JPH10325225A - 多彩模様塗装面の補修シート及び補修シートセット並びに補修方法 - Google Patents
多彩模様塗装面の補修シート及び補修シートセット並びに補修方法Info
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- JPH10325225A JPH10325225A JP9152962A JP15296297A JPH10325225A JP H10325225 A JPH10325225 A JP H10325225A JP 9152962 A JP9152962 A JP 9152962A JP 15296297 A JP15296297 A JP 15296297A JP H10325225 A JPH10325225 A JP H10325225A
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Abstract
要することなく、極めて容易かつ短時間で行うことがで
き、しかも補修後に補修部と非補修部の間に視覚的に違
和感のない多彩模様とすることのできる補修シート及び
補修方法を提供する。 【解決手段】 多彩模様塗装面の補修に用いる補修シー
トであって、前記補修シートが、多彩模様塗料からなる
ランダムメッシュ層を少なくとも含んでなる。
Description
補修シート及び補修シートセット並びに補修方法に関
し、詳しくは、主として建築物の内外壁等の表面に形成
された多彩模様塗装面に発生した傷、汚れ等の塗膜欠陥
を補修するための補修シート及び補修シートセット並び
に補修方法に関する。
膜欠陥を補修する方法として、補修部を研磨して塗膜欠
陥を除去したうえで、その部分にスプレー塗装等の方法
で再塗装する方法が一般的に行われている。この補修方
法では、例えば、塗膜欠陥が建築物内外壁等の塗装面に
発生した場合、その補修塗りのために現場に塗装機を持
ち込まなければならず、またその塗装機のための動力も
必要となるなど、補修作業が大がかりになるという問題
がある。
る前記問題を解消するための方法が、特開平6−317
028号公報に開示されている。この方法は、補修を必
要とする部分の塗膜を所定形状に切り取って除去し、こ
の除去部に、補修部の塗装面と同一の塗装工程で形成さ
れた塗膜層を備えた補修シートを、前記塗膜除去部と同
一形状に切り取って貼着することからなる。しかしこの
方法は、補修部の塗膜を切り取って除去する必要があ
り、また補修シートを補修部の形状に合わせて精度よく
一致させて切り取る必要があるなど、補修作業が繁雑に
なるという問題がある。
めに、主として建築物の内外壁等に多彩模様塗装が盛ん
に行われつつある。この多彩模様塗装とは、例えばJI
SK 5667に記載されているようなものであって、
数種の色彩の異なった着色塗料を、大小さまざまの形状
の液状またはゲル状混合粒として互いに溶け合わない状
態で分散媒中に分散してなる多彩模様塗料を塗装したも
のであり、例えば天然石の風合いなどを壁面にもたせる
ことができるものである。このような多彩模様塗装の補
修には、その外観上の特徴のため、前記の単色塗装の補
修方法とは異なり、補修における仕上がりの外観向上と
作業性の向上が求められている。
模様塗装面の塗膜欠陥の補修を、熟練を要することな
く、極めて容易かつ短時間で行うことができ、しかも補
修後に補修部と非補修部の間に視覚的に違和感のない多
彩模様とすることのできる補修シート及び補修方法を提
供することである。
塗装面を補修するために、塗装面と同様な緻密で強固な
塗膜層を備えた補修シートを用いるという従来の発想と
は異なり、多数の小孔を有するランダムメッシュシート
からなる補修シートを用いることにより、予想外にも仕
上がりの外観と補修の作業性を同時に顕著に向上できる
ことを知り本発明を完成させた。
