JPH10311222A - ターボチャージャの製造方法 - Google Patents

ターボチャージャの製造方法

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JPH10311222A
JPH10311222A JP9122590A JP12259097A JPH10311222A JP H10311222 A JPH10311222 A JP H10311222A JP 9122590 A JP9122590 A JP 9122590A JP 12259097 A JP12259097 A JP 12259097A JP H10311222 A JPH10311222 A JP H10311222A
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JP
Japan
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carbon fiber
turbine
carbon
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turbocharger
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JP9122590A
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Noriaki Itou
令朗 伊藤
Yoshiji Nishi
好次 西
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Honda Motor Co Ltd
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Honda Motor Co Ltd
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    • C04CEMENTS; CONCRETE; ARTIFICIAL STONE; CERAMICS; REFRACTORIES
    • C04BLIME, MAGNESIA; SLAG; CEMENTS; COMPOSITIONS THEREOF, e.g. MORTARS, CONCRETE OR LIKE BUILDING MATERIALS; ARTIFICIAL STONE; CERAMICS; REFRACTORIES; TREATMENT OF NATURAL STONE
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    • C04B41/009After-treatment of mortars, concrete, artificial stone or ceramics; Treatment of natural stone characterised by the material treated
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 低速運転時に速慣性モーメントによる回転加
速時間の遅れを小さく抑え、且つ酸化による劣化を防止
するターボチャージャの製造方法及びターボチャージャ
を提供する。 【解決手段】 炭素繊維・炭素複合材製のタービン10
は、セラミックス製のタービンより密度を小さくでき
る。この結果、慣性モーメントを十分に小さくすること
ができる。また、炭素繊維・炭素複合材11の表面に、
耐酸化性の炭化けい素皮膜12を施したので、排気ガス
の熱で高温になっても、酸化を防止することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は圧縮空気をエンジン
に供給するターボチャージャの製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】ターボチャージャは、排気ガスでタービ
ンを回転することによりインペラを回転し、このインペ
ラの回転で空気を圧縮してエンジンに供給することによ
り、排気容積当りのエンジン出力を向上させるものであ
る。このターボチャージャのタービンは、例えばニッケ
ル系耐熱合金製やセラミックス製のものが知られてい
る。
【0003】ニッケル系耐熱合金製のタービンは、密度
(7.9g/cm3)が大きいので慣性モーメントも大
きくなり、例えばタービンの回転数を急激に増加させる
とき、大きな速慣性モーメントで回転加速時間の遅れ
(以下、「ターボラグ」という。)が発生する。一方、
セラミックス製のタービンは、ニッケル系耐熱合金製の
タービンより密度(3.1〜3.4g/cm3)が小さ
いので、例えばタービンの回転数を急激に増加させると
き、慣性モーメントを小さくしてターボラグを小さくす
ることができる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、セラミックス
製のタービンも、密度を十分に小さくできないので、例
えば低速運転時にタービンの回転数を急激に増加させた
