JPH10327760A - 冷菓製造機 - Google Patents
冷菓製造機Info
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- JPH10327760A JPH10327760A JP9145636A JP14563697A JPH10327760A JP H10327760 A JPH10327760 A JP H10327760A JP 9145636 A JP9145636 A JP 9145636A JP 14563697 A JP14563697 A JP 14563697A JP H10327760 A JPH10327760 A JP H10327760A
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Abstract
ーランを変更したい場合にも容易に変更し得る冷菓製造
機を提供する。 【解決手段】 ミックスタンク2から供給される原料6
と空気供給装置30から供給される空気とを混合して冷
凍シリンダ3に供給する管状混合器10がミックスタン
ク2から冷凍シリンダ3に着脱自在に挿通して設けられ
る。ミックスタンク2の原料6を管状混合器10に供給
し、かつ原料供給量を自在に変更するローラポンプ20
が設けられ、空気供給装置30には、空気圧及び空気量
を自在に変更する圧力調整器33及びタイマが設けられ
ている。
Description
或いはシェーク等のいわゆる冷菓類を製造する冷菓製造
機に関するものである。
造機には、例えば、特開平7−87897号公報に開示
されたものがある。
に、空気が混入された液状の原料が充填される冷凍シリ
ンダ51が設けられており、この冷凍シリンダ51内で
原料を冷却して凍結させる。冷凍シリンダ51の内部に
はダッシャー52が設けられており、このダッシャー5
2は凍結した原料を冷菓として取り出す際に上記の原料
と空気とを撹拌しながら取出口方向に送り出す。
は、原料が貯蔵されるミックスタンク53が配設されて
いる。そして、上記のような冷菓の取り出しが行われて
冷凍シリンダ51内の原料の充填量が低下したときに
は、上記のミックスタンク53内の原料が、この原料に
空気が混入された状態で冷凍シリンダ51に供給される
ようになっている。
シリンダに供給するための構成として、図11に示すよ
うに、冷凍シリンダ51に供給される原料を貯蔵するタ
ンク形状の原料供給器54と、この原料供給器54内の
原料を冷凍シリンダ51に供給するために原料供給器5
4内から下方の冷凍シリンダ51へと延びる原料供給管
55と、原料供給器54内の原料の液面より上方の空間
に所定圧力の圧縮空気を供給することにより原料供給器
54内を加圧する加圧装置56とが設けられている。
内から冷菓が取り出され、冷凍シリンダ51内の圧力が
原料供給器54内の圧力よりも低くなると、原料逆流防
止弁57が開弁状態となる。このため、空気供給路58
と原料供給路59とが同時に開放されるので、所定圧力
の圧縮空気により、冷凍シリンダ51内の冷菓の取り出
しに同期して、空気と原料とが同時に原料送出穴60を
通して冷凍シリンダ51に供給される。
される際に、冷凍シリンダ51内に存在する余剰の空気
は、連通管61及び空気供給路58を通して逆流して、
原料供給器54側に排気される。この結果、例えば原料
供給器54内における原料の液面高さが変化しても、原
料の供給量は、原料の液面高さの変化に影響されること
なく、自動的に調整され、常に安定化される。即ち、冷
凍シリンダ51内には、比率がほぼ一定の空気と原料と
が供給されることとなり、原料に対する空気の混入比
率、即ち、冷菓のオーバーランは、所定の値に安定的に
維持されるようになる。
来の冷菓製造機では、オーバーランを一定の値に保つた
めに、ミックスタンク53内にタンク形状の原料供給器
54を設置しているので、構造及び供給動作が複雑であ
ると共に、ミックスタンク53を大きくしなければなら
ず、スペース的に問題がある。
供給に伴って原料が押し出されて冷凍シリンダに供給さ
れる構造となっている。このため、オーバーランを変更
したい場合には、原料供給器54の容量を変える等のこ
とをしなければならないので、容易にオーバーランを変
更することができないという問題点を有している。
たものであって、その目的は、構造及び供給動作が簡単
であり、かつオーバーランを変更したい場合にも容易に
変更し得る冷菓製造機を提供することにある。
菓製造機は、上記課題を解決するために、原料貯蔵タン
クから供給される原料と空気供給装置から供給される空
気とを混合した状態で冷却し凍結させて冷菓として送出
する冷凍シリンダを備えた冷菓製造機において、上記原
料貯蔵タンクから供給される原料と上記空気供給装置か
ら供給される空気とを混合して冷凍シリンダに供給する
管状混合器が原料貯蔵タンクから冷凍シリンダに着脱自
在に挿通して設けられると共に、上記原料貯蔵タンクの
原料を管状混合器に供給し、かつ原料供給量を自在に変
更する原料供給量変更装置が設けられ、上記空気供給装
置には、空気圧及び空気量を自在に変更する空気変更装
置が設けられていることを特徴としている。
供給される原料と空気供給装置から供給される空気とを
混合して冷凍シリンダに供給する管状混合器が原料貯蔵
タンクから冷凍シリンダに着脱自在に挿通して設けられ
る。
ので、原料貯蔵タンクに設けても多くの容積を必要とし
ない。このため、原料貯蔵タンクの容量を増加するとい
うことがないので、冷菓製造機の小型化及びコスト低減
を図ることができる。
冷凍シリンダに着脱自在に挿通して設けられる。このた
め、冷凍シリンダ及び原料貯蔵タンクを洗浄するときに
は、この管状混合器を容易に取り外すことができるの
で、洗浄が容易となる。また、オーバーランの初期設定
には、最初に冷凍シリンダ内に所定量の原料を充填する
必要があるが、その場合にも、管状混合器を冷凍シリン
ダから容易に引き抜き、引き抜いた挿入孔から冷凍シリ
ンダに原料を直接注入することができるので、オーバー
ランの初期設定が容易である。このため、作業性の良い
冷菓製造機を提供することができる。
と原料の供給とは従属関係にあり、空気の供給に伴って
原料を押し出して供給する方法や、原料の供給に伴って
空気を吸引して導入する等の方法を採用していたので、
オーバーランの変更は困難であった。
料を管状混合器に供給し、かつ原料供給量を自在に変更
する原料供給量変更装置が設けられ、上記空気供給装置
には、空気圧及び空気量を自在に変更する空気変更装置
が設けられている。
