JPH10311844A - 車輪速検出装置およびその製造方法 - Google Patents

車輪速検出装置およびその製造方法

Info

Publication number
JPH10311844A
JPH10311844A JP12248597A JP12248597A JPH10311844A JP H10311844 A JPH10311844 A JP H10311844A JP 12248597 A JP12248597 A JP 12248597A JP 12248597 A JP12248597 A JP 12248597A JP H10311844 A JPH10311844 A JP H10311844A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
light
optical fiber
wheel speed
light guide
incident
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP12248597A
Other languages
English (en)
Inventor
Takahiro Aeba
貴博 饗庭
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nissan Motor Co Ltd
Original Assignee
Nissan Motor Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nissan Motor Co Ltd filed Critical Nissan Motor Co Ltd
Priority to JP12248597A priority Critical patent/JPH10311844A/ja
Publication of JPH10311844A publication Critical patent/JPH10311844A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Regulating Braking Force (AREA)
  • Rolling Contact Bearings (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 温度や振動などに対する耐久性を備え、かつ
検出信号にノイズが入りにくい車輪速検出装置を提供す
る。 【解決手段】 アウターレース部14に、出射用導光ブ
ロック17と入射用導光ブロック18とが樹脂モールド
21で固定されてなるセンサ端子部16を装着する。イ
ンナーレース部11にはセンサ端子部16に対向するよ
うにセンサロータ15を配置する。センサロータ15の
光透過部を通過した光が入射用導光ブロック18、入射
用光ファイバ20を介して受光素子23へ光パルスとし
て入射することにより、車輪の回転速度を検出すること
が可能となる。このように、光信号が光ファイバを介し
て伝搬されるため、温度、振動、電磁波などの影響を受
けずに車輪速検出を行うことが可能となる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、車輪速検出装置
に関し、さらに詳しくはアンチスキッド式ブレーキシス
テム(以下、ABSと称する)に組み込まれる車輪速検
出装置に関する。
【0002】
【従来の技術】最近の車両では、急制動時に車輪がロッ
クするのを防止するためにABSを搭載したものが増加
している。このABSは、各車輪の回転速度と車速とに
基づいて車輪のロック傾向を判断して、ブレーキ液圧の
制御を行っている。各車輪の回転速度を検出する手段と
しては、例えば図9に示すようなフォトセンサ6を用い
た車輪速検出装置Sが知られている。(特開平8−61
9号公報) この車輪速検出装置Sは、図9に示すように、例えば駆
動車輪のホイール・ハブ1と、このホイール・ハブ1が
回転自在となるように転動体2、3を介してホイール・
ハブ1を外嵌する外輪4と、が対向する場所に配置され
ている。ホイール・ハブ1は、図示しないホイールを固
定するためのフランジ部1Aが軸方向外側端部の外周に
形成されると共に、筒状の軸部1Bには図示しないドラ
イブシャフトが内嵌して回転駆動されるようになってい
る。一方、このホイール・ハブ1の軸部1Bを外嵌する
外輪4は、図示しない懸架装置に支持されている。
【0003】次に、従来の車輪速検出装置Sの構成を説
明する。車輪速検出装置Sは、ホイール・ハブ1側に設
けられたセンサロータ5と、外輪4側に設けられたフォ
