JPH10323634A - プラスチック表面の洗浄方法 - Google Patents

プラスチック表面の洗浄方法

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JPH10323634A
JPH10323634A JP13517697A JP13517697A JPH10323634A JP H10323634 A JPH10323634 A JP H10323634A JP 13517697 A JP13517697 A JP 13517697A JP 13517697 A JP13517697 A JP 13517697A JP H10323634 A JPH10323634 A JP H10323634A
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JP
Japan
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cleaning
lipophilic component
oleophilic
dirt
plastic
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JP13517697A
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English (en)
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Kohei Uno
耕平 宇野
Mikinobu Tamura
美紀信 田村
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Adeka Corp
Adeka Clean Aid Corp
Original Assignee
Adeka Clean Aid Corp
Asahi Denka Kogyo KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 プラスチックコンテナーに付着した無機質汚
れを、安価で簡便な操作で除去する。 【解決手段】 第1段階でプラスチック表面の汚れに親
油性成分を接触させ、次いで第2段階で該親油性成分を
除去する。好ましくは、親油性成分は、油脂、脂肪酸、
脂肪族アミン、曇点が70℃以下の非イオン界面活性剤
からなる群から選択される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、プラスチックの洗
浄方法、とくに運搬用容器として用いられるプラスチッ
クコンテナーの洗浄方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】プラスチックコンテナーは、安価であ
り、また耐衝撃性、耐薬品性が強いため、食品工業を始
めとしてあらゆる業種において、商品の保管あるいは運
搬容器として、繰り返し広く利用されている。しかしな
がら、プラスチックの宿命である静電気の発生等により
表面に付着したカーボン等の無機質微粒子による汚れ
や、収納される製品等に由来する油脂やタンパク等によ
る有機質汚れが問題になっている。プラスチック表面の
有機質汚れの洗浄方法に関しては、容器を弱アルカリ性
洗剤や中性洗剤等の界面活性剤を用いてブラシで擦る方
法、特開昭61−296097号、61−296098
号のアルカリ洗剤を用いて自動洗浄機使用する方法、特
開平1−92391号の界面活性剤を用いて超音波洗浄
機を使用する方法等が記載されている。
【0003】一方、ダンボールや紙を始めとする包装や
木材による包装等に比べると、プラスチック製品は静電
気によるカーボン等の無機質汚れが付着し易く、除去し
難い欠点がある。プラスチック表面の無機質汚れを除去
する方法としては、ブラッシングなど摩擦により取り除
く方法が一般的で容易である他、特開昭64−7508
5号の放電現象により除電し微粒子を取り除く方法、特
開平2−203976号の水をミスト及びイオン化ミス
