JP3422198B2 - 長繊維強化樹脂組成物 - Google Patents

長繊維強化樹脂組成物

Info

Publication number
JP3422198B2
JP3422198B2 JP33755696A JP33755696A JP3422198B2 JP 3422198 B2 JP3422198 B2 JP 3422198B2 JP 33755696 A JP33755696 A JP 33755696A JP 33755696 A JP33755696 A JP 33755696A JP 3422198 B2 JP3422198 B2 JP 3422198B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
ammonium polyphosphate
group
weight
reinforced resin
long
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP33755696A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH09227726A (ja
Inventor
洋 武井
徹 深沢
稔 登山
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
JNC Corp
Original Assignee
Chisso Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Chisso Corp filed Critical Chisso Corp
Priority to JP33755696A priority Critical patent/JP3422198B2/ja
Publication of JPH09227726A publication Critical patent/JPH09227726A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3422198B2 publication Critical patent/JP3422198B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ポリオレフィン樹
脂、長繊維、ポリ燐酸アンモニウム、窒素含有有機化合
物から成る長繊維強化樹脂組成物及び長繊維強化樹脂成
型品に関する。詳しくは、長期にわたり高熱との接触、
火炎との接触(以下接炎と略記することがある。)によ
っても黒煙、有毒性ガス等の発生が少なく、絶縁性、耐
衝撃性、剛性、外観が優れる長繊維強化樹脂成型品及び
長期にわたり高熱との接触、火炎との接触(以下接炎と
略記することがある。)によっても黒煙、有毒性ガス等
の発生が少なく、絶縁性、耐衝撃性、剛性、外観が優れ
る成型品が得られる長繊維強化樹脂組成物に関する。
【0002】
【従来の技術】難燃性を付与させたポリオレフィン樹脂
は、電気機器、自動車部品、建築材料等に用いられてい
る。特に特開昭61−106643号公報に開示されて
いるような縮合リン酸化合物に対し、トリアジン化合物
を加え100℃〜250℃で加熱して得られるポリオレ
フィン用難燃剤がしられている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ポリオレフィン樹脂
に、ポリリン酸アンモニウム、窒素含有有機化合物を配
合した組成物を用いた成形品は、長期の使用又は熱、雨
等にさらされる事より、成形品表面にポリリン酸アンモ
ニウム、窒素含有有機化合物がブリードアウトしてしま
う現象がおこる。本発明は、長期にわたり高熱との接
触、火炎との接触(以下接炎と略記することがある。)
によっても黒煙、有毒性ガス等の発生が少なく、絶縁
性、耐衝撃性、剛性、外観が優れる長繊維強化樹脂成型
品及び長期にわたり高熱との接触、火炎との接触(以下
接炎と略記することがある。)によっても黒煙、有毒性
ガス等の発生が少なく、絶縁性、耐衝撃性、剛性、外観
が優れる成型品が得られる長繊維強化樹脂組成物を提供
する。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明の難燃性積層体は
下記の構成を有する。 (1)ポリオレフィン樹脂30〜75重量%、繊維長が
4〜20mmの長繊維10〜50重量%、ポリ燐酸アン
モニウム10〜25重量%及び窒素含有有機化合物3〜
25重量%より成る長繊維強化樹脂組成物。
【0005】(2)ポリオレフィン樹脂30〜75重量
%、繊維長が1〜6mmの長繊維10〜50重量%、ポ
リ燐酸アンモニウム10〜25重量%及び窒素含有有機
化合物3〜25重量%より成る長繊維強化樹脂成型品。
【0006】(3)窒素含有有機化合物が下記一般式
