JPH10309473A - 触媒コンバータ用メタル担体およびその製法 - Google Patents

触媒コンバータ用メタル担体およびその製法

Info

Publication number
JPH10309473A
JPH10309473A JP9120931A JP12093197A JPH10309473A JP H10309473 A JPH10309473 A JP H10309473A JP 9120931 A JP9120931 A JP 9120931A JP 12093197 A JP12093197 A JP 12093197A JP H10309473 A JPH10309473 A JP H10309473A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
honeycomb body
metal
metal honeycomb
joined
length
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP9120931A
Other languages
English (en)
Inventor
Tadayuki Otani
忠幸 大谷
Tamio Noda
多美夫 野田
Atsuhiko Imai
篤比古 今井
Masayuki Kasuya
雅幸 糟谷
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nippon Steel Corp
Original Assignee
Nippon Steel Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nippon Steel Corp filed Critical Nippon Steel Corp
Priority to JP9120931A priority Critical patent/JPH10309473A/ja
Priority to TW086111758A priority patent/TW365548B/zh
Priority to PCT/JP1997/002842 priority patent/WO1998051410A1/ja
Priority to EP02016258A priority patent/EP1293649B1/en
Priority to DE69729597T priority patent/DE69729597T2/de
Priority to US09/423,489 priority patent/US6689328B1/en
Priority to KR1019997010328A priority patent/KR100357741B1/ko
Priority to EP97935795A priority patent/EP0985450B1/en
Priority to DE69721326T priority patent/DE69721326T2/de
Publication of JPH10309473A publication Critical patent/JPH10309473A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Abstract

