JPH10316101A - 固形物含有流動食品に好適な往復動ポンプ及び充填装 置、並びに固形物含有流動食品包装体の製造方法 - Google Patents
固形物含有流動食品に好適な往復動ポンプ及び充填装 置、並びに固形物含有流動食品包装体の製造方法Info
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- JPH10316101A JPH10316101A JP14318697A JP14318697A JPH10316101A JP H10316101 A JPH10316101 A JP H10316101A JP 14318697 A JP14318697 A JP 14318697A JP 14318697 A JP14318697 A JP 14318697A JP H10316101 A JPH10316101 A JP H10316101A
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Abstract
あって固形物が破壊されることが少ない往復動ポンプ、
及び充填装置、包装体の製造方法を提供すること。 【解決手段】 次の(A1)〜(A3) (A1)管路を上流側と下流側とに隔てるとともに上流
側と下流側とを連通する通路口が形成された弁座、(A
2)前記(A1)の弁座の通路口下流側に弾性体の附勢
力によって圧着され、通路口を流れる固形物含有流動食
品の圧力により前記弾性体の附勢力に抗して開弁位置に
移動する弁体、(A3)開弁位置に移動した前記(A
2)の弁体と前記(A1)の弁座との間隙に形成される
固形物含有流動食品の流路、の要件を備えた往復動ポン
プにおいて、次の(A4) (A4)前記(A3)の流路の一部を遮蔽する遮蔽部
材、の要件を備えたことを特徴とする固形物含有流動食
品に好適な往復動ポンプ、該ポンプを配設した流動食品
の充填装置、及び該装置を用いる流動食品包装体の製造
方法。
Description
品に好適な往復動ポンプ、及び充填装置、並びに固形物
含有流動食品の包装体の製造方法、に関する。
食品を搬送する往復動ポンプであって、搬送の際に固形
物が破壊されることが少ない往復動ポンプ、及びこの往
復動ポンプを利用した充填装置、並びにこの往復動ポン
プを利用する包装体の製造方法に関する。
が混入している固形物含有流動食品を取り扱うケ−スが
増加しつつある。例えば、食品の分野においては、果実
入りの食品、例えば、ヨ−グルトに果肉を混入したフル
−ツヨ−グルト、ゼリ−に果実を混入したフル−ツゼリ
−等の人気が高まりつつあり、また、飲料においても、
柑橘類の「さのう」を混入したジュ−ス等が市販されて
いる。
下、「流動食品」と記載することがある。)は、各工場
において、管路を搬送しながら処理し、殺菌、充填等の
工程を行うことになるが、このための往復動ポンプは、
固形物を含有しない通常の液体用のものを転用して使用
することが多い。
流量で流すことができるため、充填装置に利用されるこ
とが多く、また流動食品の包装体を製造する際にも使用
されている。
の一例を示す略図である。図4において、従来の流動食
品の充填装置100aは、貯留槽101を備えている。
貯留槽101には、流動食品Lが貯留されている。貯留
槽101に附属する撹拌装置102によって、流動食品
Lは常時又は断続的に撹拌されており、固形物が沈殿す
ることを防止している。
おり、管路103の終端には充填ノズル104が接続さ
れている。充填ノズル104の下側には、複数の容器C
を載置した搬送装置105が設置されている。搬送装置
105は、充填ノズル104の直下にある容器Cを、断
続的に新しい容器Cに入れ替えるものである。
及び20aが設置されており、この逆止弁10aと逆止
弁20aとの間の中間管路2には、T字管3が設置さ
れ、ピストンユニット30が設置されている。即ち、逆
止弁10a及び20a、並びにピストンユニット30に