は、原料供給量変更装置にて原料供給量を変更するか、
又は空気変更装置にて空気圧及び空気量を変更すること
によって、容易にオーバーランを変更することができ
る。このため、オーバーランを変更したい場合にも容易
に変更し得る冷菓製造機を提供することができる。
リンダに原料及び空気を供給する際には、互いに独立し
て動作可能な原料供給量変更装置及び空気供給装置にて
原料及び空気を管状混合器に供給し、この管状混合器に
て原料と空気とを所定のオーバーランに混合して冷凍シ
リンダに供給するので、供給動作が簡単である。従っ
て、操作性の良い冷菓製造機を提供することができる。
状混合器は、空気供給装置や原料供給量変更装置とは、
別個に設けられたものとなっている。即ち、原料と空気
との混合系が空気供給装置や原料供給量変更装置から独
立しているので、仮に、空気混合原料にトラブルが生じ
た場合においても、そのトラブルは、管状混合器をメン
テナンスすれば解決でき、トラブルの影響が空気供給装
置や原料供給量変更装置に及ぶことがない。特に、本発
明の管状混合器は、管状からなり構造が簡単であるので
メンテナンスも行い易い。このため、取扱性、安全性及
び信頼性の高い冷菓製造機を提供することができる。
課題を解決するために、請求項1記載の冷菓製造機にお
いて、上記の原料供給量変更装置は、回転数を変更し得
るモータ軸に固定された回転板の周りに複数のローラを
配すると共に、その周りに円弧状の外周ガイド部を配す
る一方、上記複数のローラと円弧状の外周ガイド部との
間に、チューブを巻回し、上記チューブをローラと外周
ガイド部との間で押圧しながらチューブ内の原料をモー
タ軸の回転方向に押し出すローラポンプからなっている
ことを特徴としている。
は、ローラポンプからなっている。
モータ軸に固定された回転板の周りに複数のローラを配
すると共に、その周りに円弧状の外周ガイド部を配する
一方、上記複数のローラと円弧状の外周ガイド部との間
に、チューブを巻回し、上記チューブをローラと外周ガ
イド部との間で押圧しながらチューブ内の原料をモータ
軸の回転方向に押し出すものであり、既に、ローラポン
プとして周知のものである。
体でも、精度良く確実に送ることができる。また、原料
の供給量の変更は、モータの回転数を変更することによ
って容易に行うことができるので、操作性が良い。
衛生的である。
きには、チューブを外してチューブ内を洗浄するか、チ
ューブを取り替えることにより、容易に行うことができ
る。
とができると共に、メンテナンス費用の削減を図ること
ができる。
ヤポンプ、ピストンポンプ又はダイヤフラムポンプ等が
考えられ、これらのポンプを使用することも可能であ
る。但し、洗浄の際には、何れもポンプ内部の分解掃除
が必要となり、容易には洗浄できない。また、衛生面で
も、ポンプ内部に原料等が溜まり易いので、ポンプ内洗
浄を頻繁に行う必要がある。このため、洗浄にかかる費
用の増大及び製品の歩留りの悪さを招来するものとな
る。
たように、原料供給量変更装置として、冷菓製造機に使
用する原料、つまり乳製品の供給に最適なポンプである
とすることができる。
課題を解決するために、請求項1又は2記載の冷菓製造
機において、上記の管状混合器には、導入された空気の
逆戻りを防止するための空気逆止弁と導入された原料の
逆戻りを防止するための原料逆止弁とが設けられている
ことを特徴としている。
入された空気の逆戻りを防止するための空気逆止弁と導
入された原料の逆戻りを防止するための原料逆止弁とが
設けられている。
は、空気供給装置に戻ることはできず、かつ管状混合器
に導入された原料も原料供給量変更装置側に逆戻りする
ことはできない。また、管状混合器には、空気逆止弁と
原料逆止弁との両方が設けられているので、互いの装置
側へ流れ込むこともない。即ち、空気が原料供給量変更
装置側に流れ込み、原料が空気供給装置に流れ込むこと
もない。従って、管状混合器にて混合された空気混じり
の原料を冷凍シリンダに確実に供給することができる。
課題を解決するために、請求項1、2又は3記載の冷菓
製造機において、上記の管状混合器には、余剰空気及び
原料を逃がすためのリリーフバルブが設けられ、かつこ
のリリーフバルブには、リリーフ圧力を自在に変更する
リリーフ圧力変更手段が設けられていることを特徴とし
ている。
料は、冷凍シリンダに供給されるが、場合によっては、
冷凍シリンダの圧力が高くなり、冷凍シリンダに充填さ
れた原料及び空気が管状混合器に逆戻りする可能性もあ
る。このときに、逆戻りした原料及び空気の逃げ道が無
い場合には、管状混合器を破損するおそれがある。
剰空気及び原料を逃がすためのリリーフバルブが設けら
れている。
り、冷凍シリンダに充填された原料及び空気が管状混合
器に逆戻りしても、逆戻りした原料及び空気はリリーフ
バルブを通して外部に逃げることができる。従って、異
常時にも対応でき、その結果、安全性が高く信頼度の高
い冷菓製造機を提供することができる。
られたリリーフ圧力変更手段によって、管状混合器にお
けるリリーフバルブのリリーフ圧力を自在に変更するこ
とができる。このため、オーバーランを高めるべく圧縮
空気の圧力を高める場合等においても、その空気圧力に
伴って、リリーフバルブにおけるリリーフ圧力を高める
等、自在に変更することができる。従って、操作性の良
い冷菓製造機を提供することができる。
1ないし図9に基づいて説明すれば、以下の通りであ
る。
ように、筐体としてのケース1の内部における上方部位
に、ソフトクリームやシェイク等のいわゆる冷菓類の原
料を貯蔵する原料貯蔵タンクとしてのミックスタンク2
が設けられている。このミックスタンク2は、原料を上
方から投入するための投入口2aがケース1の上面と略
同じ高さ位置になるように配設されている。上記の投入
口2aは、タンクカバー2bにて上方から覆われるよう
になっている。
は、ミックスタンク2内の原料を後述する管状混合器1
0に供給する原料供給量変更装置としてのローラポンプ
20が設けられており、そのローラポンプ20のチュー
ブ21がタンクカバー2bの図示しない開口を通してミ
ックスタンク2内に挿入されている。
を冷却し凍結させてこれを冷菓として製造する冷凍シリ
ンダ3が設けられている。この冷凍シリンダ3の前端部
(同図において左側端部)には、製品としての冷菓を取
り出す製品取出部3aがケース1の前面に突出する構造
で設けられている。この製品取出部3aには、その内部
の図示しない製品取出口の開閉を手動操作するためのレ
バー3bが設けられ、また、このレバー3bによる製品
