JPH10312533A - ディスク基板固定装置 - Google Patents

ディスク基板固定装置

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JPH10312533A
JPH10312533A JP12083197A JP12083197A JPH10312533A JP H10312533 A JPH10312533 A JP H10312533A JP 12083197 A JP12083197 A JP 12083197A JP 12083197 A JP12083197 A JP 12083197A JP H10312533 A JPH10312533 A JP H10312533A
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JP
Japan
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disk substrate
disk
fixing device
peripheral surface
outer peripheral
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JP12083197A
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Yoshihisa Miura
佳久 三浦
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Sony Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ディスク基板の浮きを防止して潤滑剤のよう
な流体の塗布むらを防ぐことができるディスク基板固定
装置を提供すること。 【解決手段】 流体中に沈めて情報記録媒体作成用のデ
ィスク基板11に膜を形成する際に、ディスク基板11
を固定するためのディスク基板固定装置2であり、複数
のディスク基板11を配列するために、軸方向に沿って
間隔をおいて複数の溝40が形成され、この溝40に対
応して形成された流体の抜き穴46を有するディスク基
板配列部材22と、ディスク基板配列部材22に配列さ
れたディスク基板11の外周囲面11aを押圧する押圧
手段24を備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、流体を用いて情報
記録媒体用のディスク基板に膜を形成する際に、ディス
ク基板を固定するためのディスク基板固定装置に関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】ディスク状の情報記録媒体、例えば光デ
ィスクの一例として、コンパクトディスク(CD)や、
光磁気ディスクとしてミニディスク(MD)あるいは光
ディスクとしてビデオディスク(VD)、その他高密度
記録用のディスク状の情報記録媒体があり、このような
情報記録媒体には、音響情報や映像情報が記録される。
この種のディスク状の情報記録媒体は、コンピュータの
情報記録媒体として用いられ、データを書き換えできる
上述したような光磁気ディスクあるいは磁気ディスク
(例えばハードディスクHD)等が、広く業務用の分野
において使用されている。ところで、これらのディスク
状の情報記録媒体を作るためのディスク基板、その中で
も特にハードディスク等の磁気ディスク基板において
は、その品質に高度なものが求められる。例えば基板の
反り等の機械的特性、更には基板表面の凹凸等は、情報
の記録信号や情報の再生信号の欠落を招き、あってはな
らないことは明白である。
【0003】ハードディスクに信号を記録/再生する場
合には、図5に示すような磁気ヘッド300を用いる
が、この磁気ヘッド300は、数千rpmで回転してい
るディスク基板301の表面上を数十nmの浮上量で飛
んでいる。この磁気ヘッド300が、例えば異物302
等でクラッシュをするのを避けるためにも、ディスク基
板301の表面の磁性膜303における平滑性を得るこ
とは何にもまして重要である。このディスク基板301
の磁性膜303における平滑性が得られない場合として
は、異物302が付着して突起304が形成される場合
