JPH10329376A - 冊子印字装置 - Google Patents

冊子印字装置

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JPH10329376A
JPH10329376A JP14482497A JP14482497A JPH10329376A JP H10329376 A JPH10329376 A JP H10329376A JP 14482497 A JP14482497 A JP 14482497A JP 14482497 A JP14482497 A JP 14482497A JP H10329376 A JPH10329376 A JP H10329376A
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booklet
transport
support plate
carriage
print head
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JP14482497A
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Seiji Sugimura
精二 杉村
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TEC CORP
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 冊子の開いた頁のずれを防止して印字行の傾
きを防止する。 【解決手段】 冊子搬送路1を間にして第一の冊子搬送
部16と第二の冊子搬送部17Aとを対向配置し、印字
ヘッド13の走行面上において印字ヘッド13と冊子搬
送路1の冊子支持板3との間に冊子支持板3に弾性的に
接触された冊子押え部49を設けた。これにより、冊子
2の端部がプラテン6に接近して最も印字ヘッド13に
近い第二の搬送部材27から離れたとしても、冊子2の
端部を印字ヘッド13に近い位置で冊子押え部49によ
り冊子支持板3に押える。したがって、冊子2の開かれ
た頁の端部にデータを印字する場合に冊子2が印字ヘッ
ド13の先端のガイドプレート14に擦られても、開か
れた頁の浮きを冊子押え部49により押えて頁のずれを
阻止した状態で印字する。これにより、印字行の傾きを
防止する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば通帳等の冊
子にデータを印字する冊子印字装置に関する。
【0002】
【従来の技術】まず、図6ないし図11を参照して従来
の冊子印字装置の一例について説明する。図6は冊子印
字装置の概略を示す縦断側面図、図7はプラテン上の冊
子に印字する状態を示す正面図、図8はキャリッジをホ
ームポジションに位置させた状態を示す正面図、図9は
冊子の頁の中央部に印字する様子を示す側面図、図10
は冊子の頁の端部付近に印字する様子を示す側面図、図
11は冊子の頁の端部付近に印字する様子を示す斜視図
である。
【0003】図6において、1は冊子搬送路である。こ
の冊子搬送路1は、冊子2を支える冊子支持板3と、こ
の冊子支持板3に所定の隙間を開けて対向配置されたガ
イド板4,5とにより形成されている。冊子支持板3に
はプラテン6が設けられている。ガイド板4,5は端縁
同士が所定の間隔を開けて配置され、両者の間にはプラ
テン6と平行なキャリッジシャフト7とガイドシャフト
8とによりキャリッジ9が往復動自在に設けられてい
る。具体的には、キャリッジ9はキャリッジシャフト7
に摺動自在に嵌合され、端部にはガイドシャフト8を挾
持するガイドローラ10及び支えローラ11が回転自在
に設けられている。また、キャリッジ9には、正逆回転
自在のモータ(図示せず)に連結されたエンドレスのベ
ルト12の一部が止着されている。すなわち、モータを
回転すると、その回転方向に応じてキャリッジ9が直線
的に移動するように構成されている。さらに、キャリッ
ジ9には印字ヘッドとしてのドットプリンタヘッド13
が固定的に取り付けられている。また、キャリッジ9に
はドットプリンタヘッド13のノーズ部の先端部に配置
されて冊子2をプラテン6に押し付けるガイドプレート
14が固定的に設けられている。このガイドプレート1
