JPH1031105A - 2面集光プリズム並びにこれを備えるレーザ加工装置 - Google Patents

2面集光プリズム並びにこれを備えるレーザ加工装置

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JPH1031105A
JPH1031105A JP8184363A JP18436396A JPH1031105A JP H1031105 A JPH1031105 A JP H1031105A JP 8184363 A JP8184363 A JP 8184363A JP 18436396 A JP18436396 A JP 18436396A JP H1031105 A JPH1031105 A JP H1031105A
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JP
Japan
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plane
prism
laser
optical axis
exit
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Application number
JP8184363A
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English (en)
Inventor
Kyoji Koda
京司 国府田
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SHINOZAKI SEISAKUSHO KK
Original Assignee
SHINOZAKI SEISAKUSHO KK
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 十分なエネルギーを有する1条のレーザビー
ムを2条に分割し、しかもその各々における断面のエネ
ルギー分布がほぼ均一であるようにレーザビームを加工
する2面集光プリズムを提供することを目的とする。 【解決手段】 凸型プリズムであって、入出射面の一方
50は、光軸に対し垂直な長矩形平面57bと、その両
側に位置し該長矩形平面から対称的に順次傾斜が大きく
なる複数組の長矩形傾斜平面57a,57cとから成る
凸稜面であり、入出射面の他方52は、前記長矩形平面
の延びる方向と直交する方向に延びる第1〜第4の平面
がこの順で隣接して配列される凸稜面であり、第1平面
59aと第4平面59dは、光軸に対して垂直な仮想平
面から同じ角度で傾斜した長矩形傾斜平面であり、前記
第2平面59bと第3平面59cとは光軸に対して垂直
な仮想平面から第1平面と第4平面の傾斜角度よりも小
さい同じ角度で傾斜した長矩形傾斜平面であり、入射し
た平行光線が光軸に対して垂直な同一平面上の2つの集
光面に集光するように、各面の傾斜角度が設定されてい
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、レーザ光を用いて
被加工物に対して孔開け等の加工を行うためのレーザ加
工装置に組み込んで使用するプリズム並びにこれを備え
るレーザ加工装置に関する。
【0002】
【従来の技術】基板上の比較的狭い領域に、例えば複数
の小さな貫通孔や溝孔を形成する場合、レーザ光を適用
する手法がある。この手法は、レーザ発振器と加工対象
物である基板との間にレンズ光学系を配置し、その途中
に所望の配列で複数の孔(あるいは切り欠き)を形成し
たマスクを置き、レーザ発振器から発振されたレーザ光
のうち、マスクの孔を通過したレーザ光によって、基板
上の一部を焼いて複数の貫通孔や溝孔を形成するという
ものである。
【0003】この加工手法では、従来次のような2つの
課題があった。まず第1に、レーザ発振器から発振され
るレーザ光は、理論通りの均一な分布を有していない。
そのためマスク上の比較的離れた位置に形成された孔あ
るいは切り欠き部分を通過するレーザ光にエネルギー強
度の差があるため、精密な加工になればなる程、1つの
加工対象物の中で加工品質のバラツキを生じてしまう。
【0004】例えば平坦な被加工物に対して、10×1
0=100個の同一径の円形を同時に孔開け加工するよ
うな場合、レーザ光が均一な分布を有しないために、中
央付近は目的とする正確な径寸法の円形孔が形成される
が、周囲にいくに従って円の径寸法が小さくなっていく
傾向がある。また溝孔加工の場合には、やはり中央から
周囲にいくに従って溝の深さが浅くなってしまう傾向が
ある。
【0005】そこでこのような加工品質の誤差をなくす
ために、従来からマスクより前のレーザ光路上にフライ
アイレンズ、縄の目レンズなどのホモジェナイザを設置
して、マスクに入射するレーザ光が均一な分布を有する
ようにしていた。しかし従来のホモジェナイザは構造が
複雑で製造が難しいため、高価であった。
【0006】次に第2の課題として、例えばTABテー
プへの孔開け作業のように、単一の加工物内に2列以上
の加工箇所がある場合に、従来であると、レーザ発振器
から発振されるレーザビームは1条であるため、1列毎
に孔開け作業を行っていた。そのためTABテープの全
長に亙り孔開け作業を行うには多くの時間を要してい
た。
【0007】一方、例えばKr−Fエキシマレーザ(2
00Hz)など孔開け加工に使用されるレーザ光は、特
殊な加工対象物でない限り、孔開けを行うには十分なエ
ネルギーを有する。従って、この十分なエネルギーを有
効利用して一度に多くの加工処理が行えるようになれ
ば、経済的で且つ効率的な加工が行える。そこでこれを
実現するための手法を開発することがもう一つの課題と
なっていた。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】本発明はこのような課
題を解決するためになされたものであって、十分なエネ
