JPH10314516A - 浴水浄化システム - Google Patents

浴水浄化システム

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Publication number
JPH10314516A
JPH10314516A JP9130759A JP13075997A JPH10314516A JP H10314516 A JPH10314516 A JP H10314516A JP 9130759 A JP9130759 A JP 9130759A JP 13075997 A JP13075997 A JP 13075997A JP H10314516 A JPH10314516 A JP H10314516A
Authority
JP
Japan
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water
bath
bathtub
bacteria
bath water
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Application number
JP9130759A
Other languages
English (en)
Inventor
Tomohide Matsumoto
朋秀 松本
Yu Kawai
祐 河合
Takemi Oketa
岳見 桶田
Yuko Fujii
優子 藤井
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Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Publication date
Application filed by Matsushita Electric Industrial Co Ltd filed Critical Matsushita Electric Industrial Co Ltd
Priority to JP9130759A priority Critical patent/JPH10314516A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明は浴槽水に含まれる懸濁物質を除去浄
化する浴水浄化システムにおいて、入浴水に含まれる細
菌群の数を所定の範囲に抑制することを課題とするもの
である。 【解決手段】 給湯熱源14と、水浄化ユニット38
と、排水手段60と、入浴予約時間帯を設定するタイマ
ー手段52と、給湯熱源14から浴槽に自動的に注湯す
る湯張り制御手段53と、排水手段60を制御する排水
制御手段54を有するとともに、排水制御手段54及び
湯張り制御手段53を制御する注排水制御手段55を設
けて構成されている。これにより入浴時間帯前の浴槽水
に含まれる細菌群数が105CFU/ml以下望ましくは102
CFU/ml以下となるように自動的に排水と湯張りが行われ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、浴槽水に含まれる
懸濁物質を除去浄化する浴水浄化システムに関するもの
であり、特に入浴水に含まれる細菌群を所定の範囲に抑
制する浴水浄化システムに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来のこの種の浴水浄化システムは特開
平8−266429号公報に記載されているようなもの
があった。この浴水浄化システムは図6に示すように浴
槽1と微生物を有する浄化槽2と熱源機器3とを含む浄
化槽付浴槽4に浴槽水を排出する電磁弁5と制御器6が
設けられている。なお7は循環ポンプ、8は殺菌手段、
9は浴槽アダプタ、10は給湯アダプタである。
【0003】そして浴水浄化システムの設置初期には、
浄化槽2の微生物が充分に繁殖していないので、微生物
の酵素活性による水浄化作用が得られず、また長期停止
後にも停止中に浄化槽2の温度が低下して微生物が死滅
するので浄化作用が得られなくなり、入浴水が汚濁す
る。したがって、設置初期及び長期停止後の運転再開時
には、浴槽水を毎日一定量排水し、熱源機器3から浴槽
1に清浄水を補給することにより、浴槽水の清澄保持を
行うようになっていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら上記従来
の浴水浄化システムでは、以下の課題があった。
【0005】(1)微生物の酵素活性による浄化を行う
が故の課題を回避するために、浴水浄化システムの設置
初期及び長期停止後の運転再開時には、浴槽水を毎日一
定量排水して清澄保持するものであり、通常使用時では
入浴日数の経過とともに浴槽水の細菌汚染が進行し、安
全衛生上好ましくない。すなわち細菌群を保有した入浴
者が浴槽内に入浴することにより浴槽水に細菌群が持ち
込まれ、浴槽水はアミノ酸、蛋白質などの細菌群の栄養
源となる物質を豊富に含有しているとともに、細菌群の
増殖に好適な温度環境となるので、浴槽水に持ち込まれ
た細菌群は活発に増殖する。特に浄化能を微生物の酵素