4は、インクリボンカートリッジ15から引き出された
インクリボン(後述する)と冊子2との間を仕切るよう
に形成され、その中央部にはドットプリンタヘッド13
のワイヤを突出させるための窓(図示せず)が形成され
ている。
【0004】次いで、冊子搬送路1に沿って冊子2を搬
送する第一、第二の冊子搬送部16,17が設けられて
いる。第一の冊子搬送部16は、冊子支持板3の裏側か
ら表面側に突出する回転自在の第一の搬送部材としての
複数の搬送ローラ19〜23を有する。これらの搬送ロ
ーラ19〜23は、正逆回転自在のモータ(図示せず)
により駆動される。第二の冊子搬送部17は、キャリッ
ジ9の走行面を間にして二つの分割ユニット18a,1
8bに分割されている。一方の分割ユニット18aは、
第一の冊子搬送部16の搬送ローラ19〜22のそれぞ
れに弾性的に接触された第二の搬送部材としてのローラ
24〜27を有し、他方の分割ユニット18bは、第一
の冊子搬送部16の搬送ローラ23に弾性的に接触され
た第二の搬送部材としての搬送ローラ28を有してい
る。また、冊子搬送路1の正面手前側(図6において左
方)には冊子2を挿入する冊子ガイド29が設けられて
いる。さらに、冊子搬送路1の上流側の下方には、冊子
2の表紙に形成された磁気ストライプ(図示せず)にデ
ータを磁気的に書き込み、或いは書き込まれたデータを
読み取る書込/読取ユニット30が設けられている。ま
た、冊子搬送路1の上方にはプラテン6よりもやや上流
側に配置されて冊子2の頁マークや印字された領域を読
み取るイメージセンサ31が設けられている。
【0005】図7に示すように、インクリボンカートリ
ッジ15は相対向する側板32に着脱自在に支持されて
いる。インクリボンカートリッジ15から引き出された
インクリボン33にはリボンガイド34が移動自在に保
持されている。キャリッジ9にはホルダ35が螺子36
によって取り付けられ、このホルダ35に前述したガイ
ドプレート14が溶接により固定されている。このガイ
ドプレート14は薄い金属板により形成されている。ま
た、ホルダ35の二箇所に立設されたガイドスタッド3
7によりリボンガイド34が着脱自在に嵌合されてい
る。したがって、ドットプリンタヘッド13、ホルダ3
5、ガイドプレート14、リボンガイド34は、キャリ
ッジ9と共に移動するように構成されている。
【0006】前述したプラテン6は、側板32に架設さ
れたプラテンホルダ38と可動プラテン39とを有す
る。可動プラテン39には、プラテンホルダ38に摺動
自在に嵌合された軸40が立設され、これらの軸40に
は可動プラテン39をドットプリンタヘッド13側に押
圧するスプリング41が巻回されているが、スプリング
41の付勢力による可動プラテン39の動きは軸40の
端部に設けたストッパ42とプラテンホルダ38との当
接により制限されている。そして、可動プラテン39の
印字領域外となる側板32側の端部には、ドットプリン
タヘッド13側に突出する突部43が形成されている。
【0007】したがって、図7に示すように、冊子2は
スプリング41により付勢された可動プラテン39によ
りガイドプレート14に圧接される。この状態では、リ
ボンガイド34はインクリボン33の一部のみをドット
プリンタヘッド13の前面に案内する。ガイドプレート
14はインクリボン33と冊子2との間を仕切るが、ド
ットプリンタヘッド13が駆動されてワイヤが突出した
ときに、ガイドプレート14の窓内でインクリボン33
のインクが冊子2に転写される。
【0008】プラテン6上に冊子2を搬送するときは、
図8に示すように、キャリッジ9を一方の側板32側の
ホームポジションに移動させる。このときは、可動プラ
テン39の突部43がガイドプレート14により押圧さ
れるので、可動プラテン39がスプリング41の付勢力
に抗して押し戻される。したがって、可動プラテン39
とガイドプレート14との間隔を広げ、冊子2を挿入し
易くしている。
【0009】このような冊子印字装置では、図6に示す
ように、冊子ガイド29から冊子2を挿入する。この場
合、冊子2の印字すべき頁を開き、搬送方向に対して冊
子2の綴じ部2a(図9参照)の長手方向が直交する向
きに冊子2を挿入する。このとき冊子2が所定位置まで
挿入された状態を図示しないセンサが検出するので、そ
