JPH10319984A - 歌唱音声合成装置、歌唱音声合成方法および記憶媒体 - Google Patents

歌唱音声合成装置、歌唱音声合成方法および記憶媒体

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JPH10319984A
JPH10319984A JP9148644A JP14864497A JPH10319984A JP H10319984 A JPH10319984 A JP H10319984A JP 9148644 A JP9148644 A JP 9148644A JP 14864497 A JP14864497 A JP 14864497A JP H10319984 A JPH10319984 A JP H10319984A
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voice
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慎一 大田
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    • G10MUSICAL INSTRUMENTS; ACOUSTICS
    • G10HELECTROPHONIC MUSICAL INSTRUMENTS; INSTRUMENTS IN WHICH THE TONES ARE GENERATED BY ELECTROMECHANICAL MEANS OR ELECTRONIC GENERATORS, OR IN WHICH THE TONES ARE SYNTHESISED FROM A DATA STORE
    • G10H2210/00Aspects or methods of musical processing having intrinsic musical character, i.e. involving musical theory or musical parameters or relying on musical knowledge, as applied in electrophonic musical tools or instruments
    • G10H2210/155Musical effects
    • G10H2210/195Modulation effects, i.e. smooth non-discontinuous variations over a time interval, e.g. within a note, melody or musical transition, of any sound parameter, e.g. amplitude, pitch, spectral response, playback speed
    • G10H2210/201Vibrato, i.e. rapid, repetitive and smooth variation of amplitude, pitch or timbre within a note or chord
    • GPHYSICS
    • G10MUSICAL INSTRUMENTS; ACOUSTICS
    • G10HELECTROPHONIC MUSICAL INSTRUMENTS; INSTRUMENTS IN WHICH THE TONES ARE GENERATED BY ELECTROMECHANICAL MEANS OR ELECTRONIC GENERATORS, OR IN WHICH THE TONES ARE SYNTHESISED FROM A DATA STORE
    • G10H2250/00Aspects of algorithms or signal processing methods without intrinsic musical character, yet specifically adapted for or used in electrophonic musical processing
    • G10H2250/471General musical sound synthesis principles, i.e. sound category-independent synthesis methods
    • G10H2250/481Formant synthesis, i.e. simulating the human speech production mechanism by exciting formant resonators, e.g. mimicking vocal tract filtering as in LPC synthesis vocoders, wherein musical instruments may be used as excitation signal to the time-varying filter estimated from a singer's speech

Abstract

(57)【要約】 【課題】 歌唱における特定の人の声質や癖等の個性ま
で似せて歌唱音声を合成することにより、よりリアルな
人の歌唱音声を合成し、この音声を用いて違和感のない
自然な状態で歌を歌わせることが可能な歌唱音声合成装
置を提供する。 【解決手段】 各フォルマント中心周波数パラメータf
freqiは、システムおよびボイスそれぞれ2つある
低周波信号の重み付け総和信号により変調され、ビブラ
ートを含む声の震えが再現される。この変調後の各フォ
ルマント中心周波数パラメータffreqiのうち、第
1および2次フォルマント中心周波数パラメータffr
eq1,2は、低次フォルマント中心周波数キースケー
リング演算部34d11により、女声特有のフォルマン
トとなるようにキースケーリングされ、キースケーリン
グ後のパラメータffreq1,2および第3次以降の
フォルマント中心周波数パラメータffreq3,…,
mが、発生すべき音声の音高に応じてキースケーリング
される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、人の声で歌を歌わ
せる歌唱音声合成装置に関する。
【0002】
【従来の技術】人の声は音韻(音素)により構成され、
各音韻は複数個のフォルマントにより構成されているの
で、人が発声するすべての音韻に対して、その各音韻を
構成するすべてのフォルマントを生成できるようにし、
音韻を生成する場合には、その対象となる音韻を構成す
るすべてのフォルマントを発生して合成することにより
当該音韻を生成し、このようにして生成された複数の音
韻を順次つなぎ合わせ、メロディに応じて音高を制御し
て行くことにより、歌唱音声を合成すること、すなわち
人の声で歌を歌わせることができる。この手法は、人の
音声のみならず、フォルマントを有する楽音、たとえば
管楽器から発生される楽音を合成する場合にも適用でき
る。
【0003】そして、この手法を用いて、人の音声を含
む楽音を合成(発生)する装置は、従来から知られてお
り、たとえば特許番号第2504172号の特許公報で
は、高い音高のフォルマント音を発生するときでも、不
要なスペクトルを発生しないように構成したフォルマン
ト音発生装置が開示されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来のフォルマント音発生装置を含む、上記手法を用いて
楽音を合成する装置では、一般的な人の歌唱音声を擬似
的に合成することはできるものの、単に音高を変化させ
ただけでは、歌唱における特定の人の声質や癖等の個性
まで再現することはできなかった。
【0005】本発明は、この点に着目してなされたもの
であり、歌唱における特定の人の声質や癖等の個性まで
似せて歌唱音声を合成することにより、よりリアルな人
の歌唱音声を合成し、この音声を用いて違和感のない自
然な状態で歌を歌わせることが可能な歌唱音声合成装置
を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、請求項1記載の歌唱音声合成装置は、フォルマント
を発生するフォルマント発生手段と、該発生されたフォ
ルマントを複数個組み合わせることにより1音声を合成
する音声合成手段と、該合成された1音声を順次つなぎ
合わせて行くことにより歌唱音声を生成する歌唱音声生
成手段と、前記合成される音声の音高に応じて当該各フ
ォルマントの中心周波数をシフトするフォルマント中心
周波数シフト手段と、該合成される音声の音高に応じて
当該各フォルマントのレベルを変動させるフォルマント
レベル変動手段とを有し、前記音声合成手段は、前記フ
ォルマント中心周波数がシフトされ、および/または前
記フォルマントレベルが変動された各フォルマントを組
み合わせて音声合成を行うことを特徴とする。
【0007】請求項5記載の歌唱音声合成方法は、フォ
ルマントを発生するフォルマント発生工程と、該発生さ
れたフォルマントを複数個組み合わせることにより1音
声を合成する音声合成工程と、該合成された1音声を順
次つなぎ合わせて行くことにより歌唱音声を生成する歌
唱音声生成工程と、前記合成される音声の音高に応じて
当該各フォルマントの中心周波数をシフトするフォルマ
ント中心周波数シフト工程と、該合成される音声の音高
に応じて当該各フォルマントのレベルを変動させるフォ
ルマントレベル変動工程とを有し、前記音声合成工程
は、前記フォルマント中心周波数がシフトされ、および
