JPH10315893A - 自動車用乗員保護装置 - Google Patents

自動車用乗員保護装置

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JPH10315893A
JPH10315893A JP9125485A JP12548597A JPH10315893A JP H10315893 A JPH10315893 A JP H10315893A JP 9125485 A JP9125485 A JP 9125485A JP 12548597 A JP12548597 A JP 12548597A JP H10315893 A JPH10315893 A JP H10315893A
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JP
Japan
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bag
vehicle
occupant
occupant protection
winding
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JP9125485A
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English (en)
Inventor
Shuji Yamada
修司 山田
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Toyota Motor Corp
Original Assignee
Toyota Motor Corp
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Publication date
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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B60VEHICLES IN GENERAL
    • B60RVEHICLES, VEHICLE FITTINGS, OR VEHICLE PARTS, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • B60R21/00Arrangements or fittings on vehicles for protecting or preventing injuries to occupants or pedestrians in case of accidents or other traffic risks
    • B60R21/02Occupant safety arrangements or fittings, e.g. crash pads
    • B60R21/16Inflatable occupant restraints or confinements designed to inflate upon impact or impending impact, e.g. air bags
    • B60R21/20Arrangements for storing inflatable members in their non-use or deflated condition; Arrangement or mounting of air bag modules or components
    • B60R21/213Arrangements for storing inflatable members in their non-use or deflated condition; Arrangement or mounting of air bag modules or components in vehicle roof frames or pillars

Landscapes

  • Vehicle Interior And Exterior Ornaments, Soundproofing, And Insulation (AREA)
  • Air Bags (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 極めて瞬時に乗員頭部と車体側部との間にバ
ッグを介在させることにより、バッグによる乗員頭部の
保護性能を向上させる。 【解決手段】 自動車用乗員保護装置10の一部を構成
するエアバッグ装置12のバッグ18は、センタピラー
部38の下部に配設されたプリテンショナ装置14のワ
イヤ60と連結されている。従って、車体側部への所定
の高荷重作用時になると、プリテンショナ装置14が作
動してワイヤ60が下方へ引き込まれる。このため、バ
ッグ18が完全に膨張する前の段階でこれを引き下げる
ことができる。その後、バッグ18は完全な膨張状態と
される。その結果、極めて瞬時に乗員頭部と車体側部と
の間にバッグ18を介在させることができ、これにより
バッグ18による乗員頭部の保護性能を向上させること
ができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、車体側部への所定