取り出し操作に応じた信号を出力する例えばマイクロス
イッチ等からなる開閉センサ3cが上記のレバー3bに
近接する位置に配設されている。尚、上記のレバー3b
に代えて、製品取出口の開閉をフットペダル等によって
行うように構成することも可能である。
凍シリンダ3内で原料を攪拌する後述するダッシャー3
eの駆動軸3dが突出しており、この駆動軸3dをベル
トを介して駆動するモータ4がケース1内の下部後方位
置に設置されている。さらに、上記のケース1内には、
その底部に圧縮機5が配設されており、また、後部壁面
の上方部位に、送風機5bとフィン状の放熱板5aとを
有する凝縮器5cが配設されている。これら圧縮機5及
び凝縮器5cと、前記ミックスタンク2及び冷凍シリン
ダ3の各外周に巻装されたコイル状の図示しない蒸発器
とが、冷媒配管にて環状に接続されており、これらによ
って、上記のミックスタンク2内の原料の予冷及び冷凍
シリンダ3内の原料の冷却を行う冷凍装置が構成されて
いる。
ンダ3は、ダッシャー3eと駆動軸3dとを連結する仕
切り板3fを有している。冷凍シリンダ3内部は、上記
の仕切り板3fによって前端側と後端側とに大まかに仕
切られており、後端側に原料6及び空気が供給される一
方、冷凍シリンダ3内における前端側には、牛乳や卵黄
や砂糖類等の混合溶液である原料6を攪拌しながら前面
側へと押し出すヒィリックス(Helix)状の上記ダッシャ
ー3eが配設されている。
び原料6が冷菓となったときにダッシャー3eに掛かる
トルクに応じて、前記モータ4により間欠的に回転駆動
される。即ち、ダッシャー3eは、原料6の温度が予め
設定された温度以下となり、かつ、上記のトルクが予め
設定された値以上となったときに回転駆動が停止される
一方、製品温度が予め設定された温度よりも高くなった
ときに回転駆動される。さらに、ダッシャー3eは、製
品取出口から冷菓が取り出される際にも回転駆動され
る。
び上記のトルクに応じて間欠的に運転される。即ち、冷
凍装置は、原料6の温度が予め設定された温度以下とな
り、かつ、上記のトルクが予め設定された値以上となっ
たときに停止される一方、製品温度が予め設定された温
度よりも高くなったときに運転される。
スタンク2とは、後端側で連結管7によって相互に連結
されている。この連結管7には、上記のミックスタンク
2内に設けられる管状混合器10が自在に挿入されるよ
うになっている。
から供給される原料と後述する空気供給装置30から供
給される空気とを混合して冷凍シリンダ3に供給するも
のであり、T字状の管にてなっている。
に、上部に水平管11を有すると共に、この水平管11
の下面には下方に延びる鉛直管12が延設されている。
上記水平管11の上端には空気を供給するための空気導
入部13が形成される一方、水平管11の右端部には、
前記ローラポンプ20を介してミックスタンク2内の原
料を供給するための原料導入部14が形成され、さら
に、水平管11の左端部には、上記空気導入部13から
供給される空気の余剰分及び原料を逃がすためのリリー
フバルブとしてのリリーフバルブ部15が形成されてい
る。
下端部には、下方に延びる略円筒状の装着管16が設け
られており、図1にも示すように、管状混合器10をミ
ックスタンク2に固定するに際して、この装着管16が
前記連結管7に嵌挿されるものとなっている。尚、装着
管16の外周には、この装着管16の外周面と連結管7
の内周面との間の隙間を通してのミックスタンク2側と
冷凍シリンダ3側との連通を遮断するニトリルゴムやシ
リコーンゴム等からなるOリング16a…が複数巻装さ
れている。
の鉛直管12における略中位の高さ位置には横方向に延
びる固定棒17が形成されている。この固定棒17は、
管状混合器10が連結管7に挿入されたときに、この管
状混合器10が抜けないように、かつ回転しないよう
に、固定棒17の端部がミックスタンク2に形成された
係止部2cに係止されるようになっている。即ち、冷凍
シリンダ3には圧縮空気が供給されるので、管状混合器
10を連結管7に挿入するのみでは管状混合器10が持
ち上がるおそれがある。これを防止するため、管状混合
器10における固定棒17の端部が係止部2cの下側に
係止されている。
ついて詳細に述べる。
部の空気導入部13は、図5に示すように、この水平管
11に螺合されるエアーコネクト13aと、空気逆止弁
としてのスリーブチャッキ弁13bと、エアー供給パイ
プ13dを固定するための固定ナット13cとからなっ
ている。
孔13eを有するスリーブ管13fとこのスリーブ管1
3fに巻装されるシリコンゴムチューブ等のゴムチュー
ブ13gからなっており、エアー供給パイプ13dから
供給される空気がこのスリーブ管13fの内部を通り、
開口孔13eを抜けて、水平管11、及び鉛直管12に
導かれる。また、このスリーブチャッキ弁13bは、ゴ
ムチューブ13gにてスリーブ管13fの開口孔13e
を弾性的に塞いでおり、これによって、水平管11及び
鉛直管12の空気を逆戻りさせない空気逆止弁としての
機能を有している。尚、スリーブ管13fには、空気漏
れ防止のためのOリング13hが設けられている。
のリリーフバルブ部15は、水平管11内を進退自在に
移動しかつ水平管11の管断面を覆う弁体15aと、こ
の弁体15aを水平管11の奥方へ付勢するスプリング
15bと、このスプリング15bを支持し、かつ弁体1
5aが水平管11から抜け出るのを防止するためのナッ
トハウジング15cとを有している。そして、前記冷凍
シリンダ3内の空気圧及び原料が高くなると、この圧縮
空気及び原料がこの管状混合器10の鉛直管12を通し
て逆流すると共に、この弁体15aを押圧して弁体15
aを水平管11の端部側(同図において左側)へ移動さ
せる。このとき、弁体15aの奥端面15dが水平管1
1の下端に穿設されたリリーフ孔11aを越えることに
より、その圧縮空気及び原料がリリーフ孔11aを通し
て逃げることができる。尚、本実施の形態では、リリー
フ孔11aは一個しか設けていないが、必ずしもこれに
限らず、例えば複数孔とすることも可能である。
側には、この弁体15aのシャフト長さを螺合により調
整し得るリリーフ圧力変更手段としての調整摘み15e
が設けられている。この調整摘み15eを回して弁体1
5aのシャフト長さが長くなるようにすることにより、
スプリング15bの弁体15aへの付勢力が弱まり、こ
れによって、冷凍シリンダ3から逆流する空気及び原料
の圧力が小さくても、弁体15aが容易に後退移動して
その空気及び原料を逃がすことができる。
のシャフト長さが短くなるように調整することにより、