で表される単位構造から形成された単独重合体若しくは
共重合体、シアヌル酸クロライド及びジアミン類との反
応生成物,エチレン尿素及びアルデヒドとの反応生成物
又はエチレンチオ尿素及びアルデヒドの反応生成物であ
る前記1項記載の長繊維強化樹脂組成物又は前記2項記
載の長繊維強化樹脂成形品。
【0007】
【化2】
【0008】[式中、X、Zは何れも窒素原子を介し
てトリアジン骨格に結合されており、Xが-NHR
はNRで表されるアルキルアミノ基、モルホリノ
基もしくはピペリジノ基であり、R、R及びR
炭素数1〜6を有する線状又は分岐アルキル基である
(RとRとは相互に別異の基であってもよい)。別
の場合にはXが-NHR又はNRで表されるヒ
ドロキシアルキルアミノ基であり、R、R、及びR
は炭素数2〜6の線状又は分枝ヒドロキシアルキル基
である。(R、Rとは、相互に別異の基であっても
よい)。Zはピペラジニレン基又は式-NH(C
NH-で表される基(mは2〜6の正数であ
る)又は-NR(CHNで表される基(l
は2〜6の正数である)、R及びRの少なくとも一
方はヒドロキシエチル基である。nは2以上の整数であ
る。]
【0009】(4)ポリ燐酸アンモニウムがメラミンを
付加及び/又は付着させたポリ燐酸アンモニウムである
前記1項記載の長繊維強化樹脂組成物又は前記2項記載
の長繊維強化樹脂成形品。
【0010】以下詳細に説明する。本発明に用いるポリ
オレフィン樹脂は、特に限定するものではなく、具体的
には、ポリプロピレン樹脂(結晶性プロピレン単独共重
合体、結晶性プロピレン−α−オレフィン共重合体)、
高密度ポリエチレン樹脂、直鎖状低密度ポリエチレン樹
脂、低密度ポリエチレン樹脂等及び無水マレイン酸等で
変成されたこれらの樹脂が例示でき、剛性及び耐衝撃性
の点でポリプロピレン樹脂が好ましい。
【0011】本発明に用いる長繊維とは、各種の連続繊
維を用いることができる。この長繊維としては無機繊維
又は有機繊維等が例示でき、具体的に無機繊維として
は、ガラス繊維、金属繊維を、有機繊維としては炭素繊
維、アラミド繊維(商品名:ケプラー等)等を例示で
き、その中でもガラス繊維が 好ましい。該ガラス繊
維としては、ロービングと称されるモノフィラメントの
平均繊維系が6〜30μmの連続繊維が4000〜20
000本程度の結束体が例示できる。
【0012】本発明に用いるポリリン酸アンモニウムと
しては、特に限定するものではないが、下記一般式で
表される化合物又は組成物が好ましい。
【0013】 (NH4n+2n3n+1 一般式 (式中、nは2以上の正数である)。
【0014】上記の一般式で示されるポリリン酸アン
モニウムは水溶性を低くし耐水性を向上させ、得られる
難燃性オレフィン系樹脂積層体よりポリリン酸アンモニ
ウムが、水又は空気中の水蒸気により溶出(ブリードア
ウト)することを防ぐ点で、該一般式においてnが1
0以上が好ましく、100以上が更に好ましい。また水
溶性を低くする目的で該ポリリン酸アンモニウムの粒子
表面に熱硬化性樹脂で被服させたポリリン酸アンモニウ
ム、並びにメラミンを付加及び/又は付着させたポリリ
ン酸アンモニウム(以下メラミン被覆ポリリン酸アンモ
ニウムと略称する。)が好ましく、その中でもメラミン
被覆ポリリン酸アンモニウムが更に好ましい。
【0015】該ポリリン酸アンモニウムは、通常ポリリ
ン酸アンモニウムとして市販されているものを使用すれ
ばよく、該市販品としては、スミセーフ−P(商標、住
友化学工業株式会社製)、エクソリット−422(商
標、ヘキスト社製)、エクソリット−462(商標、ヘ
キスト社製)、エクソリット−700(商標、ヘキスト
社製)、フォスチェックP/40(商標、モンサント社
製)等を挙げる事ができ、また特開平4−300204
号に記載されたII型ポリリン酸アンモニウム微粒子も用
いることが出来る。該II型ポリリン酸アンモニウム微粒
子は例えば次の方法で得ることが出来る。即ち等モルの
リン酸二アンモニウムと五酸化リンを混合し、温度29
0〜300℃に加熱攪拌し、次いでリン酸二アンモニウ
ムに対して0.5倍モルの尿素を溶解させた濃度77重
量%の尿素液を噴霧しながら添加し、引き続きアンモニ
ア雰囲気下で数時間、温度250〜270℃で焼成する
方法によって得られる。また、使用するメラミンはメラ
ミンモノマーとして市販されているものを使用すればよ
い。
【0016】該メラミン被覆ポリリン酸アンモニウムの
製造方法としては、まず第一段階として予備加熱された
ニーダー等の加熱混練り装置内に一般式で示される粉
末状ポリリン酸アンモニウムを投入し、該ポリリン酸ア
ンモニウム粒子が溶融することなく、かつ該ポリリン酸
アンモニウム中のアンモニアが容易に脱離を起こす温度
すなわち300℃以下好ましくは200〜300℃にお
いて0.5〜5時間加熱をおこない、本来ポリリン酸ア
ンモニウム中に化学量論量存在しているアンモニアの一
