JPH10313416A - デジタルガンマ補正回路並びにそれを用いた液晶表示装置及び電子機器 - Google Patents

デジタルガンマ補正回路並びにそれを用いた液晶表示装置及び電子機器

Info

Publication number
JPH10313416A
JPH10313416A JP10078465A JP7846598A JPH10313416A JP H10313416 A JPH10313416 A JP H10313416A JP 10078465 A JP10078465 A JP 10078465A JP 7846598 A JP7846598 A JP 7846598A JP H10313416 A JPH10313416 A JP H10313416A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
gamma correction
data
digital
liquid crystal
correction circuit
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP10078465A
Other languages
English (en)
Inventor
Chiharu Kaburagi
千春 鏑木
Takashi Kurumisawa
孝 胡桃沢
Takahiro Sagawa
隆博 佐川
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Seiko Epson Corp
Original Assignee
Seiko Epson Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Seiko Epson Corp filed Critical Seiko Epson Corp
Priority to JP10078465A priority Critical patent/JPH10313416A/ja
Publication of JPH10313416A publication Critical patent/JPH10313416A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Picture Signal Circuits (AREA)
  • Transforming Electric Information Into Light Information (AREA)
  • Video Image Reproduction Devices For Color Tv Systems (AREA)
  • Liquid Crystal Display Device Control (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 CRT用のガンマ補正が施された画像データ
を、液晶表示部での印加電圧−透過率特性に基づいた画
像データにデジタルガンマ補正すること。 【解決手段】 CRT用のガンマ補正が施されたデジタ
ル画像データを、液晶表示部50R,50G,50Bで
の表示駆動に適したデジタル画像データに補正するデジ
タルガンマ補正回路は、第1のデジタルガンマ補正回路
24と、第2のデジタルガンマ補正回路32とを含む。
第1のデジタルガンマ補正回路24は、CRT用のガン
マ補正が施されたデジタル画像データに対して、CRT
用のガンマ補正が施される前のデジタル画像データに実
質的に戻すための補正を含む第1のガンマ補正を実施す
る。第2のデシタルガンマ補正回路32は、第1のガン
マ補正が実施される前又は後のデジタル画像データに対
して、液晶表示部での印加電圧−透過率特性に基づいた
第2のガンマ補正を実施する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、入力されたデジタ
ル画像データを、液晶表示部の印加電圧−透過率特性に
あったデジタル画像データに補正するデジタルガンマ補
正回路並びにそれを用いた液晶表示装置及び電子機器に
関する。さらに詳しくは、所定特性例えばCRT用ガン
マ補正が施された画像データを、液晶表示部の特性に合
わせて補正するガンマ補正に関する。
【0002】
【背景技術及び発明が解決しようとする課題】電子機器
の画像表示部は、従来の比較的大型なCRTに代わっ
て、薄型の液晶表示パネルが普及している。液晶表示パ
ネルは、図17に示すように印加電圧Vと透過率Tとの
関係で示されるT−V特性がリニアでない。特に、階調
値の低い黒レベル付近では、印加電圧Vの変化に対して
透過率Tの変化が少なくなっている。従って、黒レベル
付近では、画像データ(印加電圧V)の変化に対して階
調(光透過率T)の変化が少なく、この領域での解像度
が低下してしまう。これを補正して全領域で適正な解像
度とするように補正するのが、液晶表示装置でのガンマ
補正と呼ばれている。
【0003】一方、テレビ受像器を含むCRTにおいて
も、入力信号電圧と発光出力とがリニアにならないとい
う同様な現象があるため、例えばNTSC方式にて伝送
されるテレビ信号は、予め撮影カメラの段階などでCR
T用のガンマ補正が施されている。従って、CRTを用
いたテレビ受像器側ではガンマ補正が不要となる。
【0004】ここで、撮影カメラでのガンマ補正をデジ
タルで実施することは公知である。撮影カメラにて、直
線近似演算してガンマ補正する例が、特許第25428
64号、特開平8−32837号に開示されている。特
開平2−230873には、直線近似演算とメモリとを
併用して、撮影カメラにてデジタルガンマ補正すること
が開示されている。
【0005】ここで、テレビ信号に基づいて液晶表示パ
ネルに画像表示するには、CRT用のガンマ補正はかえ
って不要であり、最終的には液晶表示パネルのT−V特
性に合わせてガンマ補正を実施しなければなない。
【0006】液晶表示パネルをライトバルブとして用い
たプロジェクタにて、テレビ信号に基づいて画像表示す
る際に、ガンマ補正を実施することは、特開平8−18
6833号に開示されている。しかし、この公報には、
予めCRT用のガンマ補正がなされたテレビ信号につい
てのガンマ補正について明確な開示がなく、後段のガン
マ補正はアナログにて実施しているので、ガンマ補正回
路を含む液晶駆動回路のIC化ができなかった。
【0007】このアナログによるガンマ補正はダイオー
ドなどを用いて、図19に示すような1点折れのガンマ
補正特性により補正していた。
【0008】しかし、ダイオード個々にて特性がばらつ
くため、個々の液晶表示装置にて均一な特性のための調
整が煩雑となっていた。また、カラープロジェクタのよ
うに、R,G,Bで計3枚の液晶表示パネルを同一機器
内にて使用するものにあっては、その3枚の液晶表示パ
ネル間での調整も必要となり煩雑であった。
【0009】さらには、図19のように1点折れのガン
マ補正特性では、図17に示すT−V特性の黒レベル領
域しか補正できず、その黒レベル領域での補正も直線近
似による補正であるので、T−V特性に合った正確な補
正を確保するには自ずから限界が生じていた。
【0010】ここで、液晶表示に必要なデータ処理/液
晶駆動回路のうち、液晶表示駆動に特有の後段の液晶駆
動回路のみが、液晶表示パネルと一体化される液晶駆動
専用ボードに搭載されて液晶表示装置が構成されること
が好ましい。この液晶表示装置はプロジェクタ、パーソ
ナルコンピュータなどの種々の電子機器に供給され、回
路の汎用性が拡大するからである。また、こうすると、
液晶駆動専用ボード及び液晶表示パネルの一組での検査
が可能となる点で好ましい。これらの小型化を実現する
には、液晶表示専用ボード上の大部分の回路をIC化す
る必要がある。
【0011】本発明者等は、液晶表示パネルを用いたプ
ロジェクタ等の電子機器を開発するにあたり、個々の液
晶表示パネルに固有のガンマ補正が可能なガンマ補正回
路を含む液晶駆動回路であって、液晶駆動専用ボードに
搭載される液晶駆動回路のIC化を可能とし、その消費
電力を低減する開発目標の中で、ガンマ補正回路の改良
に挑んだ。
【0012】本発明の目的は、CRT用のガンマ補正等
の所定特性のガンマ補正が施された画像信号に、個々の
液晶表示パネル固有のT−V特性に合わせたガンマ補正
を含めたデータ処理全てをデジタル処理し、しかも、個
々の液晶表示パネル固有のT−V特性に合わせたガンマ
補正内容の調整が容易なデジタルガンマ補正回路を提供
することにある。
【0013】本発明の他の目的は、所定特性のガンマ補
正が施された画像信号に加えて、所定特性のガンマ補正
が施されていない画像信号にも対応して、個々の液晶表
示パネル固有のT−V特性に合わせたガンマ補正を実施
できるデジタルガンマ補正回路を提供することにある。
【0014】本発明のさらに他の目的は、デジタルガン
マ補正のためのメモリテーブルを用いて、液晶表示画面
でのコントラスト比又は輝度の調整を実現できるデジタ
ルガンマ補正回路を提供することにある。
【0015】本発明のさらに他の目的は、個々の液晶表
