JPH10326298A - 3次元モデルデザインレビュー装置 - Google Patents

3次元モデルデザインレビュー装置

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JPH10326298A
JPH10326298A JP9135593A JP13559397A JPH10326298A JP H10326298 A JPH10326298 A JP H10326298A JP 9135593 A JP9135593 A JP 9135593A JP 13559397 A JP13559397 A JP 13559397A JP H10326298 A JPH10326298 A JP H10326298A
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JP
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layer
data
dimensional
dimensional model
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JP9135593A
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English (en)
Inventor
Masayuki Ueno
雅之 上野
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Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 レイヤを3次元空間上に配置し、3次元モデ
ルとレイヤの位置関係を保持し、レイヤと3次元モデル
との断面を求め、断面形状をレイヤ上の2次元図形とし
て取り込み、3次元空間上の複数のレイヤを管理し、レ
イヤ上の2次元図形および文字要素と3次元モデルとを
一つのファイルとして管理することができるようにする
こと。 【解決手段】 3次元モデルと2次元図形および文字要
素をレイヤ管理部28で管理し、レイヤリスト管理部3
0でレイヤを複数管理し、レイヤ表示部36でレイヤを
表示エリアとし、レイヤツール部32で3次元モデルの
形状処理を行い、その形状処理結果をレイヤインクルー
ド部34でレイヤ管理し、ファイルの書き込みをデータ
保全部16により制御するようにした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、3次元モデルデ
ザインレビュー装置に係り、さらに詳しくは、面情報と
領域情報とを備えたレイヤを用いてレイヤ上の2次元図
形要素や文字要素を3次元空間上の3次元モデルに対応
させた3次元モデルデザインレビュー装置に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、製品等の製造工程において、製造
工程の各段階での作業結果が妥当であるか否かを判断し
て見直しを行う装置としてデザインレビュー装置が用い
られている。
【0003】製品の製造工程は、例えば、要求分析、仕
様、設計、製作、検査、出荷、運用および保全などの複
数の作業工程から成り、これらを製品のライフサイクル
という。そして、デザインレビューとは、各作業段階に
おける作業結果が妥当であるかどうかを判断し、見直し
を行うことである。
【0004】このデザインレビューの方法は、製造工程
の各段階によって異なる。例えば、仕様段階では、仕様
書の内容を確認したり、設計段階では、図面の内容を確
認したり、また、検査段階では、検査方法や検査結果に
ついて確認するものである。
【0005】例えば、図13には、上記設計段階におい
て図面内容を確認する従来のデザインレビュー装置20
0の概略構成を示すブロック図が示されている。図にお
いて、デザインレビュー装置200は、不図示の3次元
CAD装置などで作成された3次元モデルデータ、およ
びレイヤデータ構造とレイヤで管理される2次元図形デ
ータや文字要素データ等のファイルが記憶されたフロッ
ピーディスクまたはハードディスクなどから成る外部記
憶装置202、その外部記憶装置202へ上記データを
ファイルとして読み書きするためのファイル入出力部2
04を備えている。
【0006】また、ファイル入出力部204を介して外
部記憶装置202から読み出された3次元モデルデータ
を格納する3次元モデルメモリ206、3次元モデルメ
モリ206に格納された3次元モデルデータを操作し
て、移動、回転、拡大縮小など見る方向および位置を変
更するモデル操作部208、ファイル入出力部204を
介して外部記憶装置202から読み出した2次元図形デ
ータおよび文字要素データを格納する2次元図形・文字
メモリ210、2次元図形・文字メモリ210に格納さ
れた2次元図形データおよび文字要素データを作成編集
するための図形操作部212を備えている。
【0007】さらに、2次元図形データおよび文字要素
データを階層的に管理するレイヤデータ部214、レイ
ヤデータ部214のそれぞれのレイヤデータの作成、編
集などのデータ管理を行うレイヤ管理部216、3次元
モデルデータに対して2次元図形データおよび文字要素
データのレイヤデータを合成して画像データを生成する
表示部218、表示部218で生成された画像データを
表示するCRT220を備えている。
【0008】図14には、図13における従来のレイヤ
データ部214内のレイヤデータ構造が示されている。
図において、レイヤデータの集合であるレイヤ全体を示
すレイヤ230は、レイヤの番号が格納される番号領域
232、レイヤの名称が格納される名称領域234、表
示を制御するための属性情報が格納される属性情報領域
236、図形に関する情報を格納する図形情報領域23
8などに分けられている。そして、この図形情報領域2
38内には、2次元図形データが記憶されたメモリのア
ドレス(2次元図形アドレス240)や文字要素データ
が記憶されたメモリのアドレス(文字要素アドレス24
2)が格納されている。
【0009】このように構成された従来のデザインレビ
ュー装置200は、図15のフローチャートに示される
ように、オペレータに対して図面内容の確認動作を支援
している。
【0010】まず、図15に示されるように、ファイル
入出力部204は、外部記憶装置202から読み出され