や、磁性膜303の膜厚分布が不均一で突出部305が
形成される場合である。通常磁気ヘッド300と磁性膜
303の間の浮上量306は、上述したように数十nm
であるが、突起304の高さ307は数μmにも達す
る。一般的にこのようなハードディスクの基板は、ガラ
スあるいはアルミニウム母材上に、スパッタにより各種
膜(膜厚数十Åから数百Å)を形成して積層していき、
その最後にその表面に磁気ヘッド300との摩擦係数を
低下させるための潤滑膜を塗布する。このプロセスを行
う各種製造装置、例えばスパッタ機、潤滑剤塗布装置等
は、ほとんどの場合に、ガラスやアルミニウム基板を対
象にするように作られており、図5に示すディスク基板
301がプラスチック(樹脂)で作られている場合は考
慮されていない。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】そのために、スパッタ
機や潤滑剤塗布装置等を、プラスチック製のハードディ
スクのディスク基板301の製造にそのまま使用するこ
とは不可能であり、何らかの改善をする必要がある。例
えば潤滑剤を塗布するプロセスは図6のようにして行
う。潤滑剤貯めタンク310の中には、潤滑剤を分散さ
せた溶液311を収容し、ポンプ312は、この潤滑剤
311を潤滑剤貯めタンク310からプロセスチャンバ
ー313に送り込む。プロセスチャンバー313の中に
は、ディスク基板固定ラック314により、複数枚のデ
ィスク基板301が保持されている。従って、潤滑剤を
分散させた溶液311は、プロセスチャンバー313の
中でディスク基板301に浸されている。その後バルブ
315を開けて、溶液311をゆっくりと抜く。する
と、ディスク基板301に付着している溶液311のみ
が蒸発して、潤滑剤がディスク基板301の表面に残
り、潤滑膜を形成する。この潤滑膜の膜厚は例えば数十
Åである。
【0005】この時に、従来用いられているガラスある
いはアルミニウム製のディスク基板を固定するディスク
基板固定ラック314を用いて、プラスチック製のディ
スク基板301を保持すると、比重の関係で、プラスチ
ック製のディスク基板301(比重が0.6程度)は、
潤滑剤の溶液311(比重が約10)に対して浮いてし
まい、隣り合うディスク基板301同士の接触や、ディ
スク基板301の傾き等が生じる。この結果、ディスク
基板301に付着している潤滑剤の塗布むらが発生し、
膜厚の不均一が生じ、膜厚の不均一は数十Å程度のばら
つきとなる。この種の潤滑剤の塗布装置では、ディスク
基板301に対する膜厚のばらつきは±2Åで制御可能
ということもあり、この数十Åの塗布むらは、ハードデ
ィスクの基本機能の致命的欠陥につながり、絶対にあっ
てはならないことである。
【0006】図7と図8は、従来のガラス製のディスク
基板あるいはアルミニウム製のディスク基板301に対
して潤滑剤を塗布する際に使用しているディスク基板固
定ラック314を示している。ディスク基板固定ラック
314は支持棒319を有し、この支持棒319には、
断面で見てV字型の溝が複数個、例えば25個支持棒3
19の軸方向に沿って形成されている。これらの溝32
0には、それぞれディスク基板301のセンターホール
321の部分がはめ込まれるようになっている。
【0007】この溝320は、ディスク基板301の姿
勢が安定するように、上述したようにV字型になってお
り、その上不要な溶液311が上手く逃げるように、支
持棒319は先端から根元側にかけて、例えば2度の角
度を持たせてある。このような従来のディスク基板30
1の固定方式では、そのディスク基板301の自重のみ
でディスク基板301の姿勢の制御をしている。そのた
めに、ガラス製やあるいはアルミニウム製のディスク基
板301では、全く問題ないが、比重の軽いプラスチッ
ク製のディスク基板301の場合には、比重の関係から
プラスチック製のディスク基板301を溶液311に図
6に示すように沈めた時に、プラスチック製のディスク
基板301が、溶液311の中で浮いてしまい、隣り合
うディスク基板301同士の接触やディスク基板301
の傾き等により、潤滑剤の塗布むらが発生してしまう。
そこで本発明は上記課題を解消し、ディスク基板の浮き