の高荷重作用時にインフレータからガスを噴出させ、当
該ガスによってピラー部及びルーフサイドレール部に沿
って車体側部の車室内側にバッグをカーテン状に膨出さ
せる自動車用乗員保護装置に関する。
【0002】
【従来の技術】車体側部への所定の高荷重作用時におけ
る乗員頭部の保護性能を向上させるべく、フロントピラ
ー部からルーフサイドレール部に跨がって折り畳み状態
で格納されたバッグを、ウインドガラスに沿ってカーテ
ン状に膨張させる乗員保護装置が既に提案されている。
以下、この種の乗員保護装置を開示したWO 96/2
6087号公報に示される構成について説明する。
【0003】図14に示されるように、この乗員保護装
置100は、フロントピラー部102からルーフサイド
レール部104に跨がって配設された長尺状のダクト1
06と、フロントピラー部102からルーフサイドレー
ル部104に沿って折り畳み状態で格納されると共に前
端固定点108及び後端固定点110にて車体側に固定
されたバッグ112と、ホース114を介してダクト1
06の後端部と接続されると共に車体側部への所定の高
荷重作用時にガスを噴出するインフレータ116と、一
端部が車体側に固定されると共に他端部がバッグ112
の後端部に固定された帯状のストラップ118と、を主
要構成要素として構成されている。さらに、上述したバ
ッグ112は、各々略円筒状に形成されかつ略車両上下
方向を長手方向として配置された複数のセル120を連
接させることにより構成されている。
【0004】上記構成によれば、車体側部への所定の高
荷重作用時になると、インフレータ116からガスが噴
出される。このため、噴出されたガスは、ホース114
及びダクト106を介して折り畳み状態のバッグ112
の各セル120内へ流入される。その結果、各セル12
0が略車両上下方向を長手方向として略円筒状に膨張
し、これによりバッグ112がウインドガラス122に
沿ってカーテン状に膨張される。さらに、バッグ112
の後端部はストラップ118を介して車体側に連結され
ているため、前端固定点108とストラップ118の後
端固定点とを結ぶ線上に所定のテンションが付与される
と共に、バッグ112の後端側が確実にセンタピラー部
124の上部内側に配置されるようになっている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、車体側部に
所定の高荷重が作用すると、乗員頭部が車体側部側へ慣
性移動するため、乗員頭部と車体側部との間のスペース
(即ち、バッグ膨出スペース)が狭くなる。従って、バ
ッグによる乗員頭部の保護性能をより確実なものとする
ためには、極めて瞬時に乗員頭部と車体側部との間にバ
ッグを介在させることが望ましい。
【0006】本発明は上記事実を考慮し、極めて瞬時に
乗員頭部と車体側部との間にバッグを介在させることに
より、バッグによる乗員頭部の保護性能を向上させるこ
とを可能とする自動車用乗員保護装置を得ることが目的
である。
【0007】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の本発明
は、車体の所定部位に配置されると共に車体側部への所
定の高荷重作用時にガスを噴出するインフレータと、ピ
ラー部及びルーフサイドレール部に沿って折り畳み状態
で格納されると共にインフレータから噴出されたガスが
流入されることにより車体側部の車室内側にカーテン状
に膨出されるバッグと、を含んで構成される自動車用乗
員保護装置であって、バッグが完全な膨張状態となる前
に、当該バッグを車体側部の車室内側に沿って強制的に
引き下げる引下げ手段を設けた、ことを特徴としてい
る。
【0008】請求項2記載の本発明に係る自動車用乗員
保護装置は、請求項1に記載の発明において、前記バッ
グは、前記引下げ手段によって、センタピラー部に沿っ
て強制的に引き下げられる、ことを特徴としている。
【0009】請求項3記載の本発明に係る自動車用乗員
保護装置は、請求項2に記載の発明において、前記引下
げ手段は、一端部がバッグの下端部におけるセンタピラ
ー部付近の部位に係止された長尺体と、センタピラー部
の下部付近に配置されると共に作動することにより長尺
体の他端部を急速に巻取る巻取手段と、を含んで構成さ
れる、ことを特徴としている。
【0010】請求項4記載の本発明に係る自動車用乗員
保護装置は、請求項3に記載の発明において、車体側部
への所定の高荷重作用時に、前記インフレータよりも前
記巻取手段を先に作動させる、ことを特徴としている。
【0011】請求項5記載の本発明に係る自動車用乗員
保護装置は、請求項3又は請求項4に記載の発明におい
て、前記巻取手段による長尺体の巻取完了所要時間を、
前記バッグの膨張完了所要時間よりも短く設定した、こ
とを特徴としている。
【0012】請求項6記載の本発明に係る自動車用乗員
保護装置は、請求項3乃至請求項5のいずれかに記載の
発明において、前記巻取手段による長尺体の巻取完了と
同時に、当該長尺体のバッグへの係止状態を解除する解
除手段を設けた、ことを特徴としている。
【0013】請求項1記載の本発明によれば、車体側部
へ所定の高荷重が作用すると、車体の所定部位に配置さ
れたインフレータからガスが噴出される。このため、ピ
ラー部及びルーフサイドレール部に沿って折り畳み状態
