JPH10311594A - 空気調和機 - Google Patents

空気調和機

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JPH10311594A
JPH10311594A JP12047997A JP12047997A JPH10311594A JP H10311594 A JPH10311594 A JP H10311594A JP 12047997 A JP12047997 A JP 12047997A JP 12047997 A JP12047997 A JP 12047997A JP H10311594 A JPH10311594 A JP H10311594A
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JP
Japan
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suction port
shielding plate
housing
air
rail
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Application number
JP12047997A
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English (en)
Inventor
Keiji Yokoyama
啓二 横山
Norio Miyazaki
則夫 宮崎
Atsushi Otsuka
厚 大塚
Yoji Nakagawa
洋二 中川
Shunji Fujimori
俊司 藤森
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Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】空気調和機を大型化することなく吸込口を開閉
する遮蔽板の表面が空気調和機の筐体前面との段差のな
い若しくは段差を小さくすることにある。 【解決手段】空気調和機の吸込口を開放若しくは遮蔽す
るように動く遮蔽板と、上記吸込口の遮蔽状態において
遮蔽板が吸込口の内部に位置するように遮蔽板を筐体の
奥行方向及び上下方向に変位駆動する手段とを備えるこ
とにより達成される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、空気調和機に関
し、特に筐体前面に室内空気の吸込口を設けた空気調和
機に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来の空気調和機は、例えば、壁面取付
け型の空気調和機においては、筐体内部の通風路にフィ
ルタと熱交換器と送風ファンを配設され、この筐体の前
面に格子状の吸込グリルで形成された吸込口を設け、該
吸込口から吸い込んだ室内空気を筐体の底面に設けた吹
出口から吹き出す構造が一般的である。
【0003】そして、特開平4−145号の空気調和機
では、吸込グリルを吸込口の形成された前面パネルと別
体にして、この吸込グリルを運転時のみ吸込口に位置さ
せて空気を流通可能とし、運転停止時には吸込口を閉塞
板で閉塞する構成としたものが開示されている。このも
のは、上記閉塞板と吸込グリル(吸込格子)を円弧状に
一体成型した部材とし、この部材を空気調和機の前面パ
ネルに設けた吸込口の内側に回転自在に設けている。こ
のものは、装置の運転停止状態では、上記閉塞板部で吸
込口を閉塞し、装置の運転時には上記吸込格子部を吸込
口に対向位置するように回転させて空気通路を確保させ
る空気調和機が開示されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記従来例は、吸込格
子部と閉塞板部が一体化した円弧状の大きな吸込グリル
を回転させるために、円弧状に回転させるための空間が
上下方向および奥行き方向に大きく必要であり、空気調
和機全体が大型化する。また、運転停止時に閉塞板部で
吸込口を閉塞しているが、吸込口の前面パネルの前面と
吸込グリル表面との間に板厚寸法及び回転時の接触防止