活性に依存する方式では、浄化槽の微生物担体に、浄化
に寄与する細菌群以外にも大腸菌群、緑膿菌、レジオネ
ラ属菌などの病原性を有する細菌群が増殖し、浴槽内に
流入することとなる。この結果浴槽水は視覚的には清澄
であっても、細菌学的に汚染されることとなる。
【0006】(2)長期使用により浄化槽及び循環路内
に生物膜(バイオフィルム)が形成される。この生物膜
は、細菌群に栄養を補給して増殖を助長し、あるいは殺
菌剤などの殺菌作用から細菌群を保護し、いわゆる細菌
群の温床となる。また生物膜には原生動物であるアメー
バが棲息しやすく、このアメーバはレジオネラ肺炎の病
原菌であるレジオネラ属菌の宿主となり、レジオネラ属
菌が増殖する。この結果、浴槽水がさらに細菌学的に汚
染される。
【0007】(3)微生物の酵素活性による有機物分解
速度が遅いので浄化に時間を要する。したがって複数の
人が続けて(例えば30分間隔)入浴した場合、濁った
状態の浴槽水に入浴することとなり、心理面での抵抗感
がある。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は上記課題を解決
するために、浴槽水に含まれる細菌群数を検出する細菌
検知器を設け、浴槽水を循環濾過する水浄化ユニットの
操作手段に前記細菌検知器の検出結果を報知する報知部
を設けたものである。
【0009】上記発明によれば、細菌検知器によって浴
槽内の細菌群数が検出されて報知されるので入浴者は細
菌汚染度合いを知ることができ、浴槽水の入れ替えなど
の対策を講じることにより細菌汚染された浴槽水への入
浴を回避できる。また不必要な浴槽水の入れ替えがなく
なり、効果的に浴槽水を利用できる。
【0010】また本発明は、給湯熱源と、浴槽水を循環
濾過する水浄化ユニットと、排水手段と、入浴予約時間
帯を設定するタイマー手段と、前記給湯熱源から浴槽に
自動的に注湯する湯張り制御手段と、前記排水手段を制
御する排水制御手段を有するとともに、前記タイマー手
段で設定された時刻となる前に前記排水制御手段及び湯
張り制御手段を制御し、入浴時間帯前の浴槽水に含まれ
る細菌群数が105CFU/ml以下望ましくは102CFU/mlと
なるように制御する注排水制御手段を設けたものであ
る。
【0011】上記発明によれば注排水制御手段によって
入浴時間帯前の浴槽水に含まれる細菌群数が105CFU/m
l以下望ましくは102CFU/ml以下(CFU;コロニーフォ
ーミングユニット)となるように自動的に排水と湯張り
が行われる。すなわち水浄化ユニットにより浄化を行わ
ずに入浴した場合、翌日の浴槽水中には106〜107CF
U/mlレベルの一般細菌群が増殖すると言われており、細
菌群の属種にもよるが安全衛生上好ましくない。安全衛
生上好ましい細菌群数については幾つかの報告がみられ
るが、105CFU/mlレベルがその限界であると考えら
れ、また幼児期にみられる浴槽水の誤飲を考慮すると上
水道の一般細菌群許容値である102CFU/ml以下が望ま
しい。本発明では入浴時間帯前の浴槽水に含まれる細菌
群数が105CFU/ml以下望ましくは102CFU/ml以下とな
るように自動的に排水と湯張りが行われて細菌群数がコ
ントロールされるので、何時でも入浴時間帯前には細菌
汚染の不安のない、あるいは新湯状態の浴槽水となって
おり、安全衛生上好ましい入浴を実現できる。また水浄
化ユニットにより入浴中も浄化されるので、視覚的にも
細菌学的にも心理的な抵抗感のない入浴が可能となる。
【0012】
【発明の実施の形態】本発明の請求項1に係る浴水浄化
システムは、浴槽水を循環濾過する水浄化ユニットと、
前記水浄化ユニットの操作手段と、浴槽水に含まれる細
菌群数を検出する細菌検知器を有するとともに、前記操
作手段に前記細菌検知器の検出結果を報知する報知部を
設けたものである。
【0013】そして、細菌検知器によって浴槽内の細菌
群数が検出されて報知されるので入浴者は細菌汚染度合
いを知ることができ、浴槽水の入れ替えなどの対策を講
じることにより細菌汚染された浴槽水への入浴を回避で
きる。また不必要な浴槽水入れ替えがなくなり、効果的
に浴槽水を利用できる。
【0014】本発明の請求項2に係る浴水浄化システム
は、細菌検知器としてレーザー発光部とそのレーザー発
光部からの光を受光するフォトディテクタを有する微粒
子計から構成したものである。
【0015】そして、浴槽水に含まれる細菌群の粒子径
は1μM前後であり、浴槽水にレーザー光を照射して細
菌群の陰影をフォトディテクタで検出し、その陰影すな
わち微粒子の大きさ及び数を解析することにより等価的
な細菌群数が検出される。細菌群数の計測は培養法が一
般的であるが、計測に時間を要する課題がある。本発明
では、微粒子計を用いて1μm前後の微粒子の陰影から
細菌群数を推定するので短時間に計測できるとともに入
浴者に報知することができる。
【0016】本発明の請求項3に係る浴水浄化システム
は、給湯熱源と、浴槽水を循環濾過する水浄化ユニット
と、前記水浄化ユニットに設けられた排水手段と、入浴
予約時間帯を設定するタイマー手段と、前記給湯熱源か
