JPH10328302A - 注射針 - Google Patents
注射針Info
- Publication number
- JPH10328302A JPH10328302A JP9153141A JP15314197A JPH10328302A JP H10328302 A JPH10328302 A JP H10328302A JP 9153141 A JP9153141 A JP 9153141A JP 15314197 A JP15314197 A JP 15314197A JP H10328302 A JPH10328302 A JP H10328302A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- stylet
- outer needle
- needle
- angle
- injection needle
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
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Landscapes
- Infusion, Injection, And Reservoir Apparatuses (AREA)
- Media Introduction/Drainage Providing Device (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 製造が比較的容易で、かつ、安全性の高い注
射針を提供する。 【可決手段】 外針とその内側に嵌挿されたスタイレッ
トとからなり、外針及びスタイレットの先端が斜めに切
削されている注射針において、先端におけるスタイレッ
トの切削面の角度を外針の切削面の角度よりも大きくし
たことを特徴とする注射針である。2枚刃ポイントにな
りにくく、安全性が高いばかりか、製造する上で多少の
誤差が許容されるので、製造能率及び歩留まりが向上
し、機械生産も可能となる。また、穿刺する組織による
穿刺抵抗の違いを明確に医師に伝えることができるの
で、施術の際のミスも少なくなる。
射針を提供する。 【可決手段】 外針とその内側に嵌挿されたスタイレッ
トとからなり、外針及びスタイレットの先端が斜めに切
削されている注射針において、先端におけるスタイレッ
トの切削面の角度を外針の切削面の角度よりも大きくし
たことを特徴とする注射針である。2枚刃ポイントにな
りにくく、安全性が高いばかりか、製造する上で多少の
誤差が許容されるので、製造能率及び歩留まりが向上
し、機械生産も可能となる。また、穿刺する組織による
穿刺抵抗の違いを明確に医師に伝えることができるの
で、施術の際のミスも少なくなる。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、外針とその内側に
嵌挿されたスタイレットとからなり、外針及びスタイレ
ットの先端が斜めに切削されている注射針に関する。
嵌挿されたスタイレットとからなり、外針及びスタイレ
ットの先端が斜めに切削されている注射針に関する。
【0002】
【従来の技術】図2は、従来の注射針11の先端部分の
断面図である。このような外針12とスタイレットと1
3を組み合わせて用いる注射針は、先端における外針と
スタイレットの切削面の角度が同じになるように製造さ
れていた。
断面図である。このような外針12とスタイレットと1
3を組み合わせて用いる注射針は、先端における外針と
スタイレットの切削面の角度が同じになるように製造さ
れていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】この種の従来の注射針
は、外針とスタイレットを組み合わせた状態で穿刺し、
その後スタイレットのみを抜き取り、これに代えてカテ
ーテルを挿入し、継続的に麻酔薬などの薬液を注入する
場合に用いられる。スタイレットは、外針の中空部を閉
塞し、注射針の穿刺時に、生体組織を傷つけるのを防止
するために使用される。従来の注射針においては、外針
とスタイレット先端の切削面の角度が同一であったか
ら、図2に実線で示すように、外針の切削面12aとス
タイレットの切削面13aとが完全に一致している場合
は良いのであるが、図2に点線で示すように、少しでも
スタイレットが突出している場合は、その先端部分が2
枚刃ポイント14となり、穿刺する組織を切り取る(コ
アリング現象)可能性がある。特に、脊椎麻酔のよう
に、神経束が集まっている部位に用いる場合には、たい
へん危険であり、その際硬膜を切り取ってしまうと髄液
が漏れることで脳圧が低下し、術後の頭痛の原因にもな
っていた。
は、外針とスタイレットを組み合わせた状態で穿刺し、