示パネル固有のT−V特性に合わせたガンマ補正のため
のメモリテーブルの記憶容量を極力抑えて、液晶表示専
用ボードに搭載される液晶駆動回路のIC化を可能とし
た液晶表示装置及び電子機器を提供することにある。
【0016】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、所定
特性のガンマ補正が施されたデジタル画像データを、液
晶表示部での表示駆動に適したデジタル画像データに補
正するデジタルガンマ補正回路において、所定特性のガ
ンマ補正が施されたデジタル画像データに対して、所定
特性のガンマ補正が施される前のデジタル画像データに
実質的に戻すための逆ガンマ補正を含む第1のデジタル
ガンマ補正を実施する第1のデジタルガンマ補正回路
と、前記所定特性のガンマ補正が実施される前又は後の
前記デジタル画像データに対して、前記液晶表示部での
印加電圧−透過率特性に基づいた第2のデジタルガンマ
補正を実施する第2のデジタルガンマ補正回路と、を有
することを特徴とする。
【0017】請求項1の発明によれば、第1のデジタル
ガンマ補正回路によりCRT用のガンマ補正等の所定特
性のガンマ補正が除去され、第2のデジタルガンマ補正
にて液晶パネル固有の印加電圧−透過率特性を補償する
ガンマ補正が実施される。第1のデジタルガンマ補正回
路では、個々の液晶パネルの特性を必ずしも考慮する必
要はなく、第2のデジタルガンマ補正回路と分離させて
その特性を決定できる。また、第2のデジタルガンマ補
正回路での補正データは、個々の液晶パネルの特性に合
わせて変更する場合が多いが、その変更が第1のデジタ
ルガンマ補正回路に必ずしも及ばずに、簡易に変更デー
タを求めることができる。
【0018】請求項2の発明は、前記第1のデジタルガ
ンマ補正回路が前記第2のデジタルガンマ補正回路の前
段側に配置され、所定特性のガンマ補正が施されていな
いデジタル画像データを、前記第1のデジタルガンマ補
正回路を経由させずに前記第2のデジタルガンマ補正回
路に導くバイパス線をさらに有することを特徴とする。
【0019】こうすると、CDROM出力、コンピュー
タ出力等リニアな特性の画像データを第2のデジタルガ
ンマ補正回路のみにより適正にガンマ補正することがで
きる。
【0020】請求項3の発明は、前記第1のデジタルガ
ンマ補正回路が、全階調領域に亘って補正用データを格
納した第1のメモリテーブルを有することを特徴とす
る。
【0021】この第1のガンマ補正では入力と出力とを
同一ビットとできるので、メモリ容量をさほど増大させ
ずに、メモリアクセスのみで容易にガンマ補正すること
ができる。
【0022】請求項4,5の発明は、前記第1のメモリ
テーブルに格納された補正データが、前記液晶表示部に
表示駆動される画像のコントラスト比調整又は輝度調整
時に変更されたコントラスト比調整データ又は輝度調整
データを含むことを特徴とする。
【0023】こうすると、全階調領域に亘るコントラス
ト比、輝度調整を第1のガンマ補正時に同時に実施する
ことができる。
【0024】請求項6〜請求項12は、第2のデジタル
ガンマ補正回路の各種構成を定義し、回路構成が簡単に
なり、あるいはメモリ容量を低減して、第2のデジタル
ガンマ補正回路をICに内蔵させることが可能となる。
【0025】請求項13,14は、上述のデジタルガン
マ補正回路を含む液晶表示装置及び電子機器を定義し、
これらの装置では液晶表示パネルの印加電圧−透過率特
性を補償した画質の優れた液晶表示が可能となる。
【0026】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
を参照して説明する。
【0027】(データ処理回路の全体説明)図1は、液
晶表示パネルを駆動するためのデータ処理/液晶表示駆
動回路を概略的に示すブロック図である。図1に示す本
実施例は、3枚の液晶表示パネルをそれぞれR,G,B
用のライトバルブとして用いたプロジェクタに適用した
ものである。なお、本実施例では、3枚の液晶表示パネ
ルを、TFTをスイッチング素子として用いたアクティ
ブマトリクス基板にて構成しているが、他の液晶表示基
板を用いることも可能である。
【0028】図1において、このプロジェクタの液晶表
示装置は、大別して、各色R,G,Bのデータ処理に共
用される信号処理用ボード10と、各色R,G,B毎に
設けられた液晶表示専用ボード30R,30G,30B
と、3枚のライトバルブとしてそれぞれ機能する液晶表
示パネル50R,50G,50Bと、を有する。
【0029】信号処理用ボード10は、本実施例の電子
機器であるプロジェクタ用の各種回路(図示せず)の
他、下記の機能を実現する素子、回路が搭載される全体
制御用ボードとすることもできる。まず、画像データの
入力端子として、NTSC,PALなどのアナログのテ
レビ信号を入力する第1の入力端子12と、コンピュー
タ出力、CDROM出力などのデジタルの画像信号を入
力する第2の入力端子14とを有する。ここで、第1の
入力端子12に入力されるアナログのテレビ信号は、C
RTの特性を考慮してガンマ補正が施されているが、第
2の入力端子14に入力されるデジタルの画像信号には
ガンマ補正は施されていない。なお、CCDカメラ出力
など、CRT用のガンマ補正が施されたデジタルの画像
信号を入力する他の端子を設けることも可能である。
【0030】第1の入力端子12にはADコンバータ1
6が接続され、テレビ信号をアナログ−デジタル変換す
る。さらに、ADコンバータ16にはデジタルデコーダ
18が接続されている。このデジタルデコーダ18
は、テレビ信号中の輝度信号Y及び色差信号U,Vを、
3色のR,G,B信号にデコードするものである。
【0031】デジタルデコーダ18の後段には、フレー
ムメモリ20が設けられている。第1の入力端子12を
介して入力されたデータは、ADコンバータ16、デジ
タルデコーダ18を介してフレームメモリ20内に、1
フレーム分書き込まれる。第2の入力端子14を介して
入力されてデジタルR,G,Bデータは、フレームメモ
リ20に直接書き込まれる。なお、液晶表示パネル50
R,50G,50Bにて飛び越し走査が実施される場合
には、1フレーム分のR,G,Bの各データが奇数ライ
ン、偶数ラインの順で、フレームメモリ20より、2フ
ィールドに分けて読み出される。
【0032】フレームメモリ20の後段には、スイッチ
22を介して一次ガンマ補正回路24が接続されてい
る。このスイッチ22は、フレームメモリ20からのデ
ータが、第1の入力端子12を介して入力されたデータ
であるとき、そのデータを一次ガンマ補正回路24に出
力させる。上述したCCDカメラ出力であるR,G,B
のデジタル画像データも、同様に一次ガンマ補正回路2
4に入力される。一方、フレームメモリ20からのデー
タが、第2の入力端子14を介して入力されたデータで
あるときには、スイッチ22はそのデータを一次ガンマ
補正回路24には導かず、バイパス線26を介して直接
に液晶表示専用ボード30R,30G,30Bに導く。
なお、一次ガンマ補正回路24の詳細については後述す
る。
【0033】次に、液晶表示専用ボード30Rと液晶表
示パネル50Rについて、図5を参照して説明する。図
5は、液晶表示専用ボード30Rに搭載される液晶駆動
用ICのブロック図を示し、他の色G,Bに関する液晶
駆動用ICの構成も、色Rの構成と同一である。
【0034】液晶表示専用ボード30Rには、二次ガン
マ補正回路32が設けられている。この二次ガンマ補正
回路32の詳細についても後述する。
【0035】二次ガンマ補正回路32の後段には、相展
開回路34が設けられている。この相展開回路34は、
液晶表示パネル50Rでの駆動周波数を下げるためにデ
ータの相展開を実施している。このために、図5に示す
ように、シフトレジスタ200と、ラッチ回路202と
を有する。図5では、説明の便宜上、N=4の場合の4
相展開を行う例となっている。この図5の相展開回路3
4の動作を、図16のタイミングチャートを参照して説
明する。
【0036】この相展開回路34には、図16のドット
クロックに対応して各画素のデータが時系列的に入力さ
れる。シフトレジスタ200からの出力としては、図1
6に示すと通り、R色データの出力線をN本に分け、第
1の出力線には0,0+N,0+2N,…の画素のデー
タを割り当て、第2の出力線は1,1+N,1+2N,
…の画素のデータを割り当て、同様に残りの2本の出力
線に画素のデータを割り当てて出力する。こうすると、
各出力線の画素のデータ時間は、元のデータ時間のN倍
とすることができる。これをN相展開と称する。このよ
うに、各画素のデータ時間が長くなるため、液晶表示パ
ネル50Rにてデータサンプリングする際のサンプリン
グ周波数が1/Nとなり、特に画素密度が高い液晶表示
パネルの時に、スイッチング素子の応答性に合わせたサ
ンプリング周波数とすることができる。なお、液晶表示
パネル50RがXGAと称される高画素密度のものであ
る場合、相展開を実施しないと、液晶表示パネルでのデ
ータサンプリング周波数は65MHzもの高周波数とな
