JPH10322640A - ビデオデータ再生制御方法およびその方法が適用されるビデオ再生システム - Google Patents

ビデオデータ再生制御方法およびその方法が適用されるビデオ再生システム

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JPH10322640A
JPH10322640A JP9128670A JP12867097A JPH10322640A JP H10322640 A JPH10322640 A JP H10322640A JP 9128670 A JP9128670 A JP 9128670A JP 12867097 A JP12867097 A JP 12867097A JP H10322640 A JPH10322640 A JP H10322640A
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JP
Japan
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navigation
navigation command
video
data
program
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Application number
JP9128670A
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English (en)
Inventor
Sachiko Yasukawa
祥子 安川
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Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】特殊なナビゲーションコマンドが使用されたD
VDビデオタイトルを正常に再生制御できるようにす
る。 【解決手段】DVDビデオタイトルが記録されるDVD
−ROMメディア内にそのタイトルで使用されるナビゲ
ーションコマンドを解釈するためのナビゲーションコマ
ンド解釈プログラム117が記録されており、DVD再
生制御プログラム116がナビゲーションコマンド解釈
プログラム117と連携することにより、DVDビデオ
タイトルの再生制御が行われる。このため、タイトル作
成者がそのタイトルで使用するナビゲーションコマンド
に対応したナビゲーションコマンド解釈プログラム11
7を用意してそのタイトルと同一メディア内に格納して
おくだけで、そのナビゲーションコマンドで指定された
インラクティブなビデオ再生を行うことができるように
なる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明はビデオデータ再生
制御方法およびその方法が適用されるビデオ再生システ
ムに関し、特にDVDビデオなどの動画データをインタ
ラクティブに再生するためのビデオデータ再生制御方法
およびビデオ再生システムに関する。
【0002】
【従来の技術】近年、コンピュータおよびマルチメディ
ア技術の発達に伴い、いわゆるマルチメディア対応のコ
ンピュータシステムが種々開発されている。この種のコ
ンピュータシステムでは、テキストデータやグラフィッ
クスデータの他に、動画や音声データを再生するための
機能が設けられている。
【0003】このようなコンピュータのマルチメディア
化に伴い、最近では、CD−ROMに代わる新たな蓄積
メディアとしてDVDが注目されている。1枚のDVD
−ROMメディアには、片面で現在のCD−ROMの約
7倍にあたる4.7Gバイト程度のデータを記録するこ
とができ、両面記録では9.4Gバイト程度のデータを
記録できる。このDVD−ROMメディアを使用するこ
とにより、大量の映像情報を含む映画などをコンピュー
タ上で高品質に再生することが可能となる。
【0004】DVD−ROMメディアに記録されるビデ
オ情報は、プレゼンテーションデータとナビゲーション
データの2種類のデータから構成されている。プレゼン
テーションデータは再生されるビデオオブジェクトの集
合であり、ビデオ、サブピクチャ、およびオーディオか
ら構成されている。ビデオデータはMPEG2方式で圧
縮符号化される。また、サブピクチャおよびオーディオ
の符号化方式としては、ランレングス符号化およびAC
−3などがサポートされている。サブピクチャはビット
マップデータであり、映画の字幕や、メニュー画面上の
選択肢の表示などに用いられる。1つのビデオオブジェ
クトには、1チャネルのビデオデータ、最大8チャネル
までのオーディオデータ、最大32チャネルまでのサブ
ピクチャデータを含ませることができる。
【0005】ナビゲーションデータは、プレゼンテーシ
ョンデータの再生手順を制御する再生制御データであ
り、ここにはナビゲーションコマンドを埋め込むことが
できる。ナビゲーションコマンドは、ビデオデータの再
生内容や再生順序を変更するためのものである、このナ
ビゲーションコマンドを用いることにより、タイトル作
成者はそのタイトルの中に種々の分岐構造を定義するこ
とができ、インタラクティブなタイトルを作成すること
が可能となる。ナビゲーションコマンドは、プレコマン
ドエリア、ポストコマンドエリア、ボタンコマンドエリ
ア、セルコマンドエリアと称される4種類のコマンドエ
リアで使用することができる。各エリアのナビゲーショ
ンコマンドは1から3のインストラクションの組み合わ
せによって実現される。インストラクションは大別する
と、以下の6つのグループに分類される。
【0006】(1)Goto Instruction
Group:プレコマンドエリアおよびポストコマン
ドエリアには複数のナビゲーションコマンドを定義する