より、往復動ポンプ1aが構成されている。
1、ピストン32、及びピストン32を往復動させる駆
動手段33を備えている。
作用は、まず、ピストン32が駆動手段33によって図
の右方向に移動すると、シリンダ−31が中間管路2の
内部を吸引し、逆止弁20aが開き、貯留槽101に貯
留された流動食品Lがシリンダ−31に吸引される。こ
の時、逆止弁10aは閉止されている。
って図の左方向に移動すると、シリンダ−31に吸引さ
れた流動食品Lは中間管路2に押し出される。この際、
逆止弁20aは閉止し逆止弁10aが開き、流動食品L
は充填ノズル104に押し出される。充填ノズル104
の下側には容器Cが位置しており、流動食品Lが容器C
に充填される。
れている間には、充填された容器Cは搬送装置105に
よって移動し、別な空の容器Cが充填ノズル104の直
下に移動する。流動食品Lが充填された容器Cは、更に
搬送装置105により搬送され、図示しない密封装置に
よって密封シ−ルされ、密封包装体となる。
品Lを容器Cに連続的に充填し、包装体を得ることがで
きる。尚、充填量はピストン32の移動範囲、即ちピス
トン32のストロ−クにより調節することができる。
aにおいて一般的に使用される逆止弁の構造を示す一部
断面図である。図5においては、図4と共通する要素に
ついては図4と同一の符号を付し、詳細な説明は省略す
る。
(ア)は閉鎖している状態、(イ)は開放している状態
を示す図である。
には、管路103の上流側103aと下流側103bと
を隔離する弁座11が設けられている。弁座11は、パ
ッキン12及び12aを介して、図示しないクランプに
より管路103と一体的に結合される。尚、図5におい
ては、管路103の管断面の厚みは図示を省略し、配管
の内壁のみを図示している。
aと下流側103bとを連通する通路口13が形成され
ている。また、弁座11にはスリ−ブ支持材15aが設
けられており、このスリ−ブ支持材15aは、スリ−ブ
15を管路103の中央に支持している。
ており、スリ−ブ15によって弁体軸16aは管路10
3の中央部を軸方向に自由に滑動する。
れており、他端にはバネ押さえ16cがナット16bに
よって固定されている。バネ押さえ16cは、バネ17
を押さえる部材であり、バネ17の他端は、スリ−ブ支
持材15aに当接される。
との間隔は、バネ17を適度に圧縮する程度の間隔がと
られている。即ち、バネ17は弾性的に膨脹しようとす
る力が生じており、この結果、弁体16は、管路103
の上流方向(即ち、図の上方向)に向かう附勢力が与え
られ、弁座11に圧着される。従って、逆止弁10aが
閉鎖している状態では、弁体16は、閉鎖位置Xにあ
り、通路口13を閉鎖している。
座11、スリ−ブ15、及びバネ押さえ16cについて
は断面図として図示しており、バネ17は一点鎖線で示
している。
態を示している。即ち、管路103の上流側103aよ
り流動食品Lが流れ、弁座11に形成された通路口13
を通過するが、その際に、弁体16が下流方向(即ち、
図の下方向)に押される。弁体16にはバネ17により
上流方向(即ち、図の上方向)への力が附勢されている
が、流動食品Lの圧力によって、そのバネ17の附勢力
に抗する形で、弁体16が下流側に押され、開弁位置Y
まで移動する。開弁位置Yまで移動した弁体16と、弁
座11との間には、間隙18が形成され、流動食品L
は、この間隙18を通過して下流側103bに流れる。
性力と、流動食品Lの流量とのバランスによって決定さ
れる。即ち、バネ17の弾性力が強い場合は、間隙18
の幅は狭くなり、弾性力が弱い場合は広くなる。また、
流動食品Lの流量が多い場合は、間隙18の幅は広くな
り、少ない場合は狭くなる。
往復動ポンプ又は充填装置においては、流動食品に適用
した場合には、次の問題があった。従来の往復動ポンプ
又は充填装置においては、流動食品が通過した際に、通
過した固形物が破壊される傾向があり、特に固形物の径
