JPH10312894A - インバータ式安定器 - Google Patents

インバータ式安定器

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JPH10312894A
JPH10312894A JP12214997A JP12214997A JPH10312894A JP H10312894 A JPH10312894 A JP H10312894A JP 12214997 A JP12214997 A JP 12214997A JP 12214997 A JP12214997 A JP 12214997A JP H10312894 A JPH10312894 A JP H10312894A
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circuit
frequency
frequency voltage
generation circuit
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JP12214997A
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Kenzo Okutsu
健三 奥津
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NIPPO DENKI KK
NITSUPO DENKI KK
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NIPPO DENKI KK
NITSUPO DENKI KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 インバータ式安定器において、高周波電圧発
生回路等が、異常電圧により破壊されるのを防止する。 【解決手段】 電源回路10の出力電圧Edをツェナーダイ
オードD1により低電圧Eaに変換し、この電圧Eaを駆動回
路52へ供給する。ツェナーダイオードD1と並列にサイリ
スタSCRを接続する。高周波電圧発生回路50の出力部を
なすスイッチング素子Q2と並列に、スイッチング素子Q2
に発生する異常電圧を吸収する抵抗R7とコンデンサC7よ
りなるスナバ回路SBを接続する。抵抗R2に発生する電圧
を電圧検出回路40により検出し、検出電圧が所定の範囲
内にないときにはサイリスタSCRをオンさせて駆動回路5
2への電圧供給を停止させることにより、高周波電圧発
生回路50の動作を停止させ、異常電圧の発生をなからし
める。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、蛍光ランプ(蛍光
灯)の安定器に関し、より詳細には、インバータ式安定
器の信頼性向上を図る回路に関するものである。
【0002】
【従来の技術】蛍光灯を安定に点灯させるためには、適
当な電流制限装置を使用する必要があるが、このために
今日の蛍光灯器具には高周波点灯式安定器(インバータ
式安定器)といわれるランプ制御装置が使用されるよう
になってきており、特に近時市場に拡販されてきている
HIDランプ(水銀灯、メタルハライドランプ等)器
具、電球型蛍光ランプ等にもこのインバータ式安定器が
使用されている。
【0003】このインバータ式安定器は、交流電圧(50
Hzまたは60Hzの商用電圧)を電源回路(交流/直流変換
回路)により一旦直流電圧に変換した後、高周波電圧発
生回路によりこの直流電圧を高電圧の高周波電圧(通常
数10KHz)に変換し、この高周波電圧を蛍光灯に印加し
て蛍光灯を高周波点灯させるものである。
【0004】蛍光灯は、高周波点灯させると発光効率が
向上し、商用周波数(50Hzまたは60Hz)で点灯させた場
合に較べて、10〜20%の効率向上が図られるという性質
を有している。したがって、インバータ式安定器におい
ては、効率がよく省電力化が図れること、ランプのチラ
ツキや安定器の騒音を少なくできること、軽量化が図れ
ること等の利点があり、上記各種蛍光灯器具のインバー
タ化が急速に進んでいる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記インバ
