JPH1031377A - 画像定着装置及び画像定着方法 - Google Patents

画像定着装置及び画像定着方法

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JPH1031377A
JPH1031377A JP18458896A JP18458896A JPH1031377A JP H1031377 A JPH1031377 A JP H1031377A JP 18458896 A JP18458896 A JP 18458896A JP 18458896 A JP18458896 A JP 18458896A JP H1031377 A JPH1031377 A JP H1031377A
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JP
Japan
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roller
heating
image
recording medium
heating element
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Application number
JP18458896A
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English (en)
Inventor
Yoshikazu Katsumata
芳和 勝間田
Kazumi Otsubo
一三 大坪
Takuo Shimokawa
拓生 下川
Junichi Tanizaki
淳一 谷崎
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 多量のオイル塗布の必要がなく、印字速度が
速い場合にも十分な定着性能が得られる画像定着装置及
び画像定着方法を提供する。 【解決手段】 内部にヒータ2が設けられた加熱ローラ
1と駆動ローラ4とに架け渡された無端ベルト状の加熱
体3を設け、加熱ローラ1上においてトナー像を有する
面が加熱体3に当接するように印字用紙130を案内ロ
ーラ8と加熱ローラ1とによって挟持して送り出し、加
熱ローラ1と駆動ローラ4との間に形成される加熱体3
の平面部に印字用紙130を接触させ加熱しつつ駆動ロ
ーラ4側へ印字用紙130を搬送することによって、ト
ナー像を印字用紙130に加熱定着させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、感光体上に形成さ
れた静電潜像をトナー粒子によって顕像化して用紙に転
写し、熱及び圧力を加えて定着させる画像定着装置及び
画像定着方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来から複写機、ファクシミリ、レーザ
プリンタ等の電子写真技術を応用した画像形成装置は目
覚ましい発展を遂げている。画像定着装置は、このよう
な画像形成装置に用いられており、特に最近では、オイ
ルレス化及び高速印字に対する要求が高まりつつある。
【0003】以下に従来の画像定着方法及び画像定着装
置について説明する。図4は従来の画像定着装置を用い
た画像形成装置の要部構成図である。
【0004】図4において、感光体101は無端ベルト
状のポリエチレンテレフタレート(PET)等を基材と
し、その外周面上にセレン(Se)あるいは有機光導電
体(OPC)等の感光性受容層が薄層上に塗布されてい
る。そして、駆動ローラ103と従動ローラ104とに
架け渡されて矢印A方向に回転する。中間転写体102
は無端ベルト状に形成されており、駆動ローラ107と
従動ローラ108及び109とに架け渡されて矢印B方
向に回転する。
【0005】中間転写体102の内面側には転写ローラ
105が配置されており、この転写ローラ105の押圧
力によって中間転写体102の表面と感光体101の表
面とが接触している。また、転写ローラ106は、中間
転写体102の表面上に形成されたトナー像を印字用紙
130に転写するために設けられており、転写時以外は
中間転写体102から離れている。
【0006】感光体101の垂直面には現像器110
Y、110M、110C及び110Bが対向して配設さ
れており、それぞれイエロー、マゼンタ、シアン及びブ
