JPH10325471A - 高温ガス用バタフライ弁 - Google Patents

高温ガス用バタフライ弁

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JPH10325471A
JPH10325471A JP15039297A JP15039297A JPH10325471A JP H10325471 A JPH10325471 A JP H10325471A JP 15039297 A JP15039297 A JP 15039297A JP 15039297 A JP15039297 A JP 15039297A JP H10325471 A JPH10325471 A JP H10325471A
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JP
Japan
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bearing
support shaft
butterfly valve
expanded graphite
valve
Prior art date
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Pending
Application number
JP15039297A
Other languages
English (en)
Inventor
Koju Ozaki
幸樹 尾崎
Masatoshi Inoue
正俊 井上
Shigehiro Kawai
重広 河合
Yutaka Yamada
山田  豊
Hideyumi Matsumura
秀弓 松村
Takayuki Shibayama
隆之 柴山
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Daido Metal Co Ltd
Original Assignee
Daido Metal Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 軸受と支持軸との間のクリアランスを小さく
支持できるバタフライ弁とする。 【解決手段】 軸受7を筒形の弁箱2に装着する。軸受
7は金網に膨張黒鉛を充填したシート片を円筒形に湾曲
して形成し、その摺動面を膨張黒鉛によって覆ってい
る。軸受7に弁板3の支持軸10を取付けると、クッシ
ョン性のある膨張黒鉛の摺動面によって支持軸10を密
着して支持するために、ガタ付きが少ない状態で支持軸
10を支持する。また、高温ガスにより高温に加熱され
た支持軸10が膨張しても、膨張黒鉛の優れた耐熱性及
びクッション性によって支持軸10の回転操作は円滑に
行なうことができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、高温ガス用のバ
タフライ弁に関する。
【0002】
【従来の技術】焼結炉や焼却炉などの加熱炉から排出さ
れる高温ガスのガス流通路においては、ガスの流通・停
止を制御するためにバタフライ弁が介装されている。従
来からのバタフライ弁50として図8に示すものが知ら
れている。この従来のバタフライ弁50では、軸孔51
を設けた円筒形の弁本体52内に、ガス流通路を開閉す
る弁板53が取付けられている。弁板53の上下両縁か
ら突出して支持軸54が設けられていて、支持軸54の
両端が軸受55に回転可能に支持されている。そして支
持軸54に連結された図示しない開閉操作機構が回転操
作されると、支持軸54がその軸心を中心として回転
し、これによって、弁板53がガス流通路に対して直交
する姿勢から平行した姿勢の約90度の間を回転して、
高温ガスの通過量を調整、停止することができるように
なっている。
【0003】ここで、高温ガスのガス流通路に設けたバ
タフライ弁50では、ガス流通路が閉塞されると外気温
度まで冷却され、一方、高温ガスが流通する際には高温
に加熱されることになる。このため、従来のバタフライ
弁50では、温度変化に伴って支持軸54や軸受55な
どが膨張しても、支持軸54を円滑に回転させるため
に、支持軸54と軸受55との間に大きなクリアランス
を設けて支持している。また、このクリアランスを通っ
て高温ガスが外部へ漏出するのを防止するためには、軸
受55の外部に、シールパッキン56などのシール構造
が設けられている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、支持軸54と
軸受55との間のクリアランスを大きくすると、支持軸
54がガタ付いて、弁本体52と弁板53との間に隙間
を生じて、流通路の閉止が十分に行なうことができなく
なったり、弁本体52の内面に弁板53の一部周縁が引
っかかって開閉操作が円滑に行なわれないなどの課題を
有していた。また、高温ガスの外部への漏出を防止する
ためには高温に耐えるシール構造を設ける必要があるな
ど、その構造が複雑なものとなっていた。
【0005】そこで、この発明では、金網に膨張黒鉛を
充填したシート片を円筒形に湾曲して形成して、その摺
動面が膨張黒鉛によって覆われた軸受とすることによ
り、軸受の摺動面に支持軸を密着(クリアランスを小さ
く)して支持することができて、支持軸のガタ付きが少
なく、構造の簡単なバタフライ弁とすることを目的とし