が大きいものほど、この傾向が顕著であった。即ち、流
動食品を搬送する際、又は充填する際に、固形物が破壊
され、商品価値が喪失するのである。
置100aを用いて、果実入りヨーグルト包装体を製造
した場合、充填装置100aを通過する際に果実が破壊
され、果実入りヨーグルトとしての商品価値が大きく低
下した包装体しか得ることができなかった。
止について鋭意研究を続けた結果、従来の往復動ポンプ
又は充填装置において、使用されている逆止弁に問題が
あるとの結論を得た。
において、流動食品Lが逆止弁10aの間隙18を通過
する際に、固形物が破壊されてしまうことを発見したの
である。そして、間隙18の幅を広げることにより固形
物の破壊を軽減できることを見い出した。
幅の大小は、バネ17の弾性力と、流動食品Lの流量と
のバランスによって決定されるものである。仮に、バネ
17を弾性力の弱いものに変更した場合には、逆止弁が
閉鎖している際に弁体16が弁座11に圧着する力が弱
くなり、微妙な振動、ノッキング等によって弁体16が
微妙に開き、逆止弁としての機能を損なう恐れがある。
は充填装置の能力によって決定するべき因子であり、固
形物の破壊を軽減するために流量を変更することは適切
ではない。
装置においては、逆止弁に問題があるために固形物が破
壊されてしまう傾向があるにもかかわらず、有効な対策
がなく、流動食品を充填して包装体を製造する際に、こ
の問題を回避することはできなかった。
とにより、バネの弾性力を変更せずに、また流動食品の
流量を変化させずに、固形物の破壊を軽減することに成
功し、本発明を完成した。
ポンプであって固形物が破壊されることが少ない往復動
ポンプを提供すること、である。
適な充填装置であって固形物が破壊されることが少ない
充填装置を提供すること、である。
されることが少ない、流動食品の包装体の製造方法を提
供することである。
の本発明の第一の発明は、固形物を含有する流動食品が
流動する管路に設けられる二の逆止弁、及び前記二の逆
止弁に挟まれた中間管路に設置され、該流動食品を吸引
して押し出す往復動機構を有し、前記逆止弁が次の(A
1)〜(A3) (A1)管路を上流側と下流側とに隔てるとともに上流
側と下流側とを連通する通路口が形成された弁座、(A
2)前記(A1)の弁座の通路口下流側に弾性体の附勢
力によって圧着され、通路口を流れる固形物含有流動食
品の圧力により前記弾性体の附勢力に抗して開弁位置に
移動する弁体、(A3)開弁位置に移動した前記(A
2)の弁体と前記(A1)の弁座との間隙に形成される
固形物含有流動食品の流路、の要件を備えた往復動ポン
プにおいて、次の(A4) (A4)前記(A3)の流路の一部を遮蔽する遮蔽部
材、の要件を備えたことを特徴とする固形物含有流動食
品に好適な往復動ポンプ、である。
が、次の(A5)及び(A6) (A5)前記(A4)の遮蔽部材が筒体であり、一端が
前記(A1)の弁座に接続されていること、(A6)前
記(A5)の筒体が、欠切部を有していること、の要件
を備えたことこと(以下、第一の態様と記載する。)、
及び逆止弁が、次の(A7) (A7)前記(A6)の欠切部が、前記(A5)の筒体
の一端より他端へ到達し、前記(A5)の筒体を分断す
ること、の要件を備えたこと(以下、第二の態様と記載
する。)、を望ましい態様としてもいる。
発明は、固形物を含有する流動食品を貯留する貯留槽、
前記貯留槽に基端側が接続され終端側に充填ノズルが設
けられた管路、及び前記管路の中間部分に設けられた請
求項1乃至3のいずれかに記載された往復動ポンプ、を
備えたことを特徴とする固形物含有流動食品に好適な充
填装置、である。
発明は、固形物を含有する流動食品を貯留し、貯留した
固形物含有流動食品を請求項1乃至3のいずれかに記載
された往復動ポンプにより所定量づつ計量搬送し、搬送
した該流動食品を所定量づつ容器に充填し、充填した容
器を密封することを特徴とする固形物含有流動食品包装