修に用いることのできる補修シートは、多彩模様塗料か
らなるランダムメッシュシートであることを特徴とする
ものである。
ュシートは、好ましくは補修する多彩模様塗装面に用い
た多彩模様塗料と同一の多彩模様塗料によって形成し、
さらに好ましくは、この補修用シートは、支持体上に剥
離可能に形成して補修シートセットとする。
は、多彩模様塗装面の補修部に、少なくとも1枚の前記
多彩模様塗料によって形成されたランダムメッシュ状の
補修シートを、接着剤を介して貼着することを特徴とす
るものである。
の好ましい態様においては、接着剤の材料を、補修シー
トに用いた多彩模様塗料と同一の多彩模様塗料または補
修シートに用いた多彩模様塗料に含まれる樹脂成分を接
着成分としてなる接着剤とする。
は、ランダムメッシュ状で柔軟性のある薄膜からなる多
彩模様のランダムメッシュシートを補修シートとして用
い、補修部の塗膜を切り取って除去することなく、補修
部を覆って貼着することを特徴としている。以下に本発
明をさらに詳細に説明する。補修シート 本発明の補修シートは、多彩模様塗料によってランダム
メッシュ状となるように形成されたことを特徴とするも
のである。
ートの一例を示す薄膜であり、図中黒色ないし灰色で表
される部分は着色混合粒であり、白色で表される部分は
開口部ないし小孔である。図1の補修シートは、着色混
合粒の部分が連続しており、かつ、開口部ないし小孔が
無数に形成されていることが分かる。
がランダムに形成された状態のシートをランダムメッシ
ュシートと称し、このようなものを補修シートとして用
いる。換言すれば、ランダムメッシュシートとは、着色
混合粒をランダムに吹き付けた場合のように、着色混合
粒の重なり合いが連続して形成されているが、独立した
不規則な形状および分布の開口部ないし小孔を有してい
る状態のシートを意味する。
67に記載されているようなものであって、数種の色彩
の異なった着色塗料を大小さまざまの形状の液状または
ゲル状混合粒(以下、着色混合粒ともいう)として互い
に溶け合わない状態で分散媒中に分散させたものであ
る。このような多彩模様塗料には、着色混合粒または分
散媒のいずれか一方を油性系とし他方を水性系とした水
中油型および油中水型多彩模様塗料、並びに両者を同一
系とした水中水型および油中油型多彩模様塗料がある。
前記いずれのタイプの多彩模様塗料も使用できるが、好
適には水中水型多彩模様塗料が挙げられる。このような
水中水型多彩模様塗料の例としては、特公昭51−61
75号公報に記載されているように、着色エマルジョン
樹脂塗料の液状粒子をゲル化膜でカプセル化し、これを
水性系分散媒中に分散してなるものがある。なお、この
カプセル化着色混合粒は、その表面を覆うゲル化膜のた
めに、補修シート形成過程で着色混合粒子同士の融着が
十分に行われないことがあり、形成する補修シートの強
度を低下させる場合があるが、水性系分散媒中に合成樹
脂エマルジョンを固形分比で例えば10〜30重量%程
度含有させておくとこれを改善できる。本発明において
は、このような合成樹脂エマルジョンを分散媒中に含有
する多彩模様塗料を用いて補修シートとすることが特に
好ましい。
合粒子を構成する樹脂成分および必要に応じて分散媒中
に含有させる合成樹脂エマルジョンの樹脂成分について
は、特に限定されるものではなく、塗料分野で公知の種
々の合成樹脂を構成成分とすることができる。このよう
な樹脂の具体例としては、アクリル系樹脂、塩化ビニル
系樹脂、酢酸ビニル系樹脂、ポリスチレン系樹脂、ポリ
エステル系樹脂、エポキシ系樹脂、ポリウレタン系樹
脂、シリコーン・アクリル系樹脂、フッ素系樹脂などが
挙げられ、特に建築用途への使用を目的とする場合に
は、耐候性や耐汚染性等に優れたシリコーン・アクリル
系樹脂が好ましい。あるいは、補修される部分と同一の
樹脂成分とすると、長時間経過後であっても違和感が少
ないという点で好ましい。