ルギーを有する1条のレーザビームを2条に分割し、し
かもその各々における断面のエネルギー分布がほぼ均一
であるようにレーザビームを加工する2面集光プリズム
並びにこれを備えるレーザ加工装置を提供することを目
的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明の2面集光プリズムは、互いに対向する光の
入出射面を有する凸型プリズムであって、上記入出射面
の一方は、光軸に対し垂直な長矩形平面と、該長矩形平
面の両側に位置し、該長矩形平面から対称的に順次傾斜
が大きくなる複数組の長矩形傾斜平面とから成る凸稜面
であり、上記入出射面の他方は、上記一方の入出射面の
長矩形平面の延びる方向と直交する方向に延びる第1〜
第4の平面がこの順で隣接して配列される凸稜面であ
り、上記第1平面と第4平面は、光軸に対して垂直な仮
想平面から同じ角度で傾斜した長矩形傾斜平面であり、
上記第2平面と第3平面とは光軸に対して垂直な仮想平
面から上記第1平面と第4平面の傾斜角度よりも小さい
同じ角度で傾斜した長矩形傾斜平面であり、上記一方の
入出射面に入射した平行光線が、上記他方の入出射面を
通過した後に光軸に対して垂直な同一平面上の2つの集
光面に集光するように、上記一方の入出射面における長
矩形傾斜平面と上記第1〜第4の面との傾斜角度が設定
されていることを特徴とする。
【0010】また本発明の他の2面集光プリズムは、入
射プリズムと出射プリズムとの組み合わせから成る凸型
プリズムであって、上記入射プリズムは、光軸に対し垂
直な長矩形平面と、該長矩形平面の両側に位置し、該長
矩形平面から対称的に順次傾斜が大きくなる複数組の長
矩形傾斜平面とを有する凸稜面から成る入射面と、光軸
に対し垂直な平面から成る出射面とを有し、上記出射プ
リズムは、光軸に対し垂直な平面から成る入射面と、上
記入射プリズムの長矩形平面の延びる方向と直交する方
向に延びる第1〜第4の平面がこの順で隣接して配列さ
れる凸稜面から成る出射面とを有し、該出射面における
第1平面と第4平面は、光軸に対して垂直な仮想平面か
ら同じ角度で傾斜した長矩形傾斜平面であり、上記出射
面における上記第2平面と第3平面とは光軸に対して垂
直な仮想平面から上記第1平面と第4平面の傾斜角度よ
りも小さい同じ角度で傾斜した長矩形傾斜平面であり、
上記入射プリズムの入射面に入射した平行光線が、上記
出射プリズムの出射面を通過した後に光軸に対して垂直
な同一平面上の2つの集光面に集光するように、上記入
射プリズムの長矩形傾斜平面と上記出射プリズムの第1
〜第4の面の傾斜角度が設定されていることを特徴とす
る。
【0011】また本発明の他の2面集光プリズムは、入
射プリズムと出射プリズムとの組み合わせから成る凸型
プリズムであって、上記出射プリズムは、光軸に対し垂
直な平面から成る入射面と、光軸に対し垂直な長矩形平
面および該長矩形平面の両側に位置し、該長矩形平面か
ら対称的に順次傾斜が大きくなる複数組の長矩形傾斜平
面とを有する凸稜面から成る出射面とを有し、上記入射
プリズムは、上記出射プリズムの長矩形平面の延びる方
向と直交する方向に延びる第1〜第4の平面がこの順で
隣接して配列される凸稜面から成る入射面と、光軸に対
し垂直な平面から成る出射面とを有し、上記入射面にお
ける第1平面と第4平面は、光軸に対して垂直な仮想平
面から同じ角度で傾斜した長矩形傾斜平面であり、上記
入射面における上記第2平面と第3平面とは光軸に対し
て垂直な仮想平面から上記第1平面と第4平面の傾斜角
度よりも小さい同じ角度で傾斜した長矩形傾斜平面であ
り、上記入射プリズムの入射面に入射した平行光線が、
上記出射プリズムの出射面を通過した後に光軸に対して
垂直な同一平面上の2つの集光面に集光するように、上
記出射プリズムの長矩形傾斜平面と上記入射プリズムの
第1〜第4の面の傾斜角度が設定されていることを特徴
とする。
【0012】また本発明のレーザ加工装置は、レーザ発
振器から発振されるレーザ光を、2カ所に所定の形状を
切り欠いたマスクを介して加工対象物へ導き、上記加工
対象物に対して上記2カ所の所定の形状に対応する形状
の孔開けまたは溝付けを行うにおいて、上記レーザ発振
器から発振されるレーザ光を上記加工対象物まで導くた
めのレーザ光学系と;上記レーザ光学系の一部を構成す
る第1の可動ミラーと;第1の駆動信号に基づいて上記
第1の可動ミラーの傾斜角度を変えることができる第1
のミラー駆動手段と;上記第1の可動ミラーで反射した
レーザ光の一部を取り出す第1の取り出し手段と;上記
取り出されたレーザ光の光路位置を検出する第1の検出
手段と;上記検出された光路位置に基づいて、上記第1
の可動ミラーで反射したレーザ光の実際の光路と目標光
路とのズレ量を計算する演算手段と;上記演算手段で計
算された結果に基づいて上記第1の駆動信号を発生し、
上記第1の可動ミラーで反射したレーザ光が目標光路を
通るように上記ミラー駆動手段を駆動するコントローラ
と;上記レーザ光学系の一部を構成する上記いづれかの
2面集光プリズムとを有し、上記マスクが上記2面集光
プリズムの上記集光面を含む面上に配置されており、上
記マスクが上記2面集光プリズムの2つの集光面と一致
する領域内にそれぞれ上記2カ所の所定形状の切り欠き
を有し、上記目標光路が上記2面集光プリズムの最初の
入射面の中心に設定されていることを特徴とする。
【0013】また上記レーザ加工装置は、上記レーザ光
学系の一部を構成する、上記第1の可動ミラーより光路
の下流側に位置する第2の可動ミラーと、第2の駆動信
号に基づいて上記第2の可動ミラーの傾斜角度を変える
ことができる第2のミラー駆動手段と、上記第2の可動
ミラーで反射したレーザ光の一部を取り出す第2の取り
出し手段と、上記第2の取り出し手段で取り出されたレ
ーザ光の光路位置を検出する第2の検出手段と、上記第
2の検出手段により検出された光路位置に基づいて、上