トセンサ6とからなる。センサロータ5は、ホイール・
ハブ1の軸部1Bの基部(車体側の部分)の外周面に沿
って周回するように形成され、周方向に間欠的に切り欠
きが形成された起立部5Aを有している。フォトセンサ
6は、このセンサロータ5の起立部5Aを間に置いて対
向する投光器7と受光器8とが外輪4側に固定されてな
る。これら投光器7および受光器8は、それぞれ導電コ
ード9、10を介してコントロールユニットCに接続さ
れている。
【0004】このような構成の車輪速検出装置Sでは、
投光器7から出射される光が、回転するセンサロータ5
の起立部5Aの切り欠きを通過して受光器8に入射する
ことにより、車輪速を検出することができる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記し
たような車輪速検出装置Sでは、以下に説明するような
問題がある。すなわち、フォトセンサ6は、半導体層を
光励起することにより電流の発生する作用を利用したも
のであるため、転動体2、3が存在するベアリング部の
近傍に配置した場合、ベアリング部で発生する高温で半
導体特性が劣化するという問題がある。加えて、フォト
センサ6は、ベアリング部で発生する振動の影響を受け
易く投光器7側の故障も発生し易いものであった。ま
た、フォトセンサ6とコントロールユニットCとを接続
する導電コード9、10からはノイズを拾う可能性があ
り、光検出信号にノイズが入り誤検出が生じる余地を無
くすことが望まれていた。さらに、フォトセンサ6を振
動が発生する狭い空間(上記した例ではホイール・ハブ
1と外輪4との間の空隙)に設置するための取り付けが
困難であり、振動に対して耐え得る取り付け構造の改善
が要請されている。
【0006】この発明が解決しようとする課題の一つ
は、温度や振動などに対する耐久性を備えると共に、検
出信号にノイズが入りにくい車輪速検出装置を得るには
どのような手段を講じればよいかという点にある。ま
た、この発明が解決しようとする他の課題は、容易に製
造でき、信頼性の高い車輪速検出装置を提供するには、
どのような手段を講じればよいかという点にある。
【0007】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明は、
車輪速検出装置であって、互いに嵌合して相対的に回転
する一対の輪体のうち、車輪が固定される一方の前記輪
体の周面に沿って、回転方向に光透過部と光非透過部と
が交互に形成されたセンサロータが周回して設けられ、
車体側に支持される他方の前記輪体にフォトセンサ側の
導光部材が樹脂モールドで固定されていることを特徴と
している。
【0008】従って、請求項1記載の発明においては、
フォトセンサ側の導光部材が樹脂モールドで固定される
ことにより、振動に対して樹脂モールドが緩衝材として
の作用を奏するため、車輪速検出装置の耐震性を高める
ことができる。
【0009】請求項2記載の発明は、前記フォトセンサ
側の導光部材が、投光素子に接続された光出射用導光体
と、受光素子に接続された光入射用導光体であり、前記
光出射用導光体の先端の光出射面と、前記光入射用導光
体の先端の光入射面と、が前記センサロータに対向する
ように配置されたことを特徴としている。
【0010】請求項3記載の発明は、前記光出射用導光
体が、前記投光素子に接続される出射用光ファイバと当
該出射用光ファイバの先端に光伝搬可能に接続された出
射用導光ブロックとでなり、前記光入射用導光体は、前
記受光素子に接続される入射用光ファイバと当該入射用
光ファイバの先端に光伝搬可能に接続された入射用導光
ブロックとでなることを特徴としている。
【0011】請求項4記載の発明は、前記光出射面と前
記光入射面とが、前記センサロータの両側に配置され、
前記光出射面と前記光入射面との間に前記センサロータ
の前記光透過部が位置したときのみ前記光出射面から出
射された光が前記光入射面に入射するように設定されて
いることを特徴としている。
【0012】請求項5記載の発明は、前記光非透過部の
表面が、光反射性を有し、かつ前記光出射面から出射し
た光が前記光非透過部の表面で反射して前記光入射面に
入射するように設定されていることを特徴としている。
【0013】請求項6記載の発明は、車輪速検出装置の
製造方法であって、一方の端部に投光素子が接続され、
他方の端部に受光素子が接続される、一条の光ファイバ
の中間部が埋設されるように樹脂モールドを固化させる
工程と、前記光ファイバの中間部が所定間隔を介して分
離するように前記樹脂モールドおよび前記光ファイバを
切削する工程と、を備えることを特徴としている。
【0014】
【発明の効果】請求項1記載の発明においては、フォト