で格納されたバッグ内へガスが流入され、当該バッグは
車体側部の車室内側にピラー部及びルーフサイドレール
部に沿ってカーテン状に膨出される。
【0014】ところで、上記の如く、車体側部へ所定の
高荷重が作用すると、乗員頭部が車体側部側へ慣性移動
するため、乗員頭部と車体側部との間のスペース(即
ち、バッグ膨出スペース)が狭くなる。しかしながら、
本発明では、バッグが完全な膨張状態となる前に当該バ
ッグを車体側部の車室内側に沿って強制的に引き下げる
引下げ手段を設けたので、バッグ膨出スペースが狭くな
る前に、先行してかつ極めて瞬時に乗員頭部と車体側部
との間にバッグが介在される。そして、このようにバッ
グを先行して乗員頭部と車体側部との間に介在させた後
に、当該バッグは完全な膨張状態となり、乗員頭部を確
実に保護する。
【0015】請求項2記載の本発明によれば、バッグが
引下げ手段によってセンタピラー部に沿って強制的に引
き下げられるので、バッグを瞬時にセンタピラー部にラ
ップさせることができる。このため、乗員頭部がバッグ
に当接した際に、バッグがセンタピラー部に引っ掛か
る。つまり、バッグはセンタピラー部から反力を取るこ
とで、バッグが乗員頭部の移動方向側へずれ込むのを防
止することができる。
【0016】請求項3記載の本発明によれば、引下げ手
段が、一端部がバッグの下端部におけるセンタピラー部
付近の部位に係止された長尺体と、センタピラー部の下
部付近に配置されると共に作動することにより長尺体の
他端部を急速に巻取る巻取手段と、を含んで構成される
ため、車体側部へ所定の高荷重が作用すると、巻取手段
が作動して長尺体の他端部が急速に巻き取られる。この
ため、長尺体の一端部が係止されたバッグの下端部にお
けるセンタピラー部付近の部位が瞬時にセンタピラー部
に沿って強制的に引き下げられる。
【0017】請求項4記載の本発明によれば、車体側部
への所定の高荷重作用時に、インフレータよりも巻取手
段を先に作動させることとしたので、バッグの膨張動作
に対するバッグの引下げ動作の先行完了性を作動タイミ
ングの観点から確保することができる。
【0018】請求項5記載の本発明によれば、巻取手段
による長尺体の巻取完了所要時間をバッグの膨張完了所
要時間よりも短く設定したので、バッグの膨張動作に対
するバッグの引下げ動作の先行完了性を作動時間の観点
から確保することができる。
【0019】請求項6記載の本発明によれば、巻取手段
による長尺体の巻取完了と同時に、当該長尺体のバッグ
への係止状態を解除する解除手段を設けたので、バッグ
による乗員頭部の保護という初期の目的が達成された時
点以降は、長尺体を介したバッグの車体側への拘束状態
を解除することができる。
【0020】
【発明の実施の形態】以下、図1〜図13を用いて、本
発明の実施形態について説明する。
【0021】図1〜図3には本実施形態に係る自動車用
乗員保護装置10の作動前後の状態が縦断面視にて概略
的に示されており、又図4には当該自動車用乗員保護装
置10の作動後の状態が側面視にて概略的に示されてい
る。これらの図に示されるように、本実施形態に係る自
動車用乗員保護装置10は、頭部保護用のエアバッグ装
置12並びにプリテンショナ装置14を主要部として構
成されている。
【0022】まず、エアバッグ装置12の構成について
説明する。エアバッグ装置12は、作動することにより
ガスを噴出する略円柱形状のインフレータ16(図4参
照)と、所定の折り畳み方で折り畳まれたバッグ18
と、この折り畳み状態のバッグ18を収容するケース2
0と、を主要構成要素として構成されている。
【0023】図4に示されるように、インフレータ16
は、フロントピラー部(Aピラー部)22とインストル
メントパネル24との接続部付近に配設されている。イ
ンフレータ16の具体的な構成としては、内部に封入さ
れたガス発生剤を燃焼させることによりガスを噴出させ
るガス発生剤封入タイプや、内部に設けられた隔壁を破
断させることにより高圧ガスを噴出させる高圧ガス封入
タイプ等が適用可能である。また、インフレータ16内
に配設された点火装置は、コンソールボックス下方に配
設されたセンタコントロールユニット26に接続されて
おり、コントロールユニット26から所定の作動電流が
点火装置に通電されることによりインフレータ16が作
動するようになっている。なお、本実施形態では、イン
フレータ16をフロントピラー部22とインストルメン
トパネル24との接続部付近に配設したが、これ以外の
車体の所定部位にインフレータを配置してチューブ等で
バッグ18の前端部に接続するようにしてもよい。
【0024】バッグ18は側面視での膨張形状が略平行
四辺形状となるように形成されており、その前端部はイ
ンフレータ16から噴出されたガスが流入されるように
当該インフレータ16に接続(固定)されている。ま
た、バッグ18の上下方向中間部には、縫合又は接着等
により形成された複数の非膨張部28が所定の間隔で設
けられている。これらの非膨張部28は、バッグ18の
前端固定点と後端固定点とを結ぶテンションラインTを
横切りかつバッグ上下方向を長手方向として配置されて
いる。また、バッグ18の上縁側には、その長手方向に
沿って所定の間隔で矩形状の固定片18A(図5及び図
6参照)が形成されている。さらに、上記構成のバッグ