り、TFTでは応答できない。そこで、N=12とした
12相展開を実施して、TFTにて応答できるサンプリ
ング周波数まで下げている。これよりも低画素密度であ
るVGA,SVGAの場合には、N=6とした6相展開
により、TFTにて応答可能なサンプリング周波数が得
られる。
【0037】本実施例では、4相展開の場合の4本の出
力線のデータを、ラッチ回路202にて同じタイミング
にてラッチしている。この結果、ラッチ回路202の出
力は図16に示す通りとなり、各出力線のデータの位相
が揃えられる。このラッチ回路202を設けずに、液晶
表示パネル50Rにて4本の出力線の各データを異なる
タイミング又は同じタイミングにてサンプリングしても
よい。
【0038】相展開回路34の後段には、極性反転回路
36が設けられている。この極性反転回路36は、液晶
表示パネル50Rの各画素の液晶に印加される電界の極
性をを所定の周期で反転させて極性反転駆動するために
設けられている。本実施例では、液晶表示パネルのスイ
ッチング素子をTFTにて構成しているため、TFT基
板と対向する基板に形成された共通電極の電位を基準と
して、画素に供給されるデータ電位の極性が反転されて
駆動される。
【0039】この極性反転のためのデジタルデータの処
理としては、デジタルデータの論理を反転させれば良
い。このために、極性反転回路36は、図5に示すよう
に、4本の出力線のデータ論理を反転させる4つのイン
バータ210A〜210Dと、反転前後の一方のデータ
を選択して出力する4つのセレクタ212A〜212D
を有する。一画素毎に極性反転駆動する場合には、例え
ば第1,第3のセレクタ212A,212Cにて反転前
のデータが選択され、第2,第4のセレクタ212B,
212Dにて反転後のデータが選択される。
【0040】極性反転回路36の後段には、4つのコン
バータ38A〜38Dを有するDAコンバータ38が設
けられ、相展開されたNラインの極性反転データをそれ
ぞれデジタル−アナログ変換する。このアナログ信号
が、液晶表示駆動ICの出力となる。
【0041】なお、液晶表示駆動ICにはタイミング発
生回路220が設けられ、上述の相展開回路34,極性
反転回路36及びDAコンバータ38にて必要なタイミ
ング信号が、画像同期信号に基づいて発生される。
【0042】液晶表示専用ボード30Rには、図1に示
すように、さらに増幅器40とバッファ42とが設けら
れている。増幅器例えばオペアンプ40にて正、負の極
性反転駆動に対応したバイアス電圧が重畳されたデータ
は、バッファ42を介して、液晶表示パネル50Rに供
給され、このデータに基づいて液晶表示パネル50Rが
所定の1ドット又は1ライン毎などの所定周期毎に極性
反転駆動される。
【0043】(一次ガンマ補正と二次ガンマ補正との関
係)本実施例では、ガンマ補正を2回に分けて実施して
いる。最初に実施されるガンマ補正を一次ガンマ補正と
称し、2回目の補正を二次ガンマ補正と称する。ただ
し、本実施例ではいずれもデジタル補正であるので、補
正順序を逆にしても同じ結果が得られる。しかし、本実
施例のように、液晶表示専用ボード30R,30G,3
0B側に二次ガンマ補正回路32を搭載した方が、後述
する液晶表示パネルの調整工程が簡便となり、液晶表示
専用ボードに搭載される回路のIC化が可能となる。
【0044】ここで、本実施例の一次ガンマ補正は、主
としてCRT用ガンマ補正が施された画像データを、C
RT用ガンマ補正前の元のデータに戻す逆ガンマ補正を
施すことにある。従って、個々の液晶パネルの特性とは
本来無関係に補正データを決定でき、後述する二次ガン
マ補正とこの点が相違する。一次ガンマ補正にてCRT
用ガンマ補正の解除のみを目的とする場合であって、C
RT用ガンマ補正がなされていない画像データが入力さ
れた場合には、上述の通りバイパス線26を利用して、
一次ガンマ補正回路24を通過させる必要はなくなる。
これに代えて、例えば常にCRT用ガンマ補正が施され
た画像データが入力される場合には、一次ガンマ補正回
路24に、図17に示すT−V特性の一部の領域(例え
ば白レベル側)にあった補正などの他の機能を付加して
も良い。本実施例の一次ガンマ補正回路24はRAMテ
ーブルを用いるので、RAMテーブルに記憶される補正
データに、それら機能が付加されるのみで対応できる。
【0045】一方、二次ガンマ補正回路32は、図17
に示す個々の液晶表示パネルのT−V特性に合ったガン
マ補正を実施することを主目的としている。このT−V
特性は、液晶表示パネル毎に区々であるので、必ず調整
を要する点で一次ガンマ補正と相違する。このように、
個々の液晶表示パネルに合わせてガンマ補正データの変
更を要するので、変更の必要性が低いCRT用ガンマ補
正の解除を主目的とする補正(一次ガンマ補正)とは別
個に、変更の必要性の高い補正内容を二次ガンマ補正と
して実施している。しかも、この二次ガンマ補正回路3
2を液晶表示専用ボートに搭載して、表示パネルと一体
の構成とすることで、調整工程が簡便となる。さらに、
このように変更の必要性の高い二次ガンマ補正を、一次
ガンマ補正とは別個に実施することで、二次ガンマ補正
データの変更の際の演算が単純化されるので、精度の高
い補正を実施することができる。
【0046】(一次ガンマ補正回路の説明)次に、一次
ガンマ補正回路24の詳細について、図2を参照して説
明する。
【0047】図2は、一次ガンマ補正回路24にて実施
される一次ガンマ補正の変換特性の一例を示し、横軸に
入力データを、縦軸に出力データをそれぞれ256階調
(8ビット)で表している。この一次ガンマ補正の目的
は上述の通り、第1の入力端子を介して入力されたテレ
ビ信号に施されたCRT用のガンマ補正(図2の一点鎖
線)が施されているため、これに図2の実線の一次ガン
マ補正(逆ガンマ補正)を施して、CRT用ガンマ補正
前の元のデータ(図2の破線で示すリニアな特性)に実
質的に戻すことにある。
【0048】この一次ガンマ補正回路24は、入力され
た画像データに基づいてアドレス指定される補正データ
を記憶したRAMにて構成される。すなわち、図2の横
軸上のデータXが入力されると、この入力データXに従
って発生したアドレスと対応付けて予め記憶されたデー
タYが、RAMより読み出されて、一次ガンマ補正が実
施される。これにより、一次ガンマ補正後の画像データ
は、図2に破線で示すようにほぼリニアな特性となる。
【0049】ここで、一次ガンマ補正回路24を、信号
処理用ボード10に搭載した理由は下記の通りである。
すなわち、一次ガンマ補正の目的が上述の通りであるの
で、この一次ガンマ補正は、液晶表示パネルの特性とは
本来無関係に実施でき、個々の液晶パネルの特性を無視
して生産、検査しておくことが可能であるからである。
【0050】ただし、本実施例では、信号処理用ボード
10と3つの液晶表示用ボード30R,G,Bとを電気
的に接続した後に、個々の液晶表示パネル50R,G,
Bの特性との関係で、一次ガンマ補正回路24を構成す
るRAMテーブルのデータを書換可能としている。この
RAMのデータ書換は、装置の出荷前の工場での調整工
程にて実施できるほか、ユーザが操作部を操作して行う
ようにしても良い。このRAMのデータ書換については
後述する。
【0051】(二次ガンマ補正回路の説明)図1に示す
二次ガンマ補正回路32の一例を、図5に示す。また、
図5に示す二次ガンマ補正回路にて実施される二次ガン
マ補正の補正特性を図6に示す。図6の補正特性では、
主として入力デジタル画像データの低階調側すなわち黒
レベル側のT−V特性を補償するようになっている。こ
のため、黒レベル付近以外の領域のガンマ補正の機能
を、一次ガンマ補正回路24にて持たせることも可能で
ある。
【0052】また図6は、横軸に256階調(8ビッ
ト)の入力データを、縦軸に512階調(9ビット)の
出力データをそれぞれ表している。このように、二次ガ
ンマ補正では、入力データのビット数よりも大きなビッ
ト数にて出力することで、変化率の少ない領域でも異な
る階調を表現できるようにしている。今回は、入力デー
タに対して出力データの階調数を2倍の512階調とし
たが、必要に応じて4倍の1024階調などにすること
も可能である。
【0053】なお、出力データのビット数を入力データ
のビット数の整数倍とすると、もしこの出力データの全
てを一次ガンマ補正と同様にRAMに格納するとすれ
ば、そのRAMの容量が増大し、消費電力が増大してR
AMをICに内蔵することは困難となる。そこで、本実
施例では、下記の通り、図6の領域Aのみの出力データ
をRAMに格納させ、その容量を少なくしている。
【0054】図5において、この二次ガンマ補正回路3
2は、大別して、図6のハッチング部の領域Aの二次ガ
ンマ補正に用いられるRAMを用いた補正部32Aと、
図6のそれ以外の領域Bの二次ガンマ補正に用いられる
直線近似補正演算部32Bとを有する。ここで、図6の
領域Bの直線はY=a・X+bで表され、aを傾きデー
タと称し、X=0の時のYの値bをオフセットデータと
称する。また、領域A,Bの境界に位置する入力データ