ラックのカラーのトナーを収容している。また、現像器
110Y、110M、110C及び110Bの下方には
画像定着装置200が配置されている。
【0007】図5は従来の画像定着方法を用いた画像定
着装置200の要部構成図である。加熱ローラ112
は、金属製ローラの表面にシリコンゴム等を薄く被覆し
て形成されており、内部にはヒータ113が設けられて
いる。この加熱ローラ112は、側壁(図示せず)に回
転自在に枢支されており、駆動源(図示せず)によって
回転する。加圧ローラ114はゴム製のローラ表面にふ
っ素樹脂皮膜を有しており、付勢部材(図示せず)によ
って加熱ローラ112に圧接されている。
【0008】加熱ローラ112の表面には、加熱ローラ
112の表面温度を検知する温度検知器115が取り付
けられている。温度制御部116は、温度検知器115
の検知温度に基づいてヒータ113の出力をヒータドラ
イバ117で調整することにより加熱ローラ112の表
面温度を一定温度に保つ。
【0009】タンク118はオイル119を収容してい
る。また、ポンプ121は、タンク118内のオイル1
19をオイル供給フェルト122へ汲み上げる。オイル
供給フェルト122はオイルを拡散させ、オイル塗布ロ
ーラ120の全長にわたって均一にオイル119を供給
する。オイル塗布ローラ120はゴム製ローラであり、
加熱ローラ112の表面にオイル119を塗布する。オ
イル規制ブレード123はふっ素ゴム製であり、加熱ロ
ーラ112表面の余分なオイルを除去してオイルの薄層
を形成する。除去されたオイル119はオイル受け12
4を通してタンク118に回収される。
【0010】以上のように構成された従来の画像形成装
置について、以下その動作を説明する。図4において、
印字が開始され、露光手段(図示せず)によって感光体
101上にイエローの成分に対応する潜像が書き込まれ
る。この潜像はイエローのトナーを収容した現像器11
0Yによって顕画化される。顕画化されたトナー像は、
電圧が印加された転写ローラ105によって中間転写体
102に転写される。
【0011】同様にして、感光体101の表面上に形成
されたマゼンタ、シアン及びブラックのトナー像も中間
転写体102上に重ね合わせるように転写され、中間転
写体102の表面上に1つの合成トナー像が形成され
る。
【0012】この合成トナー像は、電圧が印加された転
写ローラ106によって印字用紙130に転写され、加
熱ローラ112と加圧ローラ114との間に形成される
ニップ部を通過する。このとき、表面温度が制御温度に
設定された加熱ローラ112によって合成トナー像は溶
融され、同時に加熱ローラ112と加圧ローラ114と
に圧接されることによって印字用紙130に定着され
る。
【0013】タンク118内のオイル119は、ポンプ
121によりオイル供給フェルト122上へ搬送され、
オイル塗布ローラ120に供給され、加熱ローラ112
に塗布される。加熱ローラ112上のオイルはオイル規
制ブレード123によって薄層化され、トナー離型層を
形成し、溶融したトナーの加熱ローラ112へのオフセ
ットを防ぐ。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の画像定着方法及び画像定着装置では、加熱ローラ1
12と加圧ローラ114間に形成されるニップが2mmか
ら10mm程度と狭く、加熱時間が短いので、定着に必要
な熱をトナーに供給するには加熱ローラの表面温度を高
くしなければならなかった。ところが、表面温度が高い
と加熱ローラ表面近傍の溶融トナーの粘度が低くなるの
でオフセットが起こりやすくなる。
【0015】そのために、加熱ローラ112へのオイル
の塗布量は、印字用紙1枚当り10から100mg程度と
多量に必要で、オイル塗布機構が複雑になり、装置の大
型化とメンテナンスの複雑化という問題点を有してい
る。
【0016】また、印字用紙に残留するオイルによるし
み、べたつき及び印字用紙のファクシミリ等への通紙時
の送りローラへ付着するオイルに起因するすべりによる
用紙送り精度の低下という問題点を有している。
【0017】さらに、近年の高速印字の要求によって印
字速度を増加させると、印字速度に比例して加熱時間が
短くなるので、定着に必要な熱をトナーに十分に供給で
きなくなり、定着性能が低下するという問題点を有して
いる。
【0018】一方、上記の問題点のうち、多量のオイル
塗布による問題点を解決する方法として、特開平4―2
