JPH10325926A - 仰伏角用正立像ミラー - Google Patents
仰伏角用正立像ミラーInfo
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- JPH10325926A JPH10325926A JP10088315A JP8831598A JPH10325926A JP H10325926 A JPH10325926 A JP H10325926A JP 10088315 A JP10088315 A JP 10088315A JP 8831598 A JP8831598 A JP 8831598A JP H10325926 A JPH10325926 A JP H10325926A
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- angle
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 仰角あるいは伏角方向にあるものを正立像で
見る。 【解決手段】 窓部(5)の縦幅Wだけ二鏡面交線
(3)から離れて位置する接眼鏡面(1)と、それに向
き合う位置で、二鏡面交線(3)を軸とした見開き角度
θ(4)が10°乃至40°になるように固定された接
物鏡面(2)と、からなる構成物。 接眼鏡面(1)と
接物鏡面(2)で反射させて見ることにより、見開き角
度θ(4)を10°乃至40°とした時、視線光路
(6)が20゜乃至80゜屈折する事になるので、視線
を接眼鏡面(1)に向けたまま、仰角あるいは伏角方向
にあるものを正立像で見る。
見る。 【解決手段】 窓部(5)の縦幅Wだけ二鏡面交線
(3)から離れて位置する接眼鏡面(1)と、それに向
き合う位置で、二鏡面交線(3)を軸とした見開き角度
θ(4)が10°乃至40°になるように固定された接
物鏡面(2)と、からなる構成物。 接眼鏡面(1)と
接物鏡面(2)で反射させて見ることにより、見開き角
度θ(4)を10°乃至40°とした時、視線光路
(6)が20゜乃至80゜屈折する事になるので、視線
を接眼鏡面(1)に向けたまま、仰角あるいは伏角方向
にあるものを正立像で見る。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、視線を正面に向けた
まま、仰角あるいは伏角方向にあるものを正立像で見る
ための、二枚の鏡で構成される構成物に関するものであ
る。この構成物は、[1] これを目の近くに置いて使用す
る器具として、または、[2] これを観察物の近くに置い
て使用する器具として使用される。[1] の例としては、
仰向けに横臥し、足元に置かれたテレビ画面を、顔を天
井に向けたまま安楽に、正立像で見ることが出来、ま
た、遊泳中、顔を水底に向けたまま前方を見ることが出
来る。[2] の例としては、これを支持棒で支えて、高い
位置にあるメーター類を、踏み台を使用せずに、また、
地下に埋設されて、正面から目視しにくいメーター類を
容易に正立像で見ることが出来る。不使用時には見開き
角度0°に折り畳み、伸縮自在な支持棒を短くし、また
は、取り外して小型にすることが出来る。
まま、仰角あるいは伏角方向にあるものを正立像で見る
ための、二枚の鏡で構成される構成物に関するものであ
る。この構成物は、[1] これを目の近くに置いて使用す
る器具として、または、[2] これを観察物の近くに置い
て使用する器具として使用される。[1] の例としては、
仰向けに横臥し、足元に置かれたテレビ画面を、顔を天
井に向けたまま安楽に、正立像で見ることが出来、ま
た、遊泳中、顔を水底に向けたまま前方を見ることが出
来る。[2] の例としては、これを支持棒で支えて、高い
位置にあるメーター類を、踏み台を使用せずに、また、
地下に埋設されて、正面から目視しにくいメーター類を
容易に正立像で見ることが出来る。不使用時には見開き
角度0°に折り畳み、伸縮自在な支持棒を短くし、また
は、取り外して小型にすることが出来る。