体の製造方法、である。
について説明するが、本発明の要素には後述する実施例
の要素との対応を容易にするため、実施例の要素の符号
をカッコで囲んだものを付記している。本発明を後述の
実施例の符号と対応させて説明する理由は、本発明の理
解を容易にするためであって、本発明の技術的範囲を実
施例に限定するためではない。
置に使用される逆止弁の一実施例の構造を示す一部断面
図である。図1において、(ア)は逆止弁の一部断面を
示し、(イ)は(ア)の矢印Aの方向から見た図であ
る。
る。本発明の往復動ポンプに使用される逆止弁(10)
は、遮蔽部材(19)を設けている。遮蔽部材(19)
は、流動食品の流路を疎外する部材である。逆止弁(1
0)の内部において、一般に流動食品は、弁座(11)
と弁体(16)との間隙(18、図2参照)を通過する
が、遮蔽部材(19)は、その弁座(11)と弁体(1
6)との間隙(18)を通過する際の流路を疎外するも
のである。
も、流動食品の一部は流れることが必要である。即ち、
遮蔽部材(19)は、流動食品を止めてしまうものでは
なく、ある程度の範囲で流れを疎外するだけの部材であ
る。
03)の内壁に設置しても良く、また、弁体(16)に
設置しても良いが、弁座(11)に設置することが簡易
であり望ましい。
る。
図である。図2の(ア)は従来の逆止弁を示し、(イ)
は本発明の往復動ポンプ又は充填装置に使用される逆止
弁を示す。
(11)との間に間隙(18)を生じ、この間隙(1
8)を介して流動食品が流れるが、本発明では、この流
路の一部は遮蔽部材(19)によって遮蔽される。
往復動機構によって決定される。例えば、前記図4に示
した往復動ポンプ1aにおいては、ピストン32のスト
ロ−クよって決定されている。このために、弁体(1
6)と弁座(11)との間隙(18)を流れる流動食品
の流量は一定である。
いては、遮蔽部材(19)によって流路の一部が遮蔽さ
れているため、一定の流量を通過させるために、開弁位
置は下流側に変位し、結局、弁体(16)と弁座(1
1)との間隙(18)の幅が広がることになる。この結
果、本発明の往復動ポンプにおいては、通過する固形物
の破壊が軽減される。
遮蔽部材(19)は、筒体(19)である。この筒体
(19)とは、円形断面のものに限定されるものではな
く、断面が、楕円形、多角形等、任意の形状のものであ
って良い。このような筒体(19)の一端を弁座(1
1)に接続し、弁体(16)と弁座(11)との間隙
(18)を遮蔽する形で設置する。
示するとおり、一部に欠切部(19a〜c)を備えてお
り、この欠切部(19a〜c)を通じて、流動食品の一
部を通過させる。従って、筒体(19)は、流動食品の
通過を完全に阻止するものではなく、ある程度の範囲で
流れを疎外するだけとなる。
6)と弁座(11)との間隙(18)の幅をどの程度広
げるかによって決定され、欠切部(19a〜c)の形状
は、孔状、網状等いかなるものでも良い。
通過させるためのものであるが、流動食品は可及的に弁
座(11)に近い場所を通過することが望ましいため、
欠切部(19a〜c)は、弁座(11)に近い箇所が開
口していることが好ましい。
前記欠切部(19a〜c)が、筒体(19)の一端より
他端へ到達し、筒体(19)を分断するものである。即
ち、筒体(19)が、欠切部(19a〜c)により分断
され、筒体(19)が欠切部(19a〜c)を挟んで別
体に構成されたものである。
(11)に近い場所を通過することが望ましいが、この
ような欠切部(19a〜c)を有していれば、流動食品
は可及的に弁座(11)に近い場所を通過することにな
る。
プリングコイルを用いる形式のものに限られず、スイン
グ式、リ−ド弁、その他、いかなる形態の弁体(16)
であっても良いことは言うまでもない。
動ポンプ(1)を備えた充填装置(100)であり、図
3は、本発明の充填装置の一実施例の構造を示す図であ
