JPH10319612A - 静電記録フィルム及びその誘電層形成用塗布液 - Google Patents

静電記録フィルム及びその誘電層形成用塗布液

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JPH10319612A
JPH10319612A JP14309997A JP14309997A JPH10319612A JP H10319612 A JPH10319612 A JP H10319612A JP 14309997 A JP14309997 A JP 14309997A JP 14309997 A JP14309997 A JP 14309997A JP H10319612 A JPH10319612 A JP H10319612A
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conductive
particles
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Application number
JP14309997A
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English (en)
Inventor
Tatsuya Nomura
達也 野村
Shinsei Sugiyama
進征 杉山
Takeshi Konno
武士 今野
Koichi Suematsu
浩一 末松
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fujifilm Holdings Corp
Original Assignee
Fuji Photo Film Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 静電記録により画線の肥大化及び掻き傷状の
画像抜けと、アース不完全によるかぶりの発生が大幅に
減少した画像を形成することができ、かつ塗布により容
易に形成することができる誘電層を有する静電記録フィ
ルム及び該誘電層を形成するために有用な塗布液を提供
することを目的とする。 【解決手段】 絶縁性フィルム上に導電層が設けられ、
そして該導電層上に高分子バインダー、絶縁性粒子及び
導電性微粒子からなる誘電層が設けられた静電記録フィ
ルムにおいて、該導電性微粒子が、比重が0.8〜0.
9の範囲にある微粒子(例、表面が導電性物質で被覆さ
れた中空構造を有する無機微粒子又は有機ポリマー微粒
子)である静電記録フィルム、及び該誘電層を形成する
ために有用な塗布液。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は静電記録フィルム及
び静電記録フィルムの誘電層を形成するために有用は塗
布液に関する。さらに詳しくは、本発明は、フィルム表
面に電圧印加により直接的に静電潜像を形成させ、その
潜像をトナー現像することにより可視画像とする静電記
録方法に有利に用いることができる静電記録フィルムに
関する。特に、本発明は、カラーグラフィック用あるい
はCAD(computer aided design)用の静電記録プリン
タあるいはプロッタを用いて画像を形成する静電記録方
法に有利に用いることができる静電記録フィルムに関す
る。
【0002】
【従来の技術】上記の静電記録方法に使用される記録材
料としては、従来から紙の支持体上に、比較的電気抵抗
の低い導電層を設け、その上に厚さ数μmの電気抵抗の
高い誘電層(ポリマーと絶縁性微粒子を主成分とする)
が設けられた静電記録紙が広く知られている。そして静
電記録は、例えば静電記録紙の誘電層表面に記録電圧を
印加して静電潜像を形成させ、次いでこの潜像に、その
潜像の電荷と反対の電荷を持ったトナー(トナー溶剤分
散液)を静電力により付着させ、次いでこのトナー像を
自然乾燥又は風の付与により定着させることによって行
なわれる。誘電層には、電圧印加により一般に負の電荷
の潜像が形成されるが、その時、導電層に反対の電荷の
正の電荷が生じ、これにより誘電層に負の電荷の潜像が
固定される。導電層はこの潜像の固定のために設けられ
ている。このような機能が発現できるように、導電層は
比較的低い電気抵抗を持つように調整されている。
【0003】上記静電記録による可視画像の形成は、高
速記録が可能であること、記録エネルギーが他のシステ
ムに比べて小さいことから、従来から高速ファクシミ
リ、コンピュータ出力の高速記録に利用されている。静
電記録材料としては、従来は、上記のように支持体には
