JPH10310975A - 抗菌効果を有する介護用品 - Google Patents
抗菌効果を有する介護用品Info
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- JPH10310975A JPH10310975A JP9112142A JP11214297A JPH10310975A JP H10310975 A JPH10310975 A JP H10310975A JP 9112142 A JP9112142 A JP 9112142A JP 11214297 A JP11214297 A JP 11214297A JP H10310975 A JPH10310975 A JP H10310975A
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- nursing
- fibers
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-
- A—HUMAN NECESSITIES
- A41—WEARING APPAREL
- A41B—SHIRTS; UNDERWEAR; BABY LINEN; HANDKERCHIEFS
- A41B2400/00—Functions or special features of shirts, underwear, baby linen or handkerchiefs not provided for in other groups of this subclass
- A41B2400/34—Functions or special features of shirts, underwear, baby linen or handkerchiefs not provided for in other groups of this subclass antimicrobial or antibacterial
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- Materials For Medical Uses (AREA)
- Chemical Or Physical Treatment Of Fibers (AREA)
- Undergarments, Swaddling Clothes, Handkerchiefs Or Underwear Materials (AREA)
- Invalid Beds And Related Equipment (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 梅雨の時期等の高い湿度であっても、細菌の
感染、繁殖による床ずれを確実に予防することができる
とともに、介護される側及び介護する側の両方が快適に
過ごすことができるための介護用品を提供する点にあ
る。 【解決手段】 合成繊維の表面に銀をメッキする、又は
蒸着してなる銀付繊維を備えた抗菌効果を有する介護用
品としたことを特徴としている。
感染、繁殖による床ずれを確実に予防することができる
とともに、介護される側及び介護する側の両方が快適に
過ごすことができるための介護用品を提供する点にあ
る。 【解決手段】 合成繊維の表面に銀をメッキする、又は
蒸着してなる銀付繊維を備えた抗菌効果を有する介護用
品としたことを特徴としている。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、特に病人や老人等
の細菌に対して抵抗力の少ない方に最適な抗菌効果を有
する介護用品に関する。
の細菌に対して抵抗力の少ない方に最適な抗菌効果を有
する介護用品に関する。
【0002】
【従来の技術】介護用品には、肌着、腰を保護するため
のベルト、紙おむつ、ベット用マット等があるが、これ
ら介護用品は、病人や老人等の細菌に対して抵抗力の少
ない方に対して頻繁に着替えさせたり、消毒処理するこ
とにより細菌の感染、繁殖を抑えて、床ずれを防止する
ことができるようにしている。
のベルト、紙おむつ、ベット用マット等があるが、これ
ら介護用品は、病人や老人等の細菌に対して抵抗力の少
ない方に対して頻繁に着替えさせたり、消毒処理するこ
とにより細菌の感染、繁殖を抑えて、床ずれを防止する
ことができるようにしている。
【0003】しかしながら、特に梅雨の時期等において
は湿度が高く、細菌が繁殖し易い状況では上記床ずれを
