JPH10314140A - 磁気共鳴イメージング装置 - Google Patents

磁気共鳴イメージング装置

Info

Publication number
JPH10314140A
JPH10314140A JP9139167A JP13916797A JPH10314140A JP H10314140 A JPH10314140 A JP H10314140A JP 9139167 A JP9139167 A JP 9139167A JP 13916797 A JP13916797 A JP 13916797A JP H10314140 A JPH10314140 A JP H10314140A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
magnetic field
switch module
connection point
power supply
current
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP9139167A
Other languages
English (en)
Inventor
Hiroshi Takano
博司 高野
Takuya Domoto
拓也 堂本
Keiichi Chabata
圭一 茶畑
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hitachi Healthcare Manufacturing Ltd
Original Assignee
Hitachi Medical Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Hitachi Medical Corp filed Critical Hitachi Medical Corp
Priority to JP9139167A priority Critical patent/JPH10314140A/ja
Publication of JPH10314140A publication Critical patent/JPH10314140A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Magnetic Resonance Imaging Apparatus (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 磁気共鳴イメージング装置に適用する、高電
圧大電流出力で、磁場発生用出力電流の変動が極めて少
ない高精度な磁場発生用電源装置を提供する。 【解決手段】 一つまたは複数の直流電源と、この直流
電源の正側と負側にそれぞれ接続されたスイッチモジュ
ールと、このスイッチモジュールと前記傾斜磁場コイル
とに接続されたフィルタとからなり、前記スイッチモジ
ュールは、第一の接続点と第二の接続点との間に接続さ
れた第一のスイッチング素子、この第一のスイッチング
素子に逆方向に並列接続された第一のダイオードと、前
記第三の接続点から第二の接続点に向けて接続された第
二のダイオードと、第四の接続点から第一の接続点に向
かって接続された第三のダイオードと、第四の接続点と
第三の接続点との間に接続された第二のスイッチング素
子と、この第二のスイッチング素子に逆方向に並列接続
された第四のダイオードと、第二の接続点と第四の接続
点との間に接続されたインダクタンスと、第一と第三の
接続点に接続されたキャパシタンスとから構成される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は磁気共鳴イメージン
グ装置(以下、MRI装置という)の磁場発生コイルに
用いられる電源装置に係わり、特にその大電力を要求さ
れる静磁場,傾斜磁場,高周波磁場の発生に必要な各種
電源に好適な電源装置に関する。
【0002】
【従来の技術】図8は、MRI装置のシステム構成を示
している。32は電波シールド室で、静磁場を発生させ
る超電導磁石、これによって発生する静磁場に重畳させ
て傾斜磁場を発生させる傾斜磁場コイル、これらの強い
磁場の中におかれた被検体に高周波磁場を照射させる高
周波照射コイル、前記被検体から放射される磁場を検出
する検出コイルなどが納められている。31は、MRI
ユニットで、ここには高周波の送受信系と、X,Y,Z
方向用の傾斜磁場コイルにそれぞれ電流を供給する傾斜
磁場電源などから構成されている。30は前記検出コイ
ルの出力信号を高周波送受信系を経て収集し、MRI画
像を構成し表示する画像処理ユニットである。
【0003】図9は従来のMRI装置において使用され