の検出信号が出力されたタイミングで搬送ローラ19〜
23がモータにより正転方向に駆動されるため、冊子2
がプラテン6側に向けて搬送される。冊子2が書込/読
取ユニット30の真上に達すると、図示しない位置セン
サが冊子2の位置を検出するので、その検出信号が出力
されたタイミングで搬送ローラ19〜23を駆動するモ
ータが停止される。この状態で冊子2の表紙に形成され
た磁気ストライプのデータが書込/読取ユニット30に
より読み取られる。この読取データには、これまで印字
された頁数及び行数のデータも含まれる。
【0010】書込/読取ユニット30による読取動作が
終了すると、再び搬送ローラ19〜23がモータにより
正転駆動されるため冊子2がプラテン6方向に搬送さ
れ、この搬送過程でイメージセンサ31が冊子2の開か
れた頁の頁マークと印字済みの行数とが認識される。こ
の読み取ったデータにより冊子2の搬送距離が設定さ
れ、冊子2上の印字位置がプラテン6の中心に達したと
ころで搬送ローラ19〜23を駆動するモータが停止さ
れる。この状態では冊子2の先端は奥の搬送ローラ2
3,28により挾持されている。この状態でキャリッジ
9を移動させドットプリンタヘッド13を駆動すること
で冊子2の開かれた頁にデータが印字される。印字が複
数行に及ぶときは改行の度に搬送ローラ19〜23を正
転させて冊子2を1ピッチずつ搬送する。
【0011】このようにして、印字動作が終了すると、
モータにより搬送ローラ19〜23が逆転するため冊子
2が冊子ガイド29側に向けて搬送され、その搬送過程
で先程印字された頁の頁マーク及び印字済みの行数がイ
メージセンサ31によって認識される。冊子2が書込/
読取ユニット30の真上に達すると、図示しない位置セ
ンサが冊子2の位置を検出するので、その検出信号が出
力されたタイミングで搬送ローラ19〜23を駆動する
モータが停止される。この状態でイメージセンサ31に
より認識された印字済みの頁数及び行数データを含むデ
ータが冊子2の磁気ストライプに書込/読取ユニット3
0によって書き込まれる。書込/読取ユニット30によ
る書込動作が終了すると、再び搬送ローラ19〜23が
モータにより逆転駆動されるため冊子2が戻され冊子ガ
イド29から排出される。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】ところで、冊子2に印
字する場合、印字する領域によっては、図9に示すよう
に、ドットプリンタヘッド13の手前では冊子2を搬送
ローラ22,27により挾持しドットプリンタヘッド1
3の後方では冊子2を搬送ローラ23,28により挾持
した状態で印字する場合と、図10に示すように、冊子
2が搬送ローラ22,27から離れ搬送ローラ23,2
8だけで挾持した状態で印字する場合とがある。
【0013】図10に示す状態では冊子2の搬送方向手
前側の端部2bが搬送ローラ22,27から離れて浮き
易くなる(図11参照)。この状態で、印字のためにキ
ャリッジ9が行方向に移動しガイドプレート14が冊子
2を擦ると、浮いた頁は行方向に伸ばされるが、圧力の
かかり具合によってはキャリッジ9の移動方向とは直交
する方向(頁をめくる方向)にずれてしまうことがあ
る。このずれはキャリッジ9が移動する距離が長くなる
に従い大きくなるので、印字行が斜めになってしまう。
【0014】その様子を図12に示す。図12は、冊子
2の綴じ部2aに対して搬送方向手前側の頁の一部を示
すものであるが、下から2行目までは印字行は傾いてい
ない。これは、ここまでの印字領域では冊子2の搬送方
向手前側が搬送ローラ22,27により挾持されている
からである。最後の行が斜めになるのは、搬送ローラ2
2,27から離れて最表層の頁が浮くからである。預金
通帳等の冊子2では、搬送方向手前側の余白が極めて少
ないので、このようなことが起こり易い。さらに、冊子
2が搬送ローラ22,27から離れて浮いてしまうと、
ガイドプレート14に擦られたときに損傷し易い問題も
ある。このようなことは、搬送ローラ22,27をプラ
テン6に近付けると、搬送ローラ27がキャリッジ9や
ドットプリンタヘッド13に干渉するので、プラテン6
からある程度の距離を開けて搬送ローラ22,27を配
置しなければならないことによるものである。