/または前記フォルマントレベルが変動された各フォル
マントを組み合わせて音声合成を行うことを特徴とす
る。
【0008】請求項9記載の記憶媒体は、フォルマント
を発生するフォルマント発生モジュールと、該発生され
たフォルマントを複数個組み合わせることにより1音声
を合成する音声合成モジュールと、該合成された1音声
を順次つなぎ合わせて行くことにより歌唱音声を生成す
る歌唱音声生成モジュールと、前記合成される音声の音
高に応じて当該各フォルマントの中心周波数をシフトす
るフォルマント中心周波数シフトモジュールと、該合成
される音声の音高に応じて当該各フォルマントのレベル
を変動させるフォルマントレベル変動モジュールとを含
み、前記音声合成モジュールは、前記フォルマント中心
周波数がシフトされ、および/または前記フォルマント
レベルが変動された各フォルマントを組み合わせて音声
合成を行う、コンピュータが実現できるプログラムを格
納したことを特徴とする。
【0009】これにより、合成される音声の音高に応じ
て当該各フォルマントの中心周波数がシフトするととも
に、その合成される音声の音高に応じて当該各フォルマ
ントのレベルが変動し、これらフォルマント中心周波数
がシフトされ、および/またはフォルマントレベルが変
動されたフォルマントに基づいて音声が合成されるの
で、人が実際に歌唱したときの発声により近い歌唱音声
を合成することができる。
【0010】また、請求項2記載の歌唱音声合成装置
は、前記フォルマント中心周波数のシフト量および前記
フォルマントレベルの変動量で表現した発生すべき音声
または楽音の特徴に関するパラメータを記憶する記憶手
段を有し、前記フォルマント中心周波数シフト手段は、
該記憶されたシフト量に応じて前記フォルマント中心周
波数をシフトし、前記フォルマントレベル変動手段は、
該記憶された変動量に応じて前記フォルマントレベルを
変動させることを特徴とする。
【0011】請求項6記載の歌唱音声合成方法は、前記
フォルマント中心周波数シフト工程は、前記フォルマン
ト中心周波数のシフト量および前記フォルマントレベル
の変動量で表現した発生すべき音声または楽音の特徴に
関するパラメータを記憶する記憶手段に記憶されたシフ
ト量に応じて前記フォルマント中心周波数をシフトし、
前記フォルマントレベル変動工程は、前記記憶手段に記
憶された変動量に応じて前記フォルマントレベルを変動
させることを特徴とする。
【0012】請求項10記載の記憶媒体は、前記フォル
マント中心周波数シフトモジュールは、前記フォルマン
ト中心周波数のシフト量および前記フォルマントレベル
の変動量で表現した発生すべき音声または楽音の特徴に
関するパラメータを記憶する記憶手段に記憶されたシフ
ト量に応じて前記フォルマント中心周波数をシフトし、
前記フォルマントレベル変動モジュールは、前記記憶手
段に記憶された変動量に応じて前記フォルマントレベル
を変動させることを特徴とする。
【0013】これにより、発生すべき音声または楽音の
特徴に関するパラメータが、フォルマント中心周波数の
シフト量およびフォルマントレベルの変動量で表現され
て記憶され、このシフト量に応じてフォルマント中心周
波数がシフトされ、および/またはこの変動量に応じて
フォルマントレベルが変動されたフォルマントに基づい
て音声が合成されるので、発生すべき音声または楽音の
特徴までリアルに再現することができる。
【0014】さらに、請求項3記載の歌唱音声合成装置
は、前記発生された複数個のフォルマントのうち所定次
数のフォルマントの中心周波数が当該合成される音声の
音高より低くなったときに、該フォルマントの中心周波
数を当該合成される音声の音高で置き換える置き換え手
段を有することを特徴とする。
【0015】請求項7記載の歌唱音声合成方法は、前記
発生された複数個のフォルマントのうち所定次数のフォ
ルマントの中心周波数が当該合成される音声の音高より
低くなったときに、該フォルマントの中心周波数を当該
合成される音声の音高で置き換える置き換え工程を有す
ることを特徴とする。
【0016】請求項11記載の記憶媒体は、前記発生さ
れた複数個のフォルマントのうち所定次数のフォルマン
トの中心周波数が当該合成される音声の音高より低くな
ったときに、該フォルマントの中心周波数を当該合成さ
れる音声の音高で置き換える置き換えモジュールを含む
ことを特徴とする。
【0017】これにより、上記フォルマント特性を有す
る音声をリアルに再現することができる。
【0018】たとえば、所定次数のフォルマントとし
て、第1および2次フォルマントを採ったときには、こ
のフォルマント特性は女声の有するフォルマント特性に
一致するため、女声をリアルに再現することができる。
【0019】また、さらに、請求項4記載の歌唱音声合
成装置は、フォルマントを発生するフォルマント発生手
段と、該発生されたフォルマントを複数個組み合わせる
ことにより1音声を合成する音声合成手段と、該合成さ
れた1音声を順次つなぎ合わせて行くことにより歌唱音
声を生成する歌唱音声生成手段と、前記発生されたフォ
ルマントの、少なくともレベルを変調させるための変調
信号を発生する変調信号発生手段と、変調される信号の
最大値を増大させないように該発生した変調信号を形成
する変調信号形成手段と、前記発生されたフォルマント
の、少なくともレベルを該形成された変調信号によって
変調する変調手段とを有することを特徴とする。
【0020】請求項8記載の歌唱音声合成方法は、フォ
ルマントを発生するフォルマント発生工程と、該発生さ
れたフォルマントを複数個組み合わせることにより1音
声を合成する音声合成工程と、該合成された1音声を順
次つなぎ合わせて行くことにより歌唱音声を生成する歌
唱音声生成工程と、前記発生されたフォルマントの、少
なくともレベルを変調させるための変調信号を発生する
変調信号発生工程と、変調される信号の最大値を増大さ
せないように該発生した変調信号を形成する変調信号形
成工程と、前記発生されたフォルマントの、少なくとも
レベルを該形成された変調信号によって変調する変調工
程とを有することを特徴とする。
【0021】請求項12記載の記憶媒体は、フォルマン
トを発生するフォルマント発生モジュールと、該発生さ
れたフォルマントを複数個組み合わせることにより1音
声を合成する音声合成モジュールと、該合成された1音
声を順次つなぎ合わせて行くことにより歌唱音声を生成
する歌唱音声生成モジュールと、前記発生されたフォル
マントの、少なくともレベルを変調させるための変調信
号を発生する変調信号発生モジュールと、変調される信
号の最大値を増大させないように該発生した変調信号を
形成する変調信号形成モジュールと、前記発生されたフ
ォルマントの、少なくともレベルを該形成された変調信
号によって変調する変調モジュールとを含むことを特徴
とする。
【0022】これにより、少なくともフォルマントレベ
ルは、その変調後のフォルマントレベルの最大値が変調
前の基になるフォルマントレベルの最大値を超えないの
で、音声合成手段が音声合成可能な最大のフォルマント
レベルを使用することができ、したがって、S/N比の
よい音声を合成することができる。
【0023】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて詳細に説明する。
【0024】図1は、本発明の実施の一形態に係る歌唱
音声合成装置の概略構成を示すブロック図である。
【0025】同図に示すように、本実施の形態の歌唱音
声合成装置は、音高情報を入力するための鍵盤1と、各
種情報を入力するための複数のスイッチを備えたパネル
スイッチ2と、鍵盤1の各鍵の押鍵状態を検出する押鍵
検出回路3と、パネルスイッチ2の各スイッチの押下状
態を検出するスイッチ検出回路4と、装置全体の制御を
司るCPU5と、該CPU5が実行する制御プログラム
やテーブルデータ等を記憶するROM6と、演奏デー
タ、各種入力情報および演算結果等を一時的に記憶する
RAM7と、タイマ割込み処理における割込み時間や各
種時間を計時するタイマ8と、各種情報等を表示する、
たとえば大型液晶ディスプレイ(LCD)若しくはCR
T(Cathode Ray Tube)ディスプレイおよび発光ダイオ
ード(LED)等を備えた表示装置9と、記憶媒体であ
るフロッピディスク(FD)20をドライブするフロッ
ピディスクドライブ(FDD)10と、前記制御プログ
ラムを含む各種アプリケーションプログラムや各種デー
タ等を記憶するハードディスク(図示せず)をドライブ
するハードディスクドライブ(HDD)11と、前記制
御プログラムを含む各種アプリケーションプログラムや
各種データ等を記憶するコンパクトディスク−リード・
オンリ・メモリ(CD−ROM)21をドライブするC
D−ROMドライブ(CD−ROMD)12と、外部か
らのMIDI(Musical Instrument Digital Interfac
e)信号を入力したり、MIDI信号として外部に出力
したりするMIDIインターフェース(I/F)13
と、通信ネットワーク101を介して、たとえばサーバ
コンピュータ102とデータの送受信を行う通信インタ
ーフェース(I/F)14と、鍵盤1から入力された演
奏データや予め設定された演奏データ等を楽音信号に変
換する音源回路15と、該音源回路15からの楽音信号
に各種効果を付与するための効果回路16と、該効果回
路16からの楽音信号を音響に変換する、たとえば、D
AC(Digital-to-Analog Converter)やアンプ、スピ
ーカ等のサウンドシステム17とにより構成されてい
る。