記第2の可動ミラーで反射したレーザ光の実際の光路と
目標光路とのズレ量を計算する演算手段と、上記演算手
段で計算された結果に基づいて上記第2の駆動信号を発
生し、上記第2の可動ミラーで反射したレーザ光が目標
光路を通るように上記第2のミラー駆動手段を駆動する
コントローラとを更に有していてもよい。
【0014】また上記第1の検出手段および上記第2の
検出手段は、取り出されたレーザ光に垂直に置かれ、レ
ーザ光を可視光に変換するスクリーンと、上記スクリー
ンの背後に置かれ、レーザ光が上記スクリーンに当たっ
たときのレーザ光の断面画像を認識するCCDカメラと
を有していてもよい。
【0015】また上記演算手段では、上記CCDカメラ
で認識されたレーザ光の断面画像のアナログ情報をデジ
タル情報に変換し、窓枠内画素係数法で画像処理するよ
うにしてもよい。
【0016】また上記レーザ加工装置は、上記マスク上
の2カ所の切り欠きを通過したレーザ光を2つの加工対
象物へ導く光学系と、上記2つの加工対象物を独立して
移動する手段とを有していてもよい。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、本発明を図示の実施の形態
に基づいて説明する。図1に本発明の2面集光プリズム
を適用したレーザ加工装置1の全体的な概略図を示す。
この装置は一例として、基板に1列10個の小孔を2列
同時に開けるためのものである。図1において符号3は
レーザ発振器であり、このレーザ発振器は248nmK
rFエキシマレーザを発振する。なお加工目的に応じて
適宜の異なるレーザ光、例えば193nmArFエキシ
マレーザや他のガスレーザ、固体レーザ及び半導体レー
ザ等を適用することもできる。
【0018】レーザ発振器3から発振されるレーザ光の
断面は、矩形形状を有するが、その断面領域におけるエ
ネルギー強度分布は実際には均一でない。本発明ではこ
れを均一にするために、ホモジェナイザの機能を有する
2面集光プリズムをレーザ光の光路途中に設けている
が、この点については後述する。
【0019】レーザ発振器3から発振されたレーザ光L
は、可動全反射ミラー5に入射し、そこで反射されてほ
ぼ90度向きを変えて可動半透過ミラー7に入射する。
可動半透過ミラー7ではレーザ光のほとんどが反射され
て、ほぼ90度向きを変えることにより、固定の一部反
射ミラー9に入射する。可動半透過ミラー7で反射しな
かった残りの光は、可動半透過ミラー7を透過して後述
のオートアライメントシステムで使用される。
【0020】また一部反射ミラー9に入射した光は、そ
のほとんどが一部反射ミラー9を透過して、それ以降の
光学系に至るが、一部反射ミラー9で反射されたレーザ
光は後述のオートアライメントシステムで使用される。
【0021】一部反射ミラー9を透過したレーザ光は、
発散レンズ11と収束レンズ13とがこの順で配列され
構成されているエキスパンダ15に入射する。発散レン
ズ11に入射したレーザ光は拡がり、その後収束レンズ
13に入射することにより、拡げられた状態で平行ビー
ムとなる。拡げられたレーザ光は2面集光プリズム17
の所定の入射領域に入射する。ここで適用されている2
面集光プリズム17は、以下述べるような特有な構造お
よび機能を有する。
【0022】即ち2面集光プリズム17は、図2に示す
ように入射側と出射側とがそれぞれ多面に分割された凸
稜面であり、これによりホモジェナイザとしての機能
と、入射ビームを2つに分割する機能とを併せ持つ。図
2、図3に示すように2面集光プリズム17の入射側の
面50は、垂直方向に長く延びる左、中、右の3つの面
57a,57b,57cから成る。中央に位置する長矩
形平面57bは入射するレーザ光に対して垂直な面であ
り、この長矩形平面57bを挟んだ左右の長矩形傾斜平
面57a,57cは、それぞれ長矩形平面57bからレ
ーザ光の進行方向側へ一定の角度で対称的に傾斜してい
る。
【0023】なお本例の2面集光プリズム17では面5
0が3つに分割されているが、面50を5以上の奇数に
分割するようにしてもよい。この場合には、光軸に対し
て垂直な面(長矩形平面)の両側に、該長矩形平面に近
い程傾斜が緩く、該長矩形平面から遠ざかる程傾斜が急
になるように、複数組の長矩形傾斜平面が対称的に形成
されるようにする。
【0024】一方、2面集光プリズム17の出口側の面
52は入射側の面50とは異なり、水平方向に延びる最
上部及び最下部の面59a,59b及びそれらの間にあ
る上下の面59c,59dの組み合わせから成る。面5
9a,59bは、プリズムの上面58a及び下面58b
から、それぞれレーザ光の進行方向に垂直な仮想平面
(図2において点P,Q,R,Sを含む平面)よりレー
ザ光の進行方向側へ角度θ1だけ互いに対称的に傾斜し
ている。また面59c,59dは、上記面59a,59
bから、レーザ光の進行方向に垂直な上記仮想平面より
レーザ光の進行方向側へ角度θ2(θ2<θ1)だけ互い
に対称的に傾斜している。
【0025】図4(a)、図4(b)は、2面集光プリ
ズム17を通過するときのレーザ光の状態を、それぞれ
上方及び側方から見たときの様子を示している。図4
(a)において、2面集光プリズム17に入射したレー
ザ光のうち、面57aと面57cを通過したレーザ光
は、それぞれ2面集光プリズム17bの中心方向へ屈折
する。これにより2面集光プリズム17の入射側の3つ
の面から入射したレーザ光が、第1と第2の焦光面6
1、63において集光する(第2の集光面63は図4
(a)に示されていない)。
【0026】図4(a)からわかるように、第1焦光面
61(第2集光面63も同様)は、プリズムを上方から
見たときに水平方向に細長く延びている。この第1の焦
光面61では、図4(a)の左側に示されているレーザ
光のエネルギー分布のうち、例えばエネルギーの高いa
の部分とエネルギーの低いbの部分とが互いに重なり合
っているため、集光面61の水平方向の全幅においてレ