【0015】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明は、
冊子の一面を支える冊子支持板を有してその冊子の搬送
経路を定める冊子搬送路と、前記冊子支持板に対向配置
された印字ヘッドを保持し冊子の搬送方向と直交する方
向に往復駆動されるキャリッジと、前記キャリッジの移
動軌跡に沿って対向配置されたプラテンと、前記印字ヘ
ッドの先端部に固定的に配設されて前記プラテンに冊子
を押えるガイドプレートと、前記冊子支持板の裏側から
表面側に突出する回転自在の第一の搬送部材を有する第
一の冊子搬送部と、この第一の冊子搬送部の前記第一の
搬送部材と共に冊子を挾持搬送する回転自在の第二の搬
送部材を有する第二の冊子搬送部と、前記印字ヘッドの
走行面上において前記印字ヘッドと前記冊子支持板との
間に配置されているとともに前記印字ヘッドに最も近い
位置に位置する前記第二の搬送部材よりもさらに前記印
字ヘッドに近い位置で前記冊子支持板に弾性的に接触さ
れた冊子押え部とを備える。
【0016】したがって、冊子は第一及び第二の冊子搬
送部の第一及び第二の搬送部材により挾持されて搬送さ
れる。この場合、冊子の端部がプラテンに接近して印字
ヘッドに最も近い位置に位置する第一及び第二の搬送部
材から離れたとしても、冊子の端部を印字ヘッドの近傍
で冊子押え部により冊子支持板に押えることが可能とな
る。
【0017】請求項2記載の発明は、請求項1記載の発
明において、第二の冊子搬送部はキャリッジの走行面を
間にして複数の分割ユニットに分割され、これにの分割
ユニットは冊子支持板の表面に対して開閉自在に支持さ
れ、前記分割ユニットの少なくとも一方には冊子押え部
が前記冊子支持板側に付勢されて回動自在に支持されて
いる。
【0018】したがって、ジャム処理等に際しては、第
二の冊子搬送部の分割ユニットを開放方向に移動させる
ことにより、冊子支持板の表面を広く開放することが可
能となる。この場合、プラテンの近傍に位置する冊子押
え部は分割ユニットに対して相対的に冊子支持板側に回
動するため、キャリッジや印字ヘッドに干渉することが
防止される。
【0019】請求項3記載の発明は、請求項1又は2記
載の発明において、冊子押え部は冊子を押える回転自在
の押えローラを備えている。
【0020】したがって、搬送される冊子との摩擦によ
り押えローラが回転するため、冊子を擦ることがない。
【0021】請求項4記載の発明は、請求項1,2又は
3記載の発明において、冊子搬送路は、冊子の綴じ部の
長手方向と直交する方向に冊子を案内するように形成さ
れている。
【0022】したがって、キャリッジの走行時に冊子に
対するガイドプレートの接触状態が変化することがな
い。
【0023】
【発明の実施の形態】本発明の一実施の形態を図1ない
し図5に基づいて説明する。図1は冊子印字装置の概略
を示す縦断側面図、図2(a)は冊子押え部及びその支
持構造を示す平面図、同図(b)は冊子押え部及びその
支持構造を示す側面図、図3は冊子の頁の端部付近に印
字する様子を示す側面図、図4は冊子の頁の端部付近に
印字する様子を示す斜視図、図5は第二の冊子搬送部の
分割ユニットを上方に回動させた状態を示す縦断側面図
である。図6ないし図12において説明した部分と同一
部分は同一符号を用い説明も省略する。
【0024】本実施の形態における第二の冊子搬送部1
7Aは、キャリッジ9の走行面を間にして二つの分割ユ
ニット18A,18Bに分割されている。一方の分割ユ
ニット18Aは、イメージセンサ31及びガイド板4の
両側を支持する側板44と、これらの側板44に回転自
在に支持された第二の搬送部材としての搬送ローラ24
〜27と、これらの搬送ローラ24〜27及びイメージ
センサ31の周囲を覆うカバー45とにより形成されて
いる。側板44とカバー45とは一体又は別部材により
形成されているが搬送ローラ24の軸24aを中心に上
方に開放し得るよに支持されている。
【0025】他方の分割ユニット18Bは、キャリッジ
シャフト7及びガイドシャフト8の両端が支持された側
板32と、これらの側板32に両端が回転自在に支持さ
れた第二の搬送部材としての搬送ローラ28と、この搬
送ローラ28及びキャリッジ9並びにインクリボンカー
トリッジ15の周囲を囲繞するカバー46とにより形成
されている。側板32とカバー46とは一体又は別部材
