JPH10310666A - 長繊維強化樹脂組成物、及び該組成物からなる成形品 - Google Patents
長繊維強化樹脂組成物、及び該組成物からなる成形品Info
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- JPH10310666A JPH10310666A JP8025198A JP8025198A JPH10310666A JP H10310666 A JPH10310666 A JP H10310666A JP 8025198 A JP8025198 A JP 8025198A JP 8025198 A JP8025198 A JP 8025198A JP H10310666 A JPH10310666 A JP H10310666A
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- Japan
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- weight
- resin composition
- ammonium polyphosphate
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- reinforced resin
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- Reinforced Plastic Materials (AREA)
- Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】長期にわたり高熱との接触、火炎との接触によ
っても黒煙、有毒性ガス等の発生が少なく、絶縁性、耐
衝撃性、剛性、外観が優れる長繊維強化樹脂成型品、及
びそれに用いられる長繊維強化樹脂組成物を提供する。 【解決手段】ポリオレフィン樹脂30〜75重量%、繊
維長が4〜20mmの長繊維10〜50重量%、ポリ燐
酸アンモニウム10〜25重量%、窒素含有有機化合物
3〜25重量%及び、酸化チタン0.01〜0.1重量
%より成る長繊維強化樹脂組成物、及び、それからなる
成型品。
っても黒煙、有毒性ガス等の発生が少なく、絶縁性、耐
衝撃性、剛性、外観が優れる長繊維強化樹脂成型品、及
びそれに用いられる長繊維強化樹脂組成物を提供する。 【解決手段】ポリオレフィン樹脂30〜75重量%、繊
維長が4〜20mmの長繊維10〜50重量%、ポリ燐
酸アンモニウム10〜25重量%、窒素含有有機化合物
3〜25重量%及び、酸化チタン0.01〜0.1重量
%より成る長繊維強化樹脂組成物、及び、それからなる
成型品。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ポリオレフィン樹
脂、長繊維、ポリ燐酸アンモニウム、窒素含有有機化合
物、酸化チタンから成る長繊維強化樹脂組成物及び長繊
維強化樹脂成型品に関する。詳しくは、長期にわたり高
熱との接触、火炎との接触(以下接炎と略記することが
ある。)によっても黒煙、有毒性ガス等の発生が少な
く、絶縁性、耐衝撃性、剛性、外観が優れる長繊維強化
樹脂成型品が得られる長繊維強化樹脂組成物に関する。
脂、長繊維、ポリ燐酸アンモニウム、窒素含有有機化合
物、酸化チタンから成る長繊維強化樹脂組成物及び長繊
維強化樹脂成型品に関する。詳しくは、長期にわたり高
熱との接触、火炎との接触(以下接炎と略記することが
ある。)によっても黒煙、有毒性ガス等の発生が少な
く、絶縁性、耐衝撃性、剛性、外観が優れる長繊維強化
樹脂成型品が得られる長繊維強化樹脂組成物に関する。
【0002】
【従来の技術】難燃性を付与させたポリオレフィン樹脂
は、電気機器、自動車部品、建築材料等に用いられてい
る。特に特開昭61−106643号公報に開示されて
いるような縮合リン酸化合物に対し、トリアジン化合物
を加え100℃〜250℃で加熱して得られるポリオレ
フィン用難燃剤がしられている。
は、電気機器、自動車部品、建築材料等に用いられてい
る。特に特開昭61−106643号公報に開示されて
いるような縮合リン酸化合物に対し、トリアジン化合物
を加え100℃〜250℃で加熱して得られるポリオレ
フィン用難燃剤がしられている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ポリオレフィン樹脂
に、ポリリン酸アンモニウム、窒素含有有機化合物、長
繊維を配合した組成物を用いた成形品は、同じ組成の短
繊維組成物を用いた成形品よりも難燃性が劣る。これは
成型品中の繊維が長い状態で存在しているため、炎の熱
によりガラス繊維が綿状に膨らむいわゆるスプリングバ
ック現象に起因する。燃焼時にスプリングバックが生じ
ると、ポリリン酸アンモニウム系難燃剤の消炎機構であ
る炭化層の形成が阻害されてしまうため、長繊維は短繊
維に較べ難燃性が劣るものと考えられる。本発明は、ポ
リオレフィン樹脂に、ポリリン酸アンモニウム、窒素含
有有機化合物、ガラス長繊維を配合した組成物に特定量
の酸化チタンを加える事により、スプリングバックを防
止し、且つ強度、耐衝撃性、剛性に優れる成型品が得ら
れる長繊維強化樹脂組成物を提供する。
に、ポリリン酸アンモニウム、窒素含有有機化合物、長
繊維を配合した組成物を用いた成形品は、同じ組成の短
繊維組成物を用いた成形品よりも難燃性が劣る。これは
成型品中の繊維が長い状態で存在しているため、炎の熱
によりガラス繊維が綿状に膨らむいわゆるスプリングバ
ック現象に起因する。燃焼時にスプリングバックが生じ
ると、ポリリン酸アンモニウム系難燃剤の消炎機構であ
る炭化層の形成が阻害されてしまうため、長繊維は短繊
維に較べ難燃性が劣るものと考えられる。本発明は、ポ
リオレフィン樹脂に、ポリリン酸アンモニウム、窒素含
有有機化合物、ガラス長繊維を配合した組成物に特定量
の酸化チタンを加える事により、スプリングバックを防
止し、且つ強度、耐衝撃性、剛性に優れる成型品が得ら
れる長繊維強化樹脂組成物を提供する。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は下記の構成を有
する。 (1)ポリオレフィン樹脂30〜75重量%、繊維長が
4〜20mmの長繊維10〜50重量%、ポリ燐酸アン
モニウム10〜25重量%、窒素含有有機化合物3〜2
5重量%及び、酸化チタン0.01〜0.1重量%より
成る長繊維強化樹脂組成物。
する。 (1)ポリオレフィン樹脂30〜75重量%、繊維長が
4〜20mmの長繊維10〜50重量%、ポリ燐酸アン
モニウム10〜25重量%、窒素含有有機化合物3〜2
5重量%及び、酸化チタン0.01〜0.1重量%より
成る長繊維強化樹脂組成物。
【0005】(2)窒素含有有機化合物が下記一般式
で表される構造を含む単独重合体若しくは共重合体、シ
