JPH10328930A - 無端の鋸 - Google Patents

無端の鋸

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JPH10328930A
JPH10328930A JP15282197A JP15282197A JPH10328930A JP H10328930 A JPH10328930 A JP H10328930A JP 15282197 A JP15282197 A JP 15282197A JP 15282197 A JP15282197 A JP 15282197A JP H10328930 A JPH10328930 A JP H10328930A
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endless
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tooth
shape
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JP15282197A
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Susumu Ueno
進 上野
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 放射方向の外方に鋸歯部を形成し、放射方向
の内方に鋸身を形成したた無端の鋸の鋸身の曲げの抵抗
を低減する。 【解決手段】 無端の鋸周回方向に鋸歯部を取り除いた
鋸身のみ部分を鋸歯部の存在する部分を間の置いて複数
箇所形成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、同一面上あるいは
同一層内における放射方向の外方に鋸歯部を形成し、放
射方向の内方に鋸身を形成させ、鋸身が鎖状ではなく全
周にわたって一本の形状であり、鋸身(2B)の横断面の
形状が凹凸いずれかのうち、多少変形していても全体と
して凸形状に分類されるリング形状の無端の鋸(2)に
関する。
【0002】
【発明が解決しようとする課題】第1、2図は、本発明
の無端の鋸を着装し、構成要素の一つとする鋸機の、使
用用途を携帯用とする場合の1実施例を示している。以
下、この実施例にもとずいて、本発明の無端の鋸を着装
する鋸機の構成の概略を説明し、次いで、この鋸機の構
成における無端の鋸の位置とその動き、および無端の鋸
に必要とされる機能を明らかにする。
【0003】フレ―ム体は、下方を開放させた頭部のつ
ながった門型の形状であり、他の構成要素が設置、ある
いは取り付けられて基体としての役割を担う。フレ―ム
体の前脚柱部と後脚柱部の頭部をつなぐ部分は、携帯用
として手で握るのに適当な断面形状に形成して把手部と
している。
【0004】把手部の下方に、把手部を握る手の動きを
保障する程度の間隔をあけて、前、後端が前、後脚柱部
の上部に接合する仕切板を設置している。この仕切板
は、フレ―ム体の構造を強化するとともに、フレ―ム体
の取り囲む空間を把手領域と切断領域に分割する。
【0005】本発明の対象となる無端の鋸は、同一面上
あるいは同一層内における放射方向の外方に鋸歯部を形
成し、放射方向の内方に鋸身を形成させ、鋸身が鎖状で
はなく全周にわたって一本の形状のリング形状であり、
鋸歯の先端から鋸身(2B)の頂辺(面)までの背の高さ
が26mm以上、120mm以下で、鋸歯部(2A)の鋸歯幅
が0.1mm以上、8mm以下の、鋸身(2B)の横断面が凹
凸いずれかのうち、多少変形していても全体として凸形
状に分類される形状に形成され、案内板(ガイド・バ
―)と嵌合の形態をとる。
【0006】無端の鋸を懸架する懸架プ―リは、回転軸