(57)【要約】 【課題】 エンジン排ガスによる急熱−急冷の熱サイク
ルに対し、より過酷な条件にも耐えられる優れた耐久性
を有するメタル担体。 【解決手段】 メタルハニカム体2の中心軸10から半
径Rの1/2以上離れた外周より内側の位置に、少なく
とも1箇所、ガス出側となる一端からメタルハニカム体
2の全長Lの9/20以上9/10以下の長さで、全周
にわたって少なくとも1周分、平箔5と波箔6が接合さ
れていない非接合部11が形成され、その他の部位は拡
散接合により接合されている。さらにメタルハニカム体
2と外筒3の境界に、ガス入側となる一端から全長Lの
1/3以上離れた位置を起点としガス出側に向って、全
長Lの1/2以下の長さの接合部13が形成され、境界
のその他の部位は非接合部12である。 【効果】 950℃以上の高温繰返し加熱にも耐え、カ
ケ等のメタルハニカム欠損を防止できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、自動車エンジン等
の排気ガスを浄化するために使用される触媒コンバータ
用メタル担体およびその製造法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】昨今、自動車排気ガス浄化用の触媒コン
バータとして、メタル担体が使用されてきている。従来
から触媒コンバータにはセラミックス担体が主に使用さ
れているが、耐熱性、低圧損および車体への搭載性の点
から、メタル担体の使用量が増大している。
【0003】図1に示すように従来のメタル担体1は、
耐熱性ステンレス鋼箔からなるメタルハニカム体2を金
属製の外筒3内に組込んで製造されている。メタルハニ
カム体2は、主として図2に示すように、厚さ50μm
程度の帯状の平箔5と、該平箔5を波付け加工した帯状
の波箔6とを重ね、巻取軸8の回りに矢印Bの方向に巻
回し、渦巻状にして製造される。帯状の波箔6には各波
の稜線7が幅方向に形成されており、渦巻状に巻回され
た円柱状のメタルハニカム体2は、円柱の軸方向に多数
の通気孔4を有している。そして、この通気孔に触媒を
担持させて触媒コンバータとしている。
【0004】触媒コンバータには、エンジンからの高温
の排ガスによる激しい熱サイクルに耐え、かつエンジン
からの激しい振動にも耐えるための優れた耐久性が要求
される。そのため従来のメタル担体1は、メタルハニカ
ム体2の平箔5と波箔6の接触部、およびメタルハニカ
ム体2の外周と外筒3の内周とが接合されている。接合
手段としては、ロウ付け、抵抗溶接、拡散接合が行われ
ているが、ロウ材や溶接治具等を用いることなく、高真
空下あるいは非酸化性雰囲気下で高温加熱することによ
り接合できる拡散接合が有利である。
【0005】触媒コンバータを例えば自動車エンジンの
排ガス系に搭載固定して使用するとき、エンジン稼働中
は振動を受けるとともに排ガスおよび触媒反応により加
熱される。そしてエンジン始動時や加速時には急速に加
熱され、ブレーキ時や停車時には急速に冷却され、急熱
−急冷の熱サイクルが走行時に繰返される。このような
熱サイクルに伴って、メタル担体は膨張と収縮を繰返
す。
【0006】メタル担体が急速加熱される際、排ガスの
流速が大きいメタルハニカム体中央部が最も急速に加熱
され、外気にさらされている外筒や、これに接している
メタルハニカム体外周部との温度差により、メタルハニ
カム体の外周部付近あるいはメタルハニカム体と外筒と
の接合部に、熱膨張差による応力が集中して、破断や座
屈あるいは剥離などが生じるようになる。また急速冷却
される際には、排ガス温度の低下に伴って急速に温度降
下するメタルハニカム体中央部と、温度降下が遅れるメ
タルハニカム体外周部との間の温度差により、メタルハ
ニカム体外周部付近に熱膨張差による応力が集中し、同
様に破断、座屈、剥離などが生じるようになる。
【0007】その対策として、メタルハニカム体の平箔
と波箔の接触部の一部のみを接合し、あるいは一部を残
して接合することで、熱膨張差による応力集中を緩和さ
せ、耐久性を高めることが提案されている。その手段と
して、例えば特開平5−131144号公報には、頂上
部および谷部に箔厚さ以上の幅の平行部を有する波箔の
所定部位に接合防止剤を塗布し、平箔と重ねて巻回する
ことにより両箔の所望の部位のみを強固に拡散接合する
方法が開示されている。また特開平7−328778号
公報には、平箔の所定部位に拡散防止剤を付着させ、波
箔と重ねて巻回することにより両箔の所定部位のみを拡
散接合する方法が開示されている。
【0008】別の対策として、メタルハニカム体と外筒
を部分的に接合することによる応力集中の緩和策が、特
開平8−229411号公報に開示されている。すなわ
ち、メタルハニカム体と外筒との接合部を、メタルハニ
カム体の軸方向拡散接合強度の高い部位とし、その他部
位は非接合部とすることで、メタルハニカム体の軸方向
亀裂の発生および進展の防止を図っている。そして、さ
らに前記接合部と対向するメタルハニカム体に、最外周
から複数周隔てて適周数の非接合部を設けることで、メ
タルハニカム体の径方向亀裂の促進防止を図っている。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】上記特開平5−131
144号公報には、具体的には2種類の構造のメタル担
体が開示されている。第1は、メタルハニカム体の外周
部分の数巻きと上端面側の部分が拡散接合され、その他
の下端面側中央部分が非接合部となっている。第2は、
メタルハニカム体の外周部分の数巻きと上端面側の部分
および下端面側の部分が拡散接合され、その他の中央部
分が非接合部となっている。
【0010】本発明者らが、上記特開平5−13114
4号公報に開示されている2種類の構造のメタル担体を
ガソリンエンジンの排気系に搭載して、通常の急熱−急
冷サイクルによる冷熱耐久試験を行った結果、優れた耐
久性を有することを確認した。しかし、より過酷な条
件、例えば950℃以上の高温と150℃の間の冷熱耐
久試験では、耐久性が必ずしも満足できるものではなか
った。さらに上記特開平8−229411号公報に具体
的に開示されているメタル担体についても、このような
過酷な条件での冷熱耐久試験では、耐久性が満足できる
ものではなかった。
【0011】また上記特開平7−328778号公報の
技術は、拡散防止剤を波箔に付着させるよりも、平箔に
付着させる方が非接合部における接合を確実に防止でき
ることを示しているが、非接合部をどの部位に形成する
かの具体的な構造については示されていない。
【0012】本発明は、自動車エンジン等の排気ガスを
浄化するために使用される触媒コンバータ用メタル担体
およびその製造法であって、排ガスによる急熱および急
冷の熱サイクルに対し、より過酷な条件、例えば950
℃以上の高温と150℃の間の冷熱耐久試験にも耐えら
れる、優れた耐久性を得ることを目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
の本発明の第1発明メタル担体は、耐熱性ステンレス鋼
からなる帯状の平箔と、該平箔を波付け加工した帯状の
波箔とを重ねて渦巻状に巻回されたメタルハニカム体
が、金属製外筒内に組み込まれてなるメタル担体におい
て、前記メタルハニカム体の中心軸から半径の1/2以
上離れた外周より内側の位置に、少なくとも1箇所、ガ
ス出側となる一端を起点とし、該一端から該メタルハニ
カム体の全長の9/20以上9/10以下の長さだけ離
れた位置を終点として、全周にわたって少なくとも1周
分、平箔と波箔の接触部が接合されていない非接合部が
形成され、前記メタルハニカム体のその他の部位は前記
接触部が拡散接合により接合されていることを特徴とす
る触媒コンバータ用メタル担体である。
【0014】第2発明メタル担体は、耐熱性ステンレス
鋼からなる帯状の平箔と、該平箔を波付け加工した帯状
の波箔とを重ねて渦巻状に巻回されたメタルハニカム体
が、金属製外筒内に組み込まれてなるメタル担体におい
て、前記メタルハニカム体の中心軸から半径の1/2以
上離れた外周より内側の位置に、少なくとも1箇所、ガ
ス出側となる一端から該メタルハニカム体の全長の1/
10未満の長さだけ離れた位置を起点とし、ガス出側と
なる一端から該メタルハニカム体の全長の9/20以上
9/10以下の長さだけ離れた位置を終点として、全周
にわたって少なくとも1周分、平箔と波箔の接触部が接
合されていない非接合部が形成され、前記メタルハニカ
ム体のその他の部位は前記接触部が拡散接合により接合
されていることを特徴とする触媒コンバータ用メタル担
体である。
【0015】そして第1発明メタル担体および第2発明
メタル担体において、前記メタルハニカム体と前記外筒
の境界には、ガス入側となる一端から前記メタルハニカ
ム体の全長の1/3以上離れた位置を起点として、ガス
出側となる他端に向って前記メタルハニカム体の全長の