部(化学量論量のアンモニアに対して5〜10重量%)
を脱離させ、該アンモニアの一部を脱離したポリリン酸
アンモニウムの1重量%懸濁水溶液のpHが4.0〜
6.0であるアンモニアが不足した状態のポリリン酸ア
ンモニウムまたはポリリン酸アンモニウムの公知の製造
工程に於いてアンモニアの結合量が化学量論量以下であ
る状態のポリリン酸アンモニウム(以下、これらをアン
モニア不足ポリリン酸アンモニウムという)を生成さ
せ、次いで第二段階として同一の装置に於いてアンモニ
ア不足ポリリン酸アンモニウム粒子が溶融しない温度で
かつメラミンが昇華し得る温度である250〜300℃
の温度に加熱してメラミンを添加しアンモニア不足ポリ
リン酸アンモニウム粒子表面のアンモニアが脱離して酸
となったヒドロキシル基に該メラミンを付加及び/また
は付着させる。
【0017】ここで付加とはメラミンがポリリン酸アン
モニウムに由来する酸性ヒドロキシル基とイオン的に結
合した状態を意味し、付加したメラミンは加熱されても
安定であり再度脱離することはない。また、付着とは、
メラミンがポリリン酸アンモニウム粒子表面に吸着され
た状態をいい、加熱の継続によってポリリン酸アンモニ
ウム粒子表面に吸着しているメラミンは昇華と吸着を繰
り返し酸性ヒドロキシル基とイオン的に結合する。この
時添加するメラミンの割合は、ポリリン酸アンモニウム
に対して0.5〜20重量%好ましくは2〜10重量%
である。添加したメラミンは全量該ポリリン酸アンモニ
ウムに付加及び/または付着し、メラミン被覆ポリリン
酸アンモニウムが得られる。
【0018】本発明に用いる窒素含有有機化合物として
は、本願発明に用いるポリオレフィン樹脂及びポリリン
酸アンモニウムとの共存状態において火炎などの高温と
接触した場合に引き起こされる熱分解の結果、非引火性
ガス例えば、水蒸気、二酸化炭素又は窒素等を発生させ
ると共に、炭素質の残差を生ずる窒素含有有機化合物で
あれば特に限定するものではないが、具体的には下記一
般式で表される単位構造から形成された単独重合体若
しくは共重合体、シアヌル酸クロライド及びジアミン類
との反応生成物、複素環窒素化合物、複素環窒素化合物
及びアルデヒドとの反応生成物、複素環窒素化合物及び
炭酸ジフェニルとの反応生成物、並びに該反応生成物の
誘導体が例示できる。
【0019】
【化3】
【0020】[式中、X、Zは何れも窒素原子を介し
てトリアジン骨格に結合されており、Xが-NHR
はNRで表されるアルキルアミノ基、モルホリノ
基もしくはピペリジノ基であり、R、R及びR
炭素数1〜6を有する線状又は分岐アルキル基である
(RとRとは相互に別異の基であってもよい)。別
の場合にはXが-NHR又はNRで表されるヒ
ドロキシアルキルアミノ基であり、R、R、及びR
は炭素数2〜6の線状又は分枝ヒドロキシアルキル基
である。(R、Rとは、相互に別異の基であっても
よい)。Zはピペラジニレン基又は式-NH(C
NH-で表される基(mは2〜6の正数であ
る)又は-NR(CHNで表される基(l
は2〜6の正数である)、R及びRの少なくとも一
方はヒドロキシエチル基である。nは2以上の整数であ
る。
【0021】該上記一般式で表される単位構造から形
成された単独重合体若しくは共重合体は低重合体、すな
わちオリゴマーであってもよい。該上記一般式で表さ
れる単位構造から形成された単独重合体若しくは共重合
体の中でも得られる積層体の難燃性が優れる点で、該単
位構造が2-ピレラジニレン-4-モルホリノ-1,3,5-トリア
ジン、2-ピレラジニレン-4-ピペリジノ-1,3,5-トリアジ
ン、2-ピレラジニレン-4-N,N-ビス(ヒドロキシエチ
ル)アミノ-1,3,5-トリアジン又は2ーピペラジニレン-4-
N-ヒドロキシエチルアミノ-1,3,5ートリアジンの単独重
合体が好ましく、その中でも2-ピレラジニレン-4-モル
ホリノ-1,3,5-トリアジン、2-ピレラジニレン-4-ピペリ
ジノ-1,3,5-トリアジンの単独重合体が更に好ましく、
その中でも2-ピペラジニレン-4-モルホリノ-1,3,5-トリ
アジンの低重合によって得られる単体重合体(性状:真
密度1.3g/cc。融点(Tm)を示さない。分解温度約
304℃。多くの有機溶媒に不溶。固状物。)、2-ピペ
ラジニレン-4-ヒ゜ヘ゜リシ゛ノ-1,3,5-トリアジンの単独重合体
(性状:融点を示さない。分解温度約324℃。多くの
有機溶媒に不溶。室温における水に対する溶解度0.1
重量%以下。固状物。)が特に好ましい。
【0022】該シアヌル酸クロライド及びジアミン類と
の反応生成物の中でも得られる積層体の難燃性が優れる
点で、シアヌル酸クロライドとジアミン類とのモル比
(前者/後者=)2/3における反応によって得られる
生成物、シアヌル酸クロライドとエチレンジアミンとの
モル比(前者/後者=)2/3における反応によって得