センサ側の導光部材が樹脂モールドで固定されることに
より、振動に対して樹脂モールドが緩衝材としての作用
を奏するため、車輪速検出装置の耐震性を高めることが
できる。
【0015】請求項2記載の発明においては、樹脂モー
ルドで固定されるフォトセンサ側の部材が、光出射用導
光体と光入射用導光体であるため、互いに嵌合する一対
の輪体どうしの間に投光素子と受光素子を配置する必要
がなく、光信号で車輪速を検出することが可能となる。
このため、光出射用導光体と光入射用導光体とが電気的
なノイズの影響を受けることがなく、車輪速検出に誤動
作が発生することを抑制することができる。また、投光
素子と受光素子とが熱、振動、電磁波などの物理的な影
響を受けることがないため、信頼性の高い車輪速検出を
行うことができる。
【0016】請求項3記載の発明においては、光出射用
導光体および光入射用導光体が光ファイバの先端に導光
ブロックを接続した構成であるため、両ブロックの面と
面との間で確実な光伝達を行うことが可能となる。
【0017】請求項4記載の発明においては、センサロ
ータが車輪と一体的に回転した際に、光出射面と光入射
面との間を光透過部が通過した回数、または光非透過部
が通過した回数を検知することが可能となり、車輪速検
出を行うことができる。
【0018】請求項5記載の発明においては、センサロ
ータが車輪と一体的に回転した際に、光出射面から出射
された光が、光非透過部で反射して光入射面に入射した
回数を検知することが可能となり、車輪速検出を行うこ
とができる。
【0019】従って、請求項6記載の発明においては、
樹脂モールドと光ファイバとを切削するだけで、光ファ
イバが中間部で切断されて、所定の距離を介して分離さ
れるため光出射側の端面と光入射側の端面とを容易に形
成することができる。また、作成された光出射側の端部
と光入射側の端部とは、樹脂モールドで保持されるた
め、樹脂モールドの緩衝作用により耐久性を向上させる
ことができる。
【0020】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係る車輪速検出装
置の詳細を図面に示す実施形態に基づいて説明する。
【0021】(実施形態1)以下、本発明に係る車輪速
検出装置の実施形態1について説明する。図1〜図3
は、本発明に係る車輪速検出装置の実施形態1を示して
いる。図1は本実施形態の要部断面説明図、図2は本実
施形態で用いたセンサロータを示す要部側面図、図3は
要部拡大断面図である。
【0022】まず、本実施形態の車輪速検出装置Sの構
成の説明に先駆けて、図1および図2を用いて、車輪速
検出装置Sが配置される部分の構造を簡単に説明する。
【0023】図1に示すように、駆動車輪のホイール・
ハブ11と、このホイール・ハブ11が回転自在となる
ように転動体12、13を介してホイール・ハブ11の
インナーレース部11Aを外嵌する外輪としてのアウタ
ーレース部14と、が対向する場所に車輪速検出装置S
が配置されている。ホイール・ハブ11は、図示しない
ホイールを固定するためのフランジ部11Bが車体外側
方向に位置する端部の外周に形成されると共に、筒状の
インナーレース部11Bには図示しないドライブシャフ
トが内嵌して回転駆動されるようになっている。一方、
このホイール・ハブ11のインナーレース部11Bを外
嵌するアウターレース部14は、図示しない懸架装置に
支持されている。
【0024】次に、車輪速検出装置Sの構成を説明す
る。
【0025】車輪速検出装置Sは、ホイール・ハブ11
側に設けられたセンサロータ15と、アウターレース部
14側に設けられたセンサ端子部16と、このセンサ端
子部16にそれぞれ接続された投光素子22および受光
素子23と、から大略構成されている。
【0026】まず、センサロータ15について説明す
る。センサロータ15は、ホイール・ハブ11のインナ
ーレース部11Aの基部(車体側の部分)寄りの外周面
に沿って周回するように固定されている。このセンサロ
ータ15は、図2に示すように、周方向に間欠的に且つ
等間隔に切り欠かれた光透過部15Cが形成された起立
部15Aと、インナーレース部11Aに固着される固定
板部15Bと、を有し、断面形状が略L字状に遮光性を
もつ材料で形成されている。なお、センサロータ15に
おける起立部15Aの光透過部15Cどうしの間は、光
非透過部15Dとなっている。
【0027】次に、センサ端子部16について説明す
る。センサ端子部16は、図1および図3に示すよう
に、例えばガラスで形成された導光部材としての光出射
用導光体を構成する出射用導光ブロック17および導光
部材である光入射用導光体を構成する入射用導光ブロッ