1/2以下の長さの接合部が形成され、前記境界のその
他の部位は非接合部であることが好ましい。
【0016】また上記目的を達成するための本発明の第
1発明法は、上記第1発明メタル担体のメタルハニカム
体を製造する際、該メタルハニカム体の中心軸から半径
の1/2以上離れた外周より内側の位置となる平箔と波
箔の間に、少なくとも1箇所、少なくとも1周分の長さ
にわたって、帯状材の幅の、ガス出側となる一端を起点
とし、該一端から全幅の9/20以上9/10以下の長
さだけ離れた位置を終点する範囲に拡散防止剤を介在さ
せて巻回し、得られたメタルハニカム体を前記外筒内に
組み込んだ後に拡散接合処理を行うことを特徴とする触
媒コンバータ用メタル担体の製造方法である。
【0017】第2発明法は、上記第2発明メタル担体の
メタルハニカム体を製造する際、該メタルハニカム体の
中心軸から半径の1/2以上離れた外周より内側の位置
となる平箔と波箔の間に、少なくとも1箇所、少なくと
も1周分の長さにわたって、帯状材の幅の、ガス出側と
なる一端から全幅の1/10未満離れた位置を起点と
し、ガス出側となる一端から全幅の9/20以上9/1
0以下離れた位置を終点とする範囲に拡散防止剤を介在
させて巻回し、得られたメタルハニカム体を前記外筒内
に組み込んだ後に拡散接合処理を行うことを特徴とする
触媒コンバータ用メタル担体の製造方法である。
【0018】そして上記第1発明法および第2発明法に
おいて、メタルハニカム体を外筒内に組み込む前に、上
記第1発明メタル担体および第2発明メタル担体にて形
成される境界の接合部となるメタルハニカム体外周面の
部位と、該接合部となる外筒内周面の部位の、一方また
は双方にロウ材を付着させ、かつ前記境界の非接合部と
なるメタルハニカム体外周面の部位と、該非接合部とな
る外筒内周面の部位の、一方または双方に拡散防止材を
付着させることが好ましい。
【0019】
【発明の実施の形態】本発明の対象とするメタル担体1
は、図1に示すように、メタルハニカム体2が金属製の
外筒3内に組込まれている。メタルハニカム体2は、図
2に示すように、耐熱性ステンレス鋼からなる帯状の平
箔5と、該平箔5を波付け加工した帯状の波箔6とを重
ね、平箔5にA方向にバックテンションをかけ、巻取軸
8の回りにB方向に巻回し、渦巻状にして製造される。
帯状の波箔6には各波の稜線7が幅方向、すなわち帯の
長さ方向と直交するC方向に形成されており、渦巻状に
巻回された円柱状のメタルハニカム体2は、円柱の軸方
向に多数の通気孔4を有している。
【0020】メタルハニカム体2用の材料としては、耐
熱性合金元素としてAl等を含有するフェライト系ステ
ンレス鋼、例えば20%Cr−5%Al鋼が採用され
る。また外筒3用の材料としては、メタルハニカム体2
ほどの耐熱性は要求されないので、Al等の耐熱性合金
元素を含有しないステンレス鋼を採用してもよい。
【0021】第1発明メタル担体は、このようなメタル
担体のメタルハニカム体2内に、図3の断面図に示すよ
うに、平箔5と波箔6の接触部が接合されていない非接
合部11が形成され、メタルハニカム体2のその他の部
位は前記接触部が拡散接合により接合されている。非接
合部11は、メタルハニカム体2の中心軸10から離れ
た所定位置に所定長さ範囲で、少なくとも1箇所(図3
では2箇所)、全周にわたって少なくとも1周分形成さ
れている。
【0022】非接合部11の位置は、中心軸10からメ
タルハニカム体2の半径Rの1/2以上離れた外周より
内側の位置である。すなわち図3の2箇所の非接合部1
1において、R/2≦R1 <R、R/2≦R2 <Rであ
る。また非接合部11の長さ範囲は、メタルハニカム体
2のガス出側となる一端を起点とし、該起点からメタル
ハニカム体2の全長Lの9/20以上9/10以下の長
さだけ離れた位置を終点とする範囲である。すなわち図
3において、ガスが図の上方から白矢印の方向にメタル
ハニカム体2に入り下方に排出される場合、9L/20
≦H1 ≦9L/10、9L/20≦H2 ≦9L/10で
ある。
【0023】第1発明メタル担体は、このように限定さ
れた非接合部11が形成されているので、自動車等のエ
ンジン排ガス系に装着して使用した際、排ガスによる急
熱および急冷の熱サイクルに対し優れた耐久性を有す
る。すなわちエンジン始動時や加速時等においては、メ
タルハニカム体2の径方向中央部が高温排ガスおよび触
媒反応により急速加熱されて、外周部との温度差が大と
なっても、図4のように、非接合部11を境にして中心
軸10側がガス出側に伸びることで応力集中が緩和され
る。また停車時やブレーキ時においては中央部が急速に
冷却され、外周部との温度差が大となっても、非接合部
11を境にして中心軸10側が内側に縮むことで同様に
応力集中が緩和される。
【0024】非接合部11を半径Rの1/2よりも中心
軸10側に設けた場合は、非接合部11の外周側の応力
集中が緩和され難くなり、メタルハニカム体2が応力を
吸収しきれず、耐久性の向上効果が発揮されない。非接
合部11をメタルハニカム体2のガス入側端部から設け
た場合は、非接合部11周辺にカケと呼ばれるハニカム
欠損が生じ易い。
【0025】また、非接合部11の長さがメタルハニカ
ム体2の全長Lの9/20未満だと、上記のような温度
差による中心軸10側の伸縮に際し、拘束力が大きくな
り、応力集中が緩和がされ難くなる。非接合部11の長
さがメタルハニカム体2の全長Lの9/10を超える
と、上記中心軸10側の伸縮により、非接合部11上方
のメタルハニカム体2に亀裂が生じ、著しい場合は中心
軸10側が落下するおそれがある。
【0026】非接合部11は1箇所に設けてあればよ
い。図3のように2箇所に設ければ、耐久性がより向上
するが、その向上代は顕著ではない。さらにそれ以上設
けてもよいが、製造コストが上昇するので得策ではな
い。また平箔5と波箔6の少なくとも1周分が非接合で
あればよく、最大2周分程度とすることができる。
【0027】つぎに第1発明メタル担体において、図5
に示すように、メタルハニカム体2の外周と外筒3の内
周の境界に、所定長さの非接合部12および接合部13
が形成されていることが好ましい。接合部13は、ガス
入側となる一端からメタルハニカム体2の全長Lの1/
3以上離れた位置を起点として、ガス出側となる他端に
向って、全長Lの1/2以下の長さで形成され、前記境
界のその他の部位が非接合部12である。すなわち図5
において、L1 ≧L/3、L2 ≦2/Lである。L3
0であってもよい。
【0028】メタルハニカム体2と外筒3の境界に、こ
のように限定された非接合部12および接合部13を設
けたことで、自動車等のエンジン排ガス系に装着して使
用した際、排ガスによる急熱および急冷の熱サイクルに
対し、より優れた耐久性が発揮される。すなわち、メタ
ルハニカム体2の中央部が急熱され、あるいは急冷され
て、外周部との温度差が大となっても、図6に示すよう
に、非接合部11を境にして中心軸10側がガス出側に
伸び、あるいは縮むほか、さらにメタルハニカム体2全
体がガス入側に伸縮することで、応力集中がより一層緩
和される。
【0029】図5においてガス入側の非接合部12の長
さL1 がメタルハニカム体2の全長Lの1/3未満だ
と、メタルハニカム体2全体のガス入側への伸縮に対し
て拘束を受けることになり、応力集中のより一層の緩和
効果が発揮され難い。また接合部13の長さL2 がメタ
ルハニカム体2の全長Lの1/2を超えると、外筒3に
対するメタルハニカム体2全体の伸縮に対して拘束を受
けることになり、応力集中のより一層の緩和効果が発揮
され難い。ガス出側の非接合部12の長さL3 は限定し
ない。L1 およびL2 が上記範囲であれば、メタルハニ
カム体2全体がガス入側に伸縮するので、L3 は0であ
ってもよい。
【0030】L1 の上限およびL2 の下限は限定しな
い。メタルハニカム体2が外筒2に接合されていればよ
く、接合部13の長さL2 は短くてもよい。しかし、接
合部13が損傷を受けてメタルハニカム体2が脱落する
おそれのあるときは、L2 の下限をメタルハニカム体2
の全長Lの1/20とするのが望ましい。L2 の下限を
このようにすると、L1 の上限はLの19/20とな
る。
【0031】第2発明メタル担体は、図7に示すように
非接合部11が両端ともメタルハニカム体2の内部とな
るように形成されている。非接合部11の長さ範囲は、
ガス出側となる一端からメタルハニカム体2の全長Lの
1/10未満の長さだけ離れた位置を起点とし、ガス出
側となる一端からメタルハニカム体2の全長Lの9/2
0以上9/10以下の長さだけ離れた位置を終点として
いる。その他は第1発明メタル担体と同様である。すな
わち図7において、D<L/10で、かつ9L/20≦
1 ≦9L/10、9L/20≦H2 ≦9L/10であ
る。
【0032】このように、非接合部11をメタルハニカ
ム体2の内部に埋設して形成したことで、自動車等の排