ことができる。Goto Instruction G
roupは、それらナビゲーションコマンドの実行順序
の変更に使用されるものであり、Goto Instr
uction Groupが属するエリアの中で次に実
行すべきナビゲーションコマンドの番号を指示する。
【0007】(2)Link Instruction
Group:このインストラクションは、現在のドメ
イン内における遷移を指示する。 (3)Jump Instruction Grou
p:このインストラクションは、ドメインを越えた遷移
を指示する。
【0008】(4)Compare Instruct
ion Group:このインストラクションは、値を
比較してTRUEなら次のInstructionを実
行し、Falseならば無視するように指示する。
【0009】(5)SetSystem Instru
ction Group:このインストラクションは、
ナビゲーションパラメータの設定を指示する。 (6)Set Instruction Group:
このインストラクションは、特定の演算を行うために用
いられる。
【0010】これら各インストラクショングループは他
のインストラクショングループと組み合わせて使用する
ことができ、また各インストラクショングループには複
数のインストラクションが含まれている。従って、タイ
トル作成者が使用可能なナビゲーションコマンドは相当
数の種類に及ぶことになる。
【0011】DVDビデオ情報を再生するシステムは、
本来、使用可能な全てのナビゲーションコマンドをサポ
ートする必要がある。しかし、インストラクションの中
には滅多に使用されることのないものや、パラメータの
値によって解読結果が異なるインストラクションなどが
多数存在しており、使用可能な全てのナビゲーションコ
マンドをサポートできる再生システムを開発することは
実際上困難である。また、滅多に使用されない特殊なコ
マンドを含むタイトルの再生テストを行うためにはその
ようなタイトルを含むテスト用メディアを特別に作成す
ることが必要となり、その作成には多くの時間と経費が
要される。
【0012】したがって、従来では、同一タイトルであ
っても使用する再生システムによって再生順序が異なっ
てしまったり、特殊なインタラクティブ操作を含むタイ
トルを正常に再生できないなどの不具合が生じるという
問題があった。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】上述したように、従来
では、再生システム側でタイトル内の全てのナビゲーシ
ョンコマンドの解釈が行われるため、そのための再生シ
ステムの開発が困難であった。この結果、同一タイトル
であっても使用する再生システムによっては再生順序が
異なってしまったり、特殊なインタラクティブ操作を含
むタイトルを正常に再生できないなどの不具合が生じる
という問題があった。
【0014】この発明はこのような点に鑑みてなされた
ものであり、通常は使用されないような特殊なナビゲー
ションコマンドを用いて作成されたタイトルであっても
それを正常に再生制御することが可能なビデオデータ再
生制御方法およびその方法が適用されるビデオ再生シス
テムを提供することを目的とする。
【0015】
【課題を解決するための手段】この発明は、ビデオデー
タとその再生手順を制御するナビゲーションデータとを
含むビデオ情報が格納された記録媒体から前記ビデオ情
報を読み出してビデオデータの再生制御を行うビデオデ
ータ再生制御方法であって、前記記録媒体には、前記ビ
デオデータの再生内容または再生経路を変更するために
前記ナビゲーションデータに埋め込まれたナビゲーショ
ンコマンド、を解釈するためのナビゲーションコマンド
解釈プログラムが格納されており、前記記録媒体から前
記ナビゲーションコマンド解釈プログラムをロードして
実行させ、前記ナビゲーションデータに含まれるナビゲ
ーションコマンドを前記ナビゲーションコマンド解釈プ
ログラムに解釈させ、その解釈結果に従って前記ビデオ
データの再生手順を制御することを特徴とする。
【0016】このビデオデータ再生制御方法によれば、
タイトルが記録される記録媒体内にそのタイトルで使用
されるナビゲーションコマンドを解釈するためのプログ
ラムが記録されており、そのプログラムと連携してビデ
オデータの再生制御が行われる。このため、タイトル作
成者がそのタイトルで使用するナビゲーションコマンド
に対応したナビゲーションコマンド解釈プログラムを用
意しておくだけで、そのナビゲーションコマンドで指定
されたインラクティブなビデオ再生を行うことができる
ようになる。よって、ほとんど使われることがないコマ
ンドを解釈するための機能を再生システム側に用意する
ことなく特殊なナビゲーションコマンドが使用されたタ
イトルを正常に再生制御することが可能となり、再生シ
ステムによる再生制御動作の違いを引き起こさなくな
る。
【0017】また、ナビゲーションコマンド解釈プログ
ラムは同一記録媒体上のナビゲーションコマンドと一対
一で対応して作成することが可能であるため、タイトル
作成者は、再生システムを意識することなく、独自のナ
ビゲーションコマンドを利用したインタラクティブなタ
イトル作成を行うことができる。
【0018】また、たとえば民生用DVDプレーヤのよ
うに、記憶媒体上からナビゲーションコマンド解釈プロ
グラムをロードして実行するといったインテリジェント
な機能を持たない再生システムにおいては、ビデオデー
タの再生制御を行うとき、各ナビゲーションコマンド毎
にそのコマンドが解釈可能か否かを判定し、解釈できな
いコマンドについてはそれを無視または解釈可能な別の
コマンドに置き換えることにより、ビデオデータの再生
制御を継続するという手順を用いることが好ましい。こ
れにより、記憶媒体上のナビゲーションコマンド解釈プ
ログラムを実行できない再生システムにおいても、その