ク18と、これらブロック17、18の後端に一端部が
接続された導光部材としての光出射用導光体を構成する
出射用光ファイバ19および導光部材である光入射用導
光体を構成する入射用光ファイバ20と、が樹脂モール
ド21で一体的に形成されてなる。出射用導光ブロック
17と入射用導光ブロック18とは、所定間隔を介して
先端部どうしが樹脂モールド21から突出して対向する
ように設定されている。また、出射用光ファイバ19お
よび入射用光ファイバ20は、それぞれ出射用導光ブロ
ック17、入射用導光ブロック18と接続された一端部
近傍が各ブロック17、18とともに樹脂モールド21
で封止されている。樹脂モールド20から外側へ導出さ
れた出射用光ファイバ19および入射用光ファイバ20
の他端部は、それぞれ、出射用光ファイバ19が投光素
子22に、入射用光ファイバ20が受光素子23に、接
続されている。
【0028】特に、出射用導光ブロック17および入射
用導光ブロック18の樹脂モールド21から突出する先
端部は、互いに対向する面17A、18Aが平行をな
し、対向外側面にテーパ状の光反射面17B、18Bが
形成されている。この光反射面17B、18Bを形成し
たことにより、各ブロック17、18の先端部にプリズ
ム構造が形成されている。また、樹脂モールド21の側
壁には、周回してフランジ部21Aが形成されている。
このような構成のセンサ端子部16は、アウターレース
部14の基部寄りの位置(転動体13より車体側)の壁
部を貫通して、出射用導光ブロック17および入射用導
光ブロック18の先端が、インナーレース部11Aに設
けられたセンサロータ15の起立部15Aを間に置いて
対向するように配置・固定されている。なお、樹脂モー
ルド21のフランジ部21Aは、アウターレース部14
の周面に当接してセンサ端子部16がアウターレース部
14の内側へ入り込むのを防止する機能を果たしてい
る。さらに、樹脂モールド21におけるセンサロータ1
5に対面する部分には、入射用導光ブロック18に沿っ
て突出する段差部21Bが形成されている。この段差部
21Bは、出射用導光ブロック17からの光が、センサ
ロータ18の光非透過部15Dの上を通って入射用導光
ブロック18側へ入射するのを防止している。なお、出
射用導光ブロック17および入射用導光ブロック18に
対して、出射用光ファイバ19、入射用光ファイバ20
を接続するには、各ブロック端面に形成した穴に各光フ
ァイバを嵌合し、図3に示すように接着剤24で固定す
ることができる。また、光ファイバと導光ブロックと
は、好ましくは、光屈折率の近似する物質であれば、光
の伝搬性を高めることができる。さらに、投光素子22
としては、周知の各種発光素子を用いることが可能であ
り、受光素子23としては、各種フォトセンサを用いる
ことが可能である。これら投光素子22および受光素子
23は、それぞれ導電コードを介してコントロール・ユ
ニットCに接続されている。なお、図1中符号25、2
6は、センサロータ15およびセンサ端子部16の先端
部分に、グリースや塵芥並びに光が進入するのを防止す
るシール材を示している。このようにして、本実施形態
の車輪速検出装置Sは構成されている。
【0029】次に、本実施形態の車輪速検出装置Sの作
用・動作を説明する。投光素子22から出射される光
は、出射用光ファイバ19を介して出射用導光ブロック
17へ伝搬される。出射用導光ブロック17に入射した
光は、図3に示すように、光反射面17Bで反射して面
17Aからセンサロータ15の起立部15Aへ向けて出
射される。このとき、車輪の回転とともにセンサロータ
15が回転していれば、出射された光が光透過部15C
を通過した光が断続的に入射用導光ブロック18の面1
8Aから入射して光反射面18Bで反射される。この反
射された光は、入射用光ファイバ20に入射して、この
入射用光ファイバ20を介して受光素子23へ伝搬され
る。受光素子23では、入射する光信号から光パルスを
カウントして車輪速を検出することを可能にする。
【0030】このような本実施形態の車輪速検出装置S
では、センサ端子部16が緩衝機能をもつ樹脂モールド
21で保護されているため、振動の多いアウターレース
部14へ取り付けられていても、振動に対する耐久性を
高めることができる。また、投光素子22および受光素
子23を検出場所から離れた場所に設置することができ
るため、車輪の軸受け部分での摩擦熱などの影響を受け
ることがなく、素子劣化を回避することができる。ま
た、本実施形態では、出射用光ファイバ19、入射用光
ファイバ20を介して光信号の形で検出を行うため、電
磁波などの影響を受けにくいという利点を有する。な
お、本実施形態では、出射用導光ブロック17および入