cを境界データと称する。
【0055】この二次ガンマ補正回路32は、図5に示
すとおり、領域Aでの二次ガンマ補正を実施するための
補正部32Aとして、アドレス発生部100と、RAM
102とを有する。アドレス発生部100は、入力され
た画像データXに基づいてアドレスを発生し、そのアド
レスと対応するRAM102内の補正データYが読み出
される。アドレス発生部100には境界データcが入力
されるので、境界データcよりも大きい値の画像データ
が入力される場合には、アドレス発生部100よりアド
レスが発生することはない。従って、この場合にはRA
M102にアクセスされず、その分消費電力を低減でき
る。
【0056】一方、図6の領域Bでの二次ガンマ補正を
実施する直線近似補正演算部32Bとして、入力画像デ
ータをビットシフトさせる例えば3つのビットシフタ1
04A,104B,104Cと、設定される傾きデータ
aに基づいて、少なくとも一つのビットシフタ出力を選
択する第1セレクタ106と、第1セレクタ106の出
力にオフセットデータbを加算して、Y=a・X+bを
演算する加算器108とを有する。なお、この加算器1
08は必要により減算も可能な演算器にて構成できる。
【0057】ビットシフタ104Aは、入力画像データ
Xを上位側に1ビットシフトさせて、2・Xの値を出力
する。ビットシフタ104Bは、入力画像データXを下
位側に1ビットシフトさせて、(1/2)・Xの値を出
力する。ビットシフタ104Cは、入力画像データXを
下位側に2ビットシフトさせて、(1/4)・Xの値を
出力する。
【0058】第1セレクタ106では、傾きデータaが
“1/4”,“1/2”,“3/4”,“2”,“2+
1/4”,“2+3/4”であるときに、ビットシフタ
104A〜104Cのうちの対応する一又は複数の出力
を選択する。
【0059】領域判断部110は、入力画像データの値
と境界データcとを比較し、X≦cであれば領域Aと判
断し、X>cであれば領域Bであると判断する。この領
域判断部110での判断結果に基づいて、第2セレクタ
112は、領域Aの時にはRAM102の出力を選択
し、領域Bの時には加算器108の出力を選択して出力
する。
【0060】本実施例では、図6の印加電圧−透過率の
変化率が一様でない領域Aは、RAM102を用い、印
加電圧−透過率の変化率がほぼ一定で直線に近い特性と
なる領域Bでは、直線近似演算にて補正データを得てい
る。この二次ガンマ補正の目的は、液晶表示パネルの印
加電圧Vと光透過率Tとの相関を示す図17のT−Vカ
ーブが、階調値の低い黒レベル付近の領域では、印加電
圧の変化に対して透過率の変化が少なく、これに起因し
て生ずる黒レベル付近の領域での解像度の低下を防止す
ることにある。このために、本実施例では、領域Aの補
正データのみをRAM102に格納しているので、RA
M102の容量を小さくして消費電力を少なくし、RA
M102をICに内蔵させることができる。
【0061】(二次ガンマ補正データの変更について)
個々の液晶表示パネルの特性はそれぞれ異なるため、少
なくとも工場用での出荷前に、個々の液晶表示パネルの
特性に合わせて、ガンマ補正データを調整する必要があ
る。このために、図7に示すように、調整のためのデー
タを入力する操作部300と、個々のパネルのT−V特
性が記憶される記憶部例えばPROM302と、操作入
力部300及びPROM302からの情報に基づいて、
種々の調整データを演算して求めるCPU304とを有
する。なお、これら操作入力部300、PROM302
及びCPU304は、このような調整を工場出荷段階で
のみ可能とする場合には工場に設置された調整用機器に
内蔵され、ユーザが調整可能である場合には全体制御用
基板10、液晶表示用基板30Rあるいはそれ以外の内
蔵基板に搭載される。それらの動作について、場合分け
して説明する。
【0062】この装置の工場出荷前の調整工程では、個
々の液晶表示パネル50R,50G,50BのT−V特
性が測定され、それぞれPROM302に記憶される。
その後、所定のパターンを液晶表示パネル50R,50
G,50Bに表示して、該パネル上あるいはR,G,B
が合成されたプロジェクタスクリーン上にて、例えば目
視にてそれを観察して検査する。
【0063】この検査の結果、図6の領域Aでの二次ガ
ンマ補正データを変更するには、RAM102の内容及
び直線近似演算部に供給されるデータa,b,cを変更
すればよい。例えば、図6の領域Aの階調度を上げる指
令及びその量が操作入力部300の例えば回転ノブを介
して入力された場合について説明する。この場合、CP
U304は、PROM302内のT−V特性に基づい
て、第2のガンマ補正部32内のRAM102の補正デ
ータを演算し、その演算結果に基づいてRAM102内
の補正データを書き換える。また、CPU304は、領
域Aの補正データの変更に伴って、領域Bの補正データ
も変更する。この変更は、傾きデータaとオフセットデ
ータbとを変更設定することで行われる。さらに、領域
A,Bの境界位置を、操作入力部300からの指令に基
づき変更することも可能であり、この場合CPU304
が境界データcを変更すればよい。
【0064】(一次ガンマ補正データの変更について)
本実施例では、画面全体に関する一次ガンマ補正データ
を変更することで、画面全体に及ぶコントラスト比及び
輝度調整を可能としている。
【0065】このコントラスト比の調整は、操作入力部
300のコントラスト比調整用の例えば回転ノブを操作
することで実施される。例えば、図3の実線の一次ガン
マ補正特性から、それよりも傾きの大きな図3の破線の
一次ガンマ補正特性に変更できる。このように、一次ガ
ンマ補正回路24内のRAMテーブルの補正データを、
コントラスト比調整データを含むように書き換えること
で、コントラスト比が大きくなる。
【0066】一方、輝度調整は、操作入力部300の輝
度調整用の例えば回転ノブを操作することで実施され
る。例えば、図4の実線の一次ガンマ補正特性の傾きを
維持したまま、図4の破線の一次ガンマ特性になるよう
に全体をシフトさせることができる。このように、一次
ガンマ補正回路24を構成するRAMの補正データを、
輝度調整用データを含むように書き換えることで、画面
全体の輝度が低くなる。
【0067】このように、画面全体のコントラスト比、
輝度を調整するには、一部の領域の補正データを記憶し
た二次ガンマ補正用RAMテーブル102でなく、全領
域に関する一次ガンマ補正データを記憶した一次ガンマ
補正用RAMテーブルの内容を書き換えることで容易に
対応できる。
【0068】(二次ガンマ補正回路の第1変形例につい
て)図8に、二次ガンマ補正回路の他の例を示してい
る。図8の二次ガンマ補正回路が図5の回路と機能上相
違する点は、図9(A)に示すように、領域Bにて異な
る複数種例えば3本の直線を用いた直線近似演算を実施
している点である。
【0069】ここで、液晶表示パネルの実際のT−V特
性が図17の通りであった場合、理想的な二次ガンマ補
正特性は図18に示す通りとなる。従って、図6の二次
ガンマ補正特性よりも、図9(A)の二次ガンマ補正特
性の方が、理想に近い特性となる。
【0070】このために、図8の二次ガンマ補正回路
は、複数の直線近似区間の境界データc,f及びiと、
入力画像データXとを比較し、入力画像データXがいず
れの直線近似区間に属するかを判定するコンパレータ1
20を有している。なお、図8の回路構成例では、図5
の回路構成例との比較を明瞭にするために、コンパレー
タ120を新たに追加している。ただし、このコンパレ
ータ120は、入力画像データXの領域判断を行う点
で、領域判断部110の機能と同じである。従って、境
界データc,f及びiを領域判断部110に入力させれ
ば、領域判断部110にてコンパレータ120の機能を
兼用できる。この場合コンパレータ120が不要とな
り、コンパレータ120は広義の領域判断部110の機
能の一部を実現する回路として把握できる。
【0071】図8の二次ガンマ補正回路はさらに、各直
線ついての傾きデータa,dおよびgと、オフセットデ
ータb,e及びhを格納したレジスタ122を有する。
このレジスタ122からは、コンパレータ120にて判
定された直線近似区間と対応する傾きデータ及びオフセ
ットデータが出力される。例えば、c<X≦fであると
コンパレータ120に判定された場合、レジスタ122
からは直線Y=a・X+bの直線の傾きデータaとオフ
セットデータbとが出力される。
【0072】図8の第1セレクタ106は、レジスタ1
22からの傾きデータに基づいて、第1〜第3のビット
シフタ104A〜104Cの一又は複数の出力を選択し
て出力する。図8の加算器108は、レジスタ122か
らのオフセットデータを加算または減算して、入力画像
データXが属する直線近似区間と対応する演算を実施す
ることになる。
【0073】(二次ガンマ補正回路の第2変形例につい
て)この実施例は、図8の回路を用い、図9(B)の二
次ガンマ補正特性に従って補正するものである。図9
