JPH10310184A

JPH10310184A - ディスク保持プレート

Info

Publication number: JPH10310184A
Application number: JP13751797A
Authority: JP
Inventors: Hiroyuki Yamashita; 下洋行山; Shungo Matsumoto; 本俊吾松; Yoshiteru Arimoto; 本佳照有; Kiyohiko Ito; 藤清彦伊; Yutaka Arai; 井裕新
Original assignee: RIHITO RABU KK
Current assignee: RIHITO RABU KK
Priority date: 1997-05-12
Filing date: 1997-05-12
Publication date: 1998-11-24

Abstract

(57)【要約】【課題】コンパクトディスクなどの収納および取り外
しが簡単であり、また薄い形状で２枚のディスクを収納
できる構造とすることができるディスク保持プレートを
得る。【解決手段】基体１２の一方面側に、略円形の窪み１
４を形成し、その対向する部分に、爪部材２０ａ，２０
ｂとバネ性を有する爪部材２２ａ，２２ｂとを形成す
る。窪み１４の底面１６の外周部に沿って、盛り上がり
部１８を形成する。爪部材２２ａ，２２ｂに対向する部
分において、基体１２に凹部２８を形成する。基体１２
の他方面側においても、窪みおよび爪部材を形成する。
基体１２の端部に、２つの貫通孔５２を有する舌片５０
を形成する。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】この発明はディスク保持プレ
ートに関し、特にたとえば、コンパクトディスク（Ｃ
Ｄ）やデジタルビデオディスク（ＤＶＤ）などのディス
クを保持するためのディスク保持プレートに関する。

【０００２】

【従来の技術】従来、コンパクトディスク（ＣＤ）など
を保持するために、図５に示すようなＣＤケース１が用
いられていた。ＣＤケース１は合成樹脂製の箱体２を含
み、箱体２の中に保持具３が収納されている。保持具３
は、略円形の窪みを有する基体４を含み、窪みの中央部
に保持部材５が形成される。保持部材５は、先端部が折
れ曲がった複数の保持片６を円筒状に配置することによ
って形成される。

【０００３】ＣＤケース１にＣＤ７を収納するために
は、ＣＤ７の孔に保持部材５を通し、ＣＤ７を押すこと
により、保持部材５にＣＤ７が嵌め込まれる。そして、
保持片６の外側へ広がろうとするバネ性によって、ＣＤ
７が保持される。このＣＤ７を取り外すには、保持部材
５の頭部を押すことにより、保持片６が円筒状の内側に
変形し、保持部材５の直径が小さくなる。そのため、Ｃ
Ｄ７は、保持片６のバネ性による力から開放され、保持
具３から取り外すことができる。

【０００４】

【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うなＣＤケースでは、ＣＤを取り外すときに、保持部材
の頭部を押したのち、ＣＤを引き上げるという２つの工
程が必要である。このように、従来のＣＤケースでは、
ＣＤの取り外しが面倒である。また、従来のＣＤケース
では、１枚のＣＤしか収納することができなかった。

【０００５】それゆえに、この発明の主たる目的は、Ｃ
Ｄなどのディスクの収納および取り外しが簡単であり、
また薄い形状で２枚のディスクを収納できる構造とする
ことができるディスク保持プレートを提供することであ
る。

【０００６】

【課題を解決するための手段】この発明は、略円形の窪
みを有する基体と、窪みの周囲部分の複数箇所において
窪みの上に被さるように基体に形成される爪部材とを含
み、爪部材の中の少なくとも１つは窪みの内側に向かっ
て力を加えるためのバネ性を有する、ディスク保持プレ
ートである。このディスク保持プレートにおいて、窪み
および爪部材は、基体の両面に形成することができる。
また、窪みの底面の外周部に沿って盛り上がり部を形成
してもよい。さらに、バネ性を有する爪部材に対向する
部分において、基体に凹部を形成することができる。ま
た、基体の端部に貫通孔を有する舌片を形成することが
できる。

