JPH1031340A - 画像形成装置 - Google Patents

画像形成装置

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JPH1031340A
JPH1031340A JP18478196A JP18478196A JPH1031340A JP H1031340 A JPH1031340 A JP H1031340A JP 18478196 A JP18478196 A JP 18478196A JP 18478196 A JP18478196 A JP 18478196A JP H1031340 A JPH1031340 A JP H1031340A
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image forming
exposure
optical system
forming body
image
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JP18478196A
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English (en)
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州太 ▲浜▼田
Kunita Hamada
Satoru Haneda
哲 羽根田
Hisayoshi Nagase
久喜 永瀬
Hiroyuki Tokimatsu
宏行 時松
Masayasu Onodera
正泰 小野寺
Shunei Miura
俊英 三浦
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Konica Minolta Inc
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 像形成体の強度及び良好な組み立て性を保っ
た上で露光装置の発熱による光学系の焦点ずれや、色ず
れを防止する画像形成装置を提供する。 【解決手段】 露光光学系を有する画像形成装置におい
て、下記の式を満足するように各部材の寸法及び材質を
決定する画像形成装置。 |ΔT1×{R×α−Σ(Ra×αa)−Rb×αb}|≦
D ここで、ΔT1は発光素子121近傍の温度の変動幅
[K]、Rは像形成体の半径[μm]、Raは露光光学
系120を構成する各部材の前記像形成体の半径方向の
長さ[μm]、Rbは光学支持体20の、像形成体の中
心から露光光学系取り付け部までの距離[μm]、αは
像形成体を形成する基体の線熱膨張係数[℃-1]、αa
は露光光学系を構成する各部材の線熱膨張係数
[℃-1]、αbは光学支持体の線熱膨張係数[℃-1]、
Dは結像素子の焦点深度の絶対値[μm]である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電子写真方式を採
用した複写機、プリンタ、ファクシミリ等の画像形成装
置に関し、特に像形成体の周辺に複数の帯電器、像露光
装置と現像器を配置して像形成体の一回転中に、画像形
成体上にトナー像を重ね合わせて多色のカラー画像を形
成する画像形成装置に関する。
【0002】
【従来の技術】多色のカラー画像を形成する方法として
は、次の(A),(B),(C)等が知られている。
【0003】(A)画像に必要な色と同数の感光体、帯
電器、現像器等を備え、それぞれの感光体に形成した単
色のトナー像を転写体等に重ね合わせてカラー画像とす
る装置 (B)一つの感光体を複数回回転して各色毎の帯電、像
露光及び現像を繰り返してカラー画像を形成する装置 (C)一つの感光体の一回転以内に各色毎の帯電、像露
光及び現像を順次行ってカラー画像を形成する装置 しかし、前記の装置(A)は複数の感光体や転写体の移
動を必要とするため、装置の容積が大型化する欠点があ
る。装置(B)は帯電手段、像露光手段や感光体が一つ
であるので装置の容積が小型化されるが、形成される画
像のサイズが感光体の表面積以下に限定されるという制
約がある。装置(C)は高速の画像形成を可能とする
が、感光体の一周内に帯電器、像露光手段、現像器を複
数組配置する必要があること、像露光を行う複数個の光
学系の位置合わせを正確に行わなければ、各色の色ずれ