主に紙が使用されてきた。最近、集積回路の高密度化、
プリント基盤の多層化、建築構造物の高層化に伴い、こ
れらの図面の大型化と共にカラー化が求められている。
また、大型ポスター、電飾看板あるいはサインボードな
どの屋外で使用できるような大型のディスプレイを容易
に作成できるようなカラー画像が形成可能な大型システ
ムが求められている。このような要望に応えて、静電記
録の高速性を生かした各種図面、ポスターなどの大型の
精密カラー画像を高速で出力可能な大型の静電カラープ
ロッタが開発され、使用されるようになっている。この
ような大型プロッタを用いることにより幅広の大きい寸
法の画像を容易に得ることができる。このような大型サ
イズの記録用の静電記録材料としては、上記のような支
持体に紙を用いた静電記録材料では、耐久性や寸法安定
性が充分とは言えず、支持体として耐久性や寸法安定性
に優れたポリマーフィルムを用いる記録材料の使用が検
討され、実際に使用されるようになってきている。
【0004】大型の静電カラープロッタを用いた静電記
録システムの代表的な構成を図3を参照しながら説明す
る。ローラ31から送り出された静電記録フィルム32
は、記録用の電圧を付与するマルチピン電極ヘッド33
及び対電極34の間を、静電記録フィルム32の誘電層
が電極ヘッド33に対向するように配置されて通過し、
電極ヘッドから誘電層に記録電圧が印加される。これに
より誘電層に静電潜像が形成される。次いで、潜像の電
荷と反対の電荷を有する黒色の液体トナーのトナーヘッ
ド35Bが持ち上げられて誘電層と接触し、黒色の液体
トナーが潜像部分にのみ塗布され、黒色液体トナーは潜
像部分に付着する。その後、潜像部分に付着した黒色液
体トナーを乾燥機37で乾燥させ、黒色のトナー画像を
誘電層上に定着させる。この間に、黒色のトナー画像が
形成された長さ分だけ、フィルムはローラ38に巻き取
られるが、その後、次のシアン色の画像を形成するため
に、ローラ38に巻き取られた長さだけ、ローラ31に
巻き戻される。そして、上記黒色のトナー画像の形成と
同様に、シアン色の液体トナーのトナーヘッド35Cに
よりシアン色のトナー画像を静電記録フィルム32の誘
電層に形成させ、順にマゼンタ色の液体トナーのトナー
ヘッド35Mによりマゼンタ色のトナー画像、そして黄
色の液体トナーのトナーヘッド35Yにより黄色のトナ
ー画像を形成させ、これによりカラー画像を誘電層上に
形成させる。
【0005】上記の静電記録方法では、マルチピン電極
ヘッドで誘電層上に記録電圧を印加した時、電極ヘッド
と静電記録フィルムの誘電層との微小空隙(以下ギャッ
プとも言う)に気中放電を発生させ誘電層表面に静電潜
像を形成し、次いで静電潜像を液体トナーにより現像し
て可視画像とすることにより行なわれる。なお、電圧印
加時に放電をするように、電極ヘッドと静電記録フィル
ムの誘電層の間に適度なギャップ(一般に7μm程度)
を形成する必要がある。このため、誘電層には絶縁性粒
子(絶縁性スペーサ粒子とも言う)を層の表面から突き
出るように備えられ、電極ヘッドはこの粒子表面に接触
しながら上記ギャップを保って電圧の印加が行なわれ
る。そして、この電圧印加により誘電層には、負の電荷
の潜像が形成されるが、この時、前述したように比較的
電気抵抗の低い導電層にもこの負の電荷の潜像と反対の
電荷の正の電荷が生じ、これにより負の電荷の潜像が固
定される。
【0006】上記誘電層に負の電荷の潜像が形成される
と同時に、導電層中にも同符号の負電荷が生じる。従来
の静電記録紙では、紙自体の絶縁性が余り高くないた
め、負の電荷は紙の裏面側からアースすることが可能で
あったが、絶縁性の高いポリマーフィルムでは、その絶
縁性のため、フィルム裏側からアースを行なうことがで
きない。従って、支持体としてポリマーフィルムを用い
た静電記録フィルムでは、導電層中に負電荷が残り易
く、導電層のアースが不完全な場合は、導電層内を負電
荷が移動するために、電圧を印加していない領域(即ち
形成すべき画像以外の領域)にもトナー液が供給される
こととなり、かぶりが発生する。上記の理由から、静電
記録フィルムの導電層の端部を露出させて、その上に更
に導電性塗料を塗布することによりアース電極として使
用する方法が提案されている。静電記録プロッタなどの
装置では、トナーヘッドの前に、アース用の電極(金属
製の部材)が静電記録フィルムの両側に相当する位置に
設置され、さらに各トナーヘッドの前にトナーヘッドと
平行に金属製のアース棒(金属製の部材)が設置されて
いる。金属製の部材の設置が一方だけの場合もある。上
記端部の導電性塗料の塗設部分がこの金属製部材と接触
