JPH10319184A - 燃料容器の運搬装置および運搬方法 - Google Patents

燃料容器の運搬装置および運搬方法

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JPH10319184A
JPH10319184A JP9126726A JP12672697A JPH10319184A JP H10319184 A JPH10319184 A JP H10319184A JP 9126726 A JP9126726 A JP 9126726A JP 12672697 A JP12672697 A JP 12672697A JP H10319184 A JPH10319184 A JP H10319184A
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JP
Japan
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fuel
fuel container
vibration
container
natural frequency
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Pending
Application number
JP9126726A
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English (en)
Inventor
Masanori Nakagawa
正紀 中川
Mayumi Fukuyama
満由美 福山
Yusuke Isobe
裕介 磯辺
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】本発明は、原子炉の燃料棒を収納する燃料容器
の運搬に関し、燃料容器の内部の燃料棒に伝達される振
動成分を低減させる運搬装置,運搬方法を提供すること
を目的とする。 【解決手段】燃料容器を架台に設置する際に、燃料容器
とそれを受ける架台の支持部材の間に、弾性部材を組込
むことにより燃料容器を弾性支持する。弾性支持の作用
により燃料容器の固有振動数を、燃料容器内部の燃料棒
の固有振動数よりも小さくすることにより、燃料容器に
生じる振動の振動数が下がり、燃料棒の固有振動数に近
い領域の振動成分を小さくする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、原子炉の燃料棒を
輸送する燃料容器の運搬装置および運搬方法に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】従来は、図2に示すように、燃料容器1
は、架台2の上の支持部材3に固定され、架台とともに
輸送機器4に搭載される。燃料容器の重量が大きいため
に、支持部材を強固にする必要があり、燃料容器に設け
られた固定軸を支持部材の荷重支持部に乗せ、固定する
方法がとられている。搭載物を防振する防振架台とし
て、例えば実用新案登録第2515628 号がある。交通運搬
手段を用いて運搬する際には、搭載物の重量を支える上
下方向には十分な防振効果を持つとともに、運搬方向と
それに直交する方向には十分な拘束をする必要がある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】これまでの運搬方法で
は、燃料容器が直接搬送用の架台に設置されるために、
輸送時に輸送機器に生じた振動が燃料容器に伝播されて
いた。このため、運搬条件によっては燃料容器に生じた
振動に、容器内部の燃料棒を加振する振動成分が多く含
まれる状態があり、燃料棒に発生する振動が大きくなる
場合があった。燃料棒の振動が過度に大きくなると、燃
料棒と燃料棒を固定している部材との接触部分に変動す
る力が生じ、微細な損耗が発生する場合があるので、燃
料棒の振動ができるだけ小さくなるよう運搬することが
要求される。燃料容器は重量が大きいために、十分な強
度をもって架台に固定されねばならず、水平方向には拘
束し、鉛直方向には防振する運搬方法が要求される。
【0004】本発明は、燃料容器を架台に搭載する方法
を考案することにより、燃料容器の内部の燃料棒に伝達
される振動成分を低減させる運搬装置,運搬方法を提供
するものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】燃料容器を架台に設置す
る際に、燃料容器側の固定部材とそれを受ける架台の支
持構造部材の間に、弾性部材を組込むことにより燃料容
器を弾性支持する。弾性支持の作用により燃料容器の固
有振動数を、燃料容器内部の燃料棒の固有振動数よりも
小さくすることにより、燃料容器に生じる振動の振動数
が下がり、燃料棒の振動を励振する固有振動数に近い領