【0002】
【従来の技術】本発明に類似する先行技術を例示する。
[1] 目の近くに置いて使用する器具としては、眼鏡の
レンズ面に直角プリズムを張り付け、それを通して足元
が見られる器具「ごろねスコープ(製造元東京セイル
(株))」が、すでに市販されており、目の前方上方
に直角プリズムを位置させた「プリズム利用の他角度視
野視得メガネ」(特開昭63-182625)、 眼鏡のレンズ
面にペンタプリズムを張り付けた「楽なメガネ」(実開
昭64-24324)が公開されている。これらは、何れも顔を
正面に向けたまま、そのプリズムを通して下方前方が見
られる器具である。また、遊泳中、顔を水底に向けた
まま前方が見られる「水中めがね」(特開平8-131579)
が公開されている。[2] 観察物の近くに置いて使用する
器具としては、伸縮杆の先端に2面の反射面を有する
反射部材を設けた「検針装置」(実開平7-8819)、正
面から目視しにくいガスメーターなどに設置する「指針
誘導装置」(実開 平7-14319)、反射鏡面があり、そ
の反射光を再度反転させる構造の透光性検視体とその支
持棒からなる「検視装置」(実開 平7-14415)が公開さ
れている。これら([1]および[2])は何れもプリズムま
たは、それに準ずるものを使用しており、それ故に、視
線光路の屈折角度が固定され、屈折角度を使用時に自由
に選択することは出来ない。また [2]観察物の近くに置
いて使用するものでは、プリズムまたは、それに準ずる
もので、これらは必然的に嵩張ることになる。
[1] 目の近くに置いて使用する器具としては、眼鏡の
レンズ面に直角プリズムを張り付け、それを通して足元
が見られる器具「ごろねスコープ(製造元東京セイル
(株))」が、すでに市販されており、目の前方上方
に直角プリズムを位置させた「プリズム利用の他角度視
野視得メガネ」(特開昭63-182625)、 眼鏡のレンズ
面にペンタプリズムを張り付けた「楽なメガネ」(実開
昭64-24324)が公開されている。これらは、何れも顔を
正面に向けたまま、そのプリズムを通して下方前方が見
られる器具である。また、遊泳中、顔を水底に向けた
まま前方が見られる「水中めがね」(特開平8-131579)
が公開されている。[2] 観察物の近くに置いて使用する
器具としては、伸縮杆の先端に2面の反射面を有する
反射部材を設けた「検針装置」(実開平7-8819)、正
面から目視しにくいガスメーターなどに設置する「指針
誘導装置」(実開 平7-14319)、反射鏡面があり、そ
の反射光を再度反転させる構造の透光性検視体とその支
持棒からなる「検視装置」(実開 平7-14415)が公開さ
れている。これら([1]および[2])は何れもプリズムま
たは、それに準ずるものを使用しており、それ故に、視
線光路の屈折角度が固定され、屈折角度を使用時に自由
に選択することは出来ない。また [2]観察物の近くに置
いて使用するものでは、プリズムまたは、それに準ずる
もので、これらは必然的に嵩張ることになる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】先行技術の中で、一枚
の反射面を利用するものは、倒立像しか見えず誠に不便
である(第1課題)。プリズムまたはそれに準ずるもの
使用しているものは、視線光路の屈折角度を使用時に自
由に選択することが出来ない(第2課題)ばかりか、器
具が嵩張るので、その不使用時、持ち運びに不便である
(第3課題)。また、「ごろねスコープ」のような眼鏡
型のものは、通常の眼鏡をかけたままでは使用できず不
便である(第4課題)。
の反射面を利用するものは、倒立像しか見えず誠に不便
である(第1課題)。プリズムまたはそれに準ずるもの
使用しているものは、視線光路の屈折角度を使用時に自
由に選択することが出来ない(第2課題)ばかりか、器
具が嵩張るので、その不使用時、持ち運びに不便である
(第3課題)。また、「ごろねスコープ」のような眼鏡
