JPH10314072A - 携帯用便座シートとその収納袋 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 公共施設や病院等の洋式トイレを使用す
る場合に、不潔感を持つことなく、また便座の冷たさを
緩和することができるようにした携帯用便座シートとそ
の収納袋を提供する。 【解決手段】 複数個の分割シート１Ａを、紐材などの
連結部材３で連結して形成した便座シート１と、各分割
シートを重ね合わせて収納するようにした収納袋２とに
より成るもので、分割シート１Ａは、芯体４を中心とし
て、その上部に覆設部材６を設けるとともに、その下面
に滑り止め部材５を設けて形成し、また収納袋２は、そ
の一部にポケット８を設けて、該ポケット８に洗浄紙９
を収納するように構成する。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、公共施設や病院等
における洋式トイレの便座に載置して使用するための携
帯用便座シートと、その便座シートを収納するようにし
た収納袋に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】従来、新幹線などの洋式トイレの便座に
は、使用の都度に廃棄されるように構成されたビニール
カバーが取付けられているが、公共施設や病院等におけ
る洋式トイレの便座には、各個人が使用した後に使い捨
てることができるようなカバーやシートは設けられてい
なかった。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】上述のように、新幹線
などの洋式トイレの便座にはビニールカバーが取付けら
れているが、この便座を温めるような機能は設けられて
いないので、便座が冷たく、座り心地が悪かった。また
公共施設や病院等の洋式トイレには、使い捨てすること
ができるようなカバーやシートが設けられていないので
不潔感があり、特に病院においては、病原菌を保持した
患者なども使用するので、その対策として各自で洗浄紙
を持参して便座の上面を拭いてから使用しなければなら
なかった。さらにこれらの便座には、新幹線などの便座
と同様に、便座が冷たくて座り心地が悪いという課題が
あった。

【０００４】本発明は、公共施設や病院等の洋式トイレ
における上記従来の課題を解決するために発明されたも
のであり、各個人が保温性のある携帯用便座シートを持
参することにより、不潔感を持つことなく、また便座の
冷たさを緩和することができるようにした携帯用便座シ
ートと、その便座シートの収納袋を提供しようとするも
のである。

【０００５】

【課題を解決するための手段】本発明は、複数個の分割
シート１Ａを、紐材などの連結部材３を用いて連結して
形成した便座シート１と、各分割シート１Ａを重ね合わ
せて収納するようにした収納袋２とにより成るもので、
分割シート１Ａは、芯体４を中心として、その上部に覆
設部材６を設けるとともに、その下面に滑り止め部材５
を設けて形成し、また収納袋２は、その一部にポケット
８を設けて、該ポケット８に洗浄紙９を収納するように
構成したものである。

【０００６】

【発明の実施の形態】便座の上面部に２組の便座シート
１を並べ、その上に腰をおろして使用するのであるが、
その際に、滑り止め部材５が便座の上面部と当接するよ
うに便座シート１の上下を設定するものとする。また使
用後は連結された２個の分割シート１Ａの滑り止め部材
５の面を合わせて折りたたみ、収納袋２に収納してハン
ドバッグなどに納置する。また収納袋２の背面部に設け
られたポケット８から洗浄紙９を随時取り出し、これを
直接手に持つか、またはトイレットペーパーなどに包ん
で、滑り止め部材５の表面を清拭するようにする。

【０００７】

【実施例】本発明の一実施例を図面に基づいて説明する
が、本発明は、複数個の分割シート１Ａを適宜に連結し
て形成した便座シート１と、該便座シート１を収納する
ようにした収納袋２とにより構成されたものである。

【０００８】分割シート１Ａは、たて×よこの寸法が１
０〜１３ｃｍ×３〜４ｃｍ程度の短冊状に設けられたも
ので、図２の（Ａ）および（Ｂ）に示すように、その中
心部には合成樹脂または金属で形成された板状の芯体４
が内設されており、その芯体４の上部には、やや厚地の
布材を用いて形成された覆設部材６が載設されている。
また該芯体４の下部には、ゴムまたはスポンジ（本実施
例ではゴム）などで形成された滑り止め部材５が設けら
れている。なお図２の（Ａ）は芯体４の上部に布材を１
枚載設し、その下面にゴムを固着して形成した例を示
し、また図２の（Ｂ）は芯体４の周囲をゴムで巻回し、
その上面に布材を２枚積層して形成した例を示してい
る。