【0026】上記構成要素3〜16は、バス18を介し
て相互に接続され、CPU5にはタイマ8が接続され、
MIDII/F13には他のMIDI機器100が接続
され、通信I/F14には通信ネットワーク101が接
続され、音源回路15には効果回路16が接続され、効
果回路16にはサウンドシステム17が接続されてい
る。
【0027】HDD11のハードディスクには、前述の
ように、CPU5が実行する制御プログラムも記憶で
き、ROM6に制御プログラムが記憶されていない場合
には、このハードディスクに制御プログラムを記憶させ
ておき、それをRAM7に読み込むことにより、ROM
6に制御プログラムを記憶している場合と同様の動作を
CPU5にさせることができる。このようにすると、制
御プログラムの追加やバージョンアップ等が容易に行え
る。
【0028】CD−ROMドライブ12のCD−ROM
21から読み出された制御プログラムや各種データは、
HDD11内のハードディスクにストアされる。これに
より、制御プログラムの新規インストールやバージョン
アップ等が容易に行える。なお、このCD−ROMドラ
イブ12以外にも、外部記憶装置として、光磁気ディス
ク(MO)装置等、様々な形態のメディアを利用するた
めの装置を設けるようにしてもよい。
【0029】通信I/F14は、上述のように、たとえ
ばLAN(Local Area Network)やインターネット、電
話回線等の通信ネットワーク101に接続されており、
該通信ネットワーク101を介して、サーバコンピュー
タ102に接続される。HDD11内のハードディスク
に上記各プログラムや各種パラメータが記憶されていな
い場合には、通信I/F14は、サーバコンピュータ1
02からプログラムやパラメータをダウンロードするた
めに用いられる。クライアントとなるコンピュータ(本
実施の形態では、歌唱音声合成装置)は、通信I/F1
4および通信ネットワーク101を介してサーバコンピ
ュータ102へとプログラムやパラメータのダウンロー
ドを要求するコマンドを送信する。サーバコンピュータ
102は、このコマンドを受け、要求されたプログラム
やパラメータを、通信ネットワーク101を介してコン
ピュータへと配信し、コンピュータが通信I/F14を
介して、これらプログラムやパラメータを受信してHD
D11内のハードディスクに蓄積することにより、ダウ
ンロードが完了する。
【0030】この他、外部コンピュータ等との間で直接
データのやりとりを行うためのインターフェースを備え
てもよい。
【0031】以上のように構成された歌唱音声合成装置
が実行する制御処理を、まず、その概要を説明し、次
に、図2を参照してその全体構成を説明し、そして、図
3〜11を参照してその各構成要素でなされる制御処理
を詳細に説明する。
【0032】従来の歌唱音声合成装置は、前述のよう
に、人が発声するすべての音韻に対して、その各音韻を
構成するすべてのフォルマントを生成できるようにし、
歌わせるべき歌の歌詞を音韻の列に分解し、その各音韻
を構成するフォルマントを発生して当該各音韻を生成
し、その生成された音韻を順次つなぎ合わせて行くこと
により、歌唱音声を合成している。
【0033】ところで、人の声は個性を有し、同じ音高
の音声を発音したときでも、各個人によって異なって聞
こえる。たとえば、北島三郎と安室奈美恵が同じ曲を歌
ったときでも、聴取者は、どちらが歌っているかを聞き
分けることができる。これは、男声と女声の声質の違い
だけでなく、男声同士または女声同士であっても同様で
ある。このような各個人における声質の違いは、主とし
て、各音韻を構成するフォルマントの違いから起こるも
のと考えられる。もちろん、男声と女声の性質の違い
も、フォルマントの違い(女声の特徴は、後述する)か
ら起こるものと考えられる。
【0034】ここで、フォルマントの違いとは、具体的
には、フォルマント構成、フォルマント中心周波数、フ
ォルマントレベルおよびフォルマント形状が各個人によ
り相違しているということであり、フォルマント構成と
は、当該音韻を構成するフォルマント数や各フォルマン
トの発生タイミング等をいい、フォルマント中心周波数
とは、文字通り、当該フォルマントの中心周波数をい
い、フォルマントレベルおよびフォルマント形状も、そ
れぞれ文字通り、当該フォルマントのレベルおよび形状
をいう。
【0035】さらに具体的には、歌唱したときに生ずる
各個人の声質の違いは、主として、次の特徴から生ず
る。
【0036】1)発音する音韻の音高に応じて、各フォ
ルマントの中心周波数は所定の方向にシフトしていく
が、このシフト量が人によって微妙に異なる。
【0037】2)同様に、各フォルマントのレベルも、
音韻の音高に応じて変動するが、この変動量が人によっ
て微妙に異なる。
【0038】3)ビブラートを含む声の震え(電気的に
云うと変調量)は人により様々である。
【0039】本実施の形態の歌唱音声合成装置は、上記
1)〜3)の特徴をシミュレートすることにより、より
リアルな人の歌唱音声を合成する。
【0040】すなわち、まず、予め歌唱させるべき歌い
手の上記特徴を解析し、その解析によって得られた各種
パラメータ、すなわち上記フォルマント構成、フォルマ
ント中心周波数およびフォルマントレベル等を、ボイス
パラメータとして、予めボイスパラメータメモリに記憶
しておく。次に、歌唱情報(この情報は、本実施の形態
では、メロディ情報および歌詞情報により構成される)
の発生、すなわち歌唱の進行に従ってボイスパラメータ
を読み出し、その内容に基づいて、発声すべき音韻を構
成する各フォルマントを生成するための情報、具体的に
は、フォルマント中心周波数情報FFreqi(i=
1,…,m)、フォルマントレベル情報FLeveli
(i=1,…,m)、フォルマント形状情報FShap
ei(i=1,…,m)および音高情報PITCHを生
成して、前記音源回路15に出力する。
【0041】これら各情報FFreqi,FLevel
i,FShapei,PITCHのうち、特に、情報F
Freqi,FLeveliを生成する方法が本発明の
特徴であり、その詳細は後述する。
【0042】音源回路15は、これらの情報FFreq
i,FLeveli,FShapei,PITCHに応
じて、それぞれ、フォルマント波形データFORMAN
T_OUTi(i=1,…,m)を生成した後に、該各
波形データFORMANT_OUTiを合成(加算)
し、その合成結果である音韻波形データOUTPUTを
前記効果回路16に出力する。
【0043】本実施の形態では、音源回路15は、各フ
ォルマント波形データFORMANT_OUTiをそれ
ぞれ個別に生成するm個のフォルマント波形発生部(図
2参照)を有している。1つの音韻を発音するには、通
常4つのフォルマントを発生して合成すればよいため、
音源回路15は、少なくとも4個のフォルマント波形発
生部を有するが、多重奏を行えるように構成する場合に
は、その人数の4倍の個数のフォルマント波形発生部を
設けるようにする。すなわち、mの値は、歌わせるべき
合唱音声およびCPU5の能力に応じて任意に変更でき
る。
【0044】なお、フォルマント波形発生部が、前記各
入力情報FFreqi,FLeveli,FShape
i,PITCHに基づいて、フォルマント波形を発生す
る方法は、本発明の特徴ではないため、公知の方法を用
いて行えばよい。
【0045】効果回路16は、この音韻波形データOU
TPUTに適宜各種効果を付与し、歌唱音声信号(デジ
タル信号)として前記サウンドシステム17に出力す
る。
【0046】サウンドシステム17は、前記DACによ
り、このデジタルの歌唱音声信号をアナログ信号に変換
し、前記アンプにより、アナログ変換された歌唱音声信
号を増幅し、前記スピーカにより、増幅された歌唱音声
信号を歌唱音声に変換する。
【0047】図2は、本実施の形態の歌唱音声合成装置
が実行する制御処理の全体構成を示すブロック図であ
る。
【0048】同図において、操作設定部31は、前記パ
ネルスイッチ2に相当し、本実施の形態では主として、
ユーザが歌わせたい歌い手を指定するときに使用する。
すなわち、ユーザにより歌い手が指定されると、操作設
定部31は、その指定情報を後述する制御部34に出力
する。
【0049】歌唱情報発生部32は、前記RAM7に自
動演奏データ(このデータは、前記歌唱情報の基になる
データであって、最も一般的には、MIDIデータであ
る)を記憶し、この自動演奏データを参照しながら歌唱
情報を発生する場合には、RAM7とその内容を読み出
す前記CPU5に相当する。なお、歌唱情報を発生する
形態は、これに限らず、次のように何種類も考えられる
ので、操作設定部31が何に相当するかは、その都度変
わることになる。
【0050】1)歌唱情報をメロディ情報と歌詞情報に
分離し、メロディ情報は、演奏者(ユーザ)が、たとえ
ば前記鍵盤1を用いてリアルタイムに発生し、歌詞情報
は、RAM7に記憶されたものを使用して発生する場合
には、歌唱情報発生部32は、鍵盤1、RAM7および
CPU5に相当する。
【0051】2)歌唱情報は、MIDI信号として、前
記MIDII/F13または通信I/F14を介して外
部から送信されてきたものを受信し解析して、MIDI
データとしてRAM7に記憶した後に、そのデータを使
用して発生する場合には、歌唱情報発生部32は、MI
DII/F13または通信I/F14、RAM7および
CPU5に相当する。
【0052】3)歌唱情報は、FD20やCD−ROM
21、HDD11のハードディスク等の記憶媒体に記憶
されたMIDIデータを読み出してRAM7に記憶した