スプリング15bの弁体15aへの付勢力が強まり、こ
れによって、冷凍シリンダ3から逆流する空気及び原料
の圧力が大きくなければ弁体15aが後退移動できない
ものとなる。
て、スプリング15bの付勢力を調整し、リリーフする
空気及び原料の圧力を調整し得るものとなっている。
尚、このリリーフバルブ部15にも、空気及び原料の漏
れを防止するためのOパッキン15fがナットハウジン
グ15cの内側に設けられると共に、弁体15aにもO
リング15gが設けられている。
す原料導入部14は、前記ローラポンプ20からのチュ
ーブ21を連結するためのチューブ連結部14aと、原
料の逆流を防止するための原料逆止弁14bとからなっ
ており、このチューブ連結部14aと原料逆止弁14b
とは螺合部14cにて螺合されている。
21がチューブ装着管14dに挿入されるようになって
いると共に、このチューブ21は、ナットハウジング1
4eにて抜脱し得ないようになっている。
挿入自在となっている一方、容易に抜脱しないように、
Oリング14fが設けられている。
りとなったゴム管14gが取り付けられている。このゴ
ム管14gは、図6(a)〜(d)に示すように、後端
が円筒状となっていると共に、先端が断面V字状の尖頭
管となっており、例えばシリコンゴムにてなっている。
このゴム管14gは、後端に少し径大の被係止部14h
が形成されており、図5に示すように、原料逆止弁14
bの係止部14iに係止されることにより抜脱するのが
防止されるようになっている。
料は、チューブ21及び原料導入部14を通して管状混
合器10の水平管11、及び鉛直管12を移動する。ま
た、原料は、原料導入部14におけるこのゴム管14g
を通過すると逆方向には戻れない。従って、断面V字状
のゴム管14gは、原料逆止弁としての機能を果たして
いる。
における鉛直管12の下端部に設けられた装着管16の
内部には球状の原料逆流防止弁16bが設けられてい
る。
素樹脂やポリアセタール等の合成樹脂、シリコーンゴム
等の弾性体、ステンレス等の金属等からなっていると共
に、装着管16の内径よりも小さい径を有する球状に形
成されていることにより、装着管16の内部を上下自在
に移動する移動弁体として構成されている。このため、
この原料逆流防止弁16bは原料及び圧縮空気の逆流を
防止する弁としての機能を有している。
器10の内圧が冷凍シリンダ3の内圧よりも高いか若し
くは等しいときには、支持部16cに当接するまで下方
に移動し、管状混合器10の鉛直管12を開放状態とす
る。従って、原料逆流防止弁16bの下方への移動によ
り、鉛直管12の内周面との間に隙間が生じ、この隙間
を通して鉛直管12から原料や圧縮空気が冷凍シリンダ
3内に流入する。
ダ3の内圧よりも低いときには、原料逆流防止弁16b
は、上方に移動してOパッキン16dに密着し、これに
より、鉛直管12の冷凍シリンダ3内への連通状態を遮
断して遮蔽状態とする。従って、原料逆流防止弁16b
の上方への移動により、鉛直管12を通しての原料や圧
縮空気の冷凍シリンダ3内への流入が停止される。
の球状に限定されるものではなく、鉛直管12の冷凍シ
リンダ3内への連通開口部を開放・遮断することが可能
な形状であれば良く、例えば円柱状や円錐状、角柱状、
角錐状等、種々の形状であっても良い。また、原料逆流
防止弁16bは、上記の如く上下動を行う際に、バネや
ゴム等の弾性体を用いていないので、耐久性に優れてお
り、長期にわたって安定した動作を行うことができるも
のとなっている。
bの設けられる弁体部16eが、螺合にて取り付けられ
ている。このため、原料逆流防止弁16bを洗浄する場
合には、この弁体部16eを装着管16から外すことに
より、容易に洗浄し得るものとなっている。
4にミックスタンク2からの原料を供給するローラポン
プ20について説明する。
前部のローラケーシング22と後部のポンプモータ23
とからなっている。ローラケーシング22は、図8に示
すように、モータ軸22aに取り付け固定された回転板
22bの周りに複数のローラ22c…を配すると共に、
その周りに円弧状の外周ガイド部22d・22dを配
し、上記複数のローラ22c…と円弧状の外周ガイド部
22d・22dとの間に、例えばシリコンゴム等のゴム
からなるチューブ21を巻回したものである。そして、
上記ポンプモータ23を駆動することにより、モータ軸
22a及び回転板22bが回転し、このときに複数のロ
ーラ22c…がチューブ21を外周ガイド部22d・2
2dとの間で押圧するので、チューブ21内部の原料が
回転方向に押し出され、これにより、原料をミックスタ
ンク2から管状混合器10の原料導入部14に供給し得
るものである。
ータ23におけるモータ軸22aの回転速度を変えるこ
とにより、チューブ21内部の原料の押し出し量が変わ
るので、原料供給量を変えることができる。従って、ロ
ーラポンプ20は、後述するタイマT1・T2及びポン
プ制御回路部44とを合わせることより、原料供給量を
自在に変更する原料供給量変更装置としての機能を有し
ている。尚、チューブ21の内径は例えば約10mm程
度のものを使用している。但し、チューブ21の内径
は、特にこれに限るものではない。
外周ガイド部22d・22dにおける図示しないロック
部材を外して、外周ガイド部22d・22dを回動軸部
22e・22eを中心として互いに反対側に回動させ
る。これにより、チューブ21が露出するので、チュー
ブ固定板22fの固定ネジ22gを緩めることにより、
チューブ21をローラポンプ20から外すことができ
る。
入部13に空気を供給するための空気供給装置30につ
いて説明する。
うに、フィルタ31aを備えたエアーコンプレッサー3
1と、マイクロエレッサと称される油分除去フィルタ3
2a及びエアーフィルタ32b並びにエアーコンプレッ
サー31をON/OFFする圧力スイッチ32cを備え
たフィルタユニット32と、圧力ゲージ33aを備えた
圧力調整器33と、電磁弁34と逆止弁35とから構成
されている。
エアーコンプレッサー31の圧縮空気は、フィルタユニ
ット32における油分除去フィルタ32aやエアーフィ
ルタ32bを通過することにより、塵や油分、水分等が
除去され、清浄度が高められると共に、この圧縮空気
は、圧力調整器33にて所定の圧力、例えば 1.0〜1.2k
g/cm2程度の圧力に調整される。次いで、この圧縮空気
は、電磁弁34及び逆止弁35を通して前記の管状混合
器10の空気導入部13に供給される。
33の圧力ゲージ33aの表示圧力を見ながらこの圧力