ータ式安定器においては、通常その出力部にトランジス
タやFET等のスイッチング素子を有する高周波電圧発
生回路を備え、駆動回路によりこれらスイッチング素子
を駆動することにより、高周波電圧発生回路に印加され
た直流電圧を高電圧の高周波電圧に変換し、この高周波
電圧を蛍光灯に印加し点灯させている。スイッチング素
子を高周波で駆動するため出力電圧には高調波やリンギ
ング・スパイク等の異常電圧(これら異常電圧を「ノイ
ズ成分」という。)が含まれ、基本波成分にノイズ成分
が重畳された電圧として蛍光灯に印加される。このノイ
ズ成分は、スイッチング素子にも印加されているから、
このノイズ成分がスイッチング素子の許容耐圧を越える
とスイッチング素子を破壊したり、その他周辺部の回路
部品をも破壊しかねない。このため、例えば、抵抗とコ
ンデンサの直列回路からなるスナバ回路をスイッチング
素子と並列接続し、スナバ回路にノイズ成分を吸収させ
ることによりスイッチング素子にノイズ成分が印加され
ないような手段が講じられている。
【0006】しかしながら、蛍光灯が正常でないとき、
例えば、蛍光灯が接続されていないとき、蛍光灯のフィ
ラメントが切れたとき、定格外の蛍光灯(特に発光出力
の小さな蛍光灯)が接続されたとき等には高周波電圧発
生回路の負荷が軽い状態となり、高周波電圧発生回路の
出力に含まれる基本波成分は定格電圧を発しているにも
拘わらずノイズ成分が異常に大きくなるという定常状態
とは異なる動作をすることがある。このため、スナバ回
路がこのノイズ成分を十分に吸収することができず、異
常電圧がスイッチング素子に印加され、この状態が長く
続くとスイッチング素子を破壊することとなる。
【0007】また、高周波電圧発生回路の負荷に異常が
あり、スイッチング素子に異常電流が流れることもあ
る。かかる場合も、このような状態が長く続くとスイッ
チング素子を破壊することとなる。
【0008】本発明は上記事情に鑑みてなされたもので
あり、蛍光灯が正常でないとき等、高周波電圧発生回路
が定常状態にないときでも、高周波電圧発生回路の出力
部(特にスイッチング素子)がノイズ成分による異常電
圧や異常電流により破壊されることのないインバータ式
安定器を提供することを目的とするものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明による第1のイン
バータ式安定器は、交流電圧を一旦直流電圧に変換した
後、高周波電圧発生回路により直流電圧を高周波電圧に
変換し、この高周波電圧により蛍光灯の点灯を行うイン
バータ式安定器であって、前記高周波電圧発生回路に発
生する異常電圧を吸収するスナバ回路と、このスナバ回
路に発生する電圧を検出する電圧検出回路と、前記異常
電圧が所定の範囲外のときに前記高周波電圧発生回路の
作動を停止させる制御回路とを備えてなることを特徴と
するものである。
【0010】また、本発明による第1のインバータ式安
定器においては、前記制御回路が、前記異常電圧が所定
の範囲外のときには前記高周波電圧発生回路を作動させ
る電源電圧の供給を停止させるものであることが望まし
い。
【0011】本発明による第2のインバータ式安定器
は、交流電圧を一旦直流電圧に変換した後、高周波電圧
発生回路により直流電圧を高周波電圧に変換し、この高
周波電圧により蛍光灯の点灯を行うインバータ式安定器
であって、前記蛍光灯に流れる電流により2次電圧を発
生させる2次電圧発生回路と、前記直流電圧が前記高周
波電圧発生回路に投入され所定時間経過するまでは前記
高周波電圧発生回路を作動させ、前記所定時間経過後は
前記2次電圧が所望の範囲内にあるときには前記高周波
電圧発生回路の作動を継続させ、前記所望の範囲外にあ
るときには前記高周波電圧発生回路の作動を停止させる
制御回路とを備えてなることを特徴とするものである。
【0012】また、本発明による第2のインバータ式安
定器においては、前記制御回路が、前記直流電圧が投入
され所定時間経過するまでは前記高周波電圧発生回路を
作動させる電源電圧を供給し、前記所定時間経過後は前
記2次電圧が所望の範囲内にあるときには前記電源電圧
の供給を継続し、前記所望の範囲外にあるときには前記