18は、その上下方向に蛇腹折りされることにより長尺
状に折り畳まれている。
【0025】上述したバッグ18は、樹脂製かつ長尺状
のケース20内に収容されている。このケース20の室
内側の角部には所定のバッグ膨張圧で破断する脆弱部3
0(図6参照)が形成されており、これによりケース2
0は脆弱部30から展開可能に構成されている(図3参
照)。さらに、このケース20にも、バッグ18の固定
片18Aを挟むかたちで矩形状の固定片20A(図5及
び図6参照)が形成されている。
【0026】図1〜図4に示されるように、上述したバ
ッグ18及びケース20は、フロントピラー部22から
ルーフサイドレール部32に沿って配設されている。配
設位置について簡単に触れると、バッグ前部及びケース
前部は、フロントピラー部22におけるピラーインナパ
ネルとその内側に配置されるピラーガーニッシュとの間
に格納されている。また、バッグ中間部及び後部並びに
ケース中間部及び後部は、ルーフサイドレール部32に
おけるレールインナパネル34とその内側に配置される
ルーフヘッドライニング36の車両幅方向の端部との間
に格納されている。
【0027】なお、ルーフヘッドライニング36の車両
幅方向の端末部36Aは、センタピラー部(Bピラー
部)38のピラーガーニッシュ39の一部を構成するピ
ラーアッパガーニッシュ40の上端部40Aに係止され
ており、更に当該上端部40Aの近傍にはノッチ状の脆
弱部42が形成されている。また、固定構造について簡
単に触れると、バッグ18及びケース20は、前述した
固定片18A、20Aをフロントピラー部22のピラー
インナパネル及びルーフサイドレール部32のレールイ
ンナパネル34にボルト・ナットといった固定具によっ
て固定することにより、フロントピラー部22からルー
フサイドレール部32に沿って配設されている。
【0028】次に、主として図1〜図3及び図10〜図
12を用いて、プリテンショナ装置14の構成について
説明する。プリテンショナ装置14は、乗員拘束用のウ
エビング43(図5参照)を層状に巻取るウエビング巻
取装置44に組み込まれている。ウエビング巻取装置4
4は、センタピラー部38の車体側を構成するセンタピ
ラー45におけるピラーインナパネル46の下部に形成
された開口48(図1〜図3参照)からピラーインナパ
ネル46とピラーアウタパネル50との間に挿入され
て、ボルト及びナットによってピラーインナパネル46
に固定されている。
【0029】まず、図10及び図11を用いて、ウエビ
ング巻取装置(ELR)44の構成について簡単に触れ
ておく。ウエビング巻取装置44は、略コ字形に形成さ
れてピラーインナパネル46に固定されるフレーム52
と、このフレーム52の一対の側板52Aに軸支されか
つウエビング43の一端部が係止された巻取軸54と、
この巻取軸54をウエビング巻取方向(図11の矢印A
方向)へ回転付勢する付勢手段(ゼンマイバネ)と、車
体前部への所定の高荷重作用状態を検出するための加速
度センサと、この加速度センサによって所定の高荷重作
用状態が検出された場合に巻取軸54のウエビング引出
方向回転をロックするための周知のロック手段と、によ
って概ね構成されている。
【0030】一方、上述したウエビング巻取装置44に
組み込まれているプリテンショナ装置14は、巻取軸5
4の軸方向の端部に一体形成されたギヤ部56と、この
ギヤ部56の外周に離間して保持されかつ所定強度に設
定された樹脂製のドラム58と、このドラム58に巻き
付けられたワイヤ60と、ワイヤ60の一端部と連結さ
れたピストン62と、このピストン62を収容するシリ
ンダ64と、シリンダ64と連通されたインフレータ部
66と、によって概ね構成されている。
【0031】図12に示されるように、インフレータ部
66は、略L字管状に屈曲されたインフレータボディー
68を備えている。なお、本図は、L字管状に屈曲され
たインフレータボディー68の水平断面構造であるの
で、シリンダ64との接続部位は図示されていない(即
ち、本図はインフレータボディー68が閉断面として図
示されている)。このインフレータボディー68内に
は、ワイヤハーネス70を介して前述したセンタコント
ロールユニット26と接続されているフィラメント72
及び着火剤74を含んで構成される点火装置76が配設
されている。さらに、インフレータボディー68内には
点火装置76と隔成された状態でガス発生剤78が封入
されている。なお、このガス発生剤78の量は、プリテ
ンショナ装置14によるワイヤ60の巻取完了所要時間
がバッグ18の膨張完了所要時間よりも短くなるように
設定されている。
【0032】図4に戻り、上述したセンタピラー部38
の下部には、車体側部への所定の高荷重作用状態を検出
するためのセンサ(加速度センサ等)80が配設されて
いる。このセンサ80は、センタコントロールユニット
26に接続されている。なお、センサ80は、サイドド
ア内に配設してもよい。
【0033】センタコントロールユニット26では、セ
ンサ80からの検出信号に基づいて車体側部への所定の
高荷重作用状態になったか否かを判断し、当該高荷重作
用状態になったと判断した場合には、プリテンショナ装
置14のインフレータ部66の点火装置76に所定の作
動電流を先行して通電し、極めて僅かな時間差をおいて
エアバッグ装置12のインフレータ16の点火装置に所