システムに対応したコマンドについてはそれを解釈して
実行でき、対応してないコマンドについてはそれを無視
または別のコマンドに置き換えることでタイトル再生の
中断を防止することができる。
【0019】また、記録媒体上へのナビゲーションコマ
ンド解釈プログラムの格納に当たっては、その記録媒体
上のタイトルをOS環境の異なる複数のブラットフォー
ム上で共通に利用できるようにするために、互いに異な
るOS環境に対応した複数のナビゲーションコマンド解
釈プログラムを記憶媒体上に格納しておき、記憶媒体の
中からビデオデータの再生制御が行われるコンピュータ
のOS環境に対応したナビゲーションコマンド解釈プロ
グラムを選択し、そのナビゲーションコマンド解釈プロ
グラムをコンピュータのメモリ上にロードして実行する
ことが好ましい。
【0020】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照してこの発明の
実施形態を説明する。図1には、この発明の一実施形態
に係るビデオ再生制御方法を実現するためのパーソナル
コンピュータのハードウェアおよびソフトウェアの基本
構成が示されている。
【0021】パーソナルコンピュータには、DVDビデ
オ情報を再生するために必要な主なハードウェアとし
て、DVD−ROMメディアからそれに記録された情報
を読み出すDVD−ROMドライブ111、このDVD
−ROMドライブ111から読み出されたDVDビデオ
情報(ビデオ、サブピクチャ、オーディオ)をデコード
するDVDデコーダ112、コンピュータのディスプレ
イモニタを制御するVGAコントローラ113、および
リモコンコントローラ114などが設けられている。
【0022】DVD−ROMメディアには、DVDビデ
オタイトルを構成するナビゲーションデータ301およ
びプレゼンテーションデータ302に加え、ナビゲーシ
ョンコマンド解釈プログラム117が格納されている。
ナビゲーションコマンド解釈プログラム117は、ナビ
ゲーションデータ301に含まれている全てのナビゲー
ションコマンドを解釈するものであり、DVDビデオタ
イトルを再生するパーソナルコンピュータのメモリ上に
ダウンロードされて実行される。
【0023】DVD−ROMメディア上のタイトル再生
は、DVD再生制御プログラム116によって制御され
る。このDVD再生制御プログラム116は、DVD−
ROMメディア上に格納されたナビゲーションコマンド
解釈プログラム117と連携して動作するためのインタ
ーフェース機能を有しており、DVD−ROMメディア
上のタイトルに含まれるナビゲーションコマンドをナビ
ゲーションコマンド解釈プログラム117に解釈させ、
その解釈結果に従ってタイトル再生を制御する。
【0024】DVD再生制御プログラム116は、前述
の各種ハードウェアを制御するためのドライバ群と、そ
れらドライバ群を用いてタイトル再生を行うアプリケー
ションプログラムなどから構成されるが、このDVD再
生制御プログラム116の機能はナビゲーションマネー
ジャ201とプレゼンテーションエンジン202とに分
類される。ナビゲーションマネージャ201は、ナビゲ
ーションデータ301およびユーザからの指示を解読し
てどのようにプレゼンテーションデータを再生するかを
決定する。この場合、ナビゲーションマネージャ201
は、プレゼンテーションデータに含まれるナビゲーショ
ンコマンドについては自身では解釈せず、それをナビゲ
ーションコマンド解釈プログラム117に渡してその解
釈を実行させる。ユーザからの指示は、リモコンドライ
バ118を介してナビゲーションマネージャ201に入
力される。プレゼンテーションエンジン202は、ナビ
ゲーションマネージャ201からの指示に応じてタイト
ル再生を行う。
【0025】この図1のシステムにおいては、DVDビ
デオタイトルが記録されるDVD−ROMメディア内に
そのタイトルで使用されるナビゲーションコマンドを解
釈するためのナビケーションコマンド解釈プログラム1
17が記録されており、DVD再生制御プログラム11
6がナビゲーションコマンド解釈プログラム117と連
携することにより、DVDビデオタイトルの再生制御が
行われる。このため、タイトル作成者がそのタイトルで
使用するナビゲーションコマンドに対応したナビゲーシ
ョンコマンド解釈プログラム117を用意してそのタイ
トルと同一メディア内に格納しておくだけで、そのナビ
ゲーションコマンドで指定されたインラクティブなビデ
オ再生を行うことができるようになる。よって、特殊な
ナビゲーションコマンドが使用されたタイトルであって
もそれを正常に再生制御することが可能となり、使用す
る再生システムによる再生制御動作の違いを引き起こさ
なくなる。
【0026】次に、この実施形態のパーソナルコンピュ
ータの具体的なシステム構成を説明する。このシステム
には、図2に示されているように、PCIバス10、C
PU11、主メモリ(MEM)12、HDD13、AT
APIまたはSCSIインタフェースから構成されるD
VDインターフェース16、およびオーディオコントロ
ーラ17と、前述のDVD−ROMドライブ111、D
VDデコーダ112、VGAコントローラ113、およ
びリモコンコントローラ114とが設けられている。
【0027】DVD−ROMドライブ111は、ディス
ク両面で9.4Gバイト程度の記憶容量を持つDVD−
ROMメディアに蓄積されたデータストリームを、最大
で10.08Mbpsの転送レートで読み出す。このD
VD−ROMドライブ111は、たとえば、図3に示さ
れているように、光ディスクからなるDVD−ROMメ
ディア211と、モータ212と、ピックアップ213
と、ピックアップドライブ214と、サーボコントロー
ラ215と、エラー検出および訂正のためのECC回路
を含むドライブコントローラ216とから構成されてい