アヌル酸クロライド及びジアミン類との反応生成物,エ
チレン尿素及びアルデヒドとの反応生成物又はエチレン
チオ尿素及びアルデヒドの反応生成物である前記1項記
載の長繊維強化樹脂組成物。
で表される構造を含む単独重合体若しくは共重合体、シ
アヌル酸クロライド及びジアミン類との反応生成物,エ
チレン尿素及びアルデヒドとの反応生成物又はエチレン
チオ尿素及びアルデヒドの反応生成物である前記1項記
載の長繊維強化樹脂組成物。
【0006】
【化2】
【0007】[式中、X、Z1は何れも炭素原子を介し
てトリアジン骨格に結合されており、XがNHR1又は
NR2R3で表されるアルキルアミノ基、モルホリノ基も
しくはピペリジノ基であり、R1、R2及びR3は炭素数
1〜6を有する線状又は分岐アルキル基である(R2と
R3とは相互に別異の基であってもよい)。別の場合に
はXがNHR4又はNR5R6で表されるヒドロキシアル
キルアミノ基であり、R4、R5、及びR6は炭素数2〜
6の線状又は分枝ヒドロキシアルキル基である。
(R5、R6とは、相互に別異の基であってもよい)。Z
1はピペラジニレン基又は式NH(CH2)mNHで表さ
れる基(mは2〜6の正数である)又はNR7(CH2)
LR8Nで表される基(Lは2〜6の正数である)、R7及
びR8の少なくとも一方はヒドロキシエチル基である。
てトリアジン骨格に結合されており、XがNHR1又は
NR2R3で表されるアルキルアミノ基、モルホリノ基も
しくはピペリジノ基であり、R1、R2及びR3は炭素数
1〜6を有する線状又は分岐アルキル基である(R2と
R3とは相互に別異の基であってもよい)。別の場合に
はXがNHR4又はNR5R6で表されるヒドロキシアル
キルアミノ基であり、R4、R5、及びR6は炭素数2〜
6の線状又は分枝ヒドロキシアルキル基である。
(R5、R6とは、相互に別異の基であってもよい)。Z
1はピペラジニレン基又は式NH(CH2)mNHで表さ
れる基(mは2〜6の正数である)又はNR7(CH2)
LR8Nで表される基(Lは2〜6の正数である)、R7及
びR8の少なくとも一方はヒドロキシエチル基である。
【0008】(3)ポリ燐酸アンモニウムがメラミンを
付加及び/又は付着させたポリ燐酸アンモニウムである
前記1項記載の長繊維強化樹脂組成物。
付加及び/又は付着させたポリ燐酸アンモニウムである
前記1項記載の長繊維強化樹脂組成物。
【0009】(4)前記1〜3項のいずれか1項に記載
の長繊維強化樹脂組成物を成形して得られる成型品。
の長繊維強化樹脂組成物を成形して得られる成型品。
【0010】以下詳細に説明する。本発明に用いるポリ
オレフィン樹脂は、特に限定するものではなく、具体的
には、ポリプロピレン樹脂(結晶性プロピレン単独共重
合体、結晶性プロピレン−α−オレフィン共重合体)、
高密度ポリエチレン樹脂、直鎖状低密度ポリエチレン樹
脂、低密度ポリエチレン樹脂等及び無水マレイン酸等で
変成されたこれらの樹脂が例示でき、剛性及び耐衝撃性
の点でポリプロピレン樹脂が好ましい。
オレフィン樹脂は、特に限定するものではなく、具体的
には、ポリプロピレン樹脂(結晶性プロピレン単独共重
合体、結晶性プロピレン−α−オレフィン共重合体)、
高密度ポリエチレン樹脂、直鎖状低密度ポリエチレン樹
脂、低密度ポリエチレン樹脂等及び無水マレイン酸等で
変成されたこれらの樹脂が例示でき、剛性及び耐衝撃性
の点でポリプロピレン樹脂が好ましい。
【0011】本発明では、長さ4mm以上の繊維を「長
繊維」と総称する。そして、このうち、本発明で使用す
るのは、4〜20mmの長さを有する長繊維である。本
発明に用いる長繊維としては、無機繊維又は有機繊維等
が例示でき、具体的に無機繊維としては、ガラス繊維、
金属繊維を、有機繊維としては炭素繊維、アラミド繊維
(商品名:ケプラー等)等を例示でき、その中でもガラ
ス繊維が好ましい。該ガラス繊維としては、ロービング
と称されるモノフィラメントの平均繊維径が6〜30μ
mの長繊維が4000〜20000本程度結束されてい
る結束体が使用でき、これが4〜20mmの長さに調整
される。
繊維」と総称する。そして、このうち、本発明で使用す
るのは、4〜20mmの長さを有する長繊維である。本
発明に用いる長繊維としては、無機繊維又は有機繊維等
が例示でき、具体的に無機繊維としては、ガラス繊維、
金属繊維を、有機繊維としては炭素繊維、アラミド繊維
(商品名:ケプラー等)等を例示でき、その中でもガラ
ス繊維が好ましい。該ガラス繊維としては、ロービング
と称されるモノフィラメントの平均繊維径が6〜30μ
mの長繊維が4000〜20000本程度結束されてい
る結束体が使用でき、これが4〜20mmの長さに調整
される。
【0012】本発明に用いるポリリン酸アンモニウムと
しては、特に限定するものではないが、下記一般式で
表される化合物又は組成物が好ましい。
しては、特に限定するものではないが、下記一般式で
表される化合物又は組成物が好ましい。
【0013】 (NH4)(n+2)PnO(3n+1) 一般式 (式中、nは2〜10000の正数である)
【0014】上記の一般式で示されるポリリン酸アン
モニウムは水溶性を低くし耐水性を向上させ、得られる
難燃性ポリオレフィン系樹脂積層体よりポリリン酸アン
モニウムが、水又は空気中の水蒸気により溶出(ブリー
ドアウト)することを防ぐ点で、該一般式においてn
が10〜10000が好ましく、100〜10000が
更に好ましい。また水溶性を低くする目的で該ポリリン
酸アンモニウムの粒子表面に熱硬化性樹脂で被服させた
ポリリン酸アンモニウム、又は、メラミンを付加及び/
又は付着させたポリリン酸アンモニウム(以下メラミン
被覆ポリリン酸アンモニウムと略称する。)が好まし
く、その中でもメラミン被覆ポリリン酸アンモニウムが
更に好ましい。
モニウムは水溶性を低くし耐水性を向上させ、得られる
難燃性ポリオレフィン系樹脂積層体よりポリリン酸アン
モニウムが、水又は空気中の水蒸気により溶出(ブリー
ドアウト)することを防ぐ点で、該一般式においてn
が10〜10000が好ましく、100〜10000が
更に好ましい。また水溶性を低くする目的で該ポリリン
酸アンモニウムの粒子表面に熱硬化性樹脂で被服させた
ポリリン酸アンモニウム、又は、メラミンを付加及び/
又は付着させたポリリン酸アンモニウム(以下メラミン
被覆ポリリン酸アンモニウムと略称する。)が好まし
く、その中でもメラミン被覆ポリリン酸アンモニウムが
更に好ましい。
【0015】該ポリリン酸アンモニウムは、通常ポリリ
ン酸アンモニウムとして市販されているものを使用すれ
ばよく、該市販品としては、スミセーフ−P(商標、住
友化学工業株式会社製)、エクソリット−422(商
標、ヘキスト社製)、エクソリット−462(商標、ヘ
キスト社製)、エクソリット−700(商標、ヘキスト
社製)、フォスチェックP/40(商標、モンサント社
製)等を挙げる事ができ、また特開平4−300204