られる生成物、シアヌル酸クロライドと1,3ジアミノプ
ロパンとをモル比(前者/後者=)2/3における反応
によって得られる生成物が好ましく、その中でもシアヌ
ル酸クロライドとエチレンジアミンとのモル比(前者/
後者=)2/3における反応によって得られる生成物が
さらに好ましい。
【0023】該シアヌル酸クロライドとジアミン類の反
応生成物は、既に知られている公知文献の合成方法を応
用し容易に合成することができる。そのような公知文献
としては、古くはDONALD W.K.らによる研究
(J.Am.Chem.Soc.73,2984−29
86,1951)があり、シアヌル酸クロライドとジア
ミン類の1:1反応生成物の誘導体が紹介されている。
また他の公知文献としては、ANELLI.PL.らに
よる研究(J.Org.Chem.49,4197−4
203,1984)があり、シアヌル酸クロライドとジ
アミン類の反応生成物の構造について詳しく論じられて
いる。本発明に係わる反応生成物も上記公知文献で述べ
られているような構造を示すものと思われるが、水及び
通常知られている有機溶剤に不溶なため分子量の同定は
困難である。
【0024】次にシアヌル酸クロライドとジアミン類の
反応生成物の一般的合成法について詳述する。シアヌル
酸クロライドの3つの活性塩素原子はアミノ基と順次置
換する事により、残存した活性塩素原子の反応性が著し
く減退する。すなわち1つ、2つとアミノ基と置換する
事により反応温度を高くしなければ残存塩素原子との反
応はしにくくなる。つまり、置換される活性塩素によっ
て反応は次の3段階に分けられる。
【0025】第1段反応として0〜10℃の温度範囲で
シアヌル酸クロライドをアセトン、水等の極性溶媒に分
散し、NaOH、KOH等のアルカリまたはピリジン、
トリエチルアミン等の3級アミンの存在下でジアミン類
とモル比2:1で反応させる。尚、ここで言うジアミン
類とは、一般式HNR1 (CH2n2 NH{nは2
から6の整数であり、R1,2 はHまたはCm
2m+1(mは1から3の整数)で表される基}で表される
1級または2級の直鎖または分岐ジアミン、若しくはピ
ペラジンまたはピペラジン環を含むジアミンの総称であ
る。
【0026】これらジアミン類の例としてはエチレンジ
アミン、1,3−ジアミノプロパン、1,4−ジアミノ
ブタン、1,5−ジアミノペンタン、ヘキサメチレンジ
アミン、N,N’−ジメチルエチレンジアミン、N,
N’−ジエチルエチレンジアミン、N,N’−ジフェニ
ルエチレンジアミン、ピペラジン、メチルピペラジン、
ジケトピペラジン、1−アミノエチルピペラジン、等が
あげられる。
【0027】第2段目の反応として、第1段反応で合成
した反応生成物をろ過、乾燥して中間体(原料)として
用いた場合は、中間体1モルに対して1モルのジアミン
類と2モルのNaOH、KOH等のアルカリまたはピリ
ジン、ジエチルアミン等の3級アミンを加え40〜80
℃、好ましくは50〜70℃の温度範囲で反応させる。
この時の溶媒はアセトン、THF(テトラヒドロフラ
ン)、ジクロロメタン等の極性溶媒、またはベンゼン、
四塩化炭素等の非極性溶媒のどちらを選択しても良い。
【0028】また、第1段反応生成物をろ過、乾燥等の
方法で分離せずに、第1反応溶液へ初めに仕込んだシア
ヌル酸クロライドと等モルのジアミン類および2倍モル
のアルカリを添加してそのまま第2段反応に移行しても
構わない。第2反応終了後、反応生成物をろ過、乾燥等
の方法によって分離するか、若しくは共沸点法等によっ
て溶媒を交換し第3段反応を行う。但し、水、キシレン
等の高沸点溶媒を第1段、第2段反応から用いている場
合は、そのまま第3段反応に移行する事ができる。
【0029】第3段反応では水、キシレン、ジメチルス
ルフォキシド等の高沸点溶媒で100℃以上の温度で第
2段階反応と同様に反応させる。反応後、生成物をろ
過、洗浄、乾燥して白色または淡黄色固体として本発明
の合成物を得る。このようにして得られた反応生成物は
特定のリン化合物と組み合わせる事によって難燃剤とし
て提供される。
【0030】該複素環窒素化合物としては具体的に、エ
チレン尿素、エチレンチオ尿素、ヒダントイン、ヘキサ
ヒドロピリミジン-2-オン、ピペラジン-3,6-ジオン、バ
ルビツル酸、尿酸、ピペラジン、モルホリン、イミダゾ
リジン-2-オン、メラミン、アンメリド、アンメリン、
シアヌル酸、グアナミン、ベンジルグアナミン、2-メル
カプトベンゾイミダゾール、チオウラシル、メチルチオ
ウラシル、2-メルカプトベンゾチアゾールが例示でき
る。
【0031】該複素環窒素化合物及びアルデヒドとの反
応生成物の中でも得られる積層体の難燃性が優れる点
で、エチレン尿素とホルムアルデヒドとの反応生成物、
エチレンチオ尿素とホルムアルデヒドとの反応生成物、
ベンジルグアナミンとアルデヒドとの反応生成物又はト