後に、そのデータを使用して発生する場合には、歌唱情
報発生部32は、FD20やCD−ROM21、HDD
11のハードディスク等の記憶媒体、RAM7およびC
PU5に相当する。
【0053】4)歌唱情報は、ユーザが実際に歌った音
声を解析しMIDIデータに変換してRAM7に記憶し
た後に、そのデータを使用して発生する場合には、歌唱
情報発生部32は、音声を入力する装置(図示せず)、
RAM7およびCPU5に相当する。
【0054】さらに、上記1)〜4)の各場合におい
て、RAM7を使用せずに、直接歌唱情報を発生するこ
ともでき、この場合には、RAM7は、歌唱情報発生部
32の構成要素にならないことは云うまでもない。
【0055】このように歌唱情報を発生する態様は様々
なものが考えられるが、歌唱情報発生部32が制御部3
4に対して出力(発生)する情報は、キーオン/オフ、
キーコード(KC)、音長(NOTELENGTH)、
タッチ(TOUCH)等のメロディ情報と、ASCII
コード等の歌詞情報である。
【0056】声質制御情報発生部33は、前述したよう
に、制御部34に対して、主としてフォルマント関連情
報を発生するように構成されている。このために、声質
制御情報発生部33は、前記ボイスパラメータを記憶す
るボイスパラメータメモリ33aを有する。そして、ボ
イスパラメータメモリ33aは、たとえば前記ROM6
またはRAM7に相当し、ボイスパラメータメモリ33
aに記憶された内容はCPU5によって読み出されるの
で、声質制御情報発生部33は、ROM6またはRAM
7、およびCPU5に相当する。
【0057】ここで、フォルマント関連情報とは、前記
フォルマント構成、および前記フォルマント中心周波数
情報FFreqi、フォルマントレベル情報FLeve
li、フォルマント形状情報FShapeiのそれぞれ
基になるパラメータ、すなわちフォルマント中心周波数
パラメータffreqi、フォルマントレベルパラメー
タfleveli、フォルマント形状パラメータfsh
apeiをいう。
【0058】制御部34は、発生すべきフォルマントの
全体としての設定、すなわちフォルマントの種類に拘わ
らない設定を行うためのパラメータであるシステムパラ
メータ(またはその基となるデータ)を記憶するシステ
ムパラメータメモリ34aと、システムパラメータメモ
リ34aから目的のシステムパラメータを読み出して、
たとえばビブラート効果(声の震えを含む)を付与する
ための変調信号(システムパラメータ)を生成してフォ
ルマントパラメータ制御部34dに供給するシステムパ
ラメータ供給部34bと、声質制御情報発生部33が発
生したボイスパラメータに基づいて、たとえばシステム
パラメータ供給部34bが生成する変調信号と同様の変
調信号(ボイスパラメータ)をフォルマントパラメータ
制御部34dに供給するボイスパラメータ供給部34c
と、声質制御情報発生部33が発生したフォルマント関
連情報に基づいて前記情報FFreqi,FLevel
iおよびFShapeiを生成するとともに、前記歌唱
情報発生部が発生した音高情報(KC)に基づいて前記
情報PITCHを生成するフォルマントパラメータ制御
部34dとにより、主として構成されている。
【0059】ここで、システムパラメータメモリ34a
は、前記ボイスパラメータメモリ33aと同様に、RO
M6またはRAM7に相当し、システムパラメータ供給
部34b、ボイスパラメータ供給部34cおよびフォル
マントパラメータ制御部34dは、CPU5に相当す
る。したがって、制御部34は、ROM6またはRAM
7、およびCPU5に相当する。
【0060】ユーザが操作設定部31を用いて歌い手を
指定すると、その指定情報が制御部34に供給される。
これに応じて、制御部34は、声質制御情報発生部33
に対して、指定された歌い手に対応するボイスパラメー
タを発生させるように要求し、声質制御情報発生部33
は、ボイスパラメータメモリ33aからボイスパラメー
タを読み出して、制御部34に供給(発生)する。そし
て、歌唱情報発生部32が発生した歌唱情報、すなわち
メロディ情報と歌詞情報(本実施の形態では、MIDI
データのシーケンス)に応じて、システムパラメータ供
給部34bは、システムパラメータメモリ34aから読
み出したシステムパラメータに各種処理を施してフォル
マントパラメータ制御部34dに供給し、また、ボイス
パラメータ供給部34cは、声質制御情報発生部33が
発生したボイスパラメータに各種処理を施してフォルマ
ントパラメータ制御部34dに供給する。フォルマント
パラメータ制御部34dは、これら供給されたパラメー
タに各種処理を施して、前記フォルマント中心周波数情
報FFreqi、フォルマントレベル情報FLevel
i、フォルマント形状情報FShapeiおよび音高情
報PITCHを生成し、次に説明する音声波形合成部3
5に出力する。
【0061】音声波形合成部35は、前述のように、音
源回路15に相当し、各情報FFreqi,FLeve
li,FShapeiおよびPITCHに基づいて、そ
れぞれ対応する前記フォルマント波形を発生するフォル
マント波形発生部(FGeni)35ai(i=1,
…,m)と、該各フォルマント波形発生部35aiによ
り発生された各フォルマント波形データFORMANT
_OUTiを合成して、前記音韻波形データOUTPU
Tを生成する信号合成部35bとにより構成されてい
る。
【0062】ここで、信号合成部35bには、ボリュー
ムパラメータVOLが供給され、各フォルマント波形デ
ータFORMANT_OUTiの振幅が一律に変更され
る。このボリュームパラメータVOLは、たとえば、シ
ステムパラメータ供給部34bが供給するシステムパラ
メータ中の1つのパラメータである。
【0063】なお、本実施の形態では、各部は、当該各
部で行われる制御があたかもハードウェアで行われるよ
うにブロックで記載されている(ソフトウェアで制御さ
れる場合には、通常、その処理はフローチャートによっ
て記載される)が、これは、説明の都合上のみであっ
て、実際には、特に示した箇所以外はすべてソフトウェ
アによって制御処理を行っている。もちろん、ソフトウ
ェアによる制御処理をハードウェアで行うこともでき
る。
【0064】図3は、上記システムパラメータ供給部3
4bが実行する制御処理の詳細な構成を示すブロック図
であり、同図には、説明の都合上、システムパラメータ
メモリ34aも記載されている。
【0065】システムパラメータ供給部34bが実行す
る制御処理は、2種類の変調信号(システムパラメー
タ)SYSLFOkOUT(k=1,2)を生成する処
理と、前記ボリュームパラメータVOL、音像定位や残
響等の効果に関係するエフェクタパラメータ等の音源全
体の動作に係る共通パラメータである他のシステムパラ
メータを生成する処理に大きく分けることができる。そ
して、本発明の1つの特徴は、前述したように、ビブラ
ートを含む声の震えをシミュレートすることであるた
め、上記システムパラメータ供給部34bの2つの制御
処理のうち、前者の2種類の変調信号SYSLFOkO
UTを生成する処理が詳細に記載されている。
【0066】すなわち、前者の処理は、歌唱情報発生部
32が発生する歌唱情報に応じて、すなわち歌唱の進行
に応じて、システムパラメータメモリ34aから読み出
されたパラメータが低周波発生パラメータLFOPAR
1であるときに、この低周波発生パラメータLFOPA
R1に基づいて、第1の変調信号SYSLFO1OUT
の基となる変調信号を発生する第1のシステム低周波発
生処理部(SYSTEM LFO1)34b1と、該第
1のシステム低周波発生処理34b1により発生された
信号波形の振幅を調整する前の前処理を行う第1の前処
理部34b2と、該第1の前処理部34b2により発生
された信号波形の振幅を調整する振幅制御処理部34b
3と、第2の変調信号SYSLFO2OUTを生成する
ために、上記第1の変調信号SYSLFO1OUTを生
成する場合と同様の処理を行う処理部34b4〜34b
6とがそれぞれ行う処理により構成されている。
【0067】第1のシステム低周波発生処理部34b1
により発生された信号波形は、第1の前処理部34b2
内で4つに分岐され、そのうち2つの信号波形、すなわ
ち変調信号SYSLFO1OUTi(i=1,2)の基
になる信号は、そのまま振幅制御処理部34b3に入力
され、残りの2つの信号波形、すなわち、声質制御情報
発生部33が発生したボイスパラメータ中、フォルマン
ト中心周波数パラメータffreqiおよびフォルマン
トレベルパラメータfleveliをそれぞれ変調する
変調信号SYSLFO1FF1およびSYSLFO1F
L1の基になる信号は、この各信号波形を所定の形状に
調整する形成処理部34b21および34b22により
調整された後に、振幅制御処理部34b3に入力され
る。
【0068】ここで、形成処理部34b21および34
b22は、各入力波形に対して、それぞれ同様の形成処
理を行い、また、図示されていないが、第2の前処理部
34b5も、この形成処理部34b21および34b2
2と同様の形成処理部を有しているので、総計4個の前
処理部で同様の処理が行われる。
【0069】図4は、これら4つの前処理部のうち、上
記形成処理部34b21が実行する制御処理の詳細な構
成を示すブロック図であり、同図に示すように、形成処
理部34b21は、1個の加算器Aと、2個の乗算器M
1,M2と、低周波エンベロープ発生器LFOEGとに
より構成されている。
【0070】加算器Aの入力側には、第1のシステム低