(B)の二次ガンマ補正特性は、上述の図9(A)の二
次ガンマ補正特性よりも、白レベル付近を曲線で補正す
ることで、理想的な図18の二次ガンマ補正特性により
近づく利点がある。また、図9(B)の二次ガンマ補正
特性を利用することで、図17に示す白レベル側の曲率
の大きな低電圧駆動領域に向けて、図17に示す第1の
駆動範囲を第2の駆動範囲に拡大しても、その曲率に合
わせて補正できる利点がある。すなわち、直線近似では
実現できなかった範囲まで駆動範囲を拡大できる。この
ように、白レベル側の駆動範囲を拡大することで、透過
率の上限が広がってコントラスト比がさらに大きくな
る。これにより、バックライトのパワーを落としても以
前と同じ明るさが確保でき、その分消費電力を低減でき
る効果がある。さらに、駆動電圧範囲が広がるため、一
階調あたりの電圧のきざみが広がり、S/N比が大きく
なる利点もある。
【0074】図9(B)の二次ガンマ補正特性にて補正
を実施にあたって、図9(B)の領域A,Bについて
は、図9(A)の二次ガンマ補正特性に従った上述の実
施例と同様にして実施できる。
【0075】本実施例では、図9(B)の白レベル側領
域Cについても、RAM102に補正データを格納して
いる。従って、図8の二次ガンマ補正回路の領域判断部
110にて、入力画像データXが、X>jであると判断
されると、アドレス発生部100より出力されるアドレ
ス指定に従って、図9(B)の領域Cの補正データが読
み出される。さらに、第2セレクタ112にてRAM1
02の出力が選択される。
【0076】なお、この実施例は、図9(B)のA,C
領域間のB領域にて、1本の直線を用いて直線近似する
二次ガンマ補正特性の場合にも適用できる。
【0077】(二次ガンマ補正回路の第3変形例につい
て)図10に、二次ガンマ補正回路のさらに他の変形例
を示している。図10の二次ガンマ補正回路は、図5の
RAM102の容量を少なくするために改良された回路
を示している。図10の回路では、図5の回路での二次
ガンマ補正特性と同様な特性を示す図11にて、領域A
内に基準直線Y’を想定し、図10のRAM102内に
は、基準直線Y’と最終補正データとの差分データのみ
を記憶するようにしている。このことを、図11の部分
拡大図である図12を用いて説明すると、領域A内の基
準直線Y’上のデータは直線近似演算で求めるととも
に、それに加算される差分データΔ1,Δ2…のみをR
AM102に記憶している。
【0078】このために、図10に示す二次ガンマ補正
回路では、例えば3つのビットシフタ104A〜104
Cと固定データの中から、基準直線Y’に一致するデー
タを選択する第3セレクタ130と、この第3セレクタ
130の出力とRAM102からの差分データとを加算
又は減算する加算器132とをさらに設けている。すな
わち、3つのビットシフタ104A〜104Cの出力
は、図11の領域Bでの直線近似演算に用いられると共
に、必要により領域A内の基準直線Y’を用いた直線近
似演算にも兼用される。第3セレクタ130に入力され
る固定データとは、基準直線Y’がX軸と平行すなわち
傾きが零の場合に単独で用いられ、あるいは3つのビッ
トシフタ104A〜104Cの演算結果に加算される基
準直線Y’のためのオフセットデータとして用いられ
る。
【0079】図10の回路によれば、入力画像データX
が図11の領域Aに属することが領域判断部110にて
判定されると、その判定信号が入力される第3セレクタ
130では、図11の基準直線Y’に一致するデータ
を、3つのビットシフタ104A〜104Bと固定デー
タとのうちの中から、いずれか一つ又は複数選択する。
また、その入力画像データXと対応してアドレス発生部
110にて発生するアドレスに基づいて、RAM102
より図12の差分データが出力される。これらは加算器
132にて加算され、この加算器132の出力が第2セ
レクタ112にて選択される。
【0080】このようにすると、差分データのビット数
が図5の場合の補正データのビット数より少なくなるの
で、図10のRAM102の容量は図5の場合に比べて
少なくて済む。
【0081】なお、領域Aに設定される基準直線Y’は
1本の場合に限らず、複数本設定することができる。こ
の場合、領域判断部110では、画像データXが、異な
る直線が用いられるいずれの直線近似区間に属するかを
判断し、その判断結果に基づいて第3セレクタ130に
て対応する基準直線にあったデータを上記と同様にして
選択すればよい。
【0082】さらにこの実施例は、図9(A)(B)に
示すガンマ補正データを求める実施例にも適用できる。
【0083】(二次ガンマ補正回路の第4変形例につい
て)この実施例は、例えば入力デジタル画像データの全
階調範囲に亘って二次ガンマ補正をRAMを用いて直線
近似にて実施し、しかもRAMの容量を低減するもので
ある。本実施例の二次ガンマ補正回路を図13に、その
二次ガンマ補正特性を図14に示す。
【0084】図13において、この二次ガンマ補正回路
は、RAM140、レジスタアドレス発生部142、レ
ジスタ144及び加算器146を有する。
【0085】RAM140には、図14に基準補正デー
タD(0),D(4),D(8),…D(n),D(n
+4),…のみが格納されている。この基準補正データ
とは、入力画像データの2k(kは自然数)階調毎例え
ば4階調毎の補正データである。一直線に関して言え
ば、入力画像データの4階調範囲の各直線近似区間で
は、基準補正データが共用される。図14のnは4の倍
数の数であり、4の倍数の階調毎の基準データを、図1
4に示すように、D(0),D(4),D(8),…,
D(n),D(n+4),…と表している。
【0086】入力画像データの4階調毎にRAM140
から基準補正データが出力されればよいので、8ビット
の入力画像データの上位6ビットのみが、RAM140
のアドレスとして使用される。
【0087】レジスタ144には、図14に示す差分デ
ータΔ1,Δ2,Δ3,…,Δ15,…が格納される。
同一の直線に対する2k階調範囲の各直線近似区間で
は、2k−1個の差分データのみであり、例えば図14
の直線f1(X)の各直線近似区間では、差分データは
Δ1,Δ2,Δ3の3種類である。同様に、図14の直
線f2(X)の各直線近似区間では、差分データはΔ
7,Δ8,Δ9の3種類であり、図14の直線f3
(X)の各直線近似区間では、差分データはΔ13,Δ
14,Δ15の3種類である。また、本実施例では、直
線同士の境界点が、入力画像データの4階調毎の位置が
不一致となる例としている。従って、この境界点を含む
4階調範囲の直線近似区間でも独立した差分データが必
要となる。図14のΔ4,Δ5,Δ6の差分データと、
Δ10,Δ11,Δ12の差分データが、境界点を含む
4階調範囲の差分データとなる。なお、直線同士の境界
点が、入力画像データの4階調毎の位置と一致する場合
には、これらの差分データは不要となる。
【0088】このレジスタ144内の各種差分データを
読み出すために、レジスタアドレス発生部142が設け
られている。このレジスタアドレス発生部142は、8
ビットの入力画像データに基づき、対応する差分データ
を読み出すアドレスを発生する。なお、4の倍数となる
階調値の画像データに対応する差分データは存在しない
ため、このときにはレジスタアドレス発生部142から
はアドレスが発生しなし。そして、読み出された差分デ
ータは、加算器146にて、RAM140からの基準補
正データと加算又は減算され(図14は加算する場合の
例である)、これが二次ガンマ補正後の画像データとな
る。
【0089】次に、この二次ガンマ補正回路の動作につ
いて説明すると、例えば図14において、4の倍数とな
る階調値nの画像データが二次ガンマ補正回路に入力さ
れると、RAM140から基準補正データD(n)が読
み出される一方で、レジスタアドレス発生部142では
アドレスが発生しない。従って、加算器146から基準
補正データD(n)が出力される。階調値(n+1)の
画像データが二次ガンマ補正回路に入力されると、RA
M140から先と同じ基準補正データD(n)が読み出
され、レジスタアドレス発生部142でのアドレスに基
づいてレジスタ144から差分データΔ10が出力され
る。従って、加算器146からはD(n)+Δ10が出
力される。
【0090】このように、本実施例では二次ガンマ補正
を直線近似を用いて実施しながらも、上述の各実施例で
用いたビットシフトを要することなく、しかもRAM1
40、レジスタ144の記憶容量が低減している。しか
も、本実施例では各直線の傾きを固定設定するためのビ
ットシフトを用いてなく、各直線の傾きはRAM14
0、レジスタ144の記憶内容によってのみ決定できる
ので、直線の傾きの自由度が高まる。
【0091】なお、個々の基準補正データと対応する入
力画像データの階調値の間隔が、2k階調毎であると、
RAM140のアドレス指定を入力画像データの一部の
ビット数をそのまま用いて行うことができる点で好まし
い。この間隔は、4階調毎または8階調毎が最適であ
る。間隔を2階調毎とすると、基準補正データの種類が