【０００７】基体の窪みにディスクが嵌め込まれ、複数
の爪部材によってディスクが保持される。このとき、複
数の爪部材の中の少なくとも１つが、窪みの内側に向か
って力が加わるようなバネ性を有しているため、ディス
クの外周端部に指をかけて爪部材を外側に押すようにす
れば、ディスクがバネ性を有する爪部材の方向に移動
し、他の爪部材からディスクを外すことができる。基体
の両側に窪みおよび爪部材を形成することにより、２枚
のディスクを保持することができ、しかも窪みにディス
クが嵌め込まれるため、ディスク保持プレートを薄くす
ることができる。また、窪みの底面の外周部に沿って盛
り上がり部を形成することにより、ディスクの外周部付
近が盛り上がり部で保持される。そのため、ディスクの
中央部に存在するデータ記録部が基体の窪みの底面から
離れた状態で、ディスク保持プレートにディスクが保持
される。さらに、バネ性を有する爪部材に対向する部分
において、基体に凹部を形成することにより、ディスク
の出し入れをするとき、バネ性を有する爪部材側にディ
スクを押すためにディスクの外周端部に指をかけやすく
することができる。また、基体の端部に貫通孔を有する
舌片を形成することにより、この貫通孔にバインダに取
り付けられたリング状の綴じ具を通すことができ、ディ
スクをバインダに綴じることができる。

【０００８】この発明の上述の目的，その他の目的，特
徴および利点は、図面を参照して行う以下の実施例の詳
細な説明から一層明らかとなろう。

【０００９】

【発明の実施の形態】図１はこの発明のディスク保持プ
レートの一例を示す斜視図であり、図２はその一方面側
を示す平面図である。ディスク保持プレート１０は、合
成樹脂などで形成された４角形状の基体１２を含む。基
体１２の一方面上には、略円形の窪み１４が形成され
る。窪み１４の底面１６の中央部には、貫通孔１６ａが
形成されている。さらに、窪み１４の底面１６の外周部
に沿って、盛り上がり部１８が形成される。

【００１０】基体１２の一方面側において、窪み１４の
内側に向かって突出する２つの爪部材２０ａ，２０ｂが
形成される。爪部材２０ａ，２０ｂの下面は鉤状に形成
され、コンパクトディスク（ＣＤ）などのディスクの外
周端部と上面とが、爪部材２０ａ，２０ｂによっておさ
えられる。さらに、これらの爪部材２０ａ，２０ｂは、
互いに間隔を隔てて形成される。爪部材２０ａ，２０ｂ
と窪み１４の底面１６との間には、ＣＤなどの厚みより
若干大きい隙間が形成される。したがって、窪み１４の
底面１６と爪部材２０ａ，２０ｂとの間に、ＣＤなどを
挿入することができる。

【００１１】また、爪部材２０ａ，２０ｂが形成された
部分に対向する部分に、窪み１４の内側に向かって突出
する２つの爪部材２２ａ，２２ｂが形成される。これら
の爪部材２２ａ，２２ｂは、互いに間隔を隔てて形成さ
れる。爪部材２２ａ，２２ｂの下面は鉤状に形成され、
ＣＤなどの外周端部と上面とが、爪部材２２ａ，２２ｂ
によっておさえられる。さらに、爪部材２２ａ，２２ｂ
と窪み１４の底面１６との間には、ＣＤなどの厚みより
若干大きい隙間が形成される。したがって、窪み１４の
底面１６と爪部材２２ａ，２２ｂとの間に、ＣＤなどを
挿入することができる。爪部材２２ａ，２２ｂは、基体
１２から延びる腕部２４ａ，２４ｂの先端部に形成され
る。これらの腕部２４ａ，２４ｂにより、爪部材２２
ａ，２２ｂにバネ性が与えられ、ＣＤなどが挿入された
ときに、爪部材２２ａ，２２ｂによって、ＣＤなどが窪
み１４の内側に向かって押しつけられる。これらの爪部
材２０ａ，２０ｂ，２２ａ，２２ｂが形成された部分の
近傍においては、窪み１４の底面１６に孔２６が形成さ
れている。

【００１２】さらに、基体１２の端部付近には、基体１
２の面よりも低くなった凹部２８が形成される。凹部２
８は、２つの爪部材２０ａ，２０ｂの間に形成される。
つまり、凹部２８は、バネ性を有する爪部材２２ａ，２
２ｂに対向する部分に形成される。

