JPH10322968A - 小型無線機の振動発生装置 - Google Patents

小型無線機の振動発生装置

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JPH10322968A
JPH10322968A JP14469497A JP14469497A JPH10322968A JP H10322968 A JPH10322968 A JP H10322968A JP 14469497 A JP14469497 A JP 14469497A JP 14469497 A JP14469497 A JP 14469497A JP H10322968 A JPH10322968 A JP H10322968A
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vibrator
rotating shaft
boss
eccentric load
mounting hole
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Masayuki Shibuta
正幸 渋田
Yuzo Uemura
雄三 植村
Takashi Katagiri
隆 片桐
Tatsumi Katsumata
辰巳 勝又
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Nidec Material Corp
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Higashifuji Mfg Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 回転軸と振動子とを十分大きな力で連結する
ことができるとともに、この連結を極めて簡単に行うこ
とができ、かつボス部の割れを防止することのできる振
動発生装置を得る。 【解決手段】 モータ1の回転軸2に振動子4を加締め
によって一体的に取り付けてなる小型無線機の振動発生
装置であって、振動子4は、回転軸2に嵌合する取付孔
41を有するボス部42と、このボス部に一体的に形成
された偏心荷重部43とによって構成されており、かつ
振動子4は、ボス部41の外周から、偏心荷重部43側
に向けて加締められることにより回転軸2に固定されて
いる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、例えば携帯電話
のような小型無線機の呼び出しに用いられる振動発生装
置に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、ページング方式の小型無線呼び出
し機の一種として、モータの回転軸に高比重金属からな
る振動子を偏心固定した振動発生装置を内蔵した形式の
ものが普及しつつある。このような振動発生装置を内蔵
したものにあっては、呼び出し音を発する代わりに上記
振動子により振動を発生させることによって、例えば人
込みの中や会議の最中にあっても、他人に知られること
なく受信を確認することができるといった利点がある。
図12および図13は、従来のこの種の小型無線機の振
動発生装置を示すもので、この小型無線機の信号発生回
路に接続された小型のモータ1と、このモータ1の回転
軸2に黄銅製のブッシュ3を介して固定された振動子4
とを備えたものである。
【0003】ここで、振動子4は、粉末冶金法によって
成形された高比重金属製のものであり、ブッシュ3に対
して偏心した荷重を有している。そして、回転軸2と振
動子4とは接着剤の濡れ性が悪く、よってこれらの回転
軸2と振動子4とを直接接着剤で連結することができな
いために、先ず黄銅製のブッシュ3を、圧入により回転
軸2に固定したうえで、これと接着剤の濡れ性のよい振
動子4を当該ブッシュ3に十分な接着力によって固定し
ている。そして、偏心荷重を有する振動子4が、モータ
1によって回転駆動されることによって振動し、この振
動によって、携帯者は小型無線機における受信を知るよ
うになっている。
【0004】ところが、上記従来の振動発生装置におい
ては、ブッシュ3を介して回転軸2と振動子4とを連結
しなければならないため、部品点数が多く、かつ製造工
程も多くなって不経済であるという問題があった。ま
た、振動発生装置に対する小型化の要請によって、振動
子4を小径化した場合に、回転軸2の外径がブッシュ3
の肉厚と振動子4の肉厚との和によって相対的に大径に
なってしまい、この結果振動子4における重心位置が回
転軸2側に近付いて、発生する振動量が小さくなってし
まうという問題点があった。
【0005】そこで、図14および図15に示すよう
