JPH10309065A - 回転電機の回転子の製造方法 - Google Patents

回転電機の回転子の製造方法

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JPH10309065A
JPH10309065A JP34738497A JP34738497A JPH10309065A JP H10309065 A JPH10309065 A JP H10309065A JP 34738497 A JP34738497 A JP 34738497A JP 34738497 A JP34738497 A JP 34738497A JP H10309065 A JPH10309065 A JP H10309065A
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JP
Japan
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coil
armature core
rotor
slot
lower coil
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Application number
JP34738497A
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English (en)
Inventor
Jiro Ebihara
次郎 海老原
Masayuki Takiguchi
昌之 瀧口
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Denso Corp
Original Assignee
Denso Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 電機子コイルの接合箇所を少なくできるとと
もに、その電機子コイルの電機子鉄心3への組付が容易
な回転子1の製造方法を提供すること。 【解決手段】 電機子コイルを形成するコイル分割体4
は、スロット3aに挿入される下層コイル辺4a、この
下層コイル辺4aが挿入されるスロット3aと別のスロ
ット3aに挿入される上層コイル辺4b、下層コイル辺
4aと上層コイル辺4bの各一端を接続する下層コイル
端部4cと上層コイル端部4d、下層コイル辺4aの他
端と他のコイル分割体4の上層コイル辺4bの他端とを
接続する下層コイル端部4eと上層コイル端部4fから
成り、この上層コイル端部4fから下層コイル端部4
e、下層コイル辺4a、下層コイル端部4c、上層コイ
ル端部4d、及び上層コイル辺4bまでが連続して一体
に形成されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、回転電機の回転子
の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来技術として、例えば特願平7−32
6983号に記載された「回転電機の回転子の製造方
法」がある。この先願に記載された回転子は、図19に
示す様に、それぞれ直線状のコイル辺110、210の
両端側に一対のコイル端部120、220を有する略コ
の字形の下層コイル100と上層コイル200とを備
え、各コイル100、200のコイル辺110、210
を電機子鉄心300の径方向外周側からスロット310
に挿入した後、図20に示す様に、互いのコイル辺11
0、210が異なるスロット310に挿入された所定の
下層コイル100と上層コイル200のコイル端部12
0、220同士を接合して電機子コイルが形成されてい
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが、先願の製造
方法では、それぞれスロット数と同数の下層コイル10
0と上層コイル200とを電機子鉄心300に組付けた
後、各下層コイル100と上層コイル200とのコイル
端部120、220同士を接合しているため、接合箇所
が非常に多く、その結果、接合工程に手間がかかる。こ
のため、接合箇所を少なくするために、上層コイル20
0のコイル端部220と下層コイル100のコイル端部
120とを予め接続しておくことが考えられる。しかし
ながら、それぞれのコイル辺110、210をスロット
310内に挿入する前に上層コイル200のコイル端部