る。モータ212、ピックアップ213、ピックアップ
ドライブ214、サーボコントローラ215、およびド
ライブコントローラ216は、DVD−ROMメディア
211を駆動し、そのDVD−ROMメディア211に
記録されたデータを読み出すためのドライブ装置として
機能する。
【0028】DVD−ROMメディア211には、例え
ば、片面で135分程度の映画を記録させることができ
る。この映画情報を構成するプレゼンテーションデータ
には、主映像(ビデオ)、32チャネルまでの副映像
(サブピクチャ)、および8チャネルまでの音声(オー
ディオ)を含ませることができる。
【0029】MPEG2規格では、MPEG2で符号化
されたデータに、他の符号化データを含ませることがこ
とができ、それら符号化データは1本のMPEG2プロ
グラムストリーム(デジタルデータ列)として扱われ
る。
【0030】ビデオの符号化にはMPEG2を使用し、
サブピクチャおよびオーディオの符号化にはそれぞれラ
ンレングス符号化およびDOLBY AC3が使用され
る。この場合でも、それら符号化されたビデオ、サブピ
クチャ、およびオーディオは、1本のMPEG2プログ
ラムストリームとして扱われる。
【0031】MPEG2規格の符号化処理は可変レート
符号化であり、単位時間当りに記録/再生する情報量を
異ならせることができる。よって、動きの激しいシーン
ほど、それに対応するフレーム群を構成するMPEGス
トリームの転送レートを高くすることによって、高品質
の動画再生が可能となる。
【0032】このようなMPEG2の特徴を利用するた
めに、この実施形態では、図4に示すようなデータフォ
ーマットを用いて、DVDビデオ情報をDVD−ROM
メディアに記録している。
【0033】図4に示されているように、DVD−RO
Mメディアのボリュームスペースは、ボリュームおよび
ファイル管理のためのボリューム・ファイル構造、DV
Dビデオ情報を構成するDVDビデオゾーン、およびD
VDビデオ以外のその他のファイルエリアから構成され
ており、その他のファイルエリアには、前述のナビゲー
ションコマンド解釈プログラムが格納されている。ナビ
ゲーションコマンド解釈プログラムの存在の有無および
その格納位置などの情報は、ボリューム・ファイル構造
によって管理されている。
【0034】DVDビデオゾーンは、ビデオマネージャ
(VMG)と、1以上のDVDビデオタイトルセット
(VTS#1〜VTS#n)とから構成される。VMG
には、ビデオマネージャインフォメーション(VMG
I)、メニュー用のビデオオブジェクトセット(VOB
S)、およびバックアップ用のビデオマネージャインフ
ォメーション(VMGI)が含まれる。
【0035】VMGIは、DVD−ROMメディア上に
存在する全てのDVDビデオタイトルセットの目次情報
として使用されるものであり、各ビデオタイトルセット
(VTS)に関するサーチ情報およびパレンタル属性情
報などを含む。VMG内にメニュー用のビデオオブジェ
クトセット(VOBS)が含まれている場合には、VM
GIは、そのメニューの再生制御のための情報としてプ
ログラムチェインフォメーション(PGCI)も含む。
このPGCIは、メニュー用の各ビデオオブジェクト
(VOB)を構成する複数のセルの再生順序を示すもの
であり、タイトル作成者はここに前述のナビゲーション
コマンド(プレコマンド、ポストコマンド、ボタンコマ
ンド、セルコマンド)を埋め込むことができる。
【0036】プレコマンドは、PGCIによって再生順
序が規定されるセル群(PGC内のセル)の再生を開始
する前に実行されるナビゲーションコマンド群であり、
PGC再生前の初期設定などに用いられる。ポストコマ
ンドはPGC内の全てのセルの再生が終了したときに実
行されるナビゲーションコマンド群であり、次に再生す
るPGCへの分処理などに用いられる。セルコマンド
は、PGC内の該当するセルの再生が終了した時点で実
行されるナビゲーションコマンド群であり、特定セルの
繰り返し再生などに用いられる。ボタンコマンドは、メ
ニュー画面中の選択アイテムであるボタンがユーザ操作
によって確定された時点で実行されるナビゲーションコ
マンド群であり、メニューアイテムの実行などに用いら
れる。
【0037】各ビデオタイトルセット(VTS)は、ビ
デオタイトルセットインフォメーション(VTSI)、
メニュー用のビデオオブジェクトセット(VOBS)、
タイトルを構成するビデオオブジェクトセット(VOB
S)、およびバックアップ用のビデオタイトルセットイ
ンフォメーション(VTSI)から構成される。
【0038】VTSIは、そのVTS内のメニューおよ
びタイトルの再生制御情報であり、そのタイトルのサー
チ情報、およびメニュー及びタイトル内におけるセル再
生順序を示すプログラムチェインインフォメーション
(PGCI)を含む。このPGCIにも、前述のナビゲ
ーションコマンド(プレコマンド、ポストコマンド、ボ
タンコマンド、セルコマンド)を埋め込むことができ
る。
【0039】タイトルを構成するビデオオブジェクトセ
ット(VOBS)は、多数のセル(セル#1,#2,
…)を含んでいる。各セルの先頭にはナビパック(NA
VI)があり、ナビパックから次のナビパックまでが1
つのセルとなる。ナビパックには、ディスクサーチイン
フォメーション(DSI)パックおよびプレゼンテーシ
ョンコントロールインフォメーション(PCI)パック
が含まれている。DSIパックは、早送り・巻き戻しな
どの特殊再生時における再生開始アドレスの検索情報な
どとして用いられる。PCIパックは、マルチアングル
再生時のアングル切り替えや、ユーザからの指示に応じ
てナビゲーションコマンド(ボタンコマンド)を実行さ
せるためのハイライト情報の表示に用いられる。
【0040】1つのセルは、ある一定時間例えば、0.