【０００９】以上のように形成された４個の分割シート
１Ａを、図１に示すように紐材などの連結部材３を用い
て２個ずつ縦長状に連結して便座シート１を２組形成
し、この２組の便座シート１を、図３に示すように便座
の上面部に並べて使用するものである。

【００１０】次に、上記のように形成した便座シート１
を収納するための収納袋２について図４，図５に基づい
て説明する。収納袋２は、便座シート１を折りたたんで
収納できるような大きさのほぼ立方体状の袋体で、その
前面の中央部にはファスナー７が横断状に設けられてい
る。また該収納袋２の背面部には、蓋付のポケット８が
設けられており、さらに該ポケット８の内部には洗浄紙
９が挿入されている。

【００１１】なお本実施例では短冊状に形成した４個の
分割シート１Ａを２個ずつ連結する例を示したが、この
分割シート１Ａの形状や数、または連結方法などは本実
施例のものに限定するものではなく、例えば便座とほぼ
同様な形状に形成した便座シート１を６〜８個程度に分
割して、全ての分割シート１Ａを環状に連結したり、ま
たは３〜４個ずつ連結して２組の便座シートを形成する
ようにしてもよい。

【００１２】また連結部材３も紐材に限定するものでは
なく、便座シートを折りたたむことができ、且つ便座の
上面におけるシートの位置を適宜に設定することができ
るような柔軟性を有するものであればどのような材質、
形状のものでもよい。さらにまた本実施例においては、
滑り止め部材５を分割シート１Ａの下面全体に設けるよ
うにしたが、この滑り止め部材５を適宜な間隔をおいて
固着し、下面の全体が凹凸状となるように設けてもよ
く、またゴムに代えて吸盤などを使用するようにしても
よい。なおまた覆設部材６の材質等も適宜に選択するこ
とができることは勿論であり、さらに芯体４を設けず
に、滑り止め部材５の上面に覆設部材６を載設するのみ
の構造としても差し支えない。

【００１３】以上のように形成された本発明の携帯用便
座シートとその収納袋において、常時は収納袋２内に便
座シート１を折りたたんで収納しておき、それをポケッ
トやハンドバッグに入れておく。そして公共施設や病院
等の洋式トイレを使用する場合に、収納袋２から取り出
した便座シート１を便座の上に並べて使用するのであ
る。なおその際には滑り止め部材５が便座の上面と当接
するように便座シートを設定するものとする。

【００１４】

【発明の効果】本発明の携帯用便座シートとその収納袋
は、常時はハンドバッグなどに入れて携帯している自分
専用の便座シートを、公共施設や病院等の洋式トイレで
簡易に使用することができるので、不潔感を持つことな
くトイレを使用することができるという効果があるとと
もに、やや厚地の布材などを用いた覆設部材が設けられ
ているので、便座の冷たさを緩和することができるとい
う長所がある。さらに収納袋に設けられたポケットに清
浄紙を挿入しておき随時清拭することができるので、常
に清潔感を維持することができるという利点がある。さ
らにまた下面に滑り止め部材が設けられているので、便
座シートが便器の中に落下するようなことがなく、また
便座シートを容易に着脱することができるという特長が
ある。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の携帯用便座シートの斜視図である。

【図２】（Ａ）および（Ｂ）は、分割シートの拡大断面
図である。

【図３】本発明の携帯用便座シートの使用状態を示す平
面図である。

【図４】本発明の携帯用便座シートの収納袋の前面部を
示す斜視図である。

【図５】本発明の携帯用便座シートの収納袋の背面部を
示す斜視図である。

【符号の説明】

１・・・便座シート １Ａ・・・分割シート ２・・・収納袋 ３・・・連結部材 ４・・・芯体 ５・・・滑り止め部材 ６・・・覆設部材 ７・・・ファスナー ８・・・ポケット ９・・・洗浄紙

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 複数個の分割シートを適宜に連結して形
   成した便座シートと、該便座シートを収納するための収
   納袋において、前記分割シートは、その上部にやや厚地
   の覆設部材を設けるとともに、その下面に滑り止め部材
   を設けて形成し、また前記収納袋には、その一部にポケ
   ットを設けて、該ポケット内に洗浄紙を収納するように
   構成したことを特徴とする携帯用便座シートとその収納
   袋。