が発生してしまうこと等の問題点がある。
【0004】装置(C)における前述したような問題点
を避ける目的から、像形成体の外部に複数の像露光手段
を配置したり、像形成体の基体を透明体の素材によって
形成し、その内部に複数の像露光手段を収容して、画像
を前記基体を透過して像形成体の外周に形成した感光層
に露光する形態の装置が提案されている(特開平5−3
07307号公報他)。画像形成装置(C)は、像形成
体を一回転させる間にカラー画像が形成できるから、画
像記録時間を短縮し高速記録することが可能であり、か
つ画質向上にも有効である。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし上記の提案によ
る画像形成装置は、像形成体に対して像露光手段、帯電
器、現像器等を数多く配置するために構造が複雑化し、
各部材間の位置精度を正確に調整保持することが難しい
という問題点がある。特に、露光光学系は高精度に各ラ
イン状発光手段(LEDアレイ等)間の位置、各ライン
状発光手段と像形成体間の位置が維持されなければなら
ない。即ち、各ライン状発光手段による集光位置が、像
形成体の周面の像形成面に正確に一致し、かつ該各ライ
ン状LEDの各配置位置が所定の間隔で正確に像形成面
に対し平行配置されていなければならない。かかる画像
形成装置は高速の画像形成を可能にし、かつ装置の小型
化を達成するものである。
【0006】上記の像形成体の外方に各色毎の線状像露
光手段を有する画像形成装置では、上記各露光光学系に
おいて、基板上に複数の発光素子を直線配列したライン
状の露光光学系(主としてLEDアレイ)が、画像形成
のために点灯をすると、前記発光素子や前記発光素子の
駆動用IC等が発熱し、機内の温度が上昇する。結像素
子(主として屈折率分布型レンズアレイ)の焦点深度は
極めて浅いので、この温度変化による像形成体及び前記
露光光学系の変形により、前記露光光学系による結像面
にずれが生じ、不鮮明な(ピントが合っていない)画像
が形成される恐れがあった。
【0007】一方、像形成体の回転移転する間に複数色
のトナー画像を重ね合わせて形成する画像形成装置は各
色毎に露光装置を備えているものがある。フルカラーは
例えば、イエロー、マゼンタ、シアン、黒色で再現でき
る。発光素子を線状に基板上に配列した露光光源は、一
般に像露光のために点灯すれば、発光素子や発光素子の
駆動用ICが発熱する。かかる発熱により基板等の温度
が上昇すると、発熱による温度上昇により、基板等の各
部材が変形し、各露光光学系の結像位置にずれが生ず
る。斯かる現象によってカラー画像に色ずれを生じると
いう技術的課題がある。
【0008】本発明の第1の目的は、焦点の合った鮮明
な画像を形成できる画像形成装置を提供することにあ
る。
【0009】本発明の第2の目的は、色ずれを抑制して
カラー画像を形成することができる画像形成装置を提供
することにある。
【0010】本発明の第3の目的は、露光装置からの発
熱を抑え、かつ組み立て容易な画像形成装置を提供する
ことにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明は、光学系外包型
露光手段を有する画像形成装置において、以下に掲げる
構成により上記目的を達成するものである。
【0012】(1)から(3)に掲げる画像形成装置
は、像形成体及び露光光学系の各部の寸法及び材質を機
内温度が画像形成装置を駆動した状態で変化しても、露
光光学系の結像面にずれを生じ、焦点位置ずれによる不
鮮明な画像が形成されることを防止して結像位置の規定
の焦点からのずれが焦点深度内に入るようにするもので
あり、具体的には以下の構成を備える。
【0013】(1)複数の発光素子を線状に基板上に配
列し、かつ、光学支持体に支持された露光光源と該露光
光源からの光を像形成体表面に結像し、像露光する結像
素子が配置された露光光学系を有する画像形成装置にお
いて、下記の式を満足するように各部材の寸法及び材質
を決定することを特徴とする画像形成装置。
【0014】|ΔT1×{R×α−Σ(Ra×αa)−R
b×αb}|≦D ここで、ΔT1は発光素子近傍の温度の変動幅[K]、
Rは前記像形成体の半径[μm]、Raは前記露光光学
系を構成する各部材の前記像形成体の半径方向の長さ
[μm]、Rbは前記光学支持体の、前記像形成体の中