電源電圧の供給を停止させるものや、前記制御回路が、
前記直流電圧が投入され所定時間経過するまでの間のみ
前記高周波電圧発生回路を作動させる電源電圧を供給す
ることが可能なものであって、前記2次電圧発生回路
が、前記所定時間経過後は、前記電源電圧の供給を行う
ことが可能なものであることが望ましい。
【0013】
【発明の効果】本発明によるインバータ式安定器によれ
ば、高周波電圧発生回路の出力部に発生する異常電圧を
吸収する、例えばコンデンサと抵抗との直列回路からな
るスナバ回路と、このスナバ回路に発生する電圧を検出
する電圧検出回路を備えた構成としたので、蛍光灯が正
常でないために高周波電圧発生回路の出力部に発生する
異常電圧が許容範囲外となったときには高周波電圧発生
回路の動作を停止させることにより、リンギング・スパ
イク等の異常電圧により高周波電圧発生回路の出力部が
破壊するという問題を防止できる。特に、高周波電圧発
生回路を作動させる電源電圧の供給を停止させるように
構成すれば、高周波電圧発生回路の動作が停止している
ときのインバータ式安定器の消費電力を小さくすること
もできる。
【0014】また、電圧検出回路により高周波電圧発生
回路の出力部に発生する異常電圧を検出するという構成
に換えて、蛍光灯に正常電流が流れているか否かを検出
する構成としても同様に正常な高周波電圧か否かの検出
を行うことが可能である。すなわち、蛍光灯に流れる電
流により2次電圧を発生させる2次電圧発生回路を備え
た構成とし、2次電圧が許容範囲外となったときには高
周波電圧発生回路の動作を停止させることが可能とな
り、リンギング・スパイク等の異常電圧により高周波電
圧発生回路の出力部が破壊するという問題を防止でき
る。このとき、上記同様、高周波電圧発生回路を作動さ
せる電源電圧の供給を停止させるように構成すれば、高
周波電圧発生回路の動作が停止しているときのインバー
タ式安定器の消費電力を小さくすることもできる。さら
に、2次電圧により高周波電圧発生回路への電源電圧の
供給を行う構成とすれば、高周波電圧発生回路用の電源
電圧を抵抗による電圧降下によって得る必要もなくなる
ので、異常状態の監視をしつつ、定常状態時の消費電力
の低減を図ることも可能となる。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施の形態を詳細に説明する。図1は本発明の第1の実施
の形態であるインバータ式安定器の回路図である。この
インバータ式安定器は、商用電源Viの交流電圧を直流電
圧Edに変換する電源回路10、所定の直流低電圧に変換す
る低電圧起動回路20、制御回路30、電圧検出回路40、高
周波電圧発生回路50からなる。
【0016】電源回路10は、50Hzまたは60Hzの交流電圧
(AC100V)を直流電圧に変換し、DC+ 端子とDC- 端子の
直流出力端子間に数10Vの直流電圧Edを出力するもの
で、直流電圧Edが得られる限り脈流成分を含むものでも
良く、完全平滑回路であるか部分平滑回路であるかも問
わない。なお、交流電源の一端が電源回路10を介してト
ランスT1の1次巻線の一端と接続されている。
【0017】低電圧起動回路20は、抵抗R1、コンデンサ
C1およびツェナーダイオードD1からなり、直流電圧Edを
10数Vの低電圧(すなわちツェナー電圧)Eaに変換する
ものである。この低電圧起動回路20は高周波電圧発生回
路50を構成する駆動回路52の電源供給端子52a と接続さ
れ、低電圧起動回路20が電源として機能する。
【0018】高周波電圧発生回路50は駆動回路52、スイ
ッチング素子(FET)Q2,Q3 、共振コンデンサC5,C6
およびトランスT1からなり、ドライブ回路がスイッチン
グ素子Q2,Q3 を高周波で交互にオン・オフさせることに
より、共振コンデンサC5,C6およびトランスT1の
1次巻線からなる共振回路の効果のためスイッチング素
子Q2,Q3 の出力(すなわちトランスT1の1次巻線)には
高電圧の高周波電圧が発生する。
【0019】トランスT1の1次巻線に発生した高周波電
圧をトランスT1を介して蛍光灯LTに印加することによ
り、蛍光灯LTを高周波点灯させることができる。なお、