多くなり、RAM140の容量が増大するからである。
間隔を16階調毎とすると、差分データの種類が増え、
レジスタ144の容量が増大してしまうからである。
【0092】さらにこの実施例は、図9(A)(B)の
領域Bのガンマ補正データを求める実施例にも適用でき
る。
【0093】(二次ガンマ補正回路の第5変形例につい
て)本実施例は図13の二次ガンマ補正回路の変形例で
あり、その回路構成が図15に示されている。図15に
おいて、RAM140及び加算器146は図13と同一
機能を有する。図13のレジスタアドレス発生部142
及びレジスタ144に代えて、図15の回路は下記の構
成を有している。
【0094】まず、傾きデータレジスタ150が設けら
れ、図14に示す各直線f1(x),f2(X),f3
(x),…の差分データのうち、境界点を含む直線近似
区間以外の区間での最小の差分データΔ1,Δ7,Δ1
3,…を、各直線の傾きデータ1,2,3…として記憶
している。
【0095】ここで、直線f1(X)の差分データΔ1
以外の他の差分データΔ2,Δ3について考察すると、 Δ2=2×Δ1 …(1) Δ3=Δ1+Δ2 …(2) となる。他の直線についても、差分データ間の関係は同
様である。
【0096】このことから、図15に示すように、最小
の差分データΔ1,Δ7,Δ13以外の他の差分データ
を演算する差分データ演算部152,154,156を
設けている。各差分データ演算部は共に同一の構成から
成り、傾きデータ(Δ1,Δ7又はΔ13)を2倍する
ためのビットシフタ160と、このビットシフタ160
の出力及び傾きデータを加算する加算器162とを有す
る。ビットシフタ162は上記の式(1)の演算を行
い、加算器162は上記の式(2)の演算を行う。
【0097】直線同士の境界付近の差分データΔ4〜Δ
6,Δ10〜Δ12は、境界近傍データレジスタ170
に格納されている。そして、差分データ演算部160,
162,164〜の各々3種類の差分データと、境界近
傍データレジスタ170からの差分データが入力され、
いずれか一つの差分データを選択するセレクタ172が
設けられている。
【0098】さらに、入力画像データと境界データとか
ら、セレクタ172にていずれか一つの差分データを選
択するためのセレクト信号を出力する領域判断部174
が設けられている。
【0099】この実施例においても、図13の実施例と
同様に、各直線の傾きをレジスタ150への記憶内容に
基づき設定できるので、直線近似に用いられる直線の傾
きの自由度が高まる。
【0100】さらにこの実施例は、図9(A)(B)の
領域Bのガンマ補正データを求める実施例にも適用でき
る。
【0101】(電子機器の説明)上述の実施例の液晶表
示装置を用いて構成される電子機器は、図20に示す表
示情報出力源1000、表示情報処理回路1002、表
示駆動回路1004、液晶パネルなどの表示パネル10
06、クロック発生回路1008及び電源回路1010
を含んで構成される。表示情報出力源1000は、RO
M、RAMなどのメモリ、テレビ信号を同調して出力す
る同調回路などを含んで構成され、クロック発生回路1
008からのクロックに基づいて、ビデオ信号などの表
示情報を出力する。表示情報処理回路1002は、クロ
ック発生回路1008からのクロックに基づいて表示情
報を処理して出力する。この表示情報処理回路1002
は、上述したデータ処理ボード10にて構成される。表
示駆動回路1004は、上述した液晶表示専用ボード3
0R,30G,30Bに加えて、走査側駆動回路及びデ
ータ側駆動回路を含んで構成され、液晶パネル1006
を表示駆動する。電源回路1010は、上述の各回路に
電力を供給する。
【0102】このような構成の電子機器として、図21
に示す液晶プロジェクタ、図22に示すマルチメディア
対応のパーソナルコンピュータ(PC)などを挙げるこ
とができる。
【0103】図21に示す液晶プロジェクタは、透過型
液晶パネルをライトバルブとして用いた投写型プロジェ
クタであり、例えば3板プリズム方式の光学系を用いて
いる。
【0104】図21において、プロジェクタ1100で
は、白色光源のランプユニット1102から射出された
投写光がライトガイド1104の内部で、複数のミラー
1106および2枚のダイクロイックミラー1108に
よってR、G、Bの3原色に分けられ、それぞれの色の
画像を表示する3枚の液晶パネル1110R、1110
Gおよび1110Bに導かれる。そして、それぞれの液
晶パネル1110R、1110Gおよび1110Bによ
って変調された光は、ダイクロイックプリズム1112
に3方向から入射される。ダイクロイックプリズム11
12では、レッドRおよびブルーBの光が90°曲げら
れ、グリーンGの光が直進するので各色の画像が合成さ
れ、投写レンズ1114を通してスクリーンなどにカラ
ー画像が投写される。
【0105】図22に示すパーソナルコンピュータ12
00は、キーボード1202を備えた本体部1204
と、液晶表示画面1206とを有する。
【0106】なお、本発明は上記実施例に限定されるも
のではなく、本発明の要旨の範囲内で種々の変形実施が
可能である。
【0107】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明をプロジョクタに適用した実施例であっ
て、液晶表示パネルを駆動するためのデータ処理/液晶
表示駆動回路のブロック図である。
【図2】一次ガンマ補正回路のRAMテーブルに記憶さ
れる一次ガンマ補正データの特性図である。
【図3】一次ガンマ補正回路のRAMテーブルに書き換
えられるコントラスト比調整用データを含む一次ガンマ
補正データを説明するための特性図である。
【図4】一次ガンマ補正回路のRAMテーブルに書き換
えられる輝度調整用データを含む一次ガンマ補正データ
を説明するための特性図である。
【図5】図1に示す液晶専用ボードに搭載される液晶表
示駆動ICのブロック図である。
【図6】図5に示す二次ガンマ補正回路のRAMテーブ
ルに記憶される二次ガンマ補正データの特性図である。
【図7】一次,二次ガンマ補正回路のRAMテーブル内
データを書き換えるための構成を示すブロック図であ
る。
【図8】複数本の直線を用いて直線近似演算を行う図5
の二次ガンマ補正回路の変形例を示すブロック図であ
る。
【図9】図9(A)(B)はそれぞれ、図8の回路にて
用いられる二次ガンマ補正特性を示す特性図である。
【図10】RAMに差分データのみ記憶させた図5の二
次ガンマ補正回路の変形例を示すブロック図である。
【図11】図10の回路にて用いられる二次ガンマ補正
特性を示す特性図である。
【図12】図11を部分的に拡大して差分データと基準
直線との関係を説明するための特性図である。
【図13】二次ガンマ補正のための直線近似をRAMと
レジスタを用いて実現した二次ガンマ補正回路の変形例
を示すブロック図である。
【図14】図13の回路の二次ガンマ補正特性を示す特
性図である。
【図15】図14の二次ガンマ補正特性を用いる他の二
次ガンマ補正回路のブロック図である。
【図16】図1、図5の相展開回路での動作を示すタイ
ミングチャートである。
【図17】液晶表示パネルの印加電圧−透過率(T−
V)特性を示す特性図である。
【図18】図17のT−V特性を補償するための理想的
な二次ガンマ補正特性を示す特性図である。
【図19】従来の1点折れの直線近似を用いたアナログ
ガンマ補正特性を示す特性図である。
【図20】本発明の電子機器のブロック図である。
【図21】本発明の電子機器の一例であるカラープロジ
ェクタの概略断面図である。
【図22】本発明の電子機器の一例であるパーソナルコ
ンピュータの概略斜視図である。
【符号の説明】
10 信号処理用ボード 12,14 入力端子 16 ADコンバータ 18 デジタルデコーダ 20 フレームメモリ 22 スイッチ 24 一次ガンマ補正回路(第1のデジタルガンマ補正
回路) 24 RAM(第1のメモリテーブル) 30R,30G,30G 液晶表示専用ボード 32 二次ガンマ補正回路(第2のデジタルガンマ補正
回路) 34 相展開回路 36 極性反転回路 38 DAコンバータ 40 増幅器 42 バッファ 50R,50G,50B 液晶表示パネル 100 アドレス発生部 102 RAM(第2のメモリテーブル) 104A〜104B ビットシフタ 106 第1セレクタ 108 加算器(第1の演算器) 110 領域判断部 112 第2セレクタ 120 コンパレータ 122 レジスタ 130 第3セレクタ 132 加算器(第2の演算器) 140 RAM(第2のメモリテーブル) 142 レジスタアドレス発生部 144 差分データレジスタ(第3のメモリテーブル) 146 加算器 150 傾きデータレジスタ(第3のメモリテーブル) 152 差分データ演算部 160 ビットシフタ 162 加算器 170 境界近傍データレジスタ 172 セレクタ 174 領域判断部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI H04N 9/31 H04N 9/31 Z