220と下層コイル100のコイル端部120とを予め
接続し、且つスロット310内に挿入後の形状としたコ
イル完成体としておくと、コイル完成体としたが故にス
ロット310内に挿入できなくなる。つまり、コイル完
成体の下層コイル辺110はスロット310内に挿入で
きるが、このスロット310から所定間隔離れた別のス
ロット310に前記コイル完成体の上層コイル辺210
を挿入することは極めて困難である。仮に挿入できたと
しても、コイル完成体が損傷する恐れがある。本発明
は、上記事情に基づいて成されたもので、その目的は、
電機子コイルの接合箇所をできるだけ少なくできるとと
もに、その電機子コイルの電機子鉄心への組付けが容易
な回転電機の回転子の製造方法を提供することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】請求項1の手段によれ
ば、電機子鉄心に組付けられるコイル分割体は、下層コ
イル辺と上層コイル辺と連結辺とが一体成形され、且つ
下層コイル辺または上層コイル辺が接続辺と一体成形さ
れている。この場合、下層コイル辺と上層コイル辺の各
一端を連結辺に接続する必要がないため、その分、従来
技術に記載した先願の製造方法と比較して接合箇所を少
なくできる。また、コイル分割体は、下層コイル辺をス
ロットに挿入した後、連結辺を電機子鉄心側へ折り曲げ
てから、下層コイル辺を挿入したスロットより電機子鉄
心の周方向に所定の間隔をあけて設けられたスロットに
上層コイル辺を挿入して組付けられる。この様に、下層
コイル辺をスロットに挿入してから連結辺を折り曲げて
上層コイル辺を所定のスロットに挿入できるため、予め
スロット挿入後の形状に成形されたコイル完成体を電機
子鉄心へ組付ける場合と比較して、電機子鉄心への組付
けも容易であり、且つ上層コイル辺をスロットに挿入す
る際にコイル分割体が損傷する可能性も低減する。
【0005】請求項2の手段によれば、連結辺は、互い
の内周端が接続された下層コイル端部と上層コイル端部
とから成り、下層コイル端部の外周端が下層コイル辺の
一端に接続されて、上層コイル端部の外周端が上層コイ
ル辺の一端に接続される。また、接続辺は、互いの内周
端が接続された下層コイル端部と上層コイル端部とから
成り、下層コイル端部の外周端が下層コイル辺の他端に
接続されて、上層コイル端部の外周端が他のコイル分割
体の端部に接続される。これにより、各コイル分割体同
士の接合を上層コイル端部(接続辺)の外周端で行うこ
とができるため、先願と比較して隣接する接合部同士の
間隔を大きく取ることができ、且つ接合部のコイル断面
積も大きく取ることができる。その結果、接合時のリー
クを起こし難くできるとともに、耐遠心強度に優れた回
転子を提供できる。
【0006】請求項3の手段によれば、コイル分割体
は、連結辺と接続辺との何方かの上層コイル端部が整流
子面として形成されている。これにより、新たに整流子
を設ける必要がないため、その分、コストダウンを図る
ことができる。
【0007】請求項4の手段によれば、所定数の前記コ
イル分割体は、それぞれの各下層コイル辺を各スロット
に挿入した後、それぞれ連結辺を一括して電機子鉄心側
へ折り曲げてから、下層コイル辺を挿入したスロットよ
り電機子鉄心の周方向に所定の間隔をあけて設けられた
スロットにそれぞれの上層コイル辺を一括挿入して組付
けられる。この様に、連結辺を一括して折り曲げて、且
つ上層コイル辺を一括してスロットへ挿入することによ
り、コイル整形の工程を大幅に低減できる。また、各コ
イル分割体を一括して整形することにより、各コイル分
割体を別々に組付ける場合より各コイル分割体の上層コ
イル辺同士の相対位置を容易に出すことができる。
【0008】請求項5の手段によれば、コイル分割体
は、下層コイル辺の両端に接続されている一対の下層コ
イル端部を下層コイル辺に対して略直角に折り曲げて所
定の形状に整形してから電機子鉄心へ組付けられる。こ
れにより、コイル分割体の軸方向での位置決めを容易に
できるため、精度良く上層コイル辺を整形することがで
きる。
【0009】請求項6の手段によれば、コイル分割体
は、下層コイル辺の両端に接続されている一対の下層コ
イル端部を下層コイル辺に対して略直角に折り曲げて所
定の形状に整形した後、所要の絶縁処理が施されて電機
子鉄心へ組付けられる。これにより、絶縁に必要な部位
を予め整形した後に絶縁処理することができるため、絶
縁被膜の破損を防止できる。
