JPH10320685A - 交通情報システム - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】既存の交通情報システムの提供する情報は、伝
えられる情報量が不十分なため、利用者に誤解を与える
ことがある。 【解決手段】デジタルカメラを道路沿いに設置して、交
通の流れを映像で捉える。その映像をインターネット経
由でサーバーに送って、インターネットのホームページ
にリンクする自動車ユーザーは、ホームページから道路
の映像を呼び出して、混雑状況を直接見ることができ
る。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】この発明は交通情報を交通利
用者に提供する装置に関する。

【０００２】

【従来の技術】渋滞情報等の交通情報の提供は、既に広
く行われている。特に渋滞の激しい首都圏では重要な情
報源になっている。

【０００３】代表的なものとして、ハイウエーラジオが
挙げられる。これは放送設備を利用したものである。道
路の主要なポイントに観測地点を置いて、車両の流れを
レーダー等を利用して観測する。そのデータを管理セン
ターに集めて解析し、道路の通行状況を割り出す。解析
結果はラジオの音声を通じて各自動車ユーザーに伝えら
れる。

【０００４】その他に、市街地や首都高速では、巨大な
掲示板を道路に設置している例もある。文字で渋滞情報
を伝えるものや、地図を示して渋滞区間を示すものなど
がある。

【０００５】都市部では、駐車場情報も重要な交通情報
である。繁華街に通じる道路に掲示板を設置して、駐車
場の空き情報を表示している。

【０００６】

【発明が解決しようとする課題】既存の交通情報システ
ムの提供する情報は、伝えられる情報量が不十分なた
め、利用者に誤解を与えることがある。

【０００７】混んでいる筈の道が流れていたり、空いて
いる筈の道が詰まっていたりという経験は、多くの自動
車ユーザーが持っている。その結果、ユーザーは提供さ
れる情報の信憑性に疑問を抱くようになる。

【０００８】渋滞の様子が判らないのも問題である。
「10km渋滞」という場合も、その意味する内容は広範囲
である。ゆっくりながらもそれなりに流れている状態で
ある可能性も、停まったまま殆ど動かない状態である可
能性もある。どちらの状態であるかによって、自動車ユ
ーザーの採るべき行動は異なってくる。

【０００９】駐車場情報にも同様の問題点を抱えてい
る。多くの場合、掲示板に「空」又は「満」と表示され
ているだけである。「満」と表示されている場合、その
意味する範囲はかなり広い。最低２時間待ちという可能
性も、５分待てば入れる可能性もある。どちらであるか
によって、ユーザーの判断は異なってくる。

【００１０】

【課題を解決するための手段】

(１)デジタルカメラを主要な道路沿いに設置する。これ
により、交通の流れを映像で捉えることができる。映像
データはをネットワーク経由で画像を蓄積する装置に送
る。

【００１１】(２)画像情報を蓄積、検索する装置（画像
ＤＢと呼ぶ）を設置する。デジタルカメラから送られて
きた映像は、画像ＤＢに蓄積される。

【００１２】(３)インターネットＷebサーバーを設置
し、先に述べた画像ＤＢと接続する。Ｗedサーバーは、
ユーザーからの要求を受け付け、画像ＤＢから適切な映
像を引き出して、ユーザーに配信する。自動車ユーザー
は、サーバーから配信されたきた道路の映像を見て、渋
滞の状況を正確に判断することができる。駐車場の情報
も同様の方法で提供できる。ユーザーは、映像を見て、
駐車場の混雑状況を知ることができる。

【００１３】

【発明の実施の形態】図１は全体の構成を示している。
101は情報収集を行うデジタルカメラである。街頭や駐
車場に設置される。周囲の情報をデジタル映像に変換し
てネットワークに転送する。102はインターネットであ
る。公開されたネットワークであり、誰でもアクセスす
ることができる。デジタルカメラの映像をサーバーに転
送する役目と、集めた映像を一般ユーザーに伝送する役
目を負っている。103はインターネットサーバーであ
る。デジタルカメラが送ってきたデータを整理、保存
し、ユーザーの要求に従って配信する機能を持ってい
る。104はユーザーの端末である。Ｗebブラウザを備え
た端末であればどんなものでも良い。

【００１４】図２はデジタルカメラの構成を示してい
る。201はデジタルカメラそのものである。レンズが捉
えた映像をデジタル信号に変換する。変換する素子は、
撮像管やＣＣＤなどである。202は信号処理装置であ
る。画像信号を圧縮したり、伝送に適した形式に変換す
る。203は通信モデムである。伝送信号はここで電話回
線に乗せられてサーバーに送られる。203は通信の形態
によって異なる。ＬＡＮが張ってある場所ならば、モデ
ムの代わりにＬＡＮアダプターを使うことができる。20
4は、全体を管理する制御回路である。サーバーからの
コマンドによって各部を制御する。回線の混み具合やユ
ーザーからの指示によってサーバーはデジタルカメラに
コマンドを送る。画像を送る間隔を変えたり、圧縮モー
ドを変更したりする。