のための間隙寸法の分の段差を生じるため、表面に埃や
汚れが付着した場合の清掃を行いにくい。
【0005】しかも、上記回転時の接触防止のための間
隙寸法を必要とするため、この間隙から運転停止時であ
っても小さな虫や埃等が空気調和機内部に侵入する恐れ
があった。
【0006】更に、吸込格子部を有することから、吸込
格子の表面に埃が溜り易く、この吸込格子の表面に溜っ
た埃を清掃する場合に、吸込格子の間に溜った埃の清掃
がしにくい。
【0007】本発明の目的は、空気調和機を大型化する
ことなく吸込口を開閉する遮蔽板の表面が空気調和機の
筐体前面との段差のない若しくは段差を小さくできる空
気調和機を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
に、第1の発明は、前面に空気の吸込口及び底面に吹き
出し口を有する筐体と、この筐体内部にエアーフィルタ
と、熱交換器と、送風用室内ファンとを具え、これらエ
アーフィルタと熱交換器と送風用室内ファンとが空気流
通方向に順次配列されてなる空気調和機に於いて、上記
吸込口を開放若しくは遮蔽するように動く遮蔽板と、上
記吸込口の遮蔽状態において遮蔽板が吸込口の内部に位
置するように遮蔽板を筐体の奥行方向及び上下方向に変
位駆動するための変位駆動手段とを備えることとした。
より好ましくは、上記遮蔽板は、吸込口の遮蔽状態にお
いて遮蔽板の前面と吸込口を有する筐体前面とが同一平
面状をなすように吸込口の内部に位置することとした。
【0009】また、第2の発明は、吸込口を開放若しく
は遮蔽するように動く遮蔽板と、上記遮蔽板を摺動駆動
させるための変位駆動手段である案内レールとを備え、
上記遮蔽板は上記レールとの摺動係合部を複数有し、上
記案内レールは上部と下部とからなり上記摺動係合部の
中の少なくとも一つの摺動係合部が係合している上部若
しくは下部のレールの形状が直線若しくは曲率変化の少
ない曲線状を成し、且つ、この案内レールは上部と下部
とが筐体の奥行方向に段違いの形状とした。より好まし
くは、案内レールは、上部と下部とを、直線若しくは曲
率変化の少ない曲線状をした上部と下部のレールに較べ
て曲率変化の大きな曲線状のレールで接続した形状とす
ることとした。
【0010】また、第3の発明は、吸込口を開放若しく
は遮蔽するように動く遮蔽板と、上記遮蔽板を摺動駆動
させるための変位駆動手段である案内レールとを備え、
この案内レールは、筐体前面に開口された前面吸込口の
高さ位置に設けられると共にこの前面吸込口に平行な第
1のレール部と、この第1レール部より高い位置で且つ
第1のレール部より後方の第2のレール部と、これら第
1のレール部と第2のレール部とを接続する連通レール
部とから成ることとした。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係る実施例を図を
参照して詳細に説明する。なお、同一または同様な部
位、矢印等は同一符号をもって示し、重複した説明を省
略する。
【0012】図1〜図11は本発明に係る空気調和機の
一実施例を示すものである。
【0013】図2は本実施例に係る空気調和機の外観の
概略構造を説明する図である。図において、符号1で総
括的に示すのは空気調和機の室内ユニットであり、図示
しない室外ユニットに冷媒配管・電源接続線・信号接続
線等を介して接続され、室内の壁面に設置されて、室内
の冷房・暖房等を行うものである。
【0014】室内ユニット1の外観は、バックキャビネ
ット2と、該バックキャビネット2の前面に設けられる
化粧カバー3と、該化粧カバ−3の前面に設けられたフ
ロントパネル4とから構成されている。バックキャビネ
ット2・化粧カバー3・フロントパネル4は、樹脂成型
により一体に形成されたものである。
【0015】5は化粧カバー3の底面前方に傾斜して配
置される吹出口であり、2枚の樹脂製の風向板6a、6
bを備えている。7は第1の吸込口であり、フロントパ
ネル4の正面下方に配置されている。該第1の吸込口7
には、上下方向に移動して吸込口7を開閉するとともに
フィルターカバー8を隠蔽/露出する樹脂製の遮蔽板9
が設けられている。フィルターカバー8は複数の小さい
孔を開口したネットであり、図3で説明する熱交換器1