ガス系に装着するまでの取扱い時において、メタルハニ
カム体2が安定化し、平箔と波箔の接合部等が損傷を受
け難くなる。そのうえ装着後の使用時においては、中心
軸10側と外側との温度差による熱応力で、排ガス出側
の長さDの部位に非接合部11が延長する状態で破壊が
生じ、第1発明メタル担体と同様の形態となる。そし
て、その作用は上記第1発明メタル担体と同様である。
D≧L/10では、このような非接合部11が延長する
状態の破壊が生じ難くなる。
【0033】第2発明メタル担体においても、図8に示
すように、メタルハニカム体2の外周と外筒3の内周の
境界に、所定長さの非接合部12および接合部13が形
成されていることが好ましい。接合部13の位置および
長さ、第1発明メタル担体の場合と同様である。すなわ
ち図8において、L1 ≧L/3、L2 ≦2/Lである。
3 は0であってもよい。そして、その作用は上記第1
発明メタル担体と同様である。
【0034】第1発明法は、上記第1発明メタル担体を
製造するための方法であって、図2のように帯状の平箔
5と帯状の波箔6を重ねて巻回するとき、所定の部位に
拡散防止剤を介在させる。そして、巻取後に得られたメ
タルハニカム体2を外筒3内に組み込んだ後に拡散接合
処理を行う。すると、平箔5と波箔6の接触部のうち、
拡散防止剤を介在させた部位は接合されず、図3に示す
ような非接合部11が形成され、その他の部位は拡散接
合される。
【0035】拡散防止剤を介在させる位置は、メタルハ
ニカム体2の中心軸から、図2においては巻取軸8の中
心軸から、図3に示す巻取後のメタルハニカム体2の半
径Rの1/2以上離れた外周より内側の位置とし、少な
くとも1箇所、少なくとも1周分の長さにわたって介在
させる。そして拡散防止剤は、帯状の平箔5および波箔
6の幅方向一端から全幅の9/20以上9/10以下ま
での範囲に介在させる。該一端は、触媒コンバータとし
て使用するときガス出側となる端部である。
【0036】すなわちメタル担体としたとき、図3のよ
うに、メタルハニカム体2内に少なくとも1箇所、図3
の例では2箇所に、非接合部11が形成されるように拡
散防止剤を介在させる。図3の2箇所の非接合部11に
おいて、R/2≦R1 <R、R/2≦R2 <R、9L/
20≦H1 ≦9L/10、9L/20≦H2 ≦9L/1
0である。
【0037】第1発明法において、拡散防止剤を介在さ
せる位置を上記のように限定した理由は、上記本発明メ
タル担体において説明したとおりである。なお図3にお
いて、ガスは図の上方から、白矢印の方向にメタルハニ
カム体2に入り下方に排出される。
【0038】拡散防止剤としては、拡散接合のための加
熱温度において熱的に安定な材料、例えばTiO2 、A
2 3 等の金属酸化物や、SiC、BN等のセラミッ
クスなどを採用することができる。これらを平箔5と波
箔6の間に介在させるには、粉末にして、例えば水に混
合したものを平箔5または波箔に塗布する、シート状に
したものを貼付する、あるいは挟み込む、等の手段を採
用することができる。図9に、上記粉末を水に混合した
拡散防止剤14を、塗布装置15によってロール転写方
式で波箔6に塗布する例を示す。拡散防止剤14は波箔
6の波頂部に塗布されて巻回され、平箔5との接触部9
に介在される。拡散防止剤14を所定部位にのみ塗布す
るには、塗布装置15の転写用ロールまたは波箔6を移
動させて行うことができる。
【0039】第2発明法は、上記第2発明メタル担体を
製造するための方法であって、図2のように帯状の平箔
5と波箔6を重ねて巻回するとき、第1発明法とは異な
る幅方向位置に拡散防止剤を介在させて、図7に示すよ
うな非接合部11を形成する。すなわち、帯状の平箔5
および波箔6の一端から全幅の1/10未満離れた位置
を起点とし、全幅の9/20以上9/10以下離れた位
置を終点とする範囲に拡散防止剤を介在させる。その他
は第1発明法と同様である。そして図7において、D<
L/10で、かつ9L/20≦H1 ≦9L/10、9L
/20≦H2 ≦9L/10とする。
【0040】第2発明法において、拡散防止剤を介在さ
せる位置を上記のように限定した理由は、上記第2発明
メタル担体において説明したとおりである。また拡散防
止剤の材料および介在させる手段は、上記第1発明法と
同様である。
【0041】つぎに第1発明法において、上記のように
して、メタルハニカム体2に図3のような非接合部11
を形成するとともに、図5のように、メタルハニカム体
2と外筒3の境界に接合部13および非接合部12を形
成することが好ましい。また第2発明法において、上記
のようにして、メタルハニカム体2に図7のような非接
合部11を形成するとともに、図8のように、メタルハ
ニカム体2と外筒3の境界に接合部13および非接合部
12を形成することが好ましい。
【0042】このような接合部13および非接合部12
を形成するための手段は、メタルハニカム体2を外筒3
内に組み込む前に、接合部13となるメタルハニカム体
2の外周面の部位と、接合部13となる外筒3の内周面
の部位の、いずれか一方または双方にロウ材を付着さ
せ、かつ非接合部12となるメタルハニカム体2の外周
面の部位と、非接合部12となる外筒3の内周面の部位
の、いずれか一方または双方に接合防止剤を付着させ
る。
【0043】このようにロウ材および拡散防止剤を付着
させた後に、組み込んで拡散接合処理を行うことで、メ
タルハニカム体2に非接合部11が形成されるととも
に、メタルハニカム体2と外筒3の境界においては、ロ
ウ材を付着させた部位が接合されて接合部13が形成さ
れ、拡散防止剤を付着させた部位は接合されず非接合部
12が形成される。
【0044】接合部13および非接合部12の位置と範
囲は、上記本発明メタル担体の説明において述べたとお
りである。したがって図5および図8に示すように、ロ
ウ材を付着させる部位は、メタルハニカム体2の外周面
の場合は、触媒コンバータとして使用するときガス入側
となる一端から、メタルハニカム体2の全長Lの1/3
以上離れた位置を起点として、ガス出側となる他端に向
って、全長Lの1/2以下の長さにわたる範囲である。
【0045】また外筒3の内周面の場合は、触媒コンバ
ータとして使用するとき、メタルハニカム体2のガス入
側となる一端に接する位置から、メタルハニカム体2の
全長Lの1/3以上離れた位置を起点として、ガス出側
となる他端に向って、全長Lの1/2以下の長さにわた
る範囲である。
【0046】そして、拡散防止剤を付着させる部位は、
メタルハニカム体2の外周面の場合は、上記ロウ材を付
着させる部位以外の範囲であり、外筒3の内周面の場合
は、上記ロウ材を付着させる部位以外の範囲のうち、少
なくともメタルハニカム体2と接する範囲である。
【0047】なお第1発明法および第2発明法におい
て、メタルハニカム体2と外筒3の境界に接合部13お
よび非接合部12を形成するに際し、ロウ材および拡散
防止剤は、メタルハニカム体2の外周面または外筒3の
内周面のいずれか一方に付着させればよいが、双方に付
着させてもよい。ロウ材および拡散防止剤を付着させる
部位を上記のように限定した理由は、上記本発明メタル
担体において説明したとおりである。
【0048】ロウ材は、通常のロウ付けで使用されてい
るものを採用することができる。これをメタルハニカム
体2の外周面または外筒3の内周面に付着させるには、
粉末状のロウ材をバインダーに混合させて塗布する、所
定部位にバインダーを塗布したのち粉末状のロウ材をふ
りかけ、所定以外の部位のロウ材をふり落とす、シート
状のロウ材を貼付するなどの手段を採用することができ
る。
【0049】また拡散防止剤は、上記の平箔5と波箔6
の間に介在させるものと同様のものを採用することがで
き、付着させる手段としては塗布または貼付を採用する
ことができる。図10に、メタルハニカム体2の外周面
にシート状のロウ材16を貼付し、外周面のその他位置
には拡散防止剤14を塗布した例を示す。
【0050】第1発明法および第2発明法において、メ
タルハニカム体2を外筒3内に組み込んだ後、外筒3と
メタルハニカム体2を密着させるためには縮径加工を行
うことができる。また拡散接合処理は、真空炉等の非酸
化性雰囲気にて高温加熱することにより行う。真空加熱
の場合、例えば10-4Torrの真空度、1100℃〜12
50℃の温度で行うことができる。
【0051】
【実施例】下記材料を使用して外径100mm、長さ10
0mmのメタル担体を製造し、耐久試験を行った。 平箔:20Cr−5Alフェライト系ステンレス鋼箔、
厚さ50μm、幅100mm 波箔:同上平箔を波付け加工したもの、波高さ1.25
mm、ピッチ2.54mm 外筒:18Cr−8Ni耐熱ステンレス鋼管、肉厚1.
5mm、長さ100mm、外径102mm
【0052】(1)メタル担体1(従来例) 平箔に10kgf のバックテンションを加えながら波箔と
ともに巻回し、外径100mm(図3においてR=50m