トにして除電クリーニングする方法など、電気的に中和
して微粒子を落とす方法が記載されている。
【0004】しかしながら、上記の特開昭61−296
098号、特開昭61−296097号、特開平1−9
2391号の方法では、油脂、タンパク質等の有機質汚
れには効果を示すが、無機質物汚れには全く効果を示さ
ず、無機質汚れは別途洗浄する必要があった。また、ブ
ラシ等の摩擦力を用いた方法では、有機質汚れ及び無機
質汚れも落とすことはできるが、数度の繰り返し摩擦に
よりプラスチック表面を傷つけ著しく外観の悪い物とな
る。特にプラスチックコンテナーではコンテナー表面の
凹凸により洗浄効果にも斑ができてしまう。特開昭64
−75085号及び特開平2−203976号は、無機
質汚れを対象とし、効果は認められるが、設備的にコス
トのかかるという問題点があった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、無機
質汚れを、プラスチックコンテナー表面を著しく傷つけ
ることなく、有機質汚れがある場合には有機質汚れと同
時に除去することができ、洗浄コストも安価なプラスチ
ックコンテナーの洗浄方法を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記課題
を解決するために鋭意研究を行った結果、本発明に到達
した。すなわち本発明は、第1段階でプラスチック表面
の汚れに親油性成分を接触させ、次いで第2段階で該親
油性成分を除去することからなる、プラスチック表面の
洗浄方法であり、さらに本発明は、無機質汚れと、さら
に有機質汚れもある場合には、有機質汚れと無機質汚れ
を同時に除去する、上記の洗浄方法であり、また、親油
性成分が、油脂、脂肪酸、脂肪族アミン、曇点が70℃
以下の非イオン界面活性剤からなる群から選択される1
種又は2種以上である、上記の洗浄方法であり、さら
に、親油性成分が、油脂及び/又は脂肪酸である、上記
の洗浄方法であり、さらに、油脂及び/又は脂肪酸はそ
の融点が20℃以上であり、好ましくは油脂は炭素鎖6
〜22の直鎖又は分岐型のアルキル又はアルケニル基又
はヒドロキシアルキルのモノ−又はジ−又はトリ−のグ
リセリドであり、脂肪酸は炭素鎖6〜22の直鎖又は分
岐型のアルキル又はアルケニル又はヒドロキシアルキル
のカルボン酸である、上記の洗浄方法であり、さらに、
接触させる全成分に対する親油性成分の比率が50〜1
00重量%である、上記の洗浄方法であり、さらに、親
油性成分を除去する洗浄剤が、アルカリ性の洗浄剤であ
る、上記の洗浄方法であり、また、洗浄されるプラスチ
ックがプラスチックコンテナーである、上記の洗浄方法
を提供するものである。
【0007】
【発明の実施の形態】本発明においては、静電気等によ
りプラスチック表面に付着している無機質汚れに親油性
成分を接触させ、その親油性成分を除去しうる洗浄方法
で洗浄すると、無機質汚れが、ブラッシング等を行わな
くても、除去される。これは、親油性成分を接触させる
ことにより、非電気化学的に、無機質汚れの付着力を低
下させ、又は、無機質汚れを親油性成分に溶解又は分散
させることができるためである。また、無機質汚れと、
蛋白質や油脂等に由来する有機質汚れに親油性成分を接
触させ、その親油性成分を除去しうる洗浄方法で洗浄す
ると、無機質汚れと有機質物汚れの両方が同時に、除去
される。これは、親油性成分を接触させることにより、
非電気化学的に、無機質汚れの他、有機質汚れについて
もその付着力を低下させ、又は、有機質汚れを親油性成
分に溶解又は分散させることができるためである。な
お、表面に凹凸を有する例えばプラスチックコンテナー
容器プラスチック表面の、無機質汚れ、有機質汚れに対
しては、従来のブラッシングによる方法等に比して著し
い効果を発揮する。
【0008】以下に本発明を詳細に記載する。まず第1
段階で付着させる親油性成分としては、油脂、脂肪酸、
脂肪酸アミン、曇点が70℃以下の非イオン界面活性剤
からなる群から選択される1種又は2種以上が好まし