射用導光ブロック18の光反射面17B、18Bが、ガ
ラスを平滑にカットした面であるが、この面に金属蒸着
を施し光反射性を高める構成としても勿論よい。
【0031】(実施形態2)図4は、本発明に係る車輪
速検出装置の実施形態2を示す要部断面図である。本実
施形態では、従動輪のホイール・ハブ27と、このホイ
ール・ハブ27が回転自在となるように転動体30、3
1を介してホイール・ハブ27のアウターレース部27
Aに内嵌する、スピンドル部28Aの周囲に設けられた
インナーレース部14と、が対向する場所に車輪速検出
装置Sが配置される。センサ端子部16は、スピンドル
28側に装着され、センサロータ15はホイール・ハブ
27に設けられている。なお、図4に示すセンサ端子部
16およびセンサロータ15の構成は、上記した実施形
態1と略同様であるため、その説明を省略する。また、
本実施形態における作用・動作並びに効果も、上記した
実施形態1と略同様である。
【0032】(実施形態3)図5〜図7は、本発明に係
る車輪速検出装置の実施形態3を示している。図5は本
実施形態の要部断面図、図6はセンサロータの平面図、
図7は図6のA−A断面図である。本実施形態の車輪速
検出装置は、センサロータ15の周面に間欠的にかつ等
間隔に光反射部15Fを形成して、この光反射部15F
を介して反射された、出射用導光ブロック17から出射
された光を、入射用導光ブロック18で受光することに
より、入射用光ファイバ20を介して受光素子(図示省
略する)へ光信号を伝搬させるようにしたものである。
本実施形態のセンサ端子部16の構成は、図5に示すよ
うに、出射用導光ブロック17と入射用導光ブロック1
8のそれぞれの端面17C、18Cが、センサロータ1
5の周面に向くように設定されたものである。なお、セ
ンサ端子部16の他の構成は、上記した実施形態1と略
同様であるので説明を省略する。
【0033】本実施形態のセンサロータ15は、図5に
示すように、インナーレース部11Aに固着される固定
板部15Bと、固定板部15の側縁部より立ち上がる起
立部15Eと、起立部15Eの上縁部から固定板部15
Bに平行になるように延在するロータ周面15Hと、か
らなり、断面形成が略コ字状に形成されている。ただ
し、ロータ周面15Hには、切り欠かかれた光透過部1
5Gと、光反射性を有する光反射部15Fと、が交互に
形成されている。なお、固定板部15Bの上面は、光反
射を抑制するため、光反射防止膜や、光吸収膜などが形
成されていることが望ましい。
【0034】以上、本実施形態の車輪速検出装置の構成
について説明したが、本実施形態の他の構成は上記した
実施形態1と略同様である。ただし、本実施形態の車輪
速検出装置では、センサロータ15の光非透過部が光反
射部15Fである点が上記した実施形態1と異なる構成
である。本実施形態における効果は、上記した実施形態
1と同様であるため説明を省略する。なお、本実施形態
では、センサロータ15を断面コ字状に形成したが、単
なる平板の表面に周方向に沿って反射部と非反射部とを
交互に形成した構成としても勿論よい。
【0035】(実施形態4)図8(a)および(b)
は、本発明に係る車輪速検出装置の製造方法の実施形態
を示す工程断面図である。まず、図8(a)に示すよう
に、本実施形態では1本の光ファイバ30を略U字状に
曲げた状態で樹脂モールド31で例えばアウターレース
部などの輪体に取り付け易い形状に形成する。同図
(a)中31は、アウターレース部などの取り付け穴に
嵌挿した場合に樹脂モールド31が必要以上に入り込む
のを防止するフランジ部である。
【0036】次に、図8(b)に示すように、光ファイ
バ30の曲げられた部分を、樹脂モールド31と一緒に
切削して光ファイバ30を、投光素子に接続する導光部
材としての光出射用導光体を構成する出射用光ファイバ
部30Aと、受光素子に接続する導光部材としての光入
射用導光体を構成する入射用光ファイバ部30Bと、に
分離させる。この結果、出射用光ファイバ部30Aと入
射用光ファイバ部30Bとの切削端面どうしが対向し、
図8(b)に示す切削空間31Bに上記した実施形態1
で用いたセンサロータ15が入り込むように設置するこ
とにより、回転の光検出が可能となる。
【0037】本実施形態のように形成した車輪速検出装
置では、上記した実施形態1のように導光ブロックを用
いていないが、出射する光量や光ファイバ30の太さを
適宜設定することにより、良好な光検出を行うことがで
きる。本実施形態では、樹脂モールド工程と、切削工程
とを行うことで容易に車輪速検出装置を製造することが
できる。なお、樹脂モールド31の材質や、光ファイバ