周波発生処理部34b1が発生した信号波形s1と係数
値“−1”とが入力され、乗算器M1の入力側には、加
算器Aの出力信号s2と係数値“0.5”とが入力さ
れ、乗算器M2の入力側には、乗算器M1の出力信号s
3と低周波エンベロープ発生器LFOEGの出力信号s
4とが入力されている。そして、低周波エンベロープ発
生器LFOEGの入力側には、低周波エンベロープ波形
を発生させるためのパラメータである、低周波振幅エン
ベロープパラメータLFOAEGが入力されている。な
お、低周波エンベロープ波形は、キーオンイベントの発
生に同期して発生するため、低周波エンベロープ発生器
LFOEGには、キーオン信号(KON)も入力されて
いる。
【0071】信号波形s1として、図5に示すような余
弦波が入力されると、この余弦波s1には、加算器Aに
より“−1”が加算され、同図に示すように、上限が
“0”に制限された信号s2が生成される。この信号s
2には、乗算器M1により“0.5”が乗算され、同図
に示すように、その振幅は1/2に制限された信号s3
が生成される。そして、キーオンイベント(キーオン信
号KON)に同期して、低周波エンベロープ発生器LF
OEGからは、同図に示す信号s4が出力され、この信
号s4は、乗算器M2によって信号s3と乗算され、乗
算器M2からは、同図に示す信号s5が出力される。す
なわち、その包絡線が、信号s4を“0”を通る直線を
中心にして折り返したときの形状に一致する信号s5が
形成されて出力される。
【0072】このように、振幅制御処理部34b3への
入力信号s5、すなわち変調信号SYSLFO1FF1
の基になる信号の振幅を0〜−1に調整して、信号s5
を生成することも本発明の1つの特徴であるが、その理
由については、図10のフォルマントレベル制御処理を
説明するときに後述する。なお、上記信号s5のような
信号、すなわち振幅が0〜−1に調整された信号を形成
する必要のない場合もあるが、この場合には、たとえば
設定操作に応じて、入力信号s1をそのまま乗算器M2
に入力するようにすればよい。
【0073】図3に戻り、前記振幅制御処理部34b3
には、前記他のシステムパラメータ内に含まれる4つの
パラメータであって、上記前処理部34b2から出力さ
れた4つの信号の振幅を、それぞれ変更する変更量を示
すパラメータが入力され、このパラメータに応じて、振
幅制御処理部34b3は、各入力信号の振幅を変更し
て、変調信号SYSLFOkOUTを生成する。
【0074】なお、前処理部34b6の制御処理も、こ
の前処理部34b2の制御処理と同様であるため、その
説明を省略する。
【0075】図6は、前記ボイスパラメータ供給部34
cが実行する制御処理の詳細な構成を示すブロック図で
あり、同図には、声質制御情報発生部33およびフォル
マントパラメータ制御部34dも記載されている。
【0076】ボイスパラメータ供給部34cは、上述し
たシステムパラメータ供給部34bに対して、出力する
パラメータの種類および前処理部34c2,34c5の
構成が異なるのみである、具体的には、変調信号の数が
1つ少ないのみであるので、その詳細な説明を省略す
る。
【0077】ここで、ボイスパラメータ供給部34cが
フォルマントパラメータ制御部34dに対して供給する
パラメータは、前記変調信号SYSLFO1OUT1に
対応する変調信号V1、前記変調信号SYSLFOkF
F,SYSLFOkFLにそれぞれ対応する変調信号V
SkFF,VSkFL、およびその他のボイスフォルマ
ントパラメータ(VOICE FORMANT PARx)である。
【0078】フォルマントパラメータ制御部34dは、
同図に示すように、前記フォルマント中心周波数パラメ
ータffreqiを制御するフォルマント中心周波数制
御部34d1と、前記フォルマントレベルパラメータf
leveliを制御するフォルマントレベル制御部34
d2とにより、主として構成され、各制御部34d1,
34d2は、ボイスパラメータ供給部34cから供給さ
れたボイスパラメータ、システムパラメータ供給部34
bから供給されたシステムパラメータ、および歌唱情報
発生部32によって発生された歌唱情報に基づいて、次
に説明する制御処理を行う。
【0079】図7は、フォルマント中心周波数制御部3
4d1が実行する制御処理の詳細な構成を示すブロック
図である。
【0080】同図において、フォルマント中心周波数制
御部34d1は、4個の加算器34d1A1〜34d1
A4と、5個の乗算器34d1M1〜34d1M5と、
低次フォルマント(本実施の形態では、第1および2フ
ォルマント)のフォルマント中心周波数パラメータff
reqi(i=1,2)のキースケーリングを行う低次
フォルマント中心周波数キースケーリング演算部34d
11と、低次フォルマント中心周波数キースケーリング
演算部34d11によるキースケーリング後のフォルマ
ント中心周波数パラメータffreqsc1,2および
低次フォルマント以外のフォルマントのフォルマント中
心周波数パラメータffreqi(i=3,…,m)の
キースケーリングを行うフォルマント中心周波数キース
ケーリング演算部34d12とにより構成されている。
【0081】乗算器34d1M2,34d1M3の各入
力側には、それぞれ前記ボイスパラメータ供給部34c
から供給された変調信号VS1FF,VS2FFが入力
され、乗算器34d1M4,34d1M5の各入力側に
は、それぞれ前記システムパラメータ供給部34bから
供給された変調信号SYSLFO1FF,SYSLFO
2FFが入力される。これら変調信号VS1FF,VS
2FF,SYSLFO1FF,SYSLFO2FFは、
各乗算器34d1M2〜34d1M5により、所定の係
数と乗算(重み付け)され、加算器34d1A2〜34
d1A4により加算(総和)され、さらに、その変調信
号の総和が、乗算器34d1M5によって重み付けさ
れ、その変調信号が、加算器34d1A1により、各フ
ォルマント中心周波数パラメータffreqiに一律に
加算される。すなわち、各フォルマント中心周波数パラ
メータffreqiは、システムおよびボイスそれぞれ
2つある低周波信号の重み付け総和信号(乗算器34d
1M1から出力された信号)により変調される。
【0082】その変調後の各フォルマント中心周波数パ
ラメータffreqiのうち、第1および2次フォルマ
ント(低次フォルマント)に対応するフォルマント中心
周波数パラメータffreq1,2が、低次フォルマン
ト中心周波数キースケーリング演算部34d11に入力
され、該演算部34d11は、他に入力されたパラメー
タ、すなわち、本キースケーリングを行うか否かを各低
次フォルマント毎に決定するキースケーリング制御パラ
メータff1ksc,ff2kscおよびピッチデータ
PITCH(このデータは、厳密には、前記音高情報P
ITCHの値と異なり、その基になるデータであって、
前記歌唱情報発生部32が発生したキーコードKCに基
づいて生成されたものである)に応じて、変調後の低次
フォルマント中心周波数パラメータffreq1,2の
キースケーリングを行う。
【0083】図8は、この低次フォルマント中心周波数
キースケーリング演算部34d11が実行する制御処理
の詳細な構成を示すブロック図であり、本演算部34d
11は、女声歌唱をシミュレートするものである。
【0084】同図において、低次フォルマント中心周波
数キースケーリング演算部34d11は、上記2種類の
入力パラメータffreqi(i=1,2)およびPI
TCHのうちいずれかのパラメータを選択するセレクタ
34d111と、該セレクタ34d111のセレクト端
子に入力されるセレクト信号を生成する周波数比較部3
4d112とにより、主として構成されている。
【0085】なお、低次フォルマント中心周波数キース
ケーリング演算部34d11は、各低次フォルマント中
心周波数パラメータffreqi毎にキースケーリング
を行うため、制御すべきフォルマント中心周波数パラメ
ータffreqiの個数(本実施の形態では2つ)ある
が、各演算部ではそれぞれ同様の処理が行われるので、
そのうち1つについてのみ説明する。
【0086】セレクタ34d111の2つの入力端子の
うち、セレクト信号が“0”のときに選択される端子に
は前記変調後の低次フォルマント中心周波数パラメータ
ffreqiが入力され、セレクト信号が“1”のとき
に選択される端子には前記ピッチデータPITCHが入
力され、セレクト端子SELには周波数比較部34d1
12からの出力が入力されている。
【0087】周波数比較部34d112には、ピッチデ
ータPITCH、前記キースケーリング制御パラメータ
ffiksc(i=1,2)および前記フォルマント中
心周波数情報FFreqiが入力され、周波数比較部3
4d112は、キースケーリング制御パラメータffi
kscがオンのとき、次の条件に従ってセレクト信号の
値を決定し出力する。
【0088】1)FFreqi≦PITCHのとき、セ
レクト信号=1 2)FFreqi>PITCHのとき、セレクト信号=
0 一方、キースケーリング制御パラメータffikscが
オフのときには、周波数比較部34d112は、上記条
件に従ったセレクト信号の制御を行わず、常に値が
“0”のセレクト信号を出力する。
【0089】このようにして、低次フォルマント中心周
波数キースケーリング演算部34d11は、キースケー
リング制御パラメータffikscがオンのときに、発
声音高であるピッチデータPITCHの値が低次フォル
マント中心周波数情報FFreqi(i=1,2)の値
に一致するまたは超える場合には、低次フォルマント中