することによりアースが可能となる。しかしながら、そ
のような導電性塗料の塗設の工程の追加により、製造工
程が増え、明らかに生産性が低下するとの問題がある。
また最近において利用が増大している幅広タイプの大型
フィルムへの出力では、両端のみのアースでは、フィル
ム中央部でのアースが完全とは言えず、中央部にかぶり
が発生し易いとの問題もある。
【0007】上記の問題を解決するため、誘電層中に、
Fe、Cu、Ni、Ag等の金属、Ni−Cr等の合
金、酸化スズなどの金属酸化物などの導電性粉末を、高
分子バインダと導電性粉末との重量比が100/0.1
〜100/10の範囲で導入する方法が提案されている
(特開昭61−213851号公報)。この静電記録フ
ィルムでは、アースが充分に行なわれるため、かぶりの
発生は減少するが、一方では異常放電による画線部の局
所的な「太り」(以下画線の肥大化とも言う)、あるい
は記録電極と平行な方向に掻き傷状の「画像抜け」を、
従来よりむしろ多発させる結果となっている。また、特
開平2−83547号公報では、導電性粉末を、高分子
バインダと導電性粉末との重量比が100/0.000
1〜100/0.01の範囲で、即ち極く微量導入する
方法が提案されており、これにより上記画線の肥大化及
び掻き傷状の画像抜けは減少したが、まだ充分とはいえ
ない。
【0008】上記の問題を解決する静電記録フィルムと
して、特開平4−194859号公報で、表面が導電性
物質でコーティングされた有機ポリマー粒子を導電性粒
子として使用したフィルムが提案されている。この静電
記録フィルムを用いることにより、上記画線の肥大化及
び掻き傷状の画像抜けを減少させることができ、かつア
ースが不完全によるかぶりの発生もほとんどない画像を
得ることができる。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】特開平4−19485
9号公報の静電記録フィルムで使用している導電性粒子
は表面のみ導電性の金属で被覆されているため、特開平
2−83547号公報の静電記録フィルムで使用してい
る通常の導電性金属粉末に比べ、比重が小さく、上記の
ような良好な特性が得られると共に、高速塗布も可能と
なっている。しかしながら、本発明者の検討によると、
このような導電性粒子は、その比重が、まだ誘電層を形
成する塗布液(ポリマーの有機溶剤溶液)の比重に比べ
てかなり大きいため導電性粒子が塗布液中で沈降し易い
ことから、塗布速度をさらに大きくした場合に、均一な
塗布が行なえないとの問題があることが明らかとなっ
た。
【0010】本発明は、静電記録により、画線の肥大化
及び掻き傷状の画像抜けと、アース不完全によるかぶり
の発生が大幅に減少した画像を形成することができ、か
つ塗布により容易に形成することができる誘電層を有す
る静電記録フィルムを提供することを目的とする。また
本発明は、上記静電記録フィルムの誘電層を容易に形成
することができる誘電層形成用塗布液を提供することを
目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明は、絶縁性フィル
ム上に導電層が設けられ、そして高分子バインダ、絶縁
性粒子及び導電性微粒子からなり且つ該絶縁性粒子が表
面から突き出た誘電層が該導電層上に設けられた静電記
録フィルムにおいて、該導電性微粒子の比重が、0.8
〜0.9の範囲にあることを特徴とする静電記録フィル
ムにある。
【0012】本発明の静電記録フィルムの好ましい態様
は下記のとおりである。 1)導電性微粒子が、表面が導電性物質で被覆された中
空構造を有する無機微粒子又有機ポリマー微粒子であ
る。 2)1)の無機微粒子又は有機ポリマー微粒子の表面の
導電性物質が、金属または金属酸化物(金属が好まし
く、特にNiが好ましい)である。 3)1)の無機微粒子又は有機ポリマー微粒子が、無機
微粒子である。 4)1)の無機微粒子又は有機ポリマー微粒子と表面に
被覆された導電性物質の重量比が100/1〜100/
500(微粒子/導電性物質)の範囲にある。 5)導電性微粒子と高分子バインダの重量比が、0.0
002/100〜0.02/100の範囲にある。 6)導電性微粒子が、粒径分布幅が5μm以下の微粒子
(特に単分散粒子又は分級粒子)である。上記誘電層
は、下記の塗布液を用いて有利に形成することができ
る;高分子バインダの有機溶剤溶液中に、絶縁性粒子と
比重が0.8〜0.9の導電性微粒子が分散されてなる
ことを特徴とする静電記録フィルムの誘電層形成用塗布
液。
【0013】また本発明は、絶縁性フィルム上に導電層
が設けられ、そして高分子バインダ、絶縁性粒子及び導