心から前記露光光学系取り付け部までの距離[μm]、
αは前記像形成体を形成する基体の線熱膨張係数
[℃-1]、αaは前記露光光学系を構成する各部材の線
熱膨張係数[℃-1]、αbは前記光学支持体の線熱膨張
係数[℃-1]、Dは前記結像素子の焦点深度の絶対値
[μm]、である。
【0015】(2) 下記の式に示す条件下で画像形成
の駆動を停止することを特徴とする画像形成装置。
【0016】|ΔT1×{R×α−Σ(Ra×αa)−R
b×αb}|>D (3) 下記の式を満足するようにΔT1を制御する温
度制御手段を有することを特徴とする画像形成装置。
【0017】|ΔT1×{R×α−Σ(Ra×αa)−R
b×αb}|≦D
【0018】
【発明の実施の形態】本発明の説明に先立ち、カラー画
像形成装置の全般の構成を図1ないし図3によって説明
する。
【0019】図1は本発明に適用される画像形成装置の
一例を示すカラープリンタの断面図である。
【0020】図1において、10は円筒状の像形成体で
ある感光体ドラムで、円筒状の導電性基体の外周上に有
機感光層(OPC)を塗布したもので接地された状態で
時計方向に駆動回転される。
【0021】11Y,11M,11C,11Kは帯電手
段であるスコロトロン帯電器で、感光体ドラム10の前
述した有機感光体層に対し所定の電位に保持されたグリ
ッドと放電ワイヤによるコロナ放電とによって帯電作用
を行い、感光体ドラム10に対し一様な電位を与える。
【0022】12Y,12M,12C,12Kは感光体
ドラム10の軸方向に配列した発光素子をアレイ状に並
べた線状のLED(発光ダイオード),FL(蛍光体発
光),EL(エレクトロルミネッセンス),PL(プラ
ズマ放電)と集光性ファイバーレンズアレイとから構成
される像露光手段である露光光学系で、別体の画像読み
取り装置によって読み取られた各色の画像信号がメモリ
より順次取り出されて前記の各露光光学系12(Y,
M,C,K)にそれぞれ電気信号として入力される。こ
の実施例で使用される発光素子の発光波長は600〜9
00nmの範囲のものである。
【0023】露光光学系12(Y,M,C,K)は上記
の発光素子以外に光シャッタ機能をもつ素子を並べた線
状のLCS(液晶シャッタ),LISA(光磁気効果光
シャッタアレイ),PLZT(透過性圧電素子シャッタ
アレイ)等の光シャッタ部材を組み合わせたものと集光
性ファイバーレンズ等の結像レンズとから構成すること
もできる。
【0024】13Y,13M,13C,13Kはイエロ
ー(Y),マゼンタ(M),シアン(C)及び黒色
(K)の各現像剤を収容する現像手段である現像器で、
それぞれ感光体ドラム10の周面に対し所定の間隙を保
って同方向に回転する現像スリーブ130を備えてい
る。前記の各現像器13(Y,M,C,K)は、前述し
た帯電器11(Y,M,C,K)による帯電、露光光学
系12(Y,M,C,K)による像露光によって形成さ
れる感光体ドラム10上の静電潜像を現像バイアス電圧
の印加により非接触の状態で反転現像する。
【0025】次に本装置におけるカラー画像形成装置の
プロセスについて説明する。
【0026】原稿画像は本装置とは別体の画像読み取り
装置において、撮像素子により読み取られた画像或い
は、コンピュータで編集された画像を、Y,M,C及び
Kの各色別の画像信号として一旦メモリに記憶し格納さ
れる。画像記録のスタートにより感光体駆動モータが回
動して感光体ドラム10を図示時計方向へと回転し、同
時に帯電器11Yの帯電作用により感光体ドラム10に
電位の付与が開始される。
【0027】感光体ドラム10は電位を付与されたあ
と、前記の露光光学系12Yにおいて第1の色信号即ち
イエロー(Y)の画像信号に対応する電気信号による像
露光が開始されドラムの回転走査によってその表面の感
光層に原稿画像のイエロー(Y)の画像に対応する静電
潜像を形成する。前記の潜像は現像器13Yにより現像
スリーブ上の現像剤が非接触の状態で反転現像され感光
体ドラム10の回転に応じイエロー(Y)のトナー像が
形成される。
【0028】次いで感光体ドラム10は前記イエロー
(Y)のトナー像の上に更に帯電器11Mの帯電作用に
より電位を付与され、露光光学系12Mの第2の色信号
即ちマゼンタ(M)の画像信号に対応する電気信号によ
る像露光が行われ、現像器13Mによる非接触の反転現
