JPH10321589A - ウエハから残留物を除去する方法 - Google Patents

ウエハから残留物を除去する方法

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JPH10321589A
JPH10321589A JP12974598A JP12974598A JPH10321589A JP H10321589 A JPH10321589 A JP H10321589A JP 12974598 A JP12974598 A JP 12974598A JP 12974598 A JP12974598 A JP 12974598A JP H10321589 A JPH10321589 A JP H10321589A
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JP
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wafer
particles
particle
liquid discharge
process chamber
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JP12974598A
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David Darlington William
ウィリアム・デビッド・ダーリントン
Campian Fred
フレッド・カムピアン
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Motorola Inc
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 液体化学薬品のスプレーを用いて半導体ウエ
ハ(42)から残留物を除去するプロセスの終点を判定
する方法を提供する。 【解決手段】 液体化学薬品スプレー(25)がウエハ
(42)上を流れ、残留物の粒子を含む液体放出流を作
成する。液体放出竜は粒子モニタ(26)に供給され、
単位時間当たりの液体内の粒子(50)を計数する。具
体的には、粒子モニタ(26)は、照準管(104),
レーザ源(116),および光検出器(118)を利用
し、照準管(104)を通過する粒子(50)を経時的
に計数する。この粒子数をコンピュータ・システム(4
4)に提示し、経時的に減少する粒子数を監視し、粒子
数データによって、ウエハの残留物除去の終点を適正に
判定する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、一般的に、半導体
の製造に関し、更に特定すれば、溶剤放出流(solvent e
ffluent)において粒子検出を用い、半導体ウエハ上にお
いて残留物除去の終点判定(endpoint)を行う方法に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】集積回路業界では、誘電体層および導電
層がプラズマ・エッチング処理に晒される。プラズマ・
エッチング処理が行われる場合、その後にはポリマの残
留物が典型的に誘電体層上,導電層上,または接点開口
内に残る。このポリマ残留物は、典型的に、集積回路
(IC)素子における接点開口の側壁および上側部分に
沿って形成される。この残留物の形成のことをベール(v
eil)と呼ぶ。集積回路におけるベールの形成は、2つの
導電性物質層間の接触抵抗を劇的に増大させるという欠
点がある。加えて、ベールの形成により、集積回路製造
設備全体における、集積回路の歩留まりを低下させる可
能性がある。また、接点構造内にベールが存在する場
合、後に接点構造内にボイドが形成され、信頼性の問題
が発生する可能性がある。更に、現システムにおいてベ
ールの形成を阻止するためには、高価で環境的に有害な
化学薬品に対する大量の過剰露出(over-exposure) が利
用されており、これによってコスト増大および廃棄物の
増大を招いている。
【0003】図1は、半導体素子10を示す。半導体素
子10は、複数の接点開口14を図示しており、誘電体
層12を貫通して形成されている。図1は、各接点開口
14付近およびその内部に形成されたポリマ残留物即ち
ベール16を明らかに示している。現行のプロセスを用