電性微粒子からなり且つ該絶縁性粒子が表面から突き出
た誘電層が該導電層上に設けられた静電記録フィルムに
おいて、該導電性微粒子が、表面が導電性物質で被覆さ
れた中空構造を有する無機微粒子又は有機ポリマー微粒
子であることを特徴とする静電記録フィルムにもある。
【0014】本発明の静電記録フィルムの好ましい態様
は下記のとおりである。 1)無機微粒子又は有機ポリマー微粒子の表面の導電性
物質が、金属または金属酸化物(金属が好ましく、特に
Niが好ましい)である。 2)導電性微粒子の比重が、0.8〜0.9の範囲にあ
ることを 3)無機微粒子又は有機ポリマー微粒子が、無機微粒子
である。 4)無機微粒子又は有機ポリマー微粒子と表面に被覆さ
れた導電性物質の重量比が100/1〜100/500
(微粒子/導電性物質)の範囲にある。 5)導電性微粒子と高分子バインダの重量比が、0.0
002/100〜0.02/100の範囲にある。 6)導電性微粒子が、粒径分布幅が5μm以下の微粒子
(特に単分散粒子又は分級粒子)である。上記誘電層
は、下記の塗布液を用いて有利に形成することができ
る;高分子バインダの有機溶剤溶液中に、絶縁性粒子と
表面が導電性物質で被覆された中空構造を有する無機微
粒子又は有機ポリマー微粒子からなる導電性微粒子が分
散されてなることを特徴とする静電記録フィルムの誘電
層形成用塗布液。
【0015】
【発明の実施の形態】本発明の静電記録フィルムは、絶
縁性フィルム上に導電層、及び誘電層が設けられた基本
構成を有する。図1に、本発明の静電記録フィルムの基
本構成の断面図を示す。絶縁性フィルム11、その表面
に設けられた導電層12、そして導電層上に設けられた
誘電層13から静電記録フィルムは構成される。誘電層
13には、電圧印加により負の電荷の潜像が形成される
層である。この電圧印加の際、導電層12にもこの負の
電荷の潜像と反対の電荷の正の電荷が生じ、これにより
誘電層の負の電荷の潜像が固定される。従って、導電層
12は、電圧印加時の余剰の負の電荷をアースにより除
去する機能も有するが、この潜像の固定する機能が大き
い。誘電層13は、導電性微粒子、絶縁性粒子及び高分
子バインダからなり、導電性微粒子として、比重が、
0.8〜0.9の範囲にある粒子を用いている(例えば
表面が導電性物質で被覆された中空構造を有する無機微
粒子又は有機ポリマー微粒子)。これにより本発明の誘
電層は、画線の肥大化及び掻き傷状の画像抜けと、アー
ス不完全によるかぶりの発生が大幅に減少した画像を形
成することができ、かつ塗布により容易に形成すること
ができるものである。本発明の静電記録フィルムで使用
される導電性粒子は、一般に中空構造の粒子の表面のみ
を導電性の金属で被覆したものであるので、少ない導電
性物質の量で大きい導電項かが得られ、上記のように良
好な特性が得られると考えられる。さらに、導電性粒子
が中空構造の粒子であるため、その比重が誘電層を形成
する塗布液(ポリマーの有機溶剤溶液)の比重とほぼ同
じかやや高めであることから、導電性粒子が塗布液中で
沈降し難く、低粘度の塗布液で導電性物質を沈降させる
ことなく、高速で塗布することができるとの利点を有す
る。このような導電性粒子を含む誘電層形成用の塗布液
は、本発明の誘電層形成用塗布液に当たる。さらに、本
発明の静電記録フィルムで使用される導電性粒子は、一
般に、粒径分布幅が5μm以下の微粒子が使用される
が、これにより粗大粒子に惹起される局所的な異常放電
による画線の極端な肥大化、掻き傷状の画像抜けの発生
を有効に抑えることができる。
【0016】本発明の静電記録フィルムは、例えば、下
記のようにして製造することができる。絶縁性フィルム
として使用できる材料としては、透明で、自己支持性が
あればどのような材料でも使用することができるが、一
般に体積固有抵抗が1×1012Ω・cm以上の材料が使用
される。目的よっては不透明な材料でも使用することが
できる。このような材料としては、ポリエチレンテレフ
タレート、ポリエチレンナフタレート等のポリエステル
類;ポリエチレン、ポリプロピレン等のポリオレフィ
ン;ポリアミド;ポリエステルアミド;ポリエーテル;
ポリイミド;ポリアミドイミド;ポリスチレン:ポリカ
ーボネート;ポリ−p−フェニレンスルフィド;ポリエ
ーテルエステル;ポリ塩化ビニル;及びポリ(メタ)ア
クリル酸エステル等のアクリル樹脂等を挙げることがで
きる。これらの中で、ポリエステル類が好ましく、特に
ポリエチレンテレフタレートが好ましい。絶縁性フィル
ムの厚さは、特に制限はないが、10〜250μm(特
に20〜200μm)のものが取り扱い易く好ましい。
【0017】導電層は、公知のものを使用することがで