とき、タービンの慣性モーメントで比較的大きなターボ
ラグが発生する。この結果、低速運転においてエンジン
の加速応答性が悪くなる。
【0005】そこで、本発明の目的は、低速運転時にお
いてターボチャージャのターボラグを小さく抑える技術
を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に本発明の請求項1は、タービンをシャフトを介してイ
ンペラに連結したターボチャージャの製造方法であっ
て、炭素繊維に炭素粉を含浸する工程と、この炭素繊維
でタービンを成形する工程と、このタービンを焼成して
炭素繊維・炭素複合材にする工程と、この複合材の表面
を炭化けい素の皮膜で覆う工程とからなることを特徴と
する。
【0007】炭素繊維・炭素複合材製のタービンは、セ
ラミックス製のタービンより密度を小さくできる。この
結果、慣性モーメントを十分に小さくすることができる
ので、低速運転時においても、速慣性モーメントによる
ターボラグを小さく抑えることができる。また、炭素繊
維・炭素複合材の表面に、耐酸化性の炭化けい素皮膜を
施したので、排気ガスの熱で高温になっても、酸化によ
る劣化を防止することができる。
【0008】請求項2は、タービンをシャフトを介して
インペラに連結したターボチャージャの製造方法であっ
て、炭素繊維に炭素粉を含浸する工程と、この炭素繊維
でタービンを成形する工程と、このタービンを焼成して
炭素繊維・炭素複合材にする工程と、この複合材の表面
をモリブデン、タングステン又はタングステンカーバイ
ドで覆う中間皮膜工程と、覆われた中間皮膜を炭化けい
素の皮膜で覆う工程とからなることを特徴とする。
【0009】中間皮膜で炭素繊維・炭素複合材と炭化け
い素皮膜との熱膨張差を緩和することにより、排気ガス
の熱でタービンを高温にしたときに、炭化けい素皮膜の
剥がれや割れの発生を抑えることができる。
【0010】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態を添付図に基
づいて以下に説明する。なお、図面は符号の向きに見る
ものとする。図1は本発明に係るターボチャージャ(第
1実施の形態)の斜視図である。ターボチャージャ1
は、排気ガス入口2及び排気ガス出口3を設けたタービ
ンハウジング4と、このタービンハウジング4にセンタ
ーハウジング5を介して取付けたコンプレッサハウジン
グ6と、前記タービンハウジング4内に格納したタービ
ン10と、このタービン10に取付けてセンターハウジ
ング5に回転可能に支持したシャフト20と、このシャ
フト20に取付けてコンプレッサハウジング6内に格納
したインペラ22とからなる。なお、25,25はフル
フロートベアリング、26はフルフロートベアリングに
潤滑用オイルを供給するためのオイル流路、28は吸入
空気入口、29は圧縮空気出口である。
【0011】タービン10は、排気ガス入口2からター
ビンハウジング4内に流入した排気ガスで回転するもの
で、この回転力でインペラ22を回転させる部材であ
る。なお、タービン10については図2で詳しく説明す
る。インペラ22は、コンプレッサハウジング6の吸入
空気入口28から空気を取入れて圧縮し、この圧縮空気
を圧縮空気出口29から図示しないエンジンに供給する
部材である。
【0012】図2は本発明に係るタービン(第1実施の
形態)の側面図であり、要部を断面で示した図である。
タービン10は、炭素繊維・炭素複合材料11の表面に
炭化けい素(SiC)皮膜12を施した部材である。こ
のタービン10は、外周に取付け溝14…(1本のみを
図示する。)を設けたハブ15と、これらの取付け溝1
4…内に取付けたブレード17…とからなる。16は、
ハブ15の右端(後端)に形成した突起16であり、突
起16はシャフト20の凹部20a内に嵌合した部材で
ある。
【0013】以上に述べた本発明に係るターボチャージ
ャ(第1実施の形態)の製造方法を次に説明する。な
お、説明をわかり易くするために、図3、図4(a)〜
(e)及び図5(a)〜(c)を併せて説明する。図3
は本発明に係るターボチャージャ(第1実施の形態)の
製造方法を説明するフローチャートであり、図中ST×
×はステップ番号を示す。図4(a)〜(e)は本発明
に係るターボチャージャ(第1実施の形態)の製造方法
の第1説明図、図5(a)〜(c)は本発明に係るター
ボチャージャ(第1実施の形態)の製造方法の第2説明
図である。
【0014】ST01の炭素繊維に炭素粉を含浸する工
程を説明する。図4(a)に示すように、ポリアクリロ
ニトリル系(PAN系)炭素繊維や、ピッチ系炭素繊維
をマトリックス材に埋込んだ後、炭素粉を含浸させて乾
燥させることにより半硬化状のプリプレグ30をつく
る。なお、プリプレグ30中の炭素繊維は、短繊維を3
次元にランダム配列したものであり、マトリックス材は
フェノール樹脂、フラン樹脂又はピッチを使用した。
【0015】ST02;図4(b)に示すように、プリ
プレグ30から炭素繊維ハブ31を射出成形する。な
お、成形方法は、射出成形に限らず、例えば圧縮成形で
も可能である。 ST03;図4(c)に示すように、プリプレグ30か
ら炭素繊維ブレードをプレス成形する。なお、成形方法
