JPH10329043A

JPH10329043A - ベルトチャック

Info

Publication number: JPH10329043A
Application number: JP8075323A
Authority: JP
Inventors: Horst Klimach; ホルスト・クリマッハ
Original assignee: Bessey and Sohn GmbH and Co KG
Current assignee: Bessey and Sohn GmbH and Co KG
Priority date: 1995-03-04
Filing date: 1996-03-04
Publication date: 1998-12-15
Also published as: DE19507699A1; EP0730932A1; DE59607246D1; DK0730932T3; CA2170697C; ATE202962T1; EP0730932B1; US5918866A; CA2170697A1

Abstract

(57)【要約】【課題】異形の工作物の回りを簡単な操作で確実に締
め付け固定できる織物ベルト式ベルトチャックを提供す
る。【解決手段】異形の工作物の回りをチャックするため
のベルトチャックであって、工作物縁を保護し、チャッ
ク時にチャック装置（１０）内で工作物縁に沿って引っ
張りベルトがより良くすべるように、織物ベルトと下位
のチャックコーナ（５０）乃至（５４）を有するものに
おいて、前記引っ張りベルト（２２）はチャック装置
（１０）内で、方向転換コーナ（３０），（３２）を回
ってチャック溝に案内されることにより、滑車の引く力
が二倍の作用となり、チャック時、主にスピンドル（１
６）により、端に取りつけられた圧力板（１８）と周囲
の本体（１４）の間で、引っ張りベルト両側（２５），
（２６）が堅く締めつけられるベルトチャック。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本考案は、異形の工作物の回
りに張り巡らすベルトチャックに関している。このベル
トチャックは、異形部材、周囲面が途中で中断している
物品、例えば椅子の背もたれや脚をしっかり結合させる
ための使用に適している。異形部材には、柱、じん臓形
の家具、およびだ円形の工作物が含まれる。四、六また
は八角形の普通の枠もチャックされる。コーナ部の回り
をより良好にチャックするために、保護コーナが追加的
に使用される。

【０００２】

【従来の技術】ベルトチャックは、構造上、様々な仕様
をもつ。この種のベルトチャックは、つめを有する締め
つけベルトとして、スピンドルとこれに対応するナット
を介してベルト案内部分で操作されるように作られてい
る。この場合当然のことながら、ベルト両側が堅く締め
つけられることが必要であり、締めつけに応じてベルト
はチャック時に持ちこたえる。

【０００３】その場合織物ベルトで欠点となるのは、大
きな延びで、この延びは、特に周囲寸法が大きい場合、
欠点であるとわかる。この理由から、これに対しては、
金属ベルトも使用される。

【０００４】特にこの種の生産品の古いものでは、いず
れにせよ取り扱いが面倒であるという欠点があるが、こ
れらベルトは、弾力ではじけ出るという欠点がある。特
に欠点であるのは、チャック時にベルトを片側だけ引く
場合、たびたび工作物が変形するということである。

【０００５】普通の保護コーナまたはチャックコーナ
は、直角に作られている。周囲に四、六、八角の三種類
の角が備えられているチャックコーナの仕様がある。

【０００６】これらは、ＥＰＯ３０２８０６Ｂ１の記載
の仕様でも使用されている。これらチャック装置は、両
側にも引っ張るようになっており、織り物ベルトは引っ
張られる際に２つのローラーに巻き上げられる。しかし
これも、両方のローラーの周囲寸法が異なるための軽い
ゆがみが起こる。

【０００７】回転ボタンは、複数の位置で自由に引き出
したり、素早く巻き上げるのに使用され、第３の位置で
は、小さなクリック位置で引っ張るのに使用される。こ
の三段階回転ボタン調整は、このベルトチャックでは欠
点である。

【０００８】ベルトチャックで継続的に作業するわけで
はない新しい利用者は、もはや機能位置を知らないの
で、誤った操作をするという結果になり、故障の原因と
なる。

【０００９】

【発明が解決しようとする課題】ここに説明されている
本考案の基本となる課題は、織物ベルトを有するベルト
チャックを作ることで、該ベルトチャックは、工作物を
取り囲んだ後、非常に簡単な操作で、すなわちベルトの
出入口のあるコンパクトな装置で、できるだけ早く大き
なチャック力を得るものである。