を防止して潤滑剤のような流体の塗布むらを防ぐことが
できるディスク基板固定装置を提供することを目的とし
ている。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的は、本発明にあ
っては、流体中に沈めて情報記録媒体作成用のディスク
基板に膜を形成する際に、ディスク基板を固定するため
のディスク基板固定装置において、複数のディスク基板
を配列するために、軸方向に沿って間隔をおいて複数の
溝が形成され、この溝に対応して形成された流体の抜き
穴を有するディスク基板配列部材と、ディスク基板配列
部材に配列されたディスク基板の外周囲面を押圧する押
圧手段と、を備えることを特徴とするディスク基板固定
装置により、達成される。
【0009】本発明では、情報記録媒体作成用のプラス
チック製のディスク基板を流体中に沈めてディスク基板
に対して膜を形成する際に、比重の軽い複数のディスク
基板を固定するために、ディスク基板配列部材は、軸方
向に沿って間隔をおいて形成された複数の溝を有してい
る。このディスク基板配列部材には、更にこの溝に対応
して形成された流体の抜き穴を有している。押圧手段
は、ディスク基板配列部材に配列されたディスク基板の
外周囲面を押圧する。これにより、ディスク基板配列部
材の溝に配列された比重の軽い各ディスク基板の外周囲
面は、押圧手段により、ディスク基板配列部材に対して
押し付けられるので、ディスク基板を流体中に沈めて
も、ディスク基板同士が接触したりあるいはディスク基
板がディスク基板配列部材に対して傾いて配置されるよ
うなことがなくなる。これにより、流体の比重に比べる
とかなり比重の小さい材質で作られているディスク基板
に膜を形成する場合に膜形成むらの防止をすることがで
きる。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、本発明の好適な実施の形態
を添付図面に基づいて詳細に説明する。なお、以下に述
べる実施の形態は、本発明の好適な具体例であるから、
技術的に好ましい種々の限定が付されているが、本発明
の範囲は、以下の説明において特に本発明を限定する旨
の記載がない限り、これらの形態に限られるものではな
い。
【0011】図1は本発明のディスク基板固定装置の好
ましい実施の形態を備える潤滑膜塗布装置1を示してい
る。この潤滑膜塗布装置1は、例えば比重の軽いプラス
チック製のディスク基板11に対して、潤滑膜を塗布す
る装置である。この潤滑膜塗布装置1は、この複数枚の
ディスク基板11を配列して固定するためのディスク基
板固定装置2を備えている。このディスク基板固定装置
2は、プロセスチャンバー10の中に配置するようにな
っている。プロセスチャンバー10は、ポンプ312を
介して潤滑剤貯めタンク310に接続されている。また
プロセスチャンバー10はバルブ315を介して潤滑剤
貯めタンク310に接続されている。潤滑剤貯めタンク
310の中には潤滑剤を含む溶液311が収容されてい
る。この溶液311は、潤滑剤貯めタンク310からポ
ンプ312の力によりプロセスチャンバー10内に供給
できる。プロセスチャンバー10内の溶液311は、バ
ルブ315を開けることにより潤滑剤貯めタンク310
にゆっくりと回収することができる。
【0012】次に、図1のディスク基板固定装置2の構
造について説明する。このディスク基板固定装置2は、
溶液311の浮力により複数のプラスチック製のディス
ク基板11を浮かないように、しっかりと固定する構造
を備えている。ディスク基板固定装置2は、支持体2
0、ディスク基板配列部材22、押圧手段24を有して
いる。支持体20は、ほぼ逆L字型を有しており、支持
体の垂直板25には、直線移動用のガイド26が設けら
れている。この直線移動用のガイド26には、後で説明
する押圧手段24のクランプ棒29をZ方向に直線移動
するガイドである。モータのような駆動手段2が作動す
ると、このクランプ棒29とクランプ棒29のサポート
30は、直線移動用のガイド26に沿ってZ方向に移動
できる。ただし、このクランプ棒29の下限位置は、ス
トッパ31により規制されている。このストッパ31
は、垂直板25に固定されている。サポート30と垂直
板25の間にはバネ32が設けられており、クランプ棒