0をカバーするフィルタ11の前面に配置される。
【0016】なお、上記化粧カバー3とバックキャビネ
ット2で構成する筐体の上面には、第2の吸込口12が
形成されている。また、フロントパネル4の下部中央に
は運転状況を表示する表示部13と、別体のリモコンか
らの赤外線の操作信号を受ける受光部14が配置されて
いる。
【0017】上記実施例の室内ユニット1は、停止時に
は設置状態で見える吹出口5と第1の吸込口7を風向板
6a、6bと遮蔽板9で隠蔽して室内インテリアに調和
させ、運転時には風向板6a、6bを冷房運転・暖房運
転に対応して開放するとともに、遮蔽板9を開いて第1
の吸込口7及び第2の吸込口12から室内空気を吸い込
み内部の熱交換器10で冷風または温風にして前記吹出
口5から吹き出すものである。
【0018】次に、図3は、室内ユニット1の部品構成
を説明する図である。図において、バックキャビネット
2の内側には貫流ファン16と熱交換器10とドレン皿
17等の基本的な内部構造体が取付けられる。貫流ファ
ン16は、右側の回転軸をファンモータ18、左側の回
転軸をベアリング19で支持され、ファンモータ支持部
材20とベアリング支持部材21によりバックキャビネ
ット2の下方に取付けられる。
【0019】熱交換器10は大きさの異なる前後の熱交
換器10aと10b、該前後の熱交換器10a、10b
を連通するプレート状配管10cと、電磁弁10dとか
ら構成され、前記貫流ファン16の正面と上部をカバー
するようにバックキャビネット2に取付けられる。ドレ
ン皿17は、前記熱交換器10aの下方に配置され、該
熱交換器10aの露を受けてドレンパイプ22を介して
室外に排出する。
【0020】また、ドレン皿17は、バックキャビネッ
ト2とともに吹出通風路を形成し、該ドレン皿17の下
面には、複数の左右方向の風向板23と上下方向の風向
板6a、6bが取付けられている。ここで、風向板6
a、6bは一端にステッピングモータ24が取付けられ
て、風向角度を変更することができる。25はファンモ
ータ18の前部に取付けられる電装品ボックスである。
【0021】また、バックキャビネット2の右上方と右
下方には着脱可能に上カバー26と下カバー27が設け
られて、熱交換器10の取付けを容易にし、また該熱交
換器10に取付けられる冷媒配管28とドレンパイプ2
2及び電装品ボックス25からの配線を室内ユニット1
の外に配管/配線するための配管口を形成するものであ
る。29は配管押さえ金具である。
【0022】上記化粧カバー3には、フィルターカバー
8とフィルタ11が着脱可能に取付けられる。また、遮
蔽板9はシャッタ機構部31を介して化粧カバー3に取
付けられ、この化粧カバー3の前面にフロントパネル4
が取付けられる。30は、室内ユニット1を壁面に取付
けるための取付け金具である。
【0023】次に、図1及び図4〜図11を参照して、
室内ユニット1の内部機構と遮蔽板9のシャッタ機構3
1を説明する。図1は実施例の空気調和機の内部構造を
示す側面断面図である。図1において、筺体はバックキ
ャビネット2と、化粧カバー3で構成されている。ま
た、該化粧カバ−3の前面にはフロントパネル4が取付
けられる。
【0024】フロントパネル4の内側には図示しない取
付用アームが上部両側と中央に形成され、該化粧カバー
の取付孔に嵌合させることで、開閉自在に取付可能とな
る。また、フロントパネル4の内側下部には開閉ラッチ
用の爪(図示せず)が設けられており、化粧カバー3に
取付けられた開閉ラッチ(図4の符号38参照)と嵌合
させることで、フロントパネル4下部の開閉がワンタッ
チで行える。
【0025】バックキャビネット2の上部内壁は、熱交
換器10bの露を受けるドレン皿2aが形成される。ド
レン皿2aの貫流ファン16側は、バックキャビネット
2の下部内壁52と吹出部5を形成する化粧カバー3と
ともに断面形状を円弧状に形成された後部通風面53b
を形成する。
【0026】熱交換器10aの露を受けるドレン皿17
の下面部は、吹出部5の前部通風面53aを構成し、該
前部通風面53aと上記後部通風面53bとで吹出通風
路53を構成している。また、吹き出し空気の水平方向
を調整する風向板23はドレン皿17の下面部後方に回