型のものは、通常の眼鏡をかけたままでは使用できず不
便である(第4課題)。
【0004】本発明は、これらの課題を解決しようと意
図して、なされたものである。
図して、なされたものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】第1課題は、反射面を偶
数にすれば、正立像を見ることが出来て、解決する。第
2課題は、プリズムではなく、2枚の鏡を使用すれば、
視線光路の屈折角度を使用時に自由に選択出来、解決す
る。第3課題は、不使用時には、2枚の鏡の見開き角度
を0゜にして折り畳み可能とすれば、小型になり、持ち
運びに便利になって解決する。更に、第4課題は、鏡を
使用することで、安価に視野を大きくすることが出来る
から、これを目から離すことが出来、通常の眼鏡をかけ
たまま使用可能となり、解決する。
数にすれば、正立像を見ることが出来て、解決する。第
2課題は、プリズムではなく、2枚の鏡を使用すれば、
視線光路の屈折角度を使用時に自由に選択出来、解決す
る。第3課題は、不使用時には、2枚の鏡の見開き角度
を0゜にして折り畳み可能とすれば、小型になり、持ち
運びに便利になって解決する。更に、第4課題は、鏡を
使用することで、安価に視野を大きくすることが出来る
から、これを目から離すことが出来、通常の眼鏡をかけ
たまま使用可能となり、解決する。
【0006】本発明は、向き合った2枚の鏡を、二鏡面
交線を軸として見開き可能にすれば、これら課題が解決
できるという発想に基づいている。
交線を軸として見開き可能にすれば、これら課題が解決
できるという発想に基づいている。
【0007】本発明を図面を参照しながら説明すれば次
の通りである。
の通りである。
【0008】図1と図2に本発明の原理を図示する。図
1:縦幅Mの接眼鏡面(1)(図ではその背面が見えて
いる)と縦幅Nの接物鏡面(2)とを二鏡面交線(3)
を軸として見開き角度θ(4)を保つように設置する。
接眼鏡面(1)と二鏡面交線(3)との間に、縦幅Wの
窓部(5)を設け、この窓部(5)を通して、接眼鏡面
(1)と接物鏡面(2)とで2回反射される視線光路
(6)によって、外部を見ることが出来る。実際には、
光線が観察物から出て目に届く訳であるが、説明がし易
いので、ここでは視線光路が目から観察物に届くという
表現を用いる。
1:縦幅Mの接眼鏡面(1)(図ではその背面が見えて
いる)と縦幅Nの接物鏡面(2)とを二鏡面交線(3)
を軸として見開き角度θ(4)を保つように設置する。
接眼鏡面(1)と二鏡面交線(3)との間に、縦幅Wの
窓部(5)を設け、この窓部(5)を通して、接眼鏡面
(1)と接物鏡面(2)とで2回反射される視線光路
(6)によって、外部を見ることが出来る。実際には、
光線が観察物から出て目に届く訳であるが、説明がし易
いので、ここでは視線光路が目から観察物に届くという
表現を用いる。
【0009】図2:二鏡面交線(3)に直交する面で切
った断面図である。 目からの視線光路をたどれば、縦
幅Mの接眼鏡面(1)に対して入射角度α(8)で入っ
た視線光路は、そこで反射され、次に、縦幅Nの接物鏡
面(2)で再び反射されて、縦幅Wの窓部(5)を通っ
て観察物へと届く。接眼鏡面(1)と接物鏡面(2)と
の見開き角度θ(4)、接眼鏡面(1)に入射する前の
視線光路と接物鏡面での屈折後の視線光路とのなす角度
を視線光路の屈折角度β(7)と呼ぶ。
った断面図である。 目からの視線光路をたどれば、縦
幅Mの接眼鏡面(1)に対して入射角度α(8)で入っ
た視線光路は、そこで反射され、次に、縦幅Nの接物鏡
面(2)で再び反射されて、縦幅Wの窓部(5)を通っ
て観察物へと届く。接眼鏡面(1)と接物鏡面(2)と
の見開き角度θ(4)、接眼鏡面(1)に入射する前の
視線光路と接物鏡面での屈折後の視線光路とのなす角度
を視線光路の屈折角度β(7)と呼ぶ。
【0010】簡単な幾何学計算により、本装置による視
線光路の屈折角度β(7)と2枚の鏡面の見開き角度θ
(4)との間には、数1に示す関係が成り立つことが解