いた場合、集積回路では、図1の半導体構造10からベ
ール16を一貫して効率的に除去することはできない。
【0004】図1のベール16の効果的かつ完全な除去
を保証するプロセス制御を実行する1つの方法は、費用
および時間がかかる現場外の走査型電子顕微鏡(SE
M:scanning electron microscope)分析技術に頼るこ
とである。この費用および時間がかかるSEM分析プロ
セスは、集積回路製造設備全体におけるウエハのスルー
プットを明らかに低下させる。加えて、SEMプロセス
は費用および時間がかかるので、SEMプロセスは製造
設備内で製造された複数の全ウエハの内、少数の選択さ
れたウエハに利用されるに過ぎない。このSEM分析プ
ロセスでは全てのウエハが検査される訳ではないので、
全てのウエハがベール除去システムによって適正に処理
されたことの保証はできない。加えて、SEM画像は人
の解釈が介入するため、人による誤りの可能性がある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】現行のベール除去プロ
セスは、貯蔵部の温度,ウエハの回転,スプレー露出時
間等のプロセス監視を行っている。これら測定パラメー
タのベール除去に対する相関関係は薄い。したがって、
現在ベール除去システムによって測定されているこれら
のパラメータを用いても、ウエハ表面からベールが除去
された完全性を正確に判定することはできない。
【0006】プラズマ・プロセスは、プロセスの完了に
相関付けられたプロセス監視技術を使用している。例え
ば、プラズマ・プロセス環境がプロセス仕様に該当しな
い場合を判定する1つの方法に、光学放出分光分析(O
ES:optical emission spectroscopy )がある。しか
しながら、ベールの除去はウエット・エッチング・プロ
セスであり、プラズマ・プロセスではないので、OES
をベールの除去には利用することはできない。加えて、
液体放出流粒子処理(liquid effluent particle proces
sing) は、プロセス監視または終点判定機能(endpoint
capacity) では行われない。
【0007】したがって、半導体ウエハからの適正かつ
完全なベールの除去を保証するプロセス監視システムが
必要とされている。
【0008】
【課題を解決するための手段】概して言えば、本発明
は、液体放出流(liquid effluent flow)内の粒子を監視
し粒子数を判定する方法に関する。この粒子数を用い
て、半導体ウエハ上で行われる液体スプレーを用いた残
留物除去処理の終点を判定する。好適な形態では、複数
の半導体ウエハを、液体溶剤(liquid solvent)のスプレ
ーに露出させる。この液体溶剤のスプレーがウエハから
残留物即ちポリマ・ベール物質を除去することによっ
て、これらの粒子は、液体放出流に排出される。液体放
出流を処理し、粒子モニタに通過させる。粒子モニタ
は、レーザ散乱技法(laser scattering technique)を利
用し、粒子数を経時的に判定する。次に、コンピュータ
を用いて、粒子モニタが検出した粒子数を監視し、半導
体ウエハ表面上における残留物除去が完了したときを判
定する。
【0009】したがって、ここに教示するプロセスは、
ベールの除去を可能とし、これによって接触抵抗の著し
い増大を防止するので、接触抵抗はより厳しく規定され
た標準偏差の範囲内に収まる。これは、集積回路業界に
おいては有利である。加えて、ここに教示するベール除
去プロセスは、集積回路設備全体におよぶ回路の歩留ま
り向上およびスループット向上をもたらす。更に、アル
ミニウムまたはその他の金属接点およびベール領域間の
ボイド形成による信頼性問題も減少する。放出粒子数お
よびベール除去の完全性の間には、これまでに用いられ
いた他の多くのプロセス挙動監視パラメータよりも、遥
かに強く相関関係がある。ここに教示するプロセスは比
較的費用がかからず、しかも時間もかからない。何故な
ら、ここで行われる監視は、ベール除去処理と共に現場
で行われるからである。加えて、ここに教示する粒子終
点検出機構では、各ウエハ・ロット毎に、残留物除去を
実行するのに必要な正確な量の化学薬品のみを用いるの
で、化学薬品の使用量およびコストの削減が図られる。
【0010】尚、図示の簡略化および明確化のために、
図に示す素子は必ずしも同一拡縮比で描かれている訳で