調整器33を操作することで調整される。従って、この
圧力調整器33及び後述するタイマT1・T2によっ
て、空気変更装置が形成されている。
レッサー31の図示しない空気溜タンクに溜められた圧
縮空気の圧力が例えば 1.4kg/cm2を越えるとエアーコン
プレッサー31をOFFにする一方、上記圧力が例えば
1.1kg/cm2を下回るとONにするようになっている。
尚、圧力調整器33により調整される圧縮空気の圧力値
や、圧力スイッチ32cが動作する圧縮空気の圧力値
は、特に限定されるものではなく、原料の種類等に応じ
て変更可能である。
めに、本実施の形態の冷菓製造機は、図9に示す制御回
路40を備えている。即ち、制御回路40は、前記ダッ
シャー駆動用のモータ4の電磁開閉器41に接続されて
いる電源供給ラインに、コネクタ42にて接続されてい
る。上記の電源供給ラインは、制御回路40内において
メインスイッチ43と電磁弁34とを介して、エアーコ
ンプレッサー31に接続されている。また、制御回路4
0内には、電源供給ラインに接続されて作動するポンプ
制御回路部44が設けられている。そして、前記のレバ
ー3bの操作による製品取出口の開閉状態に応じた前記
開閉センサ3cからのON/OFF信号は、コネクタ4
5を介して冷菓製造機全体を制御する本体側制御部(図
示せず)に入力されると共に、ダッシャー3eを駆動す
るモータスイッチ48のONにより上記のポンプ制御回
路部44にも入力される。この入力信号に応じて、ポン
プ制御回路部44により、前記ローラポンプ20のポン
プモータ23が駆動制御される。尚、ポンプモータ23
の回転速度はポンプ制御回路部44にて自在に調整され
る。
について以下に説明する。
きには、最初に、図1に示す冷凍シリンダ3内で、原料
6に対する空気の混入比率(以下、「オーバーラン」と
いう。尚、このオーバーランとは、正確には、冷凍シリ
ンダ3から原料を取り出したときの原料6に対する1気
圧の空気の混入比率をいう。)を設定する。
ンダ3及びミックスタンク2が空の状態となっているの
で、先ず、連結管7に挿入された管状混合器10を少し
押し込んで、固定棒17とミックスタンク2の係止部2
cとの係合を解除すると共に、固定棒17を回動するこ
とにより、管状混合器10を連結管7から引き抜く。
ため、例えば1.7リットルの原料6をミックスタンク
2から連結管7を通して例えば2.5リットルの冷凍シ
リンダ3内に注ぎ込む。そして、再び、管状混合器10
の装着管16を連結管7に挿入し、固定棒17を係止部
2cに係止させることにより、管状混合器10をミック
スタンク2に固定する。
チ46をONすることにより、エアーコンプレッサー3
1をONにする。尚、このエアースイッチ46は、ON
にすることにより、タイマT2にて例えば5〜30秒間
ONを維持するものとなっている。そしてこのとき、リ
レーR1を介して電磁弁34をONにするので、エアー
コンプレッサー31からの圧縮空気が管状混合器10の
空気導入部13、水平管11、鉛直管12及び連結管7
を通して冷凍シリンダ3内の空間部に供給される。ま
た、このときの圧縮空気の空気圧は、圧力調整器33に
て、設定のオーバーランに合わせて例えば 1.0〜1.2 kg
/cm2程度に調整する。
秒間としたのは、冷凍シリンダ3に一定量の原料6を入
れた後、冷凍シリンダ3内の空間部の圧力だけでなく原
料内の空気圧もその圧縮空気と同じ圧力となるように、
平衡時間を考慮したものである。尚、過剰に圧縮空気を
供給しても、管状混合器10のリリーフバルブ部15か
ら余剰空気が逃げていくので問題はない。
供給量は、予め求めたポンプ吐出量データにより、ロー
ラポンプ20のON時間とそのON時間に供給される原
料6の供給量が上記1.7リットルになるように調整し
ておく。
有する原料6が設定できる。また、上記のエアースイッ
チ46は、このように、オーバーランの設定時にのみO
Nされるものとなっている。
機における動作について説明する。
の所定量の原料6及び圧縮空気が供給されていると共
に、ミックスタンク2内には管状混合器10における水
平管11の下端よりも少し下方にまで、原料6が満たさ
れているものとする。
6及び圧縮空気の仕込みが終了すると、図示しない表示
ランプが点灯して仕込み終了を表示する。また、冷凍シ
リンダ3内の原料6は、冷凍装置により冷却が行われる
と共に、ダッシャー3eにより攪拌され、冷凍シリンダ
3の前端部に送り出されて冷菓とされる。そして、冷凍
シリンダ3に原料6が充填されている状態で、前記の製
品取出部3aからの冷菓の取り出しを待つ待機状態のと
きには、電磁弁34は閉弁状態を維持し、ローラポンプ
20もOFFを維持する。また、ダッシャー3eはモー
タ4により間欠的に回転駆動される。
部3aのレバー3bが操作されて製品取出口が開かれ、
前記の開閉センサ3cからの信号がそれまでのOFFか
らONに切り換わると、モータ4の作動によりダッシャ
ー3eが回転駆動される。これにより、冷凍シリンダ3
内の原料6が攪拌されながら製品取出部3aへと送ら
れ、製品取出口を通してソフトクリーム等の冷菓として
外部に供給される。
なるので、図9に示すタイマT1が作動して電磁弁34
がONとなり、エアーコンプレッサー31がONとな
る。これによって、図1に示すエアーコンプレッサー3
1が作動し、図示しない空気溜タンクに溜められた圧縮
空気が、圧力調整器33にて 1.0〜1.2 kg/cm2程度とな
り、開弁状態となった電磁弁34を介して管状混合器1
0の空気導入部13に供給される。
3cのONに伴い、ポンプスイッチ47がONとなり、
かつダッシャー3eの駆動によりモータスイッチ48が
ONとなってポンプモータ23もONとなるので、上記
ローラポンプ20のポンプモータ23が回転駆動して、
ミックスタンク2の原料6が原料導入部14に供給され
る。この圧縮空気と原料6とは、図5に示すように、管
状混合器10における水平管11の中央で混合される。
尚、このとき、上述したように、空気圧は圧力調整器3
3によって一定に調整されていると共に、ローラポンプ
20における原料6の供給量も一定に調整されている。
従って、管状混合器10の内部にて混合されたときの原
料6に対する空気の混入比率も最初に設定した所定値を
維持するものとなっている。
ンダ3の内圧よりも高くなるので、図7に示す原料逆流
防止弁16bが開弁状態となり、管状混合器10の水平
管11における圧縮空気混じりの原料6が鉛直管12及
び装着管16を通して冷凍シリンダ3にも供給される。
そして、図1に示すように、冷凍シリンダ3に供給され
