JPH10325898A - 放射線に対する防護用の窓 - Google Patents
放射線に対する防護用の窓Info
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Abstract
線に対する保護用の、安価な窓を提供する。 【解決手段】 高エネルギー放射線及び/又は中性子線
に対する保護を提供する少なくとも1つの光学ユニッ
ト、及び枠を有し、これら光学ユニットと枠の間の空間
をキャストし硬化可能な材料で満たした窓。
Description
力発電所におけるセル又は室からの放射線に対して保護
する窓に関する。そのような窓は、特に、高エネルギー
放射線、例えばX線、γ線の良好な吸収、及び/又は中
性子線の良好な吸収をするものでなければならない。
く、かつ、例えばX線及びγ線を吸収するために重元素
に、又は特に中性子線を吸収するためにホウ素もしくは
水素化物に富んでいなければならない。このガラスシー
トのアセンブリは、枠にはめられ、こうして形成された
窓は壁の中の開口部中に配置され、この壁も放射線吸収
性粒子で充填される。
のように室から発散される放射線に対するスクリーンと
して作用すると同時に、人が室内を覗き込むことを可能
にするものでなければならない。
れているか又は2枚のガラスシートの間の空気空洞で分
離されている複数のガラスシートの積み重ねを作ること
にある。通常形成されるガラスシートのアセンブリは、
これら2つのタイプの配列を組み合わせる。次に、この
アセンブリを、やはり放射線に対するスクリーンとして
作用する材料で作られるように選ばれた枠の中に挿入し
なければならない。この枠は、このスクリーン機能を満
たすために、通常、鋳鉄から作られる。このガラスシー
トのアセンブリをこの枠中に挿入するときは、勿論、前
記枠とガラスのアセンブリとの間に隙間を設け、前記ガ
ラスアセンブリを容易にはめ込めるようにする必要があ
る。従って、この隙間は、からの空間を生じ、次にこれ
をやはり放射線スクリーンとして作用する材料で満たさ
なければならない。
スシートと枠の間に設けられる隙間をできるだけ最小に
するため、前記ガラスシートは非常に正確な寸法に切断
しなければならない。
のガラスシートの場合、それらの内の3枚は相互に接合
され、他の2枚は、2つの空気の空洞を形成するため
に、そのようにはしない。先ず、3つの接合されたガラ
スシートからなる第1のアセンブリを窓枠を形成する鋳
鉄の枠組中に入れ、この窓枠を水平の位置に置く。製造
のこの段階の後、前記枠と前記ガラスシートのアセンブ
リとの間に設けられた隙間の故にからになった空間に放
射線スクリーンとして作用する鉛ウールを充填する。こ
の鉛ウールを圧縮して枠の両側に手で所定の位置に入れ
る。何故ならば、その光学軸は水平の位置にあり、それ
は両側からのアクセスを可能にし、それによって前記ウ
ールを所定の場所に入れるのが、より容易であるからで
ある。このようにして形成されるシールの密度を増すた
めに可能な最大限に鉛ウールを圧縮する必要があるの
で、この工程は時間がかかる。
よって相互に結合した3枚のガラスシートからなる第1
のアセンブリに、前記2つの非接合ガラスシートを並置
する。これらの工程は、作業者が既にはめ込まれた枠の
中で作業しなければならないので、実施するのに技能を
要する。各ガラスシートを所定の位置に配置した後、前
記ガラスと前記枠の間の隙間を鉛ウールで充填する必要
があり、これもやはり非常に長時間の工程である。この
段階では前記ウールを圧縮して入れることはこの枠の只
1つの側に限られるので、一層時間がかかる。
び消費される時間は、これら窓の製造コストを相当に増
した。
製造が簡単で、上述の方法に必要な時間よりも短い時間
ですむ、高エネルギー放射線及び/又は中性子線に対す
る保護を提供する窓を創り出すことである。
的は、高エネルギー放射線及び/又は中性子線に対して
保護を提供する少なくとも1つの光学ユニットから、並
びに前記光学ユニットを取り囲む枠から形成され、前記
光学ユニットと前記枠はキャストし硬化することの可能
な材料で充填された窓によって達成される。
点を有し、特に、前記キャスト可能な材料は、それがキ
ャストされる間、前記材料を圧縮する操作を必要とする
ことなく、前記光学ユニットと前記枠の間に設けられた
空間又は隙間を充填する。
全な光学ユニットを窓枠にはめる前に作り、次いで前記
キャストし硬化することの可能な材料をキャストするこ
とが可能であることである。先に述べた方法と相違し
て、前記光学ユニットの構築は窓枠内で完了することが
意図されていない。
質な及び/又は中性子防止粒子を添加されている。その
ような材料は、樹脂であってもよいが、有機材料の耐放
射線は幾つかの用途において満足なものではない。
ャストし硬化することの可能な材料はコンクリートであ
り、有利には、この室の壁の残りに較べて非常に均一な