転自在に軸支されている。
【0027】なお、複数の風向板23は複数のグループ
に区分けされ、各グループは連結棒54で連結されて、
各グループごとに風向角度を連動して変更する。風向板
6a、6bはドレン皿17の下面部の両側に形成した支
持板83a、83bに回転ヒンジ部を介して取付けられ
る。風向板6aが取付けられる支持板83aは、風向板
6bが取付けられる支持板83bより短く形成され、閉
鎖状態で風向板6a、6bが大きな曲面に連続して一体
化して見えるようにしている。
【0028】また、風向板6a、6bは、閉鎖状態で風
向板6aと風向板6bを一部ラップして重ね収納できる
ように、風向板6aの後部と風向板6bの前部を先細り
の形状としているため、閉鎖状態では吹出部5を大きな
曲面に馴染んだ曲面でコンパクトに隠蔽し、開いた状態
では風向を充分に制御できる広さ(幅)を得ている。し
かも、風向板6aの後部と風向板6bの前部を先細りの
形状として、この部分をラップさせているため、隙間を
生じないばかりか重なり部に段差を生じず、フラット且
つ一体感があり、外観が良く清掃がし易い。
【0029】熱交換器10aは複数の切欠部を介して、
下端部が後方に、中央から上方が大きく後方に傾くよう
に、貫流ファン16を包む方向に屈折して形成される。
また、熱交換器10bは上部を前方に傾斜させて配置さ
れる。そして、連結点Qで、下端部をドレン皿17に位
置する前記熱交換器10aの上端と、下端部をドレン皿
2aに位置する熱交換器10bの上端が連結されるよう
に熱交換器10が構成される。
【0030】熱交換器10aの下部の前方に配置される
第1の吸込部7は、フロントパネル4に形成された開口
部の内側後方に、シャッタ機構を介してフロントパネル
4の上部内側に収納可能な遮蔽板9が配置され、該遮蔽
板9の内側後方にフィルターカバー8(図5で図示)、
その内側後方にフィルタ11が配置され、そして前記フ
ィルタ11の内側後方に熱交換器10aが位置するよう
に構成されている。
【0031】32は案内レールで、第1の吸込口7の遮
蔽状態において遮蔽板9が第1の吸込口7の内部に位置
するように遮蔽板9を筐体の奥行き方向及び上下方向に
摺動移動させるための変位駆動手段であり、案内レール
32の上部と下部とは筐体の奥行方向に段違いの形状を
している。
【0032】上記変位駆動手段である案内レール32に
よって遮蔽板9が第1の吸込口7の内部に位置するよう
にしたことにより、図1に図示のとおり、フロントパネ
ル4の前面と遮蔽板9との前面とが同一面となり、且つ
第1の吸込部7の周縁と遮蔽板9との間にほとんど隙間
なく第1の吸込部7が遮蔽板9で閉じられる。
【0033】このフロントパネル4の前面と遮蔽板9と
の前面とが同一面で、且つ第1の吸込部7の周縁と遮蔽
板9との間にほとんど隙間なく第1の吸込部7が遮蔽板
9で閉じられている状態から、遮蔽板9を上記段違い形
状の案内レール32に沿って上方及び奥行き方向に変位
移動させることにより、第1の吸込部7の周縁に遮蔽板
9の上端が引っ掛かることなく開放され、室内空気を該
第1の吸込部7を介して吸い込むことができる。
【0034】上記遮蔽板9のシャッタ機構31の詳細な
説明を、図4から図6により詳述し、上記実施例の遮蔽
板9が第1の吸込口7の内部に位置するようにし、好ま
しくは遮蔽板9の前面をフロントパネル4の外形前面と
同一にするための案内レール32及び他の実施例である
案内レール32″を図9から図11により詳述する。
【0035】図4は室内ユニット正面側から見たシャッ
タ機構を示す正面透視図である。シャッタ機構31は、
室内ユニット1の右側上方の前部に配置されたステッピ
ングモータ33と、モータの駆動を伝えるためのギア3
4及び遮蔽板9に取り付けられた駆動用ベルト35とか
ら成り、左右のギア34は連結棒36により連動するよ
うになっている。また、遮蔽板9の両端には、摺動係合
部9aが複数個(実施例は片側各2個)設けられてお
り、遮蔽板9の両端に配置された案内レール32と摺動
係合するようになっている。
【0036】図5により遮蔽板9の開く動作を説明す
る。動作信号が図4に図示のステッピングモータ33に
指示されると、ステッピングモータ33が動作して回転