30の材質は、取り付け場所の温度や振動の強度やモー
ルド時の温度などに応じて適宜選択すればよい。なお、
本実施形態では、光ファイバ30の切削端面どうしが対
向するように形成したが、上記した実施形態3における
導光ブロックのように反射面をもつセンサロータで反射
して光検出を行う場合には、切削端面に角度を付けた形
状に形成してもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る車輪速検出装置の実施形態1の要
部断面説明図。
【図2】実施形態1に用いるセンサロータの側面図。
【図3】実施形態1の要部断面説明図。
【図4】本発明に係る車輪速検出装置の実施形態2の要
部断面図。
【図5】本発明に係る車輪速検出装置の実施形態3の要
部断面図。
【図6】実施形態3に用いるセンサロータの平面図。
【図7】図6のA−A断面図。
【図8】(a)および(b)は本発明に係る車輪速検出
装置の製造方法を示す実施形態4の工程断面図。
【図9】従来の車輪速検出装置の要部断面図。
【符号の説明】
S 車輪速検出装置 11 ホイール・ハブ 11A インナーレース部 14 アウターレース部 15 センサロータ 15A 起立部 16 センサ端子部 17 出射用導光ブロック(導光部材、光出射用導光
体) 18 入射用導光ブロック(導光部材、光出射用導光
体) 19 出射用光ファイバ(導光部材、光出射用導光体) 20 入射用光ファイバ(導光部材、光出射用導光体) 21 樹脂モールド 22 投光素子 23 受光素子 30A 出射用光ファイバ(導光部材、光出射用導光
体) 30B 入射用光ファイバ(導光部材、光出射用導光
体)

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 互いに嵌合して相対的に回転する一対の
    輪体のうち、 車輪が固定される一方の前記輪体の周面に沿って、回転
    方向に光透過部と光非透過部とが交互に形成されたセン
    サロータが周回して設けられ、 車体側に支持される他方の前記輪体にフォトセンサ側の
    導光部材が樹脂モールドで固定されていることを特徴と
    する車輪速検出装置。
  2. 【請求項2】 前記フォトセンサ側の導光部材は、投光
    素子に接続された光出射用導光体と、受光素子に接続さ
    れた光入射用導光体であり、 前記光出射用導光体の先端の光出射面と、前記光入射用
    導光体の先端の光入射面と、が前記センサロータに対向
    するように配置されたことを特徴とする請求項1記載の
    車輪速検出装置。
  3. 【請求項3】 前記光出射用導光体は、前記投光素子に
    接続される出射用光ファイバと当該出射用光ファイバの
    先端に光伝搬可能に接続された出射用導光ブロックとで
    なり、 前記光入射用導光体は、前記受光素子に接続される入射
    用光ファイバと当該入射用光ファイバの先端に光伝搬可
    能に接続された入射用導光ブロックとでなることを特徴
    とする請求項2記載の車輪速検出装置。
  4. 【請求項4】 前記光出射面と前記光入射面とは、前記
    センサロータの両側に配置され、前記光出射面と前記光
    入射面との間に前記センサロータの前記光透過部が位置
    したときのみ前記光出射面から出射された光が前記光入
    射面に入射するように設定されていることを特徴とする
    請求項2または請求項3に記載の車輪速検出装置。
  5. 【請求項5】 前記光非透過部の表面は、光反射性を有
    し、かつ前記光出射面から出射した光が前記光非透過部
    の表面で反射して前記光入射面に入射するように設定さ
    れていることを特徴とする請求項2または請求項3に記
    載の車輪速検出装置。
  6. 【請求項6】 一方の端部に投光素子が接続され、他方
    の端部に受光素子が接続される、一条の光ファイバの中
    間部が埋設されるように樹脂モールドを固化させる工程
    と、 前記光ファイバの中間部が所定間隔を介して分離するよ
    うに前記樹脂モールドおよび前記光ファイバを切削する
    工程と、を備えることを特徴とする車輪速検出装置の製
    造方法。
JP12248597A 1997-05-13 1997-05-13 車輪速検出装置およびその製造方法 Pending JPH10311844A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP12248597A JPH10311844A (ja) 1997-05-13 1997-05-13 車輪速検出装置およびその製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP12248597A JPH10311844A (ja) 1997-05-13 1997-05-13 車輪速検出装置およびその製造方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH10311844A true JPH10311844A (ja) 1998-11-24