【００１３】基体１２の他方面側においても、図３に示
すように、略円形のリブ３０が形成されることにより、
窪み３２が形成される。そして、基体１２の一方面側と
同様に、窪み３２の内側に向かって突出する爪部材３４
ａ，３４ｂおよび爪部材３６ａ，３６ｂが形成される。
爪部材３６ａ，３６ｂは、基体１２から延びる腕部３８
ａ，３８ｂの先端部に形成され、この腕部３８ａ，３８
ｂによってバネ性が与えられる。爪部材３４ａ，３４ｂ
は、リブ３０から窪み３２の内側に向かって突出するよ
うに形成される。また、腕部３８ａ，３８ｂは、リブ３
０の端部から延長するように形成される。そして、爪部
材３４ａ，３４ｂ，３６ａ，３６ｂと窪み３２の底面４
０との間には、ＣＤなどの厚みより若干大きい隙間が形
成される。

【００１４】基体１２の一方面側の爪部材２０ａ，２０
ｂは、他方面側の爪部材３６ａ，３６ｂのための腕部３
８ａ，３８ｂの根元部分に形成される。また、基体１２
の他方面側の爪部材３４ａ，３４ｂは、一方面側の爪部
材２２ａ，２２ｂのための腕部２４ａ，２４ｂの根元部
分に形成される。したがって、基体１２の一方面側の爪
部材２０ａ，２０ｂ，２２ａ，２２ｂと、基体１２の他
方面側の爪部材３６ａ，３６ｂ，３８ａ，３８ｂとは、
孔２６の両側に形成されている。さらに、基体１２の他
方面側の窪み３２においても、底面４０の外周部に沿っ
て、盛り上がり部４２が形成されている。

【００１５】さらに、基体１２の端部には、舌片５０が
形成される。舌片５０は、基体１２の端部から延びるよ
うにして形成される。そして、舌片５０には、間隔を隔
てて、２つの貫通孔５２が形成される。

【００１６】このディスク保持プレート１０にＣＤを保
持する場合、図４に示すように、窪み１４にＣＤ６０が
嵌め込まれる。そして、ＣＤ６０の複数の外周端部にお
いて、ＣＤ６０の両面が、窪み１４の底面１６と爪部材
２０ａ，２０ｂ，２２ａ，２２ｂによって保持される。
このとき、爪部材２２ａ，２２ｂはバネ性を有している
ため、ＣＤ６０の外周端部から中央部に向かって力が加
えられる。それによって、ＣＤ６０は、窪み１４の内部
において、安定して保持される。

【００１７】ディスク保持プレート１０にＣＤ６０を保
持するためには、バネ性を有する爪部材２２ａ，２２ｂ
にＣＤ６０の外周端部が押し当てられる。そして、爪部
材２２ａ，２２ｂのバネ性に対抗して、ＣＤ６０を押す
ことにより、別の爪部材２０ａ，２０ｂの内側にＣＤ６
０を嵌め込むことができる。そののち、ＣＤ６０から手
を離せば、爪部材２２ａ，２２ｂのバネ性により、ＣＤ
６０が爪部材２０ａ，２０ｂ側に押され、ＣＤ６０は窪
み１４内で安定して保持される。

【００１８】また、ディスク保持プレート１０に保持さ
れているＣＤ６０を取り外すとき、ＣＤ６０をバネ性を
有する爪部材２２ａ，２２ｂ側に押すことにより、爪部
材２０ａ，２０ｂからＣＤ６０を外すことができる。そ
ののち、ＣＤ６０を爪部材２２ａ，２２ｂから引き離す
ことにより、ＣＤ６０をディスク保持プレート１０から
取り外すことができる。

【００１９】このように、ＣＤ６０をディスク保持プレ
ート１０に着脱する際、バネ性を有する爪部材２２ａ，
２２ｂと対向する部分に、凹部２８が形成されているこ
とにより、ＣＤ６０の端部に容易に指をかけることがで
きる。また、ディスク保持プレート１０にＣＤ６０を保
持したときに、窪み１４の底面１６に盛り上がり部１８
が形成されていることにより、ＣＤ６０の外周部付近が
盛り上がり部１８の上に載置されることになる。そのた
め、データ記録部であるＣＤ６０の中央部が底面１６に
接触せず、ＣＤ６０のデータ記録部を傷つけることを防
ぐことができる。

【００２０】また、基体１２の両側に窪み１４，３２が
形成され、それぞれの窪み１４，３２について、爪部材
２０ａ，２０ｂ，２２ａ，２２ｂおよび爪部材３６ａ，
３６ｂ，３８ａ，３８ｂが形成されていることにより、
基体１２の両側にＣＤ６０を保持することができる。し
かも、２つの窪み１４，３２にＣＤ６０が嵌め込まれる
ため、２枚のＣＤ６０を保持しても、全体の厚みを薄く
することができる。