により形成されているが支軸47を中心に上方に開放し
得るよに支持されている。この支軸47に回動自在に支
持されるブラケットは、図示しないが側板32に固定的
に設けられているものである。支軸47は第一の冊子搬
送部16及び書込/読取ユニット30が設けられたベー
ス48の両側に設けられている。
【0026】しかして、第二の冊子搬送部17Aには、
ドットプリンタヘッド13の走行面上においてドットプ
リンタヘッド13と冊子支持板3との間に配置されて冊
子支持板3に弾性的に接触された冊子押え部49が設け
られている。この冊子押え部49は、ローラアーム50
と、このローラアーム50の先端に回転自在に支持され
た押えローラ51とにより形成されている。この押えロ
ーラ51は、印字ヘッド13に最も近い位置に位置する
搬送ローラ27よりもさらに印字ヘッド13側となる位
置において冊子搬送路1の幅方向の略中央に配置されて
いる。第二の冊子搬送部17Aの側板44にはフレーム
52が架設され、このフレーム52にはローラアームホ
ルダ53が螺子54により固定され(図2参照)、この
ルーラアームホルダ53にローラアーム50が支軸55
を介して上下回動自在に支持されている。支軸55には
捻じりコイルスプリング56が支持されている。この捻
じりコイルスプリング56はフレーム52に当接された
フック57とローラアーム50に当接されたフック58
とを有し、ローラアーム50を冊子支持板3側に付勢し
ている。冊子支持板3とドットプリンタヘッド13との
間隔は狭いが、押えローラ51の径及びローラアーム5
0の幅は、冊子支持板3とドットプリンタヘッド13と
の対向部分に余裕をもって配置される小さな寸法に定め
られている。
【0027】このような構成において、冊子2へのデー
タの印字は前述のように行われるが、図3及び図4に示
すように、冊子2が搬送ローラ22,27から離れ搬送
ローラ23,28だけで挾持した状態で印字する場合が
ある。しかし、本実施の形態では、捻じりコイルスプリ
ング56により下方に付勢されたローラアーム50に回
転自在に支持された押えローラ51によって冊子2の搬
送方向手前側の端部2bを押えることができる。また、
その押えローラ51は真上から見てドットプリンタヘッ
ド13の投影面内に位置するためドットプリンタヘッド
13の中心に対して極めて近付けることができる。
【0028】したがって、図1において、冊子2を左側
から右側に搬送しながら印字する場合に、冊子2の搬送
方向手前側の最終行を印字する場合でも冊子2の端部2
bを押えローラ51により押えることができる。これに
より、キャリッジ9の移動時に冊子2の開いた頁がガイ
ドプレート14によって擦られたとしても、開いた頁が
冊子2の搬送方向にずれる状態を押えローラ51によっ
て阻止することができる。これにより、冊子2の印字領
域の最終行に至るまで、印字行が傾くようなことがな
い。また、開いた頁の浮きが押えローラ51により阻止
されるため、ガイドプレート14に擦られても損傷する
ことがない。
【0029】本実施の形態では、図4に示すように、押
えローラ51は搬送方向と直交する冊子搬送路1の幅方
向の略中央に配置されているので、キャリッジ9の移動
方向に対して左右均等に冊子2を押えることができる。
これにより、キャリッジ9を往復動させる過程で印字す
る方式の場合に、どちらの側から印字を始めても同じよ
うに頁のずれを押えローラ51により防止することがで
きる。
【0030】さらに、本実施の形態では、図5に示すよ
うに、搬送ローラ24の軸24aを中心に分割ユニット
18Aを上方に回動させることができ、また、支軸47
を中心に分割ユニット18Bを上方に回動させることが
できるため、ジャム処理やメンテナンスを容易に行うこ
とができる。
【0031】この場合、分割ユニット18A,18Bを
上方に回動させる前の状態では、ローラアーム50の先
端及び押えローラ51はドットプリンタヘッド13と冊
子支持板3との対向空間に位置しているが、ローラアー
ム50が下方に付勢されて支軸55により回動自在に支
持されているので、分割ユニット18Bを上方に回動さ
せる前に分割ユニットAを上方に回動させても、ローラ
アーム50は搬送ローラ24〜27の配列方向よりも下
向き方向に回動するため、ローラアーム50及び押えロ
ーラ51がドットプリンタヘッド13に干渉することを