確実に予防することが困難であった。又、例えば身体の
不自由な方に対して肌着を頻繁に着替えさせることが本
人にとって非常に苦痛であるだけでなく、介護者にとっ
ても負担になるものであり、何らかの解決方法が要望さ
れていた。
は湿度が高く、細菌が繁殖し易い状況では上記床ずれを
確実に予防することが困難であった。又、例えば身体の
不自由な方に対して肌着を頻繁に着替えさせることが本
人にとって非常に苦痛であるだけでなく、介護者にとっ
ても負担になるものであり、何らかの解決方法が要望さ
れていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明が前述の状況に
鑑み、解決しようとするところは、梅雨の時期等の高い
湿度であっても、細菌の感染、繁殖による床ずれを確実
に予防することができるとともに、介護される側及び介
護する側の両方が快適に過ごすことができるための介護
用品を提供する点にある。
鑑み、解決しようとするところは、梅雨の時期等の高い
湿度であっても、細菌の感染、繁殖による床ずれを確実
に予防することができるとともに、介護される側及び介
護する側の両方が快適に過ごすことができるための介護
用品を提供する点にある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、前述の課題解
決のために、合成繊維の表面に銀をメッキする、又は蒸
着してなる銀付繊維を備えた抗菌効果を有する介護用
品。前記銀付繊維として、ソーコイト・インダストリー
ズ社(Sauquoit IndustriesIn
c:米国)からX−static(同社の登録商標)と
いう銀メッキナイロン高機能繊維を用いることによっ
て、従来の問題点を解決することができたのである。つ
まり、前記構成の銀付繊維の銀により抗菌効果、保温効
果、防臭効果等を発揮させることができる。前記抗菌効
果については、次の2つの解釈が一般に示されている。 銀の触媒作用で空気中の酸素あるいは水中の溶存酸素
が活性酸素に変わり、菌体表面構造に損傷を与える。 微量の銀イオンが、菌体内に取り込まれ酵素障害を起
こす。銀の抗菌は、銀イオン(Ag+ )によるものであ
り、銀イオンは、微生物(細菌、菌類、ウィルス)等の
下等生物に対して毒性を示す。 従って、銀付繊維を備えた抗菌効果を有する介護用品を
身に付ける、あるいは身体に接触させることによって発
生する、前記抗菌効果で細菌の感染、繁殖を抑えること
ができ、床ずれを予防することができる。又、前記保温
効果により体温を反射して熱を逃がさないようにするこ
ともできる。又、前記防臭効果により不快な臭いの分子
を分解することができ、例えば紙おむつ又は綿おむつの
内側に使用してアンモニア臭の発生を抑えることもでき
る。
決のために、合成繊維の表面に銀をメッキする、又は蒸
着してなる銀付繊維を備えた抗菌効果を有する介護用
品。前記銀付繊維として、ソーコイト・インダストリー
ズ社(Sauquoit IndustriesIn
c:米国)からX−static(同社の登録商標)と
いう銀メッキナイロン高機能繊維を用いることによっ
て、従来の問題点を解決することができたのである。つ
まり、前記構成の銀付繊維の銀により抗菌効果、保温効
果、防臭効果等を発揮させることができる。前記抗菌効
果については、次の2つの解釈が一般に示されている。 銀の触媒作用で空気中の酸素あるいは水中の溶存酸素
が活性酸素に変わり、菌体表面構造に損傷を与える。 微量の銀イオンが、菌体内に取り込まれ酵素障害を起
こす。銀の抗菌は、銀イオン(Ag+ )によるものであ
り、銀イオンは、微生物(細菌、菌類、ウィルス)等の
下等生物に対して毒性を示す。 従って、銀付繊維を備えた抗菌効果を有する介護用品を
身に付ける、あるいは身体に接触させることによって発
生する、前記抗菌効果で細菌の感染、繁殖を抑えること
ができ、床ずれを予防することができる。又、前記保温
効果により体温を反射して熱を逃がさないようにするこ
ともできる。又、前記防臭効果により不快な臭いの分子
を分解することができ、例えば紙おむつ又は綿おむつの
内側に使用してアンモニア臭の発生を抑えることもでき
る。
【0006】肌着の裏面の部位のうちの少なくとも床ず
れが発生し易い部位に前記銀付繊維を設けることによっ
て、抗菌効果による床ずれ予防をコスト高になることを
抑制しながら実現することができる。
れが発生し易い部位に前記銀付繊維を設けることによっ
て、抗菌効果による床ずれ予防をコスト高になることを