リス(2-ヒドロキシエチル)イソシアヌレート、トリス(3
-ヒドロキシ-N-プロピル)イソシアヌレート、トリス(2,
3-エポキシプロピル)イソシアヌレート等のイソシアヌ
ル酸の誘導体が好ましく、その中でもエチレン尿素及び
ホルムアルデヒドとの反応生成物、エチレンチオ尿素と
ホルムアルデヒドの反応生成物が更に好ましい。
【0032】該複素環窒素化合物及びアルデヒドとの反
応生成物の製造方法としては、エチレン尿素の50gを
1リットルの水に溶解し、希酸(例えば硫酸又はリン
酸)を混合することによって溶液中のpHを2に調整す
る。該溶液を90℃に加熱し濃度37重量%のホルムア
ルデヒドの水性溶液をエチレンチオ尿素に対して、CH
2O/エチレンチオ尿素のモル比が2に等しくなるまで
滴下し、90℃に保ちながら協力に攪拌する。非常に細
かい状態で得られた沈殿物をろ過し、水で洗浄して、乾
燥することによって目的物を製造する方法が例示でき
る。
【0033】本発明の組成物は、得られる長繊維強化樹
脂成型品がポリリン酸アンモニウム及び窒素含有有機化
合物がブリードアウトし難いため、表面抵抗が下がり難
いことより絶縁性が低下し難く、更に長期にわたり高熱
との接触、接炎によっても黒煙、有毒性ガス等の発生が
少なく、耐衝撃性、剛性、外観が優れる理由により、ポ
リオレフィン樹脂30〜70重量%、繊維長が4〜20
mmの長繊維10〜50重量%、好ましくは15〜40
重量%、ポリリン酸アンモニウム10〜25重量%、好
ましくは15〜20重量%及び窒素含有有機化合物3〜
25重量%、好ましくは10〜20重量%より成りる組
成物である。
【0034】該組成物を製造する方法としては、下記の
2つの方法が例示できる。数千本のフィラメントからな
るガラス繊維のロービングを含浸ダイスに導き、フィラ
メントの間に溶融した、ポリオレフィン樹脂を均一に含
浸させた後、必要な長さ(4〜20mm)に切断しポリ
オレフィン樹脂及び長繊維から成るペレット状の組成物
を得る。次にポリオレフィン樹脂、ポリリン酸アンモニ
ウム及び窒素含有有機化合物を混合し、押出機により溶
融混練しペレット状の組成物を得る。最後に得られた2
つのペレット状の組成物をタンブラー等で混合し長繊維
強化樹脂組成物を得る方法。
【0035】数千本のフィラメントからなるガラス繊維
のロービングを含浸ダイスに導き、フィラメントの間に
予め混合したポリオレフィン樹脂、ポリリン酸アンモニ
ウム及び窒素含有有機化合物を均一に含浸させた後、必
要な長さ(4〜20mm)に切断しペレット状の長繊維
強化樹脂組成物を得る方法。
【0036】本発明の難燃性長繊維強化熱可塑性樹脂成
形品は、本発明に用いる組成物を用い、長期にわたり接
炎によっても黒煙、有毒性ガス等の発生が少なく、外観
が優れる点で成形品中に1〜6mmの長さを含有する成
形品である。
【0037】該成形品を得る方法としては、本発明の組
成物を用い公知公用の成形方法(射出成形、シート成
形、熱プレス成形等)が例示でき、経済性、得られる成
型品の外観等の理由により、本発明の組成物を射出成型
機を用い射出成形する方法が好ましいる。本発明に用い
る組成物は、本発明の目的を損なわない範囲で、各種の
添加剤、例えば酸化防止剤、帯電防止剤、銅害防止剤、
中和剤(ステアリン酸金属塩、ハイドロタルサイト
等)、紫外線吸収剤、老化防止剤、滑剤、鉱物油、シラ
ンカップリング剤、チタネート系カップリング剤又は顔
料等を配合することができる。
【0038】
【実施例】以下に、実施例に本発明を具体的に説明す
る。しかし、本発明の範囲は実施例に限定されるもので
はない。
【0039】(熱水浸漬前の表面抵抗)射出成形により
試験片を作成し、JIS K6911に準じて測定を行
い、成形直後の成型品中からポリリン酸アンモニウム及
び窒素含有有機化合物がブリードアウトした量の指標と
した。
【0040】(熱水浸漬後の表面抵抗)射出成形により
試験片を作成し、90℃の熱水に2時間浸漬させた後、
20℃で約90時間放置後、JIS K6911に準じ
て測定を行い、成形後長期に放置した後の成型品中から
ポリリン酸アンモニウム及び窒素含有有機化合物がブリ
ードアウトした量の指標とした。
【0041】(UL−94 V−0達成厚み)UL94
に準じて測定を行い、難燃性の指標とした。
【0042】(曲げ強度)JIS K7203に基づき
測定した。
【0043】(曲げ弾性率)JIS K7203に基づ
き測定した。
【0044】(ダイナタップ衝撃試験)ASTM D3
763に基づき、ゼネラルリサーチ(株)ダイナタップ
衝撃試験機を用い、試験片サイズ:50×50×3m
m、タップサイズ:1/2”、受け台:φ1.5”、加
重:5.5lbs、高さ:4ftの条件で測定を行っ
た。
【0045】(成形品中の繊維長)成型品(約5g)を
600℃、5時間で蒸し焼きを行い、残存物を水中で攪