Claims (14)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 所定特性のガンマ補正が施されたデジタ
    ル画像データを、液晶表示部での表示駆動に適したデジ
    タル画像データに補正するデジタルガンマ補正回路にお
    いて、 前記所定特性のガンマ補正が施されたデジタル画像デー
    タに対して、前記所定特性のガンマ補正が施される前の
    デジタル画像データに実質的に戻すための逆ガンマ補正
    を含む第1のデジタルガンマ補正を実施する第1のデジ
    タルガンマ補正回路と、 前記所定特性のガンマ補正が実施される前又は後の前記
    デジタル画像データに対して、前記液晶表示部での印加
    電圧−透過率特性に基づいた第2のデジタルガンマ補正
    を実施する第2のデジタルガンマ補正回路と、 を有することを特徴とするデジタルガンマ補正回路。
  2. 【請求項2】 請求項1において、 前記第1のデジタルガンマ補正回路が前記第2のデジタ
    ルガンマ補正回路の前段側に配置され、 前記所定特性のガンマ補正が施されていないデジタル画
    像データを、前記第1のデジタルガンマ補正回路を経由
    させずに前記第2のデジタルガンマ補正回路に導くバイ
    パス線をさらに有することを特徴とするデジタルガンマ
    補正回路。
  3. 【請求項3】 請求項1において、 前記第1のデジタルガンマ補正回路は、全階調領域に亘
    って補正用データを格納した第1のメモリテーブルを有
    することを特徴とするデジタルガンマ補正回路。
  4. 【請求項4】 請求項3において、 前記第1のメモリテーブルに格納された補正データが、
    前記液晶表示部に表示駆動される画像のコントラスト比
    調整時に変更されたコントラスト比調整データを含むこ
    とを特徴とするデジタルガンマ補正回路。
  5. 【請求項5】 請求項3又は4において、 前記第1のメモリテーブルに格納された補正データが、
    前記液晶表示部に表示駆動される画像の輝度調整時に変
    更された輝度調整データを含むことを特徴とするデジタ
    ルガンマ補正回路。
  6. 【請求項6】 請求項1乃至5のいずれかにおいて、 前記第2のデジタルガンマ補正回路は、 前記第2のデジタルガンマ補正回路への入力デジタル画
    像データの階調値が、少なくとも低階調側の第1の領域
    とそれ以外の第2の領域とのいずれの領域に属するかを
    判断する領域判断部と、 前記第1の領域に属する前記入力デジタル画像データに
    対応した補正データを記憶し、前記入力デジタル画像デ
    ータに対応する補正データが読み出される第2のメモリ
    テーブルと、 前記第2の領域に属する前記入力デジタル画像データ
    を、所定の傾きとオフセットを持つ少なくとも一つの直
    線に従って直線近似演算して補正する直線近似演算部
    と、 を有することを特徴とするデジタルガンマ補正回路。
  7. 【請求項7】 請求項6において、 前記直線近似演算部は、 入力デジタル画像データをそれぞれビットシフトさせ
    て、前記入力デジタル画像データを2n又は1/2n(n
    は自然数)倍する複数のビットシフタと、 前記少なくとも一つの直線の傾きデータに従って、前記
    複数のビットシフタの出力から少なくも一つを選択して
    出力するセレクタと、 前記セレクタの出力に、前記少なくとも一つの直線のオ
    フセットデータを加算又は減算するする第1の演算器
    と、 を有することを特徴とするデジタルガンマ補正回路。
  8. 【請求項8】 請求項7において、 前記直線近似演算部は、前記第2の領域にて複数種の直
    線を用いて複数の直線近似区間毎に直線近似するもので
    あり、 前記直線近似演算部は、複数の傾きデータと、複数のオ
    フセットデータと、を記憶するレジスタをさらに有し、 前記領域判断部は、各直線近似区間の境界データと入力
    されたデジタル画像データとを比較し、前記レジスタよ
    り対応する前記直線近似区間の前記傾きデータ及びオフ
    セットデータを読み出し制御することを特徴とするデジ
    タルガンマ補正回路。
  9. 【請求項9】 請求項7又は8において、 前記第1の領域のガンマ補正データが、少なくとも一つ
    の基準直線上に位置する基準直線データと、前記少なく
    とも一つの基準直線データに加算又は減算される差分デ
    ータとに分割され、 前記第2のメモリテーブルは、前記差分データを記憶
    し、 前記直線近似演算部は、前記少なくとも一つの基準直線
    データを出力するように構成され、 前記第2のメモリテーブルから出力される前記差分デー
    タと、前記直線近似演算部より出力される前記基準直線
    データとを加算又は減算する第2の演算器をさらに設け
    たことを特徴とするデジタルガンマ補正回路。
  10. 【請求項10】 請求項1乃至5のいずれかにおいて、 前記第2のデジタルガンマ補正回路は、入力デジタル画
    像データを、複数の直線を用いた直線近似によりガンマ
    補正を実施する直線近似演算部を有し、 前記直線近似演算部は、 前記入力デジタル画像データの2k(kは自然数)階調
    範囲の直線近似区間で共通の基準補正データが、各直線
    近似区間毎に記憶された第2のメモリテーブルと、 2k階調範囲の直線近似区間内で各直線毎に対応する前
    記基準補正データに加算又は減算される、一直線につき
    少なくとも(2k−1)個の差分データを記憶する第3
    のメモリテーブルと、 前記入力デジタル画像データの階調値に応じて前記第
    2,第3のメモリテーブルよりそれぞれ読み出される前
    記基準補正データ及び差分データを加算又は減算する演
    算器と、 を有することを特徴とするデジタルガンマ補正回路。
  11. 【請求項11】 請求項1乃至5のいずれかにおいて、 前記第2のデジタルガンマ補正回路は、入力デジタル画
    像データを、複数の直線を用いた直線近似によりガンマ
    補正を実施する直線近似演算部を有し、 前記直線近似演算部は、 前記入力デジタル画像データの2k(kは自然数)階調
    範囲の直線近似区間で共通の基準補正データが、各直線
    近似区間毎に記憶された第2のメモリテーブルと、 2k階調範囲の直線近似区間内で各直線毎に対応する前
    記基準補正データに加算又は減算される、一直線につき
    (2k−1)個の差分データのうち、各直線について少
    なくとも一つの前記差分データを記憶する第3のメモリ
    テーブルと、 前記第3のメモリーテーブルからの各直線につき少なく
    とも一つの前記差分データに基づいて、各直線について
    前記直線近似区間内の残りの前記差分データを演算する
    差分データ演算部と、 前記入力デジタル画像データの階調値に基づいて、第1
    のメモリテーブルからの前記基準補正データに、前記第
    2のメモリテーブルからの少なくとも一つの差分デー
    タ、あるいは前記差分データ演算部からの他の差分デー
    タを加算又は減算する演算部と、 を有することを特徴とするデジタルガンマ補正回路。
  12. 【請求項12】 請求項1乃至11のいずれかにおい
    て、 前記第1,第2のデジタルガンマ補正回路は、それぞれ
    異なる回路基板に搭載されていることを特徴とするデジ
    タルガンマ補正回路。
  13. 【請求項13】 液晶表示部と、 請求項1乃至12のいずれかに記載のデジタルガンマ補
    正回路を含み、第1,第2のデジタルガンマ補正を含む
    データ処理がなされた画像データに基づいて、前記液晶
    表示部に画像を表示駆動するデータ処理/液晶表示駆動
    回路と、 を有することを特徴とする液晶表示装置。
  14. 【請求項14】 液晶表示部と、 請求項1乃至12のいずれかに記載のデジタルガンマ補
    正回路を含み、第1,第2のデジタルガンマ補正を含む
    データ処理がなされた画像データに基づいて、前記液晶
    表示部に画像を表示駆動するデータ処理/液晶表示駆動
    回路と、 前記データ処理/液晶表示駆動回路に電源を供給する電
    源回路と、 を有することを特徴とする電子機器。
JP10078465A 1997-03-12 1998-03-11 デジタルガンマ補正回路並びにそれを用いた液晶表示装置及び電子機器 Pending JPH10313416A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10078465A JPH10313416A (ja) 1997-03-12 1998-03-11 デジタルガンマ補正回路並びにそれを用いた液晶表示装置及び電子機器