像によって前記のイエロー(Y)のトナー像の上にマゼ
ンタ(M)のトナー像が順次重ね合わせて形成される。
【0029】同様のプロセスにより帯電器11C、露光
光学系12C及び現像器13Cによって更に第3の色信
号に対応するシアン(C)のトナー像が、また最後に帯
電器11K、露光光学系12K及び現像器13Kによっ
て第4の色信号に対応する黒(K)のトナー像が順次重
ね合わせて形成され、感光体ドラム10の一回転以内に
その周面上にカラーのトナー像が形成される。
【0030】かくして感光体ドラム10の周面上に形成
されたカラーのトナー像は転写器14Aにおいて給紙カ
セット15より搬送されタイミングローラ16の駆動に
よって同期して給紙される転写材である転写紙に転写さ
れる。トナー像の転写を受けた転写紙は、除電器14B
においては帯電の除去を受けて感光体ドラム10の周面
より分離し、定着装置17においてトナーを溶着したの
ち片面コピーの場合には排紙ローラ18を介して装置上
部のトレイ上に排出される。
【0031】一方、転写紙を分離した感光体ドラム10
はクリーニング装置19において残留トナーを除去,清
掃して原稿画像のトナー像の形成を続行するか若しくは
一旦停止して新たな原稿画像のトナー像の形成に待機す
る。
【0032】図2は露光光学系と帯電器とを保持した光
学系支持体の断面図である。図3は該光学系支持体の斜
視図である。
【0033】20は前記の感光体ドラム10を同心に内
包する円筒状の光学系支持部材であって、図2或いは図
3に示す如く感光体ドラム10の外周面との間に所定の
スペースを距てる円筒部201と、その両端のフランジ
部202とから形成されている。
【0034】前記の円筒部201の内壁には、前述した
各露光光学系12(Y,M,C,K)をそれぞれ位置調
整したのち、接着剤により固定している。
【0035】また前記の光学系支持部材20は図1に示
すようにその内壁に更に前述した各帯電器11(Y,
M,C,K)をその両端の電極ブロックをネジ止めする
ことによってそれぞれ取り付け固定している。なお、前
記の光学系支持部材20の円筒部201には、前記のク
リーニング装置19を固定することも可能であって、こ
れ等の各帯電器11(Y,M,C,K)並びにクリーニ
ング装置19は何れもネジ止めによって固定されている
ので交換も容易である。
【0036】前記の各露光光学系12(Y,M,C,
K)を始め各帯電器11(Y,M,C,K)並びにクリ
ーニング装置19を支持した光学系支持部材20は、図
3に示す如く両端の各フランジ部202が装置本体又は
プロセスカートリッジの基板30A及び30Bにそれぞ
れネジ止めにより取り付け固定されることによって、感
光体ドラム10を軸心が一致した状態で内包するよう設
置される。
【0037】前記の光学系支持部材20は各露光光学系
12のみを取り付け支持するもの(光学系支持体)とし
て、各帯電器11(Y,M,C,K)並びにクリーニン
グ装置19に関しては像形成体側例えば感光体ドラム1
0を収容するカートリッジに取り付け支持する構造とし
ても良い。
【0038】以上が本実施の形態の画像形成装置におけ
るカラー画像形成プロセスの概略構成である。
【0039】続いて、像形成体の肉厚及び作動距離の最
適値や、発光素子や露光素子の発熱による機内温度の上
昇による像形成体及び露光光学系の変形により、露光光
学系の結像面にずれを生じ、焦点ずれによる不鮮明な画
像が形成されるという技術的課題と、複数の露光装置を
備える画像形成装置において、露光光学系毎に書き込み
位置が異なっている現象によってカラー画像に色ずれを
生じるという技術的課題を解決するための構成を中心に
本実施の形態における画像形成装置を説明する。
【0040】像形成体10は、例えば、円筒状のアルミ
ニウム合金製の基体10Aを形成し、該基体10Aの外
周に、a−Si層或いは有機感光層(OPC)等の感光
層19Bを形成した円筒状の感光体ドラムであり、外径
φ=120mm、肉厚t=3mmに形成してある。かか
る像形成体10は接地して装置本体中心に回動自在に配
置され、図1上の時計方向に回転する。
【0041】本実施の形態における像形成体10は、2
0℃における線熱膨張係数αが24×10-6-1であ
る。線熱膨張係数αとは、温度1℃当たりの長さ変化率
(℃)のことで、その測定法は材料別にJIS−K71
97で規定してある。