5秒の動画再生に必要な15フレーム分の情報を構成す
るものであり、MPEG2プログラムストリームのGO
P(Group of picture)に相当する。
各セルには、ビデオパック(V)、サブピクチャパック
(S)、およびオーディオパック(A)が多重化されて
記録されている。これらビデオパック(V)、サブピク
チャパック(S)、およびオーディオパック(A)は、
それぞれ符号化されたビデオ、サブピクチャ、オーディ
オのデータ単位である。これらパックのデータサイズは
固定であるが、1つのセルに含ませることができるパッ
ク数は可変である。したがって、動きの激しいシーンに
対応するセルほど、多数のビデオパックが含まれること
になる。
【0041】以上のフォーマットにおいては、VMG
I、VTSI、PGCI、PCI、およびDSIはナビ
ゲーションデータを構成し、また、各メニューおよびタ
イトルのためのビデオパック、サブピクチャパック、お
よびオーディオパックはプレゼンテーションデータを構
成する。
【0042】PGCIやPCIに埋め込まれた前述のナ
ビゲーションコマンドの解釈は、ボリュームスペース内
のその他のファイルエリアに格納されたナビゲーション
コマンド解釈プログラムによって実行される。ボリュー
ム・ファイル構造は、コンピュータのファイルシステム
に対応したISO9660またはUDFに対応している
ため、DVD−ROMメディアからナビゲーションコマ
ンド解釈プログラムを検索し、それをDVDビデオ情報
とは独立したファイルとしてコンピュータのメモリ上に
ダウンロードして実行することができる。
【0043】次に、図2のシステムの各ユニットについ
て説明する。CPU11は、このシステム全体の動作を
制御するものであり、システムメモリ(MEM)12に
格納されたオペレーティングシステムおよび実行対象の
アプリケーションプログラムを実行する。DVD−RO
Mメディアに記録されたDVDビデオタイトルの再生
は、CPU11にDVD再生制御プログラム116を実
行させることによって開始される。
【0044】DVDインタフェース16は、HDDやC
D−ROMなどの周辺装置をPCIバス10に接続する
ための周辺インタフェースであり、この実施形態では、
DVD−ROMドライブ111との間のデータ転送を行
う。
【0045】オーディオコントローラ17は、CPU1
1の制御の下にサウンドデータの入出力制御を行うもの
であり、サウンド出力のために、PCM音源171、F
M音源172、マルチプレクサ173、およびD/Aコ
ンバータ174を備えている。マルチプレクサ173に
は、PCM音源171およびFM音源172からの出力
と、DVDデコーダ112から転送されるデジタルオー
ディオデータが入力され、それらの1つが選択される。
なお、このオーディオコントローラ17のD/Aコンバ
ータに相当する機能はDVDデコーダ112にも設けら
れており、オーディオコントローラ17を使用せずに、
直接アナログ音声信号を出力することもできる。
【0046】デジタルオーディオデータは、DVD−R
OMドライブ111から読み出されたオーディオデータ
をデコードしたものである。DVDデコーダ111から
オーディオコントローラ17へのデジタルオーディオデ
ータの転送には、オーディオバス18aが用いられ、P
CIバス10は使用されない。従って、コンピュータシ
ステムの性能に影響を与えることなくデジタルオーディ
オデータの高速転送が可能となる。
【0047】DVDデコーダ112は、CPU11の制
御の下に、メモリ12を介して、あるいはDVD−RO
Mドライブ111から直接にMPEG2プログラムスト
リームを読み出し、それをビデオ、サブピクチャ、およ
びオーディオパケットに分離した後、それらをそれぞれ
デコード処理し同期化して出力する。このDVDデコー
ダ112は、例えばこのコンピュータシステムのPCI
拡張スロットに取り外し自在に装着できるPCI拡張カ
ードとして実現されており、図示のように、トランザク
ション制御部、FIFOバッファ、およびMPEG2デ
コーダを備えている。トランザクション制御部は、DV
Dデコーダ112をPCIバス10上にトランザクショ
ンを発行するバスマスタ(イニシエータ)として動作さ
せるためのものであり、メモリ12またはDVD−RO
Mドライブ111からMPEG2プログラムストリーム
をリードするためのバスサイクルを実行する。このMP
EG2プログラムストリームはFIFOバッファを介し
てMPEG2デコーダに送られ、そこで、ビデオ、サブ
ピクチャ、およびオーディオパケットへの分離と、それ
らのデコード処理が行われる。
【0048】デコードされたオーディオデータは、前述
したようにデジタルオーディオデータとしてオーディオ
バス18aを介してオーディオコントローラ17に転送
されたり、あるいは直接外部のDSPなどに出力され
る。デコードされたビデオおよびサブピクチャは合成さ
れて、デジタルYUVデータとしてVGAコントローラ
113のデジタルYUV入力ポートに送られる。この場
合、DVDデコーダ112からVGAコントローラ11
3へのデジタルYUVデータの転送には、ビデオバス1
8bが用いられ、PCIバス10は使用されない。従っ
て、デジタルYUVデータの転送についても、デジタル
オーディオデータと同様に、コンピュータシステムの性
能に影響を与えることなく高速に行うことができる。
【0049】ビデオバス18bとしては、VESA規格
のVAFC(VESA Advanced Featu
re Connector)、VM−Channel
(VESA Media Channel)、S3 L
BPのインターフェース、ZVポートなどを利用するこ
とができる。
【0050】また、DVDデコーダ112は、デジタル
YUVデータとオーディオデータをNTSC方式のTV
信号に変換して外部のTV受像機のビデオ入力に出力す
る機能も有している。DVDデコーダ112からTV受
像機へのTV信号の送信は、DVDデコーダ112のカ
ードに設けられたコネクタに、TV受像機への導出ケー
ブルを接続することによって容易に行うことができる。
【0051】VGAコントローラ113は、CPU11
の制御の下に、このシステムのディスプレイモニタとし
て使用されるCRTディスプレイやLCDを制御するも
のであり、VGA仕様のテキストおよびグラフィクス表