トルクがギア34に伝達され、ギア34はA方向に回転
する。ギア34に伝達された回転トルクは、駆動用ベル
ト35に設けられた平歯車により上下方向のトルクに変
換され、駆動用ベルト35の下端35aに取り付けられ
た遮蔽板9を上方に移動させる。
【0037】また、37は、駆動用ベルト35の移動軌
道上の化粧カバー3に形成される駆動用ベルト案内レー
ルであり、駆動用ベルト35を支持し、駆動用ベルト3
5の移動軌道を案内する。
【0038】また、本実施例では、駆動用ベルト35を
設けることにより、遮蔽板9と離れた位置、つまり熱交
換器10aの前方上部に形成される空間にシャッタ機構
31を配置して簡単な構造で連結できる。したがって、
遮蔽板9にシャッタ機構31を隣接して設ける必要がな
いから、シャッタ機構31を熱交換器10aの傾きを利
用して後方に配置させて、遮蔽板9の移動軌道を斜め上
部後方に傾いて設けることができるので、従来技術のよ
うに遮蔽板9を直接回転駆動する構成、すなわちシャッ
タ機構を遮蔽板9の近傍に配置することによる装置の大
型化を解消することができる。
【0039】図6は遮蔽板9を上方に引き上げ、第1の
吸込部7を開放した状態を示している。本実施例では、
駆動用ベルト35の下端35aと遮蔽板9とを穴と軸の
嵌合により回転自在に結合することで、当該結合部での
駆動用ベルト35の弾性変形をなくすようにし、駆動用
ベルト35の弾性力による負荷トルクを大幅に軽減させ
ているので、図5で示す位置から図6で示す上方斜め後
方にスムーズに引き上げることができる。
【0040】この開放状態では、駆動用ベルト35の歯
の下端がギヤ34に噛み合い、遮蔽板9の上端が化粧カ
バー3の天井に近接するように、遮蔽板9が後方に傾斜
する熱交換器10aとフロントパネル4の大きな曲面と
の間の空間に収納される。
【0041】また、第1の吸込部7と第2の吸込部12
の間に遮蔽板9を収納するために形成された筐体面の形
成する収納部寸法D1は遮蔽板9の高さ寸法D2より大
きく設定されているので、前記筐体面のの形成する収納
部寸法D1の後部に遮蔽板9を室内ユニット1内に隠蔽
して収納する収納空間が形成される。このため、第1の
吸込部7を遮蔽板9が開放している状態において、遮蔽
板9が室内ユニット1の外観に露出することがないの
で、空気調和機を大型化することなく意匠性を向上する
ことができる。
【0042】図5及び図6に図示する第1の吸込部7内
は、フロントパネル4と分離されたフィルターカバー8
及び図1に図示のフィルタ11が位置されている。この
フィルターカバー8は、多数の孔が密に開口されてい
る。このフィルターカバー8に重なるように、図1に図
示のフィルタ11が近接若しくは密着して設けられてい
る。
【0043】これによって、フロントパネル4は、大き
な開口率を第1の吸込部7で得ているにもかかわらず、
通常の生活環境出の距離、例えば1.5mから2mの距
離をおいて空気調和機を見た場合に、上記フィルターカ
バー8の多数の孔は細かな点が密に描かれた平面板のよ
うに見える。
【0044】第1の吸込部7と遮蔽板9との間に段差が
ない若しくは格子がないので、簡単に埃や汚れを拭くこ
とができ、若しくは取り外して洗う場合も簡単に洗うこ
とができる。また、第1の吸込部7と遮蔽板9との間に
段差及び隙間のないように若しくは小さくして遮蔽する
ので、内部に埃や虫などが侵入しなくなるので、内部が
汚れにくくなる。
【0045】図7及び図8は図1に図示の案内レール3
2を創出する過程で検討したものを示すものであり、遮
蔽板9を摺動駆動するための案内レール32′の構成を
説明するための側面断面図である。遮蔽板9の高さ寸法
は、フロントパネル4に形成される第1の吸込口部7の
高さ寸法よりも大きく設定されているので、空気調和機
の運転停止状態では遮蔽板9により、空気調和機の内部
が閉鎖される。また、遮蔽板9の前面上端及び下端に
は、斜めの面取りが設けられており、フロントパネル4
の裏側に設けられた遮蔽板9と同様な斜めの面取りと合
わさることで、フロントパネル4と遮蔽板9が同一面状
を成すことができる。案内レール32′は第1のレール
部32a′と第2のレール部32b′で構成されてお