きる。表面電気抵抗は1×104 〜1×109 Ω/□の
範囲にあることが好ましい。このような導電層の例とし
ては、電子伝導性の金属酸化物からなる層;イオン
伝導性の高分子電解質の塗布層;導電性粉末と高分子
バインダあるいは高分子電解質からなる塗布層を挙げる
ことができる。上記導電性粉末の例としては、Fe、C
u、Ni、Ag等の金属、Ni−Cr等の合金、酸化ス
ズなどの金属酸化物などを挙げることができる。高分子
電解質の例としては、四級アンモニウム塩、スルホン酸
塩を有するポリマー等を挙げることができる。
【0018】本発明の誘電層は、高分子バインダ、絶縁
性粒子(絶縁性スペーサ粒子)及び導電性微粒子からな
る。上記高分子バインダとしては、体積固有抵抗が1×
1012Ω・cm以上(好ましくは1×1012〜1×1017
Ω・cm)の樹脂を使用することが好ましい。そのような
樹脂の例としては、酢酸ビニル樹脂、エチレン/酢酸ビ
ニル共重合体、塩化ビニル樹脂、塩化ビニル/酢酸ビニ
ル共重合体、塩化ビニリデン樹脂、塩化ビニル樹脂/塩
化ビニリデン共重合体、アクリル樹脂(例、(メタ)ア
クリル酸エステルの重合体又は共重合体)、ブチラール
樹脂、シリコーン樹脂、ポリエステレル樹脂、フッ化ビ
ニリデン樹脂、ニトロセルロース樹脂、スチレン樹脂、
スチレン/アクリル系モノマー共重合体(例、スチレン
/アクリロニトリル共重合体)、ウレタン樹脂、塩素化
ポリエチレン樹脂、ロジン及びロジン誘導体を挙げるこ
とができる。これらは単独で使用しても、二種以上混合
して使用してもよい。
【0019】上記絶縁性粒子としては、一般に体積固有
抵抗が1×108 Ω・cm以上(好ましくは1×1012
1×1017Ω・cm以上)の無機粒子又は有機ポリマー粒
子が使用される。無機粒子の材料しては、酸化ケイ素、
酸化チタン、アルミナ、酸化鉛、酸化ジルコニウム等の
金属酸化物;及び炭酸カルシウム、チタン酸バリウム、
硫酸バリウム等の金属塩類;を挙げることができる。有
機ポリマー粒子の材料としては、ポリエチレン、ポリプ
ロピレン等のポリオレフィン;でんぷん;スチレン/ジ
ビニルベンゼン共重合体;アクリル樹脂;メラミン樹
脂;エポキシ樹脂;フェノール樹脂;及びフッ素樹脂;
を挙げることができる。これらの絶縁性粒子は、単独で
も、2種以上混合して用いても良い。上記絶縁性粒子
は、安定した放電を得るために誘電層の表面から突出し
ていることが、必要であり、その平均粒径は誘電層の膜
厚より大きい。一般に1〜20μmの範囲(好ましくは
5〜20μm)である。絶縁性粒子と高分子バインダと
の重量比は、0.5/100〜100/100の範囲に
あることが好ましい。絶縁性粒子の量がこの範囲より少
ない場合は、放電の安定性が低下し、この範囲より多い
と透明性が損なわれる。
【0020】本発明の誘電層は、導電性微粒子として、
比重が0.8〜0.9の範囲(好ましくは0.82〜
0.87の範囲)にある微粒子を使用している。このよ
うな低い比重を有する導電性微粒子としては、一般に表
面が導電性物質で被覆された中空構造を有する無機微粒
子又は有機ポリマー微粒子が使用される。中空部分を大
きくし、あるいは比重の小さい導電性物質を使用するこ
とにより更に低い比重の導電性微粒子も得ることができ
る。上記導電性微粒子は、粒径分布幅が5μm以下(特
に2μm以下)の微粒子であることが好ましく、特に単
分散粒子又は分級粒子であることが好ましい。一般に、
無機微粒子は分級粒子が使用され、又は有機ポリマー微
粒子は単分散粒子が使用される。誘電層を形成するため
の塗布液は、高分子バインダが有機溶剤に溶解した溶液
中に、前記絶縁性粒子と上記導電性微粒子が分散した溶
液である。上記のように、比重が0.8〜0.9の、高
分子バインダ溶液に近い比重を有する導電性微粒子を用
いることにより、導電性微粒子は高分子バインダ溶液中
で、沈降することかなく、安定した分散状態て存在する
ことができる。従って、このような導電性微粒子を含む
高分子バインダ溶液は、その粘度を高速塗布が可能な程
度まで低下させても、導電性微粒子を形成される誘電層
中に均一に導入することができる。従って、絶縁性粒子
と上記導電性微粒子が高分子バインダ溶液中に分散した
本発明の誘電層形成用塗布液は、導電性微粒子が沈降し
難く、高速塗布が可能である。そして、得られる誘電層
は、上記のように導電性粒子として表面のみ導電性物質
(例、金属)で被覆された中空粒子を用いているため、
導電性粒子が表面で比較的多く接触していることから、
少ない導電性物質の量で導電効果が大きく、画線の肥大
化及び掻き傷状の画像抜けと、アース不完全によるかぶ