の方向を左右横方向とし、フレ―ム体を前後方向に縦断
する同一立面上あるいは同一立層内の前、後脚柱部の上
部と下部に計4個配置されている。
【0007】後脚柱部の内部には電動モ―タが収納さ
れ、減速歯車を介して電動モ―タと連結する後脚柱部上
部に配置した懸架プ―リの回転によって、無端の鋸は各
懸架プ―リ間を循環回動し、無端の鋸が露出する前、後
脚柱部の下端部間の切断作用線域で切断作用が行なわれ
る。
【0008】無端の鋸に緊張を与える緊張機構は、前脚
柱部上部に配置された懸架プ―リと蝶頭付ネジ軸と送り
ナットと緩衝バネの組み合わせによって構成されてい
る。
【0009】切断作用線域に露出した無端の鋸の上方に
は、板面を垂直に立てた姿勢で、板厚が無端の鋸の鋸歯
幅と同一か、もしくはより薄く、前、後端が前、後脚柱
部の下部に前後方向に遊嵌する状態で接続する案内板
(ガイド・バ―)が設置される。
【0010】この案内板の下端部は、凸形状に形成され
た無端の鋸の鋸身、あるいはその鋸身に鋸歯部の一部を
加えた部分と嵌合の形態をとる関係から、その横断面の
形状を凹形状に形成され、切断作用線域で走行する無端
の鋸の切断抵抗による上方への逃げ、左右横方向への振
れを制止している。第4図は、鋸身の横断面の形状が凸
形状の無端の鋸と案内板の嵌合の形態の1例を示してい
る。
【0011】切断作用線域に露出した無端の鋸の左側方
には、板面を上下に向けた、前後の長さが前、後脚柱部
に及ぶほぼ四辺形の板状のベ―スが配置されている。
【0012】板状のベ―スとフレ―ム体の間には、前、
後脚柱部の左側にそって上下方向に設置された2本の案
内立軸、摺動スリ―ブ、2本のリンク、ネジリコイルバ
ネ等によって構成される昇降案内機構を介設し、板状の
ベ―スの下面が被切断材の上面に接して機体が被切断材
上に載置され、切断位置に機体が定置されて後、フレ―
ム体の把手部を手動で下方へ押圧して切断作業が開始さ
れることによる、板状のベ―スを除くフレ―ム体、無端
の鋸、懸架プ―リ、電動モ―タ、案内板、緊張機構等か
らなる上下可動部の下降と、切断作業終了後、上下可動
部が再び元の位置に復帰するための上昇を案内運動して
いる。
【0013】本発明の無端の鋸を着装する鋸機は以上の
ように構成されるが、この鋸機は無端の鋸が緊張機構に
よって緊張を与えられて切断作用線域で直線状に張架さ
れるということから、鋸身を細く(鋸身の厚さを薄く、
背の高さを低く)して、より小さい鋸歯を形成して平滑
な切断加工面を得ることができ、また、無端の鋸により
強い緊張を与えることによって、案内板との嵌合の形態
をとる関係とも相応して、より切断作用線域での左右横
方向の振れを小さくして正確な寸方切断を可能としてい
る。
【0014】そして、この鋸機における無端の鋸の所
作、動き、といったものを実際に即して説明してみる
と、無端の鋸の緊張は、駆動用に設定された懸架プ―リ
の回転を正確に伝達するためと、無端の鋸が切断抵抗に
抗して切断作用を行なうために、かなりの程度強く与え
られる。
【0015】強く緊張を与えられた無端の鋸は、高速で
懸架プ―リ間を直線走行し、懸架プ―リ上で曲線回動す
る。
【0016】つまり、無端の鋸は、懸架プ―リ間で直線
状に折曲(折れて切断するのではない)し、懸架プ―リ
上で曲線状に折曲する。
【0017】無端の鋸が懸架プ―リ間と懸架プ―リ上で
折曲する方向は、鋸歯の先端から鋸身の頂部に抜ける方
向であり、折曲する角度は、懸架プ―リ上で曲線状に折
曲するとき、とくに急角度となる。
【0018】したがって、無端の鋸は、懸架プ―リ間で
鋸身を縦方向に直線状に折曲する直線走行と、懸架プ―
リ上で鋸身を縦方向に懸架プ―リの外周の曲率にならっ
た曲線状に折曲する曲線回動を、強く緊張を与えられた
状態の、高速走行下で反復運動する。