心周波数パラメータffreqiの値を強制的にピッチ
データPITCHの値に設定し、キースケーリング後の
フォルマント中心周波数パラメータffreqsciと
して出力する。
【0090】女声歌唱では、その発声音のピッチが低次
のフォルマント周波数に迫る、または超すに至ると、フ
ォルマント周波数がピッチに同期して変化するという特
性があり、本演算部34d11は、まさにこの特性をシ
ミュレートしている。したがって、女声歌唱をリアルに
再現することができる。
【0091】図7に戻り、上記キースケーリング後の低
次フォルマント中心周波数パラメータffreqsci
(i=1,2)、およびこの低次フォルマント以外のフ
ォルマントに対応する前記フォルマント中心周波数パラ
メータffreqi(i=3,…,m)は、フォルマン
ト中心周波数キースケーリング演算部34d12に入力
され、該演算部34d12は、他に入力されたパラメー
タ、すなわち、前記ピッチデータPITCHおよびキー
スケーリング用パラメータに基づいて、フォルマント中
心周波数パラメータffreqsc1,2,ffreq
3,…,mのキースケーリングを行う。
【0092】ここで、キースケーリング用パラメータと
は、具体的には、音高に対するキースケーリング特性の
変化点(break point)を示すブレークポイントパラメ
ータBPKEYFi(i=1,…,m)、図9を用いて
後述するキースケーリング特性を変更するためのキース
ケーリング特性パラメータSCALINGFi(i=
1,…,m)をいう。
【0093】以下、図9を用いて、フォルマント中心周
波数キースケーリング演算部34d12が実行するキー
スケーリングを説明する。
【0094】図9は、キースケーリング特性の一例を示
す図であり、同図中、横軸はピッチ(ピッチデータPI
TCH)を示し、縦軸はキースケーリングの補正量を示
している。また、ブレークポイントパラメータBPKE
YFiで示されるピッチBPが原点Oに一致している。
【0095】同図に示すように、キースケーリング特性
は、キースケーリング特性パラメータSCALINGF
iの各値にそれぞれ1つが対応する。キースケーリング
特性パラメータSCALINGFiは、−S〜S−1
(Sは正整数であり、本実施の形態では、“64”を採
っている)の範囲の整数値を採り、キースケーリング補
正量は、キースケーリング特性パラメータSCALIN
GFiの値が正数のときには、ピッチデータPITCH
に従って増大する特性を有する一方、キースケーリング
特性パラメータSCALINGFiが負数のときには、
ピッチデータPITCHに従って減少する特性を有して
いる。たとえば、SCALINGFi=−64のとき
に、キースケーリング補正量は、本実施の形態では、ブ
レークポイントパラメータBPKEYFiで指定された
ピッチ(キーコード)を基点として、該ピッチ(BP)
を超える場合には、キーコードが“1”変化する毎に1
00¢(セント)ずつ減少し、該ピッチ以下の場合に
は、キーコードが“1”変化する毎に100¢ずつ増加
する特性を有している。
【0096】なお、キースケーリング特性は、図示例の
ような直線特性に限らず、指数や対数等の種々の曲線に
応じた変化特性としてもよいことは云うまでもない。
【0097】このようにして、ブレークポイントパラメ
ータBPKEYFiおよびキースケーリング特性パラメ
ータSCALINGFiによりキースケーリング特性が
決まり、ピッチデータPITCHによりキースケーリン
グ補正量が決まると、フォルマント中心周波数キースケ
ーリング演算部34d12は、このキースケーリング補
正量で、入力されたフォルマント中心周波数パラメータ
ffreqsc1,2,ffreq3,…,mを補正
(キースケーリング)し、前記フォルマント中心周波数
情報FFreqiとして前記音声波形合成部35の各フ
ォルマント波形発生部35aiに出力する。
【0098】これにより、フォルマント中心周波数パラ
メータffreqsc1,2,ffreq3,…,m
は、ピッチデータPITCHおよび決定されたキースケ
ーリング特性に応じて変化するように補正(キースケー
リング)されるので、歌唱したときに生ずる各個人の声
質の違いの特徴のうち、前記1)の特徴、すなわち、
「発音する音韻の音高に応じて、各フォルマントの中心
周波数は所定の方向にシフトしていくが、このシフト量
が人によって微妙に異なる」という特徴をシミュレート
することができる。
【0099】図10は、フォルマントレベル制御部34
d2が実行する制御処理の詳細な構成を示すブロック図
である。
【0100】同図において、フォルマントレベル制御部
34d2は、4個の加算器34d2A1〜34d2A4
と、5個の乗算器34d2M1〜34d2M5と、前記
フォルマントレベルパラメータfleveli(i=
1,…,m)のキースケーリングを行うフォルマントレ
ベルキースケーリング演算部34d21とにより構成さ
れている。
【0101】乗算器34d2M2,34d2M3の各入
力側には、それぞれ前記ボイスパラメータ供給部34c
から供給された変調信号VS1FL,VS2FLが入力
され、乗算器34d2M4,34d2M5の各入力側に
は、それぞれ前記システムパラメータ供給部34bから
供給された変調信号SYSLFO1FL,SYSLFO
2FLが入力される。これら変調信号VS1FL,VS
2FL,SYSLFO1FL,SYSLFO2FLは、
各乗算器34d2M2〜34d2M5により、所定の係
数と乗算(重み付け)され、加算器34d2A2〜34
d2A4により加算(総和)され、さらに、その変調信
号の総和が、乗算器34d2M5によって重み付けさ
れ、その変調信号が、加算器34d2A1により、各フ
ォルマントレベルパラメータfleveliに一律に加
算される。すなわち、各フォルマントレベルパラメータ
fleveliは、システムおよびボイスそれぞれ2つ
ある低周波信号の重み付け総和信号(乗算器34d2M
1から出力された信号)により変調される。
【0102】ここで、上記各変調信号VS1FL,VS
2FL,SYSLFO1FL,SYSLFO2FLは、
前述したように、それぞれ形成処理部34b21,34
b22,34c21,34c22から出力された振幅が
0〜−1に調整された信号に基づいて生成されている。
したがって、この各変調信号VS1FL,VS2FL,
SYSLFO1FL,SYSLFO2FLは、少なくと
も上限が“0”に制限されている。すなわち、加算器3
4d2A1から出力される変調後のフォルマントレベル
パラメータfleveliは、変調前のフォルマントレ
ベルパラメータfleveliの上限値を超えずに変調
されている。これは、フォルマントレベルパラメータf
leveliは、フォルマント成分を合成するにあたっ
て、より高いS/N比を確保するためには、上限値ある
いはその近傍値に設定することが望ましいが、そのよう
に設定されて得られたフォルマント信号にレベル変調を
加えると振幅が飽和状態になって波形歪みを起こす恐れ
があるからである。
【0103】なお、本実施の形態では、前記フォルマン
ト中心周波数パラメータffreqiを変調する場合に
も、この振幅が0〜−1に調整された信号に基づいて変
調を行うようにしたが、フォルマント中心周波数パラメ
ータffreqiを変調する場合には、このような振幅
調整された信号に基づいて変調を行う必要はないため、
振幅調整される前の信号に基づいて変調を行うようにし
てもよい。このときには、図4で前述したように、入力
信号s1をそのまま乗算器M2に入力して生成した信号
を使用すればよい。
【0104】図10に戻り、変調後の各フォルマントレ
ベルパラメータfleveli、すなわち加算器34d
2A1から出力された各パラメータfleveliは、
フォルマントレベルキースケーリング演算部34d21
に入力され、該演算部34d21は、他に入力されたパ
ラメータ、すなわち、前記ピッチデータPITCHおよ
びキースケーリング用パラメータに基づいて、フォルマ
ントレベルパラメータfleveliのキースケーリン
グを行う。
【0105】ここで、キースケーリング用パラメータと
は、具体的には、キースケーリングを行わない範囲の上
限ピッチまたは下限ピッチ(break point)を示すブレ
ークポイントパラメータBPKEYLi(i=1,…,
m)、図11を用いて後述するキースケーリング特性を
変更するためのキースケーリング特性パラメータSCA
LINGLi(i=1,…,m)、およびキースケーリ
ングの方向(アップ/ダウン)を示すアップダウンパラ
メータUPDOWNi(i=1,…,m)をいう。
【0106】以下、図11を用いて、フォルマントレベ
ルキースケーリング演算部34d21が実行するキース
ケーリングを説明する。
【0107】図11は、キースケーリング特性の一例を
示す図であり、同図(a)は、アップダウンパラメータ
UPDOWNiがアップ(UP)に設定されているとき
のキースケーリング特性を示し、同図(b)は、アップ
ダウンパラメータUPDOWNiがダウン(DOWN)
に設定されているときのキースケーリング特性を示して
いる。また、図中、横軸はピッチ(ピッチデータPIT
CH)を示し、縦軸はキースケーリングの補正量を示
し、ブレークポイントパラメータBPKEYLiで示さ
れるピッチBPが原点Oに一致している。
【0108】同図(a),(b)に示すように、キース
ケーリング特性は、各キースケーリングの方向毎、各キ
ースケーリング特性パラメータSCALINGLi値に
それぞれ1つが対応する。キースケーリング特性パラメ
ータSCALINGLiは、−S〜S−1(Sは正整数