【００１０】操作されなければならないのは、一般的に
公知のチャック部材である。最も普通に行なわれている
くさび状コーナのためには、保護コーナまたはチャック
コーナが備えられなければならない。

【００１１】引っ張る場合には、ベルトは両側に均一に
引き入れられなければならない。ｒチャックコーナは、
くさび状コーナ、乃至は回りに張り巡らされた４５〜１
２０°のコーナのために、無段式に使用可能でなければ
ならず、完成角に適合し、簡単にばね付勢されて接触し
なければならない。該チャックコーナは、必要に応じ、
ベルトを送り出したり巻き上げたりすることなくベルト
上に取りつけ可能で、チャックコーナなし、またはより
多くのチャックコーナで素早く引っ張りに切り換えなけ
ればならない。またチャックコーナは、抜けることがな
いよう、しっかり保持されなければならない。

【００１２】ベルトは、保管のために、巻き上げ可能で
保護コーナを失なわれないよう装置に取りつけるのが良
いであろう。

【００１３】

【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、本発明は次のような構成とした。すなわち、本発明
にかかるベルトチャックは、異形の工作物の回りをチャ
ックするためのベルトチャックであって、工作物縁を保
護しチャック時に、チャック装置（１０）内で工作物縁
に沿って引っ張りベルトがより良くすべるように、織物
ベルトと下位のチャックコーナ（５０）乃至（５４）を
有するものにおいて、前記引っ張りベルト（２２）はチ
ャック装置（１０）内で、方向転換コーナ（３０），
（３２）を回ってチャック溝に案内されることにより、
滑車の引く力が二倍の作用となり、チャック時、主にス
ピンドル（１６）により、端に取りつけられた圧力板
（１８）と周囲の本体（１４）の間で、引っ張りベルト
両側（２５），（２６）が堅く締めつけられることを特
徴としている。

【００１４】

【発明の実施の形態】図１に（１０）で表わされている
チャック装置は、ベルト案内部（１２）、本体（１
４）、圧力板（１８）とグリップ（２０）を有するチャ
ックスピンドル（１６）で構成される。

【００１５】ベルト（２２）は、むき出しで、２つの工
作物（２４），（２６）の回りに表わされている。

【００１６】ベルトを矢印方向（２３）に引くと、ベル
トは、工作物部材（２４），（２６）に接する。グリッ
プ（２０）では、スピンドル（１６）を介して、圧力板
（１８）が凹み（１３）のゼロ位置から外に案内され、
本体（１４）の上部分（１５）に当接する。その場合圧
力板（１８）は、自身と本体上の部分の間に、ベルト端
（２５），（２７）を締めつけ、チャック工程で、ベル
ト側の追加的な強固な引っ張りを不必要にする。従っ
て、そうでなければ必要となる固定部材が不要となる。

【００１７】図１上に示されているベルト端（２５）は
本体（１４）の（３）にしっかりと取り付けられ、他の
方向では方向転換コーナ（３０）を回り、本体（１４）
の本体開口部（９）を通って外に案内される。下に表わ
されているベルト端（２７）は、コーナ部（３３）を回
り、本体から操作側に案内される。該ベルト端は、方向
転換コーナ（３２）を回って他方向に延び、本体開口部
（７）を通過後、工作物取り囲みの反対側を形成する。

【００１８】ベルト案内部（１２）のめねじ（１７）に
より、圧力板（１８）は、本体（１４）を工作物方向に
押し、ベルトをベルト案内部（１２）の方向転換コーナ
部（３０）と（３２）の回りを二回引っ張る。

【００１９】これにより二重の滑車が作用し、引っ張り
工程で、スピンドルの行程を両側で２倍にする。スピン
ドルの行程をｈとすると、ベルトの全長は、Ｓ＝２×２
ｈ、つまりＳ＝４ｈとなる。

【００２０】本体（１４）は、ベルト案内部（１２）を
狭く取り囲み、横の内面（３４）と（３５）により、チ
ャック工程の際のベルト案内部（１２）の正確な案内と
なる。

【００２１】ベルト案内部（１２）を完全にはみ出ない
ようにするために、特にプラスチックで作られた２つの
部材（１２）と（１４）の１つに、一般的に公知の、ク
リックカムを設けておくことが可能である。