る。この充填装置(100)は、固形物が破壊されるこ
とを軽減できるため、種々の流動食品の充填に好適であ
る。
を貯留する貯留槽(101)と、基端側が前記貯留槽
(101)に接続され終端側に充填ノズル(図示せず)
が設けられた管路(103)を備えており、この管路
(103)の中間部分に第一の発明の往復動ポンプ
(1)を配設した装置である。
前記第一の発明の往復動ポンプ(1)により管路(10
3)を搬送し、充填ノズルより容器に充填する。
往復動ポンプ(1)を利用した、流動食品包装体の製造
方法である。
ず、流動食品を貯留する。流動食品は、大型タンクに保
持された状態で貯留されても良いが、充填速度との調整
を行うためのバランスタンク等に貯留しても良い。
動ポンプ(1)により計量搬送される。一般に往復動ポ
ンプは、一回あたりの往復動により搬送する流動食品の
量が定まっているため、往復動ポンプは、計量と搬送を
同時に行うことができる。
のように所定量の流動食品を計量し、かつ搬送する。こ
こに「所定量」とは、一回の往復動にて搬送する量のこ
とである。
る。充填は、所定量づつ行う。この場合、1個の容器に
所定量を充填しても良いが、1個の容器に所定量の2
倍、又はそれ以上の複数倍の量を充填しても良い。即
ち、「所定量づつ」とは、往復動ポンプ(1)の往復に
応じて所定量を断続的に充填することであって、1個の
容器に充填する量が所定量に限られるわけではない。
充填口にアルミ蓋を被嵌してヒ−トシ−ルする態様、紙
パックであれば充填口を畳んでヒ−トシ−ルする態様、
等が例示できる。
品を密封した包装体として得ることができる。
に利用することが好ましく、例えば、流動食品として、
さのう入り柑橘ジュ−ス、ゼリ−球入りジュ−ス、いち
ご果肉入り乳酸菌飲料等の各種飲料、果肉入りヨ−グル
ト、果肉入りフル−ツプリン、ゼリ−球入りフル−ツヨ
−グルト等の各種デザ−ト類、果肉入りフル−ツアイ
ス、ナッツ入りアイス等の各種冷菓、カレ−、シチュ−
等の各種惣菜、その他、種々の流動食品に適用すること
ができる。
壊を防止し得ることを確認するために行った。
30℃に加温した溶解水10kgに添加し、30kg容
のス−パ−ミキサ−により均一に溶解した。これとは別
に、市販のCMC(ダイセル化学工業社製)1.0kg
を70℃に加温した溶解水20kgに添加し、30kg
容のス−パ−ミキサ−により均一に溶解した。
に投入して混合し、10℃に冷却し、いちご果肉缶詰
(太陽化学社製。10mmダイスカット)20kg、ク
エン酸(三栄源FFI社製)1kg、及びストロベリ−
フレ−バ−(長谷川香料社製)0.1kgを添加して混
合し、溶解水を添加して全体を99kgに調整した。こ
れを、チューブラ式殺菌機により98℃で15秒間殺菌
し、別途常法により調製した乳酸菌1kgを無菌的に添
加した。
菌飲料について、実施例2に記載した本発明の充填装
置、及び前記図4に示した従来の充填装置を使用して、
各々500ml容ピュアパック各20個に充填し、本発
明の試料と比較試料とを調製した。
μmの標準網ふるいを重ね、その上から、ピュアパック
を開いて試料を注ぎ、各ふるいの上に残ったいちご果肉
の重量を測定した。
き5660μmの上に残った重量との総和を計算し、こ
の値を果肉の全重量とした。目開き5660μmの上に
残った重量と全重量との百分率を算出し、この数値を果
肉保形率とした。
0個のピュアパックの果肉保形率を各々算出し、これら
の平均値を計算して平均果肉保形率を算出した。
ついても、同一のふるいに注ぎ果肉を計量する操作を2
0回反復し、各回の果肉保形率から平均果肉保形率を算
出した。
料の平均果肉保形率は、各々96%、21%、72%で
あった。
が、従来の充填装置によれば21%まで激減するのに対
して、本発明の充填装置によれば72%に減少するのみ
であった。この結果から、本発明の充填装置は、従来の
充填装置に比して、流動食品の果肉破壊防止効果が、顕
著であることが認められた。