m)のメタルハニカム体を作製した。巻回時拡散防止剤
は介在させなかった。外筒の内周全面にロウ材を塗布し
た後、このメタルハニカム体を組み込み、その後、12
50℃、10-4Torrの高温高真空下で90分加熱する拡
散接合処理を行って製造した。
【0053】(2)メタル担体2(従来例) 平箔に10kgf のバックテンションを加えながら波箔と
ともに巻回し、外径100mm(図3においてR=50m
m)のメタルハニカム体を作製した。巻回時、図9のよ
うに波箔6の所定範囲に拡散防止剤14を塗布し、図3
においてR1 =40mm、H1 =70mmの非接合部11が
形成されるようにした。非接合部11は1箇所で、平箔
および波箔の1周分である。拡散防止剤14にはAl2
3 粉末を使用した。外筒の内周全面にロウ材を塗布し
た後、このメタルハニカム体を組み込み、その後、12
50℃、10-4Torrの高温高真空下で90分加熱する拡
散接合処理を行って製造した。
【0054】(3)メタル担体3(従来例) 平箔に10kgf のバックテンションを加えながら波箔と
ともに巻回し、外径100mm(図3においてR=50m
m)のメタルハニカム体を作製した。巻回時、拡散防止
剤は介在させなかった。外筒の内周に、図5においてL
1 =60mm、L2=40mm、L3 =0mmとなるようにL
2 の位置にロウ材を塗布し、L1 の位置に拡散防止剤と
してAl2 3 を塗布し後、このメタルハニカム体を組
み込み、その後、1250℃、10-4Torrの高温高真空
下で90分加熱する拡散接合処理を行って製造した。
【0055】(4)メタル担体4(従来例) 平箔に10kgf のバックテンションを加えながら波箔と
ともに巻回し、外径100mm(図3においてR=50m
m)のメタルハニカム体を作製した。巻回時、図9のよ
うに波箔6の所定範囲に拡散防止剤14を塗布し、図5
においてR1 =40mm、H1 =70mmの非接合部11が
形成されるようにした。非接合部11は1箇所で、平箔
および波箔の1周分である。拡散防止剤14にはAl2
3 粉末を使用した。
【0056】外筒の内周に、図5においてL1 =20m
m、L2 =40mm、L3 =40mmとなるようにL2 の位
置にロウ材を塗布し、L1 およびL3 の位置に拡散防止
剤としてAl2 3 を塗布し後、このメタルハニカム体
を組み込み、その後、1250℃、10-4Torrの高温高
真空下で90分加熱する拡散接合処理を行って製造し
た。
【0057】(5)メタル担体5(従来例) 平箔に10kgf のバックテンションを加えながら波箔と
ともに巻回し、外径100mm(図3においてR=50m
m)のメタルハニカム体を作製した。巻回時、図9のよ
うに波箔6の所定範囲に拡散防止剤14を塗布し、図5
においてR1 =40mm、H1 =50mmの非接合部11が
形成されるようにした。非接合部11は1箇所で、平箔
および波箔の1周分である。拡散防止剤14にはAl2
3 粉末を使用した。
【0058】外筒の内周に、図5においてL1 =60m
m、L2 =40mm、L3 =0mmとなるようにL2 の位置
にロウ材を塗布し、L1 の位置に拡散防止剤としてAl
2 3を塗布し後、このメタルハニカム体を組み込み、
その後、1250℃、10-4Torrの高温高真空下で90
分加熱する拡散接合処理を行って製造した。
【0059】(6)メタル担体6(従来例) 平箔に10kgf のバックテンションを加えながら波箔と
ともに巻回し、外径100mm(図3においてR=50m
m)のメタルハニカム体を作製した。巻回時、図9のよ
うに波箔6の所定範囲に拡散防止剤14を塗布し、図5
においてR1 =20mm、H1 =70mmの非接合部11が
形成されるようにした。非接合部11は1箇所で、平箔
および波箔の1周分である。拡散防止剤14にはAl2
3 粉末を使用した。
【0060】外筒の内周に、図5においてL1 =60m
m、L2 =40mm、L3 =0mmとなるようにL2 の位置
にロウ材を塗布し、L1 の位置に拡散防止剤としてAl
2 3を塗布し後、このメタルハニカム体を組み込み、
その後、1250℃、10-4Torrの高温高真空下で90
分加熱する拡散接合処理を行って製造した。
【0061】(7)メタル担体7(本発明例) 平箔に10kgf のバックテンションを加えながら波箔と
ともに巻回し、外径100mm(図3においてR=50m
m)のメタルハニカム体を作製した。巻回時、図9のよ
うに波箔6の所定範囲に拡散防止剤14を塗布し、図5
においてR1 =40mm、H1 =70mmの非接合部11が
形成されるようにした。非接合部11は1箇所で、平箔
および波箔の1周分である。拡散防止剤14にはAl2
3 粉末を使用した。
【0062】外筒の内周に、図5においてL1 =60m
m、L2 =40mm、L3 =0mmとなるようにL2 の位置
にロウ材を塗布し、L1 の位置に拡散防止剤としてAl
2 3を塗布し後、このメタルハニカム体を組み込み、
その後、1250℃、10-4Torrの高温高真空下で90
分加熱する拡散接合処理を行って製造した。
【0063】(8)メタル担体8(従来例) 平箔に10kgf のバックテンションを加えながら波箔と
ともに巻回し、外径100mm(図11においてR=50
mm)のメタルハニカム体を作製した。巻回時、図9にお
いて、波箔6に拡散防止剤14に替えバインダーを塗布
した。塗布位置は、図11においてr≦40mmの領域で
はh=50mmとなるようにガス入側となる一端から幅5
0mmまでの範囲とし、40mm≦r≦50mmの領域では全
幅範囲とした。しかる後に、粉末状のロウ材を注ぎ、バ
インダー付着部にロウ材を付着させた。
【0064】外筒の内周に、図11においてL1 =60
mm、L2 =40mmとなるようにL2の位置にロウ材を塗
布し、L1 の位置に拡散防止剤としてAl2 3 を塗布
し後、このメタルハニカム体を組み込み、その後、12
50℃、10-4Torrの高温高真空下で90分加熱する拡
散接合処理を行って製造した。得られたメタル担体のメ
タルハニカム体2には、図11のように、中央部のガス
出側に非接合域17が形成され、その他の領域には接合
域18が形成されている。
【0065】上記従来例および本発明例のメタル担体1
〜8に触媒を担持させ、ガソリンエンジンの排気系に搭
載して、加熱950℃10分、冷却150℃10分を1
サイクルとする過酷な冷熱耐久試験を実施したところ、
本発明例のメタル担体7は900サイクル付与しても、
メタルハニカム体の入側および出側ともにカケ等の損傷
が発生せず、かつメタルハニカム体と外筒の境界面にず
れが発生せず合格であった。しかし、その他の従来例の
ものは、メタルハニカム体の破損やずれ等の損傷が生じ
不合格であった。とくにメタル担体8は、メタルハニカ
ム体中央部出側が非接合であるため、この部分に局部的
なハニカム欠陥(カケ)が発生した。
【0066】
【発明の効果】本発明のメタル担体には、メタルハニカ
ム体2を構成する平箔5と波箔6の接触部の適正位置に
非接合部11が形成されているので、エンジンの排ガス
系に搭載して使用したとき、排ガスによる急熱および急
冷の熱サイクルに対し、例えば950℃以上の高温と1
50℃の間を繰り返す過酷な条件にも耐える優れた耐久
性を発揮する。さらにメタルハニカム体2と外筒3の間
の適正位置に接合部と非接合部を形成した場合には、耐
久性がより向上し、カケ等のメタルハニカム欠損も発生
しない。またその製造法は、過大なコスト上昇を招くこ
となく工業的に安定して実施できるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の対象とするメタル担体の外観を示す斜
視図である。
【図2】本発明の対象とするメタルハニカム体の製造例
を示す斜視図である。
【図3】本発明メタル担体の例を示す断面図である。
【図4】本発明メタル担体の使用時における変形の例を
示す断面図である。
【図5】本発明メタル担体の別の例を示す断面図であ
る。
【図6】本発明メタル担体の別の例の使用時における変
形の例を示す断面図である。
【図7】本発明メタル担体の別の例を示す断面図であ
る。
【図8】本発明メタル担体の別の例を示す断面図であ
る。
【図9】本発明メタル担体の製造法の例を示す斜視図で
ある。
【図10】本発明メタル担体の製造法の別の例を示す斜
視図である。
【図11】従来のメタル担体の例を示す断面図である。
【符号の説明】
1…メタル担体 2…メタルハニカム体 3…外筒 4…通気孔 5…平箔 6…波箔 7…稜線 8…巻取軸 9…接触部 10…中心軸 11,12…非接合部 13…接合部 14…拡散防止剤 15…塗布装置 16…ロウ材 17…非接合域 18…接合域
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 糟谷 雅幸 愛知県東海市東海町5−3 新日本製鐵株 式会社名古屋製鐵所内