防止することができる。
【0032】また、図5に示すように、分割ユニット1
8A,18Bを上方に回動させた状態で、先に分割ユニ
ット18Bを下方に回動させ、後から分割ユニット18
Aを下方に回動させる場合でも、ローラアーム50が搬
送ローラ24〜27の配列方向よりも下向き方向に傾斜
して下降するため、ローラアーム50及び押えローラ5
1がドットプリンタヘッド13に干渉することはない。
【0033】また、冊子押え部49は冊子2を押える回
転自在の押えローラ51を備え、この押えローラ51は
搬送される冊子2との摩擦により回転するため、冊子2
を擦ることがない。これにより冊子2の傷みを防止する
ことができる。しかし、押えローラ51に代わる押圧部
材を用いてもよい。その場合には摩擦係数の低い材料に
より形成されたものが望ましい。
【0034】さらに、冊子搬送路1は、冊子2の綴じ部
の長手方向と直交する方向に冊子2を案内するように形
成されているので、キャリッジ9の走行時に冊子2に対
するガイドプレート14の接触状態が変化することがな
い。したがって、開かれた頁のずれをより効果的に防止
することができる。
【0035】なお、第一、第二の冊子搬送部16,17
Aは、第一、第二の搬送部材として搬送ローラ19〜2
8を用いたが、搬送ローラ19〜28に代えて搬送ベル
トを用いてもよい。また、印刷する媒体は預金通帳等に
限られるものではなく、伝票等の他の冊子でもよい。も
ちろん、単票に印字することもできる。
【0036】図1において、冊子2を左側から右側に搬
送して冊子2に印字する用紙したが、冊子2を右側から
左側に搬送して印字する場合は、冊子2の後端が搬送ロ
ーラ23,28から離れるので、このような搬送方式の
場合には、冊子押え部49を搬送ローラ28側に配置
し、分割ユニット18Bによって支持すればよい。その
支持構造は、分割ユニット18Aにより支持する構造と
同様である。
【0037】
【発明の効果】請求項1記載の発明は、冊子搬送路の冊
子支持板の裏側から表面側に突出する回転自在の第一の
搬送部材を有する第一の冊子搬送部と、キャリッジの走
行面を間にして分割されてそれぞれ第一の冊子搬送部の
前記第一の搬送部材と共に冊子を挾持搬送する回転自在
の第二の搬送部材を有する第二の冊子搬送部とを設け、
印字ヘッドの走行面上において印字ヘッドと冊子支持板
との間に、最も印字ヘッドに近い第二の搬送部材よりも
さらに印字ヘッド側に近い位置で前記冊子支持板に弾性
的に接触された冊子押え部を設けたので、冊子を第一及
び第二の冊子搬送部により挾持して搬送するが、冊子の
端部がプラテンに接近して印字ヘッドに最も近い位置に
位置する第二の搬送部材から離れたとしても、冊子の端
部を印字ヘッドに近い位置で冊子押え部により冊子支持
板に押えることができる。したがって、冊子の開かれた
頁の端部にデータを印字する場合に冊子が印字ヘッドの
先端に配設されたガイドプレートに擦られても、開かれ
た頁の浮きを冊子押え部により押えて頁のずれを阻止し
た状態で印字することができる。これにより、印字行の
傾きを防止して印字品質を高めることができる。また、
開いた頁の浮きが冊子押え部により阻止されるため、ガ
イドプレートに擦られても冊子が損傷することがない。
【0038】請求項2記載の発明は、請求項1記載の発
明において、第二の冊子搬送部はキャリッジの走行面を
間にして複数の分割ユニットに分割され、これにの分割
ユニットは冊子支持板の表面に対して開閉自在に支持さ
れ、前記分割ユニットの少なくとも一方には冊子押え部
が前記冊子支持板側に付勢されて回動自在に支持されて
いるので、ジャム処理等に際しては、第二の冊子搬送部
の分割ユニットを開放方向に移動させることにより、冊
子支持板の表面を広く開放することができる。この場
合、プラテンの近傍に位置する冊子押え部は分割ユニッ
トの何れか一方に対して相対的に冊子支持板側に回動す
るため、キャリッジや印字ヘッドに冊子押えが干渉する
こと防止することができる。
【0039】請求項3記載の発明は、請求項1又は2記
載の発明において、冊子押え部は冊子を押える回転自在
の押えローラを備えているので、搬送される冊子との摩
擦により押えローラが回転するため、冊子の損傷を防止
することができる。
【0040】請求項4記載の発明は、請求項1,2又は