蛍光灯LTには共振コンデンサC4が並列接続されており、
共振コンデンサC4とトランスT1の2次巻線とからなる並
列共振回路により高電圧の高周波電圧が安定に蛍光灯LT
に印加されるように構成されている。
【0020】スイッチング素子Q3には、抵抗R7およびコ
ンデンサC7の直列回路からなるスナバ回路SBが並列接続
されている。高周波電圧に含まれる高調波成分やリンギ
ング・スパイク等のノイズ成分がスナバ回路SBに吸収さ
れ、スイッチング素子Q2,Q3に異常な高電圧が印加され
ないようになっている。
【0021】電圧検出回路40は高周波電圧、特に高周波
電圧に含まれるノイズ成分の大きさを検出するものであ
り、本実施の形態においては、ノイズ成分がスナバ回路
SBに吸収されることにより抵抗R7に発生する電圧を検出
している。なお、必ずしもこのような構成に限るもので
ないことはいうまでもない。
【0022】電圧検出回路40は、蛍光灯が正常でないと
き、例えば、蛍光灯のフィラメントが切れたとき、定格
外の蛍光灯が接続されたときや、蛍光灯が接続されてい
ないときに、高周波電圧に異常な高電圧のノイズ成分が
発生するのを検出したり、また、高周波電圧発生回路自
体に異常があるときに高周波電圧が異常に高電圧となる
ことを検出して、制御回路30に高周波電圧やノイズ成分
が正常か否かを伝える。
【0023】制御回路30は、サイリスタSCR のみからな
り、サイリスタSCR はダイオードD1と並列接続され、そ
のゲート端子は電圧検出回路40と接続されている。
【0024】電圧検出回路40が高周波電圧やノイズ成分
が異常であることを検出したときはサイリスタSCR をオ
ンさせる。サイリスタSCR がオンするとダイオードD1が
短絡されるからツェナー電圧が発生しない。このため駆
動回路52には電源が供給されず、高周波電圧発生回路50
の動作が停止するので、異常に高圧の高周波電圧やノイ
ズ成分が発せられることもない。これにより、異常電圧
により高周波電圧発生回路50の出力部が破壊するという
問題を防止できる。
【0025】また、制御回路30としてサイリスタSCR を
用いた場合は、サイリスタSCR が1度オンされるとオフ
に復帰することはないから、駆動回路52の動作を復帰さ
せるためには、一旦電源をオフしなければならいが、例
えば、制御回路30としてトランジスタを用いて構成すれ
ば、所定時間経過後にトランジスタをオフさせることに
より、ダイオードD1にツェナー電圧を発生させて高周波
電圧発生回路50に電源供給を行い、高周波電圧発生動作
に自動的に復帰させることもできる。
【0026】また、電圧検出回路40が高周波電圧自体の
大きさをも検出するように構成することで、高周波電圧
が所望の範囲内にないときに高周波電圧発生回路50の動
作を停止させることも可能となるから、駆動回路52が正
常に作動しているにも拘わらず、高周波電圧発生回路50
やトランスT1等に異常があり、高周波電圧が正常電圧ま
で達しないようなときに高周波電圧発生動作を停止させ
て、当該インバータ式安定器に異常電流が流れるのを防
止することも可能となる。
【0027】さらに、上記説明では制御回路30にサイリ
スタSCR を用いて高周波電圧発生回路50への電源供給を
停止することにより高周波電圧発生動作を停止させる場
合について説明したが、必ずしもこれに限るものではな
く、例えば、駆動回路52内の駆動周波数を設定する発振
回路を停止させて高周波電圧発生動作を停止させるな
ど、電圧検出回路40の出力に基づいて高周波電圧発生動
作を停止させることのできるものである限りその手段は
問わない。
【0028】次に図2を参照して本発明の第2の実施の
形態について詳細に説明する。なお、この図2におい
て、図1中の要素と同等の要素には同番号を付し、それ
らについての説明は特に必要のない限り省略する。
【0029】この第2の実施の形態にかかるインバータ
式安定器は、蛍光灯LTに正常電流が流れているか否かを
検出する構成としたもので、電圧検出回路40を2次電圧
発生回路42に置き換え、別の制御回路32を備える点にお
いて上記第1の実施の形態にかかるインバータ式安定器
と異なる。
【0030】2次電圧発生回路42は、トランスT2、抵抗