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP9-76637 1997-03-12
JP7663797 1997-03-12
JP10078465A JPH10313416A (ja) 1997-03-12 1998-03-11 デジタルガンマ補正回路並びにそれを用いた液晶表示装置及び電子機器

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH10313416A true JPH10313416A (ja) 1998-11-24

Family

ID=26417774

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP10078465A Pending JPH10313416A (ja) 1997-03-12 1998-03-11 デジタルガンマ補正回路並びにそれを用いた液晶表示装置及び電子機器

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH10313416A (ja)

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7006065B1 (en) 1999-11-08 2006-02-28 Nec Lcd Technologies, Ltd. Gamma compensation method and circuit for color liquid crystal display
JP2007304325A (ja) * 2006-05-11 2007-11-22 Necディスプレイソリューションズ株式会社 液晶表示装置および液晶パネル駆動方法
JP2009505584A (ja) * 2005-08-18 2009-02-05 クゥアルコム・インコーポレイテッド 画像処理においてテーブルを構築し使用するシステム、方法、および装置
KR101030534B1 (ko) * 2003-12-24 2011-04-21 엘지디스플레이 주식회사 액정표시장치의 구동방법 및 구동장치
CN111009214A (zh) * 2018-10-05 2020-04-14 辛纳普蒂克斯公司 用于电源电压下降的补偿的设备及方法

Cited By (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7006065B1 (en) 1999-11-08 2006-02-28 Nec Lcd Technologies, Ltd. Gamma compensation method and circuit for color liquid crystal display
US7671829B2 (en) 1999-11-08 2010-03-02 Nec Lcd Technologies, Ltd. Driving method and driving circuit for color liquid crystal display
KR101030534B1 (ko) * 2003-12-24 2011-04-21 엘지디스플레이 주식회사 액정표시장치의 구동방법 및 구동장치
US8179347B2 (en) 2003-12-24 2012-05-15 Lg Display Co., Ltd. Method and apparatus for driving liquid crystal display
JP2009505584A (ja) * 2005-08-18 2009-02-05 クゥアルコム・インコーポレイテッド 画像処理においてテーブルを構築し使用するシステム、方法、および装置
JP2007304325A (ja) * 2006-05-11 2007-11-22 Necディスプレイソリューションズ株式会社 液晶表示装置および液晶パネル駆動方法
US7893908B2 (en) 2006-05-11 2011-02-22 Nec Display Solutions, Ltd. Liquid crystal display device and liquid crystal panel drive method
CN111009214A (zh) * 2018-10-05 2020-04-14 辛纳普蒂克斯公司 用于电源电压下降的补偿的设备及方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US6160532A (en) Digital gamma correction circuit, gamma correction method, and a liquid crystal display apparatus and electronic device using said digital gamma correction circuit and gamma correction method
JP3659065B2 (ja) 画像表示装置
US6943763B2 (en) Liquid crystal display device and drive circuit device for
US7598969B2 (en) Electro-optical-device driving method, image processing circuit, electronic apparatus, and correction-data generating method
US5844533A (en) Gray scale liquid crystal display
US7148868B2 (en) Liquid crystal display
JP3674297B2 (ja) 液晶表示装置のダイナミックレンジ調整方法並びに液晶表示装置及び電子機器
US8451200B2 (en) Image processing apparatus, image processing method, display apparatus, and projection display apparatus
US20080158246A1 (en) Digital color management method and system
WO2008036551A2 (en) Display uniformity correction
JPH10313418A (ja) デジタルガンマ補正回路並びにそれを用いた液晶表示装置及び電子機器
WO2006030842A1 (ja) 表示装置の駆動方法、駆動装置、そのプログラムおよび記録媒体、並びに、表示装置
JP2004004829A (ja) 液晶表示装置及び映像信号補正方法
WO2008036689A2 (en) Frame rate control method and system
US20080068396A1 (en) Gamma Uniformity Correction Method and System
KR100423623B1 (ko) 화상 처리 회로, 화상 처리 방법, 전기 광학 장치 및 전자기기
US20070153021A1 (en) Data converting circuit and display apparatus using the same
JPH10313416A (ja) デジタルガンマ補正回路並びにそれを用いた液晶表示装置及び電子機器
JPH10313417A (ja) デジタルガンマ補正回路並びにそれを用いた液晶表示装置及び電子機器
KR100298966B1 (ko) 평면표시장치
JPH09146496A (ja) 色むら及び輝度むら補正回路付プロジェクタ
JP2004120366A (ja) 画像処理装置、および画像処理方法
JP3230405B2 (ja) 液晶表示装置及びその駆動方法
US8154557B2 (en) Flat-panel display device
JPH10198307A (ja) 表示装置及びガンマ補正方法

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20050107

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20050118

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20050322

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20050419