その後スタイレットのみを抜き取り、これに代えてカテ
ーテルを挿入し、継続的に麻酔薬などの薬液を注入する
場合に用いられる。スタイレットは、外針の中空部を閉
塞し、注射針の穿刺時に、生体組織を傷つけるのを防止
するために使用される。従来の注射針においては、外針
とスタイレット先端の切削面の角度が同一であったか
ら、図2に実線で示すように、外針の切削面12aとス
タイレットの切削面13aとが完全に一致している場合
は良いのであるが、図2に点線で示すように、少しでも
スタイレットが突出している場合は、その先端部分が2
枚刃ポイント14となり、穿刺する組織を切り取る(コ
アリング現象)可能性がある。特に、脊椎麻酔のよう
に、神経束が集まっている部位に用いる場合には、たい
へん危険であり、その際硬膜を切り取ってしまうと髄液
が漏れることで脳圧が低下し、術後の頭痛の原因にもな
っていた。
【0004】また、このような注射針を製造する上で
は、非常な精密な加工組み立てが必要となる。第1に、
外針及びスタイレットを切削加工する場合には、切削面
を完全に同じ角度にしなければならず、少しでもスタイ
レットの切削角度が小さくなると、外針と組み合わせた
ときに先端が突出してしまい、2枚刃ポイントとなって
しまう。第2に、外針とスタイレットを組み合わせる作
業において、少しでもスタイレットが突出してしまうこ
とは許されない。したがって、これらの作業は熟練工に
よる手作業で行われ、作業能率も歩留まりも悪かった。
は、非常な精密な加工組み立てが必要となる。第1に、
外針及びスタイレットを切削加工する場合には、切削面
を完全に同じ角度にしなければならず、少しでもスタイ
レットの切削角度が小さくなると、外針と組み合わせた
ときに先端が突出してしまい、2枚刃ポイントとなって
しまう。第2に、外針とスタイレットを組み合わせる作
業において、少しでもスタイレットが突出してしまうこ
とは許されない。したがって、これらの作業は熟練工に
よる手作業で行われ、作業能率も歩留まりも悪かった。
【0005】本発明は、上記の課題を解決し、製造が比
較的容易で、かつ、安全性の高い注射針を提供するため
になされたものである。
較的容易で、かつ、安全性の高い注射針を提供するため
になされたものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、外針とその内
側に嵌挿されたスタイレットとからなり、外針及びスタ
イレットの先端が斜めに切削されている注射針におい
て、先端におけるスタイレットの切削面の角度を外針の
切削面の角度よりも大きくしたことを特徴とする注射針
である。
側に嵌挿されたスタイレットとからなり、外針及びスタ
イレットの先端が斜めに切削されている注射針におい
て、先端におけるスタイレットの切削面の角度を外針の
切削面の角度よりも大きくしたことを特徴とする注射針
である。
【0007】本発明においては、先端におけるスタイレ
ットの切削面の角度が外針の切削面の角度よりも大きく
設計されるので、製造時(先端の切削加工時)に多少の
誤差があってもスタイレットの切削面の角度が外針のそ
れよりも小さくなることがなく、2枚刃ポイントとなり
にくい。また、外針とスタイレットを組み合わせる作業
においては、例えば、図1に示すように、外針とスタイ
レットの切削面が中心付近で交差するように組み合わせ
ることにより、スタイレットの先端3bは外針の切削面
2aよりも引っ込んだ状態になり、組み合わせ作業に多
少の誤差を生じても2枚刃ポイントとはならない。この
ように、本発明の注射針は、製造時に多少の誤差を生じ
ても2枚刃ポイントとならず安全性が確保されるから、
機械生産が可能となり、製造能率及び歩留まりが改善さ
れる。もちろん、安全性も向上する。
ットの切削面の角度が外針の切削面の角度よりも大きく
設計されるので、製造時(先端の切削加工時)に多少の
誤差があってもスタイレットの切削面の角度が外針のそ
れよりも小さくなることがなく、2枚刃ポイントとなり
にくい。また、外針とスタイレットを組み合わせる作業
においては、例えば、図1に示すように、外針とスタイ
レットの切削面が中心付近で交差するように組み合わせ
ることにより、スタイレットの先端3bは外針の切削面
2aよりも引っ込んだ状態になり、組み合わせ作業に多
少の誤差を生じても2枚刃ポイントとはならない。この
ように、本発明の注射針は、製造時に多少の誤差を生じ
ても2枚刃ポイントとならず安全性が確保されるから、
機械生産が可能となり、製造能率及び歩留まりが改善さ
れる。もちろん、安全性も向上する。
【0008】さらに、本発明注射針は、穿刺する組織に
よる穿刺抵抗の違いを明確に医師に伝えることができ
る。それは、スタイレットの切削面の角度が外針の角度
よりも大きいので、硬い組織においては、穿刺抵抗をよ