る。
線光路の屈折角度β(7)と2枚の鏡面の見開き角度θ
(4)との間には、数1に示す関係が成り立つことが解
る。
【0011】
【数1】
【0012】本装置を、この図の向きに使用すれば、視
線光路を伏角方向にβだけ屈折させることが出来、上下
を逆さまにして使用すれば視線光路を仰角方向にβだけ
屈折させることが出来る。反射面を偶数枚使用している
ので、正立像となる。
線光路を伏角方向にβだけ屈折させることが出来、上下
を逆さまにして使用すれば視線光路を仰角方向にβだけ
屈折させることが出来る。反射面を偶数枚使用している
ので、正立像となる。
【0013】接眼鏡面(1)に対する視線光路の入射角
度α(8)は、接眼鏡面(1)の大きさ(すなわち縦幅
M)と窓部(5)の大きさ(すなわち縦幅W)とにより
制約を受け、幾何学的考察により、その入射角度の最大
値αmax とMとW、ならびにその時の見開き角度θmax
との間には、数1および数2に示す関係が成り立つこと
が解る。
度α(8)は、接眼鏡面(1)の大きさ(すなわち縦幅
M)と窓部(5)の大きさ(すなわち縦幅W)とにより
制約を受け、幾何学的考察により、その入射角度の最大
値αmax とMとW、ならびにその時の見開き角度θmax
との間には、数1および数2に示す関係が成り立つこと
が解る。
【0014】
【数2】
【0015】
【数3】
【0016】接眼鏡面(1)の大きさ(縦幅M)が小さ
くなれば相対的に視野の上下幅は狭くなる。代表的な接
眼鏡面(1)縦幅Mと窓部(5)縦幅Wとの比における
最大入射角度αmaxと その時の見開き角度θmax、(M+
W)に対する視野幅比、並びに、その時の必要最小接物
鏡面 縦幅Nmin(Wに対する比で表示)を計算すると表
1に示すようになる。
くなれば相対的に視野の上下幅は狭くなる。代表的な接
眼鏡面(1)縦幅Mと窓部(5)縦幅Wとの比における
最大入射角度αmaxと その時の見開き角度θmax、(M+
W)に対する視野幅比、並びに、その時の必要最小接物
鏡面 縦幅Nmin(Wに対する比で表示)を計算すると表
1に示すようになる。
【0017】
【表1】
【0018】理論的には、接物鏡面(2)の縦幅Nは、
窓部(5)の縦幅Wに対して 1.3倍あれば充分であり、
また、見開き角度θ(4)が30゜の時が最も効率的で
あることが解る。但し、実際には、窓部を軸(二鏡面交
線)まで広げることが出来ないなどの制約があり、必ず
しも厳密には理論通りには行かないが、大略の推定は出
来る。
窓部(5)の縦幅Wに対して 1.3倍あれば充分であり、
また、見開き角度θ(4)が30゜の時が最も効率的で
あることが解る。但し、実際には、窓部を軸(二鏡面交
線)まで広げることが出来ないなどの制約があり、必ず
しも厳密には理論通りには行かないが、大略の推定は出
来る。
【0019】本発明の装置は、プリズムではなく2枚の
鏡による構成であるから、見開き角度θ(4)を調節す
ることにより、視線光路の屈折角度β(7)を自由に変
えることが出来るので、目的に合わせて、角度を選べば
よく便利である。本発明の至適角度は、上記理由によ
り、見開き角度θが10゜乃至40゜であり、従って、
視線光路の屈折角度β(7)が20゜乃至80゜であ
る。見開き角度θが30゜従って視線光路の屈折角度β
(7)60゜が最適である。また、接眼鏡面(1)の縦
幅Mと窓部(5)の縦幅Wとの比(M:W)は1:0.
5乃至1:3がよく、1:1が最適である。
鏡による構成であるから、見開き角度θ(4)を調節す
ることにより、視線光路の屈折角度β(7)を自由に変
えることが出来るので、目的に合わせて、角度を選べば
よく便利である。本発明の至適角度は、上記理由によ
り、見開き角度θが10゜乃至40゜であり、従って、
視線光路の屈折角度β(7)が20゜乃至80゜であ
る。見開き角度θが30゜従って視線光路の屈折角度β
(7)60゜が最適である。また、接眼鏡面(1)の縦
幅Mと窓部(5)の縦幅Wとの比(M:W)は1:0.