放射線保護のレベルを作りだすように、その窓をはめ込
むことの意図された室の壁を作りだしているコンクリー
トと同じになるように選ばれる。選択されたコンクリー
トは、有利には、それに密度約4.5を与えるために鉄
鉱石を添加し、並びに/又は中性子を吸収し及び/もし
くはγ線を減じるホウ素もしくは水素化物を添加する。
は化学量論的な量の水を含有する。この方法では、光学
ユニットの品質を害し、特にガラスシートの接合を害す
る過剰な水は残らない。
材料のシート又はフィルムが前記光学ユニットを囲み、
こうして前記光学ユニットとキャスト可能な材料の間の
接触の全てのリスクを防ぐ。これは、例えば、この光学
ユニットが前記コンクリート中に含まれる水と接触する
全てのリスクを回避する。
ットは角錐台の形状、即ち、ピラミッドの形状において
上面と下面が平行である形状をしている。そのような形
状は、特に、キャストし硬化可能な材料が光学ユニット
の周りをより容易に流れることを可能にする。そのよう
なユニットを得るために、各ガラスシートには、これら
のシートが角錐台の光学ユニットを形成するように、傾
いた端部が設けられている。第1の具体例によれば、各
ガラスシートは同じ傾斜を有する傾いた端部を設けられ
ている。本発明の第2の態様によれば、前記傾いた端部
の傾斜は各ガラスシートについて少し異なり、前記ユニ
ットは少なくとも2つのガラスシートを有する。
詳しくは、前記光学ユニットを取り囲むプラスチックの
シート又はフィルムの場合には、前記光学ユニットの傾
いた端部に平行に通過する放射線の全てのリスクは排除
される。これは、第1シートの端部に平行な放射線は次
のものの端部によって停止される。
れ、それ故、特に鋳鉄材料を要する通常の方法に較べる
と、廉価である。有利には、この枠はその全周の周りに
段を有している。この段は、一方では、取り付けの間、
この窓をその中に取り付ける壁中に設けられた相補的な
形状の段の上に支えるようにこの窓を置くことを可能に
する。他方では、この枠内の段はその内面上にキャスト
可能な材料で充填されている。他の具体例において、特
に、必要なキャスト可能な材料の量を制限するために、
鋳鉄のブロックもこの枠中の段を充填してもよい。
スト可能な材料を成形し、次いで除くためにのみ使用さ
れる。
ための方法である。本発明によれば、このプロセスは、
予め製造された光学ユニットを、このユニットの光学軸
を鉛直方向に向けて、その大きな表面を支えとして枠内
に置き、次いで前記光学ユニット及び前記枠の間にキャ
ストし硬化することの可能な材料をキャストすることに
ある。この具体例によれば、この材料はこの光学ユニッ
ト及び枠の間に設けられた空間又はすき間を満たす。そ
れ故、基部で材料を圧縮する手動の作業は何ら必要でな
く、この材料は自然に流れる。更に、このステップは単
純であるか、又はこの光学ユニットの角錐台形状の故
に、充填されるべき空間が下へ行くほど狭くなるので、
少なくともスピードアップされる。
るそのような窓の製造方法は、それ故、一方では、製造
を簡単にしてそのコストを下げ、他方では、高エネルギ
ー放射線及び/又は中性子線に対する完全な保護を提供
する窓をもたらす。
示す図面に関する本発明の具体例の説明から、以下に現
れるであろう。
2、3、4、5、6からなる光学ユニットを有する。こ
れらのガラスシートの各々は、γタイプの高エネルギー
放射線に対する及び/又は中性子線に対する保護を提供
する組成を有する。これらのガラスシートは厚さが10
0〜300mmであり、相互に接合されて光学ユニットを
形成している。この窓は更にシート−金属枠7を包含す
る。この枠7はその全周に、それ故、窓1の全周の周り
に、段8を有する。この段8は窓1に適合させ配置する
目的で壁中に設けられた開口部中に適合させ配置するこ
とを可能にし、この壁はこの窓1の枠7中の段の形状に
相補する形状の段を有する。これらの2つの相補的な段
の組み合わせは、一方では、窓1が正確に適合し、他方
では高エネルギー放射線及び/又は中性子線に対する完
全な保護を与える。
製造される。より詳しくは前記ガラスシート2、3及び
4を相互に接合することにより製造される。これらの接
合操作は当技術分野において公知にいずれかの方法を用
いて実施される。次に、ガラスシート5及び6を、周辺
接合を用いて加える。このタイプの周辺取り付けは、C
LIMALITなる名称の下に市販されている窓ガラス
アセンブリと同じようにして不透過性シール9によって
達成される。
0を設けてもよい。その場合、これらのチューブ10は
ガラスシート4及び5の間並びにガラスシート5及び6
の間の空気空洞を換気させ、特に光の透過を妨げる霧の
形成の全てのリスクを排除する。5枚のガラスシート
2、3、4、5、6からなる光学ユニットはこのように
して形成され、このユニットは角錐台形を有し、ガラス
シート2、3、4、5及び6の各々は斜めの側を有す
る。