ーザ光のエネルギー分布がほぼ均一化される。従って2
面集光プリズム17はホモジェナイザとしての機能を有
する。
【0027】また図4(b)において、2面集光プリズ
ム17に入射したレーザ光のうち、面59a,59bか
ら出るレーザ光は比較的大きく屈折し、また残りの面5
9c,59dから出るレーザ光は比較的小さく屈折し、
その結果これらの光は上記2つの集光面61、63に集
光する。
【0028】図4(b)からわかるように、出射側の各
面59a〜59dから出たレーザ光は、第1の焦光面6
1と第2の集光面63とに上下に分かれて垂直方向には
比較的狭い範囲に集光する。このように2面集光プリズ
ム17は、入射光を分割する機能を有する。
【0029】なお図4(b)を参照して各集光面61、
63の垂直方向のエネルギー分布を考える。図4(b)
の左側に示されているレーザ光のエネルギー分布が、c
の部分が100、dの部分が70、eの部分が30であ
るようなエネルギー分布を有すると仮定する。この場
合、各集光面61、63では、各外側部分fのエネルギ
ーが170(100+70)、各内側部分gのエネルギ
ーが100(70+30)となるようなエネルギー分布
を有することになる。
【0030】従って入射側の最小エネルギーを有する部
分eと最大エネルギーを有する部分cとの差(100−
30)の最大エネルギーcに対する比率は0.70(=
70÷100)となる。これに対し、各集光面61、6
3でのこれに対応する比率は約0.41(=70÷17
0)となり、各集光面61、63でのエネルギーのばら
つきの方が、入射側でのそれよりも小さくなることがわ
かる。このように考えると、2面集光プリズム17は図
2において垂直方向にも一種のホモジェナイザとしての
機能を有することになる。
【0031】2面集光プリズム17は以上のような構成
を有することにより、第1集光面61と第2集光面63
とは、図2で斜線で示すように、水平方向に細長く、垂
直方向に幅狭であるような形状となる。
【0032】なお上記2面集光プリズム17は、入射側
の各面が垂直方向に延び、出射側の各面が水平方向に延
びるようになっているが、図5に示すように入射側の面
が水平方向に延び、出射側の面が垂直方向に延びるよう
に配置しても構わない。2面集光プリズム17をこのよ
うに配置する場合には、垂直方向に細長く、水平方向に
幅狭な形状を有する第1集光面61と第2集光面63と
が左右に並んで形成されるようになる。
【0033】また図2、図5の2面集光プリズム17の
配置とは反対に、面52側を入射面とし、面50側を出
射面とするように2面集光プリズム17を配置しても構
わない。この場合にも上記と同様な2つの集光面61,
63が出射面側に得られる。
【0034】図1に戻り、2面集光プリズム17の各集
光面61、63と同一面上にマスク19が置かれてい
る。図6に示すようにマスク19には、各集光面61、
63が形成される領域内にそれぞれ横一列の10個づつ
の孔65、67が形成されており、均一化されたレーザ
光は、これら各10個づつの孔65,67を通過して固
定半透過ミラー21に至る。そして第1集光面61内の
孔65を通過したレーザ光は、固定半透過ミラー21で
大部分が反射して、ほぼ90度向きを変えて第1トラン
スファレンズ23に入射する。一方第2集光面63内の
孔67を通過したレーザ光は、固定半透過ミラー21で
大部分が反射して、ほぼ90度向きを変えて第2トラン
スファレンズ24に入射する。
【0035】各トランスファレンズ23,24は、図1
には具体的に示されていないが、いづれも4枚のレンズ
から構成される同一の構造であり、これらのレンズ群全
体によって、入射光を収束するように屈折させる。各ト
ランスファレンズ23,24を通過したレーザ光は、い
づれも各トランスファレンズ23,24の焦点距離と焦
点距離の2倍の距離との間の所定の位置に水平に置かれ
た一枚の基板P上に、各々10個の孔65,67の列の
縮小反転像を形成する。
【0036】基板Pは、XYテーブル25の上に置かれ
ており、XYテーブル25を移動することにより、基板
Pの各所望の孔開け位置を、マスク19に形成された2
列の孔65,67の像の位置に一致させるように調整で
きる。
【0037】以上述べた実施の形態では、2面集光プリ
ズム17によって分割された2つのレーザ光が、同一の
基板P上の異なる加工部位に同時に照射される。そのた
め、異なる位置の加工部位を同時に加工することがで
き、従来よりも効率的な作業を行うことができる。
【0038】また本実施の形態では、マスク19上に同
一形状、同一配列の2列の孔を形成しているが、マスク
19上に2つの異なる形状の孔や切り欠きあるいは異な
る配列の孔や切り欠きを形成することもできる。このよ
うにすれば、分割された2つのレーザ光によって、基板
P上でそれぞれ異なる形状の孔や溝を加工することがで
きる。
【0039】2面集光プリズム17は上述のようにホモ
ジェナイザとしての機能とビームを2つに分割するとい
う機能とを有するが、これらの機能を十分に発揮するた
めには、2面集光プリズム17に入射するレーザ光が、
2面集光プリズム17の入射面の所定の領域に正確に入
射しなければならない。そこで本例では、そのようなア
ライメントを自動的に行なうためのオートアライメント
システムを備えている。
【0040】以下、本例のレーザ加工装置に適用されて
いるオートアライメントシステムについて説明する。こ
のシステムは、レーザ発振器3を長時間使用したときに
発生する熱の影響で生じたガス封入チャンバの変形等に
起因するレーザビームの光軸のずれを修正するためのも
のである。
【0041】本実施の形態のオートアライメントシステ
ムは、第1および第2の2つの光軸補正機構を有する。
即ち上記実施の形態において、可動全反射ミラー5およ
び可動半透過ミラー7には、それぞれ各ミラーの傾斜角
度を変更するための揺動装置29(第1の光軸補正機構
を構成する)と揺動装置31(第2の光軸補正機構を構