しくは、補修する多彩模様塗装面を形成する多彩模様塗
料と同一の多彩模様塗料、具体的には同成分、同色彩の
多彩模様塗料を用いて補修シートとすることができる。
このようにすることによって、補修直後あるいは長時間
経過して様々な環境にさらされた後であっても、補修さ
れる部分の多彩模様と補修シートの多彩模様とを略同一
にすることができるので、模様の違いによって生じる違
和感が解消でき、補修跡の目立たない極めて自然な仕上
がり外観となる。
ムメッシュシートが形成できれば特に限定されるもので
はないが、例えばスプレーガンを用いて多彩模様塗料を
吹き付け塗装することによって形成することができる。
この多彩模様塗料の吹き付け塗装においては、例えば4
00g/m2 ないしはそれ以上となるような塗布量で塗
布すると、塗料中の着色混合粒が互いに重なり合って被
塗布物の全面を均一に覆い、乾燥工程において着色混合
粒同士が融着して一枚の連続したフィルム状の塗膜を形
成する。しかし、その際の塗布量を特定量以下とする
と、形成される塗膜に着色混合粒の重なり合いのない部
分が無数に生じ、この部分が小孔を形成することとなる
ので、全体として見ると無数の小孔の形成されたシート
となる。
補修シートを作製する方法の一例としては、多彩模様塗
料を300g/m2 以下、好ましくは100〜300g
/m2 となるような塗布量で、口金口径4〜6mmのエ
アースプレーガンを用い、2〜5kg/cm2 の空気圧
で吹き付け塗装し、次いで、常温で5〜24時間または
40〜60℃で0.5〜2時間といった乾燥条件で乾燥
することによって形成することが挙げられる。この作製
例において、多彩模様塗料の塗布量が、例えば300g
/m2 より多くなると、この塗料中の着色混合粒の重な
り合いが充分に行われ、小孔がなくなるためランダムメ
ッシュシートを形成しなくなり、一方例えば100g/
m2 より少なくなるとランダムメッシュシートは形成さ
れるものの、シートの連続性が弱まるためシート強度が
小さくなり過ぎて、貼着作業時の取り扱い中にシートが
破れ易くなるので好ましくない。
の塗布量については、そこに含まれる着色混合粒の大き
さないし不揮発分濃度等によって大きな差が生じるた
め、一概に塗布量に特定するのが難しい場合があるが、
一つの目安として乾燥後のシート厚が例えば20〜60
μmの範囲となるようにしてもよい。
とを略同一にするために、さらに、補修シート作製時に
使用するエアースプレーガンや、空気圧、温度条件など
の塗布条件を多彩模様塗装面の塗装時と同様なものとし
てもよい。
のあるようなフレキシブルシートとする。通常の多彩模
様塗料で前記のようにして補修シートを製造すると、薄
膜で可撓性のあるシートが得られるが、このような補修
シートは、曲面部またはコーナー部の補修にも適したも
のとなる。
適当な支持体、具体的には支持体フィルム上で行うのが
好ましい。この支持体フィルムの表面は適当な離型剤で
処理し、形成されるランダムメッシュ層を剥離し易くし
ておくのが特に好ましい。支持体フィルム及びこのフィ
ルムを処理するための離型剤並びに処理方法等について
は特に限定するものではないが、粘着テープの分野で一
般的となっている種々のものが使用できる。支持体フィ
ルムの具体例としては、ポリエチレン、ポリエステル、
セロハン、ポリ塩化ビニル等のプラスチックフィルムな
いしシート、アルミ箔、銅箔、紙(上質紙、クラフト
紙、バーチメント紙、カレンダード紙等)、布などが挙
げられる。また、これら支持体フィルム表面を離型処理
するのに用いられる離型剤としては、シリコーン系重合
物、長鎖アルキルアクリレート重合物、長鎖アルキル変
性高分子、長鎖アルキルワーナー錯塩、ワックス等が挙
げられる。補修方法 本発明の多彩模様塗装面の補修方法は、前記補修シート
の少なくとも1枚を接着剤を用いて多彩模様塗装面の補
修部に接着することを特徴とする。