73274号公報記載の画像定着装置が知られている。
図6は特開平4―273274号公報に記載された画像
定着装置の要部構成図である。
【0019】加熱定着ローラaと支持ローラbとの間に
掛け渡した定着ベルトcを加熱定着ローラaに対して下
方から押圧する加圧ローラdを設け、定着ベルトcと加
圧ローラd間にニップ部を構成している。そして、ニッ
プ部にてトナー像を定着した後、印字用紙eをガイドf
上に送り、冷却装置gにより冷却しつつ定着ベルトcと
共に搬送し、冷却後に印字用紙eを加熱定着ベルトcか
ら分離する。これにより、多量のオイルを塗布しなくて
もオフセットが起こらず、十分な定着性能が得られる。
【0020】しかしながら特開平4―273274号公
報記載の画像定着装置では、ニップが狭く、加熱時間が
短いので、印字速度が速くなると定着に必要な熱をトナ
ーに供給できなくなり、十分な定着性能が得られなくな
るという上記の問題点を有している。
【0021】また、従来の他の例として特開平6―31
8001号公報記載の画像定着装置が知られている。図
7は特開平6―318001号公報記載の画像定着装置
の要部構成図である。
【0022】加熱ローラhと定着ローラi間に掛け渡し
た定着ベルトjを定着ローラiに対して下方から押圧す
る加圧ローラkを設け、定着ベルトjと加圧ローラk間
にニップ部を構成している。さらに、加熱ローラhとニ
ップ部間における定着ベルトの下方の近接位置に印字用
紙支持体lを設け、印字用紙mが印字用紙支持体l部を
通過する時に、印字用紙上のトナー像を定着ベルトjか
らの輻射熱によって予熱する。さらに、トナー像はニッ
プ部において定着ベルトjから加熱されて印字用紙mに
定着される。定着ベルトjは熱容量が小さいためにニッ
プ部で冷却される。
【0023】この画像定着装置では、トナー像が定着ベ
ルトjからの輻射熱によって予熱されるので、ニップ部
の温度が低い状態で定着可能であり、またニップ部での
定着ベルトjの冷却によってトナーとの分離性が良くな
るので、多量のオイルを塗布しなくてもオフセットが起
こらず、十分な定着性能が得られる。
【0024】しかしながら、輻射による加熱効率は低い
ので、印字速度が速くなると印字用紙mが印字用紙支持
体l部を通過する時の予熱効果がなくなり、同時にニッ
プ部での加熱時間が短くなるので定着に必要な熱をトナ
ーに供給できなくなり、十分な定着性能が得られなくな
るという上記の問題点を有している。
【0025】本発明は、多量のオイル塗布の必要がな
く、印字速度が速い場合にも十分な定着性能が得られる
画像定着装置及び画像定着方法を提供することを目的と
する。
【0026】
【課題を解決するための手段】本発明に係る画像定着装
置は、記録媒体の表面に形成された未定着のトナー像を
加熱定着する画像定着装置であって、第1および第2の
ローラに掛け渡され、記録媒体に接触して記録媒体を加
熱する無端ベルト状の加熱体と、加熱体を加熱する加熱
手段と、第1のローラと第2のローラとの間の加熱体の
平面部のうち、上方側の平面部の表面に記録媒体を安定
して接触させる案内手段を備え、記録媒体を第1のロー
ラ側から第2のローラ側へ移動させながら加熱すること
でトナー像を定着させるものである。
【0027】本発明に係る画像定着方法は、記録媒体の
表面に形成された未定着のトナー像を加熱定着させる画
像定着方法であって、第1および第2のローラに掛け渡
された加熱された無端ベルト状の加熱体の平面部のう
ち、上方側の平面部の表面に記録媒体を安定して接触さ
せる案内手段を通して記録媒体を第1のローラ側から第
2のローラ側へ移動させながら加熱することによってト
ナー像を定着させるものである。
【0028】本発明に係る画像定着装置および画像定着
方法においては、案内手段に案内された記録媒体が第1
のローラと第2のローラの間の加熱体上を搬送されつつ
加熱体から熱を受け取ることによって加熱時間が長くな
り、これによって低温度で記録媒体にトナー像を十分に
定着させることができる。したがって、高速印字の場合
にも十分な定着性能を得ることができる。加えて、オフ
セット防止のためのオイルの供給を低減し、オイルのし
みやべたつきの発生を抑制し、記録媒体の搬送精度の低
下を防止することができる。
【0029】
【発明の実施の形態】請求項1の発明に係る画像定着装
置は、記録媒体の表面に形成された未定着のトナー像を