ている傾斜磁場電源装置の一例としてその構成を示して
いる。図9において、1’は直流電源,41〜44は直
流電源1’に接続されフルブリッジを構成している半導
体スイッチング素子でここでは電界効果トランジスタ
(MOSFET)を示している。45〜48はMOSF
ET41〜44にそれぞれ逆並列に接続されたダイオー
ド、6と7はそれぞれMOSFET41のソースとMO
SFET42のドレインとの接続点、及び、MOSFE
T43のソース側とMOSFET44のドレイン側とに
接続された出力電流の平滑用リアクトル、8と9は、こ
れら平滑用リアクトル6,7と電源直流1’の負側に接
続されリアクトル6,7とともに出力電流を平滑化する
ためのコンデンサ、10は傾斜磁場を発生させるための
傾斜磁場コイルである。
【0004】ここで、VL,VR,VLR,VRAはそれぞれ
直流電源1’の負側からみたMOSFET42と44の
ドレイン側の電圧、コンデンサ8,9とリアクトル6,
7の接続点の電圧、ILは傾斜磁場コイル10へ供給さ
れる出力電流を示している。
【0005】図10は、図9で示した従来の傾斜磁場電
源装置の動作波形を示している。図9の従来装置におい
てMOSFET41と42及びMOSFET43と44
はそれぞれいずれか一方をオン、他方をオフする。これ
を例えば一定周期ごとに繰り返しMOSFET41と4
4はオン時間を長く、MOSFET42と43はオン時
間を短くする。このとき電圧VLとVRは図10に示すよ
うな波形となり、これをリアクトル6とコンデンサ8で
平滑した電圧VLAと、同様にリアクトル7とコンデンサ
9で平滑した電圧VRAはスイッチング周波数のリップル
を含む直流電圧となる。このとき磁場コイルに供給する
出力電流ILは、VLA,VRAと同じ周波数のリップルを
わずかに含んだ直流電流となる。
【0006】磁気共鳴イメージング装置では、この出力
電流のリップルは画像のノイズとなるため、例えば実効
値で数mA程度以下にする必要がある。このためには、
リアクトルとコンデンサからなる平滑回路のカットオフ
周波数を低く抑える方法と、スイッチのスイッチング周
波数を高周波化する方法とがとられる。
【0007】前者については、カットオフ周波数を低く
すると電流指令値に対する出力電流の応答が遅れてしま
い、高速で良質の画像を得ることが困難になる。後者
は、図9に示したようにMOSFETなどの高速スイッ
チングが可能なスイッチを用い、例えば80kHz〜1
00kHz程度の周波数で動作させることで実現できる
が、一般にMOSFETなどの高速のスイッチング素子
は耐圧が500V程度,定格電流で100A程度までし
かなく、これ以上の高い電圧や電流容量に対応すること
ができない。
【0008】また、絶縁ゲート型バイポーラトランジス
タ(IGBT)を用いた場合は、素子の耐圧が1200
V程度、電流は600A程度までのものがあり、その場
合は、出力電圧800V,出力電流400A程度まで大
出力化することもできるが、IGBTはMOSFETほ
どスイッチング動作が速くないために高周波動作をさせ
ることができず、動作周波数としては通常、20kHz
程度までが限度と考えられている。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】図11はMOSFET
やIGBTなどのスイッチング素子がスイッチング動作
をすることによって生じるスイッチング損失の発生原理
について説明するために、スイッチの出力側端子間の電
圧波形とスイッチに流れる電流波形を示した図である。
この電圧と電流の積がスイッチに発生する損失になる
が、スイッチがターンオンするときと、ターンオフする
ときにスイッチング損失が発生していることがわかる。
スイッチに電流が流れている間は、スイッチのオン電圧
とこの電流の積にあたる導通損失も発生するが、高周波
スイッチングではその影響力は小さいことが多い。これ
らの損失はスイッチング素子を発熱させ、それが許容値
を越えるとこのスイッチング素子を破壊することがあ
る。このスイッチング損失の発生は、通常のスイッチン
グ動作では避けることは困難なため、高速なスイッチン
グ素子は高周波で動作させることができるが、低速なス
イッチング素子は低周波でしか動作できない。また、こ
のような高速スイッチングによって出力電流や電圧を制
御する用途にはMOSFET,IGBTなどの半導体素
子が多く用いられるが、その耐電圧はそれぞれ1000
V,1400V程度が限界であり、スイッチング動作時
に生じるサージ電圧を考慮すると、実際にこれらスイッ
チに供給できる電圧は上述した通り800V程度までで
ある。
【0010】一方、十数ms〜数百msの短時間で診断
