JPH10328214A - ステント用人工血管 - Google Patents

ステント用人工血管

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Publication number
JPH10328214A
JPH10328214A JP14503297A JP14503297A JPH10328214A JP H10328214 A JPH10328214 A JP H10328214A JP 14503297 A JP14503297 A JP 14503297A JP 14503297 A JP14503297 A JP 14503297A JP H10328214 A JPH10328214 A JP H10328214A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
tube
stent
blood vessel
artificial blood
thermoplastic resin
Prior art date
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Pending
Application number
JP14503297A
Other languages
English (en)
Inventor
Kunio Kuwabara
邦生 桑原
Hideki Furuya
英樹 古屋
Hiroyuki Ikeda
博之 池田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Ube Corp
Original Assignee
Ube Industries Ltd
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Filing date
Publication date
Application filed by Ube Industries Ltd filed Critical Ube Industries Ltd
Priority to JP14503297A priority Critical patent/JPH10328214A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 弓部、湾曲部、蛇行部などの曲がり部でのキ
ンク、狭窄による血流の妨げがなく、伸縮や曲がりに強
く、人体の血管形状に適合しやすく、完全経皮的血管内
手術に使用可能であり、接続部より漏血するおそれがな
い薄い壁厚を有するステント用人工血管を提供するこ
と。 【解決手段】 壁厚50μmを越えて95μm以下の熱
可塑性樹脂繊維の平織したチューブであることを特徴と
するステント用人工血管。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ステント用人工血
管に関し、接続部より漏血のない、キンク、狭窄による
の血流の妨げのない薄型のステント用人工血管に関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】現在、動脈瘤等の血管内手術に主に使用
されているステント付き人工血管は、壁厚が主として約
180μmの物が用いられており、シースに挿入する場
合、シース径が24Fr以上のシースが必要となる。そ
のため、開腹手術を行い、血管の太い部分よりシースを
挿入する必要が生じ、完全経皮的血管内手術を行うこと
が困難な場合があった。
【0003】特開平7−47134号では、ステントと
このステントに固定された筒状の移植体とからなる管腔
用のステントおよび移植体が開示されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、弓部、湾曲
部、蛇行部などの曲がり部でのキンク、狭窄による血流
の妨げがなく、伸縮や曲がりに強く、人体の血管形状に
適合しやすく、完全経皮的血管内手術に使用可能であ
り、接続部より漏血するおそれがない薄型のステント用
人工血管を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、壁厚50μm
を超えて95μm以下の熱可塑性樹脂繊維の平織したチ
ューブであることを特徴とするステント用人工血管に関
するものである。
【0006】さらに好ましくは、上記チューブがシース
径19Fr以下のシースに挿入可能なチューブであるこ
とを特徴とするステント用人工血管に関する。
【0007】さらに好ましくは、上記チューブが引張り
強度7.5Kg〜20Kgのチューブであることを特徴
とするステント用人工血管に関する。
【0008】さらに好ましくは、上記チューブが有孔度
が250〜2950ml/(cm2・min)のチュー
ブであることを特徴とするステント用人工血管に関す
る。
【0009】さらに好ましくは、上記チューブが有孔度
が510〜2800ml/(cm2・min)のチュー