号に記載されたII型ポリリン酸アンモニウム微粒子も用
いることが出来る。該II型ポリリン酸アンモニウム微粒
子は例えば次の方法で得ることが出来る。即ち等モルの
リン酸二アンモニウムと五酸化リンを混合し、温度29
0〜300℃に加熱攪拌し、次いでリン酸二アンモニウ
ムに対して0.5倍モルの尿素を溶解させた濃度77重
量%の尿素液を噴霧しながら添加し、引き続きアンモニ
ア雰囲気下で数時間、温度250〜270℃で焼成する
方法によって得られる。また、使用するメラミンはメラ
ミンモノマーとして市販されているものを使用すればよ
い。
ン酸アンモニウムとして市販されているものを使用すれ
ばよく、該市販品としては、スミセーフ−P(商標、住
友化学工業株式会社製)、エクソリット−422(商
標、ヘキスト社製)、エクソリット−462(商標、ヘ
キスト社製)、エクソリット−700(商標、ヘキスト
社製)、フォスチェックP/40(商標、モンサント社
製)等を挙げる事ができ、また特開平4−300204
号に記載されたII型ポリリン酸アンモニウム微粒子も用
いることが出来る。該II型ポリリン酸アンモニウム微粒
子は例えば次の方法で得ることが出来る。即ち等モルの
リン酸二アンモニウムと五酸化リンを混合し、温度29
0〜300℃に加熱攪拌し、次いでリン酸二アンモニウ
ムに対して0.5倍モルの尿素を溶解させた濃度77重
量%の尿素液を噴霧しながら添加し、引き続きアンモニ
ア雰囲気下で数時間、温度250〜270℃で焼成する
方法によって得られる。また、使用するメラミンはメラ
ミンモノマーとして市販されているものを使用すればよ
い。
【0016】該メラミン被覆ポリリン酸アンモニウムの
製造方法としては、まず第一段階として予備加熱された
ニーダー等の加熱混練り装置内に一般式で示される粉
末状ポリリン酸アンモニウムを投入し、該ポリリン酸ア
ンモニウム粒子が溶融することなく、かつ該ポリリン酸
アンモニウム中のアンモニアが容易に脱離を起こす温度
すなわち300℃以下好ましくは200〜300℃にお
いて0.5〜5時間加熱をおこない、本来ポリリン酸ア
ンモニウム中に化学量論量存在しているアンモニアの一
部(化学量論量のアンモニアに対して5〜10重量%)
を脱離させ、該アンモニアの一部を脱離したポリリン酸
アンモニウムの1重量%懸濁水溶液のpHが4.0〜
6.0であるアンモニアが不足した状態のポリリン酸ア
ンモニウムまたはポリリン酸アンモニウムの公知の製造
工程に於いてアンモニアの結合量が化学量論量以下であ
る状態のポリリン酸アンモニウム(以下、これらをアン
モニア不足ポリリン酸アンモニウムという)を生成さ
せ、次いで第二段階として同一の装置に於いてアンモニ
ア不足ポリリン酸アンモニウム粒子が溶融しない温度で
かつメラミンが昇華し得る温度である250〜300℃
の温度に加熱してメラミンを添加しアンモニア不足ポリ
リン酸アンモニウム粒子表面のアンモニアが脱離して酸
となったヒドロキシル基に該メラミンを付加及び/また
は付着させる。
製造方法としては、まず第一段階として予備加熱された
ニーダー等の加熱混練り装置内に一般式で示される粉
末状ポリリン酸アンモニウムを投入し、該ポリリン酸ア
ンモニウム粒子が溶融することなく、かつ該ポリリン酸
アンモニウム中のアンモニアが容易に脱離を起こす温度
すなわち300℃以下好ましくは200〜300℃にお
いて0.5〜5時間加熱をおこない、本来ポリリン酸ア
ンモニウム中に化学量論量存在しているアンモニアの一
部(化学量論量のアンモニアに対して5〜10重量%)
を脱離させ、該アンモニアの一部を脱離したポリリン酸
アンモニウムの1重量%懸濁水溶液のpHが4.0〜
6.0であるアンモニアが不足した状態のポリリン酸ア
ンモニウムまたはポリリン酸アンモニウムの公知の製造
工程に於いてアンモニアの結合量が化学量論量以下であ
る状態のポリリン酸アンモニウム(以下、これらをアン
モニア不足ポリリン酸アンモニウムという)を生成さ
せ、次いで第二段階として同一の装置に於いてアンモニ
ア不足ポリリン酸アンモニウム粒子が溶融しない温度で
かつメラミンが昇華し得る温度である250〜300℃
の温度に加熱してメラミンを添加しアンモニア不足ポリ
リン酸アンモニウム粒子表面のアンモニアが脱離して酸
となったヒドロキシル基に該メラミンを付加及び/また
は付着させる。
【0017】ここで付加とはメラミンがポリリン酸アン
モニウムに由来する酸性ヒドロキシル基とイオン的に結
合した状態を意味し、付加したメラミンは加熱されても
安定であり再度脱離することはない。また、付着とは、
メラミンがポリリン酸アンモニウム粒子表面に吸着され
た状態をいい、加熱の継続によってポリリン酸アンモニ
ウム粒子表面に吸着しているメラミンは昇華と吸着を繰
り返し酸性ヒドロキシル基とイオン的に結合する。この
時添加するメラミンの割合は、ポリリン酸アンモニウム
に対して0.5〜20重量%好ましくは2〜10重量%
である。添加したメラミンは全量該ポリリン酸アンモニ
ウムに付加及び/または付着し、メラミン被覆ポリリン
酸アンモニウムが得られる。
モニウムに由来する酸性ヒドロキシル基とイオン的に結
合した状態を意味し、付加したメラミンは加熱されても
安定であり再度脱離することはない。また、付着とは、
メラミンがポリリン酸アンモニウム粒子表面に吸着され
た状態をいい、加熱の継続によってポリリン酸アンモニ
ウム粒子表面に吸着しているメラミンは昇華と吸着を繰
り返し酸性ヒドロキシル基とイオン的に結合する。この
時添加するメラミンの割合は、ポリリン酸アンモニウム
に対して0.5〜20重量%好ましくは2〜10重量%
である。添加したメラミンは全量該ポリリン酸アンモニ
ウムに付加及び/または付着し、メラミン被覆ポリリン
酸アンモニウムが得られる。
【0018】本発明に用いる窒素含有有機化合物として
は、本願発明に用いるポリオレフィン樹脂及びポリリン
酸アンモニウムとの共存状態において火炎などの高温と
接触した場合に引き起こされる熱分解の結果、非引火性
ガス例えば、水蒸気、二酸化炭素又は窒素等を発生させ
ると共に、炭素質の残差を生ずる窒素含有有機化合物で
あれば特に限定するものではないが、具体的には下記一
般式で表される単位構造から形成された単独重合体若
しくは共重合体、シアヌル酸クロライド及びジアミン類
との反応生成物、複素環窒素化合物、複素環窒素化合物
及びアルデヒドとの反応生成物、複素環窒素化合物及び
炭酸ジフェニルとの反応生成物、並びに該反応生成物の
誘導体が例示できる。
は、本願発明に用いるポリオレフィン樹脂及びポリリン
酸アンモニウムとの共存状態において火炎などの高温と
接触した場合に引き起こされる熱分解の結果、非引火性
ガス例えば、水蒸気、二酸化炭素又は窒素等を発生させ
ると共に、炭素質の残差を生ずる窒素含有有機化合物で
あれば特に限定するものではないが、具体的には下記一
般式で表される単位構造から形成された単独重合体若
しくは共重合体、シアヌル酸クロライド及びジアミン類
