JPH10326527A - 移動用ケーブル - Google Patents
移動用ケーブルInfo
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- JPH10326527A JPH10326527A JP15290697A JP15290697A JPH10326527A JP H10326527 A JPH10326527 A JP H10326527A JP 15290697 A JP15290697 A JP 15290697A JP 15290697 A JP15290697 A JP 15290697A JP H10326527 A JPH10326527 A JP H10326527A
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- JP
- Japan
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- metal
- shielding layer
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- wires
- fibers
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Links
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Landscapes
- Insulated Conductors (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 移動用ケーブルにおいて、遮蔽層の金属素線
に応力が集中して金属素線が断線することを抑制する。 【解決手段】 金属素線4と非金属繊維5とを織り込ん
だ編組構造の遮蔽層2を具える移動用ケーブルにおい
て、非金属繊維5は金属素線4に比べて伸びが小さく、
かつ張力が大きいものとする。例えば、非金属繊維5に
アラミド繊維を、金属素線4に銅線を用いる。これによ
り、ケーブルに加わる張力を金属素線4だけでなく非金
属繊維5にも負担させ、金属繊維4の断線を抑制する。
特に、太径の金属素線4を用いると金属素線1本当りの
破断張力を大きくでき、一層遮蔽層を強化できる。
に応力が集中して金属素線が断線することを抑制する。 【解決手段】 金属素線4と非金属繊維5とを織り込ん
だ編組構造の遮蔽層2を具える移動用ケーブルにおい
て、非金属繊維5は金属素線4に比べて伸びが小さく、
かつ張力が大きいものとする。例えば、非金属繊維5に
アラミド繊維を、金属素線4に銅線を用いる。これによ
り、ケーブルに加わる張力を金属素線4だけでなく非金
属繊維5にも負担させ、金属繊維4の断線を抑制する。
特に、太径の金属素線4を用いると金属素線1本当りの
破断張力を大きくでき、一層遮蔽層を強化できる。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は架空配電線の無停電
バイパス工法などで使用される移動用ケーブルに関する
ものである。
バイパス工法などで使用される移動用ケーブルに関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】移動用ケーブルには、保安上の観点とケ
ーブル性能確保の観点から外部半導電層の上に遮蔽層が
施されている。通常、この遮蔽層は0.12mmφ〜0.20mmφ
程度の細径銅線(金属素線)を織り込んだ編組構造とさ
れ、使用中にケーブルに加わる繰り返しの曲げ、張力、
捻回などの外力に耐え得るよう構成されている。例え
ば、図8に示すように、複数の細径銅線15を並列して
(または束ねて)1単位とした集合素線16と綿糸17とを
用い、集合体16を一方向に配列し、これと交差する方向
に綿糸17を織り込んだ交織編組を採用するケースが多
い。
ーブル性能確保の観点から外部半導電層の上に遮蔽層が
施されている。通常、この遮蔽層は0.12mmφ〜0.20mmφ
程度の細径銅線(金属素線)を織り込んだ編組構造とさ
れ、使用中にケーブルに加わる繰り返しの曲げ、張力、
捻回などの外力に耐え得るよう構成されている。例え
ば、図8に示すように、複数の細径銅線15を並列して
(または束ねて)1単位とした集合素線16と綿糸17とを
用い、集合体16を一方向に配列し、これと交差する方向
に綿糸17を織り込んだ交織編組を採用するケースが多