は、プレス成形に限らず、例えばオートクレーブ成形で
も可能である。
【0016】ST04のタービンを成形する工程を説明
する。図4(d)に示すように、炭素繊維ハブ31の取
付け溝14…に炭素繊維ブレード33…を取付けて、炭
素繊維ハブ31の外周に炭素繊維ブレード33…を接合
して炭素繊維タービンを作る。炭素繊維ハブ31の取付
け溝14…に炭素繊維ブレード33…を同一のマトリッ
クス材の接着で取付ける。
【0017】ST05の炭素繊維・炭素複合材を焼成す
る工程を説明する。図4(e)に示すように、炭素繊維
タービン35を真空中又は不活性ガス中で焼成(焼成温
度:2000〜3000℃)して炭素繊維・炭素複合材
11にする。 ST06;図5(a)に示すように、炭素繊維・炭素複
合材11をシリコン粉体37中に浸漬にする。
【0018】ST07の炭化けい素皮膜を施す工程を説
明する。図5(b)に示すように、シリコン粉体中に浸
漬した炭素繊維・炭素複合材11を真空中で約1時間含
浸反応処理(処理温度:1600℃)して炭素繊維・炭
素複合材11の表面に、膜厚20〜100μmの炭化け
い素皮膜12を施す。なお、皮膜処理は、含浸反応処理
に限らず、例えば真空蒸着による物理蒸着(physical v
apor deposition,PVD)で炭化けい素皮膜12を施し
てもよい。 ST08;図5(c)に示すように、タービン10をシ
ャフト20に取付ける。
【0019】以下に、本発明に係るターボチャージャの
特性を表1を参照の上説明する。
【0020】
【表1】
【0021】比較例1は、インコネル713C(Ni−
Cr−Fe合金)で形成した合金製タービンである。な
お、成分はNi:72.0%、Cr:12.5%、F
e:2.5%である。比較例2は、窒化けい素(Si3
4)で形成したセラミックス製タービンである。実施
例1は、炭素繊維・炭素複合材で形成した本発明に係る
タービン10(図2参照)である。
【0022】比較例1の密度は7.9g/cm3、比較
例2の密度は3.1〜3.4g/cm3、実施例1の密
度は1.7〜2.2g/cm3である。実施例1の密度
は、比較例1の密度の約1/4、比較例2の密度の約1
/2である。また、比較例1の慣性モーメントは0.3
20×10-3kgcm2、比較例2の慣性モーメントは
0.177×10-3kgcm2、実施例1の慣性モーメ
ントは0.100×10-3kgcm2である。実施例1
の慣性モーメントは、比較例1の慣性モーメントの約1
/3、比較例2の慣性モーメントの約1/2である。
【0023】このように、実施例1の密度及び慣性モー
メントは比較例1や比較例2より小さいので、低速運転
時においても、速慣性モーメントによるターボラグを小
さく抑えることができる。また、実施例1は、図2に示
すように炭素繊維・炭素複合材11の表面に、耐酸化性
の炭化けい素皮膜12を施したので、排気ガスの熱で高
温になっても、酸化による劣化を防止することができ
る。
【0024】次に、本発明に係るターボチャージャのブ
レード接合部の強度について表2及び図6を参照の上説
明する。図6は本発明に係るブレード(第1実施の形
態)の取付け状態の説明図である。
【0025】
【表2】
【0026】密度:1.7〜2.2g/cm3、タービ
ン外径D:50mmのタービン10(図2参照)を、回
転数:22×104rpmで回転したとき、ブレード接
合部38の最大遠心応力は96MPaになる。一方、炭
素繊維・炭素複合材同士の接合部は、強度:60MPa
であり、ブレード接合部38の最大遠心応力は96MP
aより小さい。しかし、ハブ15の外周に取付け溝14
を設けて、この取付け溝14にブレード17を取付けた
のでハブ15に対するブレード17の接合面積S(斜線
で示す範囲)を大きくすることができる。この結果、ブ
レード接合部38の強度を、ブレード接合部38の最大
遠心応力96MPaより大きく設定することができる。
本発明においては、ブレード接合部38の強度を、96
MPaの2倍(192MPa)になるように、ハブ15
に対するブレード17の接合面積Sを設定した。
【0027】次に、第2実施の形態を説明する。図7は
本発明に係るタービン(第2実施の形態)の側面図であ
り、要部を断面で示した図である。なお、第1実施の形
態と同一部材については同一符号を付して説明を省略す
る。タービン40は、ハブ41及びブレード42…を炭
素繊維・炭素複合材11で一体に成形したもので、表面
にモリブデン(Mo)、タングステン(W)又はタング
ステンカーバイド(WC)の中間皮膜43を施し、この
中間皮膜43に炭化けい素皮膜12を施したことを特徴
とする。
【0028】モリブデン(Mo)、タングステン(W)
又はタングステンカーバイド(WC)の中間皮膜43で
炭素繊維・炭素複合材11と炭化けい素皮膜12との熱
応力を緩和することにより、炭化けい素皮膜12の剥離
や割れの発生を抑えることができる。中間皮膜43で炭
素繊維・炭素複合材11と炭化けい素皮膜12との熱応
力を緩和することができる理由は、モリブデン(M
o)、タングステン(W)又はタングステンカーバイド
(WC)は、炭素とのぬれ性が良好で高融点で熱膨張係
数が小さいからである。