に、振動子4を回転軸2に直接加締めによって固定する
ように構成したものが採用されつつある。この振動子4
は、回転軸2に嵌合する取付孔41を有する円筒状のボ
ス部42と、このボス部42に一体的に形成された偏心
荷重部43とによって構成されており、、ボス部42を
縦方向荷重P1によって回転軸2側に向けて加締めた
り、あるいは縦方向荷重P1に直交する横方向荷重P2
によって回転軸2側に向けて加締めたりすることによっ
て、振動子4を回転軸2に直接固定するようになってい
る。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところが、図14およ
び図15に示す従来の小型無線機の振動発生装置におい
ては、縦方向荷重P1又は横方向荷重P2によって加締
めると、ボス部42が周方向に塑性変形するため、加締
部以外の部分では、取付孔41と回転軸2との隙間が大
きくなるという問題がある。また、加締めた後、僅かな
がらスプリングバックによって、取付孔41が回転軸2
から離れる方向に移動することもある。このため、回転
軸2と振動子4との一体化に対して、大きな引き抜き力
が得られないという問題があった。
【0007】一方、近年における一層の小形化の要求に
より、振動子4の最大径(半径)をそれまでの約5mm
程度から3mm程度まで小さくするとともに、回転軸2
の直径を1φmm以下に細くする必要性が生じている。
このような場合に、所望の振動量、すなわち振動子4に
おける偏心量を確保すべく、当該振動子4における回転
軸2周囲の肉厚を薄くすると、振動子4が粉末成形品で
あって靭性に劣るうえに、加締め時に回転軸2から取付
孔41に作用する面圧が高くなり、しかも上記加締めに
よって凹部が形成されて当該凹部が極めて薄肉になって
しまうため、上述したような回転軸2側に向けた縦方向
荷重P1や横方向荷重P2に対して薄肉のボス部42が
極めて割れやすくなるという問題があった。また特に、
横方向荷重P2によって加締める場合には、ボス部42
を荷重P2の反対側から治具等で保持する必要がある
が、小形化に伴ってボス部42を保持する外周部分が狭
くなっており、よって加締め作業自体が極めて難しくな
るという問題があった。
【0008】本発明は、上記従来の小型無線機の振動発
生装置が有する課題を有効に解決すべくなされたもの
で、振動子を小径化した場合においても、ボス部に割れ
を生じること無く、回転軸に十分大きな引き抜き力で一
体化させることができるとともに、当該加締め作業を極
めて簡単に行うことができる小型無線機の振動発生装置
を提供することを目的とするものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の本発明
に係る小型無線機の振動発生装置は、モータの回転軸に
振動子を加締めによって一体的に取り付けてなる小型無
線機の振動発生装置であって、上記振動子は、上記回転
軸に嵌合する取付孔を有するボス部と、このボス部に一
体的に形成された偏心荷重部とによって構成されてお
り、かつ上記振動子は、上記ボス部の外周から、上記偏
心荷重部側に向けて加締められることにより上記回転軸
に固定されていることを特徴とするものである。
【0010】ここで、請求項2に記載の発明は、上記振
動子が、上記ボス部の外周であって、かつ上記回転軸の
中心よりも当該振動子の重心側に偏った位置から、上記
偏心荷重部側に向けて加締められることにより上記回転
軸に固定されていることを特徴とするものである。
【0011】請求項1または2に記載の発明において
は、振動子を、そのボス部の外周から偏心荷重部側に向
けて加締めることにより、回転軸に固定しているので、
当該加締めによって塑性変形するボス部によって取付孔
を回転軸側に圧迫することになり、この結果取付孔のほ
ぼ全周にわたる部分が回転軸に所定の面圧で密着するこ
とになる。しかもこの際に、スプリングバックによっ
て、取付孔が回転軸から離れる方向に変位することがな
いため、よって回転軸と振動子とを十分大きな引き抜き
力で一体化させることができる。
【0012】また、取付孔のほぼ全周が回転軸を圧迫す
ることになるから、回転軸が細くなっても、この回転軸
から取付孔に局部的に大きな面圧が作用することがな
い。したがって、ボス部の割れを防止することができる
とともに、ボス部を薄くすることにより振動子全体とし
ての重心位置を偏心荷重部の外周側に位置させることが
可能になり、よって充分な振動量を確保することが可能
になる。さらに、偏心荷重部側に向けて加締めを行なっ
ているために、ポンチによって当該加締め加工を行なう
際に、外周部の長さ寸法が大きな偏心荷重部を保持すれ
ばよく、したがって極めて簡単に回転軸と振動子とを一
体化させることができる。