5乃至1:3がよく、1:1が最適である。
【0020】本発明の構成物に基づく器具は、大きさに
限定されるものではないが、[1] これを目の近くに置い
て使用する場合には、両眼を結ぶ線に対して二鏡面交線
がほぼ平行になる位置で使用し、窓部の横幅が、少なく
とも瞳孔距離を上回ることが望ましく、また、[2] これ
を観察物の近くに置いて使用する場合には、窓部の横幅
が、観察物の横幅を上回ることが望ましい。但し、折り
畳んで持ち運ぶ場合には、持ち運ぶに適当な大きさでな
ければならない。また、見開き角度θ(4)調節の仕方
は方法に限定されるものではない。見開き自在の二つの
鏡面を金属棒で支えてもよく、ネジで可変に調節出来て
もよい。紙製またはプラスチック製の保持具で二つの鏡
面を一つの見開き角度θ(4)に固定してもよい。更
に、これらは材質に限定されるものでない。鏡は、ガラ
ス製でもプラスチック製でもよい。
限定されるものではないが、[1] これを目の近くに置い
て使用する場合には、両眼を結ぶ線に対して二鏡面交線
がほぼ平行になる位置で使用し、窓部の横幅が、少なく
とも瞳孔距離を上回ることが望ましく、また、[2] これ
を観察物の近くに置いて使用する場合には、窓部の横幅
が、観察物の横幅を上回ることが望ましい。但し、折り
畳んで持ち運ぶ場合には、持ち運ぶに適当な大きさでな
ければならない。また、見開き角度θ(4)調節の仕方
は方法に限定されるものではない。見開き自在の二つの
鏡面を金属棒で支えてもよく、ネジで可変に調節出来て
もよい。紙製またはプラスチック製の保持具で二つの鏡
面を一つの見開き角度θ(4)に固定してもよい。更
に、これらは材質に限定されるものでない。鏡は、ガラ
ス製でもプラスチック製でもよい。
【0021】
【外1】
【0022】明の構成を妨げない限り、その厚さは、な
んら限定されるものではない。
んら限定されるものではない。
【0023】本発明の構成物に基づく器具を、接物鏡面
が下を向くように、フレキシブル支柱などで電気スタン
ドのよう支えて、上から吊り下げるか、ベッドの枕元の
支柱から出した腕(不用時には壁際に収容出来るよう回
転自在になっていることが望ましい)で支えて、上から
吊り下げて、設置することにより、足元にあるテレビ
を、顔を天井に向け寝たまま見ることが出来る。また、
本発明の構成物に基づく器具を、眼鏡のように鼻の付け
根と耳とで固定して、顔面に装着するか、通常の眼鏡の
上に装着するか、野球帽やサンバイザーの鍔に装着すれ
ば、足元のテレビはもとより、視線を前方に保ちなが
ら、伏角方向のものを見ることが出来る。接物鏡面が上
を向くように、本発明の構成物に基づく器具を、水中眼
鏡に装備すれば、顔を水底に向けたまま、頭上前方を正
立像で見ることが出来る。同様に、顔をキーボードに向
けたまま、前方正面にあるCRT画面を正立像で見るこ
とが出来る。
が下を向くように、フレキシブル支柱などで電気スタン
ドのよう支えて、上から吊り下げるか、ベッドの枕元の
支柱から出した腕(不用時には壁際に収容出来るよう回
転自在になっていることが望ましい)で支えて、上から
吊り下げて、設置することにより、足元にあるテレビ
を、顔を天井に向け寝たまま見ることが出来る。また、
本発明の構成物に基づく器具を、眼鏡のように鼻の付け
根と耳とで固定して、顔面に装着するか、通常の眼鏡の
上に装着するか、野球帽やサンバイザーの鍔に装着すれ
ば、足元のテレビはもとより、視線を前方に保ちなが
ら、伏角方向のものを見ることが出来る。接物鏡面が上
を向くように、本発明の構成物に基づく器具を、水中眼
鏡に装備すれば、顔を水底に向けたまま、頭上前方を正
立像で見ることが出来る。同様に、顔をキーボードに向
けたまま、前方正面にあるCRT画面を正立像で見るこ
とが出来る。
【0024】本発明の構成物は、見開き角度θ(4)を
0゜にし(すなわち、閉じ)て、持ち運びに便利な薄型
の器具にする事が出来る。使用時には、これを開いて所
定の角度に固定し、伸縮自在の支持棒を取り付けて、高
所にあるメーターなどを、踏み台なしに下から正立像で
見ることが出来る検針器具とすることも出来る。不使用
時には、薄型にし、支持棒も取り外して折り畳めば嵩ば
らなくてよい。
0゜にし(すなわち、閉じ)て、持ち運びに便利な薄型
の器具にする事が出来る。使用時には、これを開いて所