く、油脂、脂肪酸が特に好ましい。溶剤でも実施可能で
はあるが、溶剤だけではプラスチックが溶解することが
あること、健康上の問題、環境上の問題、危険性に注意
を要する点で油脂、脂肪酸、脂肪酸アミン、曇点が70
℃以下の非イオン界面活性剤の方が優れる。
【0009】これらの親油性成分を洗浄されるべきコン
テナーに付着させるには、浸漬、付着(噴霧、吹き付
け)等の任意の方法を使用することができる。また、無
機質汚れ及び/又は有機質汚れは実質的に親油性成分へ
のみ溶解又は分散するので、親油性成分が局在している
と、親油性成分が接触している部分の無機質汚れ及び/
又は有機質汚れのみが除去される。したがって、予め油
脂などの親油性の汚れが付着しているプラスチック表面
へも別に親油性成分を接触させる必要がある。
【0010】これらの親油性成分の他、水分等を合わせ
て接触させることができる。なお、親油性成分の接触さ
せる全成分に対する割合は、洗浄直前の時点で50〜1
00重量%であることが好ましい。油脂は炭素鎖6〜2
2の直鎖又は分岐型のアルキル又はアルケニル基又はヒ
ドロキシアルキルのモノ−又はジ−又はトリ−のグリセ
リドである。脂肪酸は、炭素鎖6〜22の直鎖又は分岐
型のアルキル又はアルケニル又はヒドロキシアルキルの
カルボン酸である。界面活性剤は、曇点が70℃以下の
非イオン界面活性剤であれば、構造的になんら限定しな
い。
【0011】本発明では、無機質汚れ及び/又は有機質
汚れが、親油性成分に溶解又は分散するが、これは電気
化学的な現象ではないので、親油性成分が電気化学的極
性や導電性を有する必要はない。前記親油性成分は、接
触させる時点で液状であることが望ましい。また、それ
を除去する際に、固体となるようなものが好ましく、厚
さ2mm以下の薄膜となるようなものがさらに好まし
い。具体的には前記親油性成分が油脂及び/又は脂肪酸
の場合はその融点が20℃以上であることが特に好まし
い。好ましい形態として、具体的には、常温で固体の親
油性成分を加温等して液状としてから接触させることが
できる。また、さらに好ましい形態としては、常温で固
体の親油性成分を有機溶剤に溶解又は分散させたもので
ある。溶剤に溶解する場合、濃度にはとくに制限はない
が、被洗浄物であるプラスチック表面に付着させた後放
置又は乾燥させて、親油性成分を適当な洗浄剤及び洗浄
方法で除去する直前に、被洗物表面に残る溶剤以外の親
油性成分の濃度が50〜100重量%未満であるのが望
ましく、65〜100%未満がさらに好ましい。
【0012】前記溶解及び分散を行うための有機溶媒
は、洗浄されるプラスチックの素材を考慮して適宜決定
する。例えば、プラスチックの素材がポリプロピレンで
あれば、それを溶解しない溶剤のヘキサン、エタノー
ル、プロピレングリコール等が使用できるなお、無機質
汚れ及び/又は有機質汚れは、実質的に親油性成分への
溶解又は分散によりプラスチック表面から除去されるの
で、無機質汚れ及び/又は有機質汚れを除去するための
特別の手法、たとえば、帯電防止剤の添加や超音波照射
等は必ずしも必要ではない。
【0013】その後、第2段階としての親油性成分を除
去する方法は、特に限定されるものではない。たとえ
ば、従来使用されている、洗浄剤の噴射及び/又は洗浄
剤への浸漬により洗浄する機械によることができる。浸
漬の際には、超音波を照射することもできる。ブラッシ
ングはプラスチックの表面を傷つけることがあるので好
ましくない。洗浄剤としては、上記親油性成分を落とす
ことが可能な周知の洗浄剤を使用することができる。た
とえば、アルカリ洗浄剤、酸性洗浄剤、界面活性剤、
水、有機溶剤などを必要に応じて組合わせ、使用するこ
とができる。なお、予め付着等させた親油性成分に対応
させて洗浄剤を選択することがさらに好ましい。
【0014】具体的組合わせとしては、予め付着させた
親油性成分が油脂の場合は、周知のアルカリ洗浄剤や界
面活性剤を主成分とした洗浄剤が望ましいが、発泡の問
題がないので、アルカリ洗浄が特に好ましい。脂肪酸の
場合は、周知のアルカリ洗浄剤や界面活性剤を主成分と