り、第1のレール部32a′は遮蔽板9をフロントパネ
ル4と同一面状に案内するものであり、第2のレール部
32b′は遮蔽板9を筐体内部に収納するための案内で
ある。
【0046】図7では、第1のレール部32a′をフロ
ントパネル4のと外形面とほぼ平行な直線レールとし、
第2のレール部32b′は第2の吸込口12の開口の下
方に遮蔽板9が重なって実質的な開口面積を減らすこと
がないように、且つ遮蔽板9を従来の大きさの筐体内部
に収納できるようにするための角度θ1=66°を設定
し、第1のレール32a′と第2のレール32b′を最
短距離で結んでいる。
【0047】フロントパネル4と遮蔽板9の斜めの面取
り部の嵌合寸法をフロントパネル4先細部の最小肉厚を
X=1,意匠上支障をきたさないように段差寸法をY=2とし
た場合、遮蔽板9の斜めの面取り角度θは、θ=tan-1(Y
/X)≒63°となり、前記案内レール32′に沿って遮
蔽板9を上方に駆動させると、θ1>θとなるため、図
8に示す如く、B部でフロントパネル4の吸込部7周縁
上端と遮蔽板9の上端が干渉してしまう。実施例では、
フロントパネル4の高さ寸法が約230mm、吸込部7
の高さ寸法が85mmの場合で、約5mmの重なり部を
生じた。
【0048】そこで、フロントパネル4の吸込部7周縁
上端と遮蔽板9の上端が干渉しないようにするために
は、θ1<θの関係にし且つ組立寸法誤差や駆動時の軌
跡寸法誤差等を考慮するとθ1=60°以下にする必要
がある。θ1を60°にした場合を想定すると、遮蔽板
9を上方に収納した状態の遮蔽板9上端部が、筐体の奥
行き方向に約13mmの位置に位置することになり、こ
の分だけ筐体を大きくする必要を生じてしまうことが判
る。
【0049】上記問題を解消するために図9に示す実施
例では、変位駆動手段である案内レール32を、筐体前
面に開口された第1の吸込口7の高さ位置に設けると共
にこの第1の吸込口7に平行な第1のレール部32a
と、この第1レール部32aより高い位置で且つ第1の
レール部32aより後方の第2のレール部32bと、こ
れら第1のレール部32aと第2のレール部32bとを
接続する連通レール部32cとで構成しているものであ
る。
【0050】より好ましくは、θ1=53°<θとする
曲率変化の大きな連通レール部32cで直線状(曲率変
化の少ない曲線状でも良い)の第1のレール部32aと
第2のレール部32bの間を連通させて、案内レール3
2を上部と下部とが筐体の奥行方向に段違いの形状とし
たことにより、図10に示す如く、案内レール32に沿
って遮蔽板9を上方に駆動させても、C部でフロントパ
ネル4と遮蔽板9の間に隙間が確保され、スムーズに遮
蔽板9を駆動させることができる。
【0051】上記実施例がθ1=53°としたのは、組
立寸法誤差や駆動時の軌跡寸法誤差等を大きな余裕をも
つように考慮したためであるが、θ1=57°とした場
合でも干渉しないことを確認するとともに、θ1=53
°の場合よりもスムーズに遮蔽板9を駆動させることが
できることを確認した。上記第2のレール部32bの角
度を66°としたが、これは筐体上部の形状及び内部構
造によってはもっと大きな角度、例えば90°にしても
良いことは云うまでもない。
【0052】上記変位駆動手段である案内レール32に
よって、遮蔽板9が第1の吸込口7の内部(フロントパ
ネル4の板厚寸法内)に位置するように遮蔽板9を上記
段違い形状の案内レール32に沿って上方及び奥行き方
向に変位移動させることにより、図9に図示のとおり、
空気調和機を大型化することなくフロントパネル4の前
面と遮蔽板9との前面とが段差のない同一面若しくは段
差を小さくできることとなり、且つ第1の吸込部7の周
縁と遮蔽板9の周縁との間にほとんど隙間なく第1の吸
込部7を遮蔽板9で閉じることができる。
【0053】このフロントパネル4の前面と遮蔽板9と
の前面とが同一面で、且つ第1の吸込部7が遮蔽板9で
閉じられている状態から、遮蔽板9を上記段違い形状の
案内レール32に沿って上方及び奥行き方向に変位移動
させることにより、第1の吸込部7の周縁に遮蔽板9の
上端が引っ掛かることなく開放され、室内空気を該第1
の吸込部7を介して吸い込むことができる。