ら浴槽に自動的に注湯する湯張り制御手段と、前記排水
手段を制御する排水制御手段を有するとともに、前記タ
イマー手段で設定された入浴時刻となる前に前記排水制
御手段及び湯張り制御手段を制御し、入浴時間帯前の浴
槽水に含まれる細菌群数が105CFU/ml以下望ましくは
102CFU/mlとなるように制御する注排水制御手段を設
けたものである。
【0017】そして、注排水制御手段によって入浴時間
帯前の浴槽水に含まれる細菌群数が105CFU/ml以下望
ましくは102CFU/ml以下、すなわち上述したように安
全衛生上不安のない、あるいは上水道の細菌群許容値に
匹敵する数となるように予め設定された量の排水と湯張
りが行われるため、何時でも入浴時間帯前には細菌汚染
の不安のない新湯状態の浴槽水となっており、安全衛生
上好ましい入浴を実現できる。また水浄化ユニットによ
り入浴中も浄化されるので、視覚的にも細菌学的にも清
潔な入浴が可能となる。
【0018】本発明の請求項4に係る浴水浄化システム
は、浴槽水に含まれる細菌群数を検出する細菌検知器を
設け、その検出信号に基づいて注排水制御手段を制御す
る構成としたものである。
【0019】そして、入浴時間帯前に細菌検知器により
細菌群数が検出され、その検出信号に基づいて排水量と
湯張り量が自動的に演算され、浴槽水の細菌群数が10
5CFU/ml以下望ましくは102CFU/ml以下となるように制
御される。また注排水制御手段が動作する前の細菌群数
が105CFU/ml以下望ましくは102CFU/ml以下の場合は
排水動作を実行しない。これにより浴槽水の有効活用が
図れ、節水となる。
【0020】本発明の請求項5に係る浴水浄化システム
は、目標とする浴槽水中の細菌群数を設定する細菌数設
定器を設け、細菌検知器の出力信号と前記細菌設定器の
出力信号の比較信号により注排水制御手段を制御する構
成としたものである。
【0021】そして、細菌数設定器を設けたことによ
り、浴槽水に含まれる細菌群数を使用者が必要に応じて
105CFU/mlから102CFU/ml以下までの範囲で任意に設
定できることとなり、乳幼児、高齢者あるいは病中など
免疫力が低下して日和見感染の可能性が考えられる場合
など生活シーンに併せて浴槽中細菌群数をコントロール
できる。
【0022】本発明の請求項6に係る浴水浄化システム
は、水浄化ユニットとして、浴槽水を循環する循環手段
と、電気分解生成物質により浴槽水に含まれる懸濁物質
を凝集する凝集手段と、その下流側に設けられた濾材を
有する構成としたものである。
【0023】そして、凝集手段からの電気分解生成物質
により懸濁物質が大型化して凝集フロックが形成され、
下流に設けられた濾材により効果的に濾過される。した
がって微生物の酵素活性によることなく物理的に濾過さ
れるので、短時間に浄化が可能となる。この結果複数の
人が続けて(例えば30分間隔)入浴した場合でも視覚
的にも細菌学的にも清潔な入浴が可能となる。
【0024】本発明の請求項7に係る浴水浄化システム
は、浴槽水浄化運転をタイマー手段によって設定された
入浴時間帯のみ行う構成としたものである。
【0025】そして、入浴時間帯のみ浴槽水の浄化を行
うことで入浴時間帯内では何時でも清澄な浴槽水が確保
される一方、非入浴時間帯での不要な浄化運転のための
エネルギーロスを防止できるとともに、水浄化ユニット
の浄化負荷が軽減されるので水浄化ユニットの小型化及
びそれに伴う低コスト化が図れる。
【0026】本発明の請求項8に係る浴水浄化システム
は、排水手段として水浄化ユニットの濾材に堆積した懸
濁物質を通常濾過方向に対して逆方向から通水して外部
に排出する逆洗手段から構成するものである。
【0027】そして、廃棄する浴槽水を用いて水浄化ユ
ニットの濾材洗浄が行われるので、浴槽水の有効活用が
図れるとともに、水浄化ユニットの目詰まりが防止され
て長期にわたって良好な浄化能を維持できる。また排水
のための特別の排水部材が不要となる。
【0028】本発明の請求項9に係る浴水浄化システム
は、排水手段として制御信号に応答して自動開閉する排
水弁を設けたものである。
【0029】そして、専用の排水弁により所望の時期に
浴槽水を排出できるので制御性が向上するとともに、短
時間に浴槽水の排水が完了する。
【0030】本発明の請求項10に係る浴水浄化システ
ムは、水浄化ユニットに浴槽水の湯温を検出する温度検
知器と、浴槽の水位を検出する水位検知器を設け、タイ
マー手段によって設定された入浴時間帯のみ自動的に保
温及び足し湯する構成としたものである。
【0031】そして、浴槽水の温度と水位を検出してフ
ィードバック制御することにより給湯熱源が動作し、入
浴時間帯のみ浴槽水の保温と足し湯が行われる。したが
って入浴時間帯では入浴に好適な温度と水位が確保され
て快適な入浴が可能となるとともに、非入浴時間帯での
不要な保温及び足し湯が防止されて省エネルギー性が向
上する。
【0032】本発明の請求項11に係る浴水浄化システ
ムは、浴槽及び浄化循環路内を洗浄するための洗浄媒体
を循環水に混入する洗浄媒体供給手段を設け、洗浄媒体
供給後所定時間循環浄化を行い、その後排水する構成と