した洗浄剤が望ましいが、アルカリ洗浄剤では発泡が問
題になることがあるため、起泡性の低い界面活性剤を主
成分とした洗浄剤がとくに好ましい。予め付着等せた親
油性成分が脂肪酸アミンの場合は、周知の酸性洗浄剤を
使用するのが好ましい。予め付着させた親油性成分が界
面活性剤の場合は、水、アルカリ洗浄剤、界面活性剤、
酸性洗浄剤の何れでも使用することができる。
【0015】
【実施例】以下、実施例により本発明を更に詳細に説明
するが、本発明はこれらの実施例に限定されるものでは
ない。なお、用いた洗浄剤(親油性成分除去剤)の配合
は以下の表1に示すとおりである。
【0016】
【表1】
【0017】(実施例1)カーボンが静電気によりプラ
スチック表面に付着している汚れ(無機質汚れ)で黒ず
んだプラスチックコンテナー表面に、食用サラダ油をか
け室温で放置した(乾燥)。その後、噴射圧による洗浄の
自動食器洗浄機(石川島播磨重工社製JWD−6)を用
いて、洗浄剤の0.15%水溶液で40秒間洗浄し、
濯ぎ5秒間して、食用サラダ油を除去した。除去後の汚
れの落ち具合を目視により検定した。結果を表2に示
す。
【0018】(実施例2)カーボンが静電気によりプラ
スチック表面に付着している汚れ及び食用油の汚れが所
々にあるプラスチックコンテナーを、70℃に加温して
溶かした牛脂(融点 55℃)の中に数秒間浸漬し取り
出した。溶けた牛脂がコンテナー上で固まるまで室温で
放置した。固化後の油脂の層の厚さは1mmであった。
その後、噴霧圧による洗浄の自動食器洗浄機(石川島播
磨重工社製JWD−6)、洗浄剤の0.15%水溶液
で洗浄し、牛脂を除去した。除去後の汚れの落ち具合を
目視により検定した。結果を表2に示す。
【0019】(実施例3)カーボンが静電気によりプラ
スチック表面に付着している汚れ及び乾燥血液汚れ(タ
ンパク質)のあるプラスチックコンテナーに、70℃で
溶解させたドデシルアミンを噴射して付着させた。溶け
たドデシルアミンが固まるまで冷却、乾燥させた。超音
波洗浄機で2%塩酸溶液中にて3分間洗浄し、十分濯
ぎ、ドデシルアミンを除去した。除去後の汚れの落ち具
合を目視により検定した。結果を表2に示す。
【0020】(実施例4)無機質汚れ及び卵汚れ(タン
パク質汚れ)のあるプラスチックコンテナーに、プルロ
ニックL−62:水=2:1に調整した水溶液をかけ
た。その後、高圧洗浄機(有光工業(株)製SKY−1
30S2)により40℃のお湯にて洗浄した。除去後の
汚れの落ち具合を目視により検定した。結果を表2に示
す。
【0021】(実施例5)無機質汚れ及び機械油(鉱物
油)で汚れたプラスチックコンテナナーに大豆油:エチ
ルアルコール=1:2の割合で分散させ、噴射によって
均一に付着させた。室温で乾燥、放置してエチルアルコ
ールが蒸発し、大豆油:エチルアルコール=2:1にな
ったのを確認した後、50℃の0.2%のLAS(直鎖
アルキルベンゼンスルホネート)−Na塩中に浸漬し揺
すり洗いをした。除去後の汚れの落ち具合を目視により
検定した。結果を表2に示す。
【0022】(実施例6)無機質汚れ及び機械油(鉱物
油)で汚れたプラスチックコンテナナーにステアリン
酸:ヘキサン=1:2の割合で分散させ、噴射によって
均一に付着させた。室温で乾燥、放置してヘキサンが蒸
発し、ステアリン酸:ヘキサン=5:1になったのを確
認した。この時、油脂の層の厚さは1mmであった。そ
の後、噴霧圧で洗浄する自動食器洗浄機(石川島播磨重
工社製JWD−6)、洗浄剤の0.15%水溶液で洗
浄し、ステアリン酸を除去した。除去後の汚れの落ち具
合を目視により検定した。結果を表2に示す。
【0023】(実施例7)カーボンが静電気によりプラ
スチック表面に付着している汚れ及び乾燥血液汚れ(タ
ンパク質)のあるプラスチックコンテナーに、カプリン
酸:プロピレングリコール=3:2の溶液中に数秒間浸
漬し、その後室温にて放置する。その後、噴霧圧で洗浄
する自動食器洗浄機(石川島播磨重工社製JWD−
6)、洗浄剤の0.2%水溶液で洗浄し、カプリン酸