【0054】吸込口のフロントパネル4の前面と遮蔽板
9前面との間に段差を生じない若しくは段差を小さくで
きるため、表面に埃や汚れが付着した場合でも清掃を行
い易い。しかも、上記第1の吸込部7の周縁と遮蔽板9
との間にほとんど隙間ないため、この間隙から小さな虫
や埃等が空気調和機内部に侵入する恐れがほとんどなく
なった。
【0055】また、遮蔽板9には、案内レール32との
摺動係合部9aが複数個(実施例は片側2個)設けられ
ているが、少なくとも一個の摺動係合するレールの形状
が、直線(若しくは曲率変化の少ない曲線状)を成すよ
うにしているので、遮蔽板9を上方斜め後方に駆動する
際に発生する負荷トルクを軽減できる。
【0056】以上のとおり図9及び図10に示す実施例
は、少なくとも一つの摺動係合部が係合している上部若
しくは下部のレールの形状が直線若しくは曲率変化の少
ない曲線状を成し、且つ、この案内レールは上部と下部
とが筐体の奥行方向に段違いの形状としたものである。
より好ましくは、案内レールは、上部と下部とを、直線
若しくは曲率変化の少ない曲線状をした上部と下部のレ
ールに較べて曲率変化の大きな曲線状のレールで接続し
た形状としたものである。
【0057】また、案内レール32の水平方向の寸法に
制約がない場合には、図11(b)に示す案内レール3
2″の如く、第1のレール部32a″と第2のレール部
32b″を独立した直線レールとして、図11(a)のよ
うに遮蔽板9の摺動係合部9aを第1のレール部32a″
に、摺動係合部9bを第2のレール部32b″に摺動係
合させれば、遮蔽板9を上方斜め後方に駆動させる際に
発生する負荷トルクをさらに軽減させることができる。
【0058】
【発明の効果】本発明によれば、変位駆動手段によっ
て、遮蔽板が第1の吸込口の内部(フロントパネルの板
厚寸法内)に位置するように遮蔽板を上方及び奥行き方
向に変位移動させることにより、空気調和機を大型化す
ることなくフロントパネルの前面と遮蔽板との前面とが
段差のない同一面若しくは段差を小さくできることとな
り、且つ第1の吸込部の周縁と遮蔽板の周縁との間にほ
とんど隙間なく第1の吸込部を遮蔽板で閉じることがで
きる。
【0059】上記効果に加えて、フロントパネルの前面
と遮蔽板前面との間に段差を生じない若しくは段差を小
さくできることにより、表面に埃や汚れが付着した場合
でも清掃を行い易い。しかも、上記第1の吸込部の周縁
と遮蔽板の周縁との間にほとんど隙間が生じないため、
この隙間から小さな虫や埃等が空気調和機内部に侵入す
る恐れがほとんどなくなり、内部が汚れにくくなる効果
を得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る空気調和機の一実施例の内部機構
を示す側面断面図。
【図2】本発明の一実施例を示す外観斜視図。
【図3】本発明の一実施例の部品構成を示す分解斜視
図。
【図4】本発明の一実施例のシャッタ機構を説明する正
面透視図。
【図5】本発明の一実施例のシャッタ機構の閉状態を示
す側面断面図。
【図6】本発明の一実施例のシャッタ機構の開状態を示
す側面断面図。
【図7】空気調和機の案内レールを示す側面断面図。
【図8】図7の案内レールによる遮蔽板の動作を説明す
る側面断面図。
【図9】本発明の一実施例の段違い形状とした案内レー
ルを説明する側面断面図。
【図10】図9の案内レールによる遮蔽板の動作を説明
する側面断面図。
【図11】案内レールが独立した直線レールを組み合わ
せた構成を示す側面断面図。
【符号の説明】
1…室内ユニット、2…バックキャビネット、3…化粧
カバー、4…フロントパネル、5…吹出部、7…第1の
吸込部、8…フィルタカバー、9…遮蔽板、9a、9b
…摺動係合部、10…熱交換器、10a…前部の熱交換
器、10b…後部の熱交換器、11…フィルタ、12…
第2の吸込部、31…シャッタ機構部、32…案内レー
ル、32a…第1のレール部、32b…第2のレール
部、32c…連通レール部、33…ステッピングモー
タ、34…ギア、35…駆動用ベルト、35a…駆動用
ベルト下端、36…連結棒、37…駆動用ベルト案内レ
ール、