との反応生成物、複素環窒素化合物、複素環窒素化合物
及びアルデヒドとの反応生成物、複素環窒素化合物及び
炭酸ジフェニルとの反応生成物、並びに該反応生成物の
誘導体が例示できる。
【0019】
【化3】
【0020】[式中、X、Z1は、前記記載の通りであ
る。]
る。]
【0021】該上記一般式で表される構造を含む単独
重合体若しくは共重合体は低重合体、すなわちオリゴマ
ーであってもよい。該上記一般式で表される構造を含
む単独重合体若しくは共重合体の中でも、得られる積層
体の難燃性が優れる点で、該構造が2-ピレラジニレン-4
-モルホリノ-1,3,5-トリアジン、2-ピレラジニレン-4-
ピペリジノ-1,3,5-トリアジン、2-ピレラジニレン-4-N,
N-ビス(ヒドロキシエチル)アミノ-1,3,5-トリアジン
又は2ーピペラジニレン-4-N-ヒドロキシエチルアミノ-1,
3,5ートリアジンである単独重合体が好ましく、その中で
も2-ピレラジニレン-4-モルホリノ-1,3,5-トリアジン、
2-ピレラジニレン-4-ピペリジノ-1,3,5-トリアジンの単
独重合体が更に好ましく、その中でも2-ピペラジニレン
-4-モルホリノ-1,3,5-トリアジンの低重合によって得ら
れる単体重合体(性状:真密度1.3g/cc。融点(T
m)を示さない。分解温度約304℃。多くの有機溶媒
に不溶。固状物。)、2-ピペラジニレン-4-ヒ゜ヘ゜リシ゛ノ-1,
3,5-トリアジンの単独重合体(性状:融点を示さない。
分解温度約324℃。多くの有機溶媒に不溶。室温にお
ける水に対する溶解度0.1重量%以下。固状物。)が
特に好ましい。
重合体若しくは共重合体は低重合体、すなわちオリゴマ
ーであってもよい。該上記一般式で表される構造を含
む単独重合体若しくは共重合体の中でも、得られる積層
体の難燃性が優れる点で、該構造が2-ピレラジニレン-4
-モルホリノ-1,3,5-トリアジン、2-ピレラジニレン-4-
ピペリジノ-1,3,5-トリアジン、2-ピレラジニレン-4-N,
N-ビス(ヒドロキシエチル)アミノ-1,3,5-トリアジン
又は2ーピペラジニレン-4-N-ヒドロキシエチルアミノ-1,
3,5ートリアジンである単独重合体が好ましく、その中で
も2-ピレラジニレン-4-モルホリノ-1,3,5-トリアジン、
2-ピレラジニレン-4-ピペリジノ-1,3,5-トリアジンの単
独重合体が更に好ましく、その中でも2-ピペラジニレン
-4-モルホリノ-1,3,5-トリアジンの低重合によって得ら
れる単体重合体(性状:真密度1.3g/cc。融点(T
m)を示さない。分解温度約304℃。多くの有機溶媒
に不溶。固状物。)、2-ピペラジニレン-4-ヒ゜ヘ゜リシ゛ノ-1,
3,5-トリアジンの単独重合体(性状:融点を示さない。
分解温度約324℃。多くの有機溶媒に不溶。室温にお
ける水に対する溶解度0.1重量%以下。固状物。)が
特に好ましい。
【0022】該シアヌル酸クロライド及びジアミン類と
の反応生成物の中でも得られる積層体の難燃性が優れる
点で、シアヌル酸クロライドとジアミン類とのモル比
(前者/後者=)2/3における反応によって得られる
生成物、シアヌル酸クロライドとエチレンジアミンとの
モル比(前者/後者=)2/3における反応によって得
られる生成物、シアヌル酸クロライドと1,3ジアミノプ
ロパンとをモル比(前者/後者=)2/3における反応
によって得られる生成物が好ましく、その中でもシアヌ
ル酸クロライドとエチレンジアミンとのモル比(前者/
後者=)2/3における反応によって得られる生成物が
さらに好ましい。
の反応生成物の中でも得られる積層体の難燃性が優れる
点で、シアヌル酸クロライドとジアミン類とのモル比
(前者/後者=)2/3における反応によって得られる
生成物、シアヌル酸クロライドとエチレンジアミンとの
モル比(前者/後者=)2/3における反応によって得
られる生成物、シアヌル酸クロライドと1,3ジアミノプ
ロパンとをモル比(前者/後者=)2/3における反応
によって得られる生成物が好ましく、その中でもシアヌ
ル酸クロライドとエチレンジアミンとのモル比(前者/
後者=)2/3における反応によって得られる生成物が
さらに好ましい。
【0023】該シアヌル酸クロライドとジアミン類の反
応生成物は、既に知られている公知文献の合成方法を応
用し容易に合成することができる。そのような公知文献
としては、古くはDONALD W.K.らによる研究
(J.Am.Chem.Soc.73,2984−29
86,1951)があり、シアヌル酸クロライドとジア
ミン類の1:1反応生成物の誘導体が紹介されている。
また他の公知文献としては、ANELLI.PL.らに
よる研究(J.Org.Chem.49,4197−4
203,1984)があり、シアヌル酸クロライドとジ
アミン類の反応生成物の構造について詳しく論じられて
いる。本発明に係わる反応生成物も上記公知文献で述べ
られているような構造を示すものと思われるが、水及び
通常知られている有機溶剤に不溶なため分子量の同定は
困難である。
応生成物は、既に知られている公知文献の合成方法を応
用し容易に合成することができる。そのような公知文献
としては、古くはDONALD W.K.らによる研究
(J.Am.Chem.Soc.73,2984−29
86,1951)があり、シアヌル酸クロライドとジア
ミン類の1:1反応生成物の誘導体が紹介されている。
また他の公知文献としては、ANELLI.PL.らに
よる研究(J.Org.Chem.49,4197−4
203,1984)があり、シアヌル酸クロライドとジ
アミン類の反応生成物の構造について詳しく論じられて
いる。本発明に係わる反応生成物も上記公知文献で述べ
られているような構造を示すものと思われるが、水及び
通常知られている有機溶剤に不溶なため分子量の同定は
困難である。
【0024】次にシアヌル酸クロライドとジアミン類の
反応生成物の一般的合成法について詳述する。シアヌル
酸クロライドの3つの活性塩素原子はアミノ基と順次置
換する事により、残存した活性塩素原子の反応性が著し
く減退する。すなわち1つ、2つとアミノ基と置換する
事により反応温度を高くしなければ残存塩素原子との反
応はしにくくなる。つまり、置換される活性塩素によっ
て反応は次の3段階に分けられる。
反応生成物の一般的合成法について詳述する。シアヌル
酸クロライドの3つの活性塩素原子はアミノ基と順次置
換する事により、残存した活性塩素原子の反応性が著し
く減退する。すなわち1つ、2つとアミノ基と置換する
事により反応温度を高くしなければ残存塩素原子との反
応はしにくくなる。つまり、置換される活性塩素によっ
て反応は次の3段階に分けられる。
【0025】第1段反応として0〜10℃の温度範囲で
シアヌル酸クロライドをアセトン、水等の極性溶媒に分
散し、NaOH、KOH等のアルカリまたはピリジン、
トリエチルアミン等の3級アミンの存在下でジアミン類