【0013】特に、請求項2に係る発明においては、上
記加締めを、振動子の外周であって、かつ回転軸の中心
よりも当該振動子の重心側に偏った位置から偏心荷重部
側に向けて行なっているので、ボス部の薄肉部に凹部が
形成されることがなく、かつ当該凹部の形成によって余
った肉部を取付孔側に十分に移動することができるため
に、より大きな力で回転軸と振動子とを一体化させるこ
とが可能になる。
【0014】
【発明の実施の形態】 (実施の形態1)以下、この発明に係る小型無線機の振
動発生装置の一実施形態を、図1〜図11を参照して説
明する。なお、図14および図15に示す従来例の構成
要素と共通する要素には同一の符号を付し、その説明を
簡略化する。図1および図2において、この小型無線機
の振動発生装置は、振動子4を、ボス部42と偏心荷重
部43との境目箇所4aにおいて、ポンチ5により上記
偏心荷重部43側に向けて加締めることにより一体化さ
せたものである。この加締め箇所4aは、少なくとも偏
心荷重部43を変形させ、これによって移動した肉部で
取付孔41を回転軸2に圧迫させ、この圧迫力により振
動子4を回転軸2に固定するようになっている。ここ
で、上記加締め箇所4aは、偏心荷重部43の厚さ方向
のほぼ中央の位置である。
【0015】ここで、偏心荷重部43は、円筒状のボス
部42から半径方向外側に延びる2つの半径方向側面4
31と、ボス部42の中心線Cに対して同軸状に形成さ
れた円弧状外側面432とを有している。2つの半径方
向側面431は、取付孔41の中心線Cを通る平面上に
位置するように形成されており、ボス部42は、2等分
した後の一方の円筒を半径方向側面431から突出させ
た形状になっている。また、円弧状外側面432は、2
つの半径方向側面431を直径とする2等分した円の一
方の形状になっている。ちなみに、取付孔41の半径R
1は、0.3〜0.4mm、ボス部42の半径R2は
0.8〜1.0mm、偏心荷重部43の半径R3は2〜
3mmに形成されている。
【0016】また、この振動子4は、W−Ni系、W−
Ni−Fe系、W−Ni−Cu系、あるいはW−Mo−
Ni−Fe系等の、比重が17〜19g/cm3程度の
超重合金材料を用いて、粉末冶金法により成形されたも
のである。具体的には、W粉末;89〜98重量%およ
びNi粉末;1.0〜11重量%からなる組成の混合粉
末、あるいは上記重量%の範囲のW粉末およびNi粉末
に、Cu;0.1〜6重量%、Fe粉末;0.1〜6重
量%、Mo粉末;0.1〜6重量%およびCo粉末;
0.1〜5重量%の1種又は2種以上を含有する組成の
混合粉末を、1ton/cm2〜4ton/cm2で扇板
状に圧粉成形し、この圧粉体を0℃〜−60℃の露点の
水素気流中又はアンモニア分解ガス中で液相焼結した
後、さらに、真空、中性もしくは還元性のいずれかの雰
囲気中において700℃〜1430℃±30℃の温度範
囲で加熱した後に、少なくとも300℃まで40℃/m
in以上の冷却速度で急冷する熱処理を施したものであ
る。
【0017】上記のように各組成の含有量を限定したの
は、W(タングステン)の量が98重量%を超えると展
性が低下し、加締め加工時に割れが生じて不適当である
とともに、逆に89重量%に満たないと、所定の比重が
得られず、この種の振動子としては不都合だからであ
る。また、Ni(ニッケル)の量が11重量%を超える
と、同様に所定の比重が得られず、他方1.0重量%に
満たないと焼結性が進まなくなってしまうからである。
さらに、Co(コバルト)は、Niと同様の効果がある
が、0.1重量%未満では十分な添加の効果が得られ
ず、他方5重量%を超えても相応の効果が得られずに製
造上不経済である。また、Cu粉末およびFe粉末は、
これらを含有させることにより焼結温度を下げることが
できるが、上記上限値以上では所定の比重が得られなく
なることから、上記範囲に限定したのである。
【0018】ポンチ5によって、上記箇所4aから加締
める場合には、図1に示すように、溝61を有する治具
6によって偏心荷重部43を保持するようになってい
る。ここで、溝61には、偏心荷重部43の回り止め用
のストッパ部61aが設けられている。
【0019】以上のように構成された小型無線機の振動
発生装置においては、上記加締めを、振動子4の外周で
あって、かつ回転軸2の中心よりも振動子4の重心側に
偏った箇所4aから偏心荷重部43側に向けて行なって
いるので、これによって移動した肉部で取付孔41を回
転軸2に圧迫させ、取付孔41のほぼ全周で回転軸2を
圧迫することができる。しかも、スプリングバックによ
って、取付孔41が回転軸2から離れる方向に変位する
ことがない。したがって、回転軸2と振動子4とを強固
に一体化させることができる。ちなみに、上記寸法の振