い。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、従来の構造の
移動用ケーブルは次のような問題があった。複数の細径
銅線を並列したものを1単位とし、これと綿糸とを編組
した遮蔽層では、ケーブル使用中の外力による応力が直
接遮蔽層の各金属素線に加わることになる。すなわち、
遮蔽層に張力が加わり金属素線と非金属繊維とが伸ばさ
れたとき、通常非金属繊維には綿糸などの金属素線より
も伸びが大きい繊維が使用されているため金属素線に応
力が集中し、金属素線が断線しやすくなっている。遮蔽
層の金属素線が全て断線すると、断線箇所から遠方は非
接地となり大変危険である。現在使用されている移動用
ケーブルの寿命は遮蔽層の断線によるものが最も多く、
遮蔽層の強化が移動用ケーブルの長寿命化のポイントと
なっていた。
移動用ケーブルは次のような問題があった。複数の細径
銅線を並列したものを1単位とし、これと綿糸とを編組
した遮蔽層では、ケーブル使用中の外力による応力が直
接遮蔽層の各金属素線に加わることになる。すなわち、
遮蔽層に張力が加わり金属素線と非金属繊維とが伸ばさ
れたとき、通常非金属繊維には綿糸などの金属素線より
も伸びが大きい繊維が使用されているため金属素線に応
力が集中し、金属素線が断線しやすくなっている。遮蔽
層の金属素線が全て断線すると、断線箇所から遠方は非
接地となり大変危険である。現在使用されている移動用
ケーブルの寿命は遮蔽層の断線によるものが最も多く、
遮蔽層の強化が移動用ケーブルの長寿命化のポイントと
なっていた。
【0004】従って、本発明の主目的は、遮蔽層の金属
素線に加わる応力を非金属繊維に分担させることで金属
素線の断線を抑制できるケーブルを提供することにあ
る。
素線に加わる応力を非金属繊維に分担させることで金属
素線の断線を抑制できるケーブルを提供することにあ
る。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
め、本発明移動用ケーブルは、金属素線と非金属繊維と
を織り込んだ編組構造の遮蔽層を具えるもので、この非
金属繊維は金属素線に比べて伸びが小さく、かつ張力が
大きいことを特徴とする。特に、金属素線の非弾性領域
(伸び0.2%超)の荷重において、伸びが金属繊維よ
りも小さい非金属繊維が好ましい。
め、本発明移動用ケーブルは、金属素線と非金属繊維と
を織り込んだ編組構造の遮蔽層を具えるもので、この非
金属繊維は金属素線に比べて伸びが小さく、かつ張力が
大きいことを特徴とする。特に、金属素線の非弾性領域
(伸び0.2%超)の荷重において、伸びが金属繊維よ
りも小さい非金属繊維が好ましい。
【0006】ここで、金属素線径は大きいほど素線1本
当りの破断荷重が増し、遮蔽層の強化に効果的である。
金属素線の径をd、遮蔽層下径(外部半導電層外径)を
Dとしたとき、比率「(d/D)×100」を1.8〜
2.5%とすることが望ましい。
当りの破断荷重が増し、遮蔽層の強化に効果的である。
金属素線の径をd、遮蔽層下径(外部半導電層外径)を
Dとしたとき、比率「(d/D)×100」を1.8〜
2.5%とすることが望ましい。
【0007】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を説明
する。図1は本発明ケーブルの構造を示す概略斜視図で
ある。図示のように、本発明ケーブルはコア1の上に遮
蔽層2を具え、その上にシース3を具える。コア1は中
心から順に、導体,内部半導電層,絶縁層,外部半導電
層(いずれも図示せず)で構成される。
する。図1は本発明ケーブルの構造を示す概略斜視図で
ある。図示のように、本発明ケーブルはコア1の上に遮
蔽層2を具え、その上にシース3を具える。コア1は中
心から順に、導体,内部半導電層,絶縁層,外部半導電
層(いずれも図示せず)で構成される。
【0008】ここで、遮蔽層2は金属素線4となる錫メ
ッキ軟銅線を6本1組としたものと非金属繊維5となる
糸状のポリアラミド繊維1組とを用いた編組構造となっ
ている。そして、コア外周において、金属素線4が右ま
たは左回りの一方向に巻回され、非金属繊維5が他方向
に巻回されるように両者を織り込んで交織編組を形成す
る。
ッキ軟銅線を6本1組としたものと非金属繊維5となる
糸状のポリアラミド繊維1組とを用いた編組構造となっ
ている。そして、コア外周において、金属素線4が右ま
たは左回りの一方向に巻回され、非金属繊維5が他方向
に巻回されるように両者を織り込んで交織編組を形成す
る。
【0009】錫メッキ軟銅線の伸びと引張荷重は、0.