R4およびダイオードD4とからなる。トランスT2の1次巻
線はトランスT1と蛍光灯LTの間に接続されており、トラ
ンスT2の2次巻線の一端には抵抗R4とダイオードD4がダ
イオードD4のアノードがトランスT2側になるように直列
に接続されている。トランスT2の2次巻線の他端は、駆
動回路52の電源供給端子52a と接続されている。
【0031】制御回路32は、抵抗R2,R3 、コンデンサC
2,C3 、スイッチング素子(トランジスタ)Q1およびダ
イオードD2,D3 とからなる。抵抗R2とコンデンサC2はタ
イマー回路を構成し、抵抗R2には放電用のダイオードD2
が並列接続されている。トランジスタQ1のコレクタは低
電圧起動回路20と接続され、ベースにはダイオードD3と
抵抗R3を介してタイマー回路の出力が接続されている。
また、トランジスタQ1のエミッタは駆動回路52の電源供
給端子52a と接続され、さらにダイオードD3のカソード
との間にはコンデンサC3が接続されている。また、ダイ
オードD3のカソードは2次電圧発生回路42のダイオード
D4のカソードとも接続されている。
【0032】以下上記構成の第2の実施の形態にかかる
インバータ式安定器の動作について説明する。電源が投
入され直流電圧Edが高周波電圧発生回路50に投入される
と同時に低電圧起動回路20も電圧Eaを発する。投入直後
はコンデンサC2は充電されていないため両端電圧はゼロ
であり、このためトランジスタQ2のベースに電圧Eaがダ
イオードD3と抵抗R3を介して印加される。これによりト
ランジスタQ1はオンし、電圧Eaが駆動回路52に供給さ
れ、高周波電圧発生回路50が起動し高周波電圧発生動作
が開始する。これにより、蛍光灯LTが正常であれば点灯
し、トランスT2の1次側に高周波電流が流れる。この高
周波電流により、トランスT2の2次側には高周波電圧
(2次電圧)Ebが発生する。この2次電圧Ebは、抵抗R4
とダイオードD4を介してコンデンサC3により整流された
後、さらに抵抗R3を介してトランジスタQ1のベースに印
加される。
【0033】所定時間経過すると、コンデンサC2が十分
充電されるのでダイオードD3のアノード電圧が低下し、
コンデンサC2によってはトランジスタQ1をオンさせるこ
とができなくなる。しかしながら、それまでの間に2次
電圧EbによりコンデンサC3が充電されており、この電圧
によりトランジスタQ1のオン状態が継続する。したがっ
て、蛍光灯LTが正常に点灯している限り、高周波電圧発
生回路50が正常に高周波電圧発生動作を継続し、蛍光灯
LTを安定に点灯させ続ける。
【0034】一方、蛍光灯LTのフィラメントが切れてい
るときや、蛍光灯LTが接続されていないときにはトラン
スT2の1次巻線には電流が流れないので、2次電圧Ebも
発生しない。このため、高周波電圧発生回路50が動作を
停止する。
【0035】このように、第2の実施の形態にかかるイ
ンバータ式安定器によれば、蛍光灯LTのフィラメントが
切れているときや、蛍光灯LTが接続されていないときに
は高周波電圧発生回路50の動作を停止させることができ
るから、かかる軽負荷状態のときに異常電圧により高周
波電圧発生回路50の出力部が破壊するという問題を防止
できる。
【0036】また、トランスT2の2次電圧Ebを検出して
この電圧値が所定範囲内にあるか否かを判定した後に、
トランジスタQ1のオン・オフを制御するように構成する
こともでき、このときにはトランスT2の1次巻線に流れ
る電流が異常に大きい場合にも、高周波電圧発生回路50
の動作を停止させることが可能となる。すなわち、電流
が異常に流れる過負荷状態のときを検出して当該インバ
ータ式安定器に異常電流が流れるのを防止することも可
能となる。
【0037】次に図3を参照して本発明の第3の実施の
形態について詳細に説明する。なお、この図3におい
て、図2中の要素と同等の要素には同番号を付し、それ
らについての説明は特に必要のない限り省略する。
【0038】この第3の実施の形態にかかるインバータ
式安定器は、蛍光灯LTに正常電流が流れているか否かを
検出する構成とした点において上記第2の実施の形態に
かかるインバータ式安定器と同様であるが、高周波電圧