ている。
【0006】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明では、金
網に膨張黒鉛を充填したシート片を円筒形に湾曲して軸
受を形成して、その摺動面が膨張黒鉛によって覆われて
いる。この構成によって、支持軸はクッション性のある
膨張黒鉛の摺動面に密着して支持することができるため
に、ガタ付きが少ない状態で支持軸が支持される。ま
た、高温に加熱されて支持軸が膨張しても、膨張黒鉛の
優れた耐熱性及びクッション性によって支持軸の回転操
作が円滑に行なわれる。
【0007】なお、膨張黒鉛には、耐熱性に優れたカー
ボン、グラファイト、BNなど固体潤滑剤を30重量%
以下混合して、さらに摩擦係数を小さくすることができ
る。なお、固体潤滑剤の含有量が30重量%を越える
と、成形性が低下するため好ましくない。また、フェノ
ール樹脂、エポキシ樹脂、ポリアミド樹脂、ポリアミド
イミド樹脂などのバインダを1〜15重量%添加すると
膨張黒鉛の機械的強度をさらに向上することもできる。
【0008】金網は膨張黒鉛の保持性や機械的強度を高
める。特にエキスパンドメタルや経糸と緯糸との交差点
が結合された平織金網などでは、シート片に加わるせん
断力によって、交差点の経糸と緯糸にずれを生じないた
め、膨張黒鉛の保持性が高くなり、望ましい(請求項
2)。特にエキスパンドメタルは、千鳥状のスリットを
入れて引き伸ばされているためにエッジが鋭く、膨張黒
鉛の保持性がさらに高くなる。請求項3の発明では、シ
ート片は裏金に金網が接合され、この金網に膨張黒鉛を
充填している。裏金に金網を接合したことにより、軸受
の保形性や機械的強度をさらに高めることができる。
【0009】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1の発明で
は、筒形の弁箱と、弁箱に設けた軸受に回転可能に軸支
された支持軸に取付けられた弁板によってガス流通路を
開閉する高温ガス用バタフライ弁において、軸受は、金
網に膨張黒鉛を充填したシート片を円筒形に湾曲して形
成して、その摺動面が膨張黒鉛によって覆われている、
としたことによって、支持軸のガタ付きが少ない、構造
の簡単なバタフライ弁とすることができる。請求項3の
発明では、シート片は裏金に金網が接合されており、そ
の金網に膨張黒鉛を充填しているために、軸受の保形性
や機械的強度の高いバタフライ弁とすることができる。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施の形態を詳
細に説明する。バタフライ弁1は、図1に示すように、
略円筒形の弁箱2の内空を閉鎖する円板形状の弁板3が
取付けられている。弁箱2の外縁には、フランジ部4が
設けられて、ガス流通路に連結して取付可能とされてい
る。また、弁箱2の上下には、弁板3を回転可能に取付
ける上下軸孔5、6がそれぞれ形成されていている。弁
箱2の下部に開口する下軸孔5は、図2に示すように、
内空を円柱形とされ、この下軸孔5に図4に示す下軸受
7が挿入して取付けられている。また、上軸孔6は、下
軸孔5とほぼ同様に内空を円柱形とした上軸孔6が形成
され、この上軸孔6に下軸孔5と同じ上軸受8が嵌合さ
れている。そして上開口にはシール蓋9により密閉され
ている。
【0011】円形の弁板3には、この外縁から上下に突
出する上下支持軸10、11がそれぞれ設けられ、この
上下支持軸10、11が上下軸孔5、6にそれぞれ嵌め
込まれて、支持されている。また、下支持軸10の下側
は、図1に示すように開閉操作機構12に連結されてい
て、回転操作機構12による回転操作により、下支持軸
10がその軸線を中心として回転可能とされている。こ
の回転操作機構12によって、管路を閉塞する姿勢か
ら、弁板3を約90度の間を回転して、完全開放する姿
勢に至る操作によって、ガスの流通量を調整、停止する
ことができるようになっている。
【0012】図4に示す上下部の軸受7、8は、図5に
示すシート材20を方形に切断して、所定寸法のシート
片21となし、これを円筒形に湾曲成形したものであっ
て、シート材20は厚さ0.5mmステンレス鋼板から
なるエキスパンドメタル22を約850°Cで焼鈍した
後、シート状の膨張黒鉛23を重ね合わせて圧着し、厚
さ0.5mmとしたものである。これにより、膨張黒鉛
23は、図5のようなアンカー効果の大きい断面構造で
あるエキスパンドメタル22によっての大きな保持力に
よって支持される。そして、円筒形の軸受7、8を上下
の軸孔5、6にそれぞれ挿入すると、そのクッション性
によって軸孔5、6に密着して取付けられてシール性が
発揮される。また同様に支持軸10、11をガタ付くこ
となく密着して支持する。これにより支持軸10、11
との間のシール性が確保され、高温ガスが外部に漏れる
ことが防止される。また、高温ガスが流通するとバタフ
ライ弁1全体が加熱され、特に支持軸10、11が熱膨
張しても、軸受7、8の摺動面がクッション性に優れた
膨張黒鉛23により覆われているために、その優れた耐
熱性と摺動特性によって、弁板3の円滑な開閉操作が行
なわれる。このように、軸受孔5、6を図2および3に
示すように、内空を円柱形とし、これに円筒形の上下軸
受7、8をそれぞれ嵌合するという簡単な構造で、優れ