29がZ方向に上昇する場合にはバネ32の力に抗して
動くことになり、このバネ32はクランプ棒29をスト
ッパ31側に押し付けて保持することができる。
【0013】ディスク基板配列部材22の一端側22a
は、垂直板25の下部に固定されている。またディスク
基板配列部材22の他端は自由端22bである。上述し
たクランプ棒29とディスク基板配列部材22は、垂直
板25から突出するようにして平行に保持されている。
ディスク基板配列部材22には、複数のディスク基板固
定用の溝40が所定間隔dをおいて形成されている。デ
ィスク基板配列部材22の断面形状は図2に示してお
り、ディスク基板配列部材22は、その長手方向(図2
においては紙面垂直方向)に沿って長溝41が形成され
ている。
【0014】図1に戻ってディスク基板固定用の溝40
は、上述したように所定の間隔dをおいて形成されてい
るが、これらの溝40は例えば25個形成されている。
各溝40の形状について説明すると、ほぼV字型にはな
っているが、斜面部43,43と、底面部44を有して
いる。この底面部44の幅Sは、ディスク基板11の厚
みと同じかやや大きく設定されている。また斜面部4
3,43は、内底面44の幅より広がるようにしてテー
パー状に形成されている。内底面44に通ずるようにし
て、図1と図2に示すように溶液311を抜くための穴
46が形成されている。すなわち各溝40に対応して穴
46が形成されている。このように穴46を形成するの
は、不要な溶液311が上手く逃げる(循環する)よう
に、ディスク基板配列部材22の自由端22bから一端
部22aに向かって、所定間隔dで配列されており、こ
れにより従来のディスク基板固定装置で用いられていた
2度の角度の勾配の設定が不要になる。
【0015】次に、図1の押圧手段24について説明す
る。この押圧手段24は上述したクランプ棒29と、こ
のクランプ棒29に着脱可能に設定される押圧具50を
備えている。これらの複数の押圧具50は、クランプ棒
29の軸方向に関して、間隔dをおいて固定されてい
る。すなわち、各押圧具50は、対応するディスク基板
11に対応して配置されている。これらの押圧具50
は、対応するディスク基板11の外周囲面11aを下方
向に向けて押圧するものである。
【0016】クランプ棒(棒状体)29に対して固定さ
れる押圧具50の構造について、図1と図2を参照して
説明する。押圧具50は、ピン60、バネ61、ネジ6
2、取付け具63、止め輪64等を備えている。取付け
具63は、クランプ棒29に対して着脱可能に取り付け
ることができ、ネジ62を締めることで、取付け具63
はクランプ棒29に固定できる。バネ61は、取付け具
63と止め輪64の間に配置されており、ピン60が取
付け具63に対して矢印Z方向に上下動可能になってい
るので、バネ61はピン60をディスク基板11の外周
囲面11aに対して押し付けるための付勢手段である。
つまりこのバネ61は、ピン60をディスク基板11の
外周囲面11aに対して押し付けることで、ディスク1
1aの浮き等の動作を防止するクランプ力を発揮する。
このクランプ力は、バネ定数及びバネの長さ等を変える
ことによって、必要に応じて調整可能である。バネ61
は、止め輪64と取付け具63の間に配置されているの
で脱落を防止することができる。
【0017】ピン60は、図1〜図3に示すようにシャ
ープエッジ部65を有している。このシャープエッジ部
65は、図1で見ると直線状であるが、図2と図3で見
ると所定の角度θ分尖っている。これにより、シャープ
エッジ部65は、ディスク基板11の外周囲面11aに
対して(X方向)に線接触するようになっている。この
ようにシャープエッジ部65を用いてピン60が外周囲
面11aに対して線接触するのは次の理由からである。
すなわち、もしもこのピン60の先端部が、図4に比較
例として示すようにシャープエッジになっていないと、
その先端部361がディスク基板11の外周囲面11a
に対して面接触をすることになるので、図4に示すよう
に液剤の液面RLが降下した際に、表面張力の関係でピ
ン360の影響を受けて、潤滑剤の蒸発むら(塗布む
ら)部分362が発生してしまう。しかし本発明の実施
の形態では図1〜図3に示すようにピン60の先端部分
がシャープエッジ部65となっており、シャープエッジ