【0019】このような条件下において、無端の鋸に確
実、円滑な切断作用を行なわせるためには、直接、切断
作用を行なう鋸歯部は別として、まず鋸身自身に、切断
抵抗を受ける鋸歯部を支持する土台としての剛性と、案
内板との嵌合の形態を維持するための一定の体積を必要
とし、そして、そうした上で、懸架プ―リ間と懸架プ―
リ上で直線状および曲線状に柔軟に折曲するように、そ
の曲げの抵抗の値を極力低減する必要がある。
【0020】本発明は、上記のように、鋸歯部を支持す
る土台としての剛性と、嵌合の形態を維持するための体
積を備えた上で、より曲げの抵抗の値を低減する鋸身を
得ることを目的とする。
【0021】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、本発明は、無端の鋸(2)が循環回動中に、懸架
プ―リ間で直線状に折曲し、懸架プ―リ上で懸架プ―リ
の外周の曲率にならって曲線状に折曲する、その折曲を
専用に担う部分として、周回方向に、鋸歯部(2A)を取
り除いた、切断作用を行なわない、鋸身のみの部分(2
X)を、鋸歯を単数個以上有する鋸歯部の存在する部分
(2Y)を間に置いて、無端の鋸(2)の全周にわたって
複数箇所形成する。この鋸身のみの部分(2X)の周回方
向の距離(幅)は、0.3mm以上、70mm以下とし、周
回方向の距離(幅)が0.3mmに近く、鋸歯部の存在す
る部分(2Y)が周回方向の距離が極端に長くない場合
は、周回方向の鋸身のみの部分(2X)のピッチが短くな
って、より多数箇所形成され、鋸機の大型化にともなっ
て無端の鋸を全体的にスケ―ル・アップした場合は、そ
の周回方向の距離(幅)を70mmの限界に近いものとする
ことがある。そして、切断作用を専用に担う部分とな
る、鋸歯部の存在する部分(2Y)を、周回方向に、直線
状の形状、もしくは直線状に近い形状に形成するか、あ
るいは、自律的に直線状、もしくは直線状に近い状態
(形状)になろうとする性質を与えることができる。
【0022】無端の鋸の曲げの抵抗は、無端の鋸を形成
する鋸歯部と鋸身のうち、鋸歯部そのものは、鋸歯と鋸
歯の谷の底で分断されて曲げの抵抗は存在しないが、鋸
歯がほとんどの場合ほぼ三角形状に形成され、その鋸歯
のスクイ面と逃げ面と底点間の線分とでトラスを形成す
ることによって、鋸歯が鋸身に影響を及ぼして鋸身に曲
げの抵抗を引き起こし、鋸身に鋸歯部のよる曲げの抵抗
を加算させている。第6、7図は、鋸歯部と鋸身の合成
された曲げの中立面が、鋸身のみの曲げの中立面より鋸
歯部の方へ接近していることを説明している。
【0023】したがって、鋸歯部を周回方向に部分的に
取り除いて、鋸身のみの部分を形成すると、その鋸身の
みの部分は、鋸歯部による曲げの抵抗分を差し引いた鋸
身のみの抵抗の値となる。
【0024】この鋸身のみの部分の周回方向の距離
(幅)は、単一としての距離を長くすると、その距離効
果によって、その鋸身のみの部分の全体としての曲げの
抵抗をその長くした距離以上の数値の比率で低減し、周
回方向の距離を最短の0.3mm近くにして、鋸身のみの
部分をより多数箇所形成すると、無端の鋸の全周のわた
って、より平均化して曲げの抵抗の値を低減する。
【0025】そして、鋸歯部の存在する部分を、周回方
向に、直線状の形状、もしくは直線状に近い形状に形成
するか、あるいは、自律的に直線状、もしくは直線状に
近い状態(形状)になろうとする性質を与えると、その
鋸歯部の存在する部分は、懸化プ―リ間で直線状に折曲
するための曲げが作用しないことになり、また、その鋸
歯部の存在する部分に切り込み方向を放射方向の内方か
ら外方とし、その周回方向の両端から真央に向かって徐
々に切り込みを深くし、その底面の形状が懸化プ―リの
外周の曲率と一致する切除部分(B1)を形成すると、そ