示の他、動画表示をサポートする。このVGAコントロ
ーラ113には、図示のように、グラフィックス表示制
御回路191、ビデオ表示制御回路192、マルチプレ
クサ193、およびD/Aコンバータ194等が設けら
れている。
【0052】グラフィックス表示制御回路191は、V
GA互換のグラフィックスコントローラであり、ビデオ
メモリ(VRAM)20に描画されたVGAのグラフィ
クスデータをRGBビデオデータに変換して出力する。
ビデオ表示制御回路192は、デジタルYUVデータを
貯えるビデオバッファ、及び同バッファに貯えられたY
UVデータをRGBビデオデータに変換するYUV−R
GB変換回路等をもつ。
【0053】マルチプレクサ193は、グラフィックス
表示制御回路191とビデオ表示制御回路192の出力
データの一方を選択、またはグラフィックス表示制御回
路191からのVGAグラフィクス上にビデオ表示制御
回路192からのビデオ出力を合成してLCDおよびD
/Aコンバータ194に送る。D/Aコンバータ194
は、マルチプレクサ194からのビデオデータをアナロ
グRGB信号に変換して、CRTディスプレイに出力す
る。
【0054】図5には、MPEG2デコーダの具体的な
構成が示されている。このMPEG2デコーダは、多重
化されたビデオ、サブピクチャ、およびオーディオのビ
ットストリームを同期させてデコード再生するために、
ストリーム分離のためのシステムデコーダ180と、ビ
デオ、サブピクチャ、およびオーディオに対応する3つ
のデコーダ、すなわち、MPEG2ビデオデコーダ18
1、サブピクチャデコーダ182、およびオーディオデ
コーダ183を備えている。
【0055】MPEG2ビデオデコーダ181およびサ
ブピクチャデコーダ182には、それぞれデコード処理
などに使用されるRAM184,185が設けられてい
る。システムデコーダ180は、受信したMPEG2ス
トリームをパック毎にビデオ、サブピクチャ、およびオ
ーディオに分離する。MPEG2ビデオデコーダ181
は、システムデコーダ180によってMPEGストリー
ムから取り出されたビデオデータをデコードする。サブ
ピクチャ、およびオーディオパックについては、それぞ
れサブピクチャデコーダ182およびオーディオデコー
ダ183に送られる。
【0056】サブピクチャデコーダ182は、MPEG
2ビデオデコーダ181によって分離されたサブピクチ
ャパックをデコードする。ここで実行されるデコード処
理の種類は、サブピクチャに施されている符号化処理、
つまりランレングス符号化に対応するものである。サブ
ピクチャデコーダ182によりデコードされたサブピク
チャは、MPEG2ビデオデコーダ181でデコードさ
れたビデオデータに合成された後、デジタルYUVデー
タとして出力される。サブピクチャの合成位置は、サブ
ピクチャパケットに付与されているヘッダ部に含まれる
位置情報によって決定される。
【0057】オーディオデコーダ183は、MPEG2
ビデオデコーダ181によって分離されたオーディオパ
ックをデコードする。ここで実行されるデコード処理の
種類は、オーディオデータに施されている符号化処理、
つまりDOLBY AC3になどに対応するものであ
る。デコードされたオーディオパケットは、デジタルオ
ーディオデータとして出力される。
【0058】デジタルYUVデータとデジタルオーディ
オデータは前述したようにVGAコントローラ113お
よびオーディオコントローラ17に送られ、またデジタ
ルYUVデータについてはNTSCインターフェース1
86にも送られ、そこでコンポジット信号およびS端子
信号などのTV信号に変換される。
【0059】次に、図6および図7を参照して、本実施
形態の特徴とするDVD再生制御プログラム116とナ
ビゲーションコマンド解釈プログラム117との間のイ
ンターフェースについて説明する。
【0060】図6には、DVD再生制御プログラム11
6とナビゲーションコマンド解釈プログラム117との
間における情報授受の様子が示されている。DVD再生
制御プログラム116のナビゲーションマネージャ20
1はナビゲーションコマンドを除く他の全てのナビゲー
ションデータを解釈するためのメインルーチンとして機
能し、ナビゲーションコマンド解釈プログラム117は
ナビゲーションコマンドの解釈のみに用いられるサブル
ーチンとして機能する。
【0061】図中(a)はナビゲーションコマンドを解
釈するために必要な情報であり、ナビゲーションマネー
ジャ201からナビゲーションコマンド解釈プログラム
117に引き渡される。この情報には、図示のように、
解釈対象のナビゲーションコマンド列、ナビゲーション
コマンド実行エリアの種別(プレコマンド、ポストコマ
ンド、セルコマンド、ボタンコマンド)、ナビゲーショ
ンパラメータおよび現在のプレゼンテーション位置情報
などが含まれる。
【0062】図中(c)はナビゲーションコマンドの解
釈結果であり、ナビゲーションコマンド解釈プログラム
117からナビゲーションマネージャ201に引き渡さ
れる。この情報には、図示のように、プレゼンテーショ
ンの開始位置、パラメータの値、次に行うべき処理を示
す情報などが含まれる。
【0063】図7は、DVD再生制御プログラム116
とナビゲーションコマンド解釈プログラム117の動作
を示すフローチャートである。DVD再生制御プログラ
ム116は、まず、DVD−ROMメディアからナビゲ
ーションコマンド解釈プログラム117を検索してそれ
をメモリ上にロードした後、DVDビデオの再生を開始
する(ステップS101,S102)。DVDビデオの
再生期間中においては、DVD再生制御プログラム11
6は、ナビゲーションデータに従ってプレゼンテーショ
ンデータの再生手順を制御する。
【0064】解釈対象のナビゲーションデータにナビゲ
ーションコマンドがある場合には、DVD再生制御プロ
グラム116はナビゲーションコマンドとその解釈に必
要な情報をナビゲーションコマンド解釈プログラム11
7に渡すための設定をしてナビゲーションコマンド解釈
プログラム117を呼び出す(ステップS104)。
【0065】ナビゲーションコマンド解釈プログラム1
17は、ナビゲーションコマンドとその解釈に必要な情
報を受け取り(ステップS201)、ナビゲーションコ
マンドを解釈する(ステップS202)。解釈結果は戻
