JPH1032423A - 導波管アレーアンテナ - Google Patents
導波管アレーアンテナInfo
- Publication number
- JPH1032423A JPH1032423A JP8200970A JP20097096A JPH1032423A JP H1032423 A JPH1032423 A JP H1032423A JP 8200970 A JP8200970 A JP 8200970A JP 20097096 A JP20097096 A JP 20097096A JP H1032423 A JPH1032423 A JP H1032423A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- waveguide
- array antenna
- antenna
- opening
- high frequency
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
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- Variable-Direction Aerials And Aerial Arrays (AREA)
- Waveguide Aerials (AREA)
- Radar Systems Or Details Thereof (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 スリット放射素子を用いる従来の導波管アレ
ーアンテナでは、不要な交差偏波成分を完全に抑制する
ため特別な手段が必要になる。使用する周波数がミリ波
帯以上の高い周波数の場合、スリット壁面の厚みが無視
できなくなる等の問題が生じる。 【解決手段】 給電用導波管の長手方向所定間隔にそれ
ぞれT型分岐で接続した接続用導波管を設け、これらの
接続用導波管の開口部をそれぞれ放射素子とする構成を
特徴とする。
ーアンテナでは、不要な交差偏波成分を完全に抑制する
ため特別な手段が必要になる。使用する周波数がミリ波
帯以上の高い周波数の場合、スリット壁面の厚みが無視
できなくなる等の問題が生じる。 【解決手段】 給電用導波管の長手方向所定間隔にそれ
ぞれT型分岐で接続した接続用導波管を設け、これらの
接続用導波管の開口部をそれぞれ放射素子とする構成を
特徴とする。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は導波管アレーアンテ
ナ、さらに詳しくは高い周波数、特にミリ波帯以上の周
波数を使用するレーダ等に用いる導波管アレーアンテナ
に関する。
ナ、さらに詳しくは高い周波数、特にミリ波帯以上の周
波数を使用するレーダ等に用いる導波管アレーアンテナ
に関する。
【0002】
【従来の技術】図4は、従来のこの種の導波管アレーア
ンテナの構成を示す斜視図であり、図において、1は方
形導波管、2,2a,2bはそれぞれスリット、3は所
望の偏波成分、4は不要な交差偏波成分、5は交差偏波
抑制格子である。図4に示す導波管アレーアンテナは良
く知られているように、方形導波管1の狭い方の管壁
(E面)に斜めにスリット2を設け、このスリット2を
放射素子とするアレーを構成して、細かい放射特性を実
現している。
ンテナの構成を示す斜視図であり、図において、1は方
形導波管、2,2a,2bはそれぞれスリット、3は所
望の偏波成分、4は不要な交差偏波成分、5は交差偏波
抑制格子である。図4に示す導波管アレーアンテナは良
く知られているように、方形導波管1の狭い方の管壁
(E面)に斜めにスリット2を設け、このスリット2を
放射素子とするアレーを構成して、細かい放射特性を実
現している。
【0003】但し良く知られているように、電流はスリ
ット2を斜めに切るため1個のスリット2からの放射は
斜め方向の偏波になる。従ってスリット2を、スリット
2aとスリット2bのように相反する傾をもつペアで構
成し、全体として、垂直な不要な交差偏波成分4がキャ
ンセルされる構成としている。然しながらこのような構
成としても不要な交差偏波成分4を完全に抑制すること
は難しく、レーダ等に使用する場合には、この不要な交
差偏波成分を完全に抑制するため交差偏波成分抑制格子
52を設けている。
ット2を斜めに切るため1個のスリット2からの放射は
斜め方向の偏波になる。従ってスリット2を、スリット
2aとスリット2bのように相反する傾をもつペアで構
成し、全体として、垂直な不要な交差偏波成分4がキャ
ンセルされる構成としている。然しながらこのような構
成としても不要な交差偏波成分4を完全に抑制すること
は難しく、レーダ等に使用する場合には、この不要な交
差偏波成分を完全に抑制するため交差偏波成分抑制格子
52を設けている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記のように従来の導
波管アレーアンテナは、不要な交差偏波成分を完全に抑
制するためには、導波管とは別に抑制手段を設ける必要
がある。またこの種のスリット放射素子は、導波管壁の
厚さを無視できるものとしているが、高い周波数、特に
ミリ波帯以上を使用する場合、波長に対して導波管壁が
無視できない厚みとなり、このスリット構造は使用でき
なくなる虞がある等の問題点があった。
波管アレーアンテナは、不要な交差偏波成分を完全に抑
制するためには、導波管とは別に抑制手段を設ける必要
がある。またこの種のスリット放射素子は、導波管壁の
厚さを無視できるものとしているが、高い周波数、特に
ミリ波帯以上を使用する場合、波長に対して導波管壁が
無視できない厚みとなり、このスリット構造は使用でき
なくなる虞がある等の問題点があった。
【0005】本発明はかかる問題点を解決するためにな
されたものであり、特にミリ波帯以上の高い周波数の送
受信を行うレーダ等に適する導波管アレーアンテナを提
供することを目的としている。
されたものであり、特にミリ波帯以上の高い周波数の送
受信を行うレーダ等に適する導波管アレーアンテナを提
供することを目的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明に係わる導波管ア
レーアンテナは、給電用導波管の長手方向所定間隔にそ
れぞれT型分岐で接続した接続用導波管を設け、これら
の接続用導波管の開口部をそれぞれ放射素子とする構成
を特徴とする。従って不要な交差偏波成分は発生せず、
高い周波数を使用する場合でも導波管壁の厚さを考慮す
る必要もなくなる。
レーアンテナは、給電用導波管の長手方向所定間隔にそ
れぞれT型分岐で接続した接続用導波管を設け、これら
の接続用導波管の開口部をそれぞれ放射素子とする構成
を特徴とする。従って不要な交差偏波成分は発生せず、
高い周波数を使用する場合でも導波管壁の厚さを考慮す
る必要もなくなる。
【0007】また、その断面が略コの字型の第1のブロ
ックと、長手方向所定間隔で短手方向に平行して上記接
続用導波管を複数形成した第2のブロックとを接合し、
上記第1のブロックの略コの字と上記第2のブロックと
で、上記それぞれT型分岐で上記それぞれ接続用導波管
が接続された上記給電用導波管を形成する構成を特徴と
する。従ってその製造も容易に行えるようになる。
ックと、長手方向所定間隔で短手方向に平行して上記接
続用導波管を複数形成した第2のブロックとを接合し、
上記第1のブロックの略コの字と上記第2のブロックと
で、上記それぞれT型分岐で上記それぞれ接続用導波管
が接続された上記給電用導波管を形成する構成を特徴と
する。従ってその製造も容易に行えるようになる。
【0008】さらに、上記それぞれのT型分岐にそれぞ
れマッチングセクションを設けたことを特徴とする。こ
れによりT型分岐における整合性の問題も解決できる。
れマッチングセクションを設けたことを特徴とする。こ
れによりT型分岐における整合性の問題も解決できる。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を図面を
用いて説明する。図1は本発明の導波管アレーアンテナ
の構成の一実施形態を示す斜視図であり、図において、
10はアンテナ本体を構成するアンテナブロック、11
はこのアンテナブロック10の長手方向に開けられた給
電用導波管、12はそれぞれアンテナブロック10の短
手方向に開けられた接続用導波管である。
用いて説明する。図1は本発明の導波管アレーアンテナ
の構成の一実施形態を示す斜視図であり、図において、
10はアンテナ本体を構成するアンテナブロック、11
はこのアンテナブロック10の長手方向に開けられた給
電用導波管、12はそれぞれアンテナブロック10の短
手方向に開けられた接続用導波管である。
【0010】図2は本発明の基本原理を説明するための
図であり、図2に示すように本発明の導波管アレーアン
テナは、給電用導波管11にT型分岐で接続した幅の狭
い接続用導波管12を所定間隔で配列する。従って各接
続用導波管12の開口部は、それぞれ導波管開口放射素
子となり、給電用導波管11の開口部110から入力さ
れる電波は、一定の結合量でそれぞれの接続用導波管1
2に分岐され、各導波管開口放射素子120から放射さ
れる。そしてこの導波管開口放射素子120を所定間隔
で配列して、アレーを構成する。
図であり、図2に示すように本発明の導波管アレーアン
テナは、給電用導波管11にT型分岐で接続した幅の狭
い接続用導波管12を所定間隔で配列する。従って各接
続用導波管12の開口部は、それぞれ導波管開口放射素
子となり、給電用導波管11の開口部110から入力さ
れる電波は、一定の結合量でそれぞれの接続用導波管1
2に分岐され、各導波管開口放射素子120から放射さ
れる。そしてこの導波管開口放射素子120を所定間隔
で配列して、アレーを構成する。
【0011】すなわち本発明の導波管アレーアンテナ
は、各導波管開口放射素子120を所定間隔で配列する
構成としたので、図4に示す従来のアンテナのように、
不要な交差偏波成分4は発生せず、この不要な交差偏波
成分4を完全に抑制するための交差偏波抑制格子5を取
り付ける必要もなくなる。また各放射素子を導波管開口
放射素子120としたため、従来のスリット放射素子を
使用するアンテナのように、ミリ波帯以上の高周波を送
受信させる場合でも、導波管壁を薄くするための配慮は
必要なくなる。
は、各導波管開口放射素子120を所定間隔で配列する
構成としたので、図4に示す従来のアンテナのように、
不要な交差偏波成分4は発生せず、この不要な交差偏波
成分4を完全に抑制するための交差偏波抑制格子5を取
り付ける必要もなくなる。また各放射素子を導波管開口
放射素子120としたため、従来のスリット放射素子を
使用するアンテナのように、ミリ波帯以上の高周波を送
受信させる場合でも、導波管壁を薄くするための配慮は
必要なくなる。
【0012】図3は、図1に示す導波管アレーアンテナ
を組立製造する構成部を示す図であり、図において、図
1と同一符号は同一部分を示し、21はその断面が略コ
の字型のコの字ブロック、22は所定間隔で短手方向に
平行にそれぞれ接続用導波管12を形成した接続用ブロ
ック、23は給電用導波管11と接続用導波管12との
整合性を高めるために設けられたマッチングセクション
である。すなわち一つのブロックに複数のT型分岐を形
成するのは容易でないため、コの字ブロック21と接続
用ブロック22とを別々に形成し、この二つのブロック
を接合することで本実施形態における導波管アレーアン
テナを組立る構成とし、製造も容易に行える構成とした
ものである。また、給電用導波管11と接続用導波管1
2との整合性を高める必要がある場合には、マッチング
セクション23を設ける構成とした。
を組立製造する構成部を示す図であり、図において、図
1と同一符号は同一部分を示し、21はその断面が略コ
の字型のコの字ブロック、22は所定間隔で短手方向に
平行にそれぞれ接続用導波管12を形成した接続用ブロ
ック、23は給電用導波管11と接続用導波管12との
整合性を高めるために設けられたマッチングセクション
である。すなわち一つのブロックに複数のT型分岐を形
成するのは容易でないため、コの字ブロック21と接続
用ブロック22とを別々に形成し、この二つのブロック
を接合することで本実施形態における導波管アレーアン
テナを組立る構成とし、製造も容易に行える構成とした
ものである。また、給電用導波管11と接続用導波管1
2との整合性を高める必要がある場合には、マッチング
セクション23を設ける構成とした。
【0013】
【発明の効果】以上説明したように本発明の導波管アレ
ーアンテナは、各放射素子をスリットではなく導波管開
口放射素子としたので、交差偏波を抑制するための特別
な手段を必要とせず、導波管壁の厚さを考慮する必要な
くミリ波帯以上の高い周波数に対しても支障なく動作す
るアンテナが得られ、高い周波数を用いるレーダのアン
テナとして最適なアンテナとできる。また、二つのブロ
ックを接合して組立る構成としたので、その製造も容易
に行える等の効果がある。
ーアンテナは、各放射素子をスリットではなく導波管開
口放射素子としたので、交差偏波を抑制するための特別
な手段を必要とせず、導波管壁の厚さを考慮する必要な
くミリ波帯以上の高い周波数に対しても支障なく動作す
るアンテナが得られ、高い周波数を用いるレーダのアン
テナとして最適なアンテナとできる。また、二つのブロ
ックを接合して組立る構成としたので、その製造も容易
に行える等の効果がある。
【図1】本発明の導波管アレーアンテナの一実施形態を
示す斜視図である。
示す斜視図である。
【図2】本発明の基本原理を説明するための図である。
【図3】本実施形態に係る導波管アレーアンテナを組立
製造する場合の構成を示す図である。
製造する場合の構成を示す図である。
【図4】従来のこの種の導波管アレーアンテナを示す斜
視図である。
視図である。
1 方形導波管 2,2a,2b それぞれスリット 3 所望の偏波成分 4 不要な交差偏波成分 5 交差偏波抑制格子 10 アンテナ本体(アンテナブロック) 11 給電用導波管 12 接続用導波管 21 コの字ブロック 22 接続用ブロック 23 マッチングセクション 110 給電用開口部 120 導波管開口放射素子
Claims (3)
- 【請求項1】 給電用導波管の長手方向所定間隔にそれ
ぞれT型分岐で接続した接続用導波管を設け、これらの
接続用導波管の開口部をそれぞれ放射素子とする構成を
特徴とする導波管アレーアンテナ。 - 【請求項2】 その断面が略コの字型の第1のブロック
と、長手方向所定間隔で短手方向に平行して上記接続用
導波管を複数形成した第2のブロックとを接合し、上記
第1のブロックの略コの字と上記第2のブロックとで、
上記それぞれT型分岐で上記それぞれ接続用導波管が接
続された上記給電用導波管を形成する構成を特徴とする
請求項第1項記載の導波管アレーアンテナ。 - 【請求項3】 上記それぞれのT型分岐にそれぞれマッ
チングセクションを設けたことを特徴とする請求項第1
項または第2項記載の導波管アレーアンテナ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8200970A JPH1032423A (ja) | 1996-07-12 | 1996-07-12 | 導波管アレーアンテナ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8200970A JPH1032423A (ja) | 1996-07-12 | 1996-07-12 | 導波管アレーアンテナ |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH1032423A true JPH1032423A (ja) | 1998-02-03 |
Family
ID=16433356
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP8200970A Pending JPH1032423A (ja) | 1996-07-12 | 1996-07-12 | 導波管アレーアンテナ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH1032423A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2002204240A (ja) * | 2000-06-23 | 2002-07-19 | Kobe Steel Ltd | 無線lanシステムおよび無線lanシステム用導波装置 |
US7423604B2 (en) | 2005-01-20 | 2008-09-09 | Murata Manufacturing Co., Ltd. | Waveguide horn antenna array and radar device |
JP2015149523A (ja) * | 2014-02-04 | 2015-08-20 | 株式会社東芝 | アンテナ装置およびレーダ装置 |
-
1996
- 1996-07-12 JP JP8200970A patent/JPH1032423A/ja active Pending
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2002204240A (ja) * | 2000-06-23 | 2002-07-19 | Kobe Steel Ltd | 無線lanシステムおよび無線lanシステム用導波装置 |
US7423604B2 (en) | 2005-01-20 | 2008-09-09 | Murata Manufacturing Co., Ltd. | Waveguide horn antenna array and radar device |
JP2015149523A (ja) * | 2014-02-04 | 2015-08-20 | 株式会社東芝 | アンテナ装置およびレーダ装置 |
US9912068B2 (en) | 2014-02-04 | 2018-03-06 | Kabushiki Kaisha Toshiba | Antenna apparatus and radar apparatus |
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