したものである。
【0033】そして、浴槽水の排水前に洗浄媒体供給手
段から浴槽洗浄剤などの化学的な、あるいは物理的な洗
浄媒体が供給され、所定時間浴槽及び浄化ユニットを含
む浄化循環路内が洗浄される。これにより人為的に浴槽
の清掃を実施する手間が省けるとともに、浄化循環路に
生成される生物膜の生成を防止でき、その生物膜での細
菌増殖が防止されるので長期にわたって浴槽水の細菌汚
染を防止することができる。
【0034】本発明の請求項12に係る浴水浄化システ
ムは、吸水源の断水を検出する断水検知器を設け、断水
検知時には浴槽水を自動排水しない構成としたものであ
る。
【0035】そして、断水時には断水検知器が動作して
浴槽水の細菌汚染の有無に関係なく排水動作を実行せず
に浴槽水が確保されることとなる。このため断水時の非
常対策として浴槽水を例えばトイレ洗浄、洗濯用水など
として有効に利用できる。
【0036】以下、本発明の実施例について図面を用い
て説明する。 (実施例1)図1は本発明の実施例1における浴水浄化
システムの構成図を示す。同図において、11は浴槽1
2の水を浄化する水浄化ユニットであり、13は水浄化
ユニット12を制御する操作手段、14は給湯端末15
を介して浴槽12に注湯するための給湯熱源である。
【0037】浴槽12には、浴槽水を排水するための排
水栓16と水浄化ユニット11に接続された吐出口17
及び吸い込み口18が設けられている。
【0038】また水浄化ユニット11は、浴槽12の吸
い込み口18に連通する往き管19及び吐出口17に連
通する戻り管20からなる循環路21と、浴槽水を循環
させるための循環手段22と、浴槽水を濾過浄化する濾
過手段23、濾過手段23の上下に設けられた3方弁2
4a、24b及び浴槽水を保温するための加熱手段2
5、往き管19に設けられた流路切換弁26の一方に接
続されたバイパス路27と、他方に接続され浴槽水に含
まれる細菌群数を検出する細菌検知器28及び往き管1
9と3方弁24bを連通する逆洗路29と排出路30を
有する逆洗手段31から構成されている。
【0039】操作手段13には起動スイッチ32と、細
菌検知器28の信号を受けてその検出結果すなわち浴槽
水に含まれる細菌数のレベルを使用者に報知する報知部
33が設けられている。
【0040】図2は細菌検知器28及び操作手段13の
要部拡大図を示し、細菌検知器28はレーザーを発光す
るレーザーダイオードから構成したレーザー発光部34
と、浴槽水が通過するとともにレーザー光が透過する透
過体35と、レーザー光を受光して浴槽水に含まれる細
菌群の陰影を検知するフォトディテクタ36及びフォト
ディテクタ36の出力結果を演算して粒子の大きさ、数
を判別する演算手段37からなる微粒子計から構成され
ている。また操作手段13には、細菌検知器28の信号
を受けて細菌数のレベルを視覚的に表示するレベルイン
ジケータからなる報知部33が設けられている。
【0041】次に本実施例の動作、作用について説明す
る。給湯端末15を開いて給湯熱源14から浴槽12に
湯張り後、起動スイッチ32が投入されると循環手段2
2が動作して浴槽水が図1の実線矢印で示したようにバ
イパス路27を経て循環し、濾過手段23を通過するこ
とで浴槽水に含まれる懸濁物質が濾過浄化されて清澄に
保たれる。また浴槽水の水温が低下すると加熱手段25
が起動されて入浴に適した温度に維持される。
【0042】一方、入浴により人体に付着した細菌群が
浴槽水に持ち込まれ、浴槽水はアミノ酸、蛋白質などの
細菌群の栄養源となる物質を豊富に含有しているととも
に、細菌群の増殖に好適な温度環境となるので、持ち込
まれた細菌群は浴槽内で活発に増殖する。浴槽水に含ま
れる細菌群の大きさは1μm前後であり、濾過手段23
により濾過されることなく浴槽12に流入する。この結
果、入浴日数の経過とともに浴槽水は視覚的には清澄で
あっても、細菌学的に汚染されることとなるが、本実施
例では、浄化中の所定時期に流路切換弁26が動作して
細菌検知器28の透過体35内に浴槽水を流入させ、浴
槽水に含まれる細菌群数が検出されて使用者に報知され
る。すなわち図2において、浴槽水が透過体35に流入
するとレーザー発光部34からレーザー光が照射され浴
槽水を透過する。この時細菌群などの1μm前後の微粒
子は陰影となってフォトディテクタ36で受光される。
演算手段37はフォトディテクタ36からの信号を受信
して、1μm前後の陰影を等価的な細菌群と判別し、1m
l当たりに含まれる細菌群数を演算する。そして演算手
段37の信号は操作手段13の報知部33に出力され、
レベルインジケータにより細菌汚染の度合いが報知され
る。この報知結果に基づいて使用者は浴槽水の細菌汚染
を判別し、健康入浴に適さない細菌群数となった場合は
排水栓16を開栓して浴槽水を廃棄し、入れ替えを実施
する。これにより容易に細菌汚染のレベルが判別できる
ので、細菌汚染された浴槽水への入浴を回避できる。ま
た不必要な浴槽水の入れ替えがなくなり、効果的に浴槽
水を利用できる。さらに細菌群数の計測は培養法が一般
的であるが、計測に時間を要する課題がある。本実施例