ブであることを特徴とするステント用人工血管に関す
る。
【0010】
【発明の実施の形態】本発明のステント用人工血管は、
壁厚50μmを超えて95μm以下、好ましくは壁厚5
2μm〜95μm、さらに好ましくは壁厚52μm〜9
0μm、特に好ましくは壁厚55μm〜85μmの熱可
塑性樹脂繊維の平織したチューブである。該平織とは、
ニット織物とは異なるものである。
【0011】ステントを構成する弾性線材による管状構
造物の形や径により異なるが、上記の壁厚より小さいと
目ズレが発生し問題となる場合がある。上記の壁厚より
大きいと、完全経皮的血管内手術を行うことが難しい場
合がある。
【0012】本発明のステント用人工血管は、動脈瘤な
どの血管内手術、特に完全経皮的血管内手術に用いるこ
とが好ましい。
【0013】上記チューブは、シース径が19Fr以
下、さらに17Fr以下、特に15Fr以下のシースに
挿入可能なものが好ましい。
【0014】上記チューブのシース挿入径が、上記範囲
より大きな場合、完全経皮的血管内手術が行うことが難
しい場合がある。
【0015】上記チューブは、引張り強度が7.5Kg
〜20Kg、さらに7.5Kg〜20Kg、特に8.0
Kg〜20Kgが好ましい。該引張り強度が該範囲より
小さい場合、シース挿入時に織物の形状が変形する場合
がある。
【0016】上記チューブは、有孔度が250〜295
0ml/(cm2・min)、さらに510〜2800
ml/(cm2・min)、特に550〜2700ml
/(cm2・min)が好ましい。該有孔度が該範囲よ
り大きいとチューブより血液が漏出する場合がある。
【0017】上記チューブは、外径が5〜45mm、さ
らに7〜40mm、特に8を超えて40mm以下が好ま
しい。該外径が該範囲より大きい場合、細いシース例え
ば、19Frに挿入することが難しい場合がある。
【0018】上記熱可塑性樹脂繊維を形成する熱可塑性
樹脂としては、ポリエチレン,ポリプロピレン,エチレ
ン−α−オレフィン共重合体などのポリオレフィン、ポ
リアミド、ポリウレタン、ポリエチレンテレフタレー
ト,ポリブチレンテレフタレート,ポリシクロヘキサン
テレフタレート,ポリエチレン−2,6−ナフタレート
などのポリエステル、PTFEやETFEなどフッ素樹
脂などを挙げることができる。さらに好ましくは、化学
的に安定で耐久性が大きく、組織反応の少ない、PTF
EやETFEなどのフッ素樹脂、化学的に安定で耐久性
が大きく、組織反応の少ない、引張り強度等機械的物性
の優れたポリエチレンテレフタレートなどのポリエステ
ルが好ましい。特に好ましくは、体温によりポリエステ
ル樹脂の強度が低下する場合が考えられるため、ガラス
転移温度60℃以上のポリエチレンテレフタレートなど
のポリエステルが好ましい。
【0019】上記熱可塑性樹脂繊維としては、0.1〜
5デニール、さらに0.5〜3デニール、特に0.8を
超えて3デニール以下のモノフィラメント数〜数百本、
さらに10〜700本、特に10〜100本を撚った糸
が好ましい。
【0020】上記熱可塑性樹脂繊維としては、抗血栓性
材料、例えば、ヘパリン、コラーゲン、アセチルサリチ
ル酸、ゼラチン等で被覆処理されていてもよい。
【0021】上記平織したチューブは、クリンプ加工さ
れていないもの、または、クリンプ加工されていない部
分とクリンプ加工されていない部分間にクリンプ加工さ
れた部分を有したものでさらに端部がクリンプ加工され
ていない部分であるもの(端部を除いてクリンプ加工し
ていない部分を有していてもよい)などを好ましく用い
ることができる。該クリンプ加工されていない部分の長
さとしては、好ましくは10mm以上、さらに15mm
以上、特に20mm以上のものが好ましい。長さが上記
の範囲より小さい場合、操作性が悪くなる場合がある。
【0022】上記クリンプ加工としては、熱可塑性樹脂
繊維の平織したチューブの表面を凹凸状に加工する方法
を用いることができる。例えば、米国特許第33376
73号明細書記載の方法、すなわち、丸棒表面に、熱可
塑性樹脂繊維の平織したチューブを嵌め込み、チューブ
の上から糸を等間隔に螺旋状に巻き付け、そのままチュ
ーブを軸方向に圧縮して縮めることにより襞を形成し、
加熱して熱セットする方法。特開平1−155860号
明細書記載の方法、すなわち、熱可塑性樹脂繊維の平織
したチューブを、表面を充分に研磨したネジ棒に嵌め込
み、ネジ溝に沿って適宜の糸を巻き付け、そのままの状
態で加熱処理して熱セットする方法などが好ましい。
【0023】上記熱可塑性樹脂繊維の平織したチューブ
としては、クリンプ加工される部分を有することによ
り、伸縮や曲がりに強く、人体の血管形状に適合しやす
くなる。
【0024】本発明のステント用人工血管は、平織した
チューブの外面、内面、または外面と内面にステントを
設けることが好ましい。特に、平織したチューブのクリ
ンプ加工されていない部分の外面、内面、または外面と
内面にステントを設けることが、キンク、狭窄に有効で
あり好ましい。ステントは、公知のものを用いることが