とモル比2:1で反応させる。尚、ここで言うジアミン
類とは、一般式HNR1(CH2)nR2NH(ここで、nは
2から6の整数であり、R1,R2 は、HまたはCmH
(m+1)[mは1から3の整数]で表される基)で表され
る1級または2級の直鎖または分岐ジアミン、若しくは
ピペラジンまたはピペラジン環を含むジアミンの総称で
ある。
シアヌル酸クロライドをアセトン、水等の極性溶媒に分
散し、NaOH、KOH等のアルカリまたはピリジン、
トリエチルアミン等の3級アミンの存在下でジアミン類
とモル比2:1で反応させる。尚、ここで言うジアミン
類とは、一般式HNR1(CH2)nR2NH(ここで、nは
2から6の整数であり、R1,R2 は、HまたはCmH
(m+1)[mは1から3の整数]で表される基)で表され
る1級または2級の直鎖または分岐ジアミン、若しくは
ピペラジンまたはピペラジン環を含むジアミンの総称で
ある。
【0026】これらジアミン類の例としてはエチレンジ
アミン、1,3−ジアミノプロパン、1,4−ジアミノ
ブタン、1,5−ジアミノペンタン、ヘキサメチレンジ
アミン、N,N’−ジメチルエチレンジアミン、N,
N’−ジエチルエチレンジアミン、N,N’−ジフェニ
ルエチレンジアミン、ピペラジン、メチルピペラジン、
ジケトピペラジン、1−アミノエチルピペラジン、等が
あげられる。
アミン、1,3−ジアミノプロパン、1,4−ジアミノ
ブタン、1,5−ジアミノペンタン、ヘキサメチレンジ
アミン、N,N’−ジメチルエチレンジアミン、N,
N’−ジエチルエチレンジアミン、N,N’−ジフェニ
ルエチレンジアミン、ピペラジン、メチルピペラジン、
ジケトピペラジン、1−アミノエチルピペラジン、等が
あげられる。
【0027】第2段目の反応として、第1段反応で合成
した反応生成物をろ過、乾燥して中間体(原料)として
用いた場合は、中間体1モルに対して1モルのジアミン
類と2モルのNaOH、KOH等のアルカリまたはピリ
ジン、ジエチルアミン等の3級アミンを加え40〜80
℃、好ましくは50〜70℃の温度範囲で反応させる。
この時の溶媒はアセトン、THF(テトラヒドロフラ
ン)、ジクロロメタン等の極性溶媒、またはベンゼン、
四塩化炭素等の非極性溶媒のどちらを選択しても良い。
した反応生成物をろ過、乾燥して中間体(原料)として
用いた場合は、中間体1モルに対して1モルのジアミン
類と2モルのNaOH、KOH等のアルカリまたはピリ
ジン、ジエチルアミン等の3級アミンを加え40〜80
℃、好ましくは50〜70℃の温度範囲で反応させる。
この時の溶媒はアセトン、THF(テトラヒドロフラ
ン)、ジクロロメタン等の極性溶媒、またはベンゼン、
四塩化炭素等の非極性溶媒のどちらを選択しても良い。
【0028】また、第1段反応生成物をろ過、乾燥等の
方法で分離せずに、第1反応溶液へ初めに仕込んだシア
ヌル酸クロライドと等モルのジアミン類および2倍モル
のアルカリを添加してそのまま第2段反応に移行しても
構わない。第2反応終了後、反応生成物をろ過、乾燥等
の方法によって分離するか、若しくは共沸点法等によっ
て溶媒を交換し第3段反応を行う。但し、水、キシレン
等の高沸点溶媒を第1段、第2段反応から用いている場
合は、そのまま第3段反応に移行する事ができる。
方法で分離せずに、第1反応溶液へ初めに仕込んだシア
ヌル酸クロライドと等モルのジアミン類および2倍モル
のアルカリを添加してそのまま第2段反応に移行しても
構わない。第2反応終了後、反応生成物をろ過、乾燥等
の方法によって分離するか、若しくは共沸点法等によっ
て溶媒を交換し第3段反応を行う。但し、水、キシレン
等の高沸点溶媒を第1段、第2段反応から用いている場
合は、そのまま第3段反応に移行する事ができる。
【0029】第3段反応では水、キシレン、ジメチルス
ルフォキシド等の高沸点溶媒で100℃以上の温度で第
2段階反応と同様に反応させる。反応後、生成物をろ
過、洗浄、乾燥して白色または淡黄色固体として本発明
の合成物を得る。このようにして得られた反応生成物は
特定のリン化合物と組み合わせる事によって難燃剤とし
て提供される。
ルフォキシド等の高沸点溶媒で100℃以上の温度で第
2段階反応と同様に反応させる。反応後、生成物をろ
過、洗浄、乾燥して白色または淡黄色固体として本発明
の合成物を得る。このようにして得られた反応生成物は
特定のリン化合物と組み合わせる事によって難燃剤とし
て提供される。
【0030】該複素環窒素化合物としては具体的に、エ
チレン尿素、エチレンチオ尿素、ヒダントイン、ヘキサ
ヒドロピリミジン-2-オン、ピペラジン-3,6-ジオン、バ
ルビツル酸、尿酸、ピペラジン、モルホリン、イミダゾ
リジン-2-オン、メラミン、アンメリド、アンメリン、
シアヌル酸、グアナミン、ベンジルグアナミン、2-メル
カプトベンゾイミダゾール、チオウラシル、メチルチオ
ウラシル、2-メルカプトベンゾチアゾールが例示でき
る。
チレン尿素、エチレンチオ尿素、ヒダントイン、ヘキサ
ヒドロピリミジン-2-オン、ピペラジン-3,6-ジオン、バ
ルビツル酸、尿酸、ピペラジン、モルホリン、イミダゾ
リジン-2-オン、メラミン、アンメリド、アンメリン、
シアヌル酸、グアナミン、ベンジルグアナミン、2-メル
カプトベンゾイミダゾール、チオウラシル、メチルチオ
ウラシル、2-メルカプトベンゾチアゾールが例示でき
る。
【0031】該複素環窒素化合物及びアルデヒドとの反
応生成物の中でも得られる積層体の難燃性が優れる点
で、エチレン尿素とホルムアルデヒドとの反応生成物、
エチレンチオ尿素とホルムアルデヒドとの反応生成物、
ベンジルグアナミンとアルデヒドとの反応生成物又はト
リス(2-ヒドロキシエチル)イソシアヌレート、トリス(3
-ヒドロキシ-N-プロピル)イソシアヌレート、トリス(2,
3-エポキシプロピル)イソシアヌレート等のイソシアヌ
ル酸の誘導体が好ましく、その中でもエチレン尿素及び
ホルムアルデヒドとの反応生成物、エチレンチオ尿素と
ホルムアルデヒドの反応生成物が更に好ましい。
応生成物の中でも得られる積層体の難燃性が優れる点
で、エチレン尿素とホルムアルデヒドとの反応生成物、
エチレンチオ尿素とホルムアルデヒドとの反応生成物、
ベンジルグアナミンとアルデヒドとの反応生成物又はト
リス(2-ヒドロキシエチル)イソシアヌレート、トリス(3
-ヒドロキシ-N-プロピル)イソシアヌレート、トリス(2,
3-エポキシプロピル)イソシアヌレート等のイソシアヌ
ル酸の誘導体が好ましく、その中でもエチレン尿素及び
ホルムアルデヒドとの反応生成物、エチレンチオ尿素と
ホルムアルデヒドの反応生成物が更に好ましい。
【0032】該複素環窒素化合物及びアルデヒドとの反
応生成物の製造方法としては、エチレン尿素の50gを
1リットルの水に溶解し、希酸(例えば硫酸又はリン
酸)を混合することによって溶液中のpHを2に調整す
る。該溶液を90℃に加熱し濃度37重量%のホルムア