拌し、その1部をガラスシャーレに移し乾燥させて繊維
長を測定する。
【0046】(耐候性)試験片(50×50×3mm)
をサンシャインウェザーメーターを用い63℃(雨あ
り)の条件で400時間、紫外線等を照射し、照射前後
の試験片の色差を測定した(単位:de)
【0047】実施例及び比較例に用いたポリオレフィン
樹脂、ポリリン酸アンモニウム、窒素含有有機化合物、
添加剤等を下記のように略称する。
【0048】P〔1〕:結晶融点が165℃、メルトフ
ローレート(温度230℃、荷重2.16kgf)が2
g/10minのポリプロピレン樹脂100重量部、無
水マレイン酸0.5重量部、1,3−ビス(t−ブチル
−ペルオキシイソプロピル)ベンゼン0.1重量部、テ
トラキス[メチレン−3−(3’、5’−ジ−t−ブチ
ル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオネート)]メタ
ン0.05重量部を混合し、シリンダー設定温度200
℃の押出機で溶融混練したメルトフローレート(温度2
30℃、荷重2.16kgf)が120g/10mi
n、ペレット状のポリオレフィン樹脂組成物。
【0049】P〔2〕:結晶融点が165℃、メルトフ
ローレート(温度230℃、荷重2.16kgf)が7
5g/10minのポリプロピレン樹脂。
【0050】G〔1〕:繊維系17μmのロービング状
のガラス繊維。 G〔2〕:繊維系13μm、繊維長3mmのガラス繊
維。
【0051】N〔1〕:ポリリン酸アンモニウム[商品
名:Exolit422(ヘキスト社製)]
【0052】N〔2〕:2−ピペラジニレン−4−モル
ホリノ−1,3,5−トリアジンのポリマー(n=1
1)
【0053】N〔3〕:デカブロモジフェニルオキサイ
【0054】N〔4〕:三酸化アンチモン
【0055】AD〔1〕:テトラキス[メチレン−3−
(3’、5’−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシフェニ
ル)プロピオネート)]メタン(商品名:Irgano
x1010(日本チバガイギー(株))
【0056】AD〔2〕:アルミニウム・マグネシウム
・ハイドロオキシカーボネイトハイドロレート(ハイド
ロタルサイト(DHT−4A:協和化学工業(株)
製))
【0057】AD〔3〕:軟化点が140℃の石油樹脂
(荒川化学工業株式会社製アルコンP140)。
【0058】AD〔4〕:ビス(2,2,6,6−テト
ラメチル−4−ピペリジン)セパケート
【0059】実施例1、2、3、4、5比較例3、5 数千本のフィラメントからなるガラス繊維のロービング
であるG〔1〕を含浸ダイスに導き、フィラメントの間
に溶融したポリオレフィン樹脂組成物P〔1〕を含浸さ
せた後、長さ6mmに切断し、ガラス繊維を60重量%
含有しているペレット状の組成物を得た。
【0060】上記組成物33.3重量%及びポリオレフ
ィン樹脂P〔2〕66.7重量%、上記組成物16.6
重量%及びポリオレフィン樹脂P〔2〕83.4重量%
又は、上記組成物83.3重量%及びポリオレフィン樹
脂P〔2〕16.7重量%、をタンブラーミキサーで混
合し、ガラス繊維を表1に示す重量%含有している組成
物を得た。この組成物について上記評価を行い、その結
果を表1又は表2に示した。
【0061】比較例1、2、4、5、6、7、8 P〔2〕、G〔2〕、N〔1〕、N〔2〕、N〔3〕、
N〔4〕、AD〔1〕、AD〔2〕、AD〔3〕及び/
又はAD〔4〕を後述の表1に示す配合率で配合し、シ
リンダー設定温度210℃で溶融混練を行いペレット状
の組成物を得た。この組成物について上記評価を行い、
その結果を表1又は表2に示した。
【0062】
【表1】
【0063】
【表2】
【0064】
【発明の効果】本発明の長繊維強化樹脂成形品は、長期
にわたり高熱との接触、火炎との接触によっても黒煙、
有毒性ガス等の発生が少なく、絶縁性、耐衝撃性、剛
性、外観、耐候性が優れるという効果をしめし、電線用
被覆材、光ファイバー、電線などののクロージャー用ス
リーブ、電動工具ハウジング、家電製品ハウジング等に
極めて有用である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI C08L 79:00) (56)参考文献 特開 平5−239286(JP,A) 特開 平6−184375(JP,A) 特開 平6−299007(JP,A) 特開 平5−98083(JP,A) 特開 昭62−205146(JP,A) 特開 平3−68663(JP,A) 特開 平6−25467(JP,A) 特開 平7−196845(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) C08L 23/00 - 23/36 C08K 3/00 - 13/08