成する)が設けられている。各揺動装置29,31に
は、2つづつのモータ29A,29Bおよびモータ31
A,31Bが設けられており、それぞれのモータが駆動
することにより、可動全反射ミラー5または可動半透過
ミラー7の各面の傾斜角度を自由に変えることができる
ようになっている。各モータ29A,29B,31A,
31Bの駆動は、多軸コントローラ33により行われ
る。多軸コントローラ33は、CRT35およびモニタ
37に接続されたコンピュータ39に接続している。
【0042】一方第1の光軸補正機構に関して、可動全
反射ミラー5で反射されたレーザ光の光路を検知する機
構として、可動半透過ミラー7の背後には、可動半透過
ミラー7の透過光に対して垂直な向きでスクリーン41
が設けられ、更にその背後にはCCDカメラ43が設け
られている。スクリーン41は、例えば蛍光体を塗布し
たガラスや蛍光ガラスで構成されており、可動半透過ミ
ラー7を透過したレーザ光を可視光に変換する性質を有
する。これにより可動全反射ミラー5で反射されたレー
ザ光のうち、可動半透過ミラー7を透過したレーザ光の
光路を表す位置がスクリーン41上に映し出される。従
ってCCDカメラ43でこれを画像として読み取ること
により、現在のレーザ光の光路を把握することができ
る。
【0043】同様に第2の光軸補正機構に関して、可動
半透過ミラー7で反射されたレーザ光の光路を検知する
機構として、一部反射ミラー9の反射面側の下方には、
一部反射ミラー9の反射光に対して垂直な向きでスクリ
ーン45が設けられ、更にその背後にはCCDカメラ4
7が設けられている。これにより上記と同様な原理で、
可動半透過ミラー7で反射されたレーザ光の光路を把握
することができる。
【0044】上記2つのCCDカメラ43、47は、切
替スイッチ49を介してコンピュータ39に接続され
る。切替スイッチ49は2つのCCDカメラ43,47
とコンピュータ39との接続を切り替えるためのもので
ある。CCDカメラの一方とコンピュータ39とが接続
状態にあるときは、CCDカメラから出力されるアナロ
グ信号はコンピュータでAD変換されてデジタル信号に
なり、その後の処理が行われる。なおCRT35は取り
込まれた画像を処理するための操作をするためのもので
あり、モニタ37は取り込まれた画像をリアルタイムに
映し出すためのものである。
【0045】また上記第1、第2の光軸補正機構とは別
に、固定半透過ミラー21の背後には、第1、第2の各
集光面61、63内の孔65と孔67とをそれぞれ通過
したレーザ光に対応してスクリーン46とCCDカメラ
48a,48bとが設けられている。これらのCCDカ
メラ48a,48bは、マスク19を通過する各レーザ
光の光路を最終的に確認して、レーザ光のホモジェニテ
ィの観測精度をより高めるためのものである。このCC
Dカメラ48a,48bは切替スイッチ49を介してコ
ンピュータ39に接続されており、CCDカメラ48
a,48bで観測されたデータは、可動全反射ミラー
5、可動半透過ミラー7を駆動するときの補正のために
使用される。
【0046】なお2つのCCDカメラ48a,48bで
観測されたデータのうち一方のデータのみに異常がある
場合には、2面集光プリズム17の出射側の面の加工精
度が上下で対称的になっていない場合があるので、2面
集光プリズム17を取り替えるなどの対処が必要とな
る。
【0047】次に図7を参照しながら本発明の他の形態
の2面集光プリズム18を適用したレーザ加工装置1a
の実施の形態について説明する。図7においてレーザ発
振器3から光路に沿って収束レンズ13までの構成およ
びその周辺の構成は上記実施の形態と同じであるので、
同一の参照符号を付してその説明を省略する。
【0048】本例の2面集光プリズム18は、図8に示
すように入射プリズム18aと出射プリズム18bとか
ら構成されており、それらの各々は、前述した図2に示
す2面集光プリズム17を、入射面50と出射面52の
ほぼ中間位置において光軸に垂直な平面で切断したとき
に形成されるものと同じ形態を有する。従って本例の2
面集光プリズム18の入射面50と出射面52との形態
は、それぞれ図2のものと同じ形態であるから、図8に
はそれぞれ図2の対応する部分と同様な符号を示してあ
る。
【0049】本例の2面集光プリズム18を適用した場
合にも、前述の実施の形態と同様に図2、図4に示すよ
うな2つの集光面61、63が得られる。しかし図2に
示す2面集光プリズム17と比較すると、本例の2面集
光プリズム18では光軸方向への前後の移動ができるた
め、集光面61、63の焦点合わせを容易に行なうこと
ができるという利点がある。
【0050】図7に戻り、上記実施の形態と同様な形態
を有するマスク19の孔65を通過したレーザ光は第1
の固定半透過ミラー21aで大部分が反射して、第1ト
ランスファレンズ23に入射する。またマスク19の孔
67を通過したレーザ光は第2の固定半透過ミラー21
bで大部分が反射して、第2トランスファレンズ24に
入射する。なお両トランスファレンズ23、24の構造
は上記実施の形態と同様である。
【0051】第1トランスファレンズ23を通過した光
は、基板P1上に10個の孔65の列の縮小反転像を形
成する。また第2トランスファレンズ24を通過した光
は、他の基板P2上に10個の孔67の列の縮小反転像
を形成する。
【0052】各基板P1、P2はそれぞれ別のXYテーブ
ル25a、25bの上に置かれている。従って各基板P
1、P2を独立して移動することができる。
【0053】また各固定半透過ミラー21a、21bの
背後には、それぞれスクリーン46a、46bとCCD
カメラ48a、48bとが設けられ、分割された各レー
ザ光の光路を最終的に確認している。
【0054】このような構造を備えるレーザ加工装置1
aでは、異なる基板P1、P2を一度に同時に加工するこ
とができるので効率的な作業を行える。またマスク19