方法を図2を用いて説明する。図2(a)〜(d)は本
発明に係る多彩模様塗装面の補修方法による補修手順の
一例を示した断面図である。図2(a)において建築物
壁面等の基材1に多彩模様塗膜層2が形成され、この塗
膜層2は傷などによる塗膜欠陥5を含んでいる。図2
(b)は、上記塗膜欠陥5を補修するために、この塗膜
欠陥を覆って接着剤層3を塗布した状態であり、次いで
この接着剤層3の上に図2(c)に示すように補修シー
ト4が貼着される。
に、このシートを軽く押さえつけると補修シートの端縁
部および補修シートのランダムメッシュの開口ないし小
孔部から接着剤がはみ出し、はみ出し部3aを形成する
場合があるが、この場合、刷毛、指等により適宜ならす
ことによって図2(d)の3bで示すように補修シート
の端縁部では段差が解消され、ランダムメッシュの開口
ないし小孔部では、平滑面とすることができる。
きる接着剤としては、特に限定するものではなく、接着
剤分野で公知、慣用の種々の接着剤ないし粘着剤を用い
ることができる。また、補修部の多彩模様塗装面または
補修シートを形成する多彩模様塗料を接着剤として用い
ても良く、さらには前記多彩模様塗料中の着色混合粒な
いし分散媒に配合されている樹脂成分を接着成分として
なる接着剤を用いても良い。
剤とすることは、補修部塗膜、接着剤層、補修シート相
互間の塗膜特性を同一にすることができるので、補修部
に剥がれ、しわ、割れ等の欠陥が発生するのを防止で
き、耐久性に優れた補修が行える点で好ましい。また、
接着剤が多彩模様塗料中の着色混合粒ないし分散媒に配
合されている樹脂成分と同一の樹脂成分を接着成分とす
ることは、上記の耐久性に優れた補修が行える他に、こ
の接着剤は一般に透明性であり、被補修部からはみ出し
て塗布されたとしても、はみ出し部の接着剤の拭き取り
といった作業が不要となるばかりでなく、拭き取った場
合でも拭き取り部に模様くずれが発生せず、違和感のな
い補修が行えるという利点がある。したがって本発明に
おいてはこのような多彩模様塗料中の着色混合粒ないし
分散媒に配合されている樹脂成分と同一の樹脂成分から
なる接着剤を用いるのが特に好ましい。接着剤層の設け
かたは、スプレー、刷毛、コテなど任意の方法によるこ
とができる。
着は、1枚のみで行っても良いが、2枚ないしそれ以上
の複数枚となるように貼り重ねても良い。この場合、各
層の補修シートの切り取り形状は必ずしも同一とする必
要はない。むしろ各層を異なった形状とした方が、補修
部の輪郭をより複雑にすることができると共に複数枚と
することによって厚膜となった補修部の境界の段差の解
消にも役立ち、優れた仕上がり外観の補修が行えるので
好ましい。また、補修部が大きく凹んでいる場合には、
多数枚の補修シートを貼り重ねることにより凹部を解消
することができる。
合でも、本発明の補修シートはランダムメッシュ状であ
るので、補修シートを軽く押さえつけるだけで、ランダ
ムメッシュの開口ないし小孔から気泡を容易に逃がすこ
とができ、貼着不良といった欠点が解消できる。
支持体上で行われ、補修シートセットとした場合は、補
修シートを支持体から剥離することなくそのまま巻き取
ったり、積み重ねたりすることができるので、輸送、保
管時の取り扱い等に極めて便利である。
は、補修シートを支持体から剥がしてから貼着する方法
の他、支持体が付いたまま、接着剤を塗布した補修部に
貼り付け、その後に支持体を剥がす方法、さらに、補修
シートの表側が補修後の表側になるように、補修シート
を一度貼着用のシートに写し取ってから接着剤を塗布し
た補修部に貼り付ける方法を用いてもよい。
い状態でシート状に形成されてなるので、そのシートは
薄く、補修部に貼着した場合、そこに段差の生じること
がほとんど無く、仕上がり外観に優れた補修を行うこと
ができる。
で、補修部の形状に合わせて切り取るのに必ずしも刃物
を必要とせず、手で千切ることができるという利便性が
ある。特に手で千切ることによって、補修シートの端縁
部の形状がより複雑化し、補修部の輪郭を目立たなくす
る効果があり、補修シートを刃物で切り取った場合に比
較して、より自然な仕上がり外観の補修を行うことがで
きる。
さらに詳細に説明する。
kg/cm2 で塗布量600g/m2 となるように多彩
模様塗料を塗布、乾燥することによって補修する多彩模
様塗装面を作製し、得られた多彩模様塗装面に約2×2
cmの大きさで擦り傷をつけ、これを補修部とした。
模様塗装面の塗装に用いたものと同一の多彩模様塗料
を、口径5mmのリシンガンを用い、空気圧3kg/c
m2 で塗布量200g/m2 となるように離型紙上に吹
き付け塗装し、24時間室温乾燥して厚み40〜60μ
mのランダムメッシュ状の補修シートを作製した。
施例と同様の条件ではあるが、塗布量が600g/m2
となるように吹き付け塗装することにより、厚み150
〜200μmの小孔のない補修シートを作製した。
れる樹脂成分からなる接着剤を少量塗りつけ、乾燥しな
いうちに前記の補修シートを、以下の通り貼り付け、乾
燥した後補修部の外観を観察した。
うな大きさに指で千切り、補修部の塗膜を切り取ること
なくこれを補修部に貼り、指で軽く押さえつけた。実施
例の補修シートの場合は、補修シートの端部及びランダ
ムメッシュの開口部ないし小孔部から接着剤がはみ出た
が、指で均一に塗り広げることで貼着時に巻き込んだ気
泡を容易に取り除くことができ、補修シートの浮き、未
接着部分はなくなり、また補修シートの厚さが薄いの
で、補修シートの貼着による段差も感じられず、補修部
の多彩模様に連続性が見られ、補修したことが目立たな
い優れた仕上がり外観であった。一方、比較例の補修シ
ートを用いたものは、貼着時に巻き込んだ気泡が残り、
また、補修シートの厚みが段差として残り、明らかに補
修シートを貼ったことが解る仕上がり外観であった。
と全く同様にして補修シートの貼着作業を行ったとこ
ろ、実施例の補修シートは、補修シートを手で千切った
ものに比ベても、補修シートの切り取り端部が若干解る
程度で、補修シートの浮き、未接着部等のない優れた仕
上がり外観の補修部であった。一方、比較例の補修シー
トはさらに補修跡の目立つ仕上がり外観であった。
シートを用いて補修した。実施例の補修シートでは良好
に補修できたものの、比較例の補修シートでは補修シー
トが硬度が高いため、接着剤(クリヤー塗料)の接着力
よりも補修シートの復元力の方が強く、良好な貼着のた
めには長時間押さえておく必要があった。
の補修シートを手で約4×4cm角に千切って2枚重ね
貼りした場合、凹部が完全に解消でき、補修跡の目立た
ない仕上がり外観であったが、1枚の補修シートでは、
擦り傷部の凹部がわずかに残った。
ト及び補修方法によって、多彩模様塗装面の補修を、補
修シートを貼るだけで熟練を要することなく極めて容易
かつ短時間で行うことができ、しかも、補修部と補修シ
ートの間の多彩模様を違和感のない連続模様とすること
のできる高度な補修が実現できる。
開口部ないし小孔がランダムに形成されてなるランダム
メッシュシートであるので、貼着の際に気泡を巻き込ん
だとしてもその除去が容易であり、貼着不良などの欠点
の極めて少ない補修を行うことができる。この補修シー
トは比較的薄いシートであるので、凹凸や段差を低減
し、補修部を目立たなくすることができる。
部の多彩模様塗料と同一の多彩模様塗料によって形成さ
れたものである場合は、補修部の多彩模様と補修シート
の多彩模様とを略同一にすることができるので、補修部
の多彩模様に連続性をもたせることができ、模様の違い
によって生じる違和感が解消され、補修部の目立たない
仕上がり外観とすることができる。
離可能に形成して、補修シートセットとした場合は、こ
の補修シートの巻き取りあるいは積み重ねが容易となる
ので、輸送、保管時の取り扱いには極めて便利である。