たシール性と弁板3による円滑な開閉動作が得られる。
【0013】なお、上述した実施の形態においては、上
下の軸孔5、6にそれぞれ軸受7、8を装着した例を示
したが、下軸孔5に膨張黒鉛からなる軸受7を用い、上
軸孔6には、従来からの軸受構造とすることもできる。
【0014】図6、図7は他の実施の形態を示し、図6
に示すシート材30は、厚さ0.5mmのステンレス鋼
板からなる裏金31に、厚さ0.5mmのステンレス鋼
板からなるエキスパンドメタル32をニッケルろう材3
3によってろう付けしたものに、コールタールまたは水
ガラスなどからなる接着剤を塗布した上で、シート状の
膨張黒鉛34を重ね合わせて圧延機により圧着して厚さ
1mmに形成している。このシート材30を打抜きプレ
スによりクリンチ凹部35と、クリンチ凸片36を設け
た略方形に切断してシート片を形成した。次に、このシ
ート片を円筒形に湾曲して、クリンチ凹部35内にクリ
ンチ凸片36を嵌め入れて係合し、円筒形に形成したも
ので、これによって軸受38としている。
【0015】このように構成された円筒形の軸受38
は、裏金31によって外側を支持しているために高い保
形性と取り扱いが容易になる。また、内面の膨張黒鉛3
4が支持軸を密着して支持しており、又クリンチ形状で
あるために高いシール性が発揮されて、高温ガスが外部
に漏れることが防止される。また、高温ガスにより加熱
されて支持軸が膨張しても、軸受38のクッション性に
よって、良好な軸受特性が発揮される。特にこの実施の
形態では、裏金31の厚さを調整することによって、軸
受38の肉厚を容易に調整することができて、種々の大
きさのバタフライ弁に容易に適用することができる。
【0016】なお、上述した2つの実施の形態において
は、金網としてエキスパンドメタル22、32を使用し
た例を示しているが、経糸と緯糸とにより編んだ金網
や、平板に設けた多数の透孔によって網状に形成した金
網など、膨張性黒鉛を保持して保形性に優れたものであ
れば使用することができる。特に平織金網では、経糸と
緯糸との交差点を焼結またはめっき等で結合することに
よって、円筒形に湾曲成形する際に膨張性黒鉛の保持性
に優れたものとすることができる。
【0017】また、上述した2つの実施の形態において
は、膨張黒鉛23、34を用いた例について説明した
が、膨張黒鉛23、34に耐熱性に優れたカーボン、グ
ラファイト、BNなど固体潤滑剤を混合して、さらに摩
擦係数を小さくして、円滑な回転をする軸受とすること
もできる。また、フェノール樹脂、エポキシ樹脂、ポリ
アミド樹脂、ポリアミドイミド樹脂などのバインダを1
〜15重量%添加した膨張黒鉛23、34によって機械
的強度をさらに向上することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】縦断面図である。
【図2】下部軸受部を示す拡大縦断面図である。
【図3】上部軸受部を示す拡大縦断面図である。
【図4】軸受の斜視図である。
【図5】シート材の断面図である。
【図6】他の実施の形態を示すシート材の断面図であ
る。
【図7】他の実施の形態を示す軸受の斜視図である。
【図8】従来例の下部軸受部を示す拡大縦断面図であ
る。
【符号の説明】
1…バタフライ弁 2…弁箱 3…弁板 5、6…軸孔 7、8…軸受 10、11…支持軸 12…開閉操作機構
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 山田 豊 名古屋市北区猿投町2番地 大同メタル工 業株式会内 (72)発明者 松村 秀弓 名古屋市北区猿投町2番地 大同メタル工 業株式会内 (72)発明者 柴山 隆之 名古屋市北区猿投町2番地 大同メタル工 業株式会内

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 筒形の弁箱と、該弁箱に設けた軸受に回
    転可能に軸支された支持軸に取付けられた弁板によって
    ガス流通路を開閉する高温ガス用バタフライ弁におい
    て、 前記軸受は、金網に膨張黒鉛を充填したシート片を円筒
    形に湾曲して形成して、その摺動面が膨張黒鉛によって
    覆われていることを特徴とする高温ガス用バタフライ
    弁。
  2. 【請求項2】 金網は、エキスパンドメタルまたは経糸
    と緯糸との交差点が結合された平織金網からなる請求項
    1記載の高温用バタフライ弁。
  3. 【請求項3】 シート片は、裏金に金網が接合されてお
    り、その金網に膨張黒鉛を充填していることを特徴とす
    る請求項1、2記載の高温用バタフライ弁。
JP15039297A 1997-05-23 1997-05-23 高温ガス用バタフライ弁 Pending JPH10325471A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2005116420A1 (ja) * 2004-05-31 2005-12-08 Aisan Kogyo Kabushiki Kaisha スロットルボデー及びその製造方法
WO2013008268A1 (ja) * 2011-07-11 2013-01-17 三菱電機株式会社 バルブの軸シール構造

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