加熱定着する画像定着装置であって、第1および第2の
ローラに掛け渡され、記録媒体に接触して記録媒体を加
熱する無端ベルト状の加熱体と、加熱体を加熱する加熱
手段と、第1のローラと第2のローラとの間の加熱体の
平面部のうち、上方側の平面部の表面に記録媒体を安定
して接触させる案内手段を備え、記録媒体を第1のロー
ラ側から第2のローラ側へ移動させながら加熱すること
によってトナー像を定着させるものである。
【0030】これにより、印字速度を速めた場合でも、
記録媒体へ十分に熱を伝達することが可能となり、トナ
ー像の定着性能を十分に確保することができる。
【0031】請求項2の発明に係る画像定着装置は、請
求項1の発明に係る画像定着装置の構成において、加熱
手段が、第1のローラに設けられたヒータを有するもの
である。
【0032】これにより、第1のローラと第2のローラ
間を回動する無端ベルト状の加熱体に対して、その回動
動作を阻害すること無く所定の温度に加熱することがで
きる。
【0033】請求項3の発明に係る画像定着装置は、請
求項1または請求項2の発明に係る画像定着装置の構成
において、案内手段が、第1のローラと第2のローラと
の間に掛け渡された加熱体の上方側の平面部表面に沿っ
て配置され、記録媒体を加熱体に押圧する押圧ローラを
含むものである。
【0034】これにより、加熱体上を搬送される記録媒
体への加熱効率を向上し、低温度でトナー像の定着動作
を確実に行わせることができる。
【0035】請求項4の発明に係る画像定着方法は、記
録媒体の表面に形成された未定着のトナー像を加熱定着
させる画像定着方法であって、第1および第2のローラ
に掛け渡された加熱された無端ベルト状の加熱体の平面
部のうち、上方側の平面部の表面に記録媒体を安定して
接触させる案内手段を通して記録媒体を第1のローラ側
から第2のローラ側へ移動させながら加熱することによ
ってトナー像を定着させるものである。
【0036】これにより、印字速度を速めた場合でも、
記録媒体へ十分に熱を伝達することが可能となり、高速
印字の際のトナー像の定着性能を十分に確保することが
できる。
【0037】請求項5の発明に係る画像定着方法は、請
求項4の発明に係る画像定着方法の構成において、第1
のローラと第2のローラとの間に配置した押圧ローラに
よって記録媒体を加熱体に押圧しつつ記録媒体を第1の
ローラ側から第2のローラ側へ移動させるものである。
【0038】これにより、加熱体上を搬送される記録媒
体への加熱効率を向上し、トナー像の定着動作を確実に
行わせることができる。
【0039】以下、本発明の第1の実施の形態につい
て、図面を参照しながら説明する。図1は本発明の第1
の実施の形態における画像定着方法を用いた画像形成装
置の要部構成図である。ここで従来例と同じものについ
ては同じ符号を付与している。
【0040】図1において、感光体101は、無端ベル
ト状のポリエチレンテレフタレート(PET)等を基材
としてその外周面上にセレン(Se)あるいは有機光導
電体(OPC)等の感光性受容層が薄層上に塗布されて
おり、駆動ローラ103と従動ローラ104とに架け渡
されて矢印A方向に回転する。無端ベルト状の中間転写
体102は、駆動ローラ107と従動ローラ108及び
109とに架け渡されて矢印B方向に回転する。中間転
写体102の内面側には転写ローラ105が配置されて
おり、この転写ローラ105の押圧力によって中間転写
体102の表面と感光体101の表面とが接触してい
る。
【0041】また、転写ローラ106は中間転写体10
2の表面上に形成されたトナー像を印字用紙130に転
写するために設けられており、転写時以外は中間転写体
102から離れている。
【0042】感光体101の水平面には現像器110
Y、110M、110C及び110Bが対向して配設さ
れており、それぞれイエロー、マゼンタ、シアン及びブ
ラックのカラーのトナーを収容している。また、現像器
110Y、110M、110C及び110Bの上方には
画像定着装置300が配置されている。
【0043】図2は、本発明の第1の実施の形態におけ
る画像定着方法を用いた画像定着装置300の要部構成
図である。画像定着装置300は、加熱ローラ1、加熱
体3、駆動ローラ4、温度検知器5、温度制御部6、ヒ
ータドライバ7および案内ローラ8を備える。
【0044】加熱ローラ1は金属製ローラからなり、内
部にはヒータ2が設けられている。加熱体3は無端ベル