上に形成される各集光面61、63内に、形状、大き
さ、配列等がそれぞれ異なる孔や切り欠きを形成してお
けば、2つの基板P1、P2に対して全く異なる加工作業
を同時に行なうことができる。
【0055】本発明の2面集光プリズム17、18をそ
れぞれ有するレーザ加工装置1、1aは以上のような構
成を有する。以下その作動状態について、最初に説明し
たレーザ加工装置1に基づいて説明する。まずXYテー
ブル25の上に基板Pを載せない状態で、レーザ発振器
3から発振されるレーザ光の光路調整を行う。
【0056】これを行うには、まず切替スイッチ49を
操作してCCDカメラ43をコンピュータ39に接続し
ておく。この状態でレーザ発振器3からレーザ光を発振
し、可動半透過ミラー7を透過したレーザ光の断面画像
をスクリーン41に映し出す。この断面画像をCCDカ
メラ43で読み取り、その信号を元にコンピュータ39
等において画像処理する。以下、ここで行う画像処理の
一例として、窓枠内画素係数法について、図9および図
10を参照しながら説明する。
【0057】図9には、レーザ光の断面画像51が、目
標位置53を中心とする十字線54を有する枠55とと
もに記載されている。レーザ光の断面画像51の中心が
目標位置53の近傍に位置するときには、断面画像51
と十字線54とによりAからHまでの8つの領域が形成
される。
【0058】これらの領域のうち、B,C,F,Gはレ
ーザ光が当たっている部分を示すため白く見え、A,
D,E,Hの領域は黒く見える。これらA〜Hの各領域
の画素数a〜hを計算する(図10中のステップS1を
参照、以下単にステップの符号を示す)。例えば、断面
画像51が目標位置53に対して水平方向で一致すれ
ば、aとd、bとcは同数である。またeとh、fとg
も同数となる。同様に垂直方向で一致すれば、aとe、
bとfは同数であり、dとh、cとgも同数である。従
って、これらの画素数が同数となるように制御を行えば
目的とする位置制御が可能となる。
【0059】そこで次の式によりF1またはF2,F3
またはF4を計算する(S2)。
【0060】
【数1】
【数2】
【数3】
【数4】
【0061】これらF1またはF2,F3またはF4に
基づく信号を、ズレ矯正信号として出力する。このズレ
矯正信号をもとに、多軸コントローラ33が作動する。
まず揺動装置29のモータ29Aを作動して、可動全反
射ミラー5を回動させて水平方向での角度を補正する
(S6)。F1またはF2が十分に0に近くなれば(S
7)、水平方向の補正を終了する(S8)。
【0062】次に揺動装置29のモータ29Bを作動し
て、可動全反射ミラー5を回動させて垂直方向での角度
を補正する(S9)。F1またはF2が十分に0に近く
なれば(S10)、垂直方向での補正を終了する(S1
1)。このようにしてモータ29A,29Bを適宜作動
されることにより、可動全反射ミラー5を互いに直交す
る2軸の周りで揺動させて、可動全反射ミラー5で反射
されるレーザ光の光路軸のズレを矯正する。
【0063】またレーザ光の断面画像51が目標位置5
3の近傍にないときには、断面画像51、十字線54お
よび枠55により8つの領域が形成されないので、補助
的に別な方法を採る。即ちこの場合には領域B,C,
F,Gの少なくともいづれかの画素数が0になる(S
3)。そのときは次式のベクトルVを考え、ベクトルV
の大きさを計算する(S4)。
【0064】
【数5】
【数6】
【0065】そしてVの大きさが0となる方向、即ち小
さくなる方向へ補正を行う(S5)。この補助的な方法
により、断面画像51が目標位置53の近傍に位置する
ようになった後に、上記ステップS6〜S11により補
正を行い、可動全反射ミラー5で反射されるレーザ光の
光路軸のズレを矯正する。
【0066】次に切替スイッチ49を切り替えてCCD
カメラ47をコンピュータ39に接続する。そして上記
と同様な方法で可動半透過ミラー7で反射したレーザ光
の光路のズレを矯正する(S1〜S11)。
【0067】なおレーザ光の光路の補正を上記のように
2段階に行うのは、最初の光路補正で大まかな補正を行
い、後の光路補正で光路の微調整を行うことにより、よ
り正確で迅速な光路補正を実現するためである。
【0068】上記画像処理方法の他に発光強度を二次元
または三次元のビームプロフィルとして画面に表示さ
せ、このプロフィルが所望の形状になるように制御して
位置制御を行うこともできる。
【0069】また上記実施の形態の制御では、モニタ3
7でレーザ光の断面画像を観察しつつ矯正作業が行われ
るので、ズレ量の限界値の設定、即ちF1またはF2、
F3またはF4がどれだけ0に近づけば十分に「0」に
近いと判断させるかなどの設定は、使用するマスク毎や
加工条件毎に設定できる。
【0070】上記のような初期の光路補正を行った後、
基板PをXYテーブル25の上に載せ、XYテーブル2
5を動かして基板Pを所定の位置に位置決めする。この
状態でレーザ発振器3からレーザ光を発振することによ
り、レーザ光は所定のコースからずれることなく2面集
光プリズム17に入射する。従ってレーザ光は2面集光
プリズム17の所定の領域に正確に入射することができ
るから、均一な集光面の形成を確実に行うことができ
る。このようにしてエネルギー強度分布が均一なレーザ
光が基板P上に照射され、その結果全体としてムラのな
い孔開け作業がなされる。
【0071】また上記のオートアライメントシステム
は、初期の調整時だけでなく、レーザ加工装置を運転し
ている間にも連続して機能させることができる。このよ
うにすれば、光路軸の矯正作業のために、わざわざ装置
を停止させる必要がなく、長時間の連続運転が可能にな
る。なお以上の作動は、もう一方のレーザ加工装置1a
についても同様である。
【0072】
【発明の効果】以上説明したように本発明の請求項1記
載の2面集光プリズムによれば、1本の入射光からほぼ
均一なエネルギー分布を有する2つの集光面を形成する