の鋸歯部の存在する部分は、懸架プ―リ間と懸架プ―リ
上での直線状および曲線状の曲げの双方が作用しないこ
とになる。
【0026】
【発明の実施の形態】発明の実施の形態を実施例にもと
ずき図面を参照して説明する。第図8に示す実施例は、
鋸身のみの部分(2X)が、その放射方向の外方に向いた
面を境界面と一致させた鋸身の領域に正味の体積であ
り、その周回方向の距離をほぼ鋸歯一個分とし、その鋸
身のみの部分(2X)のピッチを等間隔の鋸歯5個分とし
て無端の鋸の全周にわたって形成している。
【0027】第9図に示す実施例は、鋸身のみの部分
(2X)の周回方向の距離がほぼ鋸歯4個分であり、鋸身
のみの部分(2X)のピッチを等間隔の鋸歯12個分とし
ている。
【0028】第10図に示す実施例は、無端の鋸を着装
する鋸機の大型化に対応して無端の鋸をスケ―ル・アッ
プさせたのもので、鋸身のみの部分(2X)の周回方向の
距離が最長の70mmに近い。
【0029】第11図に示す実施例は、鋸身のみの部分
(2X)に接する鋸歯部の存在する部分(2Y)の両端の鋸
歯を、所定の鋸歯よりも小さく形成し、その小さく形成
した鋸歯から隣接する鋸歯を順次大きくしていき、所定
の鋸歯の大きさにいたるように形成している。
【0030】第12図に示す実施例は、鋸歯部の存在す
る部分(2Y)の、鋸身のみの部分(2X)に接する両端の
鋸歯のうち、無端の鋸の走行方向の前方に位置する鋸歯
は、鋸身のみの部分(2X)の側の底点を後方に移動さ
せ、その移動した底点と鋸歯の先端を結んで実際の形状
として歯先角を拡大し、無端の鋸の走行方向の後方に位
置する鋸歯は、鋸身のみの部分(2X)の側の底点を前方
に移動させ、その移動する以前の底点と鋸歯の先端を結
ぶ線上の中途から、その移動した底点を結んだ形状と
し、移動した底点と、鋸歯の先端と、鋸歯部の存在する
部分(2Y)の側の底点を結ぶ線分によって形成される見
かけ上の歯先角を拡大している。
【0031】第13図に示す実施例は、鋸身のみの部分
(2X)の周回方向の距離をほぼ鋸歯1個分とし、その鋸
身のみの部分(2X)に、周回方向の距離の全長を切り口
の幅とする、切り込み方向が放射方向の外方から内方と
し、鋸身の両側面に通ずる方向で、放射方向の外方に向
いた面と、放射方向の外方に向いた面に続く鋸身の両側
面の開口する円とう形状の切除部分(B2a)形成してい
る。
【0032】第14図に示す実施例は、鋸身のみの部分
(2X)の周回方向の距離をほぼ鋸歯4個分とし、その鋸
身のみの部分(2X)に接する鋸歯部の存在する部分(2
Y)の両端の鋸歯を、第12図に示す実施例と同様に、
鋸身のみの部分(2X)の側の底点を、その鋸歯の底点間
の距離を延長する方向に移動させて歯先角を拡大し、そ
の移動した底点を始点として真央に向かって徐々に切り
込みを深くする、切り込み方向を放射方向の外方から内
方とする切除部分(B2)を形成している。
【0033】第15図に示す実施例は、鋸身のみの部分
(2X)の周回方向の距離をほぼ鋸歯4個分とし、その鋸
身のみの部分(2X)に、先端部に円とう形状の緩衝孔
(B3)を形成し、切り込み方向を放射方向の内方から外
方とする、無端の鋸が直線状の状態にあるとき、クサビ
形状のスリット(B1c)を2個形成している。
【0034】第16図に示す実施例は、鋸身のみの部分
(2X)の周回方向の距離をほぼ鋸歯0.3個分とする鋸
身のみの部分(2X)を比較的長いピッチで形成し、その
鋸身のみの部分(2X)に、切り込み方向を放射方向の外
方から内方とする円とう形状の切除部分(B2a)を形成
し、また、意図して直線状に形成された鋸歯部の存在す
る部分(2Y)に、切り込み方向を放射方向の内方から外
方とし、その周回方向の両端から真央に向かって徐々に
に切り込みを深くし、その底面の形状が、懸架プ―リの
外周の曲率と一致する切除部分(B1j)形成している。