定の作動電流を通電するようにプログラミングされてい
る。
【0034】ここで、本実施形態では、上述したプリテ
ンショナ装置14とエアバッグ装置12とを前述したワ
イヤ60を介して連結した点に特徴があり、以下に詳細
に説明する。
【0035】図1及び図10に示されるように、プリテ
ンショナ装置14のワイヤ60は巻取軸54の外周を周
回した後に、センタピラー45のピラーインナパネル4
6に沿って上方へ引き出されている。
【0036】また、図5に示されるように、ピラーイン
ナパネル46の高さ方向中間部には、切起こしによるワ
イヤガイド82が形成されている。ワイヤガイド82の
中央部には円孔が形成されており、当該円孔の周縁部に
は環状に形成された樹脂製又は金属製のハトメ84が取
り付けられている。さらに、ワイヤガイド82を切起こ
すことにより形成された矩形状の開口86の下縁中央に
はU字状の切欠が形成されており、当該切欠の周縁部に
はU字形に形成された樹脂製又は金属製のガイドピース
88が嵌着されている。ピラーインナパネル46に沿っ
て引き出されたワイヤ60の中間部は、ガイドピース8
8及びハトメ84を挿通されることで、ピラーインナパ
ネル46とピラーアウタパネル50との間からピラーイ
ンナパネル46とその内側に配設されるピラーガーニッ
シュ39との間へと導かれている。なお、ピラーガーニ
ッシュ39は、ピラーアッパガーニッシュ40及びピラ
ーロアガーニッシュ41によって構成されている。さら
に、図7に示されるように、ワイヤ60の中間部は、セ
ンタピラー部38の車室内側から見た外観品質を良好に
維持するべく、ピラーインナパネル46及びピラーアウ
タパネル50の接合部位となる前後方向両端部に設けら
れたフランジ部に嵌着されたオープニングトリム89の
ヒレ部89Aとピラーガーニッシュ39との間に挟持さ
れている。
【0037】また、図8及び図9に示されるように、ワ
イヤ60の上端部は、バッグ18の下端部におけるセン
タピラー部38と対向する付近の部位に形成されたワイ
ヤ挿通孔90へ挿通された状態で球状の係止具91によ
って係止されている。このワイヤ挿通孔90の形成位置
は、バッグ18の下縁から比較的近接した位置に設定さ
れている。従って、所定値以上の荷重がワイヤ60を介
してワイヤ挿通孔90の周囲部92に作用すると、当該
周囲部92が破断するようになっている。
【0038】次に、本実施形態の作用並びに効果につい
て説明する。車体側部へ所定の高荷重が作用すると、こ
の高荷重作用状態がセンサ80によって検出されて検出
信号がセンタコントロールユニット26へ出力される。
このため、センタコントロールユニット26によって、
まず最初にプリテンショナ装置14におけるインフレー
タ部66の点火装置76に所定の作動電流が先行して通
電される。続いて、僅かな時間差をおいて、センタコン
トロールユニット26からエアバッグ装置12における
インフレータ16の点火装置に所定の作動電流が通電さ
れる。すなわち、本実施形態では、プリテンショナ装置
14が先行して作動され、続いてエアバッグ装置12が
作動されることになる。
【0039】プリテンショナ装置14の点火装置76に
所定の作動電流が通電されると、インフレータ部66に
封入されたガス発生剤78が燃焼して所定量のガスが発
生される。このため、シリンダ64内に配置されたピス
トン62に所定のガス圧が作用し、当該ピストン62は
シリンダ64の先端部側(図11の矢印B方向側)へと
瞬時に移動する。これにより、ピストン62に連結され
たワイヤ60が牽引されるので、ピストン62の移動初
期においてドラム58にワイヤ60からの締付力が作用
し、当該ドラム58を潰して巻取軸54のギヤ部56に
食い込んで一体化される。なおも、ワイヤ60がピスト
ン62によって牽引されることにより、巻取軸54がウ
エビング巻取方向(図11の矢印A方向)へ急速回転さ
れる。これにより、ウエビング43が巻取軸54に所定
量だけ巻き取られるため、ウエビング43と乗員上体と
のスラックが解消されると共に当該乗員上体はシートバ
ックに押し付けられる。
【0040】これと同時に、ワイヤ60がピストン62
によって牽引されることにより、ワイヤ60はセンタピ
ラー部38の下部側(図11の矢印C方向側)へ急速に
引き込まれる。このため、ルーフサイドレール部32に
沿って格納されていたバッグ18におけるセンタピラー
部38と対向する付近の部位がワイヤ60に引っ張られ
て強制的に引き下げられる。すなわち、自動車用乗員保
護装置10は、図1図示状態から図2図示状態へと移行
する。
【0041】なお、このとき、バッグ18を収容してい
るケース20の脆弱部30が破断してケース20を展開
させると共に、ピラーアッパガーニッシュ40の上端部
40Aの近傍に形成されたノッチ状の脆弱部42に応力
が集中して当該脆弱部42が折り曲げられる。これによ
り、当該上端部40Aとルーフヘッドライニング36の
端末部36Aとの係止状態が解除される。さらに、この
とき、係止状態が解除されたルーフヘッドライニング3
6の車両幅方向の端部にあっては、車室内側へと変形さ
れてバッグ18の膨出スペースが確保される。なお、こ
の時点では、エアバッグ装置12は作動直後位の状態に
あるため、インフレータ16は作動しているものの、バ
ッグ18内へのガス流入量は未だ少なく、バッグ18は