に有用なMRI画像を得ることのできるエコープラナイ
メージング法(EPI法)などのMRI装置の高速撮像
法では、傾斜磁場コイルに流れる電流の立ち上がりを従
来以上に高速化し、例えば100nsで400A程度ま
で上昇させる必要があり、そのためには、直流電圧で1
200V以上、出力電流で400〜600A程度の傾斜
磁場電源装置が必要になる。
【0011】そのためにはMOSFETのような高速な
スイッチング素子を利用しつつ、高電圧,大電流出力が
可能なスイッチング素子が必要である。しかし、たとえ
IGBTであっても耐電圧が不十分でその上、IGBT
では、低リップルを得るための高速スイッチングをする
ことは困難である。
【0012】以上説明したように、従来の構成の傾斜磁
場電源装置ではこれ以上高速な応答の傾斜磁場を発生さ
せ、超高速でMRI画像を撮像することができなかっ
た。そこで、本発明は高電圧,大電流,高速応答,低リ
ップルの磁場発生用電流を出力することが可能な傾斜磁
場電源装置を提供し、これをMRI装置に適用すること
を目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】上記目的は下記により達
成される。 (1)静磁場発生部と、この静磁場に対して、位置によ
って異なる強度の磁場を重畳させる傾斜磁場発生部と、
これら静磁場と傾斜磁場の中に置かれる被検体に対して
高周波磁場を照射する高周波磁場発生部と、前記被検体
から放射される電磁波をとらえて被検体の画像を構成す
る核磁気共鳴イメージング装置において、前記傾斜磁場
発生部は、傾斜磁場コイルと、これに傾斜磁場発生用電
流を供給する傾斜磁場電源装置とからなり、この傾斜磁
場電源装置は、一つまたは複数の直流電源と、この直流
電源の正側と負側にそれぞれ接続されたスイッチモジュ
ールと、このスイッチモジュールと前記傾斜磁場コイル
とに接続されたフィルタとからなり、前記スイッチモジ
ュールは、第一の接続点と第二の接続点との間に接続さ
れた第一のスイッチング素子、この第一のスイッチング
素子に逆方向に並列接続された第一のダイオードと、前
記第三の接続点から第二の接続点に向けて接続された第
二のダイオードと、第四の接続点から第一の接続点に向
かって接続された第三のダイオードと、第四の接続点と
第三の接続点との間に接続された第二のスイッチング素
子と、この第二のスイッチング素子に逆方向に並列接続
された第四のダイオードと、第二の接続点と第四の接続
点との間に接続されたインダクタンスと、第一と第三の
接続点に接続されたキャパシタンスとから構成され、前
記第一と第三の接続点がこのスイッチモジュールの端子
となっていることによって実現できる。(請求項1)
【0014】このようなスイッチモジュールを用いて傾
斜磁場電源装置を構成することによって、スイッチモジ
ュールのスイッチング損失やスイッチングノイズを大幅
に低減できるので高い周波数での動作とスイッチの高耐
電圧化が可能となり、より高電圧,大電流,高速応答,
低リップルの磁場発生用電流を出力することが可能にな
る。これによって、超高速撮像が可能なMRI装置を実
現できる。
【0015】(2)前記スイッチモジュールは、前記第
一と第二、及び、第二と第三の接続点間、あるいは、前
記第一と第四及び第四と第三の接続点間に電圧の分担手
段を接続したものである。(請求項2)
【0016】このように構成することによって、スイッ
チモジュールを構成する第一のスッチング素子と第二の
スイッチング素子の電圧分担を均等にすることができ、
一方のスイッチング素子に過大に電圧がかからないよう
にすることができる。
【0017】
【発明の実施の形態】図1は、本発明の第一の実施例を
示す図である。
【0018】1は直流電源、2〜5は直流電源1に接続
されフルブリッジを構成するスイッチモジュールであ
り、これは後で述べるように半導体スイッチング素子と
ダイオード,インダクタンス,キャパシタンスから構成
されている。6と7はそれぞれスイッチモジュール2と
3の接続点、及び、スイッチモジュール4と5の接続点
とに接続された出力電流の平滑用リアクトル、8と9
は、前記平滑用リアクトル6,7と直流電源1’の負側
に接続され、リアクトル6,7とともに出力電流を平滑
化するためのコンデンサ、10は傾斜磁場を発生させる
ための傾斜磁場コイルである。
【0019】前記スイッチモジュールの動作は、外見上
は普通のスイッチとほぼ同じで、前記従来の装置と同様
に傾斜磁場コイル10へ低リップルの傾斜磁場発生用電
流を供給するものである。次に、図1の第一の実施例に
おけるスイッチモジュール内部の動作とその特徴につい
て説明する。図1において、20は第一の接続点pと第