ルデヒドの水性溶液をエチレンチオ尿素に対して、CH
2O/エチレンチオ尿素のモル比が2に等しくなるまで
滴下し、90℃に保ちながら協力に攪拌する。非常に細
かい状態で得られた沈殿物をろ過し、水で洗浄して、乾
燥することによって目的物を製造する方法が例示でき
る。
応生成物の製造方法としては、エチレン尿素の50gを
1リットルの水に溶解し、希酸(例えば硫酸又はリン
酸)を混合することによって溶液中のpHを2に調整す
る。該溶液を90℃に加熱し濃度37重量%のホルムア
ルデヒドの水性溶液をエチレンチオ尿素に対して、CH
2O/エチレンチオ尿素のモル比が2に等しくなるまで
滴下し、90℃に保ちながら協力に攪拌する。非常に細
かい状態で得られた沈殿物をろ過し、水で洗浄して、乾
燥することによって目的物を製造する方法が例示でき
る。
【0033】本発明の組成物は、得られる長繊維強化樹
脂成型品が燃焼時のスプリングバック現象を起こしにく
く、且つ強度、耐衝撃性、剛性に優れる理由により、ポ
リオレフィン樹脂30〜70重量%、繊維長が4〜20
mmの長繊維10〜50重量%、好ましくは15〜40
重量%、ポリリン酸アンモニウム10〜25重量%、好
ましくは15〜20重量%、窒素含有有機化合物3〜2
5重量%、好ましくは10〜20重量%及び、酸化チタ
ン0.01〜0.1重量%、好ましくは0.03〜0.
08重量%より成りる組成物である。
脂成型品が燃焼時のスプリングバック現象を起こしにく
く、且つ強度、耐衝撃性、剛性に優れる理由により、ポ
リオレフィン樹脂30〜70重量%、繊維長が4〜20
mmの長繊維10〜50重量%、好ましくは15〜40
重量%、ポリリン酸アンモニウム10〜25重量%、好
ましくは15〜20重量%、窒素含有有機化合物3〜2
5重量%、好ましくは10〜20重量%及び、酸化チタ
ン0.01〜0.1重量%、好ましくは0.03〜0.
08重量%より成りる組成物である。
【0034】該組成物を製造する方法としては、下記の
2つの方法が例示できる。数千本のフィラメントからな
るガラス繊維のロービングを含浸ダイスに導き、フィラ
メントの間に溶融した、ポリオレフィン樹脂を均一に含
浸させた後、必要な長さ(4〜20mm)に切断しポリ
オレフィン樹脂及び長繊維から成るペレット状の組成物
を得る。次にポリオレフィン樹脂、ポリリン酸アンモニ
ウム、窒素含有有機化合物を混合し、押出機により溶融
混練しペレット状の組成物を得る。次にポリオレフィン
樹脂、酸化チタンを混合し、押出機により溶融混練しペ
レット状の組成物を得る。最後に得られた3つのペレッ
ト状の組成物をタンブラー等で混合し長繊維強化樹脂組
成物を得る方法。
2つの方法が例示できる。数千本のフィラメントからな
るガラス繊維のロービングを含浸ダイスに導き、フィラ
メントの間に溶融した、ポリオレフィン樹脂を均一に含
浸させた後、必要な長さ(4〜20mm)に切断しポリ
オレフィン樹脂及び長繊維から成るペレット状の組成物
を得る。次にポリオレフィン樹脂、ポリリン酸アンモニ
ウム、窒素含有有機化合物を混合し、押出機により溶融
混練しペレット状の組成物を得る。次にポリオレフィン
樹脂、酸化チタンを混合し、押出機により溶融混練しペ
レット状の組成物を得る。最後に得られた3つのペレッ
ト状の組成物をタンブラー等で混合し長繊維強化樹脂組
成物を得る方法。
【0035】数千本のフィラメントからなるガラス繊維
のロービングを含浸ダイスに導き、フィラメントの間に
予め混合したポリオレフィン樹脂、ポリリン酸アンモニ
ウム、窒素含有有機化合物及び、酸化チタンを均一に含
浸させた後、必要な長さ(4〜20mm)に切断しペレ
ット状の長繊維強化樹脂組成物を得る方法。
のロービングを含浸ダイスに導き、フィラメントの間に
予め混合したポリオレフィン樹脂、ポリリン酸アンモニ
ウム、窒素含有有機化合物及び、酸化チタンを均一に含
浸させた後、必要な長さ(4〜20mm)に切断しペレ
ット状の長繊維強化樹脂組成物を得る方法。
【0036】本発明の難燃性長繊維強化熱可塑性樹脂成
形品は、本発明に用いる組成物を用い、燃焼時のスプリ
ングバック現象を起こしにくく、且つ強度、耐衝撃性、
剛性に優れる成形品である。
形品は、本発明に用いる組成物を用い、燃焼時のスプリ
ングバック現象を起こしにくく、且つ強度、耐衝撃性、
剛性に優れる成形品である。
【0037】該成形品を得る方法としては、本発明の組
成物を用い公知公用の成形方法(射出成形、シート成
形、熱プレス成形等)が例示でき、経済性、得られる成
型品の外観等の理由により、本発明の組成物を射出成型
機を用い射出成形する方法が好ましいる。本発明に用い
る組成物は、本発明の目的を損なわない範囲で、各種の
添加剤、例えば酸化防止剤、帯電防止剤、銅害防止剤、
中和剤(ステアリン酸金属塩、ハイドロタルサイト
等)、紫外線吸収剤、老化防止剤、滑剤、鉱物油、シラ
ンカップリング剤、チタネート系カップリング剤又は顔
料等を配合することができる。
成物を用い公知公用の成形方法(射出成形、シート成
形、熱プレス成形等)が例示でき、経済性、得られる成
型品の外観等の理由により、本発明の組成物を射出成型
機を用い射出成形する方法が好ましいる。本発明に用い
る組成物は、本発明の目的を損なわない範囲で、各種の
添加剤、例えば酸化防止剤、帯電防止剤、銅害防止剤、
中和剤(ステアリン酸金属塩、ハイドロタルサイト
等)、紫外線吸収剤、老化防止剤、滑剤、鉱物油、シラ
ンカップリング剤、チタネート系カップリング剤又は顔
料等を配合することができる。
【0038】
【実施例】以下に、実施例に本発明を具体的に説明す
る。しかし、本発明の範囲は実施例に限定されるもので
はない。
る。しかし、本発明の範囲は実施例に限定されるもので
はない。
【0039】(難燃性の評価)400×80mm,肉厚2
mm、4mm、6mmの試験片を射出成形により得た
後、 図1に示す状態で2分間炎をあて、その後自己消
火するまでの時間を測定した。テストは各々N=5で行
い、その平均値より下記の判定を行った。 ◎;5秒未満で自己消火 ○;5秒以上10秒未満で自己消火 △;10秒以上で自己消火 ×;延焼
mm、4mm、6mmの試験片を射出成形により得た
後、 図1に示す状態で2分間炎をあて、その後自己消
火するまでの時間を測定した。テストは各々N=5で行
い、その平均値より下記の判定を行った。 ◎;5秒未満で自己消火 ○;5秒以上10秒未満で自己消火 △;10秒以上で自己消火 ×;延焼
【0040】(引張強度)JIS K7113に基づき
測定した。
測定した。
【0041】(曲げ強度)JIS K7203に基づき
測定した。
測定した。
【0042】(曲げ弾性率)JIS K7203に基づ
き測定した。
き測定した。
【0043】(成形品中の繊維長)成型品(約5g)を
600℃、5時間で蒸し焼きを行い、残存物を水中で攪
拌し、その1部をガラスシャーレに移し乾燥させて繊維
長を測定する。
600℃、5時間で蒸し焼きを行い、残存物を水中で攪