【００１５】図３はサーバーの構成を示している。Ｗeb
サーバーに画像ＤＢを追加したような構成になってい
る。インターネット経由でデジタルカメラから送られて
来た画像データは、画像ＤＢ301で分類され、ディスク
アレー302の中の適切な領域に格納される。画像ＤＢの
中身は、サービスの規模に依存する。極めて小規模なサ
ービスであれば、単にデータをファイルに格納するだけ
で良い。サービス規模が拡大するにつれて、本格的なＤ
Ｂが必要になる。

【００１６】Ｗedサーバー302は、ユーザーからの指示
を受け取り、要求されたデータを配信する。ユーザーが
画像データを指示したら、画像ＤＢに要求を送る。画像
ＤＢはＷedサーバーからの要求に応じて適切な画像デー
タを検索して転送する。

【００１７】画像データの配信方式は多数ある。まず考
えられる方式は、ユーザーの要求に応じてデジタルカメ
ラから映像データを得る方式である。ユーザーは、要求
を出した時点のデータを得ることができる。サーバーは
要求とデータを中継するのみである。

【００１８】もう一つの方式は、サーバーに映像を蓄積
しておいて、そのデータをユーザーに配信する方式であ
る。サーバーはある一定の時間間隔でデジタルカメラか
ら映像を受け取り、データを更新する。更新間隔が短け
れば、リアルタイムに近い情報を得ることができる。交
通の状態や、ネットワークの混み具合によって、データ
を更新する間隔を変えることもできる。

【００１９】配信する画像は基本的に静止画である。動
画を配信することも可能だが、ネットワークの負荷が大
きい。サービスを受けられるのは、高速回線を使ってい
るユーザーに限られる。しかしながら、画像に動きがあ
ると交通の流れが感覚的に把握しやすくなるのも事実で
ある。その場合は、短い時間間隔で連続的に画像データ
を配信すればよい。これにより、擬似的に動画を表示す
ることができる。動きはぎくしゃくしたものになるが、
交通の流れを把握する目的であれば、多くの場合十分で
ある。

【００２０】図４の401は、道路情報サービスにＷedブ
ラウザでアクセスしたときの画面の一例を示している。
この図では都心の主要な道路を示している。道路地図
は、対称地域全体をいくつかのエリアに分割して格納し
てある。地図には、縮尺の大きいものから詳細なものま
で、いくつか用意しておく。ユーザーはこれらの地図を
見ながら、調べたいポイントを捜す。見つかったら、地
図上の地点をクリックする。

【００２１】図５の501は、ユーザーが地点を選択した
後のＷedブラウザの画面を示している。画面中に選択し
た地点に設置されたカメラからの映像が表示される。ユ
ーザーはこの映像を見て、道路の混雑状況を判断する。
画面は静止画でも良いし、動画でも良い。動画の方が車
両の流れを把握しやすいが、データの量が膨大になって
しまう。使っている回線の速度にしても、使用目的にし
ても、ユーザーによってまちまちである。ユーザーに表
示方式を選択させるのが良いであろう。

【００２２】図６の601は、ユーザーが駐車場を選択し
た後のＷedブラウザの画面を示している。画面中に選択
した駐車場に設置されたカメラからの映像が表示され
る。ユーザーはこの映像を見て、駐車場の埋まり具合を
判断する。画面は静止画像で充分であろう。

【００２３】

【発明の効果】自動車ユーザーに信頼性の高い交通情報
を提供することができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】交通情報システムの全体構成である。

【図２】画像を入力するデジタルカメラの構成である。

【図３】画像情報を配信するＷedサーバーの構成であ
る。

【図４】交通情報システムの選択画面の例である。

【図５】交通情報システムの道路映像の例である。

【図６】交通情報システムの駐車場映像の例である。

【符号の説明】

１０２…インターネット、 １０３…Ｗedサーバ、 １
０４…ユーザ端末。

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.⁶ 識別記号 ＦＩ Ｇ０６Ｆ 15/21 Ｅ

Claims (3)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】画像入力装置と記録装置及び配信装置を公
   開ネットワークで接続したシステムに於いて、交通情報
   及び駐車場情報等を映像の形式で得ることを特徴とする
   情報装置。
2. 【請求項２】前記情報装置に於いて、一定の時間間隔又
   は、ユーザーの要求によって画像データを配信すること
   を特徴とする情報装置。
3. 【請求項３】前記情報装置に於いて、短い時間間隔で画
   像データを配信し、実用的なレベルで交通の動的状態を
   表示することを特徴とする情報装置。