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ポリオレフィン樹脂30〜75重量%、
    繊維長が4〜20mmの長繊維10〜50重量%、ポリ
    燐酸アンモニウム10〜25重量%及び窒素含有有機化
    合物3〜25重量%より成る長繊維強化樹脂組成物。
  2. 【請求項2】 ポリオレフィン樹脂30〜75重量%、
    繊維長が1〜6mmの長繊維10〜50重量%、ポリ燐
    酸アンモニウム10〜25重量%及び窒素含有有機化合
    物3〜25重量%より成る長繊維強化樹脂成型品。
  3. 【請求項3】 窒素含有有機化合物が下記一般式で表
    される単位構造から形成された単独重合体若しくは共重
    合体、シアヌル酸クロライド及びジアミン類との反応生
    成物,エチレン尿素及びアルデヒドとの反応生成物又は
    エチレンチオ尿素及びアルデヒドの反応生成物である請
    求項1記載の長繊維強化樹脂組成物又は請求項2記載の
    長繊維強化樹脂成形品。 【化1】 [式中、X、Zは何れも窒素原子を介してトリアジン
    骨格に結合されており、Xが-NHR又はNR
    で表されるアルキルアミノ基、モルホリノ基もしくはピ
    ペリジノ基であり、R、R及びRは炭素数1〜6
    を有する線状又は分岐アルキル基である(RとR
    は相互に別異の基であってもよい)。別の場合にはXが
    -NHR又はNRで表されるヒドロキシアルキ
    ルアミノ基であり、R、R、及びRは炭素数2〜
    6の線状又は分枝ヒドロキシアルキル基である。
    (R、Rとは、相互に別異の基であってもよい)。
    はピペラジニレン基又は式-NH(CHNH-
    で表される基(mは2〜6の正数である)又は-NR
    (CHNで表される基(lは2〜6の正数で
    ある)、R及びRの少なくとも一方はヒドロキシエ
    チル基である。nは2以上の整数である。]
  4. 【請求項4】 ポリ燐酸アンモニウムがメラミンを付加
    及び/又は付着させたポリ燐酸アンモニウムである請求
    項1記載の長繊維強化樹脂組成物又は請求項2記載の長
    繊維強化樹脂成形品。
JP33755696A 1995-12-21 1996-12-03 長繊維強化樹脂組成物 Expired - Fee Related JP3422198B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP33755696A JP3422198B2 (ja) 1995-12-21 1996-12-03 長繊維強化樹脂組成物