ト状のニッケル等を基材として、その外周面上にシリコ
ンゴム等を薄く被覆して形成されており、駆動ローラ4
と加熱ローラ1とに架け渡されて矢印C方向に回転す
る。案内ローラ8はゴム製ローラであり、付勢部材(図
示せず)によって加熱体3に圧接されている。駆動ロー
ラ4は、加熱ローラ1の斜め上方に配置されている。こ
のため、加熱体3では、加熱ローラ1と駆動ローラ4と
の間に傾斜した平面部が構成され、この平面部の表面上
を案内ローラ8によって送り出される印字用紙130が
搬送される。
【0045】また、加熱体3の表面には、加熱体3の表
面温度を検知する温度検知器5が取り付けられている。
温度制御部6は、温度検知器5の検知温度に基づいてヒ
ータ2の出力をヒータドライバ7で調整することにより
加熱体3の表面温度を一定温度に保つ。
【0046】以上のように構成された画像形成装置につ
いて、以下その動作を説明する。図1において、印字が
開始され、露光手段(図示せず)によって感光体101
上にイエローの成分に対応する潜像が書き込まれる。こ
の潜像はイエローのトナーを収容した現像器110Yに
よって顕画化される。顕画化されたトナー像は、電圧が
印加された転写ローラ105によって中間転写体102
に転写される。同様にして、感光体101の表面上に形
成されたマゼンタ、シアン及びブラックのトナー像も中
間転写体102上に重ね合わせるように転写され、中間
転写体102の表面上に1つの合成トナー像が形成され
る。この合成トナー像は、電圧が印加された転写ローラ
106によって印字用紙130に転写される。
【0047】図2において、画像定着装置300に導か
れた印字用紙130は、案内ローラ8によってL1の位
置で加熱体3上に導かれ、合成トナー像が転写された面
と加熱体3とが接触した状態で加熱体3の平面部上を搬
送される。この間、印字用紙130は、加熱体3の表面
から加熱される。そして、L2の位置で加熱体3から離
れ、画像定着装置から排出される。このように、印字用
紙130の合成トナー像はL1からL2までの区間で加
熱溶融され、印字用紙130に定着される。
【0048】以上のように、本実施の形態によれば、印
字用紙130が加熱ローラ1から駆動ローラ4に至る加
熱体3の平面部を、トナー像の加熱区間となるように構
成したので、加熱時間を長くすることができ、このた
め、加熱体3の表面温度をそれ程高温にすることなく低
い表面温度でトナー像を定着させることができる。
【0049】また、加熱体3の表面温度を低く設定する
ことにより、加熱体表面近傍の溶融トナーの粘度が低く
ならず、これによってオフセットが起こりにくくなる。
それゆえ、加熱体の表面に塗布するオイルの量は印字用
紙1枚当り0から数mg以下の微量で十分となり、多量の
オイルを供給するための複雑なオイル塗布機構は必要な
い。
【0050】また、加熱区間が広く、十分な加熱時間を
取ることができるので、印字速度を速くしても定着に必
要な熱をトナー像に供給でき、十分な定着性能を得るこ
とができる。
【0051】次に、本発明の第2の実施の形態について
図面を参照しながら説明する。図3は本発明の第2の実
施の形態における画像定着方法を用いた画像定着装置の
要部構成図である。図3において図2の構成と異なるの
は、案内ローラ9および案内ローラ10を設けたことで
ある。案内ローラ9および案内ローラ10は、加熱体3
の回転方向に沿って案内ローラ8の下流側に配置され、
加熱体3に接する状態で保持されている。
【0052】画像定着装置300に導かれた印字用紙1
30は、案内ローラ8によってL1の位置で加熱体3上
に導かれ、合成トナー像が転写された面と加熱体3とが
接触した状態で傾斜した加熱体3の平面部上を搬送され
る。この間、印字用紙130は、加熱体3の表面から加
熱されるとともに、案内ローラ9および案内ローラ10
によって加熱体3に押圧される。そして、印字用紙13
0は、L2の位置で加熱体3から離れ、画像定着装置か
ら排出される。
【0053】このように、印字用紙130の合成トナー
像はL1からL2までの区間で加熱溶融され、印字用紙
130に定着される。しかも、加熱体3のL1からL2
の区間に配置した案内ローラ9および案内ローラ10に
よって印字用紙130と加熱体3との接触状態が安定す
ることにより、加熱体3からの熱の伝達効率が向上す
る。したがって、加熱体3を低温度に設定しても、トナ
ー像を印字用紙130に十分に定着させることができ