二の接続点aとの間に接続された第一のスイッチング素
子で、ここではIGBT,22はIGBT20に逆方向
に並列接続された第一のダイオード、23は第三の接続
点qから接続点aに向けて接続されたダイオード、24
は第四の接続点bから接続点pに向かって接続されたダ
イオード、21は接続点bと接続点qとの間に接続され
たIGBT、25はIGBT21に逆方向に並列接続さ
れたダイオード、26は接続点aと接続点bとの間に接
続されたインダクタンス、27は接続点pと接続点qの
間に接続されたキャパシタンスである。
【0020】図2はスイッチモジュール内部の電流の流
れ方を矢印で表した動作モード図である。図3は各スイ
ッチモジュールの動作波形を説明するためにスイッチモ
ジュール2内部の電流、電圧波形を示している。
【0021】図2と図3、及び後で述べる図4,図5,
図6では理解しやすいように図1のIGBT20,21
にはS1,S4,ダイオード22〜25にはD1〜D
4,インダクタンス26にはL1,キャパシタンス27
にはC1などの記号を付けている。
【0022】スイッチモジュール2をターンオンするに
は、図2において、S1とS4とを同時にターンオンす
る。すると、接続点p→S1→L1→S4→接続点qの
経路で電流が流れる。同時にC1に充電されていた電圧
が同じ経路で放電する。この動作をここではMode1
と呼ことにする。Mode1に入る直前のスイッチモジ
ュール2の両端電圧をe0とすれば図3で示すように、
S1,S4の電圧es1,es4はそれぞれe0/2か
らゼロに変化し、これらのスイッチの電流is1,is
4はL1の電流の増加に伴ってゆっくり増加する。C1
の放電が終了すると図2のMode2で示すように接続
点p→S1→L1→S4→接続点qの経路だけで電流が
流れスイッチモジュールの両端電圧(図1のem1)は
ほぼS1とS2のオン電圧の和で表せるいわゆる導通状
態になる。
【0023】次に、スイッチモジュール2をターンオフ
するときには図2のMode3に示すように、S1とS
4をターンオフする。こうすると、それまでL1に流れ
ていた電流はさらに流れ続けようとしてD2とD3を通
してC1に流れ込み、このC1を充電する。同時に、接
続点pからqに向かって流れていた電流もC1を充電す
るように流れる。図3の動作波形でMode3の部分が
これを表しており、S1とS4の電流は直ちにオフする
がそれぞれの電圧es1とes4はC1の充電に伴って
ゆっくり上昇する。図2において、C1の充電が終了す
るとスイッチモジュール内部の電流はすべて停止しオフ
状態になる。
【0024】図3から、S1とS4がターンオンすると
きは電圧es1,es4が直ちに変化するが、電流がゆ
っくり増加するために図11で説明したようなターンオ
ン損失はほとんど発生しない。同様に、S1とS4がタ
ーンオフするときは電流is1,is4が直ちにオフす
るが電圧es1,es4の上昇がゆっくりなためにやは
りターンオフ損失はほとんど発生しない。
【0025】従って、図1で説明したスイッチモジュー
ル内部のIGBTは事実上スイッチング損失が発生しな
いので、非常に高周波でスイッチング動作させてもスイ
ッチの発熱が少なく、IGBTのようにスイッチング速
度はMOSFETほど高速ではないが、高電圧,大電流
に適した半導体スイッチング素子を適用することが可能
で、高速応答,高電圧,大電流,低リップル電流という
MRI用傾斜磁場電源として求められている要求に対応
することが可能になる。また、本発明のスイッチモジュ
ールは、外見上その電流,電圧波形がターンオンすると
きも、ターンオフするときも緩やかに変化するため、ス
イッチモジュール外部において、スイッチングに伴う電
磁ノイズの発生が少ないという特徴もある。
【0026】さらにまた、本発明のスイッチモジュール
を構成する内部のスイッチにかかる電圧は、図3に示す
ように、スイッチモジュールの外部端子に加わる電圧の
1/2になる。このため、たとえば従来装置では、耐電
圧1200VのIGBTは最大800V程度までで動作
させていたが、本実施例では、このスイッチモジュール
の耐電圧はIGBT単体の2倍あることになり、例えば
従来の動作電圧の2倍にあたる1600Vもの高電圧を
スイッチングできることになる。さらに、スイッチモジ
ュールの電流,電圧波形の変化がゆるやかなため、サー
ジ電圧の発生が低減できるので、このスイッチモジュー
ルは理論上の耐電圧ぎりぎりまで使用できる。第一の実
施例で、インダクタンス26は、大きくてもせいぜい数
μH以下、または数百nH程度でよいため、必ずしも改
めてコイルを形成する必要はなく、接続点間の配線によ
る寄生インダクタンスやこの配線に挿入した鉄心などを