動子4にあっては、引き抜き力が5Kg以上であれば、
実用上十分耐え得る性能があるのに対して、この実施形
態においては、8〜10Kgの引き抜き力が得られた。
【0020】また、取付孔41のほぼ全周が回転軸2に
圧迫することになるから、回転軸2が上述のように細い
ものであっても、この回転軸2から取付孔41に局部的
に大きな面圧が作用することがないうえ、さらに加締め
によって形成される凹部が肉厚の偏心荷重部43に形成
されるため、ボス部42の割れを防止することができる
とともに、このボス部42をより一層薄く形成して偏心
量を多く取ることにより大きな振動量を得ることができ
る。さらに、ポンチ5によって偏心荷重部43側に加締
めればよいために、結局、偏心荷重部43を保持するこ
とによって、上記加締めを行なうことができ、よって溝
61を有する治具6を用いれば、複数の振動子4を簡単
に保持して、連続的にこれらを一体化させることができ
る。
【0021】(実施の形態2)次に、この発明の第2の
実施形態を図3および図4を参照して説明する。なお、
第1の実施形態における構成要素と共通する要素には同
一の符号を付し、その説明を省略する。この第2実施形
態が第1実施形態と異なる点は、半径方向側面433が
偏心荷重部43側に凹状に形成されている点である。す
なわち、半径方向側面433は、取付孔41の中心線C
を通る平面に対して、凹状に形成されており、その最大
深さL1が0.34mmになっている。そして、半径方
向側面433とボス部42の境界部Eから最大深さ位置
433aまでの長さL2が0.55mmになっている。
また、半径方向側面433の直線上の長さL3が1.4
mmになっているから、上記最大深さ位置433aは、
ボス部42に寄った位置に形成されている。
【0022】さらに、ボス部42の幅L4は2.0m
m、ボス部42の高さL5が1.0mm、取付孔41の
半径R1が0.41mm、偏心荷重部43の半径R3が
2.8mmに形成されている。最外周部における、中心
線Cを通る平面と半径方向側面433とのなす角度Aは
18度である。また、ポンチ5の径Dは0.75mmで
ある。以上のように構成された小型無線機の振動発生装
置においては、半径方向側面433が凹状に形成されて
いるから、ポンチ5の荷重P3の方向を取付孔41に接
するようにすることができる。したがって、加締め箇所
4aからの加締めによって余った肉部をより有効に取付
孔41に移動させることができる。よって、回転軸2と
振動子4との連結強度をさらに高めることができる。
【0023】(実施の形態3)次に、図5および図6
は、この発明の第3の実施形態例を示すもので、この第
3の実施形態が第1および第2の実施形態と異なる点
は、一方の半径方向側面431が第1実施例と同様に平
面状に形成され、他方の半径方向側面433が第2実施
例と同様に凹状に形成されている点である。このように
構成された小型無線機の振動発生装置においても、上記
加締めを、振動子4の外周であって、かつ回転軸2の中
心よりも振動子4の重心側に偏った箇所4aから偏心荷
重部43側に向けて行なうことにより、第2の実施形態
と同様の作用効果を奏することができる。
【0024】なお、上記第2または第3の実施形態のよ
うに、半径方向側面433を凹状に形成したものであっ
ても、図7または図8に示すように、ポンチ5の荷重P
が取付孔42から多少離れた箇所4aから加締めて一体
化するようにしてもよい。また、ポンチ5によって形成
される凹部4aは、半径方向側面433とボス部42と
の境界部Eに形成せずに、その境界部Eの近辺に形成し
てもよい。ただし、その場合には、図7に示すように、
半径方向側面433(あるいは図1の半径方向側面43
1)に寄った位置に形成することが好ましい。これは、
ボス部42側によって凹部を形成するにしたがって、ボ
ス部42が周方向に延びる危険があるからである。
【0025】さらに、加締め箇所4aは、偏心荷重部4
3の厚さ方向の中央部に形成するようにしたが、偏心荷
重部43の厚さ方向に所定の間隔をおいた2以上の箇所
4aにおいて加締めを行なうようにしてもよい。また、
上記加締めを、ボス部42の両側から行なってもよい。
また、ポンチ5としては、先端が半球状のものの他、例
えば図9および図10に示すように、三角柱状の山形状
に形成したものであってもよい。この場合には、加締め
による凹部が例えば境界部Eに沿って長四角形状に形成
されることになるから、軸方向に沿う取付孔42のほぼ
全面を回転軸2に圧迫させることができる。したがっ
て、回転軸2と振動子4との連結強度を極めて高いもの
にすることができる。また、このポンチ5の先端部は、
図11に示すように、周囲を半円弧状に形成したもので