拌し、その1部をガラスシャーレに移し乾燥させて繊維
長を測定する。
【0044】実施例及び比較例に用いたポリオレフィン
樹脂、ポリリン酸アンモニウム、窒素含有有機化合物、
添加剤等を下記のように略称する。
樹脂、ポリリン酸アンモニウム、窒素含有有機化合物、
添加剤等を下記のように略称する。
【0045】P〔1〕:結晶融点が165℃、メルトフ
ローレート(温度230℃、荷重2.16kgf)が2
g/10minのポリプロピレン樹脂100重量部、無
水マレイン酸0.5重量部、1,3−ビス(t−ブチル
−ペルオキシイソプロピル)ベンゼン0.1重量部、テ
トラキス[メチレン−3−(3’、5’−ジ−t−ブチ
ル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオネート)]メタ
ン0.05重量部を混合し、シリンダー設定温度200
℃の押出機で溶融混練したメルトフローレート(温度2
30℃、荷重2.16kgf)が120g/10mi
n、ペレット状のポリオレフィン樹脂組成物。
ローレート(温度230℃、荷重2.16kgf)が2
g/10minのポリプロピレン樹脂100重量部、無
水マレイン酸0.5重量部、1,3−ビス(t−ブチル
−ペルオキシイソプロピル)ベンゼン0.1重量部、テ
トラキス[メチレン−3−(3’、5’−ジ−t−ブチ
ル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオネート)]メタ
ン0.05重量部を混合し、シリンダー設定温度200
℃の押出機で溶融混練したメルトフローレート(温度2
30℃、荷重2.16kgf)が120g/10mi
n、ペレット状のポリオレフィン樹脂組成物。
【0046】P〔2〕:結晶融点が165℃、メルトフ
ローレート(温度230℃、荷重2.16kgf)が7
5g/10minのポリプロピレン樹脂。
ローレート(温度230℃、荷重2.16kgf)が7
5g/10minのポリプロピレン樹脂。
【0047】G〔1〕:繊維径17μmのロービング状
のガラス繊維。
のガラス繊維。
【0048】G〔2〕:繊維径13μm、繊維長3mm
のガラス繊維(チョップドストランド)。
のガラス繊維(チョップドストランド)。
【0049】N〔1〕:2−ピペラジニレン−4−モル
ホリノ−1,3,5−トリアジンのポリマー(n=1
1)
ホリノ−1,3,5−トリアジンのポリマー(n=1
1)
【0050】N〔2〕:ポリリン酸アンモウム[商品
名:Exolit422(ヘキスト社製)]
名:Exolit422(ヘキスト社製)]
【0051】AD〔1〕:テトラキス[メチレン−3−
(3’、5’−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシフェニ
ル)プロピオネート)]メタン(商品名:Irgano
x1010(日本チバガイギー(株))
(3’、5’−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシフェニ
ル)プロピオネート)]メタン(商品名:Irgano
x1010(日本チバガイギー(株))
【0052】AD〔2〕:アルミニウム・マグネシウム
・ハイドロオキシカーボネイトハイドロレート(ハイド
ロタルサイト(DHT−4A:協和化学工業(株)
製))
・ハイドロオキシカーボネイトハイドロレート(ハイド
ロタルサイト(DHT−4A:協和化学工業(株)
製))
【0053】TI:酸化チタン[商品名:TITONE
SR−1(堺化学工業(株)製)]
SR−1(堺化学工業(株)製)]
【0054】実施例1、2、3、4、5比較例1、2、
5、6 数千本のフィラメントからなるガラス繊維のロービング
であるG〔1〕を含浸ダイスに導き、フィラメントの間
に溶融したポリオレフィン樹脂組成物P〔1〕を含浸さ
せた後、長さ6mmに切断し、ガラス繊維を70重量%
含有しているペレット状の組成物を得た。すなわち、使
用に供されるガラス繊維G〔1〕の繊維長は、実質的に
6mmである。
5、6 数千本のフィラメントからなるガラス繊維のロービング
であるG〔1〕を含浸ダイスに導き、フィラメントの間
に溶融したポリオレフィン樹脂組成物P〔1〕を含浸さ
せた後、長さ6mmに切断し、ガラス繊維を70重量%
含有しているペレット状の組成物を得た。すなわち、使
用に供されるガラス繊維G〔1〕の繊維長は、実質的に
6mmである。
【0055】次にポリオレフィン樹脂組成物P〔2〕、
ポリリン酸アンモニウムN〔2〕、窒素含有有機化合物
N〔1〕を混合し、押出機により溶融混練し、ポリリン
酸アンモニウムN〔2〕を30重量%、窒素含有有機化
合物N〔1〕を10重量%含有しているペレット状の組
成物を得た。
ポリリン酸アンモニウムN〔2〕、窒素含有有機化合物
N〔1〕を混合し、押出機により溶融混練し、ポリリン
酸アンモニウムN〔2〕を30重量%、窒素含有有機化
合物N〔1〕を10重量%含有しているペレット状の組
成物を得た。
【0056】次にポリオレフィン樹脂、酸化チタンTI
を混合し、押出機により溶融混練し、酸化チタンTIを
を10重量%含有しているペレット状の組成物を得た。
を混合し、押出機により溶融混練し、酸化チタンTIを
を10重量%含有しているペレット状の組成物を得た。
【0057】上記ペレット組成物をそれぞれ表1に示す
配合となるようタンブラーミキサーにて混合した。この
組成物について上記評価を行い、その結果を表1に示し
た。
配合となるようタンブラーミキサーにて混合した。この
組成物について上記評価を行い、その結果を表1に示し
た。
【0058】比較例3 P〔1〕、P〔2〕、G〔2〕、N〔1〕、N〔2〕、
AD〔1〕、AD〔2〕及びTIを後述の表1に示す配
合率で配合し、シリンダー設定温度200℃で溶融混練
を行いペレット状の組成物を得た。この組成物について
上記評価を行い、その結果を表1に示した。
AD〔1〕、AD〔2〕及びTIを後述の表1に示す配
合率で配合し、シリンダー設定温度200℃で溶融混練
を行いペレット状の組成物を得た。この組成物について
上記評価を行い、その結果を表1に示した。
【0059】これらの結果によると、本発明の樹脂組成
物が、機械的性質に優れ、かつ、難燃性効果を奏する成
型品を提供することが明らかである。
物が、機械的性質に優れ、かつ、難燃性効果を奏する成
型品を提供することが明らかである。
【0060】
【表1】
【0061】
【発明の効果】本発明は、ポリオレフィン樹脂に、ポリ
リン酸アンモニウム、窒素含有有機化合物、ガラス長繊
維を配合した組成物に特定量の酸化チタンを加える事に
より、スプリングバックを防止し、且つ強度、耐衝撃
性、剛性に優れる成型品が得られる長繊維強化樹脂組成
物と該組成物からなる成型品を提供するものであり、電
線用被覆材、光ファイバーのクロージャー用スリープ、
電動工具ハウジング、家電製品ハウジング等に極めて有
用である。