記補修シートを接着剤を介して補修部に貼着することか
らなっているので、補修部の塗膜を切り取って除去し、
次いで補修シートを補修部の形状に合わせて切り取って
から貼るという従来技術とは異なり、補修部にそのまま
上から貼ることができ、補修シートの切り取り形状と補
修部の形状を厳密に合わせたり、補修部の塗膜を除去す
る必要がないなど補修作業が極めて容易に行える利点が
ある。特に、補修部が大きく凹んでいるような場合であ
っても、補修シートを複数枚貼り重ねることによって凹
部が解消され、補修跡の目立たない仕上がり外観とする
ことができる。
ランダムメッシュシートを形成するのに用いた多彩模様
塗料と同一の多彩模様塗料を接着剤とした場合は、補修
部の塗膜、接着剤層、補修シート相互間の膜特性を同一
とすることができ、補修部に剥がれ、しわ、割れ等の欠
陥が発生するのを防止でき、耐久性に優れた補修を行う
ことができる。
て、多彩模様塗料中の着色混合粒ないし分散媒中に含ま
れる樹脂成分と同一の樹脂成分を接着成分としたもので
ある場合は、上記と同様な耐久性に優れた補修が行える
他、補修シート貼着部から接着剤がはみ出したとして
も、その拭き取り作業が不要となり、また仮に拭き取っ
た場合でも拭き取りによる多彩模様の模様くずれが発生
せず、違和感のない補修を行うことができる。
の一例を示す薄膜の写真である。
よる補修手順の一例を説明する断面図である。(a)は
補修前の多彩模様塗膜層の一部に塗膜欠陥が存在する段
階、(b)は、補修部に接着剤を塗布した段階、(c)
は補修シートを貼着した段階、(d)は、補修シートか
らはみ出した接着剤を拭き取った段階を示す断面図であ
る。
Claims (6)
- 【請求項1】多彩模様塗装面の補修に用いることのでき
る補修シートであって、前記補修シートが、多彩模様塗
料からなるランダムメッシュシートであることを特徴と
する、多彩模様塗装面の補修シート。 - 【請求項2】前記ランダムメッシュシートが、補修する
多彩模様塗装面に用いた多彩模様塗料と同一の多彩模様
塗料によって形成されたものである、請求項1に記載の
多彩模様塗装面の補修シート。 - 【請求項3】請求項1または2に記載の多彩模様塗装面
の補修シートを、支持体上に剥離可能に形成してなるこ
とを特徴とする、補修シートセット。 - 【請求項4】多彩模様塗装面の補修部に、少なくとも1
枚の請求項1または2に記載の多彩模様塗装面の補修シ
ートを接着剤を介して貼着することを特徴とする、多彩
模様塗装面の補修方法。 - 【請求項5】前記接着剤が、前記補修シートに用いた多
彩模様塗料と同一の多彩模様塗料である、請求項4に記
載の多彩模様塗装面の補修方法。 - 【請求項6】前記接着剤が、前記補修シートに用いた多
彩模様塗料に含まれる樹脂成分を接着成分としてなる接
着剤である、請求項4に記載の多彩模様塗装面の補修方
法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP15296297A JP3916725B2 (ja) | 1997-05-27 | 1997-05-27 | 多彩模様塗装面の補修シート及び補修シートセット並びに補修方法 |
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---|---|---|---|
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Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH10325225A true JPH10325225A (ja) | 1998-12-08 |
JP3916725B2 JP3916725B2 (ja) | 2007-05-23 |
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