発生回路50の駆動回路52への電源電圧の供給方法が異な
る。
【0039】2次電圧発生回路42は、トランスT2、抵抗
R4、整流コンデンサC8およびダイオードD4とからなる。
トランスT2の1次巻線はトランスT1と蛍光灯LTの間に接
続されており、トランスT2の2次巻線の一端は、電源回
路10のDC- 端子と接続され、他端には抵抗R4とダイオー
ドD4がダイオードD4のアノードがトランスT2側になるよ
うに直列に接続されている。ダイオードD4のカソードに
は整流コンデンサC8が接続され、さらに、駆動回路52の
電源供給端子52a へも接続されている。
【0040】制御回路34は、抵抗R2,R3 、コンデンサC
2、スイッチング素子(トランジスタ)Q1およびダイオ
ードD2,D5 とからなる。抵抗R2とコンデンサC2はタイマ
ー回路を構成し、抵抗R2には放電用のダイオードD2が並
列接続されている。トランジスタQ1のコレクタは低電圧
起動回路20と接続され、ベースには抵抗R3を介してタイ
マー回路の出力が接続されている。また、トランジスタ
Q1のエミッタはダイオードD5を介して駆動回路52の電源
供給端子52a と接続されている。
【0041】以下上記構成の第3の実施の形態にかかる
インバータ式安定器の動作について説明する。なお、電
源投入時の高周波電圧発生回路50の動作は上記第2の実
施の形態の場合と同じであるので説明は省略する。
【0042】高周波電圧発生回路50が動作し、蛍光灯LT
が正常であれば点灯し、トランスT2の1次側に高周波電
流が流れる。この高周波電流により、トランスT2の2次
側には2次電圧Ebが発生する。この2次電圧Ebは、抵抗
R4とダイオードD4を介してコンデンサC8により整流され
た後、この整流電圧が、低電圧起動回路20の出力電圧Ea
より大きければ、この電圧が駆動回路52に供給される。
すなわち、トランスT2の2次電圧Ebにより高周波電圧発
生回路50が動作を継続することとなる。これにより、抵
抗R1を介して電源供給を行う必要がなく抵抗R1による電
力消費がなくなるので定常状態時の消費電力の低減を図
ることが可能となる。なお、トランスT2に発生する2次
電圧Ebが小さく整流電圧が電圧Eaより小さいときには、
トランジスタQ1の出力電圧すなわちEaがダイオードD5を
介して駆動回路52に供給される。
【0043】所定時間経過すると、コンデンサC2が十分
充電されるのでダイオードD3のアノード電圧が低下し、
コンデンサC2によってはトランジスタQ1をオンさせるこ
とができず、電圧Eaの駆動回路52への供給は不可能とな
る。しかしながら、上述のように、2次電圧Ebによりコ
ンデンサC8が充電されているから、この電圧が駆動回路
52に供給され高周波電圧発生回路50が動作を継続するこ
ととなる。したがって、蛍光灯LTが正常に点灯している
限り、高周波電圧発生回路50が正常に高周波電圧発生動
作を継続し、蛍光灯LTを安定に点灯させ続けることが可
能である。
【0044】一方、蛍光灯LTのフィラメントが切れてい
るときや、蛍光灯LTが接続されていないとき等にはトラ
ンスT2の1次巻線には電流が流れないので、2次電圧も
発生せず、2次電圧からの駆動回路52への電源供給は不
可能となる。このため、高周波電圧発生回路50が動作を
停止する。
【0045】このように、第3の実施の形態にかかるイ
ンバータ式安定器によっても、蛍光灯LTのフィラメント
が切れているときや、蛍光灯LTが接続されていないとき
には高周波電圧発生回路50の動作を停止させることがで
きるから、かかる軽負荷状態のときに異常電圧により高
周波電圧発生回路50の出力部が破壊するという問題を防
止できる。
【0046】また、トランスT2の2次電圧を検出してこ
の電圧値が所定範囲内にあるか否かを判定した後に、駆
動回路52への電源供給を行うように構成することもで
き、このときにはトランスT2の1次巻線に流れる電流が
異常に大きい場合にも、高周波電圧発生回路50の動作を
停止させることが可能となる。すなわち、この場合にも
電流が異常に流れる過負荷状態のときを検出して当該イ
ンバータ式安定器に異常電流が流れるのを防止すること
も可能となる。このように、第3の実施の形態にかかる