【0035】第17図に示す実施例は、鋸身のみの部分
(2X)の周回方向の距離をほぼ鋸歯4個分とし、その鋸
身のみの部分(2X)の両端から真央に向かって徐々に切
り込みを深くする切除部分(B2)形成し、直線状に形成
された鋸歯部の存在する部分(2Y)に、第16図に示し
た実施例と同様の切除部分(B1j)が形成している。
【0036】第18図に示す実施例は、周回方向の距離
をほぼ鋸歯3個分とする鋸身のみの部分(2X)を、その
放射方向の外方を向いた面を境界面より外方に位置さ
せ、鋸身のみの部分(2X)の体積を鋸歯部の領域にまで
拡大し、その拡大した鋸身のみの部分(2X)に、切り込
み方向を放射方向の内方から外方とし、その周回方向の
両端から真央に向って徐々にに切り込みを深くする切除
部分(B1)を形成し、その切除部分(B1)の内部に鋸身
を形成する材料よりも曲げの抵抗の値の低い充填物(B
4)充填している。
【0037】第19図に示す実施例は、鋸身のみの部分
(2X)を、第18図に示す実施例と同様に鋸歯部の領域
にまで拡大し、その鋸身のみの部分(2X)に、先端部に
円とう形状の緩衝孔(B3)を有し、切り込み方向を放射
方向の外方から内方とする、無端の鋸が直線状の状態に
あるときスリ割形状のスリット(B2b)を2個形成して
いる。
【0038】
【発明の効果】無端の鋸の周回方向に、鋸歯を部分的に
取り除いた鋸身のみの部分を複数箇所、全周にわたって
形成すると、その鋸身のみの部分を折曲を専用に担う部
分として、鋸歯部を取り除いたことによる鋸身のみの低
減された曲げの抵抗の値で無端の鋸は柔軟に折曲して循
環回動する。そして、この鋸身のみの部分は、鋸歯部が
存在せず切断作用を行なわないことから、鋸歯部を支持
する土台としての剛性を不要とし、また、案内板との嵌
合の形態を維持するための体積を必ずしも必要としない
ため、その鋸身のみの部分の曲げの抵抗を低減する目的
でなされる、本発明とは別件の切除部分(B1)、(B2)
や、その実施態様の一つであるスリット、あるいはその
他等の処置を、それらの条件に拘束されることなく、よ
り任意に、より集中させて行なうことができ、その結
果、無端の鋸は懸架プ―リ間および懸架プ―リ上をより
柔軟に折曲して循環回動することになる。
【0039】また、鋸歯部の存在する部分を、周回方向
に、直線状の形状にするか、あるいは、自律的に直線状
の状態(形状)になろうとする性質を与えておくと、そ
の鋸歯部の存在する部分は、懸化プ―リ間で直線状に折
曲するための曲げが作用しないことになり、また、その
鋸歯部の存在する部分に切り込み方向を放射方向の内方
から外方とし、その周回方向の両端から真央に向かって
徐々に切り込みを深くし、その底面の形状が懸化プ―リ
の外周の曲率と一致する切除部分(B1)を形成すると、
無端の鋸の周回上に、鋸身のみの部分による折曲のため
の専用部分と、鋸歯部の存在する部分の曲げの作用を全
く受けない切断作用を専用に行なう部分とが分離し、鋸
歯部の存在する部分の鋸身に充分な剛性を与えて、無端
の鋸に強力で効率的な切断作用を促すことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】携帯用鋸機の1実施例の左側面図。
【図2】図1のA―A線切断断面図。
【図3】図1の一部分を拡大した図。
【図4】図3のB―B線断面図であり。無端の鋸と案内
板の嵌合の形態を説明している。
【図5】本発明の無端の鋸の鋸身の外面を形成する背
面、両側面、放射方向の外方に向いた面の区分を説明す
る図。
【図6】鋸歯部が存在する場合の曲げの中立面と、鋸歯
部を取り除いた場合の曲げの中立面の変位を説明する
図。
【図7】図6のC―C線断面図。
【図8】本発明の無端の鋸の鋸身のみの部分の実施例を
示す図。