僅かに膨張した程度とされている。
【0042】上記により、車体側部への所定の高荷重作
用時に乗員頭部が車体側部側へ慣性移動してバッグ膨出
スペースを狭める前に、即ち、乗員頭部が車体側部側へ
慣性移動し始めた時点で、先行してかつ極めて瞬時に乗
員頭部と車体側部とのバッグ18を介在させることがで
きる。
【0043】その後、ワイヤ60によってバッグ18が
完全に引き下げられた後も、ワイヤ60の巻取動作が若
干なされることにより、図3及び図9に示されるよう
に、バッグ18のワイヤ挿通孔90の周囲部92がワイ
ヤ60の係止具91によって破断される。この時点にな
ると、エアバッグ装置12のインフレータ16からのバ
ッグ18内へのガスは充分に流入され、バッグ18は完
全な膨張状態となって、フロントピラー部22からルー
フサイドレール部32に沿ってカーテン状に膨出され
る。これにより、乗員頭部が確実に保護される。
【0044】以上の説明から判るように、本実施形態に
よれば、以下の効果が得られる。第1に、本実施形態で
は、エアバッグ装置12のバッグ18とウエビング巻取
装置44に組み込まれているプリテンショナ装置14と
をワイヤ60を介して連結したので、バッグ18が完全
な膨張状態となる前に、当該バッグ18を車体側部の車
室内側に沿って強制的に引き下げることができる。従っ
て、バッグ膨出スペースが狭くなる前に、先行してかつ
極めて瞬時に乗員頭部と車体側部との間にバッグ18を
介在させ、その後に当該バッグ18を完全な膨張状態に
することができる。その結果、バッグ18による乗員頭
部の保護性能を向上させることができる。
【0045】第2に、本実施形態では、ウエビング巻取
装置44に組み込まれているプリテンショナ装置14を
利用して、そのワイヤ60をセンタピラー部38に沿っ
て配索しバッグ18の下端部と連結させたので、バッグ
18をセンタピラー部38に沿って強制的に引き下げる
ことができる。このため、バッグ18を瞬時にセンタピ
ラー部38にラップさせることができる。従って、乗員
頭部が完全に膨張したバッグ18に当接した際に、当該
バッグ18がセンタピラー部38に引っ掛かり、センタ
ピラー部38から反力を取ることができる。このため、
バッグ18が乗員頭部の移動方向側へずれ込む(引きず
られる)のを防止することができる。その結果、バッグ
18の車体側部の車室内側への保持性能を向上させるこ
とができる。
【0046】第3に、本実施形態では、バッグ18を強
制的に引き下げるための引下げ手段を、ウエビング巻取
装置44の巻取軸54の周囲に配置されたドラム58か
らそのままセンタピラー部38に沿って上方へ引き出さ
れてバッグ18の下端部の所定位置に係止されるワイヤ
60と、このワイヤ60を急速に巻取る巻取手段(即
ち、ギヤ部56、インフレータ部66、ピストン62、
及びシリンダ64)と、によって構成したので、換言す
れば、既存のプリテンショナ装置14を利用したので、
簡単な構成で上記効果を得ることができる。
【0047】第4に、本実施形態では、車体側部への所
定の高荷重作用時に、エアバッグ装置12のインフレー
タ16よりもプリテンショナ装置14のインフレータ部
66を先に作動させることとしたので、バッグ18の膨
張動作に対するバッグ18の引下げ動作の先行完了性を
作動タイミングの観点から確保することができる。その
結果、バッグ18による乗員頭部の保護性能を容易に向
上させることができる。
【0048】第5に、本実施形態では、プリテンショナ
装置14によるワイヤ60の巻取完了所要時間をバッグ
18の膨張完了所要時間よりも短く設定したので、バッ
グ18の膨張動作に対するバッグの引下げ動作の先行完
了性を作動時間の観点から確保することができる。その
結果、バッグ18による乗員頭部の保護性能を容易に向
上させることができる。
【0049】第6に、本実施形態では、プリテンショナ
装置14によるワイヤ60の巻取完了と同時に、当該ワ
イヤ60のバッグ18への係止状態が解除されるよう
に、バッグ18のワイヤ挿通孔90の形成位置を設定す
ると共にワイヤ挿通孔90の周囲部92に応力が集中し
易くなるように球状の係止具91をワイヤ60の端部に
取り付けたので、バッグ18による乗員頭部の保護とい
う初期の目的が達成された時点以降は、ワイヤ60を介
したバッグ18の車体側への拘束状態を解除することが
できる。その結果、乗員の車外への救脱出容易性を確保
することができる。
【0050】第7に、本実施形態では、前述した第1の
効果から、バッグ18が完全な膨張状態となる前に、当
該バッグ18を車体側部の車室内側に沿って強制的に引
き下げることができるため、バッグ18の折り畳みを素
早く解くことができる。このため、本実施形態によれ
ば、バッグ18を極めて素早く膨張させることができ
る。さらに、同様の理由から、フロントピラー部22の
ピラーガーニッシュの破損やピラーインナパネルからの
離脱を抑制する効果も期待できる。
【0051】なお、本実施形態では、プリテンショナ装
置14に用いられている通常のワイヤ60をそのまま巻
取軸54の外周に保持されたドラム58に巻き付けた後
にセンタピラー部38に沿ってバッグ18側へ引き出す
構成を採ったが、これに限らず、図13に示されるよう
な構成を採ってもよい。
【0052】簡単に説明すると、この構成では、巻取軸