出来、例えば、頂部および谷部を有するジグザグ形のワ
イヤからなる支持骨組を有する弾性線材で構成された管
状構造物などが好ましい。
【0025】以下に、本発明の実施の形態を実施例に詳
細に説明する。本発明は、これらの実施例のみに限定さ
れるものではない。
【0026】実施例および比較例で得られる熱可塑性樹
脂繊維を用いて平織した布とチューブの特性値の測定方
法を示す。 (1)引張強度:熱可塑性樹脂繊維を用いて平織した布
の緯糸方向の引張強度を測定した。引張強度の測定条件
は、温度23℃、引張り速度10mm/min、試料と
して経糸方向(幅)に1cm、緯糸方向(長さ)に2c
mであった。引張強度は、測定試料数5の平均値であ
る。 (2)壁厚:熱可塑性樹脂繊維を用いて平織したチュー
ブの厚みはデジマチックマイクロメーターにより測定し
た。 (3)有孔度:熱可塑性樹脂繊維を用いて平織したチュ
ーブに37℃で120mmHgの水を流し、流出した水
の重量、チューブの表面積、時間から有孔度を算出し
た。
【0027】実施例1 熱可塑性樹脂繊維は、1.0デニールのポリエチレンテ
レフタレート製モノフィラメントを撚糸したものを用い
た。緯糸(長さ方向)として熱可塑性樹脂繊維50デニ
ール(307本)、経糸(周方向)として50デニール
の熱可塑性樹脂繊維を用いて平織した布と外径20mm
のチューブを作成した。得られた平織した布とチューブ
は、引張強度9.5Kg、壁厚64μm、有孔度は、1
700ml/(cm2・min)であった。得られた平
織したチューブに頂部および谷部を有するジグザグ形の
直径約0.4mmのワイヤからなるステントを設けたス
テント付き人工血管は、19Frシースに挿入可能であ
った。
【0028】実施例2 緯糸(長さ方向)として熱可塑性樹脂繊維50デニール
の糸の数を変えた以外は、実施例1と同様な方法で熱可
塑性樹脂繊維を用いて平織した外径30mmのチューブ
を作成した。このチューブに実施例1と同じステントを
設けたステント付き人工血管は、19Frシースに挿入
可能であった。 比較例1 緯糸として熱可塑性樹脂繊維50デニール(1003
本)を用いて以外は、実施例1と同様な方法で平織した
布と外径30mmのチューブを作成した。引張強度2
0.5Kg、壁厚117μm、有孔度は、220ml/
(cm2・min)であった。このチューブに実施例1
と同じステントを設けたステント付き人工血管は、19
Frシースに挿入困難であった。
【0029】比較例2 緯糸として熱可塑性樹脂繊維50デニール(253本)
を用いて以外は、実施例1と同様な方法で平織した布と
外径20mmのチューブを作成した。引張強度7.4K
g、壁厚50μm、有孔度は、2960ml/(cm2
・min)であった。得られた平織したチューブにステ
ントを設けたところ、目ずれが発生し、ステント付き人
工血管として用いることが出来なかった。
【0030】比較例3 緯糸として熱可塑性樹脂繊維50デニール(185本)
を用いて以外は、実施例1と同様な方法で平織した布と
外径20mmのチューブを作成した。壁厚42μm、有
孔度は、3840ml/(cm2・min)であった。
得られた平織したチューブにステントを設けたところ、
目ずれが発生し、ステント付き人工血管として用いるこ
とが出来なかった。
【0031】
【発明の効果】本発明のステント用人工血管は、特定の
膜厚、有孔度、引張り強度等を有するチューブを用いる
ことにより、細いシース径のシースに挿入可能であり、
弓部、湾曲部、蛇行部などの曲がり部でのキンク、狭窄
による血流の妨げがなく、伸縮や曲がりに強く、人体の
血管形状に適合しやすく、完全経皮的血管内手術に使用
可能であり、接続部より漏血するおそれがないものであ
る。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 壁厚50μmを超えて95μm以下の熱
    可塑性樹脂繊維の平織したチューブであることを特徴と
    するステント用人工血管。
  2. 【請求項2】 上記チューブがシース径19Fr以下の
    シースに挿入可能なチューブであることを特徴とする請
    求項1記載のステント用人工血管。
  3. 【請求項3】 上記チューブが引張り強度7.5Kg〜
    20Kgのチューブであることを特徴とする請求項1〜
    2記載のステント用人工血管。
  4. 【請求項4】 上記チューブが有孔度250〜2950
    ml/(cm2・min)のチューブであることを特徴
    とする請求項1〜3記載のステント用人工血管。
  5. 【請求項5】 上記チューブが有孔度510〜2800
    ml/(cm2・min)のチューブであることを特徴
    とする請求項1〜3記載のステント用人工血管。
JP14503297A 1997-06-03 1997-06-03 ステント用人工血管 Pending JPH10328214A (ja)

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