では、細菌検知器28をレーザー光による微粒子計と
し、1μm前後の微細な粒子の陰影から等価的な細菌群
数を検出するので短時間に検出して報知できる効果があ
る。
【0043】次に濾過手段23の逆流洗浄動作について
説明する。長期にわたって浄化を行うと、濾過手段23
内に浄化による懸濁物質が堆積し、通過圧力損失が増加
する。この結果循環流量が低下して充分な浄化能が得ら
れなくなる。本実施例では、この状態となる前に3方弁
24a、24bが切り換えられ、図1の破線矢印で示し
たように逆洗路29を経て循環水が通常の濾過方向に対
して逆方向から濾過手段23内に流入して洗浄され、洗
浄汚水は排出路30から廃棄される。これにより長期に
わたって充分な浄化能が得られることとなる。
【0044】(実施例2)図3は本発明の実施例2にお
ける浴水浄化システムの構成図、図4は同実施例での動
作を示すタイムチャートである。同図において38は浴
槽水を浄化する水浄化ユニットであり、給湯熱源14か
らの湯は水浄化ユニット38内に設けられた開閉弁39
を開成することによりバイパス路27及び往き管19を
経て浴槽12に注湯可能に構成されている。
【0045】水浄化ユニット38には循環手段22の下
流側に設けられ、循環水に界面活性剤などの化学的洗浄
剤からなる洗浄媒体40を供給する洗浄媒体供給手段4
1が設けられており、開閉弁42によって混入量が制御
される。またその下流に設けられた濾過手段23には、
ステンレスから構成される筐体43の内部にアルミニウ
ムから構成される陽極44を筐体43に対向配置してお
り、陽極44と陰極(ここでは筐体43を兼用する)及
び陽極44と陰極43間に電圧を印可する定電流電源4
5とから、浴槽水に含まれる懸濁物質を凝集させて大径
化させる凝集手段46が構成されている。またその下流
には、例えばアルミナなどの無機系材料からなる粒状の
濾材47が濾床48を介して充填されており、大径化し
た凝集フロックを濾過する。また49は浴槽水の湯温を
検知する温度検知器、50は浴槽12の水位を検出する
水位検知器である。
【0046】51は水浄化ユニット38の構成要素を制
御する制御手段であり、入浴時間帯を設定するタイマー
手段52と、開閉弁39を制御して給湯熱源14をから
浴槽12に自動的に注湯する湯張り制御手段53と排水
手段としての逆洗手段31を制御して浴槽水を自動排水
する排水制御手段54からなる注排水制御手段55を有
しており、タイマー手段52で設定された入浴時間帯と
なる前に注排水制御手段55により浴槽水に含まれる細
菌群数が105CFU/ml(CFU;コロニーフォーミングユニ
ット)以下望ましくは102CFU/mlとなるように排水、
注湯制御されるように構成されている。なお注排水制御
手段55は図2に示したものと同様の構成を有する細菌
検知器28の出力信号に基づいて制御され、入浴水に含
まれる細菌群数が105CFU/mlもしくは102CFU/mlを越
えた時に排水、注水動作を行うように構成されている。
ここで目標とする細菌群数は細菌数設定器56によって
設定可能であり、細菌数設定器56の信号と細菌検知器
28の信号が比較器57によって比較演算され、その比
較信号によって注排水制御手段55が制御されるように
構成されている。
【0047】58は開閉弁39の下流に設けられた流量
スイッチから構成される断水検知器であり、開閉弁39
が開成されて給湯熱源14からの給水信号があるにもか
かわらず給水されない場合に断水検知し、断水検知した
場合は浴槽水中の細菌群数にかかわらず注排水制御手段
55の動作を停止させ、浴槽水を排水しないように制御
される。
【0048】なお、実施例1と同一符号のものは同一構
造を有し、説明は省略する。次に本実施例の動作、作用
について図4に示す動作タイムチャートに基づいて説明
する。
【0049】入浴時間帯前の湯張り信号に基づいて開閉
弁39が開弁されると給湯熱源14から給湯水がバイパ
ス路27及び往き管19を経て浴槽12に注湯される。
浴槽12の水位は水位検知器50によって検出されてお
り、所定水位となると自動的に給湯を停止し、入浴が可
能となる。
【0050】タイマー手段52によって設定された入浴
時間帯中には循環手段22が動作して浴槽水が図3の実
線矢印で示したように循環され、入浴行為により汚濁し
た浴槽水が濾過手段23を通過して浄化される。浄化動
作の所定時期に、制御手段51が動作して凝集手段46
を動作させる。すなわち定電流電源45によって陽極4
4と陰極43間に電圧が印可され、電気分解により陽極
44からアルミニウムイオンが溶出する。このアルミニ
ウムイオンは、水と反応して水酸化アルミニウムのコロ
イドが形成される。ここで皮脂・垢及び細菌群などの懸
濁物質は、側鎖にカルボキシル基を持っているので負に
帯電している。一方水酸化アルミニウムは正電荷のた
め、水酸化アルミニウムが結着媒体となり、架橋作用に
よって微細な懸濁物質を吸着して大径化させていわゆる
凝集フロックが生成される。この結果、濾材47の深層
部に凝集フロックが効果的に濾過され、短時間での浄化
が可能となる。実験によれば、濁度2度の被浄化水を電