抑制しながら実現することができる。
【0007】単位面積当たりの銀の含有率を8〜10%
の低含有率に設定しても、前記抗菌効果、保温効果、防
臭効果等を確実に発揮させることができる。
の低含有率に設定しても、前記抗菌効果、保温効果、防
臭効果等を確実に発揮させることができる。
【0008】
【発明の実施の形態】本発明で使用する銀付繊維は、ソ
ーコイト・インダストリーズ社のものを用いている。こ
の銀付繊維は、ナイロン(タイプ6又は66)繊維の表
面に銀を無電解メッキすることにより構成されている
が、メッキ方法については他のメッキ方法を用いてもよ
いし、又、真空中で銀を加熱・蒸発させ、これを繊維表
面に接着させる蒸着方法を用いてもよい。前記ナイロン
繊維は、単独又は複数本捩じった撚糸として構成しても
よい。又、前記ナイロン繊維に代えてポリエステル繊維
等の他の合成繊維を用いてもよい。
ーコイト・インダストリーズ社のものを用いている。こ
の銀付繊維は、ナイロン(タイプ6又は66)繊維の表
面に銀を無電解メッキすることにより構成されている
が、メッキ方法については他のメッキ方法を用いてもよ
いし、又、真空中で銀を加熱・蒸発させ、これを繊維表
面に接着させる蒸着方法を用いてもよい。前記ナイロン
繊維は、単独又は複数本捩じった撚糸として構成しても
よい。又、前記ナイロン繊維に代えてポリエステル繊維
等の他の合成繊維を用いてもよい。
【0009】前記のように構成された多数の銀付繊維を
シート状に構成したものを介護用品に装着することによ
って、抗菌効果、保温効果、防臭効果等を発揮させるよ
うにしている。以下、介護用品の具体例を図面に基づい
て説明する。
シート状に構成したものを介護用品に装着することによ
って、抗菌効果、保温効果、防臭効果等を発揮させるよ
うにしている。以下、介護用品の具体例を図面に基づい
て説明する。
【0010】図1(イ),(ロ)に、介護用品の一例で
ある肌着を示している。この肌着の裏面の部位のうちの
床ずれが発生しやすい部位、つまり背中の上部が接触す
る部位と前腕下部と肘が接触する部位とに、前記のよう
に多数の銀付繊維により構成された大きさの異なる2種
類のシート体1,2をそれぞれ装着するようにしてい
る。前記肌着は、袖下3を閉じる構成になっていないか
ら、検温が容易に行うことができるようにしている。
又、袖の先端部でのみ固定する構成であるから、この固
定を解除するだけで点滴を行うことができる利点があ
る。又、複数の前ボタン4に対するボタンホールをY字
型のゴム材5で構成することによって、ゴム材5のみを
操作するだけで脱着を容易に行うことができる利点もあ
る。又、図2(イ),(ロ)に、前記肌着とは別の形態
の肌着を示している。これは、肌着の裏面の部位のうち
の床ずれが発生しやすい部位、つまり背中全体が接触す
る部位と、前腕下部と肘が接触する部位とに前記のよう
に多数の銀付繊維により構成された大きさの異なる2種
類のシート体6,7をそれぞれ装着するようにしてい
る。図1(イ),(ロ)の肌着との違いは、前記肌着の
前方が左右に両開き式にしているものに対して、図2
(ロ)に示すように、一方の前側部分8を上方に開くこ
とができるようになっており、全裸にならなくても、半
身ずつ身体を拭くことができる利点がある。又、前記と
同様に袖下3を閉じる構成になっていないから、検温を
容易に行うことができる。又、腕の部分の下部に相当す
る部位が3つの固定具9により閉じられるようになって
いる。又、図に示す10は、マジックテープである。前
記シート体1,2又は6,7を肌着に縫い込む、又は接
着剤等により接着してもよく、シート体1,2又は6,
7を肌着に装着する手段は、これらに限定されるもので
はない。又、前述のように床ずれが発生しやすい部位に
のみシート体1,2又は6,7を装着したが、シート体
から肌着を作成して、肌着全体に銀付繊維が存在するよ
うにしてもよい。この場合、肌着で覆われている部位へ
の電磁波を遮断することができる利点がある。前記シー
ト体1,2又は6,7の単位面積当たりの銀の含有率が
8〜10%になるように銀付繊維と銀無し繊維とを割合
を設定して、シート体1,2又は6,7を作成してい
る。この単位面積当たりの銀の含有率は、この値以外に
設定して実施してもよい。
ある肌着を示している。この肌着の裏面の部位のうちの
床ずれが発生しやすい部位、つまり背中の上部が接触す
る部位と前腕下部と肘が接触する部位とに、前記のよう
に多数の銀付繊維により構成された大きさの異なる2種