あってもよい。この場合には、凹部の周囲が長円形状に
なるから凹部に生じる応力集中を緩和することができ
る。
【0026】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1または2
に記載の発明においては、振動子を、そのボス部の外周
から偏心荷重部側に向けて加締めることにより、振動子
が小径であっても、ボス部に割れを生じること無く、高
い引き抜き力で回転軸に一体化させることができるとと
もに、ボス部を薄くすることにより振動子全体としての
重心位置を偏心荷重部の外周側に位置させることがが可
能になり、よって充分な振動量を確保することが可能に
なる。特に、請求項2に係る発明によれば、ボス部の薄
肉部に凹部が形成されることがなく、かつ当該凹部の形
成によって余った肉部を取付孔側に十分に移動すること
ができるために、より大きな力で回転軸と振動子とを一
体化させることが可能になるといった効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の第1の実施形態における振動子の加
締め状態を示す縦断面図である。
【図2】同、振動子の形状を示すものであって、(a)
は正面図、(b)は側面図である。
【図3】第2の実施形態における振動子の加締め状態を
示す縦断面図である。
【図4】同、振動子の形状を示す正面図である。
【図5】第3の実施形態における振動子の加締め状態を
示す縦断面図である。
【図6】同、振動子の形状を示す正面図である。
【図7】第3実施形態の他の加締め例を示す縦断面図で
ある。
【図8】第2実施形態の他の加締め例を示す縦断面図で
ある。
【図9】第1〜第3実施形態で示したポンチの一例を示
す側面図である。
【図10】同ポンチの先端面視図である。
【図11】第1〜第3実施形態で示したポンチの変形例
を示す先端面視図である。
【図12】従来例として示した振動発生装置の側面図で
ある。
【図13】同振動発生装置の正面図である。
【図14】他の従来例として示した振動発生装置の側面
図である。
【図15】同振動発生装置の正面図である。
【符号の説明】
1 モータ 2 回転軸 4 振動子 4a 加締め箇所 41 取付孔 42 ボス部 43 偏心荷重部 431、433 半径方向側面 432 円弧状外側面 5 ポンチ C 中心線 E 境界部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 勝又 辰巳 静岡県裾野市千福46番地の1 株式会社東 富士製作所内

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 モータの回転軸に振動子を加締めによっ
    て一体的に取り付けてなる小型無線機の振動発生装置で
    あって、 上記振動子は、上記回転軸に嵌合する取付孔を有するボ
    ス部と、このボス部に一体的に形成された偏心荷重部と
    によって構成されており、かつ上記振動子は、上記ボス
    部の外周から、上記偏心荷重部側に向けて加締められる
    ことにより上記回転軸に固定されていることを特徴とす
    る小型無線機の振動発生装置。
  2. 【請求項2】 上記振動子は、上記ボス部の外周であっ
    て、かつ上記回転軸の中心よりも当該振動子の重心側に
    偏った位置から、上記偏心荷重部側に向けて加締められ
    ることにより上記回転軸に固定されていることを特徴と
    する請求項1に記載の小型無線機の振動発生装置。
JP14469497A 1997-05-19 1997-05-19 小型無線機の振動発生装置 Expired - Lifetime JP2907796B2 (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
SG101947A1 (en) * 2000-01-28 2004-02-27 Mitsubishi Materials C M I Corp Vibration generating device of small wireless machine

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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SG101947A1 (en) * 2000-01-28 2004-02-27 Mitsubishi Materials C M I Corp Vibration generating device of small wireless machine

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