験したが、ほぼ同様の結果が得られた。
本発明は以下の実施例に限定されるものではない。
る逆止弁の一実施例の構造を示す一部断面図である。図
1において、(ア)は逆止弁の一部断面を示し、(イ)
は(ア)の矢印Aの方向から見た図である。図1におい
て、前記図5と共通する要素には、図5と同一の符号を
付して詳細な説明は省略する。
筒体19が接続されている。即ち、筒体19の一端19
dが弁座11に接続されている。筒体19は、弁体16
の外周を囲繞しているが、弁体16の外周面に接触して
いるわけではなく、微妙な間隔があいている。
9a〜cが開けられている。欠切19a〜cは、筒体1
9の一端19dから他端にまで到達しており、実質的に
筒体19を分断している。
図である。図2の(ア)は従来の逆止弁を示し、(イ)
は本発明の往復動ポンプ又は充填装置に使用される逆止
弁を示す。図2の(ア)及び(イ)はいずれも逆止弁が
開いている状態を示しており、図2の(ア)は、図5の
(イ)と同一である。
位置Yにあり、弁体16と弁座11との間隙18の幅は
狭い。
て間隙18が遮蔽されており、流動食品は、筒体19に
開口する欠切部(図1参照)を通過して流れる。流動食
品の流路が狭くなっているため、同一の流量を流すため
には間隙18が広がるしかなく、弁体16の開弁位置
は、下流側の位置Zに変位することになる。このため
に、弁体16と弁座11との間隙18の幅が広くなる。
幅Y´と、(イ)における開弁位置Zと弁座11との幅
Z´とを比較すれば明らかなように、Z´はY´よりも
大きいため、図2(イ)の場合は、通過する固形物が破
壊される確率が減少する。
ば蜜柑のさのう等)である場合には、欠切部の周囲に引
っ掛かることがあるが、この実施例1にように、欠切部
19a〜cが筒体19の一端より他端へ到達するもので
あれば、引っ掛かる可能性は少ない。また、洗浄の際に
も汚れが落ちやすいという効果もあり、総じて衛生の面
で食品に好適である。
で良いため、逆止弁自体を交換する必要がなく、投資コ
スト面でも有利である。また構造が簡単で保守管理も容
易である。
ある。図3において、図1及び図2、並びに図4及び図
5と共通する要素には各々と同一の符号を付して詳細な
説明は省略する。
3の一端が接続されている。配管103の他端は、充填
ノズルが設置されており、充填ノズルの直下には搬送手
段であるベルトコンベア−が設置され、容器が載置され
ているが、これらは図3では図示を省略している。
されている。逆止弁10は、弁座11に筒体19を備え
たものであり、逆止弁20は、弁座21に筒体29を備
えたものである。
字管3が配設されており、ピストンユニット30のシリ
ンダ−31が接続されている。シリンダ−31の内部に
はピストン32が組み込まれ、ピストン32を駆動する
クランク機構が備えられているが、図3においてはクラ
ンク機構の図示は省略している。
19及び29の作用によって、流動食品が逆止弁10及
び20を通過する際に、固形物が破壊されることが少な
く、食品等の充填に好適である。
の製造方法の実施例を説明する。
倍濃縮)5kg、砂糖5kg、クエン酸(三栄源FFI
社製)0.3kg、及びアップルフレ−バ−(高砂香料
社製)1kg、及び溶解水20kgを100kg容タン
クにて混合撹拌し、市販のリンゴ果肉缶詰(東京果汁社
製。10mmダイスカット)20kgを添加し、溶解水
を追加して全体を100kgとした後で、チューブラ式
殺菌機により98℃で15秒間殺菌し、リンゴ果肉入り
ジュ−スを得た。
例2に記載した充填装置の貯留槽101に投入し、50
0ccのピュアパック20個に充填した。充填が終了し
たピュアパックは充填口をヒ−トシ−ルして密封し、リ
ンゴ果肉入りジュ−スの密封包装体20個を得た。
法により平均果肉保形率を測定した結果、充填前が95
%、充填後が73%であった。
し、連続式殺菌機により98℃で15秒間殺菌し、42
℃に冷却し、ヨ−グルトスタ−タ−CH−1(ハンセン