ことができる。従ってこの2つの集光面に対応する位置
に切り欠き等を有するマスクを配置し、このマスクを通
過したレーザ光を加工対象物に導くことにより、加工対
象物の異なる位置にあるいは異なる加工対象物に同時に
均質な加工を行なうことができる。また2カ所を同時に
加工できるため、効率的な加工作業を行える。
【0073】また本発明の2面集光プリズムは、ホモジ
ェナイザとしての機能を備えるが、従来のホモジェナイ
ザに比べて製造が簡単でコストが掛からないという利点
がある。
【0074】また請求項2または3記載の2面集光プリ
ズムは、入射プリズムと出射プリズムとの組み合わせよ
りなるから、入射プリズムと出射プリズムとの光軸方向
の距離を変えることにより、集光面の焦点合わせを良好
に行うことができる。
【0075】更に請求項4および5記載のレーザ加工装
置では、オートアライメントシステムにより、レーザ光
を常時目標とする光路に矯正することができる。従って
レーザ光を上記で説明した構造の2面集光プリズムの所
定の入射領域に入射させることができるから、マスクに
対して常に均一なエネルギー強度分布を有するレーザ光
を入射させることができる。この結果、加工対象物での
加工ムラを生じない。
【0076】更にまた請求項6記載のレーザ加工装置で
は、レーザ光を可視光に変えるスクリーン有するから、
レーザ光の光軸からのズレを画像処理技術を利用して演
算することができる。従ってこの演算結果を用いて、ミ
ラーを動かして光路軸のズレを短時間で容易にかつ安全
に矯正することができる。
【0077】更にまた請求項8記載のレーザ加工装置で
は、2つの加工対象物を同時に加工することができるた
め、効率的な加工作業が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のレーザ加工装置の概略図である。
【図2】本発明の2面集光プリズムの斜視図である。
【図3】(a)は、本発明の2面集光プリズムを入射面
側から見た図、(b)は本発明の2面集光プリズムを出
射面側から見た図である。
【図4】本発明の2面集光プリズムに入射するレーザ光
の光路およびその集光面の位置並びにレーザ光のエネル
ギー分布を示す図である。
【図5】本発明の2面集光プリズムの向きを変えて配置
したときの様子を示す斜視図である。
【図6】マスクおよびそこに形成される集光面を示す正
面図である。
【図7】本発明のレーザ加工装置の他の実施の形態を示
す概略図である。
【図8】入射プリズムと出射プリズムから成る本発明の
2面集光プリズムを示す斜視図である。
【図9】窓枠内画素係数法での画像処理を説明するため
の図である。
【図10】画像処理の制御を示す流れ図である。
【符号の説明】
1,1a レーザ加工装置 3 レーザ発振器 5 可動全反射ミラー 7 可動半透過ミラー 9 一部反射ミラー 11 発散レンズ 13 収束レンズ 15 エキスパンダ 17,18 2面集光プリズム 19 マスク 21,21a,21b 全反射ミラー 23,24 トランスファレンズ 25 XYテーブル 29 揺動装置 31 揺動装置 29A、29B,31A,31B モータ 33 多軸コントローラ 35 CRT 37 モニタ 39 コンピュータ 41、45、46 スクリーン 43、47、48 CCDカメラ 49 切替スイッチ 50 2面集光プリズムの入射面 51 レーザ光の断面画像 52 2面集光プリズムの出射面 53 目標位置 54 十字線 55 枠 57a,57c 長矩形傾斜平面 57b 長矩形平面 59a 2面集光プリズムの出射側の最上部の面 59b 2面集光プリズムの出射側の最下部の面 59c 2面集光プリズムの出射側の内側上部の面 59d 2面集光プリズムの出射側の内側下部の面 61 第1集光面 63 第2集光面 65 第1集光面の領域に形成された孔 67 第2集光面の領域に形成された孔 L レーザ光 P,P1,P2 基板

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 互いに対向する光の入出射面を有する凸
    型プリズムであって、 前記入出射面の一方は、光軸に対し垂直な長矩形平面
    と、該長矩形平面の両側に位置し、該長矩形平面から対
    称的に順次傾斜が大きくなる複数組の長矩形傾斜平面と
    から成る凸稜面であり、 前記入出射面の他方は、前記一方の入出射面の長矩形平
    面の延びる方向と直交する方向に延びる第1〜第4の平
    面がこの順で隣接して配列される凸稜面であり、前記第
    1平面と第4平面は、光軸に対して垂直な仮想平面から
    同じ角度で傾斜した長矩形傾斜平面であり、前記第2平
    面と第3平面とは光軸に対して垂直な仮想平面から前記
    第1平面と第4平面の傾斜角度よりも小さい同じ角度で
    傾斜した長矩形傾斜平面であり、 前記一方の入出射面に入射した平行光線が、前記他方の
    入出射面を通過した後に光軸に対して垂直な同一平面上
    の2つの集光面に集光するように、前記一方の入出射面
    における長矩形傾斜平面と前記第1〜第4の面との傾斜
    角度が設定されていることを特徴とする2面集光プリズ
    ム。
  2. 【請求項2】 入射プリズムと出射プリズムとの組み合
    わせから成る凸型プリズムであって、 前記入射プリズムは、光軸に対し垂直な長矩形平面と、
    該長矩形平面の両側に位置し、該長矩形平面から対称的
    に順次傾斜が大きくなる複数組の長矩形傾斜平面とを有
    する凸稜面から成る入射面と、光軸に対し垂直な平面か
    ら成る出射面とを有し、 前記出射プリズムは、光軸に対し垂直な平面から成る入
    射面と、前記入射プリズムの長矩形平面の延びる方向と
    直交する方向に延びる第1〜第4の平面がこの順で隣接
    して配列される凸稜面から成る出射面とを有し、該出射