2%で9.1kg/mm2、10%で18kg/mm2、20%で1
9kg/mm2であり、伸び32%,引張荷重23kg/mm2で破
断に至る。このように弾性領域における伸び(0.2
%)を越えた場合、伸びは急激に大きくなる。この状態
が続くとやがて断線に至るが、本発明では伸び,引張強
度が破断までほぼ直線状態の特性を有し、破断荷重も金
属素線より大きい非金属繊維を使用する。
2%で9.1kg/mm2、10%で18kg/mm2、20%で1
9kg/mm2であり、伸び32%,引張荷重23kg/mm2で破
断に至る。このように弾性領域における伸び(0.2
%)を越えた場合、伸びは急激に大きくなる。この状態
が続くとやがて断線に至るが、本発明では伸び,引張強
度が破断までほぼ直線状態の特性を有し、破断荷重も金
属素線より大きい非金属繊維を使用する。
【0010】このため、遮蔽層2に加わる引張荷重は、
金属素線4の弾性領域にある場合は金属素線4が負担
し、弾性領域の最大値(引張荷重9.1kg/mm2,伸び
0.2%)を越えると非金属繊維5が負担する。この状
態は非金属繊維が破断するまで継続する。例えば、錫メ
ッキ軟銅線の弾性領域で伸びが0.1%となる荷重のと
き、錫メッキ軟銅線にはポリアラミド繊維の1.2倍の
荷重が加わり、非弾性領域で伸びが2%となる荷重のと
き、ポリアラミド繊維には錫メッキ軟銅線の5.6倍の
荷重が加わる。
金属素線4の弾性領域にある場合は金属素線4が負担
し、弾性領域の最大値(引張荷重9.1kg/mm2,伸び
0.2%)を越えると非金属繊維5が負担する。この状
態は非金属繊維が破断するまで継続する。例えば、錫メ
ッキ軟銅線の弾性領域で伸びが0.1%となる荷重のと
き、錫メッキ軟銅線にはポリアラミド繊維の1.2倍の
荷重が加わり、非弾性領域で伸びが2%となる荷重のと
き、ポリアラミド繊維には錫メッキ軟銅線の5.6倍の
荷重が加わる。
【0011】なお、ポリアラミド繊維の破断は、伸び4
%,引張荷重282kg/mm2で発生する。本例で用いたポ
リアラミド繊維の破断時の伸びは4%で、錫メッキ軟銅
線の破断時の伸びは32%であるのに比べて小さく、引
張荷重と伸びはほぼ直線状に増加していく。
%,引張荷重282kg/mm2で発生する。本例で用いたポ
リアラミド繊維の破断時の伸びは4%で、錫メッキ軟銅
線の破断時の伸びは32%であるのに比べて小さく、引
張荷重と伸びはほぼ直線状に増加していく。
【0012】また、線径0.32mm(0.08mm2 )
の錫メッキ軟銅線(金属素線)を6本1組として使用し
た場合、1組の破断荷重は12kgf となる。非金属繊維
はこの破断荷重より大きい破断荷重が必要であることか
ら、ポリアラミド繊維は0.04mm2 を越える断面積が
あればよい。しかし、非金属繊維1組の本数は編組加工
時の作業性,遮蔽層の仕上がり具合を考慮すると、15
00デニール(約0.23mm2 )のものを1本または2
本用いることが望ましい。
の錫メッキ軟銅線(金属素線)を6本1組として使用し
た場合、1組の破断荷重は12kgf となる。非金属繊維
はこの破断荷重より大きい破断荷重が必要であることか
ら、ポリアラミド繊維は0.04mm2 を越える断面積が
あればよい。しかし、非金属繊維1組の本数は編組加工
時の作業性,遮蔽層の仕上がり具合を考慮すると、15
00デニール(約0.23mm2 )のものを1本または2
本用いることが望ましい。
【0013】さらに、金属素線の径を太くすれば金属素
線の断面積が増加するため、金属素線1本当りの抗張力
が増す。すなわち、金属素線径が太ければ太いほど遮蔽
層が強化される。しかし、金属素線径をd、遮蔽層下径
(コア外径)をDとしたときの比率「(d/D)×10
0」が2.5%を越えると遮蔽層の製造性に不都合が発
生する上、ケーブルの可撓性が低下して使用しづらくな
ることがある。一方、この比率が1.8%未満の場合、
金属素線1本当りの抗張力は低下する。加工上の実験に