部65は、ディスク基板11の外周囲面11aに対して
線接触しているので、ピン60は塗布むら等を起こす恐
れがなく、安定した潤滑剤の塗布ができる。
【0018】次に、上述した潤滑膜塗布装置1のディス
ク基板固定装置2を用いて、複数枚のディスク基板11
に対して潤滑剤の膜を形成する方法例について説明す
る。まず図1のプロセスチャンバー10の中にはまだ溶
液311が収容されていない状態で、ディスク基板配列
部材22の各溝40に対して、プラスチック製のディス
ク基板11が設定される。このプラスチック製のディス
ク基板11が設定される数は、例えば25枚である。こ
のディスク基板11の配列をする時には、駆動手段2が
作動して、サポート30とクランプ棒29はバネ32の
力に抗して、Z方向(上方向)に上昇しているので、各
押圧手段24の押圧具50はディスク基板11から離れ
ている。従って各プラスチック製のディスク基板11
は、ディスク基板配列部材22の各溝40に対して、押
圧手段24が邪魔にならずに容易に設定することができ
る。図1と図2に示すようにディスク基板11が各溝4
0に対して設定された状態では、ディスク基板11のセ
ンターホール70を形成している内周面が溝40の内底
面44に確実に支持されており、しかも斜面部43,4
3が形成されているので、ディスク基板11は溝40の
内底面44に簡単に導いて支持することができる。
【0019】次に、駆動手段2を作動してサポート30
及びクランプ棒29をバネ32の力により、矢印Z(下
方向)に移動する。これにより、クランプ棒29はスト
ッパ31により下限位置が設定される。この状態では、
クランプ棒29の各押圧具50のピン60が対応する位
置にあるプラスチック製のディスク基板11の外周囲面
11aに対して、図3に示すように線接触で下向きに押
圧する。このようにすることで、プロセスチャンバー1
0の中に溶液311が収容された状態であっても、プラ
スチック製のディスク基板11が比重の関係で浮いてし
まうようなことがなく、隣接するディスク基板11,1
1の接触現象やディスク基板の傾き現象を防止すること
ができる。
【0020】次に、プロセスチャンバー10の中には、
ポンプ312の力により潤滑剤貯めタンク310から溶
液311が供給される。溶液311はプラスチック製の
ディスク基板11を完全に沈めた状態にして、潤滑剤を
含む溶液311をディスク基板11に塗布する。この塗
布が終了したら、再びプロセスチャンバー10内の溶液
311は、バルブ315を開けることにより、ゆっくり
と潤滑剤貯めタンク310側に収容される。これによ
り、プロセスチャンバー10内の溶剤310の液面は下
がっていって、各ディスク基板11が露出するのである
が、ディスク基板11上の溶液のみが蒸発して、潤滑剤
が各ディスク基板11の表面には残り、例えば膜厚十数
μmの潤滑膜を形成することができる。
【0021】このように本発明の実施の形態では、プラ
スチック製の軽い例えばハードディスク用のディスク基
板11に対して潤滑膜を塗布もしくは形成するプロセス
において、一度に複数枚例えば25枚のディスク基板1
1に対して潤滑膜を形成することができる。しかも、こ
の形成時にディスク基板11の浮きによる潤滑膜の塗布
むらを防止できるようにするために、ピン60のシャー
プエッジ部65がディスク基板11の外周囲面11aに
対して線接触をしている。バネ61の長さあるいはバネ
定数を変えることにより、ピン60がディスク基板11
の外周囲面11aに対して与える押圧力を変えることが
できる。しかも、クランプ棒29はストッパ31により
所定の位置に保持されているので、各押圧具50が対応
するディスク基板11の外周囲面11aに対して与える
押圧力は、各ディスク基板11に対して一定にすること
ができる。
【0022】ところで本発明は上記実施の形態に限定さ
れない。上述した実施の形態ではプラスチック製のディ
スク基板を例に説明しているが、これに限らずディスク
基板の材料の比重に関係なく、例えばアルミニウム、ガ
ラスあるいは樹脂等如何なるディスク基板にも対応し
て、ディスク基板の浮きを防止しながら潤滑膜等の膜を
確実にしかも塗布むらのないように安定して形成するこ
とができる。各ディスク基板11に対してそれぞれ押圧