り値としてナビゲーションコマンド解釈プログラム11
7からDVD再生制御プログラム116に渡され、これ
によってDVD再生制御プログラム116に制御が戻る
(ステップS203)。DVD再生制御プログラム11
6は、ナビゲーションコマンド解釈プログラム117か
ら渡された解釈結果に従ってパラメータや再生内容、再
生経路の変更などを行う(ステップS106)。
【0066】ステップS103〜S106、およびS2
01〜S203の処理はナビゲーションコマンドが出現
する度に実行される。図8には、DVD−ROMメディ
ア上におけるナビゲーションコマンド解釈プログラム1
17の格納形式が示されている。
【0067】前述したように、ナビゲーションコマンド
解釈プログラム117はボリュームスペース上のその他
のファイルエリアに格納されるが、ここでは、DVD−
ROMメディア上のタイトルをOS環境の異なる複数の
プラットフォーム上で共通に利用できるようにするため
に、互いに異なるOS環境に対応した複数のナビゲーシ
ョンコマンド解釈プログラム、すなわち、第1のOS環
境で実行可能なナビゲーションコマンド解釈プログラム
117a、第2のOS環境で実行可能なナビゲーション
コマンド解釈プログラム117b、民生用DVDプレー
ヤで実行可能なナビゲーションコマンド解釈プログラム
117cがそれぞれ実行形式で格納されている。これら
各プログラムの先頭にはその種別などを示すID情報が
付加されている。
【0068】この場合、DVD再生制御プログラム11
6は、まず、DVD−ROMメディアからそれが実行さ
れるコンピュータのOS環境(またはプレーヤ)に対応
したナビゲーションコマンド解釈プログラムを選択し、
そのナビゲーションコマンド解釈プログラムをメモリ上
にロードして実行する。これにより、同一のDVD−R
OMメディアで複数のプラットフォームに対応すること
ができる。
【0069】図9には、ナビゲーションコマンドとナビ
ゲーションコマンド解釈プログラムとの関係が示されて
いる。ここでは、ナビゲーションデータに埋め込んで使
用されるナビゲーションコマンド群の中にタイトル作成
者が作成した独自のナビゲーションコマンドが追加定義
されており、またその独自コマンドを解釈するルーチン
がナビゲーションコマンド解釈プログラムに含まれてい
る様子が示されている。
【0070】このようにナビゲーションコマンドとナビ
ゲーションコマンド解釈プログラムとを一対一で対応さ
せて作成することにより、タイトル作成者は独自のナビ
ゲーションコマンドを利用したインタラクティブなタイ
トル作成を行うことができる。
【0071】しかし、通常、民生用のDVDプレーヤの
ナビゲーションマネージャには、ナビゲーションコマン
ド解釈プログラムをメディアからロードして実行すると
いったインテリジェントな機能は設けられてない。この
ため、このようなシステムでは、通常のコマンドについ
ては正常に解読できるが、独自コマンドを用いて作成さ
れたインタラクティブなタイトルについては、コマンド
解釈結果にエラーが生じ再生動作が途中で中断されると
いった不具合が生じる危険がある。
【0072】このため、民生用のDVDプレーヤのナビ
ゲーションマネージャなどについては、図10のフロー
チャートに示す手順でタイトルの再生制御を行うことが
好ましい。
【0073】すなわち、ナビゲーションマネージャは、
ナビゲーションコマンドを受け取る度にそのナビゲーシ
ョンコマンドがそのシステムで定義されていない未定義
コマンドであるか否かを調べる(ステップS301,S
302)。ここでは、独自コマンドや通常使用されない
特殊コマンドの場合は未定義コマンドとなり、そのシス
テムに対応した通常のナビゲーションコマンドの場合に
は定義コマンドとなる。定義コマンドであれば、それを
解釈および実行してプレゼンテーションマネージャの再
生動作を制御する(ステップS303)。
【0074】一方、未定義コマンドであった場合には、
ナビゲーションマネージャは、そのプログラム内に用意
された所定の未定義コマンド解釈ラインNにジャンプす
る(ステップS304)。未定義コマンド解釈ラインN
には、予め未定義コマンドをどのように取り扱うか、つ
まり無視するかあるいは別のナビゲーションコマンドに
置換するかが規定されており、その規定に従った処理が
行われる。
【0075】すなわち、未定義コマンド解釈ラインNに
命令“NOP”が定義されている場合には何も実行され
ず、未定義コマンドは無視される(ステップS305,
S306)。未定義コマンド解釈ラインNに特定の命令
(前述のインストラクショングループに含まれる任意の
命令)が定義されている場合には、その命令、たとえば
“Jump”、“Link”、“Move”などに従っ
てそれに対応する動作が実行される(ステップS30
5,S306,S307,S308,S309,S31
0,S311,S312)。
【0076】以上の処理により、DVD−ROMメディ
ア上のナビゲーションコマンド解釈プログラムを実行で
きない再生システムにおいても、そのシステムに対応し
たコマンドについてはそれを解釈して実行でき、対応し
てないコマンドについてはそれを無視または別のコマン
ドに置き換えることでタイトル再生の中断を防止するこ
とができる。
【0077】
【発明の効果】以上説明したように、この発明によれ
ば、タイトルが記録される記録媒体内にそのタイトルで
使用されるナビゲーションコマンドを解釈するためのプ
ログラムを記録しておき、そのプログラムと連携してビ
デオデータの再生制御を行うためのインタフェースをナ
ビゲーションマネージャに設けることにより、通常は使
用されないような特殊なナビゲーションコマンドを用い
て作成されたタイトルであってもそれを正常に再生制御
することが可能となる。よって、使用する再生システム
による再生制御動作の違いを引き起こさなくなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施形態に係るビデオ再生システ
ムを実現するためのハードウェアおよびソフトウェアの
基本構成を示すブロック図。
【図2】同実施形態のビデオ再生制御方法が適用される
ビデオ再生システムの具体的なハードウェア構成の一例
を示すブロック図。
【図3】同実施形態のシステムで使用されるDVD−R
OMドライブの構成の一例を示すブロック図。