利用してもよい。同様にキャパシタンスC1は配線間に
存在する寄生静電容量を用いることもできる。
【0027】図4は、本発明の第二の実施例を示してい
る。これは、第一の実施例で示したスイッチモジュール
内部において、接続点pと接続点aの間に抵抗R1、接
続点aと接続点qの間に抵抗R2、接続点pと接続点b
の間に抵抗R3、接続点bと接続点qの間に抵抗R4を
接続している。このときの各抵抗の関係は、 R1=R2=R3=R4 R1…R4 << S1,S4,D1〜D4のオフ時の
見掛け上の抵抗値 の関係を満足するのが最も良い条件である。
【0028】本発明のスイッチモジュールは、上述のご
とく理論上は、内部のスイッチング素子の2倍の耐電圧
があることになるが、実際のスイッチング素子やダイオ
ードはオフしているときにも例えば1mA程度のわずか
な漏れ電流があり、さらにこれはスイッチング素子によ
って多少のばらつきがる。このため、スイッチモジュー
ルがオフしているときにスイッチング素子やダイオード
の漏れ電流の差によってスイッチング素子の電圧分担に
差が生じ、高電圧下で動作させているとき片方のスイッ
チング素子が高い電圧を分担するようなことが起こりう
る。そこで、IGBTがオフ時に、接続点aと接続点b
の電位が、それぞれ接続点pと接続点qの中間電位とな
るように分圧抵抗R1〜R4を接続している。
【0029】ここで、スイッチモジュールに電流が流れ
ていないときは、L1の両端には電流が流れていないの
でL1では電圧降下がない。従って、分圧抵抗はR1と
R4、または、R2とR3、R1とR2、R3とR4な
どの組合せで最低限2つあればよいことになる。
【0030】図5は,本発明の第三の実施例を示してい
る。上記第二の実施例では抵抗R1〜R4でスイッチの
電圧分担を均等にする方法を述べたが、スイッチング素
子のスイッチング動作によって、瞬間的にスイッチ両端
の電圧変化がおこり、これがきっかけで前記電圧分担が
ごく短時間に不均等になることを防ぐ目的で、R1〜R
4に並列にコンデンサC1〜C4を設けている。抵抗で
分圧する必要がない場合は、コンデンサだけで短時間の
電圧分担の不均衡が生じないように電圧を分圧すること
もできる。
【0031】図6は、本発明の第四の実施例を示してい
る。図3で本発明の第一の実施例の動作を示したが、こ
の中で、スイッチング素子とは違い、ダイオードD2の
電圧はスイッチモジュール2の端子電圧まで瞬間的に上
昇することがわかる。従って、スイッチング素子の電圧
はスイッチモジュールの電圧の1/2であるが、ダイオ
ードの耐電圧はスイッチング素子の2倍のものを用意し
なければならない。そこで、図6ではスイッチング素子
と同じ耐電圧のダイーオードを2個直列に接続し、それ
ぞれのダイオードの電圧分担が一定になるようにダイオ
ード同士の接続点を抵抗R2’とR2”、R3’とR
3”で分圧している。この場合も図5の第三の実施例で
説明したようにコンデンサを加えて、あるいはコンデン
サだけで分圧することもできる。
【0032】図7は、本発明の第五の実施例を示してい
る。図7では直流電源1にもう一つの直流電源1”を直
列に接続し、直流電源1の正側にスイッチモジュール2
を、直流電源1”の負側にスイッチモジュール3を接続
し、スイッチモジュール2と3、フィルタリアクトル6
を接続している。傾斜磁場コイル10は直流電源1と
1”の接続点とリアクトル6との間に接続し、フィルタ
コンデンサ8を直流電源1”の負側と傾斜磁場コイル1
0との間に接続している。
【0033】第五の実施例におけるスイッチモジュール
の構成とその動作は第一の実施例とまったく同様であ
る。この実施例では、直流電源を2個用意することによ
って、スイッチモジュール2個の比較的簡単な構成で傾
斜磁場電源装置を構成できるという特徴がある。
【0034】
【発明の効果】以上で述べたように、本発明装置によれ
ば、スイッチ,ダイオード,インダクタンス,キャパシ
タンス,分圧手段などでスイッチモジュールを構成する
ことによって、従来装置で実現し得なかった、傾斜磁場
電源装置の高電圧,高周波動作を可能にし、高電圧,大
電流,高速応答,低リップルの磁場発生用電流を出力す
ることが可能になる。これによって、超高速撮像が可能
なMRI装置を実現できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第一の実施例。
【図2】第一の実施例におけるスイッチモジュール2内
部の電流の流れ方(動作モード)。
【図3】第一の実施例におけるスイッチモジュール2内
部の電流電圧波形。
【図4】本発明の第二の実施例。
【図5】本発明の第三の実施例。
【図6】本発明の第四の実施例。
【図7】本発明の第五の実施例。