を除去した。除去後の汚れの落ち具合を目視により検定
した。結果を表2に示す。
【0024】(実施例8)無機質汚れで黒ずんだプラス
チックコンテナーを、70℃に加温し溶かした牛脂(融
点 55℃)の中に数秒間浸漬し取り出した。溶けた牛
脂がコンテナー上で固まるまで室温で放置した。この
時、油脂の層の厚さは1.5mmであった。食用サラダ
油をかけ乾燥する。その後、噴霧圧による洗浄の動食器
洗浄機(石川島播磨重工社製JWD−6)、洗浄剤の
0.15%水溶液で洗浄し、牛脂を除去した。除去後の
汚れの落ち具合を目視により検定した。結果を表2に示
す。
【0025】(実施例9)カーボンが静電気によりプラ
スチック表面に付着している汚れ及び食用油が所々に付
着した汚れのあるプラスチックコンテナーを、食用サラ
ダ油をかけ室温放置した(乾燥)。その後、噴霧圧による
洗浄の動食器洗浄機(石川島播磨重工社製JWD−
6)、洗浄剤の0.15%水溶液で洗浄し、食用サラ
ダ油を除去した。除去後の汚れの落ち具合を目視により
検定した。結果を表2に示す。
【0026】(実施例10)カーボンが静電気によりプ
ラスチック表面に付着している汚れ及び食用油が所々に
付着した汚れのあるプラスチックコンテナーを、70℃
に加温し溶かした牛脂(融点 55℃)の20%(W/V)
アセトン溶液をかけ、溶けた牛脂がコンテナー上で固ま
るまで室温で放置した。この時、油脂の層の厚さは1m
mであった。その後、噴霧圧による洗浄の動食器洗浄機
(石川島播磨重工社製JWD−6)、洗浄剤0.15
%洗浄し、牛脂を除去した。除去後の汚れの落ち具合を
目視により検定した。結果を表2に示す。
【0027】(実施例11)カーボンが静電気によりプ
ラスチック表面に付着している汚れ(無機質汚れ)で黒
ずんだプラスチックコンテナー表面に、豚脂の20%
(W/V)アセトン溶液をかけ、豚脂がコンテナー上で固
まるまで室温で放置した。この時、脂の層の厚さは1.
5mmであった。その後、噴射圧による洗浄の自動食器
洗浄機(石川島播磨重工社製JWD−6)を用いて、洗
浄剤の0.15%水溶液で、40秒間洗浄し、濯ぎ5
秒間して、豚脂を除去した。除去後の汚れの落ち具合を
目視により検定した。結果を表2に示す。
【0028】(実施例12)カーボンが静電気によりプ
ラスチック表面に付着している汚れのあるプラスチック
コンテナーに、70℃で溶解させたドデシルアミンを噴
射して付着させた。溶けたドデシルアミンが固まるまで
冷却、乾燥させた。超音波洗浄機で2%塩酸溶液中にて
3分間洗浄し、十分濯ぎ、ドデシルアミンを除去した。
除去後の汚れの落ち具合を目視により検定した。結果を
表2に示す。
【0029】(実施例13)無機質汚れのあるプラスチ
ックコンテナーに、プルロニックL−62:水=2:1
に調整した水溶液をかけた。その後、高圧洗浄機(有光
工業(株)製SKY−130S2)により40℃のお湯
にて洗浄した。除去後の汚れの落ち具合を目視により検
定した。結果を表2に示す。
【0030】(実施例14)無機質汚れで汚れたプラス
チックコンテナナーに、ヤシ脂肪酸:ヘキサン=1:2
の割合で分散させ、噴射によって均一に付着させた。室
温で乾燥、放置してヘキサンが蒸発し、ヤシ脂肪酸:ヘ
キサン=5:1になったのを確認した。この時、油脂の
層の厚さは1mmであった。その後、噴霧圧で洗浄する
自動食器洗浄機(石川島播磨重工社製JWD−6)、洗
浄剤の0.15%水溶液で洗浄し、ヤシ脂肪酸を除去
した。除去後の汚れの落ち具合を目視により検定した。
結果を表2に示す。
【0031】(比較例1)無機質汚れで黒ずんでいるプ
ラスチックコンテナーを、高圧洗浄機により洗浄剤の
0.2%水溶液、40℃のお湯にて洗浄した。除去後の
汚れの落ち具合を目視により検定した。結果を表2に示
す。
【0032】(比較例2)無機質汚れで黒ずんでいるプ
ラスチックコンテナーに、プルロニック25R2:ドデ
シルアミン:水=5:5:11に調整した水溶液を噴射
し付着させた。その後、超音波洗浄機、2%塩酸溶液で
洗浄した。除去後の汚れの落ち具合を目視により検定し