【0042】なお、像形成体10の外径φを60mmよ
りも小さくすれば、後述するプロセス部材を配置するた
めの周長を得ることができないし、一方、像形成体10
の外径φを180mmよりも大きくすると、装置全体の
小型化を図ることができない。
【0043】感光層としては、アモルファスシリコン
(a−Si)合金感光層、アモルファスセレン合金感光
層や、各種有機感光層(OPC)が使用可能である。
【0044】本実施の形態において、露光光学系12
(Y,M,C,K)は同一構造をなすから、以下、露光
光学系120と称して図4〜図6を参照して各部構成を
詳細に説明する。
【0045】図4は露光光学系120の斜視図、図5は
発光素子121を配設した基板123の斜視図、図6は
露光光学系120の拡大断面図である。
【0046】露光光学系120は、像形成体10の軸方
向に直線状に配列した複数の発光素子121と、屈折率
分布型レンズアレイ(例えば日本板硝子株式会社製セル
フォックレンズアレイ)から成る結像素子122とから
構成することにより、像形成体1外周面と露光光学系1
20の結像素子122端面との距離Aを約2mmとした
線状の露光光学系である。露光光学系120は、像形成
体10の外径φを120mmで、厚さtを3mmに形成
し、結像素子122端面から像形成体10の外周面まで
の距離Aを約2mmの最適範囲にして、露光光学系12
0の発熱量を最適値に抑制することにより、書き込み位
置のずれや輝度低下を抑えることができる。
【0047】露光光学系120は、図4及び図6に示す
ように像形成体10の軸方向に配列した複数の発光素子
121と発光素子駆動用IC126と温度センサ127
とを配置した基板123と、結像素子122を保持する
保持部材(光学系カバー)124に取付けられてユニッ
トとして構成され、像形成体10の外方に設けられ、露
光光学系120を固定保持する光学系支持部材20に取
付けている。画像形成メモリに記憶された各色の画像信
号は、該メモリより順次読み出されて各色毎の露光光学
系120にそれぞれコネクタ129を介して電気信号と
して入力される。
【0048】発光素子121は、図5に示すように発光
波長を600〜900nmの範囲に収まる例えばLED
(発光ダイオード)を線状に配列したアレイである。該
発光素子121は、例えば20℃における線熱膨張係数
が3.6×10-6-1であるパイレックスガラスを用い
た基板123上に形成してある。更に、結像素子122
が図示黒小丸で、また発光素子121の基板123が斜
線にてそれぞれ示される接着剤128によって保持部材
124に固定してある。
【0049】次に、露光光学系120を構成する部材の
長さ(R)と、20℃における線熱膨張係数の値(α)
の実施の形態について説明する。
【0050】像形成体10:アルミニウム合金製、半
径R=60mm、20℃における線熱膨張係数の値α=
24×10-6-1、 基板123:パイレックスガラス、20℃における線
熱膨張係数3.6×10-6-1、 結像素子122:屈折率分布型レンズアレイ、結像素
子122は、図6に示すように保持部材124から長さ
a1(=3mm)だけ像形成体10の半径方向に突出し
ている、20℃における線熱膨張係数の値αa1=10×
10-6-1、 光学系カバー(保持部材)124:ポリカーボネート
製(30%ガラス繊維入り)、Ra2=19mm、20℃
における線熱膨張係数の値αa2=80×10-6 -1、焦
点深度(絶対値)の値D=300μm、 位置決めスペーサ125:アクリル製、Ra3=5m
m、20℃における線熱膨張係数の値αa3=80×10
-6-1、露光光学系120は、組立調整治具を用いて位
置調整を行ったのち、前記楔状のスペーサ125を介し
て光学系保持部材20に接着剤で固定される。
【0051】光学系支持部材20:アルミニウム合金
製、像形成体10の中心から露光光学系取り付け部まで
の距離Rb=92mm、20℃における線熱膨張係数の
値αb=24×10-6-1をそれぞれ用いると、下記の
式(1)を満足する|ΔT1|は約75[K]となり、
この温度の変動範囲で用いることにより良好な画像を得
ることができる。
【0052】 |ΔT1×{R×α−Σ(Ra×αa)−Rb×αb}|≦D … (1) このように、前記像形成体10及び前記露光光学系12
0の各部の寸法及び材質を、機内温度が前記画像形成装