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP34982295 1995-12-21
JP7-349822 1995-12-21
JP33755696A JP3422198B2 (ja) 1995-12-21 1996-12-03 長繊維強化樹脂組成物

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH09227726A JPH09227726A (ja) 1997-09-02
JP3422198B2 true JP3422198B2 (ja) 2003-06-30

Family

ID=26575840

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP33755696A Expired - Fee Related JP3422198B2 (ja) 1995-12-21 1996-12-03 長繊維強化樹脂組成物

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3422198B2 (ja)

Families Citing this family (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5111694B2 (ja) * 2000-07-31 2013-01-09 住友化学株式会社 繊維強化ポリオレフィン樹脂組成物
JP5462584B2 (ja) * 2009-10-21 2014-04-02 出光ライオンコンポジット株式会社 ガラス長繊維含有難燃性樹脂組成物及び成形品
US20150094409A1 (en) * 2013-10-02 2015-04-02 Ticona Llc Fiber-Reinforced Polymer Composites With Flame-Resistant Properties

Also Published As

Publication number Publication date
JPH09227726A (ja) 1997-09-02

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US8202924B2 (en) Polytriazinyl compounds as flame retardants and light stabilizers
JP3007512B2 (ja) 難燃性熱可塑性樹脂組成物
US20030022968A1 (en) Flame retardant polyolefin resin composition
KR20200088352A (ko) 난연성 조성물 및 난연성 조성물을 함유하는 난연성 열가소성 수지 조성물
IT9021456A1 (it) Composizioni polimeriche autoestinguenti
US6733697B2 (en) Activated flame retardants and their applications
EP0686661B1 (en) Flame-retardant thermoplastic polymer composition, water-insoluble ammonium polyphosphate powder as the component thereof, and process for producing the same
JP2000154181A (ja) 新規2−置換グアナミン化合物及び2−置換グアナミン化合物を有効成分とする難燃性樹脂組成物
JP3422198B2 (ja) 長繊維強化樹脂組成物
JP2567327B2 (ja) 難燃剤およびその組成物
EP0544352B1 (en) Self-extinguishing polymeric compositions
JPH11236472A (ja) 難燃性熱可塑性樹脂組成物
JPH09221567A (ja) 難燃性ポリオレフィン系樹脂組成物
JPH10310666A (ja) 長繊維強化樹脂組成物、及び該組成物からなる成形品
JP2002128969A (ja) 難燃性樹脂組成物及びその成形品
JPH09235407A (ja) 難燃性熱可塑性樹脂組成物
EP0542369A1 (en) Self-extinguishing polymeric compositions
US5830582A (en) Flame-retardant resin laminate
JPH05331375A (ja) 自消性重合体組成物
JPH0618944B2 (ja) 難燃性ポリプロピレン樹脂組成物
EP0542370B1 (en) Self-extinguishing polymeric compositions
JPH09268236A (ja) 難燃剤組成物、それが配合された熱可塑性樹脂組成物及びその難燃性成形品
JPH0919990A (ja) 難燃性樹脂積層体
JPH07196845A (ja) 難燃性熱可塑性樹脂組成物
JP2000063365A (ja) 新規2―置換グアナミン化合物のイソシアヌル酸塩及び2―置換グアナミン化合物のイソシアヌル酸塩を有効成分とする難燃性樹脂組成物

Legal Events

Date Code Title Description
R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090425

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090425

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100425

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110425

Year of fee payment: 8

S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110425

Year of fee payment: 8

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313113

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120425

Year of fee payment: 9

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120425

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130425

Year of fee payment: 10

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130425

Year of fee payment: 10

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140425

Year of fee payment: 11

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees