JP2003158421A - 誘電体漏れ波アンテナ - Google Patents

誘電体漏れ波アンテナ

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JP2003158421A
JP2003158421A JP2001355400A JP2001355400A JP2003158421A JP 2003158421 A JP2003158421 A JP 2003158421A JP 2001355400 A JP2001355400 A JP 2001355400A JP 2001355400 A JP2001355400 A JP 2001355400A JP 2003158421 A JP2003158421 A JP 2003158421A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 容易に且つ安価に製造できるようにする。 【解決手段】 誘電体基板1の漏出用金属ストリップ3
および地板導体2から離間した位置で誘電体基板1を挟
んで互い対向して帯状に延びて平行平板線路を形成する
一対の線路用金属ストリップ40A、40Bと、一対の
線路用金属ストリップ40A、40Bの側縁に所定間隔
に設けられ、平行平板線路に給電された電磁波を誘電体
基板1内で漏出用金属ストリップ3と交差する方向に分
岐出力する複数のスタブ41A、41Bとを有してい
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、誘電体漏れ波アン
テナを容易に且つ低コストに製造するための技術に関す
る。
【0002】
【従来の技術】準ミリ波帯やミリ波帯の通信等に使用可
能な平面型のアンテナとして、誘電体漏れ波アンテナが
ある。
【0003】図29は、この誘電体漏れ波アンテナの基
本構造を示すものであり、誘電体基板1の一面(図では
下面)側に地板導体2を設けて、電磁波を誘電体基板1
の厚さ方向と直交する方向へ伝送する誘電体誘電体線路
を形成し、誘電体基板1の反対面側に所定間隔で複数の
漏出用金属ストリップ3を設ける。
【0004】このように誘電体誘電体線路の表面に漏出
用金属ストリップ3を所定の間隔で設け、その漏出用金
属ストリップ3と交差する方向に電磁波を伝搬させる
と、誘電体基板内の電磁波が漏出用金属ストリップ3に
より、誘電体基板1の表面から漏出される。
【0005】この誘電体基板1の表面から漏出される電
磁波の放射特性は、漏出用金属ストリップ3の幅、間
隔、誘電体基板1内を伝搬する電磁波の波面(等位相
面)と漏出用金属ストリップ3との角度によって種々設
定が可能である。
【0006】例えば、誘電体基板1内を伝搬する電磁波
の波面を漏出用金属ストリップ3と平行にすれば、この
誘電体基板1の表面全体から漏出される電磁波のビーム
方向を、誘電体基板1の表面に直交し且つ漏出用金属ス
トリップ3の長さ方向と直交する面内に設定することが
できる。またこの面内におけるビーム方向は、主に漏出
用金属ストリップ3の間隔によって決定され、例えば漏
出用金属ストリップ3の間隔を放射しようとする電磁波
の誘電体誘電体線路内の線路内波長λgにほぼ等しく設
定すれば、ビーム方向を誘電体基板1の表面にほぼ直交
する方向に設定することができ、誘電体基板1の向きと
ビーム方向とをほぼ一致させることができる。
【0007】このような原理で電磁波を輻射する誘電体
漏れ波アンテナでは、誘電体基板1内に漏出用金属スト
リップ3とほぼ平行な波面を有する電磁波を伝搬させる
ための励振部4が必要となる。
【0008】この励振部4としては、電磁ホーンから出
力される球面波の電磁波を誘電体レンズ、パラボラ型の
反射鏡等を用いて波面が一直線状に揃った電磁波に変換
して誘電体基板1の端面に向いた面4aから出射する構
造のものが従来から用いられていた。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
ように励振部を電磁ホーン、誘電体レンズあるいはパラ
ボラ型の反射鏡等を用いて構成した従来の誘電体漏れ波
アンテナでは、構造が必然的に立体的になり、アンテナ
全体として大型化してしまう。
【0010】また、電磁ホーンや反射鏡は誘電体基板1
と別部材で構成しなければならず、コストがかかり、量
産ができないという問題があった。
【0011】本発明は、この問題を解決して、製造が容
易で量産に適した誘電体漏れ波アンテナを提供すること
を目的としている。
【0012】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
に、本発明の請求項1の誘電体漏れ波アンテナは、誘電
体基板(1)と、該誘電体基板の一面側に設けられ、前
記誘電体基板内でその厚さ方向と直交する方向に電磁波
を伝搬させる誘電体線路を形成する地板導体(2)と、
前記誘電体基板の少なくとも一方の面に所定間隔で平行
に設けられた複数の漏出用金属ストリップ(3)と、前
記誘電体基板内に前記複数の漏出用金属ストリップと交
差する方向に電磁波を伝搬させて、前記誘電体基板の前
記反対面から漏出させる励振部(24)とを有する誘電
体漏れ波アンテナにおいて、前記励振部が、前記誘電体
基板の前記一面側と反対面側の前記地板導体および前記
漏出用金属ストリップから離間した位置で、前記誘電体
基板を挟んで平行に対向して、平行平板線路を形成する
一対の線路用金属ストリップ(40A、40B)と、前
記一対の線路用金属ストリップの側縁に所定間隔に設け
られ、前記平行平板線路に給電された電磁波を前記誘電
体基板内で前記漏出用金属ストリップと交差する方向に
分岐出力する複数のスタブ(41A、41B、51A、
51B)とを有している。
【0013】また、本発明の請求項2の誘電体漏れ波ア
ンテナは、請求項1記載の誘電体漏れ波アンテナにおい
て、前記スタブは、前記一対の線路用金属ストリップの
側縁から所定の幅で前記線路用金属ストリップと直交す
る方向に所定距離延びた帯状に形成され、所定の周期で
設けられていることを特徴としている。
【0014】また、本発明の請求項3の誘電体漏れ波ア
ンテナは、請求項2記載の誘電体漏れ波アンテナにおい
て、前記一対の線路用金属ストリップの側縁には、前記
平行平板線路内の電磁波の線路内波長の1/4から前記
スタブの幅を減じた値にほぼ等しい幅と所定の深さと有
する反射抑圧用の切欠(42)が前記各スタブに隣接す
る位置に設けられていることを特徴としている。
【0015】また、本発明の請求項4の誘電体漏れ波ア
ンテナは、請求項3記載の誘電体漏れ波アンテナにおい
て、前記一対の線路用金属ストリップは、前記平行平板
線路の少なくとも末端側でその幅を段階的に狭めるよう
に形成され、該幅が変化する位置に前記スタブが設けら
れていることを特徴としている。
【0016】また、本発明の請求項5の誘電体漏れ波ア
ンテナは、請求項1〜4記載のいずれかの誘電体漏れ波
アンテナにおいて、前記スタブによって前記漏出用金属
ストリップ側と反対側に分岐される電磁波を前記漏出用
金属ストリップ側に反射させるための反射壁を備えたこ
とを特徴としている。
【0017】また、本発明の請求項6の誘電体漏れ波ア
ンテナは、請求項5記載の誘電体漏れ波アンテナにおい
て、前記反射壁が金属材によって形成され、一端側が前
記反射壁と電気的に接続され、他端側が前記誘電体基板
の反対面側で前記線路用金属ストリップに対向するよう
に延び、前記平行平板線路から空間へ直接輻射される電
磁波をシールドするシールド板(62)を備えたことを
特徴としている。
【0018】また、本発明の請求項7の誘電体漏れ波ア
ンテナは、請求項5記載の誘電体漏れ波アンテナにおい
て、前記反射壁が前記誘電体基板の端面によって形成さ
れ、一端側が前記地板導体と電気的に接続され、他端側
が前記誘電体基板の反対面側で前記線路用金属ストリッ
プに対向するように延び、前記平行平板線路から空間へ
直接輻射される電磁波をシールドするシールド板(6
3)を備えたことを特徴としている。
【0019】また、本発明の請求項8の誘電体漏れ波ア
ンテナは、請求項1〜5記載のいずれかの誘電体漏れ波
アンテナにおいて、前記誘電体基板の反対面側で前記線
路用金属ストリップと対向するように配置され、前記平
行平板線路から空間へ直接輻射される電磁波の位相と振
幅を前記漏出用金属ストリップによって漏出される電磁
波に合わせて輻射する輻射板(64)を備えたことを特
徴としている。
【0020】また、本発明の請求項9の誘電体漏れ波ア
ンテナは、請求項1〜4、請求項8記載のいずれかの誘
電体漏れ波アンテナにおいて、前記励振部が前記誘電体
基板のほぼ中央部に設けられ、該励振部の両側にそれぞ
れ複数の前記漏出用金属ストリップが設けられているこ
とを特徴としている。
【0021】また、本発明の請求項10の誘電体漏れ波
アンテナは、請求項9記載の誘電体漏れ波アンテナにお
いて、前記スタブが、前記一対の線路用金属ストリップ
の両方の側縁に設けられていることを特徴としている。
【0022】また、本発明の請求項11の誘電体漏れ波
アンテナは、請求項10記載の誘電体漏れ波アンテナに
おいて、前記一対の線路用金属ストリップの一方の側縁
に設けられた前記スタブは、他方の側縁に設けられた前
記スタブに対して前記平行平板線路内を伝搬する電磁波
の線路内波長のほほ゛1/2に等しい距離だけずれてい
ることを特徴としている。
【0023】また、本発明の請求項12の誘電体漏れ波
アンテナは、請求項1〜11記載のいずれかの誘電体漏
れ波アンテナにおいて、前記平行平板線路は、そのほぼ
中央から給電された電磁波を両端に伝搬するように構成
されていることを特徴としている。
【0024】また、本発明の請求項13の誘電体漏れ波
アンテナは、請求項1〜12記載のいずれかの誘電体漏
れ波アンテナにおいて、漏出用金属ストリップは前記誘
電体基板の前記反対面側に形成され、前記地板導体は、
前記漏出用金属ストリップに対向する位置で前記誘電体
基板の前記一面側に隙間なく密着していることを特徴と
している。
【0025】また、本発明の請求項14の誘電体漏れ波
アンテナは、請求項1〜12記載のいずれかの誘電体漏
れ波アンテナにおいて、前記地板導体は、前記誘電体基
板の前記一面側と空気を含む低誘電率層を挟んで対向し
ていることを特徴としている。
【0026】
【発明の実施の形態】以下、図面に基づいて本発明の実
施の形態を説明する。図1は、本発明を適用した誘電体
漏れ波アンテナ20の構成を模式的に且つ透視的に表し
ている。
【0027】この誘電体漏れ波アンテナ20は、例え
ば、無線による加入者系データ通信サービス方式の一つ
であるFWA(Fixed Wireless Acc
ess)システムあるいは車載用レーダ等に用いるため
のものであり、前記同様に、矩形の誘電体基板1とその
一面側(下面側)に設けられた地板導体2とで、電磁波
を誘電体基板内でその厚さ方向と直交する方向に伝搬す
る誘電体線路が形成され、誘電体基板1の反対面側(上
面側)には、複数の漏出用金属ストリップ3が所定間
隔、例えば誘電体線路内を伝搬する電磁波の線路内波長
λgとほぼ等しい間隔で平行に設けられている。
【0028】なお、誘電体基板1は、テフロン(登録商
標)、アルミナ、セラミック等が使用され、また、漏出
用金属ストリップ3は、誘電体基板1に対する金属膜の
印刷やエッチングによって形成されている。
【0029】また、誘電体基板1の一面側と地板導体2
との間には、誘電体線路を伝搬する電磁波の導体損を減
らすために、比誘電率が誘電体基板1の比誘電率より低
い空気やガス等の気体、誘電体からなる低誘電率層7が
設けられており、この低誘電率層7が例えば空気の場合
には、誘電体基板1と地板導体2とは、図示しないスペ
ーサによって隙間のある状態で対向するように一体化さ
れている。
【0030】また、各漏出用金属ストリップ3は、誘電
体誘電体線路内の反射成分を抑圧するために、互いに平
行で線路内波長λgのほぼ1/4だけ離れた2本の金属
ストリップ3a、3bによって構成されている。
【0031】即ち、漏出用金属ストリップ3を線路内波
長λgとほぼ等しい間隔の金属ストリップ3aだけで構
成すると、各金属ストリップ3aによって発生する反射
波が互いに同相となり効率が低下するが、上記のように
各金属ストリップ3aに対して線路内波長λgのほぼ1
/4だけ離れた位置に、各金属ストリップ3aと同一寸
法の金属ストリップ3bをそれぞれ設けると、両者の反
射波が互いに逆相となって反射成分を相殺することがで
きる。
【0032】なお、この金属ストリップ3a、3bはと
もに電磁波を漏出する作用を有しているので、上記のよ
うに漏出用金属ストリップ3を2つの金属ストリップ3
a、3bで構成した場合、誘電体基板1の表面から漏出
される電磁波の放射特性は、2つの金属ストリップ3
a、3bによって漏出される電磁波の放射特性を合成し
たものとなる。
【0033】また、この例および以下に示す全ての誘電
体漏れ波アンテナでは、漏出用金属ストリップ3を2本
の金属ストリップ3a、3bで構成しているが、これは
本発明を限定するものでなく、金属ストリップによる反
射成分が無視できる程度に小さい場合には、1本の金属
ストリップで漏出用金属ストリップ3を構成してもよ
い。また、漏出用金属ストリップ3の間隔を、線路内波
長λgより短く設定したり、長く設定することで反射波
を抑圧することも可能であり、この場合にも1本の金属
ストリップで構成することができる。
【0034】一方、誘電体基板1の一端側には励振部2
4が設けられている。励振部24は、漏出用金属ストリ
ップ3から離間した位置で誘電体基板1を挟んで互い対
向するように帯状に延びた一対の線路用金属ストリップ
40A、40Bと、一対の線路用金属ストリップ40
A、40Bの一方の側縁(この図では漏出用金属ストリ
ップ3が設けられている側の側縁)に所定間隔でそれぞ
れ設けられた複数(図では簡単に3つで示している)の
スタブ41A、41A、41A、41B、41
、41Bとによって構成されている。
【0035】ここで、誘電体基板1を挟む一対の線路用
金属ストリップ40A、40Bは平行平板線路を形成
し、その一端側の給電点5から給電された電磁波を他端
側に伝搬する。なお、この給電点5に対する電磁波の給
電は、例えば同軸ケーブルによって行なわれる。
【0036】また、スタブ41A、41A、41A
と、それにそれぞれ対向するスタブ41B、41B
、41Bは、互いに重なり合うように同一形状で同
一位置に設けられており、図2の(a)に示すように、
各線路用金属ストリップ40A、40Bの一方の側縁か
ら、幅がそれぞれW1、W2、W3、長さがそれぞれL
1、L2、L3の帯状に突設されている。
【0037】また、各スタブの間隔Qは、例えば放射し
ようとする電磁波の平行平板線路内の波長λg′の整数
倍に近い値に設定し、給電点5に給電されて平行平板線
路の一端側から他端側に伝搬する電磁波を、誘電体基板
1内で漏出用金属ストリップ3が設けられている方向へ
分岐して励振波として出力する。
【0038】このような励振部24から漏出用金属スト
リップ3が設けられている方向へ伝搬される電磁波(以
下、励振波という)の振幅特性や位相特性は、各スタブ
の幅、長さおよび間隔Qによって任意に設定することが
できる。
【0039】即ち、スタブ41A、41B、スタブ
41A、41B、およびスタブ41A、41B
の対向部分からそれぞれ分岐出力される励振波の振幅
は、各スタブの幅W1〜W3と長さL1〜L3に依存し
ており、これらの幅と長さによって励振波全体として任
意の振幅分布特性を与えることができる。
【0040】例えば、各スタブの対向部分からそれぞれ
分岐出力される励振波の振幅を等しくする場合には、前
段の分岐による損失を考慮して、後段のスタブほど分岐
率が大きくなるように設定する。これは、長さL1〜L
3を一定として、幅をW1<W2<W3のように徐々に
大きくするか、幅W1〜W3を一定として、長さをL1
<L2<L3のように徐々に大きくするか、あるいは、
幅と長さを、W1<W2<W3、L1<L2<L3のよ
うに徐々に大きくすること等で実現できる。
【0041】また、各スタブの対向部分からそれぞれ分
岐出力される励振波の位相はスタブの間隔Qに依存して
おり、この間隔Qによって励振波全体としての位相分布
特性を任意に設定することができる。
【0042】例えば、間隔Qを線路内波長λg′の整数
倍に設定すれば、各スタブ対向部分からそれぞれ分岐出
力される励振波の位相が等しくなり、励振波全体の位相
面が図2の(b)のPh1−Ph1′のように一対の線
路用金属ストリップ40A、40B(即ち、平行平板線
路)と平行となる。
【0043】このように一対の線路用金属ストリップ4
0A、40Bと平行な位相面Ph1−Ph1′の励振波
を、一対の線路用金属ストリップ40A、40Bと平行
な漏出用金属ストリップ3側に伝搬させると、ビームの
中心方向が誘電体基板1の表面に直交し且つ線路用金属
ストリップ40Aに直交する面上に位置する電磁波を誘
電体基板1の表面から放射することができる。
【0044】また、間隔Qを線路内波長λg′の整数倍
より短く設定すると、各スタブ対向部分からそれぞれ分
岐出力される励振波の位相が少しずつ進んで、励振波全
体の位相面が図2の(b)のPh3−Ph3′のように
一対の線路用金属ストリップ40A、40Bに対して僅
かに傾き、逆に、間隔Qを線路内波長λg′の整数倍よ
り長く設定すると、各スタブ41、41、41
分からそれぞれ分岐出力される励振波の位相が少しずつ
遅れて、励振波全体の位相面が図2の(b)のPh4−
Ph4′のように一対の線路用金属ストリップ40A、
40Bに対してPh3−Ph3′と逆方向に傾く。
【0045】このように線路用金属ストリップ40に対
して傾いた位相面Ph3−Ph3′、Ph4−Ph4′
の励振波を、線路用金属ストリップ40と平行な漏出用
金属ストリップ3側に伝搬させると、誘電体基板1の表
面からビームの中心方向が給電端側あるいは終端側に傾
いた電磁波を放射することができる。
【0046】なお、ここでは一対の線路用金属ストリッ
プ40A、40Bを漏出用金属ストリップ3に対して平
行に設けた例について説明したが、一対の線路用金属ス
トリップ40A、40B(平行平板線路)が、漏出用金
属ストリップ3に対して傾きをもつようにしてもよい。
【0047】このように、実施形態の誘電体漏れ波アン
テナ20の励振部24は、誘電体基板1の漏出用金属ス
トリップ3および地板導体2から離間した位置で誘電体
基板1を挟んで互い対向して帯状に延びて平行平板線路
を形成する一対の線路用金属ストリップ40A、40B
と、一対の線路用金属ストリップ40A、40Bの側縁
に所定間隔に設けられ、平行平板線路に給電された電磁
波を誘電体基板1内で漏出用金属ストリップ3と交差す
る方向に分岐出力する複数のスタブ41A、41Bとを
有している。
【0048】このため、励振部24を誘電体基板1に一
体化することができ、アンテナ全体を小型化することが
できる。また、一対の線路用金属ストリップ40A、4
0Bおよびスタブ41A、41Bを漏出用金属ストリッ
プ3と同様に印刷やエッチングによって形成することが
できるので、少ない工程で、安価に且つ容易に製造で
き、量産が可能となる。
【0049】また、前記したように、スタブ41A、4
1Bの間隔Qを線路内波長λg′の整数倍に等しく設定
した場合、前記した漏出用金属ストリップ3の場合と同
様に、平行平板線路内で各スタブ41A、41Bによる
反射波が同相で発生して、効率が低下する恐れがある。
【0050】この反射波の影響が無視できない場合に
は、例えば、図3に示すように、線路用金属ストリップ
40A、40Bの側縁に、線路内波長λg′/4から各
スタブ41の幅Wnを減じた値にほぼ等しい幅CWnと
所定の深さDnと有する反射抑圧用の切欠42nを、各
スタブ41nに隣接する位置にそれぞれ設けて、スタブ
41nのエッジP1による反射成分を切欠42nのエッ
ジP2による反射成分によって相殺することができる。
【0051】また、前記したように一対の線路用金属ス
トリップ40A、40Bに設けた各スタブ41A、41
Bの各対向部分から分岐させる電磁波の強さは、スタブ
の幅や長さを変えても限界があり、所望の振幅分布特性
を得ようとすると、終端部で無駄な電力が残ってしま
い、その分効率が低下したり、残った電力が反射して振
幅分布特性や位相特性を乱す恐れがある。また、通常の
設計ではこの電力は全電力の数パーセントから10数パ
ーセント程度であるが、この電力も有効に使いたい場合
がある。
【0052】このような場合には、例えば、図4、図5
に示すように、線路用金属ストリップ40A、40Bの
幅を、少なくともその末端側でV1+V2+V3からV
2+V3、V3と段階的に狭めるように形成し、その幅
が変化する位置にスタブ41A、41Bをそれぞれ設け
る。
【0053】このように一対の線路用金属ストリップ4
0A、40Bの幅を狭めて行くことにより、分岐効率が
高くなり、末端部に無駄な電力が残らず、給電された電
力のほとんどを励振波として利用することができ、能率
が高くなる。
【0054】なお、図4に示した例は、線路用金属スト
リップ40A、40Bとスタブ41A、41Bとの間を
斜め(図では直線の例を示しているが曲線でもよい)の
線路40aを介して接続して、分岐による反射成分を少
なくしている。
【0055】また、図5に示した例は、スタブ41A、
41Bの幅Weを線路内波長λg′の1/4程度まで広
げることで、線路用金属ストリップ40A、40Bに対
してスタブを直交するように接続したことによる反射を
減らしている。
【0056】なお、上記した誘電体漏れ波アンテナ20
では、漏出用金属ストリップ3を構成する1組の金属ス
トリップ3a、3bを、誘電体基板1の両面のうち、地
板導体2が設けられている側と反対側の面に設けていた
が、図6に示す誘電体漏れ波アンテナ30のように、1
組の金属ストリップ3a、3bの一方(この場合金属ス
トリップ3b)を地板導体2が設けられている側の面に
設けてもよい。
【0057】また、図示しないが、漏出波に対する地板
導体2の反射を利用することを考慮して、漏出用金属ス
トリップ3を構成する金属ストリップ3a、3bを地板
導体2が設けられている側だけに設けることも可能であ
る。
【0058】また、上記の誘電体漏れ波アンテナ20、
30では、誘電体線路の導体損を減らすために誘電体基
板1の一面側と地板導体2との間に低誘電率層7を設け
ているが、この導体損が無視できる場合(放射しようと
する電磁波の周波数が低い場合等)には、図7の誘電体
漏れ波アンテナ31のように、誘電体基板1の一面側
(下面側)のうち、その反対面側の漏出用金属ストリッ
プ3と対向する範囲に地板導体2を隙間なく密着するよ
うに設けてもよい。この場合、地板導体2は金属膜の印
刷やエッチングによって形成する。
【0059】このように地板導体2を誘電体基板1の一
面側に密着するように設けた場合、開放型線路である平
行平板線路に正常に電磁波を伝送させ、且つ、誘電体基
板1を支持するために、図7に示しているように、金属
のベース板8を少なくとも地板導体2と同一面側の線路
用金属ストリップ40Bに対して離間した状態に配置
し、図示しないスぺーサを介して誘電体基板1を支持す
る。なお、図7ではベース板8を平板にしているが、ベ
ース板8の地板導体2と対向する部分に高段部を設け
て、その高段部の表面と地板導体2とを密着させてもよ
い。
【0060】ただし、このように地板導体2を誘電体基
板1の一面側に密着するように形成した場合には、漏出
用金属ストリップ3を誘電体基板1の両面のうち、地板
導体2が設けられている面と反対側の面だけに設ける。
【0061】なお、以下の説明では、誘電体基板1の両
面のうち地板導体2が設けられている側と反対側の面に
漏出用金属ストリップ3が設けられ、且つその地板導体
2が誘電体基板1の一面側から離間している例を代表的
に示すが、これらの全ての例に関して、図6に示した誘
電体漏れ波アンテナ30と同様に、漏出用金属ストリッ
プ3を構成する金属ストリップ3a、3bの少なくとも
一方を誘電体基板1の両面のうち地板導体2が設けられ
ている側に設けたものや、図7に示した誘電体漏れ波ア
ンテナ31と同様に、地板導体2を誘電体基板1の一面
側に密着するように形成したものも、本願発明に含まれ
るものとする。
【0062】前記した誘電体漏れ波アンテナ20、3
0、31では、線路用金属ストリップ40A、40Bの
側縁のうち、漏出用金属ストリップ3が設けられている
側にスタブ41A、41Bを設けていたが、このスタブ
41A、41Bは、その長さによって、線路用金属スト
リップ40A、40Bの側縁の一方側に電磁波を強く分
岐したり、他方側に強く分岐したり、あるいは両側に同
程度に分岐させることができる。
【0063】したがって、スタブ41A、41Bの長さ
を選ぶことで、例えば、図8に示す誘電体漏れ波アンテ
ナ32のように、複数のスタブ41A、41Bを、線路
用金属ストリップ40A、40Bの側縁のうち、漏出用
金属ストリップ3が設けられている側と反対側に設ける
ことも可能である。
【0064】また、図示しないが、前記したように、こ
の誘電体漏れ波アンテナ32の漏出用金属ストリップ3
を構成する金属ストリップ3a、3bの少なくとも一方
を前記誘電体漏れ波アンテナ30のように地板導体2側
に設けたり、あるいは前記誘電体漏れ波アンテナ31の
ように地板導体2を誘電体基板1の一面側に密着させ
て、ベース板8で支持するように構成することもでき
る。
【0065】また、漏出用金属ストリップ3が設けられ
ている側と反対側へ分岐される励振波の成分が無視でき
ない程度に大きい場合には、その励振波を漏出用金属ス
トリップ3が設けられている側へ反射させる必要があ
る。
【0066】この場合、例えばセラミックやアルミナの
ように比誘電率が大きい誘電体基板1を用いれば、線路
用金属ストリップ40A、40Bが設けられている側の
誘電体基板1の端面1aを反射壁として利用することが
できる。その際には、誘電体基板1の端面1aから反射
して漏出用金属ストリップ3が設けられている側へ向か
う反射波と、線路用金属ストリップ40A、40Bから
漏出用金属ストリップ3が設けられている側へ直接向か
う励振波との位相が一致するように、反射壁の位置から
線路用金属ストリップ40A、40B、漏出用金属スト
リップ3の距離等を設定すればよい。
【0067】また、テフロンのように比誘電率が小さい
誘電体基板1を用いる場合には、端面から電磁波が放射
されて、効率が大きく低下する恐れがある。
【0068】このような場合には、図9に示す誘電体漏
れ波アンテナ33のように、反射壁として誘電体基板1
の端面に金属の反射板60を設け、その漏出用金属スト
リップ3が設けられている側と反対側へ分岐される励振
波を漏出用金属ストリップ3が設けられている側へ反射
させる。なお、この反射板60を印刷によって形成する
場合には、図9に示しているように誘電体基板1の両面
に補助板60a、60bを延長形成して、反射板60の
剥離等を防止する。なお、この補助板60bと地板導体
2とを電気的に接続してもよい。
【0069】また、上記のように端面に反射板60を設
ける代わりに、図10に示す誘電体漏れ波アンテナ34
のように、スルーホール加工等により誘電体基板1を貫
通する金属柱61を励振波の波長に比べて十分短い間隔
で線路用金属ストリップ40A、40Bの長さ方向に沿
って並べて反射壁を形成し、漏出用金属ストリップ3が
設けられている側と反対側へ分岐される励振波を漏出用
金属ストリップ3が設けられている側へ反射させること
もできる。なお、図10では、各金属柱61の一端側を
誘電体基板1の表面に形成された短絡板61aによって
電気的に接続し、各金属柱61の他端側を誘電体基板1
の表面に形成された短絡板61bによって電気的に接続
しているが、この短絡板61a、61bは必ずしも必要
ではなく、省略することも可能である。また、短絡板6
1bと地板導体2とを電気的に接続してもよい。
【0070】このように反射板60や金属柱61を用い
た場合も、前記同様に、誘電体基板1の端面から反射し
て漏出用金属ストリップ3が設けられている側へ向かう
反射波と、線路用金属ストリップ40A、40Bから漏
出用金属ストリップ3が設けられている側へ直接向かう
励振波との位相が一致するように、各部の位置を設定す
る。
【0071】また、図示しないが、上記のように反射壁
を有する誘電体漏れ波アンテナ33、34についても、
漏出用金属ストリップ3を構成する金属ストリップ3
a、3bの少なくとも一方を前記誘電体漏れ波アンテナ
30のように地板導体2側に設けたり、あるいは前記誘
電体漏れ波アンテナ31のように地板導体2を誘電体基
板1の一面側に密着させて、ベース板8で支持するよう
に構成することもできる。
【0072】また、線路用金属ストリップ40A、40
Bが形成する平行平板線路のような開放型の線路では、
誘電体基板1の表面から空間へ直接放射される電磁波成
分があり、この成分によってアンテナ全体の放射特性が
乱れる場合がある。
【0073】この直接放射成分による影響が無視できな
い場合には、図11、図12に示す誘電体漏れ波アンテ
ナ35、36のように、シールド板62、63を設け
て、線路用金属ストリップ40A、40Bおよびスタブ
41A、41Bの部分をシールドすればよい。
【0074】なお、図11の誘電体漏れ波アンテナ35
のシールド板62は、その一端側を前記した図10の誘
電体漏れ波アンテナ34の短絡板61a(図9の誘電体
漏れ波アンテナ33の補助板60aでもよい)を介して
金属柱61(図9の反射板60でもよい)に接続させ、
他端側を線路用金属ストリップ40Aに対向する位置ま
で延ばして平行平板線路から空間への直接輻射成分の漏
れを防いでいる。なお、金属柱61は短絡板61bを介
して地板導体2に電気的に接続してもよい。
【0075】また、図12の誘電体漏れ波アンテナ36
のシールド板63は、一端側を地板導体2と連続させ、
他端側を線路用金属ストリップ40Aに対向する位置ま
で延ばして平行平板線路から空間への直接輻射成分の漏
れを防いでいる。
【0076】また、図示しないが、上記のようにシール
ド板62、63を有する誘電体漏れ波アンテナ35、3
6についても、漏出用金属ストリップ3を構成する金属
ストリップ3a、3bの少なくとも一方を前記誘電体漏
れ波アンテナ30のように地板導体2側に設けたり、前
記誘電体漏れ波アンテナ31のように地板導体2を誘電
体基板1の一面側に密着させて、ベース板8で支持する
ように構成することもできる。なお、図12の誘電体漏
れ波アンテナ36で、誘電体漏れ波アンテナ31のよう
に地板導体2を誘電体基板1の一面側に密着させて、ベ
ース板8で支持するように構成する場合には、シールド
板63をベース板8と連続するように形成し、ベース板
8と地板導体2に電気的に接続する。
【0077】また、平行平板線路から空間への直接輻射
成分を有効に利用することも可能である。例えば、図1
3に示す誘電体漏れ波アンテナ37のように、金属で帯
状の輻射板64を、線路用金属ストリップ40Aとスタ
ブ41Aが設けられている部分に対向するように配置
し、その幅Wp等を調整することで、この部分から直接
輻射される電磁波の位相と振幅を漏出用金属ストリップ
3によって漏出される電磁波に合わせて輻射することが
できる。
【0078】このように、直接輻射成分を利用すること
で、アンテナ全体としての有効開口面積を大きくするこ
とができ、能率がさらに高くなる。
【0079】また、図示しないが、上記のように輻射板
64を有する誘電体漏れ波アンテナ37についても、漏
出用金属ストリップ3を構成する金属ストリップ3a、
3bの少なくとも一方を前記誘電体漏れ波アンテナ30
のように地板導体2側に設けたり、前記誘電体漏れ波ア
ンテナ31のように地板導体2を誘電体基板1の一面側
に密着させて、ベース板8で支持するように構成するこ
ともできる。
【0080】また、上記した各誘電体漏れ波アンテナで
は、平行平板線路の一端側から電磁波5を給電(エッジ
給電)していたが、図14に示す誘電体漏れ波アンテナ
70のように、平行平板線路の中央部の給電点5から電
磁波を給電(センタ給電)してもよい。
【0081】この場合、図15の(a)のように、励振
波の位相面を給電点5から一方側のスタブ41A〜4
1A、41B〜41Bの間隔Qと他方側のスタブ
41A′〜41A′、41B′〜41B′の間
隔Q′によって任意に設定することができる。
【0082】例えば、スタブ間隔Q、Q′をともに、線
路内波長λg′の整数倍に等しく設定すれば、図15の
(b)のように、線路用金属ストリップ40A、40B
と平行な位相面Ph1−Ph1′が得られ、スタブ間隔
Qを線路内波長λg′の整数倍より短く設定し、スタブ
間隔Q′を線路内波長λg′の整数倍より長く設定すれ
ば、線路用金属ストリップ40A、40Bに対して傾い
た位相面Ph3−Ph3′が得られ、逆に、スタブ間隔
Qを線路内波長λg′の整数倍より長く設定し、スタブ
間隔Q′を線路内波長λg′の整数倍より短く設定すれ
ば、線路用金属ストリップ40A、40Bに対して位相
面Ph3−Ph3′と逆方向に傾いた位相面Ph4−P
h4′が得られる。
【0083】このようなセンタ給電の場合、前記したエ
ッジ給電に対して平行平板線路の長さが同一であれば、
その線路内で生じる損失(導体損失や誘電体損失)がほ
ぼ半減するため能率が高くなる。
【0084】また、線路用金属ストリップ40A、40
Bと平行な位相面Ph1−Ph1′を得るように設計し
た場合に、製造誤差等があった場合でも、それらの誤差
が給電点に対して対称に発生している場合には、図15
の(b)の位相面Ph2−Ph2′のように対称に傾く
ことになり、ビームの中心方向は大きくずれずに済む。
【0085】また、図示しないが、上記のように片側励
振、センタ給電の誘電体漏れ波アンテナ70について
も、漏出用金属ストリップ3を構成する金属ストリップ
3a、3bの少なくとも一方を前記誘電体漏れ波アンテ
ナ30のように地板導体2側に設けたり、前記誘電体漏
れ波アンテナ31のように地板導体2を誘電体基板1の
一面側に密着させて、ベース板8で支持するように構成
することもできる。
【0086】また、前記した各誘電体漏れ波アンテナで
は、漏出用金属ストリップ3が、線路用金属ストリップ
40A、40Bの一方の側縁側にだけ配置された片側励
振の場合を示したが、図16に示す誘電体漏れ波アンテ
ナ71のように、誘電体基板1の中央部に線路用金属ス
トリップ40とスタブ41A、41B、51A、51B
を含む励振部24を設け、その両側に複数の漏出用金属
ストリップ3、3′をそれぞれ平行に配置して、両側励
振にすることも可能である。
【0087】この場合、スタブ41A、41Bとスタブ
51A、51Bは、図17に示しているように、線路用
金属ストリップ40A、40Bの両側にほぼ等しい強さ
の励振波を分岐できるように、左右対称に設けられてい
る。
【0088】ただし、このようにスタブを左右対称に設
けた場合、左右の分岐波には、線路内波長λg′の1/
2にほぼ等しい位相差が生じる。
【0089】したがって、図16に示しているように、
線路用金属ストリップ40A、40Bから左右の最初の
漏出用金属ストリップ3、3′までの距離d、d′を、
この位相差に相当する分だけ異なるように設定しておけ
ば、左右の漏出用金属ストリップ3、3′から同相の電
磁波を漏出させることができる。
【0090】また、このように両側励振を効率的に行な
う場合、図18、図19に示しているように、線路用金
属ストリップ40A、40Bの少なくとも末端側の幅を
前記同様に段階的に狭めるとともに対称な2線路に分
け、幅が変化する位置にスタブ41、51をそれぞれ対
称に設ける。なお、図18は、線路用金属ストリップ4
0A、40Bと末端側の各スタブを斜め(曲線でもよ
い)の線路40aを介して接続して反射を抑圧した例で
あり、図19は、末端側の各スタブの幅を線路内波長λ
g′の1/4にほぼ等しくして、各スタブを線路用金属
ストリップ40A、40Bに直交するように設けたこと
によって生じる反射を抑圧した例である。
【0091】また、上記のように、左右対称に設けたス
タブによる両側励振は、図20に示すセンタ給電型の誘
電体漏れ波アンテナ72にも適用することができる。
【0092】また、上記誘電体漏れ波アンテナ71、7
2では、左右のスタブ41、51を対称に設けたことに
よる分岐波の左右の位相差を、漏出用金属ストリップ
3、3′の位置で補正していたが、図21、図22に示
す誘電体漏れ波アンテナ73、74のように、左右のス
タブ41、51の位置をずらして左右の分岐波の位相を
合わせて、左右の漏出用金属ストリップ3、3′の位置
を線路用金属ストリップ40A、40Bに対して対称な
位置に設定することもできる。なお、図21の誘電体漏
れ波アンテナ73はエッジ給電の場合を示し、図22の
誘電体漏れ波アンテナ74はセンタ給電の場合を示して
いる。この場合、左右のスタブ41、51は、図23、
図24、図25に示すように、右側のスタブ41A、4
1Bのほぼ中間に左側のスタブ51A、51Bが位置す
るようにほぼλg′/2だけずらして設定して、左右の
分岐波の位相を合わせる。
【0093】また、このように左右の分岐波の位相があ
っている場合には、図26、図27に示す誘電体漏れ波
アンテナ75、76のように、前記した輻射板64を、
線路用金属ストリップ40Aおよびスタブ41A、51
Aと対向する位置に配置し、その幅Wp等を調整するこ
とで、平行平板線路からの直接輻射成分を、左右の漏出
用金属ストリップ3、3′から漏出される電磁波の位相
に合わせて輻射することができ、アンテナ全体としての
有効開口面を大きくすることができる。なお、図26の
誘電体漏れ波アンテナ75はエッジ給電の場合を示し、
図27の誘電体漏れ波アンテナ76はセンタ給電の場合
を示している。
【0094】また、前記した各誘電体漏れ波アンテナで
は、漏出用金属ストリップ3、3′と線路用金属ストリ
ップ40A、40Bが、矩形の誘電体基板1の1辺にほ
ぼ平行となるように形成されていたが、これは本発明を
限定するものでなく、誘電体基板1の外形に対する漏出
用金属ストリップ3、3′および線路用金属ストリップ
40A、40Bの向きは任意に設定することができる。
【0095】例えば、図28に示す誘電体漏れ波アンテ
ナ77のように、正方形の誘電体基板1の対角線に一致
するように線路用金属ストリップ40A、40Bを設
け、その両側の側縁にスタブ41、51を設け、さらに
その両側に漏出用金属ストリップ3、3′を平行に設け
てもよい。この場合、励振部24から両側の漏出用金属
ストリップ3、3′に平行な位相面の電磁波を伝搬させ
れば、漏出用金属ストリップ3、3′からその長さ方向
に直交する偏波の電磁波を漏出させることができる。こ
の電磁波の偏波方向は、矩形の誘電体基板1の一辺を基
準にして45度傾いた45度偏波となり、車載用レーダ
等に適している。この誘電体漏れ波アンテナ77のよう
に線路用金属ストリップ40A、40Bが誘電体基板1
の一辺に対して傾いたものの場合でも、前記同様に輻射
板64を設けて能率を高くすることが可能であり、ま
た、エッジ給電にすることもできる。
【0096】また、図示しないが、上記のような両側励
振の各誘電体漏れ波アンテナ71〜77についても、漏
出用金属ストリップ3を構成する金属ストリップ3a、
3bの少なくとも一方を前記誘電体漏れ波アンテナ30
のように地板導体2側に設けたり、前記誘電体漏れ波ア
ンテナ31のように地板導体2を誘電体基板1の一面側
に密着させて、ベース板8で支持するように構成するこ
ともできる。
【0097】なお、上記した両側励振の各誘電体漏れ波
アンテナ71〜77で、地板導体2を誘電体基板1の一
面側で左右の漏出用金属ストリップ3、3′に対向する
範囲に密着させて、ベース板8で支持する場合、線路用
金属ストリップ40Bの表面側の空間を確保するために
中央部が窪んだ凹状のベース板を用い、その両側の高段
部を左右の地板導体2に密着するように一体化する。
【0098】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の誘電体漏
れ波アンテナでは、漏出用金属ストリップおよび地板導
体と離間した位置で誘電体基板を挟んで平行に対向する
一対の線路用金属ストリップを設けて平行平板線路を形
成し、その一対の線路用金属ストリップの側縁にスタブ
を所定間隔で設けて、平行平板線路に給電された電磁波
を漏出用金属ストリップと交差する方向に分岐して励振
している。
【0099】このため、励振部を誘電体基板に一体化す
ることができ、アンテナ全体を小型化することができ
る。また、線路用金属ストリップおよびスタブを漏出用
金属ストリップや地板導体と同時に印刷やエッチングで
形成することができるので、少ない工程で、安価に且つ
容易に製造でき、量産が可能となる。
【0100】また、スタブを、線路用金属ストリップの
側縁から所定の幅で線路用金属ストリップと直交する方
向に所定距離延びた帯状に形成し、所定の周期で設けた
ものでは、そのスタブの幅と長さ、および間隔によっ
て、任意の特性を得ることができる。
【0101】また、線路用金属ストリッブの側縁に、平
行平板線路内の電磁波の線路内波長の1/4からスタブ
の幅を減じた値にほぼ等しい幅と所定の深さと有する反
射抑圧用の切欠を各スタブに隣接する位置に設けたもの
では、スタブによる反射成分を抑圧することができ、励
振部の効率を高くすることができる。
【0102】また、線路用金属ストリップの末端側でそ
の幅を段階的に狭めるように形成し、その幅が変化する
位置にスタブを設けたものでは、末端部の電力を無駄な
く漏出用金属ストリップ側へ供給することができ、能率
が高くなる。
【0103】また、スタブによって漏出用金属ストリッ
プが設けられている側と反対側に分岐される電磁波を漏
出用金属ストリップが設けられている側に反射させる反
射壁を備えたものでは、漏出用金属ストリップが設けら
れている側と反対側に分岐される電磁波も有効に利用で
き、能率が高くなる。
【0104】また、反射壁あるいは地板導体に一端側が
接続され、他端側が誘電体基板の反対面の線路用金属ス
トリップに対向するように延び、平行平板線路から空間
へ直接輻射される電磁波をシールドするシールド板を備
えものでは、平行平板線路からの直接輻射成分による特
性の乱れを防止できる。
【0105】また、誘電体基板の反対面側で線路用金属
ストリップと対向するように配置され、平行平板線路か
ら空間へ直接輻射される電磁波の位相と振幅を漏出用金
属ストリップによって漏出される電磁波に合わせて輻射
する輻射板を備えたものでは、アンテナ全体の有効開口
面積を大きくすることができ、能率が高くなる。
【0106】また、励振部が誘電体基板のほぼ中央部に
設けられ、励振部の両側にそれぞれ複数の前記漏出用金
属ストリップが設けられているものでは、励振部から分
岐される電磁波を有効に漏出させることができる。
【0107】また、スタブが、一対の線路用金属ストリ
ップの両方の側縁に設けられているものでは、両側の漏
出用金属ストリップへ同一振幅の励振波を分岐すること
ができる。
【0108】また、一対の線路用金属ストリップの一方
の側縁に設けられたスタブを、他方の側縁に設けられた
スタブに対して平行平板線路内を伝搬する電磁波の線路
内波長のほほ゛1/2に等しい距離だけずらしたもので
は、両側に分岐される励振波の位相を等しくすることが
でき、両側の漏出用金属ストリップを対称に形成するこ
とができる。
【0109】また、平行平板線路がそのほぼ中央から給
電された電磁波を両端に伝搬するように構成されたもの
では、エッジ給電に比べて平行平板線路内での損失を減
らすことができ、能率が高くなる。
【0110】また、地板導体を、漏出用金属ストリップ
に対向する位置で誘電体基板の一面側に隙間なく密着す
るように構成したものでは、アンテナ本体の厚さを薄く
することができる。
【0111】また、地板導体を、誘電体基板の一面側と
空気を含む低誘電率層を挟んで対向させたものでは、誘
電体線路の導体損が小さくなり、高い周波数での能率が
向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態を模式的に示す透視的斜視図
【図2】実施形態の要部と波面との関係を説明するため
の図
【図3】実施形態の要部の変形例を示す図
【図4】実施形態の要部の変形例を示す図
【図5】実施形態の要部の変形例を示す図
【図6】漏出用金属ストリップを両面に設けた例を示す
【図7】地板導体を誘電体基板に密着するように設けた
例を示す図
【図8】スタブを反対側に設けた例を示す図
【図9】反射壁を設けた例を示す図
【図10】反射壁を設けた例を示す図
【図11】シールド板を設けた例を示す図
【図12】シールド板を設けた例を示す図
【図13】輻射板を設けた例を示す図
【図14】センタ給電の例を示す図
【図15】センタ給電の場合の要部と波面の関係を説明
するための図
【図16】エッジ給電、両側励振の例を示す図
【図17】両側励振の場合の要部を示す図
【図18】両側励振の場合の要部を示す図
【図19】両側励振の場合の要部を示す図
【図20】センタ給電、両側励振の例を示す図
【図21】エッジ給電、両側励振、対称配置の例を示す
【図22】センタ給電、両側励振、対称配置の例を示す
【図23】両側励振、対称配置の場合の要部を示す図
【図24】両側励振、対称配置の場合の要部を示す図
【図25】両側励振、対称配置の場合の要部を示す図
【図26】エッジ給電、両側励振、輻射板付きの例を示
す図
【図27】センタ給電、両側励振、輻射板付きの例を示
す図
【図28】誘電体基板の一辺に対して漏出用金属ストリ
ップおよび線路用金属ストリップを45度傾けた例を示
す図
【図29】誘電体漏れ波アンテナの概略構成を示す図
【符号の説明】
1……誘電体基板、2……地板導体、3、3′……漏出
用金属ストリップ、3a、3b……金属ストリップ、2
0、31〜37、70〜77……誘電体漏れ波アンテ
ナ、24……励振部、40A、40B……線路用金属ス
トリップ、41A、41B、51A、51B……スタ
ブ、42……切欠、60……反射板、60a、60b…
…補助板、61……金属柱、61a、61b……短絡
板、62、63……シールド板、64……輻射板
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 5J014 HA05 5J020 AA03 BA02 BA06 BC05 5J045 AB05 AB06 DA11 EA07 HA00 JA02 JA03 LA01 LA03

Claims (14)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】誘電体基板(1)と、該誘電体基板の一面
    側に設けられ、前記誘電体基板内でその厚さ方向と直交
    する方向に電磁波を伝搬させる誘電体線路を形成する地
    板導体(2)と、前記誘電体基板の少なくとも一方の面
    に所定間隔で平行に設けられた複数の漏出用金属ストリ
    ップ(3)と、前記誘電体基板内に前記複数の漏出用金
    属ストリップと交差する方向に電磁波を伝搬させて、前
    記誘電体基板の前記反対面から漏出させる励振部(2
    4)とを有する誘電体漏れ波アンテナにおいて、 前記励振部が、 前記誘電体基板の前記一面側と反対面側の前記地板導体
    および前記漏出用金属ストリップから離間した位置で、
    前記誘電体基板を挟んで平行に対向して、平行平板線路
    を形成する一対の線路用金属ストリップ(40A、40
    B)と、 前記一対の線路用金属ストリップの側縁に所定間隔に設
    けられ、前記平行平板線路に給電された電磁波を前記誘
    電体基板内で前記漏出用金属ストリップと交差する方向
    に分岐出力する複数のスタブ(41A、41B、51
    A、51B)とを有していることを特徴とする誘電体漏
    れ波アンテナ。
  2. 【請求項2】前記スタブは、前記一対の線路用金属スト
    リップの側縁から所定の幅で前記線路用金属ストリップ
    と直交する方向に所定距離延びた帯状に形成され、所定
    の周期で設けられていることを特徴とする請求項1記載
    の誘電体漏れ波アンテナ。
  3. 【請求項3】前記一対の線路用金属ストリップの側縁に
    は、前記平行平板線路内の電磁波の線路内波長の1/4
    から前記スタブの幅を減じた値にほぼ等しい幅と所定の
    深さと有する反射抑圧用の切欠(42)が前記各スタブ
    に隣接する位置に設けられていることを特徴とする請求
    項2記載の誘電体漏れ波アンテナ。
  4. 【請求項4】前記一対の線路用金属ストリップは、前記
    平行平板線路の少なくとも末端側でその幅を段階的に狭
    めるように形成され、該幅が変化する位置に前記スタブ
    が設けられていることを特徴とする請求項1〜3記載の
    いずれかの誘電体漏れ波アンテナ。
  5. 【請求項5】前記スタブによって前記漏出用金属ストリ
    ップ側と反対側に分岐される電磁波を前記漏出用金属ス
    トリップ側に反射させるための反射壁を備えたことを特
    徴とする請求項1〜4記載のいずれかの誘電体漏れ波ア
    ンテナ。
  6. 【請求項6】前記反射壁が金属材によって形成され、 一端側が前記反射壁と電気的に接続され、他端側が前記
    誘電体基板の反対面側で前記線路用金属ストリップに対
    向するように延び、前記平行平板線路から空間へ直接輻
    射される電磁波をシールドするシールド板(62)を備
    えたことを特徴とする請求項5記載の誘電体漏れ波アン
    テナ。
  7. 【請求項7】前記反射壁が前記誘電体基板の端面によっ
    て形成され、 一端側が前記地板導体と電気的に接続され、他端側が前
    記誘電体基板の反対面側で前記線路用金属ストリップに
    対向するように延び、前記平行平板線路から空間へ直接
    輻射される電磁波をシールドするシールド板(63)を
    備えたことを特徴とする請求項5記載の誘電体漏れ波ア
    ンテナ。
  8. 【請求項8】前記誘電体基板の反対面側で前記線路用金
    属ストリップと対向するように配置され、前記平行平板
    線路から空間へ直接輻射される電磁波の位相と振幅を前
    記漏出用金属ストリップによって漏出される電磁波に合
    わせて輻射する輻射板(64)を備えたことを特徴とす
    る請求項1〜5記載のいずれかの誘電体漏れ波アンテ
    ナ。
  9. 【請求項9】前記励振部が前記誘電体基板のほぼ中央部
    に設けられ、該励振部の両側にそれぞれ複数の前記漏出
    用金属ストリップが設けられていることを特徴とする請
    求項1〜4、請求項8記載のいずれかの誘電体漏れ波ア
    ンテナ。
  10. 【請求項10】前記スタブが、前記一対の線路用金属ス
    トリップの両方の側縁に設けられていることを特徴とす
    る請求項9記載の誘電体漏れ波アンテナ。
  11. 【請求項11】前記一対の線路用金属ストリップの一方
    の側縁に設けられた前記スタブは、他方の側縁に設けら
    れた前記スタブに対して前記平行平板線路内を伝搬する
    電磁波の線路内波長のほほ゛1/2に等しい距離だけず
    れていることを特徴とする請求項10記載の誘電体漏れ
    波アンテナ。
  12. 【請求項12】前記平行平板線路は、そのほぼ中央から
    給電された電磁波を両端に伝搬するように構成されてい
    ることを特徴とする請求項1〜11記載のいずれかの誘
    電体漏れ波アンテナ。
  13. 【請求項13】漏出用金属ストリップは前記誘電体基板
    の前記反対面側に形成され、 前記地板導体は、前記漏出用金属ストリップに対向する
    位置で前記誘電体基板の前記一面側に隙間なく密着して
    いることを特徴とする請求項1〜12記載のいずれかの
    誘電体漏れ波アンテナ。
  14. 【請求項14】前記地板導体は、前記誘電体基板の前記
    一面側と空気を含む低誘電率層を挟んで対向しているこ
    とを特徴とする請求項1〜12記載のいずれかの誘電体
    漏れ波アンテナ。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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