【図4】同実施形態のシステムで使用されるDVD−R
OMメディアのデータ記録形式の一例を示す図。
【図5】同実施形態のシステムで使用されるDVDデコ
ーダの構成を示す図。
【図6】同実施形態のシステムで使用されるDVD再生
制御プログラムとナビゲーションコマンド解釈プログラ
ムとの間の情報授受の様子を示す図。
【図7】同実施形態のシステムにおけるビデオ再生制御
手順を示すフローチャート。
【図8】同実施形態のシステムのDVD−ROMメディ
アに複数のナビゲーションコマンド解釈プログラムを記
録した様子を示す図。
【図9】同実施形態のシステムにおけるナビゲーション
コマンドとナビゲーションコマンド解釈プログラムとの
関係を示す図。
【図10】同実施形態のシステムにおけるナビゲーショ
ンコマンド解釈処理の他の例を示すフローチャート。
【符号の説明】 111…DVD−ROMドライバ 112…DVDデコーダ 113…VGAコントローラ 114…リモコンコントローラ 116…DVD再生制御プログラム 117…ナビゲーションコマンド解釈プログラム 201…ナビゲーションマネージャ 202…プレゼンテーションエンジン 301…ナビゲーションデータ 302…プレゼンテーションデータ

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ビデオデータとその再生手順を制御する
    ナビゲーションデータとを含むビデオ情報が格納された
    記録媒体から前記ビデオ情報を読み出してビデオデータ
    の再生制御を行うビデオデータ再生制御方法であって、 前記記録媒体には、前記ビデオデータの再生内容または
    再生経路を変更するために前記ナビゲーションデータに
    埋め込まれたナビゲーションコマンド、を解釈するため
    のナビゲーションコマンド解釈プログラムが格納されて
    おり、 前記記録媒体から前記ナビゲーションコマンド解釈プロ
    グラムをロードして実行させ、 前記ナビゲーションデータに含まれるナビゲーションコ
    マンドを前記ナビゲーションコマンド解釈プログラムに
    解釈させ、 その解釈結果に従って前記ビデオデータの再生手順を制
    御することを特徴とするビデオデータ再生制御方法。
  2. 【請求項2】 前記ナビゲーションコマンド解釈プログ
    ラムは、同一記録媒体上のナビゲーションコマンドに一
    対一で対応しており、前記ビデオ情報の提供者によって
    作成された独自のナビゲーションコマンドを解釈可能に
    構成されていることを特徴とする請求項1記載のビデオ
    データ再生制御方法。
  3. 【請求項3】 前記記録媒体から前記ナビゲーションコ
    マンド解釈プログラムをロードできない環境下でビデオ
    データの再生制御を行うとき、前記ナビゲーションデー
    タに含まれる各ナビゲーションコマンド毎にそのコマン
    ドが解釈可能か否かを判定し、 解釈できないコマンドについてはそれを無視または解釈
    可能な別のコマンドに置き換えることにより、ビデオデ
    ータの再生制御を継続することを特徴とする請求項1記
    載のビデオデータ再生制御方法。
  4. 【請求項4】 前記記録媒体には、互いに異なるOS環
    境に対応した複数のナビゲーションコマンド解釈プログ
    ラムが含まれており、 前記ビデオデータの再生制御が行われるコンピュータの
    OS環境に対応したナビゲーションコマンド解釈プログ
    ラムを選択し、そのナビゲーションコマンド解釈プログ
    ラムを前記コンピュータのメモリ上にロードして実行す
    ることを特徴とする請求項1記載のビデオデータ再生制
    御方法。
  5. 【請求項5】 デジタル圧縮符号化されたビデオデータ
    とその再生手順を制御するナビゲーションデータとを含
    むビデオ情報が格納された記録媒体を駆動するディスク
    ドライブ装置からコンピュータに前記ビデオ情報を読み
    出し、前記コンピュータ上で前記ビデオデータの再生制
    御を行うビデオ再生システムにおいて、 前記記録媒体には、前記ビデオデータの再生内容または
    再生経路を変更するために前記ナビゲーションデータに
    埋め込まれたナビゲーションコマンド、を解釈するため
    のナビゲーションコマンド解釈プログラムが格納されて
    おり、 前記記録媒体から前記ナビゲーションコマンド解釈プロ
    グラムを前記コンピュータにロードして実行させる手段
    と、 前記ナビゲーションコマンド解釈プログラムと連携して
    ビデオデータの再生制御を実行する手段であって、前記
    ナビゲーションデータに含まれるナビゲーションコマン
    ドを前記ナビゲーションコマンド解釈プログラムに解釈
    させ、その解釈結果に従って前記ビデオデータの再生手
    順を制御する再生制御手段とを具備することを特徴とす
    るビデオ再生システム。
  6. 【請求項6】 前記再生制御手段は、前記コンピュータ
    上で実行可能なコンピュータプログラムから構成されて
    おり、 前記ナビゲーションデータの中からナビゲーションコマ
    ンドが検出される度に前記ナビゲーションコマンド解釈
    プログラムを呼び出して、そのナビゲーションコマンド
    の解釈を実行させることを特徴とする請求項5記載のビ
    デオ再生システム。
  7. 【請求項7】 ビデオデータとその再生手順を制御する
    ナビゲーションデータとを含むビデオ情報と、前記ビデ
    オデータの再生内容または再生経路を変更するために前
    記ナビゲーションデータに埋め込まれたナビゲーション
    コマンド、を解釈するためのナビゲーションコマンド解
    釈プログラムが格納された記録媒体であって、 前記ナビゲーションコマンド解釈プログラムには、前記
    ビデオデータの再生が行われるコンピュータ上で実行さ
    れる再生制御プログラムからの指示に応じて前記ナビゲ
    ーションデータに含まれるナビゲーションコマンドを解
    釈し、その解釈結果を前記再生制御プログラムに渡すた
    めの手続きが記述されていることを特徴とする記録媒
    体。
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