極間に300mA通電しながら濾過した場合、20分経過
後0.5度以下が得られた。微生物の酵素活性作用によ
るものでは同様の実験で2〜3時間必要であり、本実施
例では使用者が続けて(例えば30分間隔)入浴した場
合でも清澄な浴槽水に入浴できる。なお、入浴中の使用
者のかけ湯などにより浴槽水が減少するとともに放熱に
より湯温が低下するが、水位検知器50及び温度検知器
49により検出されており、入浴時間帯内では自動的に
給湯熱源14から足し湯され、入浴に適した水位及び温
度が維持される。このように入浴時間帯のみ浄化、足し
湯、保温運転を行うことにより、不必要な時間帯での運
転エネルギーロスが防止でき、ランニングコストが軽減
できる。また浄化運転を入浴時間帯のみ行うことで濾過
手段23の浄化負荷が軽減されるので濾過手段23の小
型化及びそれに伴う低コスト化が図れる。
【0051】入浴時間帯を過ぎると水浄化ユニット38
は動作を停止し、自然放熱により徐々に浴槽水温度は低
下する。一方入浴により浴槽12内に持ち込まれた細菌
群は細菌増殖曲線に基づいて増殖し、実験によれば4人
入浴後6〜7時間後に対数増殖域に達して105CFU/ml
レベルで飽和した。
【0052】次に翌日の入浴時間帯の所定時間前に制御
手段51が動作して循環手段22を起動するとともに開
閉弁42を開弁し、洗浄媒体供給手段41により界面活
性剤などの化学的な洗浄剤が循環水に混入され、循環に
より浴槽壁及び濾過手段23を含む循環路21内が洗浄
され、洗浄後の浴槽水は逆洗手段31により強制的に外
部に廃棄される。なおこのような洗浄媒体混入による洗
浄動作は、毎日実施するのでなく、例えば2週間間隔で
実施され、この洗浄動作を実施しない場合は細菌検知器
28により浴槽水に含まれる細菌群数が計測される。す
なわち流路切換弁26が動作して細菌検知器28内に浴
槽水を流入させ、実施例1で説明した動作、作用により
細菌群数が検出される。細菌検知器28の出力信号は予
め設定した細菌数設定器56の信号と比較器57で比較
され、浴槽水に含まれる細菌群数が細菌数設定器56で
設定した細菌群数より多い場合は注排水制御手段55を
動作させて所望の細菌群数となるように自動的に排水量
及び注水量が演算され、まず排水制御手段54が動作し
て排水手段である逆洗手段31を介して浴槽水が排水さ
れる。すなわち3方弁24a、24bが切り換えられ、
図3の破線矢印で示したように逆洗路29を経て循環水
が通常の濾過方向に対して逆方向から濾過手段23内に
流入し、濾材47を洗浄しながら排出路30から廃棄さ
れる。その後湯張り制御手段53が動作して開閉弁39
を開弁し、給湯熱源14から浴槽12に自動的に注湯さ
れて細菌汚染のない新湯状態の浴槽水が張られる。
【0053】ここで浴槽水の安全衛生上好ましい細菌群
数については幾つかの報告がみられ、105CFU/mlレベ
ルがその限界であると考えられる。本発明者らの研究で
も105CFU/mlレベルの細菌群数の浴槽水で約2年間入
浴モニターを実施したが、健康上の特別な症例または異
常は認められなかった。したがって浴槽水に含まれる細
菌群数は、105CFU/ml以下とし、また望ましい範囲と
して幼児期にみられる浴槽水の誤飲を考慮して上水道の
一般細菌群許容値である102CFU/ml以下としており、
これらの細菌群数許容値は細菌数設定器56により、必
要に応じて任意に設定できる。
【0054】以上述べたように本実施例では、入浴時間
帯前に細菌検知器28によって浴槽水中の細菌群数が検
出され、その信号に応じて注排水手段55が動作して細
菌群数が105CFU/ml以下、望ましくは102CFU/ml以下
となるように浴槽水の入れ替えが自動的に行われるの
で、何時でも入浴時間帯前には細菌汚染の不安のない、
あるいは新湯状態の浴槽水となっており、安全衛生上好
ましい入浴を実現できる。また濾過手段23により入浴
時間帯中も浄化するので、視覚的にも細菌学的にも清潔
な入浴が可能となる。
【0055】(実施例3)図5は本発明の実施例3にお
ける浴水浄化システムの構成図を示す。本実施例3にお
いて、実施例2と異なる点は、循環路21内に制御手段
51の信号に応答して自動開閉する排水弁59を設けて
排水手段60を構成した点にある。なお、実施例2と同
一符号のものは同一構造を有し、説明は省略する。
【0056】次に動作、作用を説明すると、排水制御手
段54が起動されて排水を行うに際して、実施例2では
逆洗手段31を介して排水するものであったが、本実施
例では排水弁59が動作して開弁されるとともに、循環
手段22が動作して強制的に排水される。このように専
用の排水弁59を設けたので所望の時期に浴槽水を排水
することができ、制御性が向上する。また短時間に浴槽
水の排水を完了させることができるので入浴時間帯以外
に緊急に入浴したい場合などに、短時間に入浴準備が完
了できる効果がある。
【0057】
【発明の効果】以上説明したように本発明の請求項1に
係る浴水浄化システムは、細菌検知器によって浴槽内の
細菌群数が検出されて報知されるので入浴者は細菌汚染
度合いを容易に知ることができ、浴槽水の入れ替えなど