りの発生が大幅に減少した画像を形成することができ
る。更に、上記導電性微粒子として粒径分布幅が5μm
以下の微粒子を使用することも、粗大粒子に惹起される
局所的な異常放電による画線の極端な肥大化、掻き傷状
の画像抜けの発生を抑えるのに有効である。
【0021】上記中空構造を有する導電性微粒子は、例
えば図2に示す構造を有する。球状の空間21を有する
球状粒子22の表面が、導電性物質の層23で被覆され
ている。球状の空間21の体積を増加させることによ
り、球状粒子の材料、及び導電性物質として比重の小さ
いものを用いることにより、導電性微粒子の比重を下げ
ることができる。導電性微粒子は、上記のように球状で
なくてもよく、またその空間も球状でなくてもよい。こ
のような導電性微粒子は、電圧印加による放電の発生を
妨害しないように、前記絶縁性粒子より下側に存在する
ように、絶縁性粒子の平均粒径よりやや小さい平均粒径
のものが、使用されるのが一般的である。しかしなが
ら、前記のように粒径分布幅の5μm以下の微粒子を使
用する場合は、絶縁性粒子の平均粒径より大きい方が良
好な特性を示す場合があり。これは絶縁性粒子の粒度分
布の幅が大きく、平均粒径が小さくても、導電性微粒子
より大きい粒径の粒子がかなり存在するためである。一
方、粒径が小さ過ぎると導電効果が低下し、かぶりが発
生し易くなる。
【0022】導電性物質を被覆する前の空間を有する微
粒子(中空構造を有する微粒子)は、無機微粒子でも、
有機ポリマー微粒子でも良い。無機微粒子の材料として
は、SiO2 −Na2 O−B23 およびSiO2 −N
2 O、SiO2 −B23を挙げることができ、Si
2 −Na2 O−B23 が好ましい。有機ポリマー微
粒子としては、アクリル樹脂(例、ポリメチルメタクリ
レート);ポリスチレン;エポキシ樹脂;メラミン樹脂
およびポリオレフィン等を挙げることができ、ポリスチ
レン、アクリル樹脂が好ましく、特にポリメチルメタク
リレートが好ましい。無機微粒子としては、粒径分布幅
が5μm以下の粒子を使用することが好ましいが、粒径
分布幅が5μm以下でない場合は、マイクロシープ等を
用いて分級した分級粒子を使用することが好ましい。ま
た粒径分布幅が5μm以下の有機ポリマー微粒子を得る
ためには、単分散重合により得ることが好ましいが、マ
イクロシープ等による分級を利用して得ても良い。
【0023】上記微粒子の表面を被覆する導電性物質と
しては、体積固有抵抗が1×10-6〜1×107 Ω・cm
を有する物質が一般に使用される。導電性物質の例とし
ては、Al、Cr、Cd、Ti、Fe、Cu、In、N
i、Pd、Pt、Rh、Ag、Au、Ru、W、Sn、
Zr及びIn等の金属;ステンレス、真鍮及びNi−C
rなどの合金;酸化インジウム、酸化スズ、酸化亜鉛、
酸化チタン、酸化バナジウム、酸化ルテニウム及び酸化
タンタルなどの金属酸化物;ヨウ化などのハロゲン化金
属を挙げることができる。
【0024】本発明の中空構造を有する導電性微粒子
は、上記無機又は有機微粒子の表面に上記金属等の導電
性物質を、メッキ、蒸着、スパッタリング、イオンプレ
ーティングあるいはメカノケミカル化等の手段により、
付着させることにより一般に行なわれる。導電性物質層
の形成方法はこれらの方法に限定されるものではない。
上記導電性微粒子の平均粒径は、一般に1〜18μmの
範囲であり、4〜15μmが好ましい。上記無機又は有
機微粒子と金属等の導電性物質の重量比は、100/1
〜100/500の範囲(特に10/1〜10/50の
範囲)が好ましい。また、中空構造を有する導電性微粒
子の中空構造部分(空間部分)の体積は、一般に全体積
の20〜80%の範囲であり、30〜70%が好まし
い。導電性微粒子と高分子バインダの重量比は、0.0
002/100〜0.02/100の範囲にあることが
好ましい。導電性粒子が上記範囲より少ないと、かぶり
の発生を十分に抑えることができず、この範囲より多い
場合は、画線の肥大化及び掻き傷状の画像抜けが多発す
る。
【0025】本発明の誘電層は、例えば、高分子バイン
ダーを適当な有機溶剤に溶解し、この溶液に絶縁性スペ
ーサ粒子と導電性微粒子、あるいはこれらの分散物を加
え、ボールミル等の分散機を用いて分散させることによ
り誘電層形成用塗布液を得、そしてこの塗布液を絶縁性
フィルム上に設けられた導電層上に塗布、乾燥すること
によって得られる。有機溶剤の例としては、トルエン、
キシレン等の芳香族炭化水素;メチルエチルケトン、メ
チルイソブチルケトン、シクロヘキサノン等のケトン
類;酢酸メチル、酢酸エチル、酢酸ブチル等のエステル
類を挙げることができる。また塗布液の固形分は、一般