【図9】本発明の無端の鋸の鋸身のみの部分の実施例を
示す図。
【図10】本発明の無端の鋸の鋸身のみの部分の実施例
を示す図。
【図11】本発明の無端の鋸の鋸身のみの部分の実施例
を示す図。
【図12】本発明の無端の鋸の鋸身のみの部分の実施例
を示す図。
【図13】本発明の鋸身のみの部分および鋸歯部の存在
する部分に関連して切除部分(B1)(B2)を形成した場
合の実施例を示す図。
【図14】本発明の鋸身のみの部分および鋸歯部の存在
する部分に関連して切除部分(B1)(B2)を形成した場
合の実施例を示す図。
【図15】本発明の鋸身のみの部分および鋸歯部の存在
する部分に関連して切除部分(B1)(B2)を形成した場
合の実施例を示す図。
【図16】本発明の鋸身のみの部分および鋸歯部の存在
する部分に関連して切除部分(B1)(B2)を形成した場
合の実施例を示す図。
【図17】本発明の鋸身のみの部分および鋸歯部の存在
する部分に関連して切除部分(B1)(B2)を形成した場
合の実施例を示す図。
【図18】本発明の鋸身のみの部分および鋸歯部の存在
する部分に関連して切除部分(B1)(B2)を形成した場
合の実施例を示す図。
【図19】本発明の鋸身のみの部分および鋸歯部の存在
する部分に関連して切除部分(B1)(B2)を形成した場
合の実施例を示す図。
【符号の説明】
1・・・・・フレ―ム体 2・・・・・無端の鋸 3・・・・・懸架プ―リ 4・・・・・駆動部 5・・・・・操作スイッチ 6・・・・・板状のベ―ス 7・・・・・昇降案内機構 8・・・・・仕切板 9・・・・・緊張機構 10・・・・・案内板 WI・・・・・鋸身の背面 W2・・・・・鋸身の側面 W3・・・・・鋸身の放射方向の外方に向いた面
【付記】
境界面・・・・無端の鋸の鋸歯の底面ないし底辺、ある
いは底点を繋いだ単一の面。 鋸歯部・・・・無端の鋸の境界面より放射方向の外方の
部分。 鋸身 ・・・・無端の鋸の境界面より放射方向の内方の
部分。 鋸身の頂部・・鋸身を放射方向に15等分したうち最も
放射方向の内方に位置する部分。 鋸身の背面・・鋸身の頂部の外面。 鋸身の頂辺・・鋸身の最も放射方向の内方の辺(面)。 鋸身の側面・・鋸身の頂部を除く部分の側方の面。 所定の鋸歯・・鋸歯のうち最も背が高く、切断作用の主
体となり、基本の形状となる鋸歯。
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成9年12月3日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】図面の簡単な説明
【補正方法】変更
【補正内容】
【図面の簡単な説明】
【図1】携帯用鋸機の1実施例の左側面図。
【図2】図1のA−A線切断断面図。
【図3】図1の一部分を拡大した図。
【図4】図3のB−B線断面図であり。無端の鋸と案内
板の嵌合の形態を説明している。
【図5】本発明の無端の鋸の鋸身の外面を形成する背
面、両側面、放射方向の外方に向いた面の区分を説明す
る図。
【図6】鋸歯部が存在する場合の曲げの中立面と、鋸歯
部を取り除いた場合の曲げの中立面の変位を説明する
図。
【図7】図6のC−C線断面図。
【図8】本発明の無端の鋸の鋸身のみの部分の実施例を
示す図。
【図9】本発明の無端の鋸の鋸身のみの部分の実施例を
示す図。
【図10】本発明の無端の鋸の鋸身のみの部分の実施例
を示す図。
【図11】本発明の無端の鋸の鋸身のみの部分の実施例
を示す図。
【図12】本発明の無端の鋸の鋸身のみの部分の実施例
を示す図。
【図13】本発明の鋸身のみの部分および鋸歯部の存在
する部分に関連して切除部分(B1)、(B2)を形成
した場合の実施例を示す図。
【図14】本発明の鋸身のみの部分および鋸歯部の存在
する部分に関連して切除部分(B1)、(B2)を形成
した場合の実施例を示す図。