域の振動成分を小さくすることができる。燃料容器の内
部の燃料棒に厳しい加振成分を減少させることができる
ので、燃料棒の振動を低減した運搬が可能となる。
【0006】
【発明の実施の形態】本発明の運搬装置の実施例を図1
をもとに説明する。燃料容器1は、内部に原子炉燃料棒
を収納するもので、燃料容器1を構成する固定軸11を
荷重支持部材5を介して運搬用の架台2に搭載される。
荷重支持部材5は弾性部材で作られており、燃料容器1
を重力方向に弾性支持するものである。運搬する際に
は、燃料容器の重量を支える上下方向には、弾性部材で
作られる荷重支持部材5により、運搬時の上下振動に対
して、燃料容器は拘束されることなく上下に運動可能で
ある。運搬方向とそれに直交する方向には支持部材3に
よって拘束され、運搬するに必要な力を燃料容器に伝え
ることができる。図1において、荷重支持部材5は、架
台2上ではなく、架台2が搭載される運搬機器4上に設
置することによっても同様の作用を実現する。
【0007】図3,図4に容器の支持部分の詳細を示
す。本実施例では、荷重支持部材5として、コイルバネ
51を用いる。燃料容器1の固定軸11は、コイルバネ
51の上部にある軸受部52に設置される。コイルバネ
51は伸縮可能であり、燃料容器1を上下方向に可動支
持する。支持部材のフレーム31には、ガイド32とガ
イド33があり、ガイド32は固定軸11の上下方向の
移動をガイドするとともに、水平運搬方向の動きを拘束
する。ガイド33は同様に、燃料容器1の固定軸11の
軸方向の動きを、上下方向の動きと干渉することなく拘
束する。
【0008】図5は、他の実施例を示し、荷重支持部材
5の弾性部材として皿バネ53を用いるものである。コ
イルバネ51と同等の作用をし、燃料容器1を弾性支持
する。
【0009】弾性部材により、燃料容器を弾性支持する
ことにより、燃料容器の質量と弾性部材のバネ定数か
ら、固有振動数Foが決まり、燃料容器はこの固有振動
数で振動しやすくなる。その一方で、燃料容器の固有振
動数Foよりも高い振動数の振動を伝えにくくする振動
絶縁作用を持つ。燃料容器内部の原子炉燃料棒の固有振
動数Ffよりも、燃料容器とその燃料容器の弾性支持に
よって決まる固有振動数Foを小さくすることで燃料容
器内部の燃料棒に対して振動絶縁の効果を実現する。
【0010】振動絶縁の効果は、燃料容器の固有振動数
Foが燃料棒の固有振動数Ffの1/1.4 よりも小さ
くなるほどその効果は大きい。燃料容器1を弾性支持す
ることにより、架台2を介して輸送機器から伝わる振動
のうち燃料容器内部の燃料棒の固有振動数近傍の振動成
分を減少することができるので、燃料容器を直接輸送機
器に搭載した場合に比べて燃料棒の振動を、小さくする
運搬方法とすることができる。
【0011】一方で、燃料容器を弾性支持したことで燃
料容器自体の振動が大きくなる。図6は荷重支持部材と
して、弾性部材、本図ではコイルバネ51と並列に振動
減衰装置54を設置して荷重支持部材を構成した実施例
である。振動減衰装置54を荷重支持部材5に組込み、
軸受52をコイルバネ51と振動減衰装置54で支持
し、軸受52上の固定軸11で、燃料容器1を支えるも
のである。振動減衰装置54の作用により、燃料容器1
が振動するときの振動エネルギを吸収するので、燃料容
器1の振動を小さくすることができる。
【0012】図7は、荷重支持部材5の一端を燃料容器
1の上部に取り付け、他端をフレーム31の上部の部材
35に取り付けることによって、燃料容器1を懸架支持
するものである。燃料容器1の水平方向の振れは、ガイ
ド34によって拘束される。
【0013】図8は荷重支持部材5の一端を燃料容器1
の下部に取り付け、他端を架台2、あるいは、運搬機器
(図示せず)に取り付けることによって、燃料容器1を
支持するものである。燃料容器1の水平方向の振れは、
ガイド34によって拘束される。
【0014】燃料容器を弾性支持することで、燃料容器
自体の振動は、燃料容器の固有振動数領域で特に大きく
なる。輸送機器4の固有振動数Fsが、燃料容器の固有
振動数Foに近いと、架台の振動を増幅して燃料容器に
伝えることになる。これを防止するために燃料容器の固
有振動数Foを輸送機器4の固有振動数Fsより高くな
るように、弾性部材のバネ定数を選定する。燃料容器1
の固有振動数Foは、輸送機器4の固有振動数Fsの
1.4 倍以上とすることが望ましい。
【0015】燃料容器を運搬する輸送機器の質量が、燃
料容器に比べて小さい場合には、燃料容器を支持するバ
ネとしては、荷重支持部材5の持つバネと、輸送機器4
が持つバネとが直列に接続された状態になる。この場合
には、燃料容器の固有振動数Foは、燃料容器の質量
と、前記2つの直列のバネ定数によって決まるので、こ
の固有振動数Foを燃料棒の固有振動数Ffの1/1.