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 中川 洋二 東京都国分寺市東恋ケ窪一丁目280番地 株式会社日立製作所デザイン研究所内 (72)発明者 藤森 俊司 東京都国分寺市東恋ケ窪一丁目280番地 株式会社日立製作所デザイン研究所内

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】前面に空気の吸込口及び底面に吹き出し口
    を有する筐体と、この筐体内部にエアーフィルタと、熱
    交換器と、送風用室内ファンとを具え、これらエアーフ
    ィルタと熱交換器と送風用室内ファンとが空気流通方向
    に順次配列されてなる空気調和機に於いて、 上記吸込口を開放若しくは遮蔽するように動く遮蔽板
    と、上記吸込口の遮蔽状態において遮蔽板が吸込口の内
    部に位置するように遮蔽板を筐体の奥行方向及び上下方
    向に変位駆動させる変位駆動手段とを備えたことを特徴
    とする空気調和機。
  2. 【請求項2】請求項1記載の遮蔽板は、吸込口の遮蔽状
    態において遮蔽板の前面と吸込口を有する筐体前面とが
    同一平面状をなすように吸込口の内部に位置することを
    特徴とする空気調和機。
  3. 【請求項3】前面に空気の吸込口及び底面に吹き出し口
    を有する筐体と、この筐体内部にエアーフィルタと、熱
    交換器と、送風用室内ファンとを具え、これらエアーフ
    ィルタと熱交換器と送風用室内ファンとが空気流通方向
    に順次配列されてなる空気調和機に於いて、 上記吸込口を開放若しくは遮蔽するように動く遮蔽板
    と、上記遮蔽板を摺動駆動させるための変位駆動手段で
    ある案内レールとを備え、上記遮蔽板は上記レールとの
    摺動係合部を複数有し、上記案内レールは上部と下部と
    からなり上記摺動係合部の中の少なくとも一つの摺動係
    合部が係合している上部若しくは下部のレールの形状が
    直線若しくは曲率変化の少ない曲線状を成し、且つ、こ
    の案内レールは上部と下部とが筐体の奥行方向に段違い
    の形状であることを特徴とする空気調和機。
  4. 【請求項4】請求項3記載の案内レールは、上部と下部
    とを、直線若しくは曲率変化の少ない曲線状をした上部
    と下部のレールに較べて曲率変化の大きな曲線状のレー
    ルで接続した形状であることを特徴とする空気調和機。
  5. 【請求項5】前面に空気の吸込口及び底面に吹き出し口
    を有する筐体と、この筐体内部にエアーフィルタと、熱
    交換器と、送風用室内ファンとを具え、これらエアーフ
    ィルタと熱交換器と送風用室内ファンとが空気流通方向
    に順次配列されてなる空気調和機に於いて、 上記吸込口を開放若しくは遮蔽するように動く遮蔽板
    と、上記遮蔽板を摺動駆動させるための変位駆動手段で
    ある案内レールとを備え、この案内レールは、筐体前面
    に開口された前面吸込口の高さ位置に設けられると共に
    この前面吸込口に平行な第1のレール部と、この第1レ
    ール部より高い位置で且つ第1のレール部より後方の第
    2のレール部と、これら第1のレール部と第2のレール
    部とを接続する連通レール部とから成ることを特徴とす
    る空気調和機。
JP12047997A 1997-05-12 1997-05-12 空気調和機 Pending JPH10311594A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN110454964A (zh) * 2018-05-08 2019-11-15 青岛海尔空调器有限总公司 空调器

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN110454964A (zh) * 2018-05-08 2019-11-15 青岛海尔空调器有限总公司 空调器
CN110454964B (zh) * 2018-05-08 2023-06-30 青岛海尔空调器有限总公司 空调器

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