る。
【0054】なお、第1の実施の形態及び第2の実施の
形態において案内部材として案内ローラ8、9、10を
用いたが、印字用紙130を加熱体3の表面に押圧しつ
つ所定の区間接触させて搬送しうる形状であれば、他の
形状、たとえば板状の部材を用いても構わない。
【0055】
【発明の効果】以上のように、本発明によれば、案内手
段によって記録媒体が加熱体にスムーズかつ確実に接触
し、トナー像が長時間加熱されるので、低い表面温度の
加熱体で定着に必要な熱をトナー像に供給することがで
きる。そのため、印字速度を速めても十分な加熱時間を
取ることができ、高速印字に対して、十分な定着性能を
得ることができる。
【0056】また、加熱体の表面温度を低く設定するこ
とができるので、加熱体表面近傍の溶融トナーの粘度が
低くならず、オフセットが起こりにくくなる。これによ
って、オフセット防止のためのオイル量を低減し、オイ
ル塗布機構を不要、あるいは単純化することができる。
さらに、記録媒体に残留するオイルがほとんどないの
で、オイルによるしみ、べたつきが起こらず、ファクシ
ミリ等への通紙時に記録媒体の送り精度が低下しない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態における画像定着方
法を用いた画像形成装置の要部構成図
【図2】本発明の第1の実施の形態における画像定着方
法を用いた画像定着装置の要部構成図
【図3】本発明の第2の実施の形態における画像定着方
法を用いた画像定着装置の要部構成図
【図4】従来の画像定着装置を用いた画像形成装置の要
部構成図
【図5】従来の画像定着方法を用いた画像定着装置の要
部構成図
【図6】特開平4―273274号公報記載の画像定着
装置の要部構成図
【図7】特開平6―318001号公報記載の画像定着
装置の要部構成図
【符号の説明】
1 加熱ローラ 2 ヒータ 3 加熱体 4 駆動ローラ 8、9、10 案内ローラ 130 印字用紙
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 谷崎 淳一 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】記録媒体の表面に形成された未定着のトナ
    ー像を加熱定着する画像定着装置であって、第1および
    第2のローラに掛け渡され、前記記録媒体に接触して前
    記記録媒体を加熱する無端ベルト状の加熱体と、前記加
    熱体を加熱する加熱手段と、前記第1のローラと前記第
    2のローラとの間の前記加熱体の平面部のうち、上方側
    の前記平面部の表面に前記記録媒体を安定して接触させ
    る案内手段を備え、前記記録媒体を前記第1のローラ側
    から前記第2のローラ側へ移動させながら加熱すること
    によって前記トナー像を定着させることを特徴とする画
    像定着装置。
  2. 【請求項2】前記加熱手段は、前記第1のローラに設け
    られたヒータを有することを特徴とする請求項1記載の
    画像定着装置。
  3. 【請求項3】前記案内手段は、前記第1のローラと前記
    第2のローラとの間に掛け渡された前記加熱体の上方側
    の前記平面部表面に沿って配置され、前記記録媒体を前
    記加熱体に押圧する押圧ローラを含むことを特徴とする
    請求項1または2記載の画像定着装置。
  4. 【請求項4】記録媒体の表面に形成された未定着のトナ
    ー像を加熱定着させる画像定着方法であって、第1およ
    び第2のローラに掛け渡された加熱された無端ベルト状
    の加熱体の平面部のうち、上方側の前記平面部の表面に
    前記記録媒体を安定して接触させる案内手段を通して前
    記記録媒体を前記第1のローラ側から前記第2のローラ
    側へ移動させながら加熱することによって前記トナー像
    を定着させることを特徴とする画像定着方法。
  5. 【請求項5】前記第1のローラと前記第2のローラとの
    間に配置した押圧ローラを案内手段として前記記録媒体
    を前記加熱体に押圧しつつ前記記録媒体を前記第1のロ
    ーラ側から前記第2のローラ側へ移動させることを特徴
    とする請求項4記載の画像定着方法。
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