類のシート体1,2をそれぞれ装着するようにしてい
る。前記肌着は、袖下3を閉じる構成になっていないか
ら、検温が容易に行うことができるようにしている。
又、袖の先端部でのみ固定する構成であるから、この固
定を解除するだけで点滴を行うことができる利点があ
る。又、複数の前ボタン4に対するボタンホールをY字
型のゴム材5で構成することによって、ゴム材5のみを
操作するだけで脱着を容易に行うことができる利点もあ
る。又、図2(イ),(ロ)に、前記肌着とは別の形態
の肌着を示している。これは、肌着の裏面の部位のうち
の床ずれが発生しやすい部位、つまり背中全体が接触す
る部位と、前腕下部と肘が接触する部位とに前記のよう
に多数の銀付繊維により構成された大きさの異なる2種
類のシート体6,7をそれぞれ装着するようにしてい
る。図1(イ),(ロ)の肌着との違いは、前記肌着の
前方が左右に両開き式にしているものに対して、図2
(ロ)に示すように、一方の前側部分8を上方に開くこ
とができるようになっており、全裸にならなくても、半
身ずつ身体を拭くことができる利点がある。又、前記と
同様に袖下3を閉じる構成になっていないから、検温を
容易に行うことができる。又、腕の部分の下部に相当す
る部位が3つの固定具9により閉じられるようになって
いる。又、図に示す10は、マジックテープである。前
記シート体1,2又は6,7を肌着に縫い込む、又は接
着剤等により接着してもよく、シート体1,2又は6,
7を肌着に装着する手段は、これらに限定されるもので
はない。又、前述のように床ずれが発生しやすい部位に
のみシート体1,2又は6,7を装着したが、シート体
から肌着を作成して、肌着全体に銀付繊維が存在するよ
うにしてもよい。この場合、肌着で覆われている部位へ
の電磁波を遮断することができる利点がある。前記シー
ト体1,2又は6,7の単位面積当たりの銀の含有率が
8〜10%になるように銀付繊維と銀無し繊維とを割合
を設定して、シート体1,2又は6,7を作成してい
る。この単位面積当たりの銀の含有率は、この値以外に
設定して実施してもよい。
【0011】図3に、床ずれになり易い腰を保護するた
めの腰用ベルト11を示しており、この腰用ベルト11
の裏面に前記構成のシート体1,2又は6,7とは大き
さのみ異なるシート体12,13を装着している。これ
らシート体12,13を伸縮性を有する様な織り方を採
用することによって、伸縮性のある腰用ベルト11を構
成することができるようにしている。
めの腰用ベルト11を示しており、この腰用ベルト11
の裏面に前記構成のシート体1,2又は6,7とは大き
さのみ異なるシート体12,13を装着している。これ
らシート体12,13を伸縮性を有する様な織り方を採
用することによって、伸縮性のある腰用ベルト11を構
成することができるようにしている。
【0012】図4では、紙おむつ14等の内面にセット
して使用するためのシート体15を示している。このシ
ート体15を紙おむつ14の内面に入れて使用すること
によって、床ずれだけでなく、アンモニア臭を軽減する
ことができる効果がある。尚、前記シート体15の紙お
むつ14の4つのコーナー部の鍔部14A…に引っ掛け
て紙おむつ14に対してシート体15を固定するための
リング状のゴム体Gをシート体15の4つのコーナー部
に取り付けている。
して使用するためのシート体15を示している。このシ
ート体15を紙おむつ14の内面に入れて使用すること
によって、床ずれだけでなく、アンモニア臭を軽減する
ことができる効果がある。尚、前記シート体15の紙お
むつ14の4つのコーナー部の鍔部14A…に引っ掛け
て紙おむつ14に対してシート体15を固定するための
リング状のゴム体Gをシート体15の4つのコーナー部
に取り付けている。
【0013】図5(イ),(ロ),(ハ)では、肘パッ
ド16の内面に前記同一構成のシート体17を装着した
ものを示している。この肘パッド16の両端の保持部1
6A,16Aを腕に巻き付けることにより装着できるよ
うにしている。図に示す16Bは、前記保持部16A,
16Aを固定するためのマジックテープである。又、図
6(イ),(ロ)では、踵やくるぶしの床ずれを予防す
るための踵パッド18を示し、内面に前記同一構成のシ
ート体19を示している。図に示す18Aは、パッド1
8に足を挿入した状態において足がパッド18から外れ
ないようにするための抜け止め用のストッパーであり、
マジックテープ18Bにより脱着できるようにしてい