54のギヤ部56の外周に、小径部94A及び大径部9
4Bが同軸上に隣接して一体形成されたドラム94が保
持されている。このドラム58の小径部94Aには巻取
軸54をウエビング巻取方向へ急速回転させるための第
1ワイヤ96が巻き付けられており、又大径部94Bに
はバッグ18と連結される第2ワイヤ98の端部が係止
されている。なお、ドラム94は、ピストン62が移動
して第1ワイヤ96から締付力を受けて小径部94Aが
潰れることにより、ギヤ部56に食い込んで一体化され
る。上記構成によれば、第1ワイヤ96の引込み量に対
する第2ワイヤ98の引込み量を小径部94Aと大径部
94Bとの径方向寸法の差に応じて増加させることがで
きるというメリットがある。
【0053】また、本実施形態では、引下げ手段として
既存のプリテンショナ装置14を利用したが、これに限
らず、専用の引下げ手段を配設する構成を採ってもよ
い。
【0054】さらに、本実施形態では、バッグ18を引
き下げるためにワイヤ60、第2ワイヤ98を用いた
が、これに限らず、長尺体であればよく、高強度の紐や
ベルト等を用いてもよい。
【0055】また、本実施形態では、プリテンショナ装
置14をエアバッグ装置12よりも先に作動させる構成
を採ると共にワイヤ60の巻取完了所要時間をバッグ1
8の膨張完了所要時間よりも短く設定する構成を採った
が、これに限らず、バッグ18が完全な膨張状態となる
前に当該バッグ18を車体側部の車室内側に沿って強制
的に引き下げることができる構成であればよい。
【0056】さらに、本実施形態では、図2に示される
ように、バッグ18が引き下げられた時点でバッグ18
内にガスが多少流入されるようにプリテンショナ装置1
4及びエアバッグ装置12の作動タイミングを設定した
が、これに限らず、プリテンショナ装置14によってバ
ッグ18が引き下げられた後に、エアバッグ装置12を
作動させるようにしてもよい。
【0057】また、本実施形態では、フロントピラー部
22からルーフサイドレール部32に沿って配設される
エアバッグ装置12を例にして説明したが、これに限ら
ず、例えば、フロントピラー部からルーフサイドレール
部を経由して更にクォータピラー部(Cピラー部)に亘
って配設されるエアバッグ装置(即ち、フロントシート
に着座している乗員の頭部の保護のみならず、リヤシー
トに着座している乗員の頭部をも保護することを目的と
し、必要に応じてインフレータをクォータピラー部側に
も配設するもの)に対して本発明を適用してもよい。
【0058】
【発明の効果】以上説明したように請求項1記載の本発
明に係る自動車用乗員保護装置は、バッグが完全な膨張
状態となる前に、当該バッグを車体側部の車室内側に沿
って強制的に引き下げる引下げ手段を設けたので、バッ
グ膨出スペースが狭くなる前に先行してかつ極めて瞬時
に乗員頭部と車体側部との間にバッグを介在させること
ができ、その結果、バッグによる乗員頭部の保護性能を
向上させることができるという優れた効果を有する。
【0059】請求項2記載の本発明に係る自動車用乗員
保護装置は、請求項1に記載の発明において、バッグが
引下げ手段によってセンタピラー部に沿って強制的に引
き下げられるので、バッグを瞬時にセンタピラー部にラ
ップさせることができ、その結果、バッグの車体側部の
車室内側への保持性能を向上させることができるという
優れた効果を有する。
【0060】請求項3記載の本発明に係る自動車用乗員
保護装置は、請求項2に記載の発明において、一端部が
バッグの下端部におけるセンタピラー部付近の部位に係
止された長尺体と、センタピラー部の下部付近に配置さ
れると共に作動することにより長尺体の他端部を急速に
巻取る巻取手段と、を含んで前述した引下げ手段を構成
したので、簡単な構成で上記効果を得ることができると
いう優れた効果を有する。
【0061】請求項4記載の本発明に係る自動車用乗員
保護装置は、請求項3に記載の発明において、車体側部
への所定の高荷重作用時にインフレータよりも巻取手段
を先に作動させることとしたので、バッグの膨張動作に
対するバッグの引下げ動作の先行完了性を作動タイミン
グの観点から確保することができ、その結果、バッグに
よる乗員頭部の保護性能を容易に向上させることができ
るという優れた効果を有する。
【0062】請求項5記載の本発明に係る自動車用乗員
保護装置は、請求項3又は請求項4に記載の発明におい
て、巻取手段による長尺体の巻取完了所要時間をバッグ
の膨張完了所要時間よりも短く設定したので、バッグの
膨張動作に対するバッグの引下げ動作の先行完了性を作
動時間の観点から確保することができ、その結果、請求
項4記載の発明と同様に、バッグによる乗員頭部の保護
性能を容易に向上させることができるという優れた効果
を有する。
【0063】請求項6記載の本発明に係る自動車用乗員
保護装置は、請求項3乃至請求項5のいずれかに記載の
発明において、巻取手段による長尺体の巻取完了と同時
に、当該長尺体のバッグへの係止状態を解除する解除手
段を設けたので、バッグによる乗員頭部の保護という初
期の目的が達成された時点以降は、長尺体を介したバッ
グの車体側への拘束状態を解除することができ、その結
果、乗員の車外への救脱出容易性を確保することができ