【0010】請求項7の手段によれば、コイル分割体
は、折り曲げ部に断面積減少部を有している。これによ
り、コイル整形に要する荷重を小さくできるため、設備
費を低減することができる。また、折り曲げ部に断面積
減少部を設けることによって折り曲げ方向を規定するこ
とができるため、より簡便にコイル整形することができ
る。
【0011】
【発明の実施の形態】次に、本発明の回転電機の回転子
を図面に基づいて説明する。図1は回転子1の半断面図
である。本実施例の回転子1は、例えば自動車用スター
タに用いられるアーマチャであり、図1に示す様に、シ
ャフト2、電機子鉄心3、及び電機子コイル(後述す
る)より構成される。電機子鉄心3は、プレスマシンで
円板状に打ち抜き加工された薄い鋼板を複数枚積層して
シャフト2の外周に嵌め合わされ、シャフト2と一体に
回転する。電機子鉄心3の外周には、所定数のスロット
3aが軸方向(図1の左右方向)に延びて設けられてい
る。なお、各スロット3aは、電機子鉄心3の周方向に
て等間隔に配置されている。電機子コイルは、スロット
3aと同数のコイル分割体4(図2参照)から成り、各
コイル分割体4の端部を電気的に接続して形成される。
【0012】コイル分割体4は、スロット3aの内周側
に挿入される下層コイル辺4aと、この下層コイル辺4
aが挿入されるスロット3aより電機子鉄心3の周方向
に所定の間隔をあけて設けられたスロット3aの外周側
に挿入される上層コイル辺4bと、下層コイル辺4aと
上層コイル辺4bの各一端を電気的に接続する連結辺
(下述する)と、下層コイル辺4aの他端と他のコイル
分割体4の上層コイル辺4bの他端とを電気的に接続す
る接続辺(下述する)とから成り、これらが一体に形成
されている。なお、下層コイル辺4aが挿入されるスロ
ット3aの外周側には、他のコイル分割体4の上層コイ
ル辺4bが挿入され、上層コイル辺4bが挿入されるス
ロット3aの内周側には、他のコイル分割体4の下層コ
イル辺4aが挿入される。
【0013】連結辺は、図5に示す様に、それぞれ電機
子鉄心3の軸方向一端面に沿って延設されて互いの内周
端が接続された下層コイル端部4cと上層コイル端部4
dとから成り、下層コイル端部4cの外周端が下層コイ
ル辺4aの一端に接続されて、上層コイル端部4dの外
周端が上層コイル辺4bの一端に接続されている。接続
辺は、それぞれ電機子鉄心3の軸方向他端面に沿って延
設されて互いの内周端が接続された下層コイル端部4e
と上層コイル端部4fとから成り、下層コイル端部4e
の外周端が下層コイル辺4aの他端に接続されて、上層
コイル端部4fの外周端が他の上層コイル辺4bの他端
に接続されている。
【0014】なお、電機子鉄心3へ組付ける前のコイル
分割体4は、図2に示す様に、両下層コイル端部4c、
4eが下層コイル辺4aに対して略直角に折れ曲がった
形状に整形されている。但し、一方の下層コイル端部4
cと他方の下層コイル端部4eは、下層コイル辺4aを
中心として互いに周方向の反対側へ所定角度だけ捻って
設けられている。また、他方の上層コイル端部4fは、
外周面をブラシ(図示しない)が摺接する整流子面とし
て設けられている。
【0015】次に、コイル分割体4を電機子鉄心3へ組
付ける工程について説明する。まず、図3に示す様に、
電機子鉄心3の径方向外周に所定数のコイル分割体4を
配置して、各コイル分割体4の下層コイル辺4aをそれ
ぞれスロット3aに挿入する(図4参照)。この時、他
方の下層コイル端部4eに繋がる他方の上層コイル端部
4fは、下層コイル辺4aをスロット3aへ挿入する前
に予め所定の形状に折り曲げておいても良いし、下層コ
イル辺4aをスロット3aに挿入してから所定の形状に
折り曲げても良い。なお、ここで言う「所定の形状」と
は、図2に示した形状から、上層コイル端部4fを下層
コイル端部4eと略平行を成す様に折り曲げて、且つ下
層コイル端部4eに対して所定角度だけ捻った状態(図
3に示す形状)を言う。
【0016】続いて、一方の下層コイル端部4cに繋が
る一方の上層コイル端部4dを下層コイル端部4cに対
して所定角度だけ捻った状態で電機子鉄心3の径方向外
側へ折り曲げた後、その上層コイル端部4dに対して上
層コイル辺4bを電機子鉄心3側へ折り曲げて所定のス
ロット3a(下層コイル辺4aが挿入されたスロット3
aより電機子鉄心3の周方向に所定の間隔をあけて設け
られたスロット3a)に挿入する。続いて、上層コイル