る。又、図7では、首下から膝上まで保護することがで
きるマット20の上面に、前記同一構成のシート体21
を装着したものを示している。又、図8(イ)では、除
圧用クッション24の表面に、前記同一構成のシート体
25を装着したものを示している。又、図8(ロ)で
は、床ずれになり易い局部に直接使用するためのパッド
22の表面に、前記同一構成のシート体23を装着した
ものを示している。このように、介護用品にシート体を
装着した場合を示したが、介護用品そのものをシート体
から構成してもよい。又、介護用品は、以上示したもの
以外にもあり、それらにも本発明は適応することができ
る。
ド16の内面に前記同一構成のシート体17を装着した
ものを示している。この肘パッド16の両端の保持部1
6A,16Aを腕に巻き付けることにより装着できるよ
うにしている。図に示す16Bは、前記保持部16A,
16Aを固定するためのマジックテープである。又、図
6(イ),(ロ)では、踵やくるぶしの床ずれを予防す
るための踵パッド18を示し、内面に前記同一構成のシ
ート体19を示している。図に示す18Aは、パッド1
8に足を挿入した状態において足がパッド18から外れ
ないようにするための抜け止め用のストッパーであり、
マジックテープ18Bにより脱着できるようにしてい
る。又、図7では、首下から膝上まで保護することがで
きるマット20の上面に、前記同一構成のシート体21
を装着したものを示している。又、図8(イ)では、除
圧用クッション24の表面に、前記同一構成のシート体
25を装着したものを示している。又、図8(ロ)で
は、床ずれになり易い局部に直接使用するためのパッド
22の表面に、前記同一構成のシート体23を装着した
ものを示している。このように、介護用品にシート体を
装着した場合を示したが、介護用品そのものをシート体
から構成してもよい。又、介護用品は、以上示したもの
以外にもあり、それらにも本発明は適応することができ
る。
【0014】前記のように構成された介護用品を身体に
接触させると、接触した部位の身体の表面に沿ってシー
ト体が屈曲する。そして、シート体の形状が一旦変化す
ると、シート体を構成している金属である銀がその形状
を保持しようとするため、シート体が身体に密着した状
態を維持し易い効果もあり、前記抗菌効果、保温効果、
防臭効果等をより一層効率よく発揮させることができ
る。
接触させると、接触した部位の身体の表面に沿ってシー
ト体が屈曲する。そして、シート体の形状が一旦変化す
ると、シート体を構成している金属である銀がその形状
を保持しようとするため、シート体が身体に密着した状
態を維持し易い効果もあり、前記抗菌効果、保温効果、
防臭効果等をより一層効率よく発揮させることができ
る。
【0015】
【実施例】前記銀付繊維を混合した混合率の異なる3種
類の綿のサンプル(5.5%、8.6%、25%)及び
銀をメッキしていない非処理のナイロン繊維のサンプル
を用意し、これら各サンプルを食塩水に浸して1時間空
気攪拌を行いながら銀イオンを抽出させた溶液(攪拌終
了後サンプルを取り除いた残液)とこれと同じ量の培養
液を混ぜたのち、37°Cにて保管しながら生菌数の経
時的変化、つまり1ミリリットルあたりのCFU(co
lony forming unit)数の経時的変化
を測定した。前記綿量0.25gに対して銀付繊維は2
2mgの重量であり、銀付繊維に含まれている銀のイオ
ン量は2.64mgであった。前記培養液は、Luri
a broth(トリプトン10g、イースト抽出体5
g、食塩0.5gを水1リットルに溶解)を使用し、3
7°Cにて空気を吹き込みながら1ミリリットルあたり
の大腸菌の菌数を108 個の濃度まで培養したものであ
る。
類の綿のサンプル(5.5%、8.6%、25%)及び
銀をメッキしていない非処理のナイロン繊維のサンプル
を用意し、これら各サンプルを食塩水に浸して1時間空
気攪拌を行いながら銀イオンを抽出させた溶液(攪拌終
了後サンプルを取り除いた残液)とこれと同じ量の培養
液を混ぜたのち、37°Cにて保管しながら生菌数の経
時的変化、つまり1ミリリットルあたりのCFU(co
lony forming unit)数の経時的変化
を測定した。前記綿量0.25gに対して銀付繊維は2
2mgの重量であり、銀付繊維に含まれている銀のイオ
ン量は2.64mgであった。前記培養液は、Luri
a broth(トリプトン10g、イースト抽出体5
g、食塩0.5gを水1リットルに溶解)を使用し、3
7°Cにて空気を吹き込みながら1ミリリットルあたり
の大腸菌の菌数を108 個の濃度まで培養したものであ
る。
【0016】上記測定結果を図9のグラフに示した。グ
ラフでは、実線aが銀をメッキしていない非処理のナイ
ロン繊維であり、一点鎖線bが混合率5.5%の綿のサ
ンプルであり、二点鎖線cが混合率8.6%の綿のサン
プルであり、破線dが混合率25%の綿のサンプルであ
る。このグラフから明らかなように、混合率が上がれ
ば、抗菌性能が増すことがわかる。しかしながら、混合
率が5.5%以上で実用的な抗菌性があると評価できる
が、混合率を8.6%以上に増やしてもあまり効率はよ
くないと考えることができる。
ラフでは、実線aが銀をメッキしていない非処理のナイ
ロン繊維であり、一点鎖線bが混合率5.5%の綿のサ
ンプルであり、二点鎖線cが混合率8.6%の綿のサン
プルであり、破線dが混合率25%の綿のサンプルであ
る。このグラフから明らかなように、混合率が上がれ
ば、抗菌性能が増すことがわかる。しかしながら、混合
率が5.5%以上で実用的な抗菌性があると評価できる
が、混合率を8.6%以上に増やしてもあまり効率はよ
くないと考えることができる。
【0017】
【発明の効果】請求項1によれば、銀付繊維を備えた介
護用品を身に付ける、又は身体に接触させることによっ
て、抗菌効果を発揮させることができるから、特に梅雨
の時期等の高い湿度を有している状況の中でも、細菌の
感染、繁殖を抑えることができ、床ずれを予防すること
ができる。しかも、従来のように介護用品である肌着を
頻繁に着替えなくても、細菌の感染、繁殖を抑えること
ができるから、介護される側及び介護する側の両方にと
って快適に過ごすことができる介護用品を提供すること
ができる。又、銀付繊維は、保温効果や防臭効果等も有
することから、特に重病患者等において有益な各種介護
用品とすることができる。
護用品を身に付ける、又は身体に接触させることによっ
て、抗菌効果を発揮させることができるから、特に梅雨
の時期等の高い湿度を有している状況の中でも、細菌の
感染、繁殖を抑えることができ、床ずれを予防すること
ができる。しかも、従来のように介護用品である肌着を
頻繁に着替えなくても、細菌の感染、繁殖を抑えること
ができるから、介護される側及び介護する側の両方にと
って快適に過ごすことができる介護用品を提供すること
ができる。又、銀付繊維は、保温効果や防臭効果等も有
することから、特に重病患者等において有益な各種介護
用品とすることができる。
【0018】請求項2によれば、床ずれが発生し易い部
位を重点的に銀付繊維を設けることによって、コスト面
において有利にしながらも、床ずれ予防を確実に行うこ
とができる。
位を重点的に銀付繊維を設けることによって、コスト面
において有利にしながらも、床ずれ予防を確実に行うこ
とができる。
【0019】実験結果からも明らかなように8.6%以
上に増やしてもあまり効率がよくないことから、請求項
3のように銀の含有率を最低範囲の8〜10%に設定し
ても、効率的に抗菌効果を発揮させることができるもの
でありながら、コスト面において有利にすることができ
る。
上に増やしてもあまり効率がよくないことから、請求項
3のように銀の含有率を最低範囲の8〜10%に設定し
ても、効率的に抗菌効果を発揮させることができるもの
でありながら、コスト面において有利にすることができ
る。
【図1】(イ)は肌着の正面図、(ロ)はその要部を示
す正面図
す正面図
【図2】別の肌着を示す正面図、(ロ)はその肌着の一
部を上方に広げた状態を示す図
部を上方に広げた状態を示す図
【図3】(イ)は腰用ベルトの裏面側を示す図、(ロ)
は腰用ベルトを腰に装着した例を示す図
は腰用ベルトを腰に装着した例を示す図
【図4】紙おむつの内側にシート体を配置した状態を示
す平面図
す平面図
【図5】(イ)は肘パッドの平面図、(ロ)は肘パッド
の底面図、(ハ)は肘パッドを腕に装着した例を示す図
の底面図、(ハ)は肘パッドを腕に装着した例を示す図
【図6】(イ)はパッドの斜視図、(ロ)はパッドを足
に装着した例を示す図
に装着した例を示す図
【図7】人が載った状態を示すマットの平面図
【図8】(イ)は除圧用クッションの正面図、(ロ)は
局部用パッドの正面図
局部用パッドの正面図
【図9】各種サンプルの菌数の変化を時間経過とともに
示すグラフ
示すグラフ