るという優れた効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施形態に係る自動車用乗員保護装置の作動
前の状態をセンタピラー部に沿った縦断面視にて示す概
略断面図である。
【図2】本実施形態に係る自動車用乗員保護装置が作動
してプリテンショナ装置によってバッグが強制的に引き
下げられた状態を示す図1に対応する概略断面図であ
る。
【図3】本実施形態に係る自動車用乗員保護装置が作動
してプリテンショナ装置によってバッグが強制的に引き
下げられた後にバッグが完全に膨張した状態を示す図1
に対応する概略断面図である。
【図4】本実施形態に係る自動車用乗員保護装置の作動
後の状態を車室内側から見て示す概略側面図である。
【図5】(A)はバッグに対するワイヤの配索経路を示
す要部拡大斜視図であり、(B)はワイヤガイドを示す
要部拡大斜視図である。
【図6】バッグの折り畳み状態及びバッグへのワイヤの
係止状態を示す要部拡大断面図である。
【図7】センタピラー部におけるワイヤの配索位置を示
す図5(A)の7−7線に沿った断面図である。
【図8】バッグへのワイヤの係止状態を示す要部拡大斜
視図である。
【図9】図8に示される状態からワイヤが引き込まれて
ワイヤの係止具によってバッグのワイヤ挿通孔の周囲部
が破断した状態を示す図8に対応する要部拡大斜視図で
ある。
【図10】本実施形態に係る自動車用乗員保護装置にお
けるプリテンショナ装置を一部破断した状態で示す側面
図である。
【図11】図10に示されるプリテンショナ装置が作動
した状態を示す図10に対応する側面図である。
【図12】プリテンショナ装置のインフレータ部の内部
構造を示す断面図である。
【図13】プリテンショナ装置の別の実施形態を示す図
10に対応する側面図である。
【図14】従来例に係る自動車用乗員保護装置を示す概
略構成図である。
【符号の説明】
10 自動車用乗員保護装置 14 プリテンショナ装置(引下げ手段) 16 インフレータ 18 バッグ 22 フロントピラー部(ピラー部) 26 センタコントロールユニット 32 ルーフサイドレール部 38 センタピラー部 56 ギヤ部(巻取手段) 60 ワイヤ(長尺体) 62 ピストン(巻取手段) 64 シリンダ(巻取手段) 66 インフレータ部(巻取手段) 90 ワイヤ挿通孔(解除手段) 91 係止具(解除手段) 98 第2ワイヤ(長尺体)

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車体の所定部位に配置されると共に車体
    側部への所定の高荷重作用時にガスを噴出するインフレ
    ータと、ピラー部及びルーフサイドレール部に沿って折
    り畳み状態で格納されると共にインフレータから噴出さ
    れたガスが流入されることにより車体側部の車室内側に
    カーテン状に膨出されるバッグと、を含んで構成される
    自動車用乗員保護装置であって、 バッグが完全な膨張状態となる前に、当該バッグを車体
    側部の車室内側に沿って強制的に引き下げる引下げ手段
    を設けた、 ことを特徴とする自動車用乗員保護装置。
  2. 【請求項2】 前記バッグは、前記引下げ手段によっ
    て、センタピラー部に沿って強制的に引き下げられる、 ことを特徴とする請求項1に記載の自動車用乗員保護装
    置。
  3. 【請求項3】 前記引下げ手段は、一端部がバッグの下
    端部におけるセンタピラー部付近の部位に係止された長
    尺体と、センタピラー部の下部付近に配置されると共に
    作動することにより長尺体の他端部を急速に巻取る巻取
    手段と、を含んで構成される、 ことを特徴とする請求項2に記載の自動車用乗員保護装
    置。
  4. 【請求項4】 車体側部への所定の高荷重作用時に、前
    記インフレータよりも前記巻取手段を先に作動させる、 ことを特徴とする請求項3に記載の自動車用乗員保護装
    置。
  5. 【請求項5】 前記巻取手段による長尺体の巻取完了所
    要時間を、前記バッグの膨張完了所要時間よりも短く設
    定した、 ことを特徴とする請求項3又は請求項4に記載の自動車
    用乗員保護装置。
  6. 【請求項6】 前記巻取手段による長尺体の巻取完了と
    同時に、当該長尺体のバッグへの係止状態を解除する解
    除手段を設けた、 ことを特徴とする請求項3乃至請求項5のいずれかに記
    載の自動車用乗員保護装置。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP1426251A1 (en) * 1999-06-02 2004-06-09 Toyoda Gosei Co., Ltd. Head protecting airbag device
JP2009137395A (ja) * 2007-12-05 2009-06-25 Nissan Motor Co Ltd 車両用エアバッグの収納構造
WO2012105027A1 (ja) * 2011-02-03 2012-08-09 トヨタ自動車株式会社 乗員保護装置
JP2019006231A (ja) * 2017-06-23 2019-01-17 東海旅客鉄道株式会社 鉄道車両

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