【図8】磁気共鳴イメージング(MRI)装置のシステ
ム構成。
【図9】従来の傾斜磁場電源装置の構成。
【図10】従来の傾斜磁場電源の動作波形。
【図11】スイッチング損失の発生原理。
【符号の説明】
1,1’,1” 直流電源 2,3,4,5 スイッチングモジュール 6,7 リアクトル 8,9 コンデンサ 10 傾斜磁場コイル 20,21 IGBT 22,23,24,25 ダイオード 30 画像処理ユニット 31 MRIユニット 32 電波シールド室

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 静磁場発生部と、この静磁場に対して、
    位置によって異なる強度の磁場を重畳させる傾斜磁場発
    生部と、これら静磁場と傾斜磁場の中に置かれる被検体
    に対して高周波磁場を照射する高周波磁場発生部と、前
    記被検体から放射される電磁波をとらえて被検体の画像
    を構成する磁気共鳴イメージング装置において、前記傾
    斜磁場発生部は、傾斜磁場コイルと、これに傾斜磁場発
    生用電流を供給する傾斜磁場電源装置とからなり、この
    傾斜磁場電源装置は、直流電源と、この直流電源の正極
    に接続された第一のスイッチモジュール及び負極に接続
    された第二のスイッチモジュールからなる第一の直列接
    続体を有すると共に前記正極に接続された第三のスイッ
    チモジュール及び負極に接続された第四のスイッチモジ
    ュールからなり前記第一の直列接続体に並列接続された
    第二の直列接続体を有し前記第一のスイッチモジュール
    と第二のスイッチモジュールの接続点と前記第三のスイ
    ッチモジュールと第四のスイッチモジュールの接続点と
    の間に前記傾斜磁場コイルとフィルタを接続してこの傾
    斜磁場コイルに電流を流す回路を構成及び二つの直流電
    源を直列接続しこれらの直流電源の接続点を中性点とす
    る電源部と、この電源部の正極に接続された第五のスイ
    ッチモジュール及び負極に接続された第六のスイッチモ
    ジュールからなる第一の直列接続体を有し前記第五のス
    イッチモジュールと第六のスイッチモジュールの接続点
    と前記電源部の中性点との間に前記傾斜磁場コイルとフ
    ィルタを接続してこの傾斜磁場コイルに電流を流す回路
    を構成するものであって、前記スイッチモジュールは、
    第一の接続点と第二の接続点との間に接続された第一の
    スイッチング素子と、この第一のスイッチング素子に逆
    方向に並列接続された第一のダイオードと、第三の接続
    点から第二の接続点に向けて接続された第二のダイオー
    ドと、第四の接続点から第一の接続点に向かって接続さ
    れた第三のダイオードと、第四の接続点と第三の接続点
    との間に接続された第二のスイッチング素子と、この第
    二のスイッチング素子に逆方向に並列接続された第四の
    ダイオードと、第二の接続点と第四の接続点との間に接
    続されたインダクタンスと、第一と第三の接続点に接続
    されたキャパシタンスとから構成され、前記第一と第三
    の接続点がこのスイッチモジュールの端子となっている
    ことを特徴とする傾斜磁場電源装置を備えた磁気共鳴イ
    メージング装置。
  2. 【請求項2】 前記第一と第二、及び、第二と第三の接
    続点間、あるいは、前記第一と第四及び第四と第三の接
    続点間に電圧の分担手段を接続したことを特徴とする請
    求項1に記載の磁気共鳴イメージング装置。
JP9139167A 1997-05-15 1997-05-15 磁気共鳴イメージング装置 Pending JPH10314140A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP9139167A JPH10314140A (ja) 1997-05-15 1997-05-15 磁気共鳴イメージング装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP9139167A JPH10314140A (ja) 1997-05-15 1997-05-15 磁気共鳴イメージング装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH10314140A true JPH10314140A (ja) 1998-12-02

Family

ID=15239147