より、この比率は1.8〜2.5%が好ましい。
線の断面積が増加するため、金属素線1本当りの抗張力
が増す。すなわち、金属素線径が太ければ太いほど遮蔽
層が強化される。しかし、金属素線径をd、遮蔽層下径
(コア外径)をDとしたときの比率「(d/D)×10
0」が2.5%を越えると遮蔽層の製造性に不都合が発
生する上、ケーブルの可撓性が低下して使用しづらくな
ることがある。一方、この比率が1.8%未満の場合、
金属素線1本当りの抗張力は低下する。加工上の実験に
より、この比率は1.8〜2.5%が好ましい。
【0014】(試験例)上記構造のケーブルと従来の構
造のケーブルとに屈曲試験および捻回試験を行い、遮蔽
層における素線の断線状況を調べた。屈曲試験の試験方
法は、図2に示すように、ケーブル10の所定長(斜線
部)を固定し、この固定箇所を回転軸11に支持して、ケ
ーブルの端部に10kgの重り12を取り付ける。そし
て、回転軸11を中心にケーブルを180°の範囲で往復
回転させ、半径50mmの曲げをケーブル10に繰り返し
与えて、曲げ回数と遮蔽層の抵抗変化との関係を調べる
こととした。
造のケーブルとに屈曲試験および捻回試験を行い、遮蔽
層における素線の断線状況を調べた。屈曲試験の試験方
法は、図2に示すように、ケーブル10の所定長(斜線
部)を固定し、この固定箇所を回転軸11に支持して、ケ
ーブルの端部に10kgの重り12を取り付ける。そし
て、回転軸11を中心にケーブルを180°の範囲で往復
回転させ、半径50mmの曲げをケーブル10に繰り返し
与えて、曲げ回数と遮蔽層の抵抗変化との関係を調べる
こととした。
【0015】また、捻回試験の試験方法は、図3に示す
ように、ケーブル20の一端をチャック21で固定し、チャ
ック21と可動支持部22との間隔を所定長にした状態でケ
ーブル20の中間部を可動支持部22に固定し、プーリ23を
介してケーブル20の他端に10kgの重り24をつり下げ
る。チャック21と可動支持部22との間隔をLとすると、
「90度÷L」でケーブル捻回角(度/m)が与えられ
るため、本例ではL=0.5mとして180°/mの捻
じれをケーブル20に付与できるようにした。そして、チ
ャック21を±45°の範囲で回転させ、前記捻回角の捻
じれをケーブル20に繰り返し与えて捻回回数と遮蔽層の
抵抗変化の関係を調べることとした。
ように、ケーブル20の一端をチャック21で固定し、チャ
ック21と可動支持部22との間隔を所定長にした状態でケ
ーブル20の中間部を可動支持部22に固定し、プーリ23を
介してケーブル20の他端に10kgの重り24をつり下げ
る。チャック21と可動支持部22との間隔をLとすると、
「90度÷L」でケーブル捻回角(度/m)が与えられ
るため、本例ではL=0.5mとして180°/mの捻
じれをケーブル20に付与できるようにした。そして、チ
ャック21を±45°の範囲で回転させ、前記捻回角の捻
じれをケーブル20に繰り返し与えて捻回回数と遮蔽層の
抵抗変化の関係を調べることとした。
【0016】実施例1は12組の軟銅線と12組のアラ
ミド繊維とを交織編組した遮蔽層を具えるケーブルとし
た。1組の軟銅線は0.18mmφの錫メッキ軟銅線を
10本並列したものとし、1組のアラミド繊維は150
0デニールのポリアラミド繊維2本を並列したものとし
た。この実施例1の比率「(d/D)×100」は1.
04である。
ミド繊維とを交織編組した遮蔽層を具えるケーブルとし
た。1組の軟銅線は0.18mmφの錫メッキ軟銅線を
10本並列したものとし、1組のアラミド繊維は150
0デニールのポリアラミド繊維2本を並列したものとし
た。この実施例1の比率「(d/D)×100」は1.
04である。
【0017】また、実施例2も実施例1と同様に12組
同士の軟銅線とアラミド繊繊維とを交織編組した遮蔽層
を具えるケーブルである。ただし、1組の軟銅線は0.
32mmφの錫メッキ軟銅線を6本並列したものとし、
1組のアラミド繊維は1600デニールのポリアラミド
繊維2本を並列したものとした。実施例2の比率「(d
/D)×100」は1.8である。
同士の軟銅線とアラミド繊繊維とを交織編組した遮蔽層
を具えるケーブルである。ただし、1組の軟銅線は0.
32mmφの錫メッキ軟銅線を6本並列したものとし、
1組のアラミド繊維は1600デニールのポリアラミド
繊維2本を並列したものとした。実施例2の比率「(d
/D)×100」は1.8である。
【0018】一方、比較例は0.18mmφの錫メッキ
軟銅線を10本並列し、この並列した銅線12本と綿糸
12本とを交織編組した遮蔽層を具えるケーブルとし
た。比較例の比率「(d/D)×100」は1.04で
ある。
軟銅線を10本並列し、この並列した銅線12本と綿糸
12本とを交織編組した遮蔽層を具えるケーブルとし
た。比較例の比率「(d/D)×100」は1.04で
ある。
【0019】屈曲試験結果を図4,5のグラフに、捻回
試験の結果を図6,7に示す。図4,6の(A)が実施
例1の結果を、(B)が実施例2の結果を示し、図5,
7が比較例の結果を示している。同グラフに示すよう
に、屈曲回数および捻回回数の増加に伴って遮蔽層の抵
抗が増加し、錫メッキ軟銅線の断線本数が増加している
ことがわかる。そして、比較例は、錫メッキ軟銅線の3
0%が断線したときの抵抗となるまでの試験回数が屈曲
試験では16000回、捻回試験では16000回であ
ったのに対し、実施例1ではそれぞれ24000回,3
9000回、実施例2では64000回以上、1000
00回以上となり、本発明の有効性が実証されているこ
とがわかる。
試験の結果を図6,7に示す。図4,6の(A)が実施
例1の結果を、(B)が実施例2の結果を示し、図5,
7が比較例の結果を示している。同グラフに示すよう
に、屈曲回数および捻回回数の増加に伴って遮蔽層の抵
抗が増加し、錫メッキ軟銅線の断線本数が増加している
ことがわかる。そして、比較例は、錫メッキ軟銅線の3
0%が断線したときの抵抗となるまでの試験回数が屈曲
試験では16000回、捻回試験では16000回であ
ったのに対し、実施例1ではそれぞれ24000回,3
9000回、実施例2では64000回以上、1000
00回以上となり、本発明の有効性が実証されているこ
とがわかる。
【0020】
【発明の効果】以上説明したように、本発明ケーブルは
遮蔽層を金属素線と非金属繊維との編組構造とし、非金
属素線の伸びと引張強度とを金属素線のそれよりも高く
することで金属素線にかかる応力を軽減し、遮蔽層の金
属素線の断線を抑制して移動用ケーブルの寿命を延ばす
ことができる。また、金属素線の径を大きくすることで
金属素線1本の許容張力を増加し、遮蔽層を一層強化す
ることができる。
遮蔽層を金属素線と非金属繊維との編組構造とし、非金
属素線の伸びと引張強度とを金属素線のそれよりも高く
することで金属素線にかかる応力を軽減し、遮蔽層の金
属素線の断線を抑制して移動用ケーブルの寿命を延ばす
ことができる。また、金属素線の径を大きくすることで
金属素線1本の許容張力を増加し、遮蔽層を一層強化す
ることができる。
【図1】本発明ケーブルの構成を示す概略斜視図であ
る。
る。
【図2】ケーブルの屈曲試験方法を示す説明図である。
【図3】ケーブルの捻回試験方法を示す説明図である。
【図4】(A)は屈曲試験における実施例1の結果を示
すグラフ、(B)は同実施例2の結果を示すグラフであ
る。
すグラフ、(B)は同実施例2の結果を示すグラフであ
る。
【図5】屈曲試験における比較例の結果を示すグラフで
ある。
ある。
【図6】(A)は捻回試験における実施例1の結果を示
すグラフ、(B)は同実施例2の結果を示すグラフであ
る。
すグラフ、(B)は同実施例2の結果を示すグラフであ
る。
【図7】捻回試験における比較例の結果を示すグラフで
ある。
ある。
【図8】従来の移動用ケーブルにおける遮蔽層の編組構
造を示す平面図である。
造を示す平面図である。
1 コア 2 遮蔽層 3 シース 4 金属素線(錫
メッキ軟銅線) 5 非金属繊維(ポリアラミド繊維) 10,20 ケーブ
ル 11 回転軸 12,24 重り 15 細径銅線 16 集合素線 17 綿糸
21 チャック 22 可動支持部 23 プーリ
メッキ軟銅線) 5 非金属繊維(ポリアラミド繊維) 10,20 ケーブ
ル 11 回転軸 12,24 重り 15 細径銅線 16 集合素線 17 綿糸
21 チャック 22 可動支持部 23 プーリ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (71)出願人 000002255 昭和電線電纜株式会社 神奈川県川崎市川崎区小田栄2丁目1番1 号 (72)発明者 山田 昌広 川崎市川崎区小田栄2丁目1番1号 昭和 電線電纜株式会社内 (72)発明者 安藤 恭数 名古屋市東区東新町1番地 中部電力株式 会社内 (72)発明者 伊東 俊秋 長野市柳町18番地 中部電力株式会社内 (72)発明者 門口 哲 名古屋市港区千年三丁目1番32号 株式会 社トーエネック内 (72)発明者 田中 孝 大阪市此花区島屋一丁目1番3号 住友電 気工業株式会社大阪製作所内
Claims (3)
- 【請求項1】 金属素線と非金属繊維とを織り込んだ編
組構造の遮蔽層を具える移動用ケーブルにおいて、 前記非金属繊維は前記金属素線に比べて伸びが小さく、
かつ張力が大きいことを特徴とする移動用ケーブル。 - 【請求項2】 金属素線の径をd、遮蔽層下径をDとし
たとき、比率「(d/D)×100」が1.8〜2.5
%であることを特徴とする請求項1記載の移動用ケーブ
ル。 - 【請求項3】 非金属繊維としてポリアラミド繊維を用
いたことを特徴とする請求項1記載の移動用ケーブル。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP15290697A JPH10326527A (ja) | 1997-05-26 | 1997-05-26 | 移動用ケーブル |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP15290697A JPH10326527A (ja) | 1997-05-26 | 1997-05-26 | 移動用ケーブル |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH10326527A true JPH10326527A (ja) | 1998-12-08 |
Family
ID=15550731
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP15290697A Pending JPH10326527A (ja) | 1997-05-26 | 1997-05-26 | 移動用ケーブル |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH10326527A (ja) |
Cited By (9)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2006164830A (ja) * | 2004-12-09 | 2006-06-22 | Daisho Denki Kogyo Kk | シールドケーブル |
JP2006351322A (ja) * | 2005-06-15 | 2006-12-28 | Hitachi Cable Ltd | ケーブル |
JP2010073636A (ja) * | 2008-09-22 | 2010-04-02 | Hitachi Cable Fine Tech Ltd | ケーブルハーネス |
JP2011054398A (ja) * | 2009-09-01 | 2011-03-17 | Hitachi Cable Fine Tech Ltd | 一括編組シールド付ケーブル |
JP2012195304A (ja) * | 2012-07-02 | 2012-10-11 | Sony Corp | シールドケーブル |
JP2013038033A (ja) * | 2011-08-11 | 2013-02-21 | Sumitomo Electric Ind Ltd | プローブケーブル及びその製造方法 |
KR101591418B1 (ko) * | 2015-03-06 | 2016-02-03 | 국제케이블(주) | 차폐케이블 |
CN110289132A (zh) * | 2019-05-28 | 2019-09-27 | 淮南威凯机械设备有限公司 | 一种镀锡铜线 |
CN110706850A (zh) * | 2019-11-05 | 2020-01-17 | 浙江元通线缆制造有限公司 | 耐弯曲防断芯拖链电缆及其制备方法 |
-
1997
- 1997-05-26 JP JP15290697A patent/JPH10326527A/ja active Pending
Cited By (9)
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