【００２２】特にベルト案内部（１２）は、ベルトの挿
入を楽にする矢印が付けられている、これは図１で（３
６）で表わされている通りである。

【００２３】本体（１４）には、突出部が備えられてい
る、特に図示されているカム（３７）と（３８）を有す
る種類で、装置（１０）保管時には、これらの間にテー
プ（２２）が巻き上げ可能である。スリット（３９）で
は、ベルト端が、固定される。

【００２４】図２は、工作物（２４）と（２６）がない
チャック装置の平面図である。外に案内されたベルト
（２２）は、両側で切り取られている。

【００２５】特に備えられている補強された広いベルト
（２２）は、本体（１４）の方向の側部（４０）とベル
ト案内部（１２）の間に正確に案内され、ねじれや偏向
は、あり得ない。ベルト溝は、ベルト案内部（１２）の
安定した下部（４１）までの深さをもち、この深さは、
若干追加された遊びをもったベルト幅と等しい。それに
よりベルト中央ないしは操作軸（５）は、非対称の位置
となり、この位置は、台にのせる際、手による操作に適
合する。

【００２６】図３は、ベルトにかけられた４つのチャッ
クコーナ（５０）と挿入された工作物（５２）が一緒の
チャック装置（１０）を示す。４つのチャックコーナ
（５０）の１つの拡大図（５４）は、構造上の仕様をよ
りはっきり示している。

【００２７】ボディ（５６）は、固有ばね機構を有する
中空体として作られており、当該例では開口シリンダー
として作られており、その開口部（５８）がコーナとく
さび状部をばね力をかけて周囲チャックしている。工作
物との接触は、丸み（６０）により、すべての角度に合
うようになっている。

【００２８】中空体（５６）の内部には、工作物尖端の
ための空間があり、該工作物尖端は、見られるようにむ
き出しにしてあり、図３では、とがっているもの（６
１）ととがっていないもの（６２）とが表わされてい
る。同様にチャックコーナ（５４）のシリンダー状の外
形は、引っ張る際、大した摩擦損なくベルトを沿わせて
すべらせる。該ベルトは、スリット（６４）内では、１
−１線に沿った断面図に見られる段差（６５）のところ
を走る。反対側では、導入傾斜部（６６）が表わされて
いる。返しとして形成されている２つの突出部（６７）
と（６８）は、コーナが不意にぬけるのを防ぐ。

【００２９】２−２線に沿った断面図では、適切な段差
（６９）と導入傾斜部（７０）が表わされている。

【００３０】操作が簡単であることを説明するために、
図示されている仕様では、本体（１４）上に二重矢印
（７１）がつけられており、引き入れたり引き出したり
する方向をはっきり示している。

【００３１】図４は、突出部（６７）と（６８）の取り
つけを明示するもので、該突出部の段差（６９）は、明
らかにスリット端（７２）の下部にあり、抜け出しを防
止している。

【００３２】図５は、回転可能に取り付けられているチ
ャック面（７４）を有する保護コーナを示す。高さが
（７５）まであり、深さが（７６）まで遊びを許容する
開口部では、たとえば部材（７７）が、直径（７８）を
形成するボディ（５６）の部材に、回転可能にクリップ
されている。

【００３３】チャック面（７４）には、周囲に移行部ア
ール（８０）がついている。圧力板（７７）の回転軸
（７９）は、図２の非対称的に配置されている軸（５）
に対応する。

【００３４】

【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
によれば、織物ベルトを用いて異形の工作物等を簡単か
つ確実に締め付け保持することが可能となった。