【図15】本発明の鋸身のみの部分および鋸歯部の存在
する部分に関連して切除部分(B1)、(B2)を形成
した場合の実施例を示す図。
【図16】本発明の鋸身のみの部分および鋸歯部の存在
する部分に関連して切除部分(B1)、(B2)を形成
した場合の実施例を示す図。
【図17】本発明の鋸身のみの部分および鋸歯部の存在
する部分に関連して切除部分(B1)、(B2)を形成
した場合の実施例を示す図。
【図18】本発明の鋸身のみの部分および鋸歯部の存在
する部分に関連して切除部分(B1)、(B2)を形成
した場合の実施例を示す図。
【図19】本発明の鋸身のみの部分および鋸歯部の存在
する部分に関連して切除部分(B1)、(B2)を形成
した場合の実施例を示す図。
【符号の説明】 1・・・・・フレーム体 2・・・・・無端の鋸 3・・・・・懸架プーリ 4・・・・・駆動部 5・・・・・操作スイッチ 6・・・・・板状のベース 7・・・・・昇降案内機構 8・・・・・仕切板 9・・・・・緊張機構 10・・・・・案内板 WI・・・・・鋸身の背面 W2・・・・・鋸身の側面 W3・・・・・鋸身の放射方向の外方に向いた面
【付記】 境界面・・・・無端の鋸の鋸歯の底面ないし底辺、ある
いは底点を繋いだ単一の面。 鋸歯部・・・・無端の鋸の境界面より放射方向の外方の
部分。 鋸身 ・・・・無端の鋸の境界面より放射方向の内方の
部分。 鋸身の頂部・・鋸身を放射方向に15等分したうち最も
放射方向の内方に位置する部分。 鋸身の背面・・鋸身の頂部の外面。 鋸身の頂辺・・鋸身の最も放射方向の内方の辺(面)。 鋸身の側面・・鋸身の頂部を除く部分の側方の面。 所定の鋸歯・・鋸歯のうち最も背が高く、切断作用の主
体となり、基本の形状となる鋸歯。
【手続補正2】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】全図
【補正方法】変更
【補正内容】
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【図17】
【図18】
【図19】

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 同一面上あるいは同一層内における放射
    方向の外方に鋸歯部(2A)を形成し、放射方向の内方に
    鋸身(2B)を形成させ、鋸身(2B)が鎖状ではなく全周
    にわたって一本の形状であり、鋸歯の先端から鋸身(2
    B)の頂辺(面)までの背の高さが26mm以上、120m
    m以下で、鋸歯部(2A)の鋸歯幅が0.1mm以上、8mm以
    下の、鋸身(2B)の横断面の形状が凹凸いずれかのう
    ち、多少変形していても全体として凸形状に分類される
    リング形状の無端の鋸(2)において、無端の鋸(2)
    が循環回動中に懸架プ―リ間で直線状に折曲し、懸架プ
    ―リ上で懸架プ―リの外周の曲率にならって曲線状に折
    曲する、その折曲を専用に担う部分として、周回方向
    に、鋸歯部(2A)を取り除いた、切断作用を行なわな
    い、周回方向の距離(幅)が0.3mm以上、70mm以下
    の、鋸身のみの部分(2X)を、鋸歯を単数個以上有する
    鋸歯部の存在する部分(2Y)を間に置いて、無端の鋸
    (2)の全周にわたって複数箇所形成した無端に鋸
    (2)。
  2. 【請求項2】鋸歯部の存在する部分(2Y)を、周回方向
    に、直線状の形状、もしくは直線状に近い形状に形成す
    るか、あるいは、直線状、もしくは直線状に近い状態に
    なろうとする性質を与えた請求項1記載の無端の鋸
    (2)。
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