たデザインレビューの対象となる製品や部品などの3次
元モデルデータを3次元モデルメモリ206に読み込ま
せる(ステップS210)。
【0011】そして、3次元モデルメモリ206に読み
込まれた3次元モデルデータは、CRT220上で確認
するためにモデル操作部208で3次元モデルデータを
移動、回転、拡大縮小して見る方向および位置を変更す
るための操作が行われる(ステップS212)。オペレ
ータは、ここで3次元モデルデータをCRT220を通
して表示させ、3次元モデルデータが設計通りに作成さ
れているか否かを確認する。
【0012】つぎのステップS214では、レイヤ管理
部216でレイヤ番号の設定を行い、その設定されたレ
イヤ番号に基づいて、図14に示されるレイヤ230か
らレイヤデータのアドレスを検索して、指定データを2
次元図形・文字メモリ210に読み込んだ後、図形操作
部212により2次元図形データおよび文字要素データ
の作成、編集が行われる(ステップS218)。
【0013】オペレータは、ここで3次元モデルデータ
の変更個所を2次元図形(例えば、矢印線)を作成し、
変更内容を文字要素データとして作成して明示するよう
にする。この作業を一般に「赤入れ」または「マークア
ップ」などと称され、紙面上の3面図にペン書きするの
が一般的であるが、デザインレビュー装置では、この作
業を紙面の代わりにCRT220上で行われる。
【0014】このため、ステップS220では、作成、
編集した2次元図形データおよび文字要素データのアド
レスを指定したレイヤの図形情報に格納される。このよ
うにして、2次元図形データおよび文字要素データがレ
イヤ230によって管理される。
【0015】ステップS222は、別のレイヤに上記と
同様に2次元図形データおよび文字要素データを作成す
るか否かを選択するステップであり、作成する場合は、
ステップS214に戻って上記と同様の動作を繰り返し
実行し、作成しない場合は、ステップS224に移る。
【0016】ステップS224では、レイヤ230で管
理される2次元図形データおよび文字要素データをレイ
ヤデータ構造と共に外部記憶装置202にファイルとし
て記憶するステップである。また、上記した全ての処理
結果は、すべて表示部218を介してCRT220へ表
示出力され、オペレータが逐次確認する。
【0017】以上のようにして、従来のデザインレビュ
ー装置200では、デザインレビューが実行されてい
た。なお、本願に関係する先行技術文献としては、特開
平4−312177号、特開昭62−196769号、
および特開平4−184572号公報などがある。
【0018】
【発明が解決しようとする課題】上述したように、従来
のデザインレビュー装置は構成されているが、以下に述
べるような課題を有している。
【0019】すなわち、従来のデザインレビュー装置
は、レイヤがCRT220上の2次元平面として扱わ
れ、3次元空間上にレイヤを配置して2次元図形および
文字要素を管理することができなかった。そのため、オ
ペレータは、2次元のレイヤに合わせて、3次元モデル
の見る方向を予め固定しておき、あたかも2次元画像と
して扱わなければならないことから、3次元モデルを有
効活用できないという不都合があった。
【0020】また、従来のデザインレビュー装置は、レ
イヤがCRT220上の2次元平面にしか配置できず、
3次元モデルとの位置関係を保持することができなかっ
た。そのため、3次元モデルの見る方向を変更すると、
3次元モデルとレイヤで管理される2次元図形および文
字要素との位置関係が崩れてしまい、オペレータは、再
度3次元モデルの位置に合わせてレイヤで管理される2
次元図形および文字要素を編集し直さなければならず、
手間がかかり、作業ミスが増大するという不都合があっ
た。
【0021】さらに、従来のデザインレビュー装置は、
レイヤが2次元図形および文字要素の管理にしか用いら
れなかったため、3次元モデルの断面形状を求めるには
3次元CADのような別の装置が必要となり、設備が大
きくなる上、作業が大幅に増大するという不都合があっ
た。
【0022】また、従来のデザインレビュー装置は、レ
イヤが2次元図形および文字要素を管理するために用い
られていた。ところが、3次元モデルの断面形状は、3
次元データであるため、オペレータは3次元データをレ
イヤ上の2次元データに変換する作業が必要となり、作
業が増大するという不都合があった。
【0023】さらに、従来のデザインレビュー装置は、
レイヤが2次元平面上に複数のレイヤを重ね合わせるこ
としかできず、3次元モデルに対しては同時に一方向か
ら見た2次元平面上のレイヤの重ね合わせしかできない
ため、利用に制限があるという不都合があった。
【0024】また、従来のデザインレビュー装置は、こ
れによって作成された2次元図形および文字要素のデー
タと3次元モデルのデータとが別々のファイルとして扱
われるため、3次元モデルのデータが他の3次元CAD
装置によって改変される可能性がある。そのため、2次
元図形および文字要素と3次元モデルとの間にズレが発
生し易くなるという不都合があった。
【0025】なお、上述した特開平4−312177号
公報では、レイヤは図形を管理することが述べられてい
るが、レイヤは単にデータを管理することに止まり、レ
イヤを3次元空間上の任意の位置に配置することができ
ず、2次元図面と3次元モデルの相対関係を保存するこ
とができないという不都合があった。
【0026】また、上述した特開昭62−196769
号公報では、平面図、側面図などの図面をレイヤで管理
することが述べられているが、上記と同様にレイヤを3
次元空間上の任意の位置に配置することができず、平面
図、側面図と予め決められた2次元図面に依存するとい
う不都合があった。
【0027】さらにまた、上述した特開平4−1845
72号公報では、3次元モデルの指定面に対する平均法
線ベクトルを視線ベクトルに変換する方法について述べ
られているが、立方体のような単純な面の構成の場合、
平均法線ベクトルを用いると常に一定のいくつかの値し
かとることができず、3次元モデルの形状により見る方
向が拘束されてしまい、デザインレビューのように3次
元モデルを自由な方向、位置から見る必要のある作業の
場合、それができないという不都合があった。
【0028】この発明は、上記のような問題点を解決す
るためになされたもので、レイヤを3次元空間上に配置