定の角度に固定し、伸縮自在の支持棒を取り付けて、高
所にあるメーターなどを、踏み台なしに下から正立像で
見ることが出来る検針器具とすることも出来る。不使用
時には、薄型にし、支持棒も取り外して折り畳めば嵩ば
らなくてよい。
【0025】
【作用】本発明は、以上のような構成であるから、顔を
正面に向けたまま、容易に、仰角あるいは伏角方向にあ
るものを見ることが出来る。プリズムではなく、鏡によ
る反射を利用しているので、経済的に、ある程度の大き
さに作ることが出来、それにより、目から離すことが出
来る。寝たきりの病人、老人、や眼鏡をかけた人(特
に、眼鏡の下部に近用レンズを入れた遠近両用眼鏡を使
用している場合に使用効果が大きい)が使用して効果的
である。また、ある程度の大きさを保ちながら、不使用
時には、折り畳んで薄型にすることが出来るので、持ち
運びに大変好都合である。
正面に向けたまま、容易に、仰角あるいは伏角方向にあ
るものを見ることが出来る。プリズムではなく、鏡によ
る反射を利用しているので、経済的に、ある程度の大き
さに作ることが出来、それにより、目から離すことが出
来る。寝たきりの病人、老人、や眼鏡をかけた人(特
に、眼鏡の下部に近用レンズを入れた遠近両用眼鏡を使
用している場合に使用効果が大きい)が使用して効果的
である。また、ある程度の大きさを保ちながら、不使用
時には、折り畳んで薄型にすることが出来るので、持ち
運びに大変好都合である。
【0026】
【実施例】本発明を、実施例を上げて説明する。
【0027】図3は、本発明の構成物に基づく器具を、
フレキシブル支柱(9)で支え、電気スタンド型に上か
ら吊り下げた使用例を示している。使用者は、横臥し、
顔を天井に向けたまま、接眼鏡面(1)(図面ではその
背面が見えている)を見ることにより、接眼鏡面(1)
と接物鏡面(2)で反射し、窓部(5)を通して、鎖線
矢印の視線光路(6)の先にある観察物、例えば、使用
者の足元に置かれたテレビ画面を、容易に、正立像で見
ることが出来る。接眼接物両鏡面(1)(2)の間に輪
ゴムを挟み、見開き角度を調節し、観察物が最も見やす
いようにした。図4は、本発明の構成物に基づく器具
を、サンバイザー(10)の鍔に取り付けた使用例を示
している。図面では見えない位置にあるビスを回して、
見開き角度を調節すると共に頭につけるサンバイザーの
位置を調節して、鎖線矢印の視線光路(6)の先にある
観察物(例えば、足元のテレビ画面)が、最も見やすい
ようにした。この方法で、眼鏡をかけた使用者も、伏角
方向にある観察物を、正立像で容易に見ることが出来
た。
フレキシブル支柱(9)で支え、電気スタンド型に上か
ら吊り下げた使用例を示している。使用者は、横臥し、
顔を天井に向けたまま、接眼鏡面(1)(図面ではその
背面が見えている)を見ることにより、接眼鏡面(1)
と接物鏡面(2)で反射し、窓部(5)を通して、鎖線
矢印の視線光路(6)の先にある観察物、例えば、使用
者の足元に置かれたテレビ画面を、容易に、正立像で見
ることが出来る。接眼接物両鏡面(1)(2)の間に輪
ゴムを挟み、見開き角度を調節し、観察物が最も見やす
いようにした。図4は、本発明の構成物に基づく器具
を、サンバイザー(10)の鍔に取り付けた使用例を示
している。図面では見えない位置にあるビスを回して、
見開き角度を調節すると共に頭につけるサンバイザーの
位置を調節して、鎖線矢印の視線光路(6)の先にある
観察物(例えば、足元のテレビ画面)が、最も見やすい
ようにした。この方法で、眼鏡をかけた使用者も、伏角
方向にある観察物を、正立像で容易に見ることが出来
た。
【0028】図5は、本発明の構成物に基づく器具を、
着脱可能で、折り畳み可能な支持棒(11)の先に取付
けた使用例を示している。高所に位置するメーター(1
2)に窓部(5)を近づけ、メーターの数字を、接物鏡
面(2)(図面ではその背面が見えている)と接眼鏡面
(1)で反射させ、下方から正立像で見ることが出来
た。折込み可能な針金で支えて、見開き角度を保つよう
にした。
着脱可能で、折り畳み可能な支持棒(11)の先に取付
けた使用例を示している。高所に位置するメーター(1
2)に窓部(5)を近づけ、メーターの数字を、接物鏡
面(2)(図面ではその背面が見えている)と接眼鏡面