3記載の発明において、冊子搬送路は、冊子の綴じ部の
長手方向と直交する方向に冊子を案内するように形成さ
れているので、キャリッジの走行時に冊子に対するガイ
ドプレートの接触状態が変化することがない。したがっ
て、開かれた頁のずれをより効果的に防止することがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態おける冊子印字装置の概
略を示す縦断側面図である。
【図2】(a)は冊子押え部及びその支持構造を示す平
面図、(b)は冊子押え部及びその支持構造を示す側面
図である。
【図3】冊子の頁の端部付近に印字する様子を示す側面
図である。
【図4】冊子の頁の端部付近に印字する様子を示す斜視
図である。
【図5】第二の冊子搬送部の分割ユニットを開放した状
態を示す縦断側面図である。
【図6】従来の冊子印字装置の概略を示す縦断側面図で
ある。
【図7】プラテン上の冊子に印字する状態を示す正面図
である。
【図8】キャリッジをホームポジションに位置させた状
態を示す正面図である。
【図9】冊子の頁の中央部に印字する様子を示す側面図
である。
【図10】冊子の頁の端部付近に印字する様子を示す側
面図である。
【図11】冊子の頁の端部付近に印字する様子を示す斜
視図である。
【図12】データが印字された様子を示す冊子の一部の
説明図である。
【符号の説明】
1 冊子搬送路 2 冊子 2a 綴じ部 3 冊子支持板 6 プラテン 9 キャリッジ 13 印字ヘッド 14 ガイドプレート 16 第一の冊子搬送部 17A 第二の冊子搬送部 18A,18B 分割ユニット 19〜28 搬送部材 49 冊子押え部 51 押えローラ

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 冊子の一面を支える冊子支持板を有して
    その冊子の搬送経路を定める冊子搬送路と、前記冊子支
    持板に対向配置された印字ヘッドを保持し冊子の搬送方
    向と直交する方向に往復駆動されるキャリッジと、前記
    キャリッジの移動軌跡に沿って対向配置されたプラテン
    と、前記印字ヘッドの先端部に固定的に配設されて前記
    プラテンに冊子を押えるガイドプレートと、前記冊子支
    持板の裏側から表面側に突出する回転自在の第一の搬送
    部材を有する第一の冊子搬送部と、この第一の冊子搬送
    部の前記第一の搬送部材と共に冊子を挾持搬送する回転
    自在の第二の搬送部材を有する第二の冊子搬送部と、前
    記印字ヘッドの走行面上において前記印字ヘッドと前記
    冊子支持板との間に配置されているとともに前記印字ヘ
    ッドに最も近い位置に位置する前記第二の搬送部材より
    もさらに前記印字ヘッドに近い位置で前記冊子支持板に
    弾性的に接触された冊子押え部とを備えることを特徴と
    する冊子印字装置。
  2. 【請求項2】 第二の冊子搬送部はキャリッジの走行面
    を間にして複数の分割ユニットに分割され、これにの分
    割ユニットは冊子支持板の表面に対して開閉自在に支持
    され、前記分割ユニットの少なくとも一方には冊子押え
    部が前記冊子支持板側に付勢されて回動自在に支持され
    ていることを特徴とする請求項1記載の冊子印字装置。
  3. 【請求項3】 冊子押え部は冊子を押える回転自在の押
    えローラを備えていることを特徴とする請求項1又は2
    記載の冊子印字装置。
  4. 【請求項4】 冊子搬送路は、冊子の綴じ部の長手方向
    と直交する方向に冊子を案内するように形成されている
    ことを特徴とする請求項1,2又は3記載の冊子印刷装
    置。
JP14482497A 1997-06-03 1997-06-03 冊子印字装置 Pending JPH10329376A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP3015270B1 (en) * 2014-10-31 2020-09-09 SURYS GmbH Automatic desktop printer for security booklet documents

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