することができる3次元モデルデザインレビュー装置を
得ることを第1の目的とする。
【0029】また、3次元モデルとレイヤの位置関係を
保持することができる3次元モデルデザインレビュー装
置を得ることを第2の目的とする。
【0030】また、レイヤを一つの3次元空間上の平面
として3次元モデルの断面を求めることができる3次元
モデルデザインレビュー装置を得ることを第3の目的と
する。
【0031】また、3次元データである断面形状をレイ
ヤ上の2次元図形として取り込むことができる3次元モ
デルデザインレビュー装置を得ることを第4の目的とす
る。
【0032】また、3次元空間上の任意に配置した複数
のレイヤを管理できる3次元モデルデザインレビュー装
置を得ることを第5の目的とする。
【0033】また、レイヤで管理される2次元図形およ
び文字要素と3次元モデルを一つのファイルとして管理
することができる3次元モデルデザインレビュー装置を
得ることを第6の目的とする。
【0034】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、この発明に係る3次元モデルデザインレビュー装
置にあっては、3次元モデルデータと2次元図形データ
および文字要素データの少なくとも一方を含むファイル
を入出力させるファイル入出力手段と、3次元モデルデ
ータを記憶させる3次元モデルデータ記憶手段と、2次
元図形データや文字要素データを記憶させる2次元図形
・文字記憶手段と、前記2次元図形・文字記憶手段の2
次元図形データや文字要素データをレイヤデータ構造で
記憶するレイヤデータ手段と、3次元モデルデータ記憶
手段とレイヤデータ手段とを介して3次元モデルに2次
元図形や文字要素を合成して画像データを生成する表示
手段と、画像データを表示するモニタとを備えた3次元
モデルデザインレビュー装置において、前記レイヤデー
タ手段は、自レイヤを3次元空間上に配置したときの面
情報と、その面の大きさを示す領域情報と、レイヤから
前記2次元図形・文字記憶手段に2次元図形データや文
字要素データを参照する要素情報と、任意の属性データ
を登録する属性情報とを備えたレイヤデータ構造を有
し、前記レイヤデータ手段のレイヤに対して2次元図形
および文字要素の登録、削除、編集などの処理を行い、
3次元モデルとレイヤで管理している2次元図形および
文字要素を組み合わせて表示するレイヤデータ管理手段
を備えているものである。
【0035】これによれば、レイヤを3次元空間に配置
できるように、面情報とその面の大きさの領域情報を記
憶できるデータ領域を持ち、また、レイヤから2次元図
形や文字要素を参照するための要素情報を記憶できるデ
ータ領域を持ち、さらに、任意の属性データを登録する
属性情報を記憶できるデータ領域を持ったレイヤデータ
構造を有し、そのレイヤの各データ領域のデータに対し
てレイヤデータ管理手段により、2次元図形および文字
要素の登録、削除、編集など一連の処理を行うことによ
り、3次元モデルとレイヤで管理している2次元図形お
よび文字要素とを組み合わせて表示することができる。
【0036】つぎの発明に係る3次元モデルデザインレ
ビュー装置にあっては、前記表示手段は、前記レイヤデ
ータ手段からのレイヤの面情報と領域情報とにより3次
元空間上の面となるレイヤプレーンを作成し、そのレイ
ヤプレーンの大きさを表示の大きさに合わせて、レイヤ
プレーンの面の法線方向から見た3次元モデルの表示の
上に、レイヤで管理している2次元図形および文字要素
をレイヤプレーン上に表示させるレイヤ表示手段とした
ものである。
【0037】これによれば、レイヤの面情報と領域情報
とにより、3次元空間上の面となるレイヤプレーンを作
成して、そのレイヤプレーンの大きさを表示の大きさに
合わせて、レイヤプレーンの面の法線方向から見た3次
元モデルの表示の上に、レイヤで管理している2次元図
形および文字要素をレイヤプレーン上に表示することに
より、3次元モデルとレイヤで管理している2次元図形
および文字要素を重ね合わせて表示することができる。
【0038】つぎの発明に係る3次元モデルデザインレ
ビュー装置にあっては、前記3次元モデルに対して前記
レイヤプレーンを用いて形状処理を行うレイヤツール手
段をさらに備えているものである。
【0039】これによれば、レイヤツール手段によりレ
イヤプレーンを用いて3次元モデルに対して形状処理可
能としたため、3次元モデルの任意位置の断面形状を表
示させることができる。
【0040】つぎの発明に係る3次元モデルデザインレ
ビュー装置にあっては、前記レイヤプレーンと前記3次
元モデルとの形状処理結果とをレイヤの前記要素情報に
登録し、要素情報として管理するレイヤインクルード手
段をさらに備えているものである。
【0041】これによれば、レイヤプレーンと3次元モ
デルの形状処理結果とを、レイヤインクルード手段によ
りレイヤの要素情報に登録して管理可能とすることによ
り、3次元モデルの断面の輪郭図形をレイヤプレーン上
に表示することができる。
【0042】つぎの発明に係る3次元モデルデザインレ
ビュー装置にあっては、前記レイヤデータ手段は、さら
に自レイヤと他レイヤを識別する識別情報と、前レイヤ
参照および後レイヤ参照のリンク情報とを備え、これら
複数のレイヤを管理し、すべてのレイヤを走査して、前
記識別情報から任意のレイヤを特定するレイヤリスト管
理手段をさらに備えているものである。
【0043】これによれば、レイヤのデータ構造に対し
て、自レイヤと他レイヤを識別する識別情報と、前レイ
ヤ参照および後レイヤ参照のリンク情報を備えるととも
に、レイヤリスト管理手段により複数のレイヤを管理可
能とし、すべてのレイヤを走査して、識別情報から任意
のレイヤを特定可能としたため、3次元モデルとレイヤ
で管理される2次元図形と文字要素とを重ね合わせてレ
イヤプレーンの方向から表示することができ、複数のレ
イヤに対してそれぞれ3次元モデルとの重ね合わせ表示
ができ、どのレイヤから見たものかを特定することがで
きる。
【0044】つぎの発明に係る3次元モデルデザインレ
ビュー装置にあっては、前記ファイル入出力手段で入出
力される3次元モデルのデータとレイヤで管理される2
次元図形および文字要素のデータを混在させたファイル
や分離させたファイルを任意に作成するデータ保全手段
をさらに備えているものである。