【0029】以上に述べた本発明に係るターボチャージ
ャ(第2実施の形態)の製造方法を次に説明する。な
お、説明をわかり易くするために、図8及び図9(a)
〜(f)を併せて説明する。図8は本発明に係るターボ
チャージャ(第2実施の形態)の製造方法を説明するフ
ローチャートである。図9(a)〜(f)は本発明に係
るターボチャージャ(第2実施の形態)の製造方法の説
明図である。
【0030】ST10の炭素繊維に炭素粉を含浸する工
程を説明する。図9(a)に示すように、ポリアクリロ
ニトリル系(PAN系)炭素繊維や、ピッチ系炭素繊維
をマトリックス材に埋込んだ後、炭素粉を含浸させて乾
燥させることにより半硬化状のプリプレグ30をつく
る。なお、プリプレグ30中の炭素繊維は、短繊維を3
次元にランダム配列したものであり、マトリックス材は
フェノール樹脂、フラン樹脂、ピッチを使用した。
【0031】ST11のタービンを成形する工程を説明
する。図9(b)に示すように、プリプレグ30から炭
素繊維タービン45を射出成形する。ST12の炭素繊
維・炭素複合材を焼成する工程を説明する。図9(c)
に示すように、炭素繊維タービン45を真空中又は不活
性ガス中に配置し、2000〜3000℃で焼成して炭
素繊維・炭素複合材46にする。
【0032】ST13の中間皮膜を施す工程を説明す
る。図9(d)に示すように、炭素繊維・炭素複合材4
6の表面に、例えばプラズマ化学蒸着による化学蒸着
(chemical vapor deposition,CVD)で、膜厚20μ
mのモリブデン(Mo)、タングステン(W)又はタン
グステンカーバイド(WC)の中間皮膜43を施す。な
お、中間皮膜43は化学蒸着に限らず、例えば溶射法で
行うことも可能である。ST14の炭化けい素皮膜を施
す工程を説明する。図9(e)に示すように、中間皮膜
46に、例えば真空蒸着による物理蒸着で、膜厚50μ
mの炭化けい素皮膜12を施す。 ST15;図9(f)に示すように、タービン40をシ
ャフト20に取付ける。
【0033】
【発明の効果】本発明は上記構成により次の効果を発揮
する。請求項1は、炭素繊維・炭素複合材製のタービン
は、セラミックス製のタービンより密度を小さくでき
る。従って、慣性モーメントを十分に小さくすることが
できるので、低速運転時においても、速慣性モーメント
によるターボラグを小さく抑えることができる。この結
果、エンジンの加速応答性を良くすることができる。ま
た、炭素繊維・炭素複合材の表面に、耐酸化性の炭化け
い素皮膜を施したので、排気ガスの熱で高温になって
も、酸化による劣化を防止することができる。この結
果、タービンの耐久性が向上する。
【0034】請求項2は、中間皮膜で炭素繊維・炭素複
合材と炭化けい素皮膜との熱膨張差を緩和することによ
り、排気ガスの熱でタービンを高温にしたときに、炭化
けい素皮膜の剥がれや割れの発生を抑えることができ
る。この結果、タービンの耐久性が向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るターボチャージャ(第1実施の形
態)の斜視図
【図2】本発明に係るタービン(第1実施の形態)の側
面図
【図3】本発明に係るターボチャージャ(第1実施の形
態)の製造方法を説明するフローチャート
【図4】本発明に係るターボチャージャ(第1実施の形
態)の製造方法の第1説明図
【図5】本発明に係るターボチャージャ(第1実施の形
態)の製造方法の第2説明図
【図6】本発明に係るブレード(第1実施の形態)の取
付け状態の説明図
【図7】本発明に係るタービン(第2実施の形態)の側
面図
【図8】本発明に係るターボチャージャ(第2実施の形
態)の製造方法を説明するフローチャート
【図9】本発明に係るターボチャージャ(第2実施の形
態)の製造方法の説明図
【符号の説明】
1…ターボチャージャ、10,40…タービン、11,
46…炭素繊維・炭素複合材、12…炭化けい素皮膜、
20…シャフト、22…インペラ、43…中間皮膜。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 タービンをシャフトを介してインペラに
    連結したターボチャージャの製造方法であって、炭素繊
    維に炭素粉を含浸する工程と、この炭素繊維でタービン
    を成形する工程と、このタービンを焼成して炭素繊維・
    炭素複合材にする工程と、この複合材の表面を炭化けい
    素の皮膜で覆う工程とからなるターボチャージャの製造
    方法。
  2. 【請求項2】 タービンをシャフトを介してインペラに
    連結したターボチャージャの製造方法であって、炭素繊
    維に炭素粉を含浸する工程と、この炭素繊維でタービン
    を成形する工程と、このタービンを焼成して炭素繊維・
    炭素複合材にする工程と、この複合材の表面をモリブデ
    ン、タングステン又はタングステンカーバイドで覆う中
    間皮膜工程と、覆われた中間皮膜を炭化けい素の皮膜で
    覆う工程とからなるターボチャージャの製造方法。
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