社製)を0.01%添加し、100kg容の発酵タンク
により42℃で3時間発酵させた。発酵終了後20℃に
冷却し、十分に撹拌してカ−ドを破壊し、無菌的に供給
された市販のブドウ果肉(東京果汁社製。10mmダイ
スカット)20kg及びグレ−プフレ−バ−(高砂香料
社製)0.5kgを無菌的に混合し、ブドウ果肉入りヨ
−グルトを得た。
施例2に記載した充填装置の貯留槽101に投入し、1
30cc容の合成樹脂製容器に充填し、アルミ蓋を被嵌
し、ヒ−トシ−ルして密封し、ブドウ果肉入りヨ−グル
トの密封包装体20個を得た。
法により平均果肉保形率を測定した結果、充填前が93
%、充填後が75%であった。
学工業社製)0.5kg、砂糖10kg、及び市販の寒
天(伊那食品工業社製)0.5kgを、40℃に加温し
た溶解水50kgに添加し、100kg容のス−パ−ミ
キサ−により混合撹拌して溶解し、連続式殺菌機にて9
8℃で15秒間殺菌した後、100kg容タンク保持
し、ベ−ス溶液を調製した。
製。10mmダイスカット)20kg、クエン酸(三栄
源FFI社製)0.3kg、及びパインフレ−バ−(長
谷川香料社製)0.5kgを、100kg容タンク内の
溶解水40kgに添加し、混合撹拌し、チューブラ式殺
菌機により98℃で15秒間殺菌し、ソ−ス溶液を調製
した。得られたソ−ス溶液に、前記ベ−ス溶液を添加
し、100kg容タンク内で混合し、49〜55℃の温
度に保持し、パイン果肉入りゼリ−原料液を調製した。
実施例2に記載した充填装置の貯留槽101に入れ、温
度を49〜55℃に保温し、150ccの合成樹脂製容
器20個に充填し、アルミ蓋を被嵌し、ヒ−トシ−ルし
て密封し、次いで温度10℃に急冷して凝固させ、パイ
ン果肉入りゼリ−の密封包装体20個を得た。
法により平均果肉保形率を測定した結果、充填前が91
%、充填後が76%であった。
りである。 (1)本発明の往復動ポンプは固形物を破壊することが
少ないため、種々の固形物含有流動食品に好適である。 (2)本発明の充填装置は固形物を破壊することが少な
いため、種々の固形物含有流動食品に好適である。 (3)本発明の包装体の製造方法によれば、固形物が破
壊されることが軽減されるため、商品価値の高い包装体
を得ることができる。
る逆止弁の一実施例の構造を示す一部断面図である。
ある。
略図である。
用される逆止弁の構造を示す一部断面図である。
Claims (5)
- 【請求項1】 固形物を含有する流動食品が流動する管
路に設けられる二の逆止弁、及び前記二の逆止弁に挟ま
れた中間管路に設置され、該流動食品を吸引して押し出
す往復動機構を有し、前記逆止弁が次の(A1)〜(A
3) (A1)管路を上流側と下流側とに隔てるとともに上流
側と下流側とを連通する通路口が形成された弁座、(A
2)前記(A1)の弁座の通路口下流側に弾性体の附勢
力によって圧着され、通路口を流れる固形物含有流動食
品の圧力により前記弾性体の附勢力に抗して開弁位置に
移動する弁体、(A3)開弁位置に移動した前記(A
2)の弁体と前記(A1)の弁座との間隙に形成される
固形物含有流動食品の流路、の要件を備えた往復動ポン
プにおいて、次の(A4) (A4)前記(A3)の流路の一部を遮蔽する遮蔽部
材、の要件を備えたことを特徴とする固形物含有流動食
品に好適な往復動ポンプ。 - 【請求項2】 逆止弁が、次の(A5)及び(A6) (A5)前記(A4)の遮蔽部材が筒体であり、一端が
前記(A1)の弁座に接続されていること、(A6)前
記(A5)の筒体が、欠切部を有していること、の要件
を備えたことを特徴とする請求項1に記載の固形物含有
流動食品に好適な往復動ポンプ。 - 【請求項3】 逆止弁が、次の(A7) (A7)前記(A6)の欠切部が、前記(A5)の筒体
の一端より他端へ到達し、前記(A5)の筒体を分断す
ること、の要件を備えたことを特徴とする請求項2に記
載の固形物含有流動食品に好適な往復動ポンプ。 - 【請求項4】 固形物を含有する流動食品を貯留する貯
留槽、前記貯留槽に基端側が接続され終端側に充填ノズ
ルが設けられた管路、及び前記管路の中間部分に設けら
れた請求項1乃至3のいずれかに記載された往復動ポン
プ、を備えたことを特徴とする固形物含有流動食品に好
適な充填装置。 - 【請求項5】 固形物を含有する流動食品を貯留し、貯
留した固形物含有流動食品を請求項1乃至3のいずれか
に記載された往復動ポンプにより所定量づつ計量搬送
し、搬送した該流動食品を所定量づつ容器に充填し、充
填した容器を密封することを特徴とする固形物含有流動
食品包装体の製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP14318697A JP3856906B2 (ja) | 1997-05-16 | 1997-05-16 | 固形物含有流動食品に好適な往復動ポンプ及び充填装置、並びに固形物含有流動食品包装体の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP14318697A JP3856906B2 (ja) | 1997-05-16 | 1997-05-16 | 固形物含有流動食品に好適な往復動ポンプ及び充填装置、並びに固形物含有流動食品包装体の製造方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH10316101A true JPH10316101A (ja) | 1998-12-02 |
JP3856906B2 JP3856906B2 (ja) | 2006-12-13 |
Family
ID=15332885
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP14318697A Expired - Lifetime JP3856906B2 (ja) | 1997-05-16 | 1997-05-16 | 固形物含有流動食品に好適な往復動ポンプ及び充填装置、並びに固形物含有流動食品包装体の製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3856906B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
DE102013109969A1 (de) * | 2013-09-11 | 2015-03-12 | Krones Ag | Vorrichtung zum Dosieren eines Füllprodukts in einen zu befüllenden Behälter |
-
1997
- 1997-05-16 JP JP14318697A patent/JP3856906B2/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
DE102013109969A1 (de) * | 2013-09-11 | 2015-03-12 | Krones Ag | Vorrichtung zum Dosieren eines Füllprodukts in einen zu befüllenden Behälter |
US10443589B2 (en) | 2013-09-11 | 2019-10-15 | Krones Ag | Device for dosing a fill product into a container to be filled |
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Publication number | Publication date |
---|---|
JP3856906B2 (ja) | 2006-12-13 |
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