辺4bの端部を、他のコイル分割体4の他方の上層コイ
ル端部4fの外周端に当接させて、溶接等により両者の
当接面A(図1参照)を電気的に接合する。これによ
り、各コイル分割体4が電気的に連結されて電機子コイ
ルが形成される。
【0017】(本実施例の効果)本実施例によれば、1
つのコイル分割体4の下層コイル辺4aと上層コイル辺
4bとが連結辺(下層コイル端部4cと上層コイル端部
4d)を介して予め一体に形成されているため、当然の
如く下層コイル辺4aと上層コイル辺4bの各一端を下
層コイル端部4c及び上層コイル端部4dと接続する必
要がない。その結果、従来技術に記載した先願の製造方
法と比較して、各コイル分割体4の接合箇所を少なくで
きるため、接合コストを低く抑えることが可能である。
また、下層コイル辺4aをスロット3aに挿入した後、
一方の下層コイル端部4cに繋がる一方の上層コイル端
部4dを折り曲げて、更にその上層コイル端部4dに対
して上層コイル辺4bを電機子鉄心3側へ折り曲げて所
定のスロット3aに挿入することができるため、予めス
ロット挿入後の形状に成形されたコイル完成体を電機子
鉄心3へ組付ける場合と比較して、電機子鉄心3への組
付けも容易であり、且つ上層コイル辺4bをスロット3
aに挿入する際にコイル分割体4が損傷する可能性も低
減する。
【0018】各コイル分割体4同士は、1つのコイル分
割体4の上層コイル辺4bの端部と他のコイル分割体4
の上層コイル端部4fの外周端とを接合して連結され
る。即ち、各コイル分割体4同士の接合箇所を電機子鉄
心3の径方向外周側に設けることができるため、先願と
比較して隣接する接合部同士の間隔を大きく取ることが
でき、且つ接合部のコイル断面積も大きく取ることがで
きる。その結果、接合時のリークを起こし難くできると
ともに、耐遠心強度に優れた回転子1を提供できる。更
に、本実施例では、コイル分割体4の上層コイル端部4
fが整流子面として形成されている。これにより、新た
に整流子を設ける必要がないため、その分、回転子1の
全長を短縮できるとともに、コストダウンを図ることが
できる。
【0019】なお、コイル分割体4と電機子鉄心3との
絶縁処理は、コイル分割体4を電機子鉄心3へ組付ける
際に、図6に示す様に、スロット3aの内壁面と下層コ
イル辺4aとの間、及び下層コイル辺4aと上層コイル
辺4bとの間にそれぞれ絶縁体5、6を介在させ、且つ
図7に示す様に、電機子鉄心3の端面と下層コイル端部
4c、4eとの間、及び下層コイル端部4c、4eと上
層コイル端部4d、4fとの間にそれぞれ絶縁体7、8
を介在させても良い。あるいは、コイル分割体4に絶縁
紙や絶縁テープ等を巻き付けたり、絶縁体を塗布する等
の方法によって絶縁処理を施しても良い。
【0020】また、本実施例では、下層コイル辺4aを
スロット3aに挿入した後、一方の上層コイル端部4d
を下層コイル端部4cに対して所定角度だけ捻った状態
で電機子鉄心3の径方向外側へ折り曲げているが、図8
に示すように、電機子鉄心3に組付ける前に予め上層コ
イル端部4dを下層コイル端部4cに対して所定角度だ
け捻った状態で折り曲げておいても良い。この場合、図
9に示すように、下層コイル辺4aをスロット3aに挿
入した後の折り曲げ工程を少なくできる(つまり、上層
コイル辺4bだけを電機子鉄心3側へ折り曲げて所定の
スロット3aに挿入すれば良い)。
【0021】(第2実施例)図10はコイル分割体4の
形状(電機子鉄心3への組付け前の状態)を示す斜視図
である。本実施例のコイル分割体4は、図10に示す様
に、整流子面を形成する他方の上層コイル端部4fに上
層コイル辺4bが連結されている。従って、上層コイル
辺4bの端部は、他のコイル分割体4の一方の上層コイ
ル端部4dの外周端に当接して、両者の当接面Bが接合
される(図11参照)。従って、本実施例では、下層コ
イル端部4eと上層コイル端部4fとで連結辺が形成さ
れ、下層コイル端部4cと上層コイル端部4dとで接続
辺が形成されている。
【0022】(第3実施例)図12および図13は回転
子1の半断面図である。本実施例は、コイル分割体4を
所定の形状に折り曲げ易くするために、各折り曲げ部に
断面積減少部9を設けている。なお、断面積減少部9は
折り曲げ部のどこに設けても良い。例えば、図12は各
折り曲げ部の内側に断面積減少部9を設けた場合の一例
であり、図13は各折り曲げ部の外側に断面積減少部9
