JP2903218B2 - バルブ - Google Patents

バルブ

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JP2903218B2
JP2903218B2 JP63298404A JP29840488A JP2903218B2 JP 2903218 B2 JP2903218 B2 JP 2903218B2 JP 63298404 A JP63298404 A JP 63298404A JP 29840488 A JP29840488 A JP 29840488A JP 2903218 B2 JP2903218 B2 JP 2903218B2
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知佳士 五味
幸博 宮下
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KITSUTSU KK
OOSAKA GASU KK
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Description

【発明の詳細な説明】 発明の目的 (産業上の利用分野) 本発明は、主として可燃性や毒性のガス又は液搬送す
る配管に用いる、弁軸をほぼ90度又は180度回転操作し
て開閉するバルブに関するものであり、特に、火災等の
高温時において、シートの密封性を保持又は一層向上さ
せたバルブに関するものである。
(従来の技術) 弁軸を90度又は180度回転操作して開閉するバタフラ
イバルブ、ボールバルブなどのバルブにおいて、バルブ
本体側のシート又は閉止部材側のシートは、従来、PTFE
(四ふっ化エチレン樹脂)やNBR(ニトリルゴム)のよ
うな合成樹脂や合成ゴムで作られる場合が多かった。
これらの材料は、密封性や耐久性に優れた材料として
極めて有用であるが、火災等の高温時には溶融、分解又
は焼失するので、バルブは密封性を失い、可燃性や毒性
のガス又は液の閉止ができず、被害の発生、拡大の防止
ができない。
(発明が解決しようとする課題) 本発明は、従来のバタフライバルブ、ボールバルブな
ど弁軸をほぼ90度又は180度回転操作して回転するバル
ブにおいて、火災等の高温時に、合成樹脂又は合成ゴム
で作られたバルブ本体側又は閉止部材側のシートが溶
融、分解又は焼失してバルブの密封性が失われてしまう
という問題点に鑑み、火災等の高温時でもシートの密封
性を失なわず被害の防止が可能なバルブを提供すること
を目的とする。
発明の構成 (課題を解決するための手段) 本発明は、上記の課題を解決するため、弁軸をほぼ90
度又は180度回転操作して開閉するバルブであって、バ
ルブ本体側のシート又は閉止部材側のシートを熱膨張性
材料で形成する構成とした。
また、このバルブにおいて、該シートを金属板又は金
属箔と薄板状の熱望調性材料を積層して形成した。
上記の場合、熱膨張性材料に熱膨張性黒鉛を用いるこ
とも可能である。
(作 用) 本発明のバルブは、火災等によって加熱されると、熱
膨張性材料で形成されたバルブ本体側又は閉止部材側の
シートが膨張し、バルブ本体と閉止部材との間を強固に
密封する。このため、これらのシートが多少摩耗したり
損傷したりしていても、確実に密封して、流体の流過を
完全に阻止する。
特に、上記熱膨張性材料として熱膨張性黒鉛を使用す
れば、高温において灰化や焼失することがなく、熱膨張
後に熱的に安定していて温度変化によって体積がほとん
ど増減しないので、温度が下がった後でも漏れを発生し
ない。
なお、上記においてシート材料として熱膨張性材料
を、シート以外に、パッキン、ガスケットにも利用すれ
ば、火災等の高温時に、シート部の漏れと共にバルブ本
体外への漏れをも同時に防げ、流体の流過防止効果が一
層拡大強化される。
(実施例) 以下、本発明の実施例を図面に従って説明する。
第1図は、本発明の一実施例であるバタフライバルブ
を示した部分断面正面図、第2図は、第1図に示したバ
タフライバルブのX−X断面を示す縦断面図である。
第1図及び第2図において、2はバタフライバルブ1
のバルブ本体、3は閉止部材であるジスク、4はバルブ
本体2に装着したシート、5は弁軸、8はパッキンであ
る。この弁軸5は、上部弁軸5aと下部弁軸5bに分割され
ており、シート4はシート押え6をバルブ本体2に螺入
してバルブ本体2に装着してある。また、上部弁軸5aの
上端にロック機構付きレバーハンドル7を固定してあ
り、上部弁軸5aの下側及び下部弁軸5bの上端にジスク3
が固定してある。
第1図及び第2図は、いずれも閉弁状態を示している
が、レバーハンドル7をロック機構の係合を外して回転
操作し、上部弁軸5aを介してジスク3を弁軸5の回りに
回転させて、バタフライバルブ1を開弁する。
なお、上記ジスク(閉止部材側のシート)3は、熱膨
張性材料の一種である熱膨張性黒鉛で形成されていて、
密封性、耐久性に優れている。
また、第3図に示したように、上記実施例のシート4
に代えて、金属板又は金属箔4aと薄板状の熱膨張性材料
4bとを積層してシート4を形成すると、熱膨張後の熱膨
張性材料が崩れ難く、シール性が増大する。
次に、上記実施例の作用について説明する。
バタフライバルブ1が火災等によって加熱されると、
熱膨張性材料で形成されたシート4が膨張し、バルブ本
体2とジスク3との間を強固に密封する。このため、シ
ート4が例え摩耗したり損傷したりしていても、確実に
密封して流体の流過を完全に阻止する。
特に、本例ではシート4を熱膨張性黒鉛で形成してい
るので、高温において灰化や焼失することがなく、しか
も熱膨張後でも熱的に安定しており、温度変化によって
体積がほとんど増減しないので、温度が下がった後でも
漏れを発生させない。
なお、パッキン8も熱膨張性材料で形成すると、火災
等の高温時に、バルブ本体2の外への漏れも同時に防
ぎ、流体流過防止効果が一層拡大される。
発明の効果 本発明によれば、次のような優れた効果が得られる。
(1)火災等の高温時にシートが溶融、分解又は焼失し
ないので、流体の漏れがおきない。
(2)火災等の高温時にシートが膨張してシートの密封
性を保持又は一層向上させるので、パルプ破損等に起因
する直接被害を防止し、被害の拡大を確実に防止するこ
とができる。
(3)事後に温度が下がっても、シートの体積が減少せ
ず、漏れが発生しない。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の一実施例であるバタフライバルブを示
す部分断面正面図、第2図は第1図のX−X断面を示す
縦断面図、第3図は第2図のシートの他の実施例を示し
た拡大部分断面図である。 1……バタフライバルブ、2……バルブ本体 3……閉止部材,ジスク、4……シート 4a……金属板又は金属箔 4b……薄板状の熱膨張性材料
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 森岡 正和 大阪府大阪市東区平野町5丁目1番地 大阪瓦斯株式会社内 (56)参考文献 特開 昭63−76963(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) F16K 1/22 - 1/226 F16K 5/06

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】弁軸をほぼ90度又は180度回転操作して開
    閉するバルブであって、バルブ本体側のシート又は閉止
    部材側のシートを熱膨張性材料で形成したバルブ。
  2. 【請求項2】該シートを金属板又は金属箔と薄板状の熱
    膨張性材料を積層して形成した請求項1記載のバルブ。
  3. 【請求項3】該熱膨張性材料が熱膨張性黒鉛である請求
    項1又は2記載のバルブ。
JP63298404A 1988-11-28 1988-11-28 バルブ Expired - Fee Related JP2903218B2 (ja)

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CN105090537A (zh) * 2015-05-27 2015-11-25 中国船舶重工集团公司第七一一研究所 低泄漏的高温蝶阀及其在船舶柴油机上的用途
CN112610703B (zh) * 2020-12-24 2022-09-06 厦门弗瑞特流体控制有限公司 一种具有密封保护结构的蝶阀

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