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 耐熱性ステンレス鋼からなる帯状の平箔
    と、該平箔を波付け加工した帯状の波箔とを重ねて渦巻
    状に巻回されたメタルハニカム体が、金属製外筒内に組
    み込まれてなるメタル担体において、前記メタルハニカ
    ム体の中心軸から半径の1/2以上離れた外周より内側
    の位置に、少なくとも1箇所、ガス出側となる一端を起
    点とし、該一端から該メタルハニカム体の全長の9/2
    0以上9/10以下の長さだけ離れた位置を終点とし
    て、全周にわたって少なくとも1周分、平箔と波箔の接
    触部が接合されていない非接合部が形成され、前記メタ
    ルハニカム体のその他の部位は前記接触部が拡散接合に
    より接合されていることを特徴とする触媒コンバータ用
    メタル担体。
  2. 【請求項2】 耐熱性ステンレス鋼からなる帯状の平箔
    と、該平箔を波付け加工した帯状の波箔とを重ねて渦巻
    状に巻回されたメタルハニカム体が、金属製外筒内に組
    み込まれてなるメタル担体において、前記メタルハニカ
    ム体の中心軸から半径の1/2以上離れた外周より内側
    の位置に、少なくとも1箇所、ガス出側となる一端から
    該メタルハニカム体の全長の1/10未満の長さだけ離
    れた位置を起点とし、ガス出側となる一端から該メタル
    ハニカム体の全長の9/20以上9/10以下の長さだ
    け離れた位置を終点として、全周にわたって少なくとも
    1周分、平箔と波箔の接触部が接合されていない非接合
    部が形成され、前記メタルハニカム体のその他の部位は
    前記接触部が拡散接合により接合されていることを特徴
    とする触媒コンバータ用メタル担体。
  3. 【請求項3】 前記メタルハニカム体と前記外筒の境界
    には、ガス入側となる一端から前記メタルハニカム体の
    全長の1/3以上離れた位置を起点として、ガス出側と
    なる他端に向って前記メタルハニカム体の全長の1/2
    以下の長さの接合部が形成され、前記境界のその他の部
    位は非接合部であることを特徴とする請求項1または2
    記載の触媒コンバータ用メタル担体。
  4. 【請求項4】 請求項1記載のメタル担体のメタルハニ
    カム体を製造する際、該メタルハニカム体の中心軸から
    半径の1/2以上離れた外周より内側の位置となる平箔
    と波箔の間に、少なくとも1箇所、少なくとも1周分の
    長さにわたって、帯状材の幅の、ガス出側となる一端を
    起点とし、該一端から全幅の9/20以上9/10以下
    の長さだけ離れた位置を終点する範囲に拡散防止剤を介
    在させて巻回し、得られたメタルハニカム体を前記外筒
    内に組み込んだ後に拡散接合処理を行うことを特徴とす
    る触媒コンバータ用メタル担体の製造方法。
  5. 【請求項5】 請求項2記載のメタル担体のメタルハニ
    カム体を製造する際、該メタルハニカム体の中心軸から
    半径の1/2以上離れた外周より内側の位置となる平箔
    と波箔の間に、少なくとも1箇所、少なくとも1周分の
    長さにわたって、帯状材の幅の、ガス出側となる一端か
    ら全幅の1/10未満離れた位置を起点とし、ガス出側
    となる一端から全幅の9/20以上9/10以下離れた
    位置を終点とする範囲に拡散防止剤を介在させて巻回
    し、得られたメタルハニカム体を前記外筒内に組み込ん
    だ後に拡散接合処理を行うことを特徴とする触媒コンバ
    ータ用メタル担体の製造方法。
  6. 【請求項6】 請求項4または5記載の製造方法におい
    て、メタルハニカム体を外筒内に組み込む前に、請求項
    3記載のメタル担体にて形成される境界の接合部となる
    メタルハニカム体外周面の部位と、該接合部となる外筒
    内周面の部位の、一方または双方にロウ材を付着させ、
    かつ前記境界の非接合部となるメタルハニカム体外周面
    の部位と、該非接合部となる外筒内周面の部位の、一方
    または双方に拡散防止材を付着させることを特徴とする
    触媒コンバータ用メタル担体の製造方法。
JP9120931A 1997-05-09 1997-05-12 触媒コンバータ用メタル担体およびその製法 Pending JPH10309473A (ja)