1,2 シート体 3 袖下 4 前ボタン 5 ボタンホール 6,7 シート体 8 前側部分 9 固定具 10 マジックテープ 11 腰用ベルト 12,13 シート体 14 紙おむつ 14A 鍔部 15 シート体 16 肘パッド 16A 保持部 16B マジックテープ 17 シート体 18 踵パッド 18A ストッパー 18B マジックテープ 19 シート体 20 マット 21 シート体 22 パッド 23 シート体 24 クッション 25 シート体 G ゴム体
Claims (3)
- 【請求項1】 合成繊維の表面に銀をメッキする、又は
蒸着してなる銀付繊維を備えた抗菌効果を有する介護用
品。 - 【請求項2】 肌着の裏面の部位のうちの少なくとも床
ずれが発生し易い部位に前記銀付繊維を設けてなる請求
項1記載の抗菌効果を有する介護用品。 - 【請求項3】 単位面積当たりの銀の含有率を8〜10
%に設定してなる請求項1記載の抗菌効果を有する介護
用品。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9112142A JPH10310975A (ja) | 1997-04-30 | 1997-04-30 | 抗菌効果を有する介護用品 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9112142A JPH10310975A (ja) | 1997-04-30 | 1997-04-30 | 抗菌効果を有する介護用品 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH10310975A true JPH10310975A (ja) | 1998-11-24 |
Family
ID=14579279
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP9112142A Pending JPH10310975A (ja) | 1997-04-30 | 1997-04-30 | 抗菌効果を有する介護用品 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH10310975A (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2002042549A3 (de) * | 2000-11-22 | 2002-08-08 | Tex A Med Gmbh Entwicklung Pro | Antimikrobiell wirksames wäschestück und verwendung eines textils zu dessen herstellung |
KR100404010B1 (ko) * | 2001-03-06 | 2003-11-05 | 실버레이 주식회사 | 직물지의 구조 |
KR20040032632A (ko) * | 2002-10-10 | 2004-04-17 | 이용철 | 금 도금 섬유 및 이를 이용한 직물지 그리고 의류 |
JP2022502578A (ja) * | 2018-09-24 | 2022-01-11 | スプラッシュ アバウト インターナショナル リミテッド | 衣服 |
-
1997
- 1997-04-30 JP JP9112142A patent/JPH10310975A/ja active Pending
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2002042549A3 (de) * | 2000-11-22 | 2002-08-08 | Tex A Med Gmbh Entwicklung Pro | Antimikrobiell wirksames wäschestück und verwendung eines textils zu dessen herstellung |
KR100404010B1 (ko) * | 2001-03-06 | 2003-11-05 | 실버레이 주식회사 | 직물지의 구조 |
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JP2022502578A (ja) * | 2018-09-24 | 2022-01-11 | スプラッシュ アバウト インターナショナル リミテッド | 衣服 |
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