【００２１】さらに、このディスク保持プレート１０
は、２つの貫通孔５２を有する舌片５０が形成されてい
るため、この貫通孔５２にバインダのリング状の綴じ具
を通すことができる。そのため、複数のディスク保持プ
レート１０をバインダに綴じることができる。このと
き、ＣＤ６０を保持したディスク保持プレート１０の厚
みが薄いため、多数のディスク保持プレート１０をバイ
ンダに綴じることができる。

【００２２】なお、ここでは、固定された２つの爪部材
２０ａ，２０ｂとバネ性を有する２つの爪部材２２ａ，
２２ｂとを使用したが、これらの数は任意に変更可能で
ある。つまり、バネ性を有する爪部材を１つにし、その
反対側に２つの固定された爪部材を形成することも可能
である。逆に、バネ性を有する２つの爪部材を形成し、
その反対側に１つの固定された爪部材を形成してもよ
い。さらに、図１に示すディスク保持プレート１０にお
いて、全ての爪部材２０ａ，２０ｂ，２２ａ，２２ｂを
バネ性を有するものとしてもよい。この場合、ＣＤ６０
の着脱は、爪部材２０ａ，２０ｂに対向する側から行う
こともできるし、爪部材２２ａ，２２ｂに対向する側か
ら行うこともできる。もちろん、基体１２の他方面に形
成された爪部材３４ａ，３４ｂ，３６ａ，３６ｂについ
ても、爪部材の数やバネ性の付与についての変更は可能
である。

【００２３】

【発明の効果】この発明によれば、ディスクに指をかけ
た状態でディスクを着脱することができ、１つの工程で
ディスクの着脱が可能である。したがって、従来のＣＤ
ケースのように、保持部材を押して、ディスクを引き上
げるという２つの工程でディスクを着脱する場合に比べ
て、ディスクの着脱が容易である。また、基体の両側に
窪みおよび爪部材を形成することにより、２枚のディス
クを保持することができ、しかもその厚みを薄くするこ
とができる。また、バネ性を有する爪部材に対向する部
分に凹部を形成することにより、ディスクに指をかけや
すくなり、ディスクの着脱が容易となる。さらに、窪み
の底面の外周部に沿って盛り上がり部を形成することに
より、ディスクのデータ記録面が基体に接触することが
防止され、データ記録面を保護することができる。ま
た、貫通孔を有する舌片を形成することにより、ディス
ク保持プレートをバインダのリング状の綴じ具に綴じる
ことができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】この発明のディスク保持プレートの一例を示す
斜視図である。

【図２】図１に示すディスク保持プレートの一方面側を
示す平面図である。

【図３】図１に示すディスク保持プレートの他方面側を
示す平面図である。

【図４】図１に示すディスク保持プレートの一方面側に
ＣＤを保持した状態を示す平面図である。

【図５】従来のＣＤケースの一例を示す斜視図である。

【符号の説明】

１０ディスク保持プレート１２基体１４窪み１６底面１８盛り上がり部２０ａ，２０ｂ爪部材２４ａ，２４ｂ爪部材２８凹部３２窪み３４ａ，３４ｂ爪部材３６ａ，３６ｂ爪部材４０底面４２盛り上がり部５０舌片５２貫通孔

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者伊藤清彦大阪市中央区農人橋１丁目１番22号株式会社リヒトラブ内 (72)発明者新井裕大阪市中央区農人橋１丁目１番22号株式会社リヒトラブ内

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】略円形の窪みを有する基体、および前記
窪みの周囲部分の複数箇所において前記窪みの上に被さ
るように前記基体に形成される爪部材を含み、前記爪部材の中の少なくとも１つは前記窪みの内側に向
かって力を加えるためのバネ性を有する、ディスク保持
プレート。
【請求項２】前記窪みおよび前記爪部材は、前記基体
の両面に形成された、請求項１に記載のディスク保持プ
レート。
【請求項３】前記窪みの底面の外周部に沿って盛り上
がり部が形成された、請求項１または請求項２に記載の
ディスク保持プレート。
【請求項４】前記バネ性を有する前記爪部材に対向す
る部分において、前記基体に凹部が形成された、請求項
１ないし請求項３のいずれかに記載のディスク保持プレ
ート。
【請求項５】前記基体の端部に貫通孔を有する舌片が
形成された、請求項１ないし請求項４のいずれかに記載
のディスク保持プレート。