Priority Applications (9)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP9120931A JPH10309473A (ja) 1997-05-12 1997-05-12 触媒コンバータ用メタル担体およびその製法
TW086111758A TW365548B (en) 1997-05-09 1997-08-15 Metallic honeycomb body for supporting catalyst for purifying exhaust gas and process for producing the same
PCT/JP1997/002842 WO1998051410A1 (fr) 1997-05-09 1997-08-15 Element en nid d'abeilles metallique catalytique pour la purification des gaz d'echappement, et sa fabrication
EP02016258A EP1293649B1 (en) 1997-05-09 1997-08-15 Foil made of a ferrite type heat resistant high alloy steel
DE69729597T DE69729597T2 (de) 1997-05-09 1997-08-15 Hitzebeständige Folie aus hochlegiertem, ferritischem Stahl
US09/423,489 US6689328B1 (en) 1997-05-09 1997-08-15 Metal honeycomb body for exhaust gas purification catalyst and method for producing the same
KR1019997010328A KR100357741B1 (ko) 1997-05-09 1997-08-15 배기가스 정화 촉매용 메탈 허니콤체 및 그 제조방법과 금속박
EP97935795A EP0985450B1 (en) 1997-05-09 1997-08-15 Exhaust gas cleaning catalyst metal honey comb element and its manufacture
DE69721326T DE69721326T2 (de) 1997-05-09 1997-08-15 Katalytischer metallwabenkörper zur abgasreinigung und dessen herstellung