置を動作させた状態で変化しても、結像位置のずれがD
以下(前記結像素子の焦点深度内)となるように前記の
式(1)を用いて決定する(請求項1)。
【0053】図7は、本発明の請求項2又は請求項3に
よる実施の形態を示すブロック図である。
【0054】本実施の形態の画像形成装置は、主に画像
形成プロセスを実行するためのマイクロプロセッサCP
Uを備えており、かかるマイクロプロセッサCPUは基
板123に設けた温度センサ127から検出信号を参照
することにより、発光素子121近傍の温度を検出して
いる。マイクロプロセッサCPUは、前述した式(1)
を算出するプログラムも搭載してあるので、前記像形成
体10及び前記露光光学系120の各部の寸法及び材質
の選択によって、式(1)の条件を満たさない状態にな
った時に、前記画像形成装置の駆動動作を停止させる
(請求項2)。また、この条件を常時満たすように、冷
却手段を作動させる(請求項3)。上記の駆動手段及び
冷却手段を制御することにより、鮮明な画像が得られる
ようになった。
【0055】なお、本実施の形態において、発光素子1
21は、LEDを線状に配列したものとして説明する
が、これに限定されるものでなく、例えばFL(蛍光体
発光)、EL(エレクトロルミネッセンス)、PL(プ
ラズマ放電)等の発光素子を線状に並べた線状の露光素
子や、LISA(光磁気効果光シャッタアレイ)、PL
ZT(透過性圧電素子シャッタアレイ)、LCS(液晶
シャッタ)等の光シャッタ機能をもつ素子を並べたもの
でも同様の効果を得ることができる。
【0056】露光光学系120は、位置調整を行ったの
ち、像形成体半径方向の長さRa3が2mm、20℃にお
ける線熱膨張係数αaが70×10-6-1のアクリル製
である楔状のスペーサ125を介して接着剤で固定して
ある。
【0057】一般に、結像素子に屈折率分布型レンズア
レイ(SLA)を用いる場合、SLAの焦点深度Dが3
00mmであるため、焦点のずれが、300μm以下で
あることが必要とされる。従って、上述した式を満たす
ことによってピントのあった鮮明な画像を得ることがで
きる画像形成装置を提供することができる。
【0058】本実施の形態では、使用可能温度は0℃〜
60℃であり、初期状態の温度が20℃の場合、ΔT1
=40[K]となり、ΔTlを上述した式(1)を用い
て算出すると、式(1)の左辺は約75μmとなる。従
って、本実施の形態で選択した各部材を用いれば、結像
位置のずれは300μm以下に納まり、良好な画像を得
ることができる。
【0059】本実施の形態の画像形成装置は、主に画像
形成プロセスを実行するためのマイクロプロセッサCP
Uを備えており、かかるマイクロプロセッサは基板12
3に設けた温度センサ127から検出信号を参照するこ
とにより、発光素子121近傍の温度を検出している。
マイクロプロセッサCPUは、前述した式(1)を算出
するプログラムも搭載してあるので、露光光学系120
の結像ずれ(式(1)の左辺の値)が結像素子の焦点深
度を越えて変動したことを検知すれば、上述した画像形
成プロセスを停止する(請求項2)か、温度制御手段に
相当するファン40を駆動する(請求項3)ことによ
り、ΔT1を制御するようにする。
【0060】
【発明の効果】本発明によるときは、光学系外包型露光
手段を有する画像形成装置において、ライン状像露光光
学系の光学系支持体への取り付け位置が正確に保持さ
れ、焦点の合った鮮明な画像を形成できる画像形成装置
が提供される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に適用されるカラー画像形成装置の一例
を示す断面図。
【図2】露光光学系と帯電器とを保持した光学系支持体
の断面図。
【図3】上記光学系支持体の斜視図。
【図4】露光光学系の斜視図。
【図5】発光素子を配設した基板の斜視図。
【図6】露光光学系の拡大断面図。
【図7】本発明による実施の形態のブロック図。
【符号の説明】
10 感光体ドラム(像形成体) 10A 基体 12,120,12Y,12M,12C,12K 露光
光学系 121 発光素子(発光光源、ライン状発光手段、LE