に5〜25重量%であり、10〜20重量%が好まし
い。誘電層の層厚は、一般に0.5〜20μmの範囲で
ある。
【0026】このようにして得られる本発明の静電記録
フィルムは、前記図3で示した大型の静電記録カラープ
ロッタのみならず、大型の種々のプロッタあるいはプリ
ンタに、有利に使用することができる。
【0027】
【実施例】 [実施例1] (導電層形成用塗布液) ポリエステル樹脂 5 重量部 (ペスレジンA515GB、高松油脂(株)製) 針状酸化スズ(Sbドーピング) 100 重量部 (FS−10D、石原産業(株)製) 界面活性剤 5 重量部 (EMALEX−W160、日本エマルジョン(株)製) 水 890 重量部 この塗布液を、表面がコロナ放電処理された75μmの
厚みの二軸延伸したポリエチレンテレフタレートフィル
ム(絶縁性フィルム;幅:54インチ、長さ:60m)
の表面に塗布し、140℃で1分間乾燥して、乾燥膜厚
が0.8μm(0.8g/m2 )の導電層を形成した。
【0028】 (誘電層形成用塗布液) ポリエステル樹脂(バイロン300、東洋紡(株)製) 25 重量部 ポリエステル樹脂(バイロン200、東洋紡(株)製) 80 重量部 ロジンエステルガム(AA−L、荒川化学工業(株)製) 5 重量部 絶縁性粒子(平均粒径:8.6μm、 10 重量部 粒径分布:1〜20μm、ユニストールR100K、 三井石油化学(株)製) 塩化リチウム 1 重量部 導電性微粒子(表面をNiで被覆した 0.03 重量部 SiO2 −Na2 O−B23 の中空構造を有する 微粒子、比重:0.85、平均粒径:9μm、 粒径分布:8〜10μm) トルエン 640 重量部 メチルエチルケトン 125 重量部 シクロヘキサノン 70 重量部 なお、導電性微粒子のNiとSiO2 −Na2 O−B2
3 との重量比は、1/3.7であった。
【0029】この塗布液を、ポリエチレンテレフタレー
トフィルム上の上記導電層の表面に塗布した後、120
℃で3分間乾燥して、乾燥膜厚が2μm(2g/m2
の誘電層を形成した。こうしてポリエチレンテレフタレ
ート上に、導電層及び誘電層が設けられた静電記録フィ
ルムを得た。
【0030】[実施例2]実施例1において、導電性微
粒子としてNi被覆SiO2 −Na2 O−B23 の代
わりに、Ni被覆PMMA(ポリメチルメタクリレー
ト)の中空粒子(比重:0.85、平均粒径:5μm、
粒径分布:4〜6μm;NiとPMMAとの重量比:1
/3.7)を同量使用した以外は同様にして静電記録フ
ィルムを作成した。
【0031】[比較例1]実施例1において、導電性微
粒子としてNi被覆SiO2 −Na2 O−B23 の代
わりに、導電性酸化スズ粉末(比重:6.95、平均粒
径:6μm、粒径分布:1〜20μm)を同量使用した
以外は同様にして静電記録フィルムを作成した。
【0032】[比較例2]実施例1において、導電性微
粒子としてNi被覆SiO2 −Na2 O−B2 3 の代
わりに、Ni被覆架橋ポリスチレン粒子(比重:1.
8、平均粒径:6μm、粒径分布:1〜20μm)を同
量使用した以外は同様にして静電記録フィルムを作成し
た。
【0033】[比較例3]実施例1において、導電性微
粒子としてNi被覆SiO2 −Na2 O−B23 の代
わりに、Ni被覆架橋ポリスチレン粒子(比重:1.
8、平均粒径:9μm、粒径分布:8〜10μm)を同
量使用した以外は同様にして静電記録フィルムを作成し
た。
【0034】[誘電層形成用塗布液及び静電記録フィル
ムの評価] (1)導電性微粒子の沈降性 誘電層形成用塗布液中の導電性微粒子の沈降性を、次の
ように評価した。各塗布液を十分に攪拌した後、静置し
て、10分毎に上澄みをサンプリングしてPETフィル
ムに0.5g/m2 の塗布量で塗布乾燥し、次いで塗布
膜を蛍光X線で観察し、導電性微粒子の沈降状態を確認
した(導電性微粒子が存在しないと蛍光発色がなくな
る)。そして、沈降状態を下記のようにランク付けし
た。 AA:30分後も沈降が認められない BB:20分後に沈降が認められた CC:10分後に沈降が認められた (2)かぶり 静電カラープロッター(8954SeriesIII 、ゼ
ロックスC.G.S.(株)製)を用いて、得られた静
電気録フィルムの誘電層上に、カラー画像を形成した。
かぶりの発生している箇所を、マクベス反射濃度計を
用いて測定し、かぶりの程度を下記のようにランク付け
した。 AA:印字していないフィルムの反射濃度との差が0.
09以下 BB:印字していないフィルムの反射濃度との差が0.
10〜0.14 CC:印字していないフィルムの反射濃度との差が0.