Family

ID=14837023

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP12248597A Pending JPH10311844A (ja) 1997-05-13 1997-05-13 車輪速検出装置およびその製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH10311844A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003042151A (ja) * 2001-02-22 2003-02-13 Nsk Ltd 転がり軸受装置及びこの軸受装置のセンサ付きリング
WO2010113686A1 (ja) * 2009-03-31 2010-10-07 株式会社ジオ技術研究所 測定装置および測定システム

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003042151A (ja) * 2001-02-22 2003-02-13 Nsk Ltd 転がり軸受装置及びこの軸受装置のセンサ付きリング
WO2010113686A1 (ja) * 2009-03-31 2010-10-07 株式会社ジオ技術研究所 測定装置および測定システム
JP2010237173A (ja) * 2009-03-31 2010-10-21 Geo Technical Laboratory Co Ltd 測定装置および測定システム
JP4588093B2 (ja) * 2009-03-31 2010-11-24 株式会社ジオ技術研究所 測定装置および測定システム
CN102365526A (zh) * 2009-03-31 2012-02-29 株式会社吉奥技术研究所 测量装置和测量系统
US8718974B2 (en) 2009-03-31 2014-05-06 Geo Technical Laboratory Co., Ltd. Measuring apparatus and measuring system

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR100638299B1 (ko) 빗방울 센서
JPH05203465A (ja) ロータリエンコーダ
GB2054138A (en) Travel distance signal generator for a vehicle
EP3007001B1 (en) Color wheel assembly and related light source system thereof
JP2011089993A (ja) 光学エンコーダ装置
JPH10311844A (ja) 車輪速検出装置およびその製造方法
JP3639827B2 (ja) 光学式エンコーダ付モータシステム及び光学式エンコーダ
JPH09297151A (ja) 転がり接触型軸受けのレース間の相対変位および/または速度の計測デバイス
CN115223323A (zh) 光电式烟感传感器、烟感传感器自检方法及烟感报警器
US5250805A (en) Optical sensing technique providing built in test
JPS5861408A (ja) 透過形光結合装置
JPS6349714Y2 (ja)
JP2001004647A (ja) 回転速度検出装置
KR102252277B1 (ko) 라이다 센서 안정화 장치
JPH06213914A (ja) 光透過型の車輪速度センサ装置
JPH0110587Y2 (ja)
JPH0157882B2 (ja)
JPH085409A (ja) エンコーダ
JP2000241441A (ja) 光学センサを用いた速度検出器
JPS618669A (ja) 速度検出用回転円板
JP2001158376A (ja) 操舵検出装置
JPH0735575A (ja) 回転検出装置
JPH0953633A (ja) 回転速度検出装置付転がり軸受ユニット
JPS63241744A (ja) リ−ル台の回転検出機構
JPH01299403A (ja) 回転電機のエアギャップ監視装置