であり、本実施の形態では、“64”を採っている)の
範囲の整数値を採り、キースケーリング補正量は、次の
ような特性を有する。
【0109】1)キースケーリング特性パラメータSC
ALINGLiの値が“0”のときには、キースケーリ
ング補正量は、すべてのピッチデータPITCHに亘っ
て、“0dB”フラットの特性を有する。
【0110】2)キースケーリングの方向がアップ方向
で、かつキースケーリング特性パラメータSCALIN
GLiの値が正のときには、キースケーリング補正量
は、PITCH≦BPKEYLi(BP)で“0dB”
フラットの特性を有する一方、PITCH>BPKEY
Liでキースケーリング特性パラメータSCALING
Liの値に応じて決まる傾きが正の直線の特性を有す
る。
【0111】3)キースケーリングの方向がアップ方向
で、かつキースケーリング特性パラメータSCALIN
GLiの値が負のときには、キースケーリング補正量
は、PITCH≦BPKEYLiでキースケーリング特
性パラメータSCALINGLiの値に応じて決まる傾
きが正の直線の特性を有する一方、PITCH>BPK
EYLiで“0dB”フラットの特性を有する。
【0112】4)キースケーリングの方向がダウン方向
で、かつキースケーリング特性パラメータSCALIN
GLiの値が正のときには、キースケーリング補正量
は、PITCH≦BPKEYLiで“0dB”フラット
の特性を有する一方、PITCH>BPKEYLiでキ
ースケーリング特性パラメータSCALINGLiの値
に応じて決まる傾きが負の直線の特性を有する。
【0113】5)キースケーリングの方向がダウン方向
で、かつキースケーリング特性パラメータSCALIN
GLiの値が負のときには、キースケーリング補正量
は、PITCH≦BPKEYLiでキースケーリング特
性パラメータSCALINGLiの値に応じて決まる傾
きが負の直線の特性を有する一方、PITCH>BPK
EYLiで“0dB”フラットの特性を有する。
【0114】たとえば、SCALINGLi=−64の
ときには、キースケーリング補正量は、本実施の形態で
は、ブレークポイントパラメータBPKEYLiで指定
されたピッチ(キーコード)を基点として、該ピッチ
(BP)を超える場合には、キーコードが最高音高“G
8”まで0dBフラット、該ピッチ以下の場合には、最
低音高“C2”で、UPDOWNi=アップ時“+48
dB”、UPDOWNi=ダウン時“−48dB”にな
る傾きを有する直線特性となっている。
【0115】なお、キースケーリング特性は、図示例の
ような直線特性に限らず、指数や対数等の種々の曲線に
応じた変化特性としてもよいことは云うまでもない。
【0116】このようにして、ブレークポイントパラメ
ータBPKEYLi、キースケーリング特性パラメータ
SCALINGLiおよびアップダウンパラメータUP
DOWNiによりキースケーリング特性が決まり、ピッ
チデータPITCHによりキースケーリング補正量が決
まると、フォルマントレベルキースケーリング演算部3
4d21は、このキースケーリング補正量で、入力され
たフォルマントレベルパラメータfleveliを補正
(キースケーリング)し、前記フォルマントレベル情報
FLeveliとして前記音声波形合成部35の各フォ
ルマント波形発生部35aiに出力する。
【0117】これにより、フォルマントレベルパラメー
タfleveliは、ピッチデータPITCHおよび決
定されたキースケーリング特性に応じて変化するように
補正(キースケーリング)されるので、歌唱したときに
生ずる各個人の声質の違いの特徴のうち、前記2)の特
徴、すなわち、「発音する音韻の音高に応じて、各フォ
ルマントのレベルも、音韻の音高に応じて変動するが、
この変動量が人によって微妙に異なる」という特徴をシ
ミュレートすることができる。
【0118】このように、本実施の形態では、歌唱した
ときに生ずる各個人の声質や癖等の違いを解析して得ら
れたフォルマント関連情報をボイスパラメータメモリ3
3aに記憶し、ユーザが選択した歌い手に対応するフォ
ルマント関連情報を、歌唱の進行に従ってボイスパラメ
ータメモリ33aから読み出し、このフォルマント関連
情報に応じて、その歌い手の声質や癖等までシミュレー
トして音声を生成し、その音声により歌唱するようにし
たので、よりリアルな人の音声で、違和感のない自然な
状態で歌を歌わせることができる。
【0119】なお、本実施の形態では、パラメータを変
調した後に、その変調後のパラメータのキースケーリン
グを行うようにした(図7および10参照)が、この順
序は、これに限らず、まず、キースケーリングを行った
後に、変調を行うようにしてもよい。
【0120】また、本実施の形態では、音高情報PIT
CHは、歌唱情報発生部32が発生したキーコードKC
に基づいて生成するようにしたが、楽曲の構成、言語や
音韻成分の性質によっては、メロディとは無関係に所定
の周波数が音高情報PITCHとして、音声波形合成部
35に供給されることもある。
【0121】なお、本実施の形態では、上述したすべて
の制御処理をCPU5のみで行うようにしたが、CPU
5の能力が高くない場合には、音源回路15にサブCP
Uを設け、このサブCPUに所定の制御処理を分担させ
るようにしてもよい。
【0122】さらに、本実施の形態では、本発明を人声
音の合成に適用した例を説明したが、これに限らず、本
発明は、一般に何らかのフォルマント特性を有する楽
音、音色の合成に適用することができる。
【0123】なお、上述した実施の形態の機能を実現す
るソフトウェアのプログラムコードを記録した記憶媒体
を、システムまたは装置に供給し、そのシステムまたは
装置のコンピュータ(またはCPU5やMPU)が記憶
媒体に格納されたプログラムコードを読出し実行するこ
とによっても、本発明の目的が達成されることは云うま
でもない。
【0124】この場合、記憶媒体から読出されたプログ
ラムコード自体が本発明の新規な機能を実現することに
なり、そのプログラムコードを記憶した記憶媒体は本発
明を構成することになる。
【0125】プログラムコードを供給するための記憶媒
体としては、たとえば、前記フロッピーディスク20、
ハードディスク、光ディスク、光磁気ディスク、CD−
ROM21、CD−R、磁気テープ、不揮発性のメモリ
カード、ROM6などを用いることができる。また、他
のMIDI機器100や通信ネットワーク101を介し
てサーバコンピュータ102からプログラムコードが供
給されるようにしてもよい。
【0126】また、コンピュータが読出したプログラム
コードを実行することにより、上述した実施の形態の機
能が実現されるだけでなく、そのプログラムコードの指
示に基づき、コンピュータ上で稼働しているOSなどが
実際の処理の一部または全部を行い、その処理によって
上述した実施の形態の機能が実現される場合も含まれる
ことは云うまでもない。
【0127】さらに、記憶媒体から読出されたプログラ
ムコードが、コンピュータに挿入された機能拡張ボード
やコンピュータに接続された機能拡張ユニットに備わる
メモリに書込まれた後、そのプログラムコードの指示に
基づき、その機能拡張ボードや機能拡張ユニットに備わ
るCPU5などが実際の処理の一部または全部を行い、
その処理によって上述した実施の形態の機能が実現され
る場合も含まれることは云うまでもない。
【0128】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1、5また
は9記載の発明に依れば、合成される音声の音高に応じ
て当該各フォルマントの中心周波数がシフトされるとと
もに、合成される音声の音高に応じて当該各フォルマン
トのレベルが変動され、これらフォルマント中心周波数
がシフトされ、および/またはフォルマントレベルが変
動されたフォルマントに基づいて音声が合成されるの
で、人が実際に歌唱したときの発声により近い歌唱音声
を合成することが可能となる効果を奏する。
【0129】また、請求項2、6または10記載の発明
に依れば、発生すべき音声または楽音の特徴に関するパ
ラメータが、フォルマント中心周波数のシフト量および
フォルマントレベルの変動量で表現されて記憶され、こ
のシフト量に応じてフォルマント中心周波数がシフトさ
れ、および/またはこの変動量に応じてフォルマントレ
ベルが変動されたフォルマントに基づいて音声が合成さ
れるので、発生すべき音声または楽音の特徴までリアル
に再現することができる。
【0130】さらに、請求項3、7または11記載の発
明に依れば、フォルマント発生手段により発生された複
数個のフォルマントのうち所定次数のフォルマントの中
心周波数が当該合成される音声の音高より低くなったと
きに、該フォルマントの中心周波数が当該合成される音
声の音高で置き換えられるので、このフォルマント特性
を有する音声をリアルに再現することができる。
【0131】また、さらに、請求項4、8または12記
載の発明に依れば、少なくともフォルマントレベルは、
その変調後のフォルマントレベルの最大値が変調前の基
になるフォルマントレベルの最大値を超えないので、音
声合成手段が音声を合成可能な最大のフォルマントレベ
ルを使用することができ、したがって、S/N比のよい
音声を合成することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の一形態に係る歌唱音声合成装置
の概略構成を示すブロック図である。
【図2】図1の歌唱音声合成装置が実行する制御処理の
全体構成を示すブロック図である。
【図3】図2のシステムパラメータ供給部が実行する制