15以上 (3)画線の肥大化 上記静電カラープロッターを用いて、ヘッド方向に、1
5.7ドット/mmで1ライン印字し、100mm当た
りのドットの肥大箇所の数を測定し、画線の肥大化の程
度を下記のようにランク付けした。 AA:ドットの肥大箇所が60個以下 BB:ドットの肥大箇所が61〜160個 CC:ドットの肥大箇所が161個以上 (4)掻き傷状の画像抜け 上記静電カラープロッターを用いて、ベタ黒印字を行な
い、20mm×50mmの面積内の抜け(白抜け)数を
測定し、画像抜けの程度を下記のようにランク付けし
た。 AA:抜けの数が15個以下 BB:抜けの数が16〜30個 CC:抜けの数が31個以上
【0035】上記評価結果を表1に示す。
【0036】 表1 ──────────────────────────────────── 沈降性 かぶり 画線の肥大化 画像抜け ──────────────────────────────────── 実施例1 AA AA AA AA 実施例2 AA AA〜BB AA AA ──────────────────────────────────── 比較例1 CC BB BB BB 比較例2 BB AA AA〜BB AA〜BB 比較例3 BB AA AA AA ────────────────────────────────────
【0037】
【発明の効果】本発明の静電記録フィルムでは、導電性
粒子として、比重が0.8〜0.9の範囲にある微粒子
(例えば表面が導電性物質で被覆された中空構造を有す
る無機微粒子又は有機ポリマー微粒子)を用いている。
これにより、本発明の誘電層は画線(ドット)の肥大化
及び画像抜け(白抜け)と、アース不完全によるかぶり
の発生が大幅に減少した画像を形成することができ、か
つこの誘電層は、高速塗布により形成可能で、高い生産
性を有するものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の静電記録フィルムの基本構成を示す断
面図である。
【図2】本発明の誘電層に使用される導電性微粒子の代
表的構成を示す断面図である。
【図3】本発明に使用することができる大型の静電カラ
ープロッタを用いた静電記録システムの代表的な構成を
説明するための図である。
【符号の説明】
11 絶縁性フィルム 12 導電層 13 誘電層 21 球状の空間 22 球状粒子 23 導電性物質の層 31、38 ローラ 32 静電記録フィルム 33 マルチピン電極ヘッド 34 対電極 35B 黒色の液体トナーのトナーヘッド 35C シアン色の液体トナーのトナーヘッド 35M マゼンタ色の液体トナーのトナーヘッド 35Y 黄色の液体トナーのトナーヘッド 37 乾燥機
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 末松 浩一 静岡県富士宮市大中里200番地 富士写真 フイルム株式会社内

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 絶縁性フィルム上に導電層が設けられ、
    そして高分子バインダ、絶縁性粒子及び導電性微粒子か
    らなり且つ該絶縁性粒子が表面から突き出た誘電層が該
    導電層上に設けられた静電記録フィルムにおいて、該導
    電性微粒子の比重が、0.8〜0.9の範囲にあること
    を特徴とする静電記録フィルム。
  2. 【請求項2】 該導電性微粒子が、表面が導電性物質で
    被覆された中空構造を有する無機微粒子又は有機ポリマ
    ー微粒子である請求項1に記載の静電記録フィルム。
  3. 【請求項3】無機微粒子又は有機ポリマー微粒子と表面
    に被覆された導電性物質の重量比が、100/1〜10
    0/500にある請求項2に記載の静電記録フィルム。
  4. 【請求項4】 該無機微粒子又は有機ポリマー微粒子の
    表面の導電性物質が、金属又は金属酸化物である請求項
    2に記載の静電記録フィルム。
  5. 【請求項5】 該導電性微粒子の粒径分布幅が、5μm
    以下である請求項1に記載の静電記録フィルム。
  6. 【請求項6】 絶縁性フィルム上に、導電層及び誘電層
    が順に設けられた静電記録フィルムの誘電層を形成する
    ための塗布液であり、高分子バインダの有機溶剤溶液中
    に、絶縁性粒子と比重が0.8〜0.9の導電性微粒子
    が分散されてなることを特徴とする静電記録フィルムの
    誘電層形成用塗布液。
  7. 【請求項7】 絶縁性フィルム上に導電層が設けられ、
    そして高分子バインダ、絶縁性粒子及び導電性微粒子か
    らなり且つ該絶縁性粒子が表面から突き出た誘電層が該
    導電層上に設けられた静電記録フィルムにおいて、該導
    電性微粒子が、表面が導電性物質で被覆された中空構造
    を有する無機微粒子又は有機ポリマー微粒子であること
    を特徴とする静電記録フィルム。
  8. 【請求項8】 絶縁性フィルム上に、導電層及び誘電層
    が順に設けられた静電記録フィルムの誘電層を形成する
    ための塗布液であり、高分子バインダーの有機溶剤溶液
    中に、絶縁性粒子と表面が導電性物質で被覆された中空
    構造を有する無機微粒子又は有機ポリマー微粒子からな
    る導電性微粒子が分散されてなることを特徴とする静電
    記録フィルムの誘電層形成用塗布液。
JP14309997A 1997-05-16 1997-05-16 静電記録フィルム及びその誘電層形成用塗布液 Withdrawn JPH10319612A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006040546A (ja) * 2004-07-22 2006-02-09 Sanyo Chem Ind Ltd 導電性微粒子
JP2008292553A (ja) * 2007-05-22 2008-12-04 Ricoh Co Ltd 電子写真感光体、画像形成装置及び画像形成装置用プロセスカートリッジ

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JP2006040546A (ja) * 2004-07-22 2006-02-09 Sanyo Chem Ind Ltd 導電性微粒子
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