【図面の簡単な説明】

【図１】チャック装置本体の断面図である。

【図２】チャック装置の平面図である。

【図３】４つのチャックコーナのあるチャック装置の全
体図であり、そのうちの１つは拡大して表わされてい
る。

【図４】チャックコーナの平面図と側面図である。

【図５】縦揺れ可能なチャック面を有するチャックコー
ナの平面図と側面図である。

【符号の説明】

１０チャック装置１２ベルト案内部１６チャックスピンドル１７めねじ１８圧力板２０グリップ２５ベルト端３０方向転換コーナ部３３コーナ部３９スリット

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】異形の工作物の回りをチャックするため
のベルトチャックであって、工作物縁を保護し、チャッ
ク時にチャック装置（１０）内で工作物縁に沿って引っ
張りベルトがより良くすべるように、織物ベルトと下位
のチャックコーナ（５０）乃至（５４）を有するものに
おいて、前記引っ張りベルト（２２）はチャック装置
（１０）内で、方向転換コーナ（３０），（３２）を回
ってチャック溝に案内されることにより、滑車の引く力
が二倍の作用となり、チャック時、主にスピンドル（１
６）により、端に取りつけられた圧力板（１８）と周囲
の本体（１４）の間で、引っ張りベルト両側（２５），
（２６）が堅く締めつけられることを特徴とするベルト
チャック。
【請求項２】チャック装置（１０）は、ベルト案内部
材（１２）、本体（１４）、チャック部材（１６）およ
びベルト（２２）で構成されており、前記本体（１４）
は、ベルトに対し回避を許容しない正確な案内をするよ
う、ベルト案内部（１２）を取り囲むように形成されて
いる請求項１に記載のベルトチャック。
【請求項３】本体（１４）の工作物に対する側に、ベ
ルト出口への２つの貫通開口部（７）と（９）があり、
半径上のベルトは、チャック時、該開口部を通って内部
に引っ張られるようになっている請求項１又は請求項２
に記載のベルトチャック。
【請求項４】ベルト案内部（１２）は、方向転換コー
ナ（３０），（３１）を有するベルト溝を有し、組み立
て必要時簡単にするため、主に射出成形プラスチックで
作られた部材の開いている側にマーキング（３６）が、
しっかりつけられている請求項１乃至請求項３のいずれ
かに記載のベルトチャック。
【請求項５】ベルト案内部（１２）へのベルト（２
２）案内が、固定点（３）に係止されている端と、引き
入れたり引き出されたりする反対側が、圧力板（１８）
と本体（１４）の上側の間で堅く締められ、スピンドル
（１６）上で強く張られる程、ベルトがより堅く保持さ
れるように行なわれる請求項１乃至請求項４のいずれか
に記載のベルトチャック。
【請求項６】圧力板（１８）には、凹み（１３）が備
えられていて、巻き戻しによってベルトを引っ張りやす
くするために、完全に解除可能となっている請求項１乃
至請求項５のいずれかに記載のベルトチャック。
【請求項７】本体（１４）の外側には、マーク（７
１）が付けられており、引き入れと引き出しの方向を表
示している請求項１乃至請求項６のいずれかに記載のベ
ルトチャック。
【請求項８】本体（１４）には、カム（３７），（３
８）が、チャック装置（１０）保管時におけるベルト
（２２）巻き上げのために設けられ、スリット（３９）
が、ベルト保護のために設けられている請求項１乃至請
求項７のいずれかに記載のベルトチャック。
【請求項９】工作物縁の保護のため、また引っ張りベ
ルトをこれら縁のまわりでより良くすべらすために、２
つ以上のチャックコーナ（５０）が追加して備えられお
り、これらチャックコーナは、４５°〜１２０°の縁の
角又はくさび状部の角度のために無段式に使用可能で、
必要に応じてベルトに追加組み立て可能である請求項１
乃至請求項８のいずれかに記載のベルトチャック。
【請求項１０】チャックコーナは、開放シリンダー形
の一部で作られており、開放部（５８）は、（６１）で
表わされている鋭角と、（６２）に従って鈍角が、中空
シリンダの内部空間に位置するよう形成されている請求
項９に記載のベルトチャック。
【請求項１１】チャックコーナでは、スリット（６
４）へのベルト案内が行なわれるが、該スリットは上方
に開いており、下方には延長部（６５）と上に導入傾斜
部（６６）を有し、両側には、各１つのカム（６７）と
（６８）がシリンダに作り付けられており、導入傾斜部
（７０）と返しとして機能するベルト保護のための延長
部（６９）をスリット出口（７２）より低いところに有
している請求項９又は請求項１０に記載のベルトチャッ
ク。
【請求項１２】チャックコーナには、工作物によりう
まく接するために、チャック面（７４）を有する部材
（７７）が直径（７８）を形成するチャックコーナ（５
６）の部材上にクリップされる請求項９乃至請求項１１
のいずれかに記載のベルトチャック。
【請求項１３】チャックコーナのボディ（５６）に設
けられ、限定部分（７５），（７６）で形成される空所
の軸（７９）は、ベルト中央軸と対応する請求項９乃至
請求項１２項のいずれかに記載のベルトチャック。