    面における第1平面と第4平面は、光軸に対して垂直な
    仮想平面から同じ角度で傾斜した長矩形傾斜平面であ
    り、前記出射面における前記第2平面と第3平面とは光
    軸に対して垂直な仮想平面から前記第1平面と第4平面
    の傾斜角度よりも小さい同じ角度で傾斜した長矩形傾斜
    平面であり、 前記入射プリズムの入射面に入射した平行光線が、前記
    出射プリズムの出射面を通過した後に光軸に対して垂直
    な同一平面上の2つの集光面に集光するように、前記入
    射プリズムの長矩形傾斜平面と前記出射プリズムの第1
    〜第4の面の傾斜角度が設定されていることを特徴とす
    る2面集光プリズム。
  3. 【請求項3】 入射プリズムと出射プリズムとの組み合
    わせから成る凸型プリズムであって、 前記出射プリズムは、光軸に対し垂直な平面から成る入
    射面と、光軸に対し垂直な長矩形平面および該長矩形平
    面の両側に位置し、該長矩形平面から対称的に順次傾斜
    が大きくなる複数組の長矩形傾斜平面とを有する凸稜面
    から成る出射面とを有し、 前記入射プリズムは、前記出射プリズムの長矩形平面の
    延びる方向と直交する方向に延びる第1〜第4の平面が
    この順で隣接して配列される凸稜面から成る入射面と、
    光軸に対し垂直な平面から成る出射面とを有し、前記入
    射面における第1平面と第4平面は、光軸に対して垂直
    な仮想平面から同じ角度で傾斜した長矩形傾斜平面であ
    り、前記入射面における前記第2平面と第3平面とは光
    軸に対して垂直な仮想平面から前記第1平面と第4平面
    の傾斜角度よりも小さい同じ角度で傾斜した長矩形傾斜
    平面であり、 前記入射プリズムの入射面に入射した平行光線が、前記
    出射プリズムの出射面を通過した後に光軸に対して垂直
    な同一平面上の2つの集光面に集光するように、前記出
    射プリズムの長矩形傾斜平面と前記入射プリズムの第1
    〜第4の面の傾斜角度が設定されていることを特徴とす
    る2面集光プリズム。
  4. 【請求項4】 レーザ発振器から発振されるレーザ光
    を、2カ所に所定の形状を切り欠いたマスクを介して加
    工対象物へ導き、前記加工対象物に対して前記2カ所の
    所定の形状に対応する形状の孔開けまたは溝付けを行う
    レーザ加工装置において、 前記レーザ発振器から発振されるレーザ光を前記加工対
    象物まで導くためのレーザ光学系と;前記レーザ光学系
    の一部を構成する第1の可動ミラーと;第1の駆動信号
    に基づいて前記第1の可動ミラーの傾斜角度を変えるこ
    とができる第1のミラー駆動手段と;前記第1の可動ミ
    ラーで反射したレーザ光の一部を取り出す第1の取り出
    し手段と;前記取り出されたレーザ光の光路位置を検出
    する第1の検出手段と;前記検出された光路位置に基づ
    いて、前記第1の可動ミラーで反射したレーザ光の実際
    の光路と目標光路とのズレ量を計算する演算手段と;前
    記演算手段で計算された結果に基づいて前記第1の駆動
    信号を発生し、前記第1の可動ミラーで反射したレーザ
    光が目標光路を通るように前記ミラー駆動手段を駆動す
    るコントローラと;前記レーザ光学系の一部を構成する
    前記請求項1乃至3記載のいづれかの2面集光プリズム
    とを有し、 前記マスクが前記2面集光プリズムの前記集光面を含む
    面上に配置されており、前記マスクが前記2面集光プリ
    ズムの2つの集光面と一致する領域内にそれぞれ前記2
    カ所の所定形状の切り欠きを有し、 前記目標光路が前記2面集光プリズムの最初の入射面の
    中心に設定されていることを特徴とするレーザ加工装
    置。
  5. 【請求項5】 前記レーザ光学系の一部を構成する、前
    記第1の可動ミラーより光路の下流側に位置する第2の
    可動ミラーと、 第2の駆動信号に基づいて前記第2の可動ミラーの傾斜
    角度を変えることができる第2のミラー駆動手段と、 前記第2の可動ミラーで反射したレーザ光の一部を取り
    出す第2の取り出し手段と、 前記第2の取り出し手段で取り出されたレーザ光の光路
    位置を検出する第2の検出手段と、 前記第2の検出手段により検出された光路位置に基づい
    て、前記第2の可動ミラーで反射したレーザ光の実際の
    光路と目標光路とのズレ量を計算する演算手段と、 前記演算手段で計算された結果に基づいて前記第2の駆
    動信号を発生し、前記第2の可動ミラーで反射したレー
    ザ光が目標光路を通るように前記第2のミラー駆動手段
    を駆動するコントローラとを更に有することを特徴とす
    る請求項4記載のレーザ加工装置。
  6. 【請求項6】 前記第1の検出手段および前記第2の検
    出手段は、取り出されたレーザ光に垂直に置かれ、レー
    ザ光を可視光に変換するスクリーンと、 前記スクリーンの背後に置かれ、レーザ光が前記スクリ
    ーンに当たったときのレーザ光の断面画像を認識するC
    CDカメラとを有することを特徴とする請求項4または
    5記載のレーザ加工装置。
  7. 【請求項7】 前記演算手段では、前記CCDカメラで
    認識されたレーザ光の断面画像のアナログ情報をデジタ
    ル情報に変換し、窓枠内画素係数法で画像処理すること
    を特徴とする請求項6記載のレーザ加工装置。
  8. 【請求項8】 前記マスク上の2カ所の切り欠きを通過
    したレーザ光を2つの加工対象物へ導く光学系と、前記
    2つの加工対象物を独立して移動する手段とを有するこ
    とを特徴とする請求項4〜7記載のレーザ加工装置。
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