(1)で反射させ、下方から正立像で見ることが出来
た。折込み可能な針金で支えて、見開き角度を保つよう
にした。
【0029】図6は、図5の器具から、支持棒を取り外
し、見開き角度を保った針金を外して折り込み、見開き
角度が0゜になるよう、それぞれ折り畳んで(図面では
接眼鏡面(1)の背面と窓部(5)を通して接物鏡面
(2)が見えている)、持ち運び易くした使用例を示し
ている。
し、見開き角度を保った針金を外して折り込み、見開き
角度が0゜になるよう、それぞれ折り畳んで(図面では
接眼鏡面(1)の背面と窓部(5)を通して接物鏡面
(2)が見えている)、持ち運び易くした使用例を示し
ている。
【0030】図7は、本発明の構成物に基づく器具を、
見開き角度を30゜の固定式とし、接眼鏡面(1)の縦
幅Mと窓部(5)の縦幅Wと接物鏡面(2)の縦幅Nと
の比を1:1:1.155 とした使用例を示している。
横から見て頂角120゜、底辺の両端の角度がそれぞれ
30゜の二等辺三角形状のミラー保持具(13)に、接
眼鏡面(1)と接物鏡面(2)とをはめこんだだけの簡
単な構造である。ミラー保持具(13)はプラスチック
製でも紙製でもよい。ミラー保持具(13)の接物鏡面
側横に、該器具取り付け用の小翼(14)を付けた。こ
れにビス用の小孔を開けて置く。この部分を用いて、該
器具を、サンバイザーや野球帽の鍔や支持体の腕などに
取り付けて使用した。機能を制限し、構造を簡単にし
て、安価供給を可能にした。
見開き角度を30゜の固定式とし、接眼鏡面(1)の縦
幅Mと窓部(5)の縦幅Wと接物鏡面(2)の縦幅Nと
の比を1:1:1.155 とした使用例を示している。
横から見て頂角120゜、底辺の両端の角度がそれぞれ
30゜の二等辺三角形状のミラー保持具(13)に、接
眼鏡面(1)と接物鏡面(2)とをはめこんだだけの簡
単な構造である。ミラー保持具(13)はプラスチック
製でも紙製でもよい。ミラー保持具(13)の接物鏡面
側横に、該器具取り付け用の小翼(14)を付けた。こ
れにビス用の小孔を開けて置く。この部分を用いて、該
器具を、サンバイザーや野球帽の鍔や支持体の腕などに
取り付けて使用した。機能を制限し、構造を簡単にし
て、安価供給を可能にした。
【0031】
【発明の効果】病人や寝たきり老人は勿論であるが、健
康人でも寝たままテレビを見たい。寝たまま、その足元
に立っているテレビ画面を見るためには、無理に首を上
げねばならないし、下部に近用のレンズの入っている遠
近両用眼鏡を掛けている場合には、更に首を上げねば画
面はよく見えない。こんな時、本発明の構成物に基づく
器具を用いれば、首を上げずに、安楽にテレビを正立像
で見ることが出来る。また、高所にあるメーターも、本
発明の構成物に基づく器具で、下から正立像で見ること
が出来る。本発明の構成物に基づく器具は、不使用時、
折り畳んで小型にし、安易に持ち運べる。
康人でも寝たままテレビを見たい。寝たまま、その足元
に立っているテレビ画面を見るためには、無理に首を上
げねばならないし、下部に近用のレンズの入っている遠
近両用眼鏡を掛けている場合には、更に首を上げねば画
面はよく見えない。こんな時、本発明の構成物に基づく
器具を用いれば、首を上げずに、安楽にテレビを正立像
で見ることが出来る。また、高所にあるメーターも、本
発明の構成物に基づく器具で、下から正立像で見ること
が出来る。本発明の構成物に基づく器具は、不使用時、
折り畳んで小型にし、安易に持ち運べる。
【0032】更に、本発明の構成物に基づく器具を、水
中眼鏡に取り付けて、水底方向を見て泳ぎながら、頭上
前方を正立像で見ることが出来る。同様に、該器具で、
顔をキーボードに向けたまま、前方正面にあるCRT画
面を正立像で見ることが出来る。
中眼鏡に取り付けて、水底方向を見て泳ぎながら、頭上
前方を正立像で見ることが出来る。同様に、該器具で、
顔をキーボードに向けたまま、前方正面にあるCRT画
面を正立像で見ることが出来る。
【図1】本発明の構成物の斜視図。
【図2】二鏡面交線に直行する平面で切った本発明の構
成物の断面図。
成物の断面図。
【図3】電気スタンド型に上から吊るした本発明の構成
物に基づく器具の使用状態の斜視図。
物に基づく器具の使用状態の斜視図。
【図4】サンバイザーに取り付けた本発明の構成物に基
づく器具の使用状態の斜視図。
