置を伝送路で接続し、前記演奏情報送信装置の楽曲情報
    を演奏情報受信再生装置に伝送し、演奏情報受信再生装
    置に設けられたMIDI音源の波形情報又は送信された
    波形情報を用いて演奏音を提供する演奏情報通信システ
    ムであって、 前記演奏情報送信装置は、 楽器を特定して音色や打鍵情報の時系列データを含む演
    奏情報、その演奏情報で指定される楽器の音源波形を構
    成する波形情報、及び音色制御情報を含む楽曲情報を記
    憶する楽曲情報記憶部と、 前記演奏情報受信再生装置から演奏要請が伝送されたと
    き、前記楽曲情報記憶部に記憶された特定の楽曲情報を
    呼び出し、前記楽曲情報を符号化して出力する送信制御
    演算部と、を備え、 前記演奏情報受信再生装置は、 MIDI規格の音源波形を記憶するMIDI音源部と、 前記MIDI音源部に音源波形の出力を指示するMID
    I・インタフェース部と、 前記演奏情報送信装置に演奏要請を出力すると共に、前
    記演奏情報送信装置から伝送された楽曲情報を復号化
    し、前記MIDI音源部の音源波形を用いるときは前記
    MIDI・インタフェース部に読出信号を与える受信制
    御演算部と、 前記受信制御演算部に伝送された楽曲情報のうち、演奏
    情報や音色制御情報を記憶する受信情報記憶部と、 前記受信制御演算部に伝送された楽曲情報のうち、波形
    情報を記憶する受信波形記憶部と、 前記受信制御演算部より指示された音源波形を、前記受
    信波形記憶部の波形情報から読み出して合成し、前記受
    信情報記憶部に保持された音色制御情報に基づいて音源
    再生を行う音源駆動部と、 前記音源駆動部の出力する演奏音と前記MIDI音源部
    の出力する演奏音とを混合するミキシング手段と、を備
    えることを特徴とする演奏情報通信システム。
  5. 【請求項5】 前記送信制御演算部は、 前記楽曲情報のうち波形情報を圧縮符号化する波形圧縮
    符号化手段を有し、前記演奏情報受信再生装置から演奏
    要請が伝送されたとき、前記楽曲情報記憶部に記憶され
    た特定の波形情報を呼び出して前記波形圧縮符号化手段
    に与え、圧縮された波形情報を伝送するよう指示するも
    のであり、 前記受信制御演算部は、 圧縮符号化された波形情報を伸長復号化する波形復号化
    手段を有し、伝送された波形情報を前記波形復号化手段
    により復号化して前記受信波形記憶部に記憶させるもの
    であることを特徴とする請求項3記載の演奏情報通信シ
    ステム。
  6. 【請求項6】 前記送信制御演算部は、 前記楽曲情報のうち波形情報を圧縮符号化する波形圧縮
    符号化手段を有し、前記演奏情報受信再生装置から演奏
    要請が伝送されたとき、前記楽曲情報記憶部に記憶され
    た特定の波形情報を呼び出して前記波形圧縮符号化手段
    に与え、圧縮された波形情報を伝送するよう指示するも
    のであり、 前記受信制御演算部は、 圧縮符号化された波形情報を伸長復号化する波形復号化
    手段を有し、伝送された波形情報を前記波形復号化手段
    により復号化して前記受信波形記憶部に記憶させるもの
    であることを特徴とする請求項4記載の演奏情報通信シ
    ステム。
  7. 【請求項7】 前記演奏情報受信再生装置は、 演奏曲のリクエスト情報と希望の伝送時間を示す受信時
    間情報とを含む演奏要請情報を入力する指示部を備え、 前記波形圧縮符号化手段は、 前記演奏情報受信再生装置から演奏要請が伝送されたと
    き、前記演奏要請情報の受信時間情報に基づいて圧縮率
    を指定し、前記楽曲情報記憶部に保持された波形情報の
    圧縮符号化を行うことを特徴とする請求項2,5又は6
    記載の演奏情報通信システム。
  8. 【請求項8】 前記演奏情報受信再生装置は、 演奏曲のリクエスト情報と希望の伝送時間を示す受信時
    間情報とを含む演奏要請情報を入力する指示部を備え、 前記送信制御演算部は、 前記演奏情報受信再生装置から演奏要請が伝送されたと
    き、前記演奏要請情報の受信時間情報に基づいて、前記
    楽曲情報記憶部に記憶された波形情報と音色制御情報を
    用いるか、又は前記内蔵波形記憶部及び内蔵音色制御情
    報記憶部に保存された内蔵波形情報と音色制御情報を用
    いるかを判断して振り分ける音源波形振り分け手段、及
    び楽曲情報の再編集を行う楽曲情報編集手段を有し、編
    集された楽曲情報を符号化して出力することを特徴とす
    る請求項3又は5記載の演奏情報通信システム。
  9. 【請求項9】 前記演奏情報受信再生装置は、 演奏曲のリクエスト情報と希望の伝送時間を示す受信時
    間情報とを含む演奏要請情報を入力する指示部を備え、 前記送信制御演算部は、 前記演奏情報受信再生装置から演奏要請が伝送されたと
    き、前記演奏要請情報の受信時間情報に基づいて、前記
    楽曲情報記憶部に記憶された波形情報と音色制御情報か
    ら生成される音色を用いるかを判断し振り分ける音色振
    り分け手段、及び楽曲情報の再編集を行う楽曲情報編集
    手段を有し、編集された楽曲情報を符号化して出力する
    ことを特徴とする請求項4又は6記載の演奏情報通信シ
    ステム。
  10. 【請求項10】 前記送信制御演算部は、 前記演奏情報受信再生装置から送信される演奏要請情報
    の受信時間に基づき、各音色毎に音源波形の振り分け又
    は音色の振り分けを行い、波形圧縮率を示す送信指示情
    報を記録した楽曲情報を再編集する楽曲情報編集手段を
    有し、前記送信指示情報に従い波形情報の圧縮符号化あ
    るいは楽曲情報編集を行うことを特徴とする請求項7,
    8又は9記載の演奏情報通信システム。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008216603A (ja) * 2007-03-02 2008-09-18 Yamaha Corp 電子楽器及び演奏処理プログラム

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008216603A (ja) * 2007-03-02 2008-09-18 Yamaha Corp 電子楽器及び演奏処理プログラム

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