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP9120931A JPH10309473A (ja) 1997-05-12 1997-05-12 触媒コンバータ用メタル担体およびその製法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH10309473A true JPH10309473A (ja) 1998-11-24

Family

ID=14798525

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP9120931A Pending JPH10309473A (ja) 1997-05-09 1997-05-12 触媒コンバータ用メタル担体およびその製法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH10309473A (ja)

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR100357741B1 (ko) 배기가스 정화 촉매용 메탈 허니콤체 및 그 제조방법과 금속박
KR100495790B1 (ko) 배기가스 촉매 장치용 단열부를 갖춘 하니컴 몸체
WO1999047259A1 (fr) Support metallique d'assemblage par diffusion et procede de fabrication correspondant
JPH10309473A (ja) 触媒コンバータ用メタル担体およびその製法
JPH07100390A (ja) 排ガス浄化触媒用メタル担体
JP3259081B2 (ja) 耐熱疲労性に優れたメタル担体
JP2656617B2 (ja) 自動車排ガス浄化触媒用メタル担体
JPH10337481A (ja) 触媒コンバータ用メタル担体およびその製造方法
JP3482249B2 (ja) メタル担体の製造方法および拡散接合性の良好な耐熱合金製金属箔
JP2000051711A (ja) 排気ガス浄化用触媒担体及びその製造方法
JP2558005B2 (ja) 良好な耐久性を有する自動車排ガス触媒用金属担体
JPH02233123A (ja) 排気ガス浄化装置
JPH05146685A (ja) 排気ガス浄化用触媒及びその製造方法
JP3199936B2 (ja) メタル担体
JP3281250B2 (ja) 拡散接合によるハニカム体用金属箔及びメタル担体用ハニカム体の製造方法
JPH10249516A (ja) 触媒装置用メタル担体の製造方法
JP2915429B2 (ja) 排気ガス浄化装置
JP2504781B2 (ja) メタルハニカム触媒コンバ―タ
WO2003095091A1 (fr) Support metallique pour la reduction des emissions de gaz polluants
WO1990003842A1 (en) Metal carrier having thermal fatigue resistance for automobile exhaust gas cleaning catalysts
JP2000102830A (ja) 排ガス浄化触媒用メタルハニカム体及びその製造方法
JP3037365B2 (ja) 排気ガス浄化装置
JP3288558B2 (ja) 暖気性能と保温性能に優れた排ガス浄化触媒用メタル担体
JP3347485B2 (ja) 耐久性のある拡散接合メタル担体
JPH04150948A (ja) 間欠接合ハニカム部を有する排ガス浄化用触媒を担持する金属担体およびその製造方法

Legal Events

Date Code Title Description
A711 Notification of change in applicant

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A712

Effective date: 20061208

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20070717

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20070910

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20071127

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20080501