はないことは認められよう。例えば、明確化のために、
素子の内あるものは、その寸法が他の素子に対して誇張
されている場合もある。更に、適当と見なされた場合に
は、複数の図にわたって参照番号を繰り返し、対応する
素子または類似の素子を示すこととした。
【0011】
【発明の実施の形態】本発明は、図2ないし図8を参照
することにより、更に理解を深めることができる。
【0012】図2は、残留物除去システム20を示す。
システム20は、プロセス・チャンバ22を有する。プ
ロセス・チャンバ22は、複数のウエハ42を保持する
ウエハ・キャリア40を収容するように設計されてい
る。好適な形態では、ウエハ・キャリア40は、25枚
のシリコン・ウエハを支持するように設計されている。
更に別の形態では、ウエハ・キャリア40は、バッチ処
理方法(batch processing mthodology) または単一ウエ
ハ・システムのいずれにおいても、あらゆる数の半導体
ウエハでも支持するように設計することが可能である。
加えて、ここに教示するプロセスは、いずれの特定の直
径のウエハに限定されることはなく、5”,6”,
8”,300mm,またはそれよりも大きなサイズのウ
エハも使用可能である。
【0013】ウエハ・キャリア40によって保持されて
いるウエハ42は、モータ36によって回転される。モ
ータ36は、ブッシング38を介してウエハ・キャリア
40に結合されたモータ・シャフトを有する。モータ3
6は、典型的に、5rpmないしおよそ2,000rp
mの間でモータ36がウエハ・キャリア40の回転を制
御できるように設計され、供給される。ウエハ乾燥プロ
セスは、典型的に、約1,000ないし2,000rp
mの回転速度を用いて行われ、一方液体露出即ちベール
除去プロセスはおおよそ10rpmないし100rpm
で行われる。プロセス・チャンバ22はマニフォールド
24を内蔵しており、図2に示すような化学薬品入力ラ
インからの処理液即ち化学薬品を受け取る。本システム
において用いられる各化学薬品または気体毎に、1つの
マニフォールドが設けられている(即ち、本システムは
典型的に1種類以上の化学薬品源を用いる)。マニフォ
ールド24は、液体を種々のスプレー・ノズルに分配
し、プロセス・チャンバ22内に示すように、ウエハ4
2の表面全体に化学薬品のスプレー25を与える。
【0014】ウエハ42をプロセス・チャンバ22内に
配置するのは、ウエハ42が除去を必要とする残留物を
含むという事実による。この残留物は、ポリマ・ベール
と呼ばれるものまたは同様の残留物であり、集積回路
(IC)の形成においては欠点となる。したがって、化
学薬品のスプレー25をウエハ42上に噴射し、ウエハ
42の表面からこの残留物の化学的および/または機械
的除去を行う。ここに教示するプロセスは、典型的に、
ウエット処理を用いてウエハからあらゆる残留物を除去
するために利用可能であるが、このプロセスは、プラズ
マ接点/バイアのエッチングの間に形成される金属酸化
物およびフッ化ポリマ残留物を除去するために用いられ
る。尚、ここに教示するプロセスは、ポスト・メタル・
エッチング処理(post-metal etch processing),ポスト
・コンタクト・エッチング処理(post-contact etch pro
cessing),またはポスト・バイア・ベール除去(post-vi
a veil removal) に使用可能であることを注記してお
く。加えて、ここに教示する放出流出力の粒子を監視
し、除去プロセスの終点を判定するプロセスは、ポリシ
リコン・エッチング後処理を行うため、またはレジスト
剥取処理を行うためにも使用可能である。
【0015】ポリマ残留物除去を通じて作動させる場
合、プロセス・チャンバ22は概略的に七工程プロセス
を循環的に行う。このプロセスを以下の表1に纏めてお
く。
【0016】
【表1】 工 程 化学薬品 流 速 時 間 温 度 回転数 1 N2 NA 1分 120℃ 35rpm 2 溶剤(排水管へ) 3-6 lpm 30秒 90℃ 35rpm 3 溶 剤 3-6 lpm 粒子検出終点 90℃ 35rpm (貯蔵部へ) 4 新鮮な溶剤 3-6 lpm 30秒 45℃ 35rpm (貯蔵部へ) 5 アルコール 1-6 lpm 2分 25℃ 35rpm 6 DI H20 1-6 1pm 2分 25℃ 35rpm 7 N2 NA 10分 120℃ 1200 rpm この表1は、図2のシステム20におけるベール除去に