御処理の詳細な構成を示すブロック図である。
【図4】図3の形成処理部が実行する制御処理の詳細な
構成を示すブロック図である。
【図5】図4の形成処理部の各構成要素で生成された信
号の一例を示す図である。
【図6】図2のボイスパラメータ供給部が実行する制御
処理の詳細な構成を示すブロック図である。
【図7】図6のフォルマント中心周波数制御部が実行す
る制御処理の詳細な構成を示すブロック図である。
【図8】図7の低次フォルマント中心周波数キースケー
リング演算部が実行する制御処理の詳細な構成を示すブ
ロック図である。
【図9】図8の低次フォルマント中心周波数キースケー
リング演算部が用いるキースケーリング特性の一例を示
す図である。
【図10】図7のフォルマントレベル制御部が実行する
制御処理の詳細な構成を示すブロック図である。
【図11】図10のフォルマントレベル制御部が用いる
キースケーリング特性の一例を示す図である。
【符号の説明】
1 鍵盤 2 パネルスイッチ 5 CPU 6 ROM 7 RAM 13 MIDII/F 14 通信I/F

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 フォルマントを発生するフォルマント発
    生手段と、 該発生されたフォルマントを複数個組み合わせることに
    より1音声を合成する音声合成手段と、 該合成された1音声を順次つなぎ合わせて行くことによ
    り歌唱音声を生成する歌唱音声生成手段と、 前記合成される音声の音高に応じて当該各フォルマント
    の中心周波数をシフトするフォルマント中心周波数シフ
    ト手段と、 該合成される音声の音高に応じて当該各フォルマントの
    レベルを変動させるフォルマントレベル変動手段とを有
    し、 前記音声合成手段は、前記フォルマント中心周波数がシ
    フトされ、および/または前記フォルマントレベルが変
    動された各フォルマントを組み合わせて音声合成を行う
    ことを特徴とする歌唱音声合成装置。
  2. 【請求項2】 前記フォルマント中心周波数のシフト量
    および前記フォルマントレベルの変動量で表現した発生
    すべき音声または楽音の特徴に関するパラメータを記憶
    する記憶手段を有し、 前記フォルマント中心周波数シフト手段は、該記憶され
    たシフト量に応じて前記フォルマント中心周波数をシフ
    トし、 前記フォルマントレベル変動手段は、該記憶された変動
    量に応じて前記フォルマントレベルを変動させることを
    特徴とする請求項1記載の歌唱音声合成装置。
  3. 【請求項3】 前記発生された複数個のフォルマントの
    うち所定次数のフォルマントの中心周波数が当該合成さ
    れる音声の音高より低くなったときに、該フォルマント
    の中心周波数を当該合成される音声の音高で置き換える
    置き換え手段を有することを特徴とする請求項1または
    2のいずれかに記載の歌唱音声合成装置。
  4. 【請求項4】 フォルマントを発生するフォルマント発
    生手段と、 該発生されたフォルマントを複数個組み合わせることに
    より1音声を合成する音声合成手段と、 該合成された1音声を順次つなぎ合わせて行くことによ
    り歌唱音声を生成する歌唱音声生成手段と、 前記発生されたフォルマントの、少なくともレベルを変
    調させるための変調信号を発生する変調信号発生手段
    と、 変調される信号の最大値を増大させないように該発生し
    た変調信号を形成する変調信号形成手段と、 前記発生されたフォルマントの、少なくともレベルを該
    形成された変調信号によって変調する変調手段とを有す
    ることを特徴とする歌唱音声合成装置。
  5. 【請求項5】 フォルマントを発生するフォルマント発
    生工程と、 該発生されたフォルマントを複数個組み合わせることに
    より1音声を合成する音声合成工程と、 該合成された1音声を順次つなぎ合わせて行くことによ
    り歌唱音声を生成する歌唱音声生成工程と、 前記合成される音声の音高に応じて当該各フォルマント
    の中心周波数をシフトするフォルマント中心周波数シフ
    ト工程と、 該合成される音声の音高に応じて当該各フォルマントの
    レベルを変動させるフォルマントレベル変動工程とを有
    し、 前記音声合成工程は、前記フォルマント中心周波数がシ
    フトされ、および/または前記フォルマントレベルが変
    動された各フォルマントを組み合わせて音声合成を行う
    ことを特徴とする歌唱音声合成方法。
  6. 【請求項6】 前記フォルマント中心周波数シフト工程
    は、前記フォルマント中心周波数のシフト量および前記
    フォルマントレベルの変動量で表現した発生すべき音声
    または楽音の特徴に関するパラメータを記憶する記憶手
    段に記憶されたシフト量に応じて前記フォルマント中心
    周波数をシフトし、 前記フォルマントレベル変動工程は、前記記憶手段に記
    憶された変動量に応じて前記フォルマントレベルを変動
    させることを特徴とする請求項5記載の歌唱音声合成方
    法。
  7. 【請求項7】 前記発生された複数個のフォルマントの
    うち所定次数のフォルマントの中心周波数が当該合成さ
    れる音声の音高より低くなったときに、該フォルマント
    の中心周波数を当該合成される音声の音高で置き換える
    置き換え工程を有することを特徴とする請求項5または
    6のいずれかに記載の歌唱音声合成方法。
  8. 【請求項8】 フォルマントを発生するフォルマント発
    生工程と、 該発生されたフォルマントを複数個組み合わせることに
    より1音声を合成する音声合成工程と、 該合成された1音声を順次つなぎ合わせて行くことによ
    り歌唱音声を生成する歌唱音声生成工程と、 前記発生されたフォルマントの、少なくともレベルを変
    調させるための変調信号を発生する変調信号発生工程
    と、 変調される信号の最大値を増大させないように該発生し
    た変調信号を形成する変調信号形成工程と、 前記発生されたフォルマントの、少なくともレベルを該
    形成された変調信号によって変調する変調工程とを有す
    ることを特徴とする歌唱音声合成方法。
  9. 【請求項9】 フォルマントを発生するフォルマント発
    生モジュールと、 該発生されたフォルマントを複数個組み合わせることに
    より1音声を合成する音声合成モジュールと、 該合成された1音声を順次つなぎ合わせて行くことによ
    り歌唱音声を生成する歌唱音声生成モジュールと、 前記合成される音声の音高に応じて当該各フォルマント
    の中心周波数をシフトするフォルマント中心周波数シフ
    トモジュールと、 該合成される音声の音高に応じて当該各フォルマントの
    レベルを変動させるフォルマントレベル変動モジュール
    とを含み、 前記音声合成モジュールは、前記フォルマント中心周波
    数がシフトされ、および/または前記フォルマントレベ
    ルが変動された各フォルマントを組み合わせて音声合成
    を行うことを特徴とするコンピュータが実現できるプロ
    グラムを格納した記憶媒体。
  10. 【請求項10】 前記フォルマント中心周波数シフトモ
    ジュールは、前記フォルマント中心周波数のシフト量お
    よび前記フォルマントレベルの変動量で表現した発生す
    べき音声または楽音の特徴に関するパラメータを記憶す
    る記憶手段に記憶されたシフト量に応じて前記フォルマ
    ント中心周波数をシフトし、 前記フォルマントレベル変動モジュールは、前記記憶手
    段に記憶された変動量に応じて前記フォルマントレベル
    を変動させることを特徴とする請求項9記載の記憶媒
    体。
  11. 【請求項11】 前記発生された複数個のフォルマント
    のうち所定次数のフォルマントの中心周波数が当該合成
    される音声の音高より低くなったときに、該フォルマン
    トの中心周波数を当該合成される音声の音高で置き換え
    る置き換えモジュールを含むことを特徴とする請求項9
    または10のいずれかに記載の記憶媒体。
  12. 【請求項12】 フォルマントを発生するフォルマント
    発生モジュールと、該発生されたフォルマントを複数個
    組み合わせることにより1音声を合成する音声合成モジ
    ュールと、 該合成された1音声を順次つなぎ合わせて行くことによ
    り歌唱音声を生成する歌唱音声生成モジュールと、 前記発生されたフォルマントの、少なくともレベルを変
    調させるための変調信号を発生する変調信号発生モジュ
    ールと、 変調される信号の最大値を増大させないように該発生し
    た変調信号を形成する変調信号形成モジュールと、 前記発生されたフォルマントの、少なくともレベルを該
    形成された変調信号によって変調する変調モジュールと
    を含む、コンピュータが実現できるプログラムを格納し
    た記憶媒体。
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JP2010015132A (ja) * 2008-04-22 2010-01-21 Peter Gannon 音楽作曲の為のシステム及び方法

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