の対策を講じることにより細菌汚染された浴槽水への入
浴を回避できる。また不必要な浴槽水の入れ替えがなく
なり、効果的に浴槽水を利用できる。
【0058】本発明の請求項2に係る浴水浄化システム
は、細菌検知器としてレーザー光による微粒子計を用
い、浴槽水に含まれる1μm前後の微粒子の陰影から細
菌群数を推定するので短時間に、しかも高精度に等価的
な細菌群数が計測できるとともに、入浴中の使用者に細
菌汚染レベルを報知することができる。
【0059】本発明の請求項3に係る浴水浄化システム
は、注排水制御手段によって入浴時間帯前の浴槽水に含
まれる細菌群数が105CFU/ml以下望ましくは102CFU/
ml以下、すなわち安全衛生上不安のない、あるいは上水
道の細菌群許容値に匹敵する数となるように予め設定さ
れた量の排水と湯張りが行われるため、何時でも入浴時
間帯前には細菌汚染の不安のない新湯状態の浴槽水とな
っており、安全衛生上好ましい入浴を実現できる。また
水浄化ユニットにより入浴中も浄化されるので、視覚的
にも細菌学的にも清潔な入浴が可能となる。
【0060】本発明の請求項4に係る浴水浄化システム
は、細菌検知器により細菌群数が検出され、その検出信
号に基づいて排水量と湯張り量が自動的に演算され、浴
槽水の細菌群数が105CFU/ml以下望ましくは102CFU/
ml以下となるように制御されるので、より確実に細菌群
数が管理できる。また注排水制御手段が動作する前の細
菌群数が105CFU/ml以下望ましくは102CFU/ml以下の
場合は排水動作を実行しない。これにより浴槽水の有効
活用が図れ、節水となる。
【0061】本発明の請求項5に係る浴水浄化システム
は、細菌数設定器を設けたので浴槽水に含まれる細菌群
数を使用者が必要に応じて105CFU/mlから102CFU/ml
以下までの範囲で任意に設定できることとなり、乳幼
児、高齢者あるいは病中など免疫力が低下して日和見感
染の可能性が考えられる場合など生活シーンに併せて浴
槽中細菌群数を正確に管理できる。
【0062】本発明の請求項6に係る浴水浄化システム
は、凝集手段からの電気分解生成物質により懸濁物質が
大型化し、濾材により濾過するので、微生物の酵素活性
による浄化に比較して短時間に浄化できる。この結果複
数の人が続けて(例えば30分間隔)入浴した場合でも
視覚的にも細菌学的にも清潔な入浴が可能となる。
【0063】本発明の請求項7に係る浴水浄化システム
は、入浴時間帯のみ浴槽水の浄化を行うので入浴時間帯
内では何時でも清澄な浴槽水が確保される一方、非入浴
時間帯での不要な浄化運転のためのエネルギーロスを防
止できる。また水浄化ユニットの浄化負荷が軽減される
ので水浄化ユニットの小型化及びそれに伴う低コスト化
が図れる。
【0064】本発明の請求項8に係る浴水浄化システム
は、水浄化ユニットの逆洗手段を排水手段として兼用す
るので、水浄化ユニットの濾材洗浄を行いつつ排水が行
われる。したがって浴槽水の有効活用が図れるととも
に、水浄化ユニットの目詰まりが防止されて長期にわた
って良好な浄化能を維持できる。また排水のための特別
の排水部材が不要となる。
【0065】本発明の請求項9に係る浴水浄化システム
は、排水手段として専用の排水弁を設けたので、所望の
時期に浴槽水を排出でき、制御性が向上する。また短時
間に浴槽水の排水を完了させることができるので入浴時
間帯以外に緊急に入浴したい場合などに、短時間に入浴
準備が完了できる効果がある。
【0066】本発明の請求項10に係る浴水浄化システ
ムは、浴槽水の温度と水位を検出してフィードバック制
御し、入浴時間帯のみ浴槽水の保温と足し湯を行うの
で、入浴時間帯内では入浴に好適な温度と水位が確保さ
れて快適な入浴が可能となるとともに、非入浴時間帯で
の不要な保温及び足し湯が防止されて省エネルギー性が
向上する。
【0067】本発明の請求項11に係る浴水浄化システ
ムは、浴槽水の排水前に洗浄媒体供給手段から洗浄媒体
が供給されて浴槽及び浄化ユニットを含む浄化循環路内
が洗浄されるので、人為的に浴槽の清掃を実施する手間
が省けるのでメンテナンスフリーが実現できる。また洗
浄によって浄化循環路に生成される生物膜の生成を防止
でき、その生物膜での細菌増殖が防止される。この結果
長期にわたって浴槽水の細菌汚染を防止することができ
る。
【0068】本発明の請求項12に係る浴水浄化システ
ムは、断水時には断水検知器が動作して浴槽水の細菌汚
染の有無に関係なく排水動作を実行せずに浴槽水が確保
されるので、断水時の非常用水して浴槽水を例えばトイ
レ洗浄、洗濯用水などとして有効に利用できる効果があ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例1における浴水浄化システムの
構成図
【図2】同浴水浄化システムの要部拡大図
【図3】本発明の実施例2における浴水浄化システムの
構成図
【図4】同浴水浄化システムの動作タイムチャート
【図5】本発明の実施例3における浴水浄化システムの
構成図
【図6】従来の浴水浄化システムの構成図
【符号の説明】