使用するための典型的なプロセス工程情報を与える。表
1のプロセスの工程1では、プロセス・チャンバ22の
別個の窒素マニフォールドを通じての窒素ガス流による
プロセス・チャンバ22の浄化を行う。この別個の窒素
マニフォールドは、図2には具体的に示されていない。
工程2を用い、マニフォールド24を通じて、ウエハ4
2の残留物で覆われた表面および図2に示す廃棄物コン
テナ出力に、貯蔵部30からのアミン溶剤を流す。好適
な形態では、アミン溶剤はヒドロキシルアミン溶剤であ
り、更に特定すれば、Ashland Chemicalによって製造お
よび販売されているACT935である。表1の工程3
において、アミン溶剤を、貯蔵部30からマニフォール
ド24を通じてウエハ42上に送り出し、再循環のため
に貯蔵部30に環流させる。工程3は、図7に示すハー
ドウエアを用い、図3ないし図6に示す粒子検出終点処
理によって、適切な時点で終了する。終点検出を行わな
いと、工程3における典型的な処理では、完全なベール
の除去を保証する適正な過剰露出を与えるために概ね2
0分を費やす。終点検出を行えば、ここに教示するよう
に、工程3は、いくつかのウエハ・バッチでは5分未満
に短縮することができるので、スループットが改善され
る。
【0017】工程4において、図2に示した貯蔵部とは
異なる貯蔵部(例えば、新鮮アミン貯蔵部)から供給さ
れる新しいアミン溶剤を、マニフォールド24を通じて
ウエハ42上に供給する。この新鮮アミン溶剤は、次に
貯蔵部30内に蓄えられる。この新鮮アミン溶剤の貯蔵
部30への供給は、時間の経過に連れて連続的に貯蔵部
30をリフレッシュするために、工程4において行われ
る。工程3で得られた終点の時点を用いて、工程4によ
るリフレッシュ用アミン溶剤の貯蔵部への追加量を判定
する。工程3における粒子数終点判定の結果得られる時
間期間の短縮により、工程4においてリフレッシュ用ア
ミンの体積が少なくて済み、コストおよび環境的な廃棄
物の削減が図られる。以下で図3ないし図7において論
ずる粒子検出の最終結果として、工程4の終了時に、ア
ミン溶剤の流出を終了する。次に、工程5に進み、異な
るマニフォールド(図2には示されていない)を通じて
アルコール洗浄剤をプロセス・チャンバ22に流入し始
める。アルコール洗浄の後、更に別のマニフォールド
(図2には示されていない)を用いて、脱イオン化(D
I:de-ionized)水洗浄剤を、プロセス・チャンバ22
内のウエハ42に供給する。最終工程として、プロセス
・チャンバ22上にて窒素(N2 )乾燥処理を行い、ウ
エハ42から水分を乾燥させる。
【0018】図2は、プロセス・チャンバ22の排水路
が放出流出力管に接続されている状態を示す。この放出
流出力管は、プロセス・チャンバ22から流出するアミ
ン溶剤を、粒子モニタ26に供給する。図7に粒子モニ
タ26を更に具体的に示す。アミン溶剤の放出流を監視
して粒子を検出し、粒子量/数情報をコンピュータ・シ
ステム44に伝達することが、粒子モニタ26の概略的
な機能である。まず最初に、アミン溶剤化学薬品スプレ
ー25にウエハ42を最初に露出させたとき、アミン溶
剤放出流出力は、単位時間当たりの単位体積当たり多数
の粒子を含んでいる。時間が経過し、更に化学薬品スプ
レー25にウエハ42を露出させるに連れて、アミン溶
剤放出流内の粒子密度は、時間と共に連続的に減少して
いく。粒子モニタ26は、プロセス・チャンバ22から
出力されるアミン溶剤放出流の粒子含有量の減少を経時
的に検出する。この放出流内の粒子数の減少を、コンピ
ュータ・システム44の終点分析器48に伝達する。
【0019】一実施例では、終点分析器48は、粒子モ
ニタ26からの信号を監視し、スレシホルド粒子数を検
出するようにプログラムされている。一旦このスレシホ
ルド粒子数が検出されたなら、終点分析器48は、残留
物の除去が適切に完了したので、アミン溶剤の流出を停
止すべきことを、機器制御システム46に伝達すること
ができる。更に別の形態では、終点分析器48は、粒子
モニタ26から提供される粒子データ(図6参照)の進
展即ち時間的追跡(time trace)を監視することができ
る。この場合、終点分析器48は、このデータを統計的
に処理し、即ち、このデータを履歴データと比較し、プ
ロセス・チャンバ22内で適正な残留物除去が行われて