ラスシート、より詳しくはそれらの全領域に亘って接合
していないガラスシートの表面は、反射防止処理をされ
ていてもよい。
業を行う。即ち、枠7は鉛直に置かれ、光学ユニットの
上に固定されたリム11上に乗る。次いで、この光学ユ
ニットを前記枠7内に、その大きな面12の上に乗るよ
うに置き、この面はリム11上に乗る。エチレン−プロ
ピレンタイプのシールがリム11及び大きな面12の間
に設けられ、前記光学ユニット/枠7のアセンブリがシ
ールされることを確保する。この光学ユニットをはめ込
むと、作業者は前記光学ユニット及び枠7の間の空間に
コンクリート14を注入する。前記コンクリート14は
相対密度が4より大きく、好ましくはその中に窓1が挿
入された壁に使用されたものと同じとなるように選ばれ
る。その流動性の故に、このコンクリート14は硬化の
前に全空間を満たす。更に、硬化の間、この光学ユニッ
トの上にコンクリート14によってフープ応力が掛か
り、これは更に枠7及び光学ユニットの間の空間が完全
に満たされるのを確保する。
イプ10を、コンクリート14からオリフィス15が突
き出るように、それらがコンクリート中に埋め込まれる
ように設ける。
リート14中に含まれる水によって攻撃されるのを防ぐ
ために、このコンクリートには化学量論的量の水を供給
する。
おいて、前記光学ユニットを囲むフィルム又は樹脂を設
け、こうしてこの光学ユニットがコンクリート14中に
含まれている水と接触する全てのリスクを排除すること
も可能である。
造した鉛のブロック16を段8に対応する枠7の内部領
域に枠の周辺の周りに設ける。これらブロック16は任
意であるが、前記段8の領域内において放射線保護に寄
与するであろう。
ラスシートは傾斜した縁を有し、この傾斜部の傾きはガ
ラスシート毎に異なる。そのような具体例は、特に前記
光学ユニットを囲むプラスチックのシート又は樹脂の場
合、ガラスシート6の傾斜部の傾きに平行な放射線は、
コンクリート14によって、又は他のガラスシートの1
つによって吸収されることを可能にし、光学ユニット及
びコンクリート14の間の結合領域は、この光学ユニッ
トの全長さに亘って直線状ではない。
て、高エネルギー放射線及び/又は中性子線に対して有
効な保護を提供する。更に、この窓の構築は通常の方法
よりも迅速であり、それ故より安価である。特に、キャ
ストし硬化可能な材料、例えばコンクリートの使用は、
非常に迅速で枠7及び光学ユニットの間に設けられた空
間を完全に満たす。更に、この方法は他の利点を有す
る。即ち、コンクリート14はそれがキャストされると
き空の空間を完全に満たすので、窓ガラスアセンブリの
端部の寸法精度は通常の方法のように厳密ではなく、ま
たフープ応力の故に有利であるからである。こうして、
成形されたままのガラスシート2、3、4、5、6の端
部を維持すること、即ち何らの仕上げ工程なしとするこ
と、特にざらざらを除く目的で仕上げをする工程なしと
することが可能である。これは、ざらざらがあるとして
も、コンクリート14はガラスシートの端部を完全に覆
うからである。それ故、本発明のこの態様は前記窓の製
造コストを更に減らすように見える。
Claims (10)
- 【請求項1】 高エネルギー放射線及び/又は中性子線
に対する保護を与える少なくとも1つの光学ユニット、
並びに枠を有する窓において、前記光学ユニットと前記
枠の間の空間がキャストし硬化することの可能な材料で
充填されている窓。 - 【請求項2】 前記キャストし硬化することの可能な材
料が重質の及び/又は中性子防止粒子で充填されてい
る、請求項1に記載の窓。 - 【請求項3】 前記キャスト可能な材料がコンクリート
である、請求項1又は2に記載の窓。 - 【請求項4】 前記コンクリートが化学量論的量の水を
含有する、請求項3に記載の窓。 - 【請求項5】 不透過性の材料が前記光学ユニットを取
り囲んでいる、先行のいずれか1項に記載の窓。 - 【請求項6】 前記光学ユニットが角錐台の形状を有す
る、先行のいずれか1項に記載の窓。 - 【請求項7】 前記光学ユニットが少なくとも2つのガ
ラスシートからなり、ここに各シートは傾斜した端部を
有し、ここに各ガラスシートの端部に形成された傾斜の
勾配が、各ガラスシートについて異なる、請求項6に記
載の窓。 - 【請求項8】 前記枠がシート材料で作られている、先
行のいずれか1項に記載の窓。 - 【請求項9】 前記枠がその全周縁の周りに段を有す
る、請求項8に記載の窓。 - 【請求項10】 光学ユニットから、及び枠から構成さ
れる窓の製造方法であって、ここに前記光学ユニットが
前記枠の1つの面の上に載せられ、その光学軸は鉛直に
向いており、キャストし硬化することの可能な材料が前
記光学ユニット及び枠の間にキャストされる製造方法。
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