具50を設定するようにしているので、各ディスク基板
11の外径寸法に多少違いがあっても、それに対応し
て、所定のクランプロードをピン60が付与することが
できる。ディスク基板の種類や用途によっては、流体と
しては、潤滑油を含む溶液以外のものも採用してもよ
い。
【0023】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
ディスク基板の浮きを防止して潤滑剤のような流体の塗
布むらを防ぐことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のディスク基板固定装置を備える潤滑膜
塗布装置を示す図。
【図2】図1のディスク基板固定装置を示す側面図。
【図3】図2のピンのシャープエッジ部及びそのシャー
プエッジ部が当たっているディスク基板の外周囲面を示
す図。
【図4】図3に比較して示すものであり、ピンの先端部
がシャープエッジ部となっていないものの例を示す図。
【図5】通常用いられているハードディスク用の磁気ヘ
ッドとハードディスクの樹脂製のディスク基板の例を示
す図。
【図6】従来用いられるディスク基板への潤滑膜塗布装
置(潤滑剤塗布装置)を示す図。
【図7】従来のディスク基板固定装置を示す図。
【図8】従来のディスク基板固定装置の側面図。
【符号の説明】
2・・・ディスク基板固定装置、10・・・プロセスチ
ャンバー、11・・・ディスク基板、11a・・・外周
囲面、22・・・ディスク基板配列部材、24・・・押
圧手段、29・・・クランプ棒(棒状体)、40・・・
溝、46・・・流体の抜き穴、50・・・押圧具、60
・・・ピン、61・・・バネ(付勢手段)、63・・・
取付け具、311・・・溶液

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 流体中に沈めて情報記録媒体作成用のデ
    ィスク基板に膜を形成する際に、ディスク基板を固定す
    るためのディスク基板固定装置において、 複数のディスク基板を配列するために、軸方向に沿って
    間隔をおいて複数の溝が形成され、この溝に対応して形
    成された流体の抜き穴を有するディスク基板配列部材
    と、 ディスク基板配列部材に配列されたディスク基板の外周
    囲面を押圧する押圧手段と、を備えることを特徴とする
    ディスク基板固定装置。
  2. 【請求項2】 ディスク基板配列部材の各溝を形成して
    いる内底面は、ディスク基板のセンターホールを形成し
    ている内周面と同じかそれよりも大きく、流体の抜き穴
    は溝を形成している内底面に開口している請求項1に記
    載のディスク基板固定装置。
  3. 【請求項3】 ディスク基板配列部材は棒状体である請
    求項2に記載のディスク基板固定装置。
  4. 【請求項4】 押圧手段は、 ディスク基板配列部材と平行に配置された棒状体と、 ディスク基板の外周囲面に当たるピンと、 ピンを棒状体に対して取り付けるための取付け具と、 取付け具においてピンをディスク基板の外周囲面に押す
    ための付勢手段と、を備えている請求項1に記載のディ
    スク基板固定装置。
  5. 【請求項5】 ピンの先端はディスク基板の外周囲面に
    対して線接触する請求項4に記載のディスク基板固定装
    置。
  6. 【請求項6】 情報記録媒体用のディスク基板はハード
    ディスク用プラスチック基板であり、このディスク基板
    には潤滑膜が形成される請求項1に記載のディスク基板
    固定装置。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010067297A (ja) * 2008-09-09 2010-03-25 Showa Denko Kk 表面処理方法および表面処理装置

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JP2010067297A (ja) * 2008-09-09 2010-03-25 Showa Denko Kk 表面処理方法および表面処理装置

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