リン酸アンモニウム、窒素含有有機化合物、ガラス長繊
維を配合した組成物に特定量の酸化チタンを加える事に
より、スプリングバックを防止し、且つ強度、耐衝撃
性、剛性に優れる成型品が得られる長繊維強化樹脂組成
物と該組成物からなる成型品を提供するものであり、電
線用被覆材、光ファイバーのクロージャー用スリープ、
電動工具ハウジング、家電製品ハウジング等に極めて有
用である。
【図1】燃焼試験方法を示す図である。
1 試験片(400×80×2.46mm) 2 青色炎(メタンガス) 3 クランプ 4 UL−5V試験用バーナー
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI C08K 5/3477 C08K 5/3477 5/405 5/405 7/02 7/02 C08L 79/04 C08L 79/04 Z
Claims (4)
- 【請求項1】ポリオレフィン樹脂30〜75重量%、繊
維長が4〜20mmの長繊維10〜50重量%、ポリ燐
酸アンモニウム10〜25重量%、窒素含有有機化合物
3〜25重量%及び、酸化チタン0.01〜0.1重量
%より成る長繊維強化樹脂組成物。 - 【請求項2】窒素含有有機化合物が下記一般式で表さ
れる構造を含む単独重合体若しくは共重合体、シアヌル
酸クロライド及びジアミン類との反応生成物,エチレン
尿素及びアルデヒドとの反応生成物又はエチレンチオ尿
素及びアルデヒドの反応生成物である請求項1記載の長
繊維強化樹脂組成物。 【化1】 [式中、X、Z1は何れも炭素原子を介してトリアジン
骨格に結合されており、XがNHR1又はNR2R3で表
されるアルキルアミノ基、モルホリノ基もしくはピペリ
ジノ基であり、R1、R2及びR3は炭素数1〜6を有す
る線状又は分岐アルキル基である(R2とR3とは相互に
別異の基であってもよい)。別の場合にはXがNHR4
又はNR5R6で表されるヒドロキシアルキルアミノ基で
あり、R4、R5、及びR6は炭素数2〜6の線状又は分
枝ヒドロキシアルキル基である。(R 5、R6とは、相互
に別異の基であってもよい)。Z1はピペラジニレン基
又は式NH(CH2)mNHで表される基(mは2〜6の
正数である)又はNR7(CH2)LR8Nで表される基
(Lは2〜6の正数である)、R7及びR8の少なくとも
一方はヒドロキシエチル基である。 - 【請求項3】ポリ燐酸アンモニウムがメラミンを付加及
び/又は付着させたポリ燐酸アンモニウムである請求項
1記載の長繊維強化樹脂組成物。 - 【請求項4】請求項1〜3のいずれか1項に記載の長繊
維強化樹脂組成物を成形して得られる成型品。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8025198A JPH10310666A (ja) | 1997-03-13 | 1998-03-12 | 長繊維強化樹脂組成物、及び該組成物からなる成形品 |
Applications Claiming Priority (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7888197 | 1997-03-13 | ||
JP9-78881 | 1997-03-13 | ||
JP8025198A JPH10310666A (ja) | 1997-03-13 | 1998-03-12 | 長繊維強化樹脂組成物、及び該組成物からなる成形品 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH10310666A true JPH10310666A (ja) | 1998-11-24 |
Family
ID=26419940
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP8025198A Pending JPH10310666A (ja) | 1997-03-13 | 1998-03-12 | 長繊維強化樹脂組成物、及び該組成物からなる成形品 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH10310666A (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2010534756A (ja) * | 2007-07-28 | 2010-11-11 | ケミスケ ファブリック ブデンヘイム ケージー | 難燃性化されている高分子材料 |
WO2015051060A1 (en) * | 2013-10-02 | 2015-04-09 | Ticona Llc | Fiber-reinforced polymer composites with flame-resistant properties |
US10982059B2 (en) | 2017-01-10 | 2021-04-20 | Celanese International Corporation | Long fiber-reinforced propylene composition for use in a thin part |
US12122887B2 (en) | 2021-12-07 | 2024-10-22 | Ticona Llc | Fiber-reinforced propylene polymer composition |
-
1998
- 1998-03-12 JP JP8025198A patent/JPH10310666A/ja active Pending
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2010534756A (ja) * | 2007-07-28 | 2010-11-11 | ケミスケ ファブリック ブデンヘイム ケージー | 難燃性化されている高分子材料 |
WO2015051060A1 (en) * | 2013-10-02 | 2015-04-09 | Ticona Llc | Fiber-reinforced polymer composites with flame-resistant properties |
US10982059B2 (en) | 2017-01-10 | 2021-04-20 | Celanese International Corporation | Long fiber-reinforced propylene composition for use in a thin part |
US12122887B2 (en) | 2021-12-07 | 2024-10-22 | Ticona Llc | Fiber-reinforced propylene polymer composition |
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