た原料6の液面が装着管16の下端開口部に達すると、
冷凍シリンダ3内の圧力が高くなり、図7に示す原料逆
流防止弁16bが上に移動して、閉弁状態となる。次い
で、やがて図9に示すタイマT1により電磁弁34がO
FFとなり、圧縮空気の管状混合器10における空気導
入部13への供給が停止されると共に、この電磁弁34
のOFFによりポンプモータ23もOFFとなるので、
ローラポンプ20がOFFとなり、冷凍シリンダ3への
原料6の供給が停止される。
により再び 1.0〜1.2 kg/cm2程度に加圧され、管状混合
器10の内圧が冷凍シリンダ3の圧力よりも高くなるの
で、空気混じりの原料6が冷凍シリンダ3に供給され
る。
bは、既に元の位置に戻され、冷凍シリンダ3の製品取
出部3aにおける製品取出口は閉状態となっている。即
ち、レバー3bを元の位置に戻すと、開閉センサ3cは
OFFとなるが、本実施の形態では、タイマT1によ
り、開閉センサ3cのOFFの後も例えば約4秒間は電
磁弁34を開状態を維持させると共に、ポンプモータ2
3もONを維持するものとなっている。これにより、確
実に平衡状態となるオーバーランの冷菓が得られるもの
となる。
場合や、冷菓の取り出し量が多い場合、取り出し速度が
速い場合、オーバーランが小さい場合、又はミックスタ
ンク2内の原料6の充填量が少ない場合等においては、
冷凍シリンダ3への原料6の供給量が一時的に不足し、
冷凍シリンダ3内に空気が過剰に供給される場合が生じ
る。
オーバーランを安定化させるために、冷菓の取り出しが
終了した時点から例えば4秒間経過するまで、ローラポ
ンプ20を駆動して原料供給を続ける。これにより、容
易に原料6を増加することができる。
に供給された圧縮空気及び原料6は、装着管16及び鉛
直管12を通して、リリーフバルブ部15の弁体15a
を押圧し、これによって、弁体15aが移動してリリー
フ孔11aを越えるので、このリリーフ孔11aから排
出される。尚、このように余剰の空気が排気される際に
は、空気に原料6の飛沫が同伴して管状混合器10のリ
リーフ孔11aから飛び散るが、このリリーフ孔11a
は管状混合器10の水平管11に下向きに穿設されてい
るので、ミックスタンク2内の原料6内に排出される。
従って、リリーフ孔11aから原料6が飛沫しても問題
はない。
シリンダ3への補給に際しては、空気供給装置における
空気圧及び空気量及びローラポンプ20における原料6
の供給量が初期設定値と同じであり、かつ原料逆流防止
弁16bにより制御される。
との比率、即ち、オーバーランは、初期に調整された値
に保持される。
製造機では、ミックスタンク2から供給される原料6と
空気供給装置30から供給される空気とを混合して冷凍
シリンダ3に供給する管状混合器10がミックスタンク
2から冷凍シリンダ3に着脱自在に挿通して設けられ
る。
いるので、ミックスタンク2に設けても多くの容積を必
要としない。このため、ミックスタンク2の容量を増加
するということがないので、冷菓製造機の小型化及びコ
スト低減を図ることができる。
2から冷凍シリンダ3に着脱自在に挿通して設けられ
る。このため、冷凍シリンダ3及びミックスタンク2を
洗浄するときには、この管状混合器10を容易に取り外
すことができるので、洗浄が容易となる。また、オーバ
ーランの初期設定には、最初に冷凍シリンダ3内に所定
量の原料6を充填する必要があるが、その場合にも、管
状混合器10を冷凍シリンダ3から容易に引き抜き、引
き抜いた挿入孔つまり装着管16から冷凍シリンダ3に
原料6を直接注入することができるので、オーバーラン
の初期設定が容易である。このため、作業性の良い冷菓
製造機を提供することができる。
と原料の供給とは従属関係にあり、空気の供給に伴って
原料を押し出して供給する方法や、原料の供給に伴って
空気を吸引して導入する等の方法を採用していたので、
オーバーランの変更は困難であった。
ク2の原料6を管状混合器10に供給し、かつ原料供給
量を自在に変更するローラポンプ20、ポンプ制御回路
部44及びタイマT1が設けられ、空気供給装置30に
は、空気圧及び空気量を自在に変更する圧力調整器33
及びタイマT1・T2が設けられている。
は、ローラポンプ20、ポンプ制御回路部44及びタイ
マT1にて原料供給量を変更するか、又は圧力調整器3
3及びタイマT1・T2にて空気圧及び空気量を変更す
ることによって、容易にオーバーランを変更することが
できる。このため、オーバーランを変更したい場合にも
容易に変更し得る冷菓製造機を提供することができる。
具体的には、例えば40〜70%のオーバーランは勿
論、80%以上のオーバーランにも容易に変更すること
ができる。また、これによって、所定のオーバーランに
よる風味や口当たりの良い冷菓を簡易かつ安価に供給す
ることが可能となる。
が異なり、一端設定したオーバーランもずれてくる。と
ころが、従来では、一般店舗においては、操作者がオー
バーランの変更することは困難であった。しかし、本実
施の形態では、ローラポンプ20の回転数等を少し変更
するだけで、オーバーランを変更することができるの
で、その冷菓製造機の操作者が冷菓の風味や口当たりを
確かめながら、容易にオーバーランを変更又は微調整す
ることができる。このため、利便性の向上及び品質の確
保を図ることができる。
凍シリンダ3に原料6及び空気を供給する際には、互い
に独立して動作可能なローラポンプ20、ポンプ制御回
路部44及びタイマT1及び空気供給装置30にて原料
6及び空気を管状混合器10に供給し、この管状混合器
10にて原料6と空気とを所定のオーバーランに混合し
て冷凍シリンダ3に供給するので、供給動作が簡単であ
る。従って、操作性の良い冷菓製造機を提供することが
できる。
に、管状混合器10は、空気供給装置30やローラポン
プ20とは、別個に設けられたものとなっている。即
ち、原料6と空気との混合系が空気供給装置30やロー
ラポンプ20から独立しているので、仮に、空気混合原
料にトラブルが生じた場合においても、そのトラブル
は、管状混合器10をメンテナンスすれば解決でき、ト
ラブルの影響が空気供給装置30やローラポンプ20に
及ぶことがない。特に、本実施の形態の管状混合器10
は、管状からなり構造が簡単であるのでメンテナンスも
行い易い。
い冷菓製造機を提供することができる。
料供給量変更装置は、ローラポンプ20からなってい
る。このローラポンプ20は、回転数を変更し得るモー
タ軸22aに固定された回転板22bの周りに複数のロ
ーラ22c…を配すると共に、その周りに円弧状の外周