た。結果を表2に示す。
【0033】(比較例3)無機質汚れ及び油脂汚れが付
着しているプラスチックコンテナーを、自動食器洗浄機
(石川島播磨重工社製JWD−6)、洗浄剤の0.1
5%水溶液で洗浄した。除去後の汚れの落ち具合を目視
により検定した。結果を表1に示す。
【0034】(比較例4)無機質汚れ及び機械油(鉱物
油)で汚れたプラスチックコンテナナーに、大豆油:エ
チルアルコール=1:2の割合で分散させ、噴射によっ
て均一に付着させた。室温で乾燥、放置してエチルアル
コールが蒸発し、大豆油:エチルアルコール=2:3に
なったのを確認した後、50℃の0.2%のLAS−N
a塩溶液に浸漬し揺すり洗いをした。除去後の汚れの落
ち具合を目視により検定した。結果を表2に示す。
【0035】
【表2】
【0036】
【発明の効果】表2から判るように、本発明の方法によ
る場合は、無機質汚れは斑なく洗浄することができ、有
機質汚れがある場合にも良好に落ちることが判る。本発
明の方法により、従来、洗浄が困難であったプラスチッ
クコンテナーの汚れを効果的に落とすことができ、コン
テナーの繰り返し使用を効率的に運用することができる
ようになる。

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第1段階でプラスチック表面の汚れに親
    油性成分を接触させ、次いで第2段階で該親油性成分を
    除去することからなる、プラスチック表面の洗浄方法。
  2. 【請求項2】 無機質汚れを有するプラスチック表面の
    汚れを除去する、請求項1に記載の洗浄方法。
  3. 【請求項3】 有機質汚れと無機質汚れを有するプラス
    チック表面の汚れを同時に除去する、請求項1に記載の
    洗浄方法。
  4. 【請求項4】 親油性成分が、油脂、脂肪酸、脂肪族ア
    ミン、曇点が70℃以下の非イオン界面活性剤からなる
    群から選択される1種又は2種以上である、請求項1乃
    至3のいずれか1項に記載の洗浄方法。
  5. 【請求項5】 親油性成分が、油脂及び/又は脂肪酸で
    ある、請求項1乃至4のいずれか1項に記載の洗浄方
    法。
  6. 【請求項6】 油脂及び/又は脂肪酸の融点が20℃以
    上である、請求項5に記載の洗浄方法。
  7. 【請求項7】 油脂は炭素鎖6〜22の直鎖又は分岐型
    のアルキル又はアルケニル基又はヒドロキシアルキルの
    モノ−又はジ−又はトリ−のグリセリドである、請求項
    6に記載の洗浄方法。
  8. 【請求項8】 脂肪酸は炭素鎖6〜22の直鎖又は分岐
    型のアルキル又はアルケニル又はヒドロキシアルキルの
    カルボン酸である、請求項6に記載の洗浄方法。
  9. 【請求項9】 接触させる全成分に対する親油性成分の
    比率が50〜100重量%である、請求項1乃至8のい
    ずれか1項に記載の洗浄方法。
  10. 【請求項10】 親油性成分を除去する洗浄剤が、アル
    カリ性の洗浄剤である、請求項1乃至9のいずれか1項
    に記載の洗浄方法。
  11. 【請求項11】 洗浄されるプラスチックがプラスチッ
    クコンテナーである、請求項1乃至10のいずれか1項
    に記載の洗浄方法。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007002090A (ja) * 2005-06-23 2007-01-11 Toshiba Corp 自動分析装置用アルカリ性洗剤、自動分析装置、および自動分析装置の洗浄方法

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JP2007002090A (ja) * 2005-06-23 2007-01-11 Toshiba Corp 自動分析装置用アルカリ性洗剤、自動分析装置、および自動分析装置の洗浄方法

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