いるか否かについて判定を行う。一旦終点分析器48
が、プロセス・チャンバ22内において適正な残留物除
去が行われたと再度判定した場合、終点分析器48は、
機器制御システム46に通信し、アミン溶剤による洗浄
を終了させ、上述の表1における工程5および工程6の
アルコール洗浄およびDI水洗浄に進む。
【0020】粒子検出を行った後、粒子モニタ26の放
出流出力をバルブ28に通す。バルブ28はコンピュー
タ制御され、図2に示すように、出力放出流を貯蔵部3
0または廃棄物コンテナのいずれかに供給する。図2
は、単一の貯蔵部30を示し、図2の貯蔵部30は、ア
ミン溶剤を貯蔵するために用いられ、表1によってここ
で教示した、ベール清浄化プロセス工程2ないし4を実
行する。しかしながら、図2のシステムは、典型的に多
数の貯蔵部を含むので(図2には具体的に示されていな
い)、プロセス・チャンバ22内には多数の異なるウエ
ット化学薬品を供給することが可能である。複数の貯蔵
部30間の選択は、コンピュータ制御のバルブによっ
て、容易に行うことができる。
【0021】図2の貯蔵部30のような各貯蔵部は、図
2に示すように、それ自体のポンプ32,フィルタ3
4,およびマニフォールド24を有する。ポンプ32
は、マニフォールド24を通じて貯蔵部30からの液体
流出を開始し、化学薬品スプレー25をウエハ42に供
給するために用いられる。フィルタ34は、システム内
にあり、プロセス・チャンバ22に導入された液体流か
ら粒子を除去する。通常、フィルタは、処理システムか
ら汚染物を除去し、プロセスの歩留まりを改善するため
に用いられる。しかしながら、図2のフィルタ34は、
それ以外の目的にも作用する。フィルタ34は、ウエハ
42全体にきれいな化学薬品の入力流を与えることによ
って、粒子モニタ26によって検出される粒子全てを、
プロセス・チャンバ22内における残留物除去量に正確
に相関付けるために用いられる。
【0022】したがって、図2に示すウエハ処理システ
ムでは、プロセス・チャンバ22がウエハ42を収容
し、液体溶剤に露出させてウエハ42から残留物を除去
する。粒子モニタ26は、プロセス・チャンバ22の放
出流出力を監視し、粒子検出を行う。粒子検出は、ウエ
ハ残留物除去処理の少なくとも1つの工程において利用
し、残留物除去プロセス工程を停止するとき、または残
留物除去工程を終了するときを判定する。この現場にお
ける終点判定用放出流内粒子監視(endpoint effluent-p
article monitoring) によって、残留物およびポリマ・
ベールの効果的な除去が可能となり、残留物除去処理に
おいて過剰な化学薬品使用の防止、スループットの向
上、および集積回路(IC)歩留まりの改善が得られ
る。
【0023】図3ないし図5は、表1のアミン溶剤露出
工程3の間の種々の時点における、図2のプロセス・チ
ャンバ22および粒子モニタ26間の粒子の流れを示
す。加えて、図6は、図3ないし図5に関連する時点に
関して、表1を通じて論じたプロセス工程3の間におけ
る時間の進展に伴う、放出液流による粒子数の減少を示
す。図3は、表1のアミン溶剤液体流工程3の開始付近
の時点を示す。アミン溶剤を最初にプロセス・チャンバ
22に供給する際、ウエハ42はその大部分が、ポリマ
・ベール即ち残留物に覆われており、これを除去しなけ
ればならない。したがって、この初期処理段階における
残留物の除去および残留粒子の形成は比較的多く、高い
密度の粒子50が、図3に示す粒子モニタ26に流れ込
む。粒子モニタ26は、この粒子50の高い密度を検出
し、図6に示すように、大きな粒子数をコンピュータ・
システム44に報告する。
【0024】図4は、時間の進展に伴い、ウエハがより
多くのアミン溶剤に露出されるに連れて粒子50の密度
が減少する様子を示す。粒子モニタ26は、この粒子の
減少を検出し、図6に示すようなこの減少した粒子数を
報告する。図6に示すように、図6において図3および
図4として示された時点の間で報告される粒子数は、粒
子数曲線の形状を形成する。粒子モニタ26によって報
告された粒子数から得られたこの粒子数曲線の形状を、
いずれかの2点間について分析し、即ち、履歴コンピュ
ータ・データと比較し、残留物の除去がプロセス・チャ
ンバ22内において予測通りに進んでいるか否かについ
て判定することができる。
【0025】図5は、表1のアミン溶剤露出工程3の終