Dアレイ) 122 結像素子(屈折率分布型レンズアレイ) 123 基板 124 保持部材(光学系カバー) 125 位置決めスペーサ 126 駆動用IC 127 温度センサ 128 接着剤 129 コネクタ 20 光学系支持部材 40 冷却手段(ファン)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 G02B 26/10 G03G 15/04 111 (72)発明者 時松 宏行 東京都八王子市石川町2970番地コニカ株式 会社内 (72)発明者 小野寺 正泰 東京都八王子市石川町2970番地コニカ株式 会社内 (72)発明者 三浦 俊英 東京都小金井市緑町5丁目14番14号

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の発光素子を線状に基板上に配列
    し、かつ、光学支持体に支持された露光光源と該露光光
    源からの光を像形成体表面に結像し、像露光する結像素
    子が配置された露光光学系を有する画像形成装置におい
    て、下記の式を満足するように各部材の寸法及び材質を
    決定することを特徴とする画像形成装置。 |ΔT1×{R×α−Σ(Ra×αa)−Rb×αb}|≦
    D ここで、 ΔT1は発光素子近傍の温度の変動幅[K]、 Rは前記像形成体の半径[μm]、 Raは前記露光光学系を構成する各部材の前記像形成体
    の半径方向の長さ[μm]、 Rbは前記光学支持体の、前記像形成体の中心から前記
    露光光学系取り付け部までの距離[μm]、 αは前記像形成体を形成する基体の線熱膨張係数
    [℃-1]、 αaは前記露光光学系を構成する各部材の線熱膨張係数
    [℃-1]、 αbは前記光学支持体の線熱膨張係数[℃-1]、 Dは前記結像素子の焦点深度の絶対値[μm]、 である。
  2. 【請求項2】 複数の発光素子を線状に基板上に配列
    し、かつ、光学支持体に支持された露光光源と該露光光
    源からの光を像形成体表面に結像し、像露光する結像素
    子が配置された露光光学系を有する画像形成装置におい
    て、下記の式に示す条件下で画像形成の駆動を停止する
    ことを特徴とする画像形成装置。 |ΔT1×{R×α−Σ(Ra×αa)−Rb×αb}|>
    D ここで、 ΔT1は発光素子近傍の温度の変動幅[K]、 Rは前記像形成体の半径[μm]、 Raは前記露光光学系を構成する各部材の前記像形成体
    の半径方向の長さ[μm]、 Rbは前記光学支持体の、前記像形成体の中心から前記
    露光光学系取り付け部までの距離[μm]、 αは前記像形成体を形成する基体の線熱膨張係数
    [℃-1]、 αaは前記露光光学系を構成する各部材の線熱膨張係数
    [℃-1]、 αbは前記光学支持体の線熱膨張係数[℃-1]、 Dは前記結像素子の焦点深度の絶対値[μm]、 である。
  3. 【請求項3】 複数の発光素子を線状に基板上に配列
    し、かつ、光学支持体に支持された露光光源と該露光光
    源からの光を像形成体表面に結像し、像露光する結像素
    子が配置された露光光学系を有する画像形成装置におい
    て、下記の式を満足するようにΔT1を制御する温度制
    御手段を有することを特徴とする画像形成装置。 |ΔT1×{R×α−Σ(Ra×αa)−Rb×αb}|≦
    D ここで、 ΔT1は発光素子近傍の温度の変動幅[K]、 Rは前記像形成体の半径[μm]、 Raは前記露光光学系を構成する各部材の前記像形成体
    の半径方向の長さ[μm]、 Rbは前記光学支持体の、前記像形成体の中心から前記
    露光光学系取り付け部までの距離[μm]、 αは前記像形成体を形成する基体の線熱膨張係数
    [℃-1]、 αaは前記露光光学系を構成する各部材の線熱膨張係数
    [℃-1]、 αbは前記光学支持体の線熱膨張係数[℃-1]、 Dは前記結像素子の焦点深度の絶対値[μm]、 である。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010076223A (ja) * 2008-09-25 2010-04-08 Casio Computer Co Ltd 露光装置及びその駆動制御方法

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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