インバータ式安定器によれば、異常状態の監視をしつ
つ、定常状態時の消費電力の低減を図ることが可能とな
る。
【0047】従って、本発明によるインバータ式安定器
によれば、上述の説明で明らかなように、高周波電圧発
生回路や蛍光灯に異常があっても、その異常状態を検出
して高周波電圧の発生を停止させるから、高周波電圧発
生回路等が異常電圧などによって破壊されるのを防止す
ることができ、さらに、そのための回路構成も簡易であ
り、しかも、特に特殊な装置を必要とすることもなく安
価に実現することができるから、実用上、工業上の価値
は大きい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態であるインバータ式
安定器の回路図
【図2】本発明の第2の実施の形態であるインバータ式
安定器の回路図
【図3】本発明の第3の実施の形態であるインバータ式
安定器の回路図
【符号の説明】
10 電源回路 20 低電圧起動回路 30,32,34 制御回路 40 電圧検出回路 42,44 2次電圧発生回路 50 高周波電圧発生回路 SB スナバ回路 LT 負荷(蛍光灯)

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 交流電圧を一旦直流電圧に変換した後、
    高周波電圧発生回路により該直流電圧を高周波電圧に変
    換し、該高周波電圧により蛍光灯の点灯を行うインバー
    タ式安定器において、 前記高周波電圧発生回路に発生する異常電圧を吸収する
    スナバ回路と、 該スナバ回路に発生する電圧を検出する電圧検出回路
    と、 前記異常電圧が所定の範囲外のときに前記高周波電圧発
    生回路の作動を停止させる制御回路とを備えてなること
    を特徴とするインバータ式安定器。
  2. 【請求項2】 前記制御回路が、前記異常電圧が所定の
    範囲外のときには前記高周波電圧発生回路を作動させる
    電源電圧の供給を停止させるものであることを特徴とす
    る請求項1記載のインバータ式安定器。
  3. 【請求項3】 交流電圧を一旦直流電圧に変換した後、
    高周波電圧発生回路により該直流電圧を高周波電圧に変
    換し、該高周波電圧により蛍光灯の点灯を行うインバー
    タ式安定器において、 前記蛍光灯に流れる電流により2次電圧を発生させる2
    次電圧発生回路と、 前記直流電圧が前記高周波電圧発生回路に投入され所定
    時間経過するまでは前記高周波電圧発生回路を作動さ
    せ、前記所定時間経過後は前記2次電圧が所望の範囲内
    にあるときには前記高周波電圧発生回路の作動を継続さ
    せ、前記所望の範囲外にあるときには前記高周波電圧発
    生回路の作動を停止させる制御回路とを備えてなること
    を特徴とするインバータ式安定器。
  4. 【請求項4】 前記制御回路が、前記直流電圧が投入さ
    れ所定時間経過するまでは前記高周波電圧発生回路を作
    動させる電源電圧を供給し、前記所定時間経過後は前記
    2次電圧が所望の範囲内にあるときには前記電源電圧の
    供給を継続し、前記所望の範囲外にあるときには前記電
    源電圧の供給を停止させるものであることを特徴とする
    請求項3記載のインバータ式安定器。
  5. 【請求項5】 前記制御回路が、前記直流電圧が投入さ
    れ所定時間経過するまでの間のみ前記高周波電圧発生回
    路を作動させる電源電圧を供給可能なものであり、 前記2次電圧発生回路が、前記所定時間経過後は、前記
    電源電圧の供給を行うことが可能なものであることを特
    徴とする請求項3記載のインバータ式安定器。
JP12214997A 1997-05-13 1997-05-13 インバータ式安定器 Pending JPH10312894A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN106324467A (zh) * 2016-08-25 2017-01-11 田红卫 单向可控硅全状态监测器

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