11、38 水浄化ユニット 13 操作手段 14 給湯熱源 23 濾過手段 28 細菌検知器 31 逆洗手段 33 報知部 34 レーザー発光部 36 フォトディテクタ 40 洗浄媒体 41 洗浄媒体供給手段 46 凝集手段 47 濾材 49 温度検知器 50 水位検知器 51 制御手段 52 タイマー手段 53 湯張り制御手段 54 排水制御手段 55 注排水制御手段 56 細菌数設定器 58 断水検知器 59 排水弁 60 排水手段
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI F24H 1/00 302 (72)発明者 藤井 優子 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】浴槽水を循環濾過する水浄化ユニットと、
    前記水浄化ユニットの操作手段と、浴槽水に含まれる細
    菌群数を検出する細菌検知器を有するとともに、前記操
    作手段に前記細菌検知器の検出結果を報知する報知部を
    設けた浴水浄化システム。
  2. 【請求項2】細菌検知器は、レーザー発光部と前記レー
    ザー発光部からの光を受光するフォトディテクタを有す
    る微粒子計から構成した請求項1記載の浴水浄化システ
    ム。
  3. 【請求項3】浴槽に給湯する給湯熱源と、浴槽水を循環
    濾過する水浄化ユニットと、前記水浄化ユニットに設け
    られた浴槽水の浴槽水の排水手段と、入浴予約時間帯を
    設定するタイマー手段と、前記給湯熱源から浴槽に自動
    的に注湯する湯張り制御手段と、前記排水手段を制御す
    る排水制御手段を有するとともに、前記タイマー手段で
    設定された時刻となる前に前記排水制御手段及び湯張り
    制御手段を制御し、入浴時間帯前の浴槽水に含まれる細
    菌群数が105CFU/ml以下望ましくは102CFU/ml以下と
    なるように制御する注排水制御手段を設けた浴水浄化シ
    ステム。
  4. 【請求項4】浴槽水に含まれる細菌群数を検出する細菌
    検知器を有し、その検出信号に基づいて注排水制御手段
    を制御する請求項3記載の浴水浄化システム。
  5. 【請求項5】目標とする浴槽水中の細菌群数を設定する
    細菌数設定器を設け、細菌検知器の出力信号と前記細菌
    設定器の出力信号の比較信号により注排水制御手段を制
    御する構成とした請求項4記載の浴水浄化システム。
  6. 【請求項6】水浄化ユニットは、浴槽水を循環する循環
    手段と、電気分解生成物質により浴槽水に含まれる懸濁
    物質を凝集する凝集手段と、その下流側に設けられた濾
    材を有する請求項1ないし5のいずれか1項に記載の浴
    水浄化システム。
  7. 【請求項7】浴槽水浄化運転は、タイマー手段によって
    設定された入浴時間帯のみ行う構成とした請求項3ない
    し6のいずれか1項記載の浴水浄化システム。
  8. 【請求項8】排水手段は、水浄化ユニットの濾材に堆積
    した懸濁物質を通常濾過方向に対して逆方向から通水し
    て外部に排出する逆洗手段から構成した請求項3ないし
    7のいずれか1項記載の浴水浄化システム。
  9. 【請求項9】排水手段は、制御信号に応答して自動開閉
    する排水弁から構成した請求項3ないし7のいずれか1
    項記載の浴水浄化システム。
  10. 【請求項10】水浄化ユニットに浴槽水の湯温を検出す
    る温度検知器と、浴槽の水位を検出する水位検知器を設
    け、タイマー手段によって設定された入浴時間帯のみ自
    動的に保温及び足し湯する構成とした請求項3ないし9
    のいずれか1項に記載の浴水浄化システム。
  11. 【請求項11】浴槽及び浄化循環路内を洗浄するための
    洗浄媒体を循環水に混入する洗浄媒体供給手段を設け、
    洗浄媒体供給後所定時間循環浄化を行い、その後排水す
    る構成とした請求項3ないし10のいずれか1項に記載
    の浴水浄化システム。
  12. 【請求項12】給水源の断水を検出する断水検知器を設
    け、断水検知時には浴槽水を自動排水しない構成とした
    請求項3ないし11のいずれか1項に記載の浴水浄化シ
    ステム。
JP9130759A 1997-05-21 1997-05-21 浴水浄化システム Pending JPH10314516A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007107742A (ja) * 2005-10-11 2007-04-26 Matsushita Electric Ind Co Ltd 給湯装置
JP2007271249A (ja) * 2006-03-10 2007-10-18 Gastar Corp 風呂給湯装置
WO2019030900A1 (ja) * 2017-08-10 2019-02-14 三菱電機株式会社 給湯装置

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