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP9139167A Pending JPH10314140A (ja) 1997-05-15 1997-05-15 磁気共鳴イメージング装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH10314140A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006000645A (ja) * 2004-06-15 2006-01-05 General Electric Co <Ge> 高忠実度で高出力の切り替え式増幅器
JP2008257911A (ja) * 2007-04-02 2008-10-23 Mitsubishi Electric Corp X線発生装置

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006000645A (ja) * 2004-06-15 2006-01-05 General Electric Co <Ge> 高忠実度で高出力の切り替え式増幅器
JP2008257911A (ja) * 2007-04-02 2008-10-23 Mitsubishi Electric Corp X線発生装置

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US5383109A (en) High power factor boost rectifier apparatus
EP2787617B1 (en) Active snubber topology
EP3234623B1 (en) A power device and method for driving a load
US20190157985A1 (en) Module for a multilevel converter
US5642273A (en) Resonant snubber inverter
EP0460554A1 (en) Hybrid integrated circuit device
JP6207751B2 (ja) 電力変換装置
Lai et al. Analysis and suppression of a common mode resonance in the cascaded H-bridge multilevel inverter
US9124176B2 (en) Voltage converter comprising a storage inductor with one winding and a storage inductor with two windings
EP3290939A2 (en) Gradient amplifier
JP7381596B2 (ja) チップ、信号レベルシフタ回路、及び電子装置
JPH08237936A (ja) 電圧形インバータのノイズフィルタ
JP7133524B2 (ja) 電力変換装置、鉄道車両電気システム
EP3503364B1 (en) Driver unit, electric power converter, vehicle and method for operating an electric power converter
JPH10314140A (ja) 磁気共鳴イメージング装置
US4924370A (en) Low-loss and low-reactive power switching relief device for the semiconductor switches of an inverter
US6140873A (en) Power amplifier with soft switching and multilevel switching cells
US6956755B2 (en) Resonant converter
EP0977348B1 (en) Power amplifier with soft switching and multilevel switching cells
JP2010063284A (ja) 電力変換装置及び電力変換システム
JP2717329B2 (ja) Dc/dcコンバ−タ
US11209507B2 (en) Switching power supply and magnetic resonance imaging system
US6650558B1 (en) Asymmetrical drive circuit for full-wave bridge
KR0149668B1 (ko) 유도성 부하 구동회로 및 그 방법
JP2003299365A (ja) インバータ回路