4 よりも小さくなるようにすることで、燃料容器内部
の燃料棒に対して振動を絶縁することができる。
【0016】
【発明の効果】本発明により、燃料容器を運搬する場合
に、運搬方向とそれに直交する水平方向には、燃料容器
を十分に拘束して運搬の機能を維持するとともに、運搬
時に生じる上下方向の振動に対して、燃料容器を弾性支
持することで燃料棒の振動を励振する固有振動数に近い
領域の振動成分を小さくすることができる。燃料容器の
内部の燃料棒に厳しい加振成分を減少させることができ
るので、燃料棒の振動を低減した運搬が可能となる。こ
れにより、より厳しい振動条件で燃料を輸送することが
でき、燃料の損耗を防止できる運搬方法を提供すること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例である運搬装置の側面図。
【図2】従来の運搬装置の構成図。
【図3】図1の容器支持部分の拡大断面側面図。
【図4】図1の容器支持部分の拡大断面正面図。
【図5】図1の容器支持部分の拡大断面側面図。
【図6】図1の容器支持部分の拡大断面側面図。
【図7】本発明の他の実施例を示す運搬装置の正面図。
【図8】本発明の他の実施例を示す運搬装置の正面図。
【符号の説明】
1…燃料容器、2…架台、3…支持部材、4…運搬機
器、5…荷重支持部材。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】燃料棒を収納する燃料容器と、燃料容器を
    搭載し輸送機器に据え付けるための架台からなる燃料容
    器の運搬装置において、燃料容器と架台の間、又は、燃
    料容器と運搬機器の間に弾性部材を組込み、燃料容器を
    弾性支持したことを特徴とする燃料容器の運搬装置。
  2. 【請求項2】請求項1記載の運搬装置で、燃料容器を弾
    性支持する弾性部材と並列に振動減衰装置を設置して燃
    料容器を架台又は、運搬機器に支持したことを特徴とす
    る運搬装置。
  3. 【請求項3】請求項1ないし2項記載の運搬装置におい
    て、支持された燃料容器の固有振動数が、燃料容器内に
    収納される燃料棒の固有振動数よりも小さくなるように
    前記弾性部材のバネ定数を設定した運搬装置を用いるこ
    とを特徴とする燃料容器の運搬方法。
  4. 【請求項4】弾性部材のバネ定数を請求項3記載の範囲
    で、かつ輸送機器の固有振動数より高くなるよう設定し
    た運搬装置を用いる燃料容器の運搬方法。
JP9126726A 1997-05-16 1997-05-16 燃料容器の運搬装置および運搬方法 Pending JPH10319184A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003098289A (ja) * 2001-09-21 2003-04-03 Hitachi Ltd 燃料キャスクの輸送方法及び輸送設備
KR101218879B1 (ko) * 2011-05-02 2013-01-09 한국원자력연구원 사용후 핵연료 수송용기 트레일러 및 이의 상차방법
WO2015022350A1 (fr) * 2013-08-14 2015-02-19 Tn International Ensemble comprenant un emballage de transport de matieres radioactives et un chassis de support de l'emballage

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