づく器具の使用状態の斜視図。
【図5】折り込み可能な支持棒の先に取り付けた本発明
の構成物に基づく器具の使用状態の斜視図。
の構成物に基づく器具の使用状態の斜視図。
【図6】折り畳んだ、図5の本発明の構成物に基づく器
具と折り込んだ、図5の支持棒の斜視図。
具と折り込んだ、図5の支持棒の斜視図。
【図7】見開き角固定の簡易型の、本発明の構成物に基
づく器具の斜視図。
づく器具の斜視図。
1 接眼鏡面 2 接物鏡面 3 二鏡面交線 4 接眼鏡面と接物鏡面との見開き角度 5 窓部 6 視線光路 7 視線光路の屈折角度 8 接物鏡面に対する視線光路の入射角度 9 フレキシブル支柱 10 サンバイザー 11 支持棒 12 メーター 13 ミラー保持具 14 ミラー保持具取り付け用の小翼
Claims (4)
- 【請求項1】 二鏡面交線に対して、窓部を介して位置
する接眼鏡面と、それに向き合い、二鏡面交線を軸とし
た見開き角度が10°乃至40°になるように固定され
た接物鏡面と、から成る仰伏角用正立像ミラー。 - 【請求項2】 接眼鏡面と接物鏡面とを二鏡面交線を軸
として見開き自在にした請求項1記載の仰伏角用正立像
ミラー。 - 【請求項3】 接眼鏡面の縦幅と窓部の縦幅との比が
1:0.5乃至1:3である請求項1記載の仰伏角用正
立像ミラー。 - 【請求項4】 見開き角度が30゜で、接眼鏡面の縦幅
と窓部の縦幅と接物鏡面の縦幅との比が1:1:1.1
55 である請求項1記載の仰伏角用正立像ミラー。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10088315A JPH10325926A (ja) | 1998-03-18 | 1998-03-18 | 仰伏角用正立像ミラー |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10088315A JPH10325926A (ja) | 1998-03-18 | 1998-03-18 | 仰伏角用正立像ミラー |
Related Parent Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP8282799A Division JPH1096865A (ja) | 1996-09-19 | 1996-09-19 | 仰伏角用正立像ミラー |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH10325926A true JPH10325926A (ja) | 1998-12-08 |
Family
ID=13939510
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP10088315A Pending JPH10325926A (ja) | 1998-03-18 | 1998-03-18 | 仰伏角用正立像ミラー |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH10325926A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2013231749A (ja) * | 2012-04-27 | 2013-11-14 | Kogakugiken Corp | 遠隔視認装置 |
JP2016223769A (ja) * | 2007-07-06 | 2016-12-28 | ジュン, インJUNG, In | 大口径ドットサイト装置 |
-
1998
- 1998-03-18 JP JP10088315A patent/JPH10325926A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2016223769A (ja) * | 2007-07-06 | 2016-12-28 | ジュン, インJUNG, In | 大口径ドットサイト装置 |
JP2013231749A (ja) * | 2012-04-27 | 2013-11-14 | Kogakugiken Corp | 遠隔視認装置 |
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