ガイド部22d・22dを配する一方、上記複数のロー
ラ22c…と円弧状の外周ガイド部22d・22dとの
間に、チューブ21を巻回し、上記チューブ21をロー
ラ22c…と外周ガイド部22d・22dとの間で押圧
しながらチューブ21内の原料6をモータ軸22aの回
転方向に押し出すものであり、既に、ローラポンプとし
て周知のものである。
る液体でも、精度良く確実に送ることができる。また、
原料6の供給量の変更は、ポンプモータ23の回転数を
変更することによって容易に行うことができるので、操
作性が良い。また、原料6はチューブ21内のみを通る
ので、衛生的である。
には、チューブ21を外してチューブ21内を洗浄する
か、チューブ21を取り替えることにより、容易に行う
ことができる。従って、洗浄の際の作業性の向上を図る
ことができると共に、メンテナンス費用の削減を図るこ
とができる。
ヤポンプ、ピストンポンプ又はダイヤフラムポンプ等が
考えられ、これらのポンプを使用することも可能であ
る。但し、洗浄の際には、何れもポンプ内部の分解掃除
が必要となり、容易には洗浄できない。また、衛生面で
も、ポンプ内部に原料6が溜まり易いので、ポンプ内洗
浄を頻繁に行う必要がある。このため、洗浄にかかる費
用の増大及び製品の歩留りの悪さを招来するものとな
る。
り屑が生じるので、衛生的にも好ましいとは言えない。
また、ピストンポンプでは、構造が複雑であり、シール
性も要求されることから、洗浄を頻繁に行い、シール材
等も頻繁に取り替える必要がでてくる。このため、メン
テナンス費用も増大することになる。
述したように、原料供給量変更装置として、冷菓製造機
に使用する原料、つまり乳製品の供給に最適なポンプで
あるとすることができる。
状混合器10には、導入された空気の逆戻りを防止する
ためのスリーブチャッキ弁13bと導入された原料6の
逆戻りを防止するための原料逆止弁14bとが設けられ
ている。
気は、空気供給装置30に戻ることはできず、かつ管状
混合器10に導入された原料6もローラポンプ20側に
逆戻りすることはできない。また、管状混合器10に
は、スリーブチャッキ弁13bと原料逆止弁14bとの
両方が設けられているので、互いの装置側つまりローラ
ポンプ20側及び空気供給装置30側へ流れ込むことも
ない。即ち、空気がローラポンプ20側に流れ込み、原
料6が空気供給装置30に流れ込むこともない。
気混じりの原料6を冷凍シリンダ3に確実に供給するこ
とができる。
13b及び原料逆止弁14bは、何れも構造が簡単であ
ると共に、確実に逆戻りを防止できるものとなってい
る。スリーブチャッキ弁13b及び原料逆止弁14b
は、何れもネジ等の締結部材を使用していない。さら
に、スリーブチャッキ弁13b及び原料逆止弁14b及
びリリーフバルブ部15の他、装着管16も全て容易に
分解可能となっており、しかも、管状混合器10は管状
にてなっている。このため、洗浄等のメンテナンスを行
うときにも、各部材13b・14b・15、及び装着管
16を取外して洗浄すると共に、管状混合器10の水平
管11及び鉛直管12には例えばブラシを挿入して容易
に洗浄することができる。従って、メンテナンスにおけ
る作業性の向上を図ることができる。
び原料6は、冷凍シリンダ3に供給されるが、場合によ
っては、冷凍シリンダ3の圧力が高くなり、冷凍シリン
ダ3に充填された原料6及び空気が管状混合器10に逆
戻りする可能性もある。このときに、逆戻りした原料6
及び空気の逃げ道が無い場合には、管状混合器10を破
損するおそれがある。
0には、余剰空気及び原料6を逃がすためのリリーフバ
ルブ部15が設けられている。
り、冷凍シリンダ3に充填された原料6及び空気が管状
混合器10に逆戻りしても、逆戻りした原料6及び空気
はリリーフバルブ部15を通して外部に逃げることがで
きる。従って、異常時にも対応でき、その結果、安全性
が高く信頼度の高い冷菓製造機を提供することができ
る。
部15に設けられた調整摘み15eによって、管状混合
器10におけるリリーフバルブ部15のリリーフ圧力を
自在に変更することができる。
空気の圧力を高める場合等においても、その空気圧力に
伴って、リリーフバルブ部15におけるリリーフ圧力を
高める等、自在に変更することができる。従って、操作
性の良い冷菓製造機を提供することができる。
上のように、原料貯蔵タンクから供給される原料と上記
空気供給装置から供給される空気とを混合して冷凍シリ
ンダに供給する管状混合器が原料貯蔵タンクから冷凍シ
リンダに着脱自在に挿通して設けられると共に、上記原
料貯蔵タンクの原料を管状混合器に供給し、かつ原料供
給量を自在に変更する原料供給量変更装置が設けられ、
上記空気供給装置には、空気圧及び空気量を自在に変更
する空気変更装置が設けられているものである。
いるので、原料貯蔵タンクに設けても多くの容積を必要
としない。このため、原料貯蔵タンクの容量を増加する
ということがないので、冷菓製造機の小型化及びコスト
低減を図ることができる。
冷凍シリンダに着脱自在に挿通して設けられる。このた
め、冷凍シリンダ及び原料貯蔵タンクを洗浄するときに
は、この管状混合器を容易に取り外すことができるの
で、洗浄が容易となる。また、オーバーランの初期設定
には、管状混合器を冷凍シリンダから容易に引き抜き、
引き抜いた挿入孔から冷凍シリンダに原料を直接注入す
ることができるので、オーバーランの初期設定が容易で
ある。このため、作業性の良い冷菓製造機を提供するこ
とができる。
原料供給量変更装置にて原料供給量を変更するか、又は
空気変更装置にて空気圧及び空気量を変更することによ
って、容易にオーバーランを変更することができる。こ
のため、オーバーランを変更したい場合にも容易に変更
し得る冷菓製造機を提供することができる。
リンダに原料及び空気を供給する際には、互いに独立し
て動作可能な原料供給量変更装置及び空気供給装置にて
原料及び空気を管状混合器に供給し、この管状混合器に
て原料と空気とを所定のオーバーランに混合して冷凍シ
リンダに供給するので、供給動作が簡単である。従っ
て、操作性の良い冷菓製造機を提供することができる。
状混合器は、空気供給装置や原料供給量変更装置とは、
別個に設けられたものとなっているので、空気混合原料
にトラブルが生じた場合においても、そのトラブルは、
管状混合器をメンテナンスすれば解決でき、トラブルの
影響が空気供給装置や原料供給量変更装置に及ぶことが
ない。特に、本発明の管状混合器は、管状からなり構造
が簡単であるのでメンテナンスも行い易い。このため、