【0045】これによれば、データ保全手段によりファ
イル入出力手段で入出力される3次元モデルのデータと
レイヤで管理される2次元図形および文字要素のデータ
とを混在させたファイルや分離させたファイルを任意に
作成することができるため、3次元モデルだけが形状変
形されて重ね合わせ結果にズレが生じるのを防止した
り、3次元モデルデータに対して改変許可を制御するこ
とができる。
【0046】
【発明の実施の形態】以下、この発明に係る3次元モデ
ルデザインレビュー装置の実施の形態を図面に基づいて
詳細に説明する。
【0047】(実施の形態1)図1には、この発明に係
る3次元モデルデザインレビュー装置10の全体構成図
が示されている。この実施の形態1に係る3次元モデル
デザインレビュー装置10は、製品の製造における作業
工程の1つである設計段階で、オペレータが図面の内容
を確認する際にその確認作業を支援しながらデザインレ
ビューを行うものである。
【0048】この3次元モデルデザインレビュー装置1
0は、不図示の3次元CAD装置などで作成された3次
元モデルデータ、およびレイヤデータ構造とレイヤで管
理される2次元図形データや文字要素データ等のファイ
ルが記憶されるフロッピーディスクまたはハードディス
クなどから成る外部記憶装置12、その外部記憶装置1
2へ上記データをファイルとして読み書きするためのフ
ァイル入出力部14を備えている。
【0049】また、3次元モデルのデータとレイヤで管
理している2次元図形および文字要素のデータを混在し
た形または分離した形でファイルとして入出力可能とす
るデータ保全手段としてのデータ保全部16、データ保
全部16を介して外部記憶装置12から読み出された3
次元モデルデータを格納する3次元モデルメモリ18、
3次元モデルメモリ18に格納された3次元モデルデー
タを操作して、3次元モデルの移動、回転、拡大縮小な
ど見る方向および位置を変更するモデル操作部20を備
えている。
【0050】さらに、データ保全部16を介して外部記
憶装置12から読み出された2次元図形データおよび文
字要素データを格納する2次元図形・文字メモリ22、
2次元図形・文字メモリ22に格納された2次元図形デ
ータおよび文字要素データを作成、編集するための図形
操作部24、2次元図形データおよび文字要素データを
階層的に管理するレイヤデータ部26、レイヤデータ部
26の指定レイヤデータの作成、編集などのデータ管理
を行うレイヤ管理手段としてのレイヤ管理部28、後述
する前レイヤ参照と後レイヤ参照とによって新規レイヤ
を鎖につないだり不用レイヤを鎖から切り離したりして
複数のレイヤを一つの鎖のようにリンクさせてレイヤ全
体を管理するレイヤリスト管理手段としてのレイヤリス
ト管理部30を備えている。
【0051】また、3次元モデル操作部20とレイヤ管
理部28との間で形状処理を行うレイヤツール手段とし
てのレイヤツール部32、レイヤツール部32で形状処
理された結果を2次元図形としてレイヤに格納するレイ
ヤインクルード手段としてのレイヤインクルード部3
4、3次元モデルとレイヤの面情報と領域情報を用いて
2次元図形データおよび文字要素データを合成して画像
データを生成するレイヤ表示手段としてのレイヤ表示部
36、レイヤ表示部36で生成された画像データを表示
するモニタとしてのCRT38を備えている。
【0052】図2には、図1に示したこの発明に係るレ
イヤデータ部26内のレイヤデータ構造が示されてい
る。図において、レイヤデータの集合であるレイヤ全体
を示すレイヤ40は、レイヤの面情報を格納する面情報
領域42を備えている。ここで面情報とは、面の方程式
(Ax+By+Cz+D=0)で表される係数値(A,
B,C,D)、3次元空間の座標系に対する面の原点O
(Ox,Oy,Oz)、および面上のローカル座標系の
X方向の単位ベクトルi(x,y,z)をいう。
【0053】また、レイヤ40は、レイヤの領域情報を
格納する領域情報領域44を備えている。ここで領域情
報とは、上述した面の方程式と面の原点からなる面にお
けるローカル座標系に対する領域の原点Po(Px,P
y)の座標値と領域の幅と高さ(d,h)をいう。
【0054】さらに、レイヤ40は、表示を制御するた
めの属性情報が格納される属性情報領域46、2次元図
形のデータが記憶されたメモリのアドレス(2次元図形
アドレス48a)や文字要素のデータが記憶されたメモ
リのアドレス(文字要素アドレス48b)を格納する図
形情報領域48を備えている。
【0055】また、レイヤを一意に決定するためのレイ
ヤの識別情報を格納する識別情報領域50、自レイヤの
一つ前に位置するレイヤのデータへのアドレスを格納す
る前レイヤ参照領域52、および自レイヤの1つ後ろに
位置するレイヤのデータへのアドレスを格納する後レイ
ヤ参照領域54を備えている。そして、図1に示される
レイヤデータ部26は、上述した図2に示されるような
レイヤ40の構造によってデータを記憶している。
【0056】つぎに、この実施の形態1に特徴的な3次
元モデルデザインレビュー装置10のレイヤ管理部28
の動作について、図3のフローチャートを用いて説明す
る。
【0057】まず、レイヤ管理部28内では、図2のレ
イヤ40の中の指定のレイヤを取得する(ステップS1
00)。その指定レイヤの取得は、既存のレイヤデータ
の識別情報に基づいて取得する場合と、レイヤデータが
全て不定の新規のレイヤとして取得する場合とがある。
【0058】つぎに、その指定したレイヤから各レイヤ
データ(識別情報、面情報、領域情報、属性情報および
図形情報)を取得し(ステップS102)、その取得し
た各レイヤデータをデータ別に処理を分岐するようにす
る(ステップS104)。
【0059】そこで、ステップS106では、レイヤの
識別情報の設定処理がなされ、識別情報は文字列として
任意に設定することができる。ステップS108では、
レイヤの面情報の設定処理がなされ、例えば上述した面
の方程式の係数値(A,B,C,D)、3次元空間の座
標系に対する面の原点O(Ox,Oy,Oz)、および
面上のローカル座標系のX方向の単位ベクトルi(x,
y,z)が設定される。
【0060】ステップS110では、レイヤの領域情報
の設定処理がなされ、上述したローカル座標系に対する
領域の原点Po(Px,Py)の座標値と領域の幅と高
さ(d,h)が設定される。ステップS112では、従
来と同様に表示を制御するための属性情報の設定がなさ
れる。
【0061】また、ステップS114では、作成された
2次元図形データおよび文字要素データがメモリ上に有
るかどうかを判定し、メモリ上に有る場合はステップS
116においてメモリ上の2次元図形データおよび文字
要素データのアドレスを図形情報として設定する。メモ
リ上にデータが無い場合は、ステップS118に移行し
て、上記処理を繰り返すか否かを判断し、繰り返す場合
は上記ステップS100に戻って処理が継続して実行さ
れ、繰り返さない場合は処理を終了する。
【0062】以上説明したように、この実施の形態1に
よると、レイヤデータ部26内には、レイヤを3次元空
間に配置することができるように、面情報とその面の大
きさを領域情報として記憶することができるデータ領域
と、レイヤから2次元図形データや文字要素データを参
照するための要素情報を記憶するデータ領域と、任意の
属性データを登録する属性情報が記憶できるデータ領域
とを持ったレイヤデータ構造を有しており、そのレイヤ
の各データ領域のデータに対してレイヤ管理部28が2
次元図形データおよび文字要素データの登録、削除、編
集などの一連の処理を行うことによって、3次元モデル
とレイヤで管理している2次元図形および文字要素とを
組み合わせてCRT38に表示することができ、3次元
モデルを有効活用することができる。
【0063】(実施の形態2)この発明の実施の形態2
を図1および図2、図4ないし図7に基づいて説明す
る。なお、3次元モデルデザインレビュー装置10の概
略構成は、上記実施の形態1において図1および図2を
用いて説明したため、重複説明を省略し、特徴的な構成
のみを説明する。
【0064】この実施の形態2における特徴的な構成
は、図1に示されるように、レイヤの面情報と領域情報
とに基づいて3次元空間上の面となるレイヤプレーンを
作成し、そのレイヤプレーンの大きさを表示の大きさに
合わせ、レイヤプレーンの面の法線方向から見た3次元
モデルの表示の上にレイヤで管理している2次元図形お
よび文字要素をレイヤプレーン上に表示するレイヤ表示
部36を備えていることにある。
【0065】図4は、ワールド座標系(絶対座標系)と
レイヤプレーンの関係を説明する図である。図4には、
3次元モデルデザインレビュー装置の計算上の3次元空
間におけるワールド座標系W60と、レイヤの面情報に
よって表現されるレイヤプレーン62と、そのレイヤプ
レーン62上のローカル座標系O64とが示され、ロー
カル座標系O64のZ軸方向はレイヤプレーンの法線方
向を示しており、法線ベクトルは(A,B,C)で記述
することができる。
【0066】また、法線ベクトルの単位ベクトルN=
(a,b,c)とする。また、図中のP66は、レイヤ
の領域情報の領域の原点Pであり、d68はその領域の
幅dであり、h70はその領域の高さhを示しており、
C72はその領域の中心に位置するレイヤプレーン上の
点で視点Cである。
【0067】つぎに、この3次元モデルデザインレビュ
ー装置10のレイヤ表示部36の動作について、図5の
フローチャートを用いて説明する。
【0068】まず、図2に示されるレイヤ40から指定
のレイヤを取得し(ステップS120)、その指定され
たレイヤの面情報を取得し(ステップS122)、その
指定されたレイヤの領域情報を取得する(ステップS1
24)。そして、ステップS126では、図4に示され
るレイヤプレーン62の単位法線ベクトルN(a,b,
c)、ローカル座標系OのX軸方向の単位ベクトルi
(x,y,z)、ローカル座標系OのY軸方向の単位ベ
クトルj=N×i、領域の原点Pおよび領域の幅d、高
さhから視点C=(Px+d/2)i+(Py+h/
2)j+Oを求める。
【0069】つぎに、ステップS128では、ステップ
S126に基づいて算出した視点C、視線ベクトル−N
および領域の幅d、高さhのデータに基づいてレイヤ表
示部36で処理することによりレイヤプレーン62の領
域をCRT38上に表示することができる。
【0070】以上の動作により得られた結果を図6およ
び図7に示す。図6には、3次元モデルデザインレビュ
ー装置10の内部で計算された3次元空間が示され、図
において、3次元モデル80、レイヤプレーン82、レ
イヤの領域情報による領域84、レイヤに管理される2
次元図形および文字要素86である。
【0071】また、図7には、CRT38からオペレー
タが見た表示結果であり、画面上の3次元モデル80と
2次元図形および文字要素86が表示されている。
【0072】以上説明したように、この実施の形態2に
よると、3次元モデルとレイヤで管理している2次元図
形および文字要素を重ね合わせて表示できるように、レ
イヤの面情報、領域情報から3次元空間上の面となるレ
イヤプレーンを作成し、そのレイヤプレーンの大きさを
表示の大きさに合わせ、レイヤプレーンの面の法線方向
から見た3次元モデルの表示上に、レイヤで管理してい
る2次元図形および文字要素をレイヤプレーン上に表示
するようにしたため、3次元空間上で3次元モデルとレ
イヤプレーンの相対位置の関係を維持することができ、
3次元モデルと2次元図形および文字要素のズレを防止
して、重ね合わせ表示することができる。
【0073】(実施の形態3)この発明の実施の形態3
を図1、図2および図8に基づいて説明する。なお、3
次元モデルデザインレビュー装置10の概略構成は、上
記実施の形態1において図1および図2を用いて説明し
たため、重複説明を省略し、特徴的な構成のみを説明す
る。
【0074】この実施の形態3における特徴的な構成
は、図1に示されるように、3次元モデル操作部20と
レイヤ管理部28との間に3次元モデルに対して形状処
理を行うレイヤツール部32が設けられたことにある。
【0075】つぎに、この3次元モデルデザインレビュ
ー装置10のレイヤツール部32の動作について、図8
のフローチャートを用いて説明する。
【0076】まず、図2に示されるレイヤ40から指定
のレイヤを取得し(ステップS130)、その指定のレ
イヤの面情報を取得し(ステップS132)、その指定
のレイヤの領域情報を取得し(ステップS134)、そ
して、これらの面情報と領域情報に基づいてレイヤプレ
ーンを生成する(ステップS136)。このレイヤプレ
ーンの生成は、上記実施の形態2で説明した図5のステ
ップS126と同様にして行われる。
【0077】そして、レイヤプレーンの生成後、元の3
次元モデルのデータを変形しないようにして3次元モデ
ルの複製を作成する(ステップS138)。このように
して作成された3次元モデルの複製は、上記レイヤプレ
ーンでブール演算を行うことによって(ステップS14
0)、3次元モデルをレイヤプレーンで分割し、2つに
分割した3次元モデルのうちレイヤプレーンの面の法線
の正方向側の3次元モデルを削除し断面形状を求めるよ
うにする。
【0078】上記したブール演算とは、ソリッドモデリ
ング技術の一つで、3次元モデルの和集合、差集合およ
び積集合などのモデル操作を示すものであり、この操作
を数学上、ブール演算と称している。例えば、3次元モ
デルに穴を明ける場合は、円柱を3次元モデルの穴を明
ける位置に配置して幾何演算を施し、所望の穴を明ける
ようにする。また、ソリッドモデリング技術は、ソリッ
ドモデラーとして一般に市販されている。
【0079】再び、図8に戻って、ステップS140で
ブール演算を行った後、3次元モデルを一時的に非表示
とし、ブール演算により求めた断面形状を持つ3次元モ
デルの複製を表示するようにする(ステップS14
2)。そして、ステップS144では、元の3次元モデ
ルの表示に戻すか否かが判断され、元に戻さない場合は
各種の別の処理を行う割り込み処理を実行した後、再び
ステップS144で判断される。
【0080】この割り込み処理としては、例えば、3次
元モデルの見る方向や位置を変えるなどの操作を割り込
み処理として行う。また、ステップS144で元の3次
元モデルの表示に戻す場合は、複製の方を削除して元の
3次元モデルを表示するようにする(ステップS14
8)。
【0081】以上説明したように、この実施の形態3に
よると、3次元モデルに対して形状処理を行うレイヤツ
ール部32を備えるようにしたため、レイヤプレーンを
用いて3次元モデルに対して形状処理が可能となり、3
次元モデルの任意位置の断面形状を表示することができ
る。
【0082】(実施の形態4)この発明の実施の形態4
を図1、図2および図9に基づいて説明する。なお、3
次元モデルデザインレビュー装置10の概略構成は、上
記実施の形態1において図1および図2を用いて説明し
たため、重複説明を省略し、特徴的な構成のみを説明す
る。
【0083】この実施の形態4における特徴的な構成
は、図1に示されるように、レイヤプレーンと3次元モ
デルとの形状処理を行った結果を、レイヤ40内の要素
情報領域に登録し、要素情報として管理するレイヤイン
クルード部34を図形操作部24とレイヤ管理部28と
の間に設けたことにある。このレイヤインクルード部3
4は、上記実施の形態3で説明した図8のステップS1
46の割り込み処理を行うものである。
【0084】つぎに、この3次元モデルデザインレビュ
ー装置10のレイヤインクルード部34の動作につい
て、図9のフローチャートを用いて説明する。
【0085】まず、図2に示されるレイヤ40から指定
のレイヤを取得し(ステップS150)、その指定され
たレイヤの面情報を取得し(ステップS152)、その
指定されたレイヤの領域情報を取得し(ステップS15
4)、そして、これらの面情報と領域情報に基づいてレ
イヤプレーンを生成する(ステップS156)。
【0086】このレイヤプレーンの生成は、上記実施の
形態2で説明した図5のステップS126と同様にして
行われる。そして、レイヤプレーンの生成後、上述した
実施の形態3の図8におけるステップS140で生成さ
れた3次元モデルの断面形状を取得する(ステップS1
58)。
【0087】そして、取得した3次元モデルの断面形状
の輪郭線を取得する(ステップS160)。この輪郭線
は、レイヤプレーン上に接している。ステップS162
では、3次元の輪郭線をレイヤプレーン上の2次元の輪
郭線に変換する。ここで、レイヤプレーン上の任意の点
をQとすると、面情報からレイヤプレーン上の2次元の
点P(Px,Py)との関係式は(1)式のようにな
る。すなわち、 Q=Px×i+Py×j+O ・・・(1) である。
【0088】このように、上記(1)式を満たすPx,
Pyを求めることにより、3次元点をレイヤプレーン上
の2次元点に変換することができる。そして、ステップ
S164では、2次元の輪郭線データのメモリ上のアド
レスをレイヤの図形情報に格納する。
【0089】以上説明したように、この実施の形態4に
よると、レイヤプレーンと3次元モデルとの形状処理結
果によって得られた3次元モデルの断面の輪郭図形をレ
イヤプレーン上に表示できるように、レイヤプレーンと
3次元モデルとの形状処理した結果をレイヤの要素情報
に登録可能とし、形状処理結果の図形をレイヤの要素情
報として管理可能とするレイヤツール部32を備えてい
る。このため、レイヤプレーンを用いて3次元モデルに
対して形状処理が可能となり、3次元モデルの任意位置
の断面形状を表示することができる。
【0090】(実施の形態5)この発明の実施の形態5
を図1、図2および図10に基づいて説明する。なお、
3次元モデルデザインレビュー装置10の概略構成は、
上記実施の形態1において図1および図2を用いて説明
したため、重複説明を省略し、特徴的な構成のみを説明
する。
【0091】この実施の形態5における特徴的な構成
は、図1に示されるように、レイヤが自レイヤと他レイ
ヤを識別する識別情報と、前レイヤ参照および後レイヤ
参照のリンク情報とを備えていて、複数のレイヤを管理
し、すべてのレイヤを走査して、識別情報から任意のレ
イヤを特定するレイヤリスト管理部30をレイヤデータ
部26とレイヤ管理部28との間に設けたことにある。
【0092】つぎに、この3次元モデルデザインレビュ
ー装置10のレイヤリスト管理部30の動作について、
図10のフローチャートを用いて説明する。
【0093】まず、図2に示されるレイヤ40の中で先
頭のレイヤを取得し(ステップS170)、そのレイヤ
の識別情報を取得し(ステップS172)、全レイヤか
ら特定のレイヤを検索するための検索文字列を設定し
(ステップS174)、その設定した検索文字列と上記
識別情報の文字列とが一致しているか否かを判断する
(ステップS176)。
【0094】ここで、検索文字列と識別情報の文字列と
が一致している場合は、検索したいレイヤが見つかった
ことからレイヤの出力が実行され(ステップS17
8)、つぎのステップS180に移行する。また、一致
しない場合は、そのままステップS180に移行し、現
在のレイヤが検索したいレイヤではなく、残りのレイヤ
について検索を行うため、つぎのレイヤを検索するため
に現在のレイヤの後レイヤ参照からつぎのレイヤのアド
レスを取得する。
【0095】ステップS182では、後レイヤ参照のレ
イヤアドレスが有効なアドレスか否かを判定し、無効な
アドレスの場合はすべてのレイヤを検索したことになる
ので処理を終了する。また、有効なアドレスの場合は、
アドレスに基づいてレイヤが取得される(ステップS1
84)。そして、ステップS176に戻り、上記処理が
繰り返し実行される。
【0096】以上説明したように、この実施の形態5に
よると、レイヤが識別情報とリンク情報とを備えてい
て、複数のレイヤを管理して識別情報から任意のレイヤ
を特定するレイヤリスト管理部30を備えているため、
オペレータは3次元モデルとレイヤで管理される2次元
図形と文字要素を重ね合わせた3次元モデルを複数の方
向から見れるように指示することができる。
【0097】(実施の形態6)この発明の実施の形態6
を図1、図2、図11および図12に基づいて説明す
る。なお、3次元モデルデザインレビュー装置10の概
略構成は、上記実施の形態1において図1および図2を
用いて説明したため、重複説明を省略し、特徴的な構成
のみを説明する。
【0098】この実施の形態6における特徴的な構成
は、図1に示されるように、3次元モデルのデータとレ
イヤで管理している2次元図形および文字要素のデータ
を混在した形や分離した形でファイルとして入出力する
ことができるデータ保全部16を備えたことにある。
【0099】つぎに、この3次元モデルデザインレビュ
ー装置10のデータ保全部26の動作について、図11
のフローチャートと図12のファイル構造図を用いて説
明する。
【0100】まず、外部記憶装置12にファイルとして
記憶するためにファイル名を指定してファイルを開き
(ステップS190)、レイヤ用ファイル開始コードを
ファイルにデータとして書き込み(ステップS19
2)、図2に示されるレイヤ40のすべてのレイヤデー
タおよびレイヤの図形情報に格納された2次元図形およ
び文字要素のデータがファイルに書き込まれる(ステッ
プS194)。
【0101】そして、ステップS196では、レイヤ用
ファイル終了コードをファイルにデータとして書き込
み、3次元モデル用ファイル開始コードをファイルにデ
ータとして書き込み(ステップS198)、3次元モデ
ルのデータをファイルに書き込み(ステップS20
0)、3次元モデル用ファイル終了コードをファイルに
データとして書き込まれ(ステップS202)、ステッ
プS204においてファイルが閉じられて、終了する。
【0102】このように処理した結果、図12に示され
るようなファイル構造となる。すなわち、図12におい
て、レイヤ用ファイル開始コード90、レイヤデータ9
2、レイヤ用ファイル終了コード94、3次元モデル用
ファイル開始コード96、3次元モデルデータ98、3
次元モデル用ファイル終了コード100となる。
【0103】以上説明したように、この実施の形態6に
よると、データ保全部16によりオペレータは、3次元
モデルのデータと3次元モデルに対して施したレイヤで
管理される2次元図形および文字要素による変更などの
指示データと共に1つのファイルとして入出力すること
ができるので、直接3次元モデルのみを3次元CADの
ようなモデルを作成変更することができる装置によって
改変されることを防止することができる。
【0104】また、3次元モデルのデータとレイヤで管
理される前記指示データとを分離して複数のファイルと
して入出力することもできるので、3次元CADのよう
なモデルを作成、変更できる装置によって、3次元モデ
ルを改変させる許可を与えることもできる。これによ
り、オペレータはデータの保全を自由に制御することが
できるようになる。
【0105】
【発明の効果】以上説明したように、この発明に係る3
次元モデルデザインレビュー装置によれば、3次元空間
上にレイヤを任意に配置することができるとともに、3
次元モデルと2次元図形および文字要素を独立して管理
することができ、3次元モデルとレイヤで管理する2次
元図形および文字要素を組み合わせて表示することがで
きる。
【0106】つぎの発明に係る3次元モデルデザインレ
ビュー装置によれば、3次元空間上で3次元モデルとレ
イヤプレーンの相対位置の関係を維持することができる
ので、3次元モデルと2次元図形および文字要素のズレ
を防止して重ね合わせて表示することができる。
【0107】つぎの発明に係る3次元モデルデザインレ
ビュー装置によれば、オペレータは3次元モデルの断面
形状に対しても、2次元図形および文字要素と組み合わ
せて変更などの指示をすることができるので、指示範囲
を大幅に向上することができる。
【0108】つぎの発明に係る3次元モデルデザインレ
ビュー装置によれば、3次元モデルの断面形状の輪郭を
レイヤで管理する2次元図形として扱えるので、オペレ
ータは2次元の輪郭図形を利用して、他の2次元図形お
よび文字要素と組み合わせて変更などの指示をすること
ができ、指示範囲をさらに向上させることができる。
【0109】つぎの発明に係る3次元モデルデザインレ
ビュー装置によれば、複数のレイヤを扱うことができる
ので、オペレータは3次元モデルに対して複数の方向か
ら見れるように指示することができ、効率良くデザイン
レビューを行うことが可能である。
【0110】つぎの発明に係る3次元モデルデザインレ
ビュー装置によれば、オペレータは3次元モデルのデー
タと、3次元モデルに対して施したレイヤで管理される
2次元図形および文字要素による変更などの指示データ
と共に、1つのファイルとして入出力できるので、3次
元CADのような装置により、3次元モデルが改変され
るのを防止することができる。
【0111】また、3次元モデルのデータとレイヤで管
理される指示データとを分離させて、複数のファイルと
して入出力することもできるので、3次元CADのよう
な装置によって、3次元モデルを改変する許可を与える
こともできる。これにより、オペレータはデータの保全
を場合に応じて自由に制御することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の実施の形態全体に係る3次元モデ
ルデザインレビュー装置を示す構成図である。
【図2】 この発明の実施の形態全体に係るレイヤデー
タ構造を示す図である。
【図3】 この発明の実施の形態1に係るレイヤ管理部
のレイヤ管理手段の処理動作を説明するフローチャート
である。
【図4】 3次元空間におけるワールド座標系とレイヤ
プレーンの関係を説明するための図である。
【図5】 この発明の実施の形態2に係るレイヤ表示部
のレイヤ表示手段の処理動作を説明するフローチャート
である。
【図6】 3次元空間上における3次元モデルとレイヤ
プレーンとレイヤ管理の2次元図形および文字要素の関
係を説明する図である。
【図7】 レイヤ表示手段の処理動作の結果を説明する
CRTに表示された表示画面を示す図である。
【図8】 この発明の実施の形態3に係るレイヤツール
部のレイヤツール手段の処理動作を説明するフローチャ
ートである。
【図9】 この発明の実施の形態4に係るレイヤインク
ルード部のレイヤインクルード手段の処理動作を説明す
るフローチャートである。
【図10】 この発明の実施の形態5に係るレイヤリス
ト部のレイヤリスト手段の処理動作を説明するフローチ
ャートである。
【図11】 この発明の実施の形態6に係るデータ保全
部のデータ保全手段の処理動作を説明するフローチャー
トである。
【図12】 データ保全手段の処理動作の結果を説明す
るための図である。
【図13】 従来におけるデザインレビュー装置の構成
を説明するための説明図である。
【図14】 従来におけるレイヤデータ構造を説明する
ための説明図である。
【図15】 従来におけるデザインレビュー装置の処理
動作を説明するフローチャートである。
【符号の説明】
10 3次元モデルデザインレビュー装置、14 ファ
イル入出力部、16データ保全部、18 3次元モデル
メモリ、22 2次元図形・文字メモリ、26 レイヤ
データ部、28 レイヤ管理部、28 レイヤ管理部、
30 レイヤリスト管理部、32 レイヤツール部、3
4 レイヤインクルード部、36 レイヤ表示部、38
CRT、42 面情報領域、44 領域情報領域、4
6 属性情報領域、48a 2次元図形アドレス、48
b 文字要素アドレス、50識別情報領域、52 前レ
イヤ参照、54 後レイヤ参照、62 レイヤプレー
ン。

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 3次元モデルデータと2次元図形データ
    および文字要素データの少なくとも一方を含むファイル
    を入出力させるファイル入出力手段と、3次元モデルデ
    ータを記憶させる3次元モデルデータ記憶手段と、2次
    元図形データや文字要素データを記憶させる2次元図形
    ・文字記憶手段と、前記2次元図形・文字記憶手段の2
    次元図形データや文字要素データをレイヤデータ構造で
    記憶するレイヤデータ手段と、3次元モデルデータ記憶
    手段とレイヤデータ手段とを介して3次元モデルに2次
    元図形や文字要素を合成して画像データを生成する表示
    手段と、画像データを表示するモニタとを備えた3次元
    モデルデザインレビュー装置において、 前記レイヤデータ手段は、自レイヤを3次元空間上に配
    置したときの面情報と、その面の大きさを示す領域情報
    と、レイヤから前記2次元図形・文字記憶手段に2次元
    図形データや文字要素データを参照する要素情報と、任
    意の属性データを登録する属性情報とを備えたレイヤデ
    ータ構造を有し、 前記レイヤデータ手段のレイヤに対して2次元図形およ
    び文字要素の登録、削除、編集などの処理を行い、3次
    元モデルとレイヤで管理している2次元図形および文字
    要素を組み合わせて表示するレイヤデータ管理手段を備
    えていることを特徴とする3次元モデルデザインレビュ
    ー装置。
  2. 【請求項2】 前記表示手段は、前記レイヤデータ手段
    からのレイヤの面情報と領域情報とにより3次元空間上
    の面となるレイヤプレーンを作成し、そのレイヤプレー
    ンの大きさを表示の大きさに合わせて、レイヤプレーン
    の面の法線方向から見た3次元モデルの表示の上に、レ
    イヤで管理している2次元図形および文字要素をレイヤ
    プレーン上に表示させるレイヤ表示手段であることを特
    徴とする請求項1に記載の3次元モデルデザインレビュ
    ー装置。
  3. 【請求項3】 前記3次元モデルに対して前記レイヤプ
    レーンを用いて形状処理を行うレイヤツール手段をさら
    に備えたことを特徴とする請求項2に記載の3次元モデ
    ルデザインレビュー装置。
  4. 【請求項4】 前記レイヤプレーンと前記3次元モデル
    との形状処理結果とをレイヤの前記要素情報に登録し、
    要素情報として管理するレイヤインクルード手段をさら
    に備えたことを特徴とする請求項3に記載の3次元モデ
    ルデザインレビュー装置。
  5. 【請求項5】 前記レイヤデータ手段は、さらに自レイ
    ヤと他レイヤを識別する識別情報と、前レイヤ参照およ
    び後レイヤ参照のリンク情報とを備え、 これら複数のレイヤを管理し、すべてのレイヤを走査し
    て、前記識別情報から任意のレイヤを特定するレイヤリ
    スト管理手段をさらに備えたことを特徴とする請求項1
    に記載の3次元モデルデザインレビュー装置。
  6. 【請求項6】 前記ファイル入出力手段で入出力される
    3次元モデルのデータとレイヤで管理される2次元図形
    および文字要素のデータを混在させたファイルや分離さ
    せたファイルを任意に作成するデータ保全手段をさらに
    備えたことを特徴とする請求項1に記載の3次元モデル
    デザインレビュー装置。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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KR20030073381A (ko) * 2002-03-11 2003-09-19 주식회사 드림월드에니메이션 층별 렌더링정보를 갖는 쓰리디 애니메이션의아바타캐릭터 편집방법 및 장치
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