了付近において、粒子モニタ26に与えられる粒子50
の密度を示す。粒子モニタ26に流入する放出流内にあ
る粒子50が最小値またはスレシホルド値に到達した場
合、粒子モニタ26およびコンピュータ・システム44
は、終点スレシホルドが得られたと判定する。一旦この
終点スレシホルドに到達したなら、コンピュータ・シス
テム44は、表1における後続処理工程4ないし7に進
み、表1の工程3を終了するように、プロセス・チャン
バ22に命令することができる。言い換えると、図6に
示すように一旦終点スレシホルド粒子数に到達したな
ら、表1の残留物除去処理工程3を終了する。
【0026】図7は、図2に示した粒子モニタ26を更
に詳細に示す。図7は、放出流出力が放出流マニフォー
ルド100に供給されることを明らかに示している。放
出流マニフォールド100は粒子モニタ26の一部であ
る。放出流マニフォールド100は、図7における3本
の管110,112,114の協同作業によって、放出
流のプール、即ち放出流貯蔵部120に蓄積する。第1
管は、オーバーフロー管110と呼び、マニフォールド
120の最上部分からの過剰量の放出流を、放出流マニ
フォールド100から排出する。したがって、オーバー
フロー管110は、放出流マニフォールド100が決し
て溢れないことを保証し、放出流出力を通過する異なる
液体流量の補償も行う。排出管112が図7に示されて
いる。排出管は、放出流マニフォールド100の底部に
位置し、貯蔵部120内部における粒子の過剰堆積(bui
ld-up)を防止するために利用する。加えて、図7は、サ
ンプリング管114も示す。これは、層流状の放出流体
を粒子検出領域に供給するために用いられる。図7の管
110,112,114は、典型的に、ポリエチレン,
ステンレス鋼,またはテフロンで作られる。好適な形態
では、ステンレス鋼を用いて管110,112,114
を形成する。
【0027】サンプリング管114は、層流状放出流を
照準管(sight tube)104に供給する。照準管104
は、粒子検出領域の一部である。照準管104は、光学
的に透過性のある材料で作られ、好ましくはパイレック
スまたはサファイアである。図7は、照準管104に隣
接した横方向にレーザ源116を位置付けている状態を
示す。加えて、光検出器即ちフォトダイオード118
が、レーザ源116と同軸上または軸外のいずれかに配
置されている。レーザ源116は、照準管104を介し
てレーザ・ビームを与えることにより、レーザ・ビーム
が、サンプリング管114および照準管104を通過す
る粒子50によって散乱する。このレーザの散乱を光検
出器118によって検出し、散乱情報をフォトダイオー
ド検出源106に供給する。レーザ散乱の量は、単位時
間当たりに照準管104を通過する粒子の数に直接比例
する。したがって、粒子モニタ26は、レーザの散乱に
より、照準管104を通過する粒子の正確な数を得るこ
とができる。一形態では、フォトダイオード118は、
多数の光周波数のいずれにも選択的に同調可能なフォト
ダイオードである。加えて、図7では、単一のレーザ源
および単一の光検出器118のみが示されている。しか
しながら、照準管104を通過する粒子は、典型的に
0.1μないし概ね2.0μの範囲である。したがっ
て、照準管104を通過するこの広い範囲の粒子サイズ
を完全に検出するためには、多数のレーザ・ビーム源お
よび多数の光検出器を用いなければならない場合もあ
る。
【0028】図7に示すように、レーザ源116は、レ
ーザ電源108に結合されている。レーザ電源108お
よびフォトダイオード検出源106は双方とも、図2に
示すようなコンピュータ・システム44に結合され、制
御されている。アミン溶剤を最初にウエハ42に露出さ
せる時点、および貯蔵部120を安定状態に維持する時
点の間には時間遅れがあることを注記するのは重要なこ
とである。コンピュータ・システム44はこの時間遅れ
に対処し、レーザ源116および光検出器118を用い
て、照準管104を通過する粒子の監視が、表1の処理
工程3の間の適切な時点で行われることを保証する。
【0029】図7に示す3本の管110,112,11
4は、単一の排出マニフォールド102に設けられてい
る。排出マニフォールド102は、図2に示すように、
全ての出力放出流をバルブ28に供給する。
【0030】図8は、ウエット残留物除去システムの粒
子検出終点判定を行うために使用可能な別の実施例を示