取扱性、安全性及び信頼性の高い冷菓製造機を提供する
ことができるという効果を奏する。
のように、請求項1記載の冷菓製造機において、上記の
原料供給量変更装置は、回転数を変更し得るモータ軸に
固定された回転板の周りに複数のローラを配すると共
に、その周りに円弧状の外周ガイド部を配する一方、上
記複数のローラと円弧状の外周ガイド部との間に、チュ
ーブを巻回し、上記チューブをローラと外周ガイド部と
の間で押圧しながらチューブ内の原料をモータ軸の回転
方向に押し出すローラポンプからなっているものであ
る。
性のある液体でも、精度良く確実に送ることができる。
また、原料の供給量の変更は、モータの回転数を変更す
ることによって容易に行うことができるので、操作性が
良い。また、原料はチューブ内のみを通るので、衛生的
である。さらに、原料供給量変更装置を洗浄するときに
は、チューブを外してチューブ内を洗浄するか、チュー
ブを取り替えることにより、容易に行うことができる。
とができると共に、メンテナンス費用の削減を図ること
ができるという効果を奏する。
原料供給量変更装置として、冷菓製造機に使用する原
料、つまり乳製品の供給に最適なポンプである。
のように、請求項1又は2記載の冷菓製造機において、
上記の管状混合器には、導入された空気の逆戻りを防止
するための空気逆止弁と導入された原料の逆戻りを防止
するための原料逆止弁とが設けられているものである。
は、空気供給装置に戻ることはできず、かつ管状混合器
に導入された原料も原料供給量変更装置側に逆戻りする
ことはできない。また、管状混合器には、空気逆止弁と
原料逆止弁との両方が設けられているので、互いの装置
側へ流れ込むこともない。即ち、空気が原料供給量変更
装置側に流れ込み、原料が空気供給装置に流れ込むこと
もない。
じりの原料を冷凍シリンダに確実に供給することができ
るという効果を奏する。
のように、請求項1、2又は3記載の冷菓製造機におい
て、上記の管状混合器には、余剰空気及び原料を逃がす
ためのリリーフバルブが設けられ、かつこのリリーフバ
ルブには、リリーフ圧力を自在に変更するリリーフ圧力
変更手段が設けられているものである。
り、冷凍シリンダに充填された原料及び空気が管状混合
器に逆戻りしても、逆戻りした原料及び空気はリリーフ
バルブを通して外部に逃げることができる。従って、異
常時にも対応でき、その結果、安全性が高く信頼度の高
い冷菓製造機を提供することができるという効果を奏す
る。
フ圧力変更手段によって、管状混合器におけるリリーフ
バルブのリリーフ圧力を自在に変更することができる。
空気の圧力を高める場合等においても、その空気圧力に
伴って、リリーフバルブにおけるリリーフ圧力を高める
等、自在に変更することができる。従って、操作性の良
い冷菓製造機を提供することができるという効果を奏す
る。
す概略の構成図である。
ンクを示す要部構成図である。
図である。
おける内部構造を示す断面図である。
の逆止弁部におけるゴム管の構造を示す平面図、(b)
は同ゴム管の構造を示す左側面図、(c)は同ゴム管の
構造を示す正面図、(d)は同ゴム管の構造を示す右側
面図である。
構造を示す断面図である。
ケーシングを示す構造図である。
路図である。
ミックスタンクを示す要部構成図である。
る。
Claims (4)
- 【請求項1】原料貯蔵タンクから供給される原料と空気
供給装置から供給される空気とを混合した状態で冷却し
凍結させて冷菓として送出する冷凍シリンダを備えた冷
菓製造機において、 上記原料貯蔵タンクから供給される原料と上記空気供給
装置から供給される空気とを混合して冷凍シリンダに供
給する管状混合器が原料貯蔵タンクから冷凍シリンダに
着脱自在に挿通して設けられると共に、 上記原料貯蔵タンクの原料を管状混合器に供給し、かつ
原料供給量を自在に変更する原料供給量変更装置が設け
られ、 上記空気供給装置には、空気圧及び空気量を自在に変更
する空気変更装置が設けられていることを特徴とする冷
菓製造機。 - 【請求項2】上記の原料供給量変更装置は、回転数を変
更し得るモータ軸に固定された回転板の周りに複数のロ
ーラを配すると共に、その周りに円弧状の外周ガイド部
を配する一方、上記複数のローラと円弧状の外周ガイド
部との間に、チューブを巻回し、上記チューブをローラ
と外周ガイド部との間で押圧しながらチューブ内の原料
をモータ軸の回転方向に押し出すローラポンプからなっ
ていることを特徴とする請求項1記載の冷菓製造機。 - 【請求項3】上記の管状混合器には、導入された空気の
逆戻りを防止するための空気逆止弁と導入された原料の
逆戻りを防止するための原料逆止弁とが設けられている
ことを特徴とする請求項1又は2記載の冷菓製造機。 - 【請求項4】上記の管状混合器には、余剰空気及び原料
を逃がすためのリリーフバルブが設けられ、かつこのリ
リーフバルブには、リリーフ圧力を自在に変更するリリ
ーフ圧力変更手段が設けられていることを特徴とする請
求項1、2又は3記載の冷菓製造機。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP14563697A JP3325205B2 (ja) | 1997-06-03 | 1997-06-03 | 冷菓製造機 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP14563697A JP3325205B2 (ja) | 1997-06-03 | 1997-06-03 | 冷菓製造機 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
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JPH10327760A true JPH10327760A (ja) | 1998-12-15 |
JP3325205B2 JP3325205B2 (ja) | 2002-09-17 |
Family
ID=15389601
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP14563697A Expired - Fee Related JP3325205B2 (ja) | 1997-06-03 | 1997-06-03 | 冷菓製造機 |
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1997
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