り大きく感じ取ることができるからである。例えば、硬
膜外腔麻酔を行う場合、針先が硬い黄靱帯を通過して軟
らかい硬膜外腔に至ったことをより明確に認識できる。
脊椎麻酔の場合には、針先が硬い硬膜を通過してくも膜
下に至ったことをより明確に認識できる。
よる穿刺抵抗の違いを明確に医師に伝えることができ
る。それは、スタイレットの切削面の角度が外針の角度
よりも大きいので、硬い組織においては、穿刺抵抗をよ
り大きく感じ取ることができるからである。例えば、硬
膜外腔麻酔を行う場合、針先が硬い黄靱帯を通過して軟
らかい硬膜外腔に至ったことをより明確に認識できる。
脊椎麻酔の場合には、針先が硬い硬膜を通過してくも膜
下に至ったことをより明確に認識できる。
【0009】
【発明の実施の形態】図1は実施例の注射針1の先端部
分の断面図である。注射針1は外針2の内側にスタイレ
ット3が嵌挿されている。外針2はステンレス製で中空
の円形断面を有する。スタイレット3はステンレス製で
円形断面を有する。外針とスタイレットの先端は斜めに
切削されており、外針の切削面2aの角度αは20度、
スタイレットの切削面3aの角度βは24度である。こ
れら切削面2a、3aは、図1に示すように、その中心
付近でたがいに交差するように組み合わされており、ス
タイレットの先端3bは外針の切削面2aよりも引っ込
んだ状態となっている。外針の切削面2aの角度αは1
8〜22度、スタイレットの切削面3aの角度βは23
〜25度、スタイレットと外針の切削面の角度の差β−
αは3〜7度位が好ましい。
分の断面図である。注射針1は外針2の内側にスタイレ
ット3が嵌挿されている。外針2はステンレス製で中空
の円形断面を有する。スタイレット3はステンレス製で
円形断面を有する。外針とスタイレットの先端は斜めに
切削されており、外針の切削面2aの角度αは20度、
スタイレットの切削面3aの角度βは24度である。こ
れら切削面2a、3aは、図1に示すように、その中心
付近でたがいに交差するように組み合わされており、ス
タイレットの先端3bは外針の切削面2aよりも引っ込
んだ状態となっている。外針の切削面2aの角度αは1
8〜22度、スタイレットの切削面3aの角度βは23
〜25度、スタイレットと外針の切削面の角度の差β−
αは3〜7度位が好ましい。
【0010】
【発明の効果】本発明は、2枚刃ポイントになりにく
く、安全性が高いばかりか、製造する上で多少の誤差が
許容されるので、製造能率及び歩留まりが向上し、機械
生産も可能となる。また、穿刺する組織による穿刺抵抗
の違いを明確に医師に伝えることができるので、施術の
際のミスも少なく、医師にとっても使い易いものであ
る。
く、安全性が高いばかりか、製造する上で多少の誤差が
許容されるので、製造能率及び歩留まりが向上し、機械
生産も可能となる。また、穿刺する組織による穿刺抵抗
の違いを明確に医師に伝えることができるので、施術の
際のミスも少なく、医師にとっても使い易いものであ
る。
【図1】実施例の注射針1の先端部の断面図である。
【図2】従来の注射針11の先端部の断面図である。
1 注射針 2 外針 3 スタイレット 2a 外針の切削面 3a スタイレットの切削面 11 注射針 12 外針 13 スタイレット 12a 外針の切削面 13a スタイレットの切削面 14 2枚刃ポイント
Claims (1)
- 【請求項1】 外針2とその内側に嵌挿されたスタイレ
ット3とからなり、外針2及びスタイレット3の先端が
斜めに切削されている注射針において、先端におけるス
タイレットの切削面3aの角度βを外針の切削面2aの
角度αよりも大きくしたことを特徴とする注射針
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9153141A JPH10328302A (ja) | 1997-05-28 | 1997-05-28 | 注射針 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9153141A JPH10328302A (ja) | 1997-05-28 | 1997-05-28 | 注射針 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH10328302A true JPH10328302A (ja) | 1998-12-15 |
Family
ID=15555919
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP9153141A Pending JPH10328302A (ja) | 1997-05-28 | 1997-05-28 | 注射針 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH10328302A (ja) |
Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
DE19932463A1 (de) * | 1999-07-12 | 2001-01-18 | Bernd Tietze | Venenverweilkanüle |
WO2001019435A1 (fr) * | 1999-09-14 | 2001-03-22 | Dr. Japan Co., Ltd. | Aiguille externe pour anesthesimetre epidural |
US6517523B1 (en) | 1999-03-15 | 2003-02-11 | Kaneko Kogyo Inc. | Needle for injection syringe and method for manufacturing the same |
US7172576B2 (en) | 2003-05-06 | 2007-02-06 | Asahi Intecc Co., Ltd. | Medicinal-liquid injection apparatus |
WO2012074590A1 (en) * | 2010-11-30 | 2012-06-07 | University Of Utah Research Foundation | Hypodermic needle system and method of use to reduce infection |
WO2014054156A1 (ja) | 2012-10-04 | 2014-04-10 | 株式会社ユニシス | 医療用針のスタイレット及び医療用針 |
-
1997
- 1997-05-28 JP JP9153141A patent/JPH10328302A/ja active Pending
Cited By (10)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US6517523B1 (en) | 1999-03-15 | 2003-02-11 | Kaneko Kogyo Inc. | Needle for injection syringe and method for manufacturing the same |
DE19932463A1 (de) * | 1999-07-12 | 2001-01-18 | Bernd Tietze | Venenverweilkanüle |
WO2001019435A1 (fr) * | 1999-09-14 | 2001-03-22 | Dr. Japan Co., Ltd. | Aiguille externe pour anesthesimetre epidural |
KR100567951B1 (ko) * | 1999-09-14 | 2006-04-05 | 도쿠타 쟈판 가부시키가이샤 | 경막외용 마취침의 외침 |
US7172576B2 (en) | 2003-05-06 | 2007-02-06 | Asahi Intecc Co., Ltd. | Medicinal-liquid injection apparatus |
WO2012074590A1 (en) * | 2010-11-30 | 2012-06-07 | University Of Utah Research Foundation | Hypodermic needle system and method of use to reduce infection |
CN103249445A (zh) * | 2010-11-30 | 2013-08-14 | 犹他大学研究基金会 | 皮下注射针系统以及减少感染的使用方法 |
US9283331B2 (en) | 2010-11-30 | 2016-03-15 | University Of Utah Research Foundation | Hypodermic needle system and method of use to reduce infection |
WO2014054156A1 (ja) | 2012-10-04 | 2014-04-10 | 株式会社ユニシス | 医療用針のスタイレット及び医療用針 |
EP2905046A4 (en) * | 2012-10-04 | 2016-06-01 | Unisis Corp | GUIDANCE FOR A MEDICAL NEEDLE AND MEDICAL NEEDLE |
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