す。図8では、先に図2に示した粒子モニタ26および
プロセス・チャンバ22は、単一の機械的実体に合併さ
れている。この実施例では、プロセス・チャンバ22の
マニフォールド24は、図2に関して先に論じたウエハ
に、同じ化学薬品のスプレー25を供給する。しかしな
がら、図8のキャリア40は、粒子監視走査枠140を
通じての露出を考慮するように、図2のキャリア40か
ら改造されている。レーザ源116およびフォトダイオ
ード118は、プロセス・チャンバ22内に位置付けら
れ、化学薬品のスプレー25から保護されている。連続
間隔または周期な所定時間間隔のいずれかで、レーザ源
116および光検出器118はコンピュータ制御され、
ウエハの粒子監視走査枠140内において走査を行う。
化学薬品スプレー25からの水流体(water fluid) の乱
流の表面上においてベール粒子を判別するために、位相
変調フィルタリングおよび/またはパターン認識を利用
しなければならない場合もある。別の形態では、化学薬
品スプレー25を周期的に停止することにより、走査処
理の間に粒子監視走査枠140に含まれる干渉を少なく
することが必要な場合もある。図8の実施例では、層流
のサンプリング流の形成が不要であり、そのため管11
0,112,114のような図7に示す3本の管は、図
8の実施例では不要となる。図8は、図7に示したもの
とほぼ同一であり、同様のコンピュータ・システム44
によって制御される、フォトダイオード検出源106お
よびレーザ電源108を示す。言い換えると、図2の実
施例は、液体放出粒子検出を行って適正に終点を判定
し、一方図8の実施例は、ウエハ上での粒子計数を行
い、表1における工程3の適正な終点判定を行う。
【0031】以上、特定の実施例を参照しながら本発明
を示しかつ図示してきたが、本発明はこれら例示的実施
例に限定されることを意図するものではない。本発明の
精神および範囲から逸脱することなく、変更や変様が可
能であることを当業者は認めよう。例えば、液体粒子検
出は、レーザまたは光検出源を利用しない、他の機構に
よっても行うことができる。例えば、微細加工したフィ
ルタおよび/または音響処理を利用してもよい。ここに
教示する粒子とは、ミクロン範囲からオングストローム
範囲までのあらゆる大きさの粒子を意味することができ
る。ここに教示する洗浄「スプレー」は、低温運動洗浄
源(cryo-kinetic cleaning source)とすることができ
る。終点判定は、表1の工程3において、粒子数曲線の
傾斜即ち変化率の監視、あるいは固定スレシホルド終点
以外の同様の他のアルゴリズムによって行うことも可能
である。したがって、本発明は、特許請求の範囲に該当
する変様および変更を全て包含することを意図するもの
である。
【図面の簡単な説明】
【図1】従来の集積回路上におけるヴェールの形成を示
す上側斜視図。
【図2】本発明による残留物除去システムを示すブロッ
ク図。
【図3】本発明による粒子モニタへの粒子の流れの時間
的経過を示すブロック図。
【図4】本発明による粒子モニタへの粒子の流れの時間
的経過を示すブロック図。
【図5】本発明による粒子モニタへの粒子の流れの時間
的経過を示すブロック図。
【図6】本発明による図2のシステムにおいて得られ
た、減少する粒子量対時間の関係をXYプロットで示す
グラフ。
【図7】本発明による図2の粒子モニタを示すブロック
図。
【図8】本発明による、代替プロセス・チャンバおよび
粒子検出システムを示すブロック図。
【符号の説明】
20 残留物除去システム 22 プロセス・チャンバ 24 マニフォールド 25 スプレー 26 粒子モニタ 28 バルブ 30 貯蔵部 32 ポンプ 34 フィルタ 36 モータ 38 ブッシング 40 ウエハ・キャリア 42 ウエハ 44 コンピュータ・システム 46 機器制御システム 48 終点分析器 50 粒子 100 放出流マニフォールド 102 排出マニフォールド 104 照準管 106 フォトダイオード検出源 108 レーザ電源 110 オーバーフロー管 112 排出管 114 サンプリング管 116 レーザ源 118 フォトダイオード 120 貯蔵部 140 粒子監視走査枠

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ウエハ(42)から残留物(16)を除去
    する方法であって:前記ウエハ(42)を用意する段階
    であって、該ウエハの表面上に残留物(16)が存在す
    る段階;前記ウエハをプロセス・チャンバ(22)に導
    入する段階;前記ウエハを液体(25)に露出させる段
    階であって、液体放出流内に残留粒子(50)を形成す
    ることにより、前記液体が前記残留物を除去する段階;
    および前記液体放出流内の残留粒子を経時的に検出し
    (26)、当該時間内の粒子数を判定し、該粒子数を用
    いて、残留物除去が完了したときを判定する段階;から
    成ることを特徴とする方法。
  2. 【請求項2】前記検出する段階は:前記液体放出流を、
    レーザから供給されるレーザ・ビームに通過させること
    によって、前記液体放出流内の残留粒子による前記レー
    ザ・ビームの散乱を光検出器によって検出し、当該時間
    内の前記粒子数を判定する段階を含むことを特徴とする
    請求項1記載の方法。
  3. 【請求項3】前記検出する段階は:前記液体放出流を液
    体放出流貯蔵部に蓄積する放出流マニフォールドを備え
    る段階を含み、前記液体放出流貯蔵部は、粒子検出に用
    いられる照準管に導くサンプリング管,前記液体放出流
    貯蔵部内の粒子の蓄積を制限する排出管,および前記液
    体放出流貯蔵部内に収容される量を制限するオーバーフ
    ロー管に対するアクセスを有することを特徴とする請求
    項1記載の方法。
  4. 【請求項4】ウエハ(42)から残留物(16)を除去
    する方法であって:前記ウエハ(42)を用意する段階
    であって、該ウエハの表面上に残留物が存在する段階;
    前記ウエハをプロセス・チャンバ(22)に導入する段
    階であって、該プロセス・チャンバは、走査レーザ(1
    08,116)および前記プロセス・チャンバ内にある
    間前記ウエハを走査する粒子検出器(118,106)
    を内蔵する段階;前記ウエハを液体(25)に露出させ
    る段階であって、該液体が前記ウエハから前記残留物を
    除去する段階;および前記プロセス・チャンバ内にある
    間に、前記走査レーザおよび前記粒子検出器によって、
    経時的に前記ウエハの表面を走査し、経時的に前記ウエ
    ハの表面から粒子数を得て、該粒子数を用いて残留物除
    去が完了するときを判定する段階;から成ることを特徴
    とする方法。
  5. 【請求項5】複数のウエハ(42)から残留物(16)
    を除去する方法であって:前記複数のウエハ(42)の
    表面内に接点開口(14)をエッチングし、該接点開口
    のエッチングによって、前記複数のウエハ内の前記接点
    開口に隣接してポリマ残留物(16)を形成する段階;
    前記複数のウエハをプロセス・チャンバ(22)に導入
    する段階;モータ制御(36)の下で前記ウエハを回転
    させながら、アミン溶剤(25)を用いて前記複数のウ
    エハ(42)にスプレーをかけ、該スプレーにより、残
    留粒子(50)を含む液体放出流を形成する段階であっ
    て、前記残留粒子が前記ポリマ残留物の除去された部分
    である段階;前記液体放出流を処理し(26)、透明な
    照準管(104)を通過する層流の液体放出流を形成す
    る段階であって、レーザ(116)およびフォトダイオ
    ード(118)を用いて、経時的な前記液体放出物内の
    粒子数を判定する段階(44);および前記粒子数をコ
    ンピュータ・システム(44)に供給し、前記コンピュ
    ータ・システムが前記粒子数を監視し、ポリマ残留物の
    除去が完了したときを、前記プロセス・チャンバ(2
    2)に伝達する段階;から成ることを特徴とする方法。
JP12974598A 1997-05-06 1998-04-24 ウエハから残留物を除去する方法 Pending JPH10321589A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN100449700C (zh) * 2005-12-19 2009-01-07 中芯国际集成电路制造(上海)有限公司 一种蒸汽干燥系统及其排水装置和方法

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