を設けた場合の一例である。この場合、コイル整形に要
する荷重(つまり折り曲げる時の荷重)を小さくできる
ため、設備費を低減することができる。また、各折り曲
げ部に断面積減少部9を設けることによりコイル分割体
4の折り曲げ方向を規定することができるため、より簡
便にコイル整形することが可能である。
【0023】(第4実施例)図14は回転子1の半断面
図である。本実施例は、図14に示すように、整流子面
として形成されている上層コイル端部4fを電機子鉄心
3の外径より長くした一例を示すものである。この場
合、電機子鉄心3の径方向断面積より大きな整流子面を
形成できるため、電流を供給するブラシの面積を大きく
取ることができ、ブラシの磨耗寿命を大幅に改善するこ
とができる。
【0024】(変形例)コイル分割体4同士の接合箇所
は、上層コイル辺4bの端部と上層コイル端部4dまた
は4fの外周端とである必要はなく、接合作業が可能で
あればコイル分割体4の何処で接合して良い。つまり、
コイル分割体4の形状は、図2及び図10に示したもの
に限定されるものではなく、連結辺(第1実施例では下
層コイル端部4cと上層コイル端部4d、第2実施例で
は下層コイル端部4eと上層コイル端部4f)、下層コ
イル辺4a、接続辺(第1実施例では下層コイル端部4
eと上層コイル端部4f、第2実施例では下層コイル端
部4cと上層コイル端部4d)、及び上層コイル辺4b
が一体に設けられていれば、コイル分割体4の何処で切
断されていても良い。接合作業の容易さから言えば、図
15及び図16に示すハッチング領域(スロット3aの
外側に突出する上層コイル辺4bと上層コイル端部4d
または4f)の何処かに接合箇所を設けることが望まし
い。
【0025】図15に示すハッチング領域に接合箇所を
設けた場合の一例を図17に示す。また、図16に示す
ハッチング領域に接合箇所を設けた場合の一例を図18
に示す。この図17及び図18では、接続辺(図17で
は上層コイル端部4f、図18では上層コイル端部4
d)の途中に接合箇所を設けたものである。従って、接
続辺は、その一部が上層コイル辺4bと一体成形されて
いても良い。
【0026】本実施例では、電機子鉄心3へのコイル分
割体4の組付け性を向上するために、下層コイル辺4a
に対して一対の下層コイル端部4c、4eを予め略直角
に折り曲げて略コの字形に整形しているが、折り曲げ部
を特定しておけば(例えば第3実施例に示した様に折り
曲げ部に断面積減少部9を設けておく)、コイル分割体
4を略棒状とすることも可能である。また、本実施例で
は、コイル分割体4を所定の形状に折り曲げた時に、下
層コイル辺4aと上層コイル辺4bとの間、及び下層コ
イル端部4c、4eと上層コイル端部4d、4fとの間
にそれぞれギャップが形成されるため(図1参照)、下
層コイル辺4aと上層コイル辺4bとの間、及び下層コ
イル端部4c、4eと上層コイル端部4d、4fとの間
の絶縁処理を省略することも可能である。スロット3a
に挿入されるコイル分割体4の下層コイル辺4a及び上
層コイル辺4bは、その断面形状がスロット3aの断面
形状に相当する角形断面あるいは丸形断面に設けられて
いる。
【図面の簡単な説明】
【図1】回転子の半断面図である(第1実施例)。
【図2】コイル分割体の形状を示す斜視図である。
【図3】コイル分割体を電機子鉄心へ組付ける工程を示
す斜視図である。
【図4】コイル分割体を電機子鉄心へ組付ける工程を示
す側面図である。
【図5】電機子鉄心に組付けられたコイル分割体の斜視
図である。
【図6】コイル分割体を電機子鉄心へ組付ける工程を示
す斜視図である。
【図7】コイル分割体を電機子鉄心へ組付ける工程を示
す側面図である。
【図8】コイル分割体の形状を示す斜視図である。
【図9】コイル分割体を電機子鉄心へ組付ける工程を示
す斜視図である。
【図10】コイル分割体の形状を示す斜視図である(第
2実施例)。
【図11】回転子の半断面図である(第2実施例)。
【図12】回転子の半断面図である(第3実施例)。
【図13】回転子の半断面図である(第3実施例)。
【図14】回転子の半断面図である(第4実施例)。
【図15】回転子の半断面図である(変形例)。
【図16】回転子の半断面図である(変形例)。
【図17】回転子の半断面図である(変形例)。
【図18】回転子の半断面図である(変形例)。
【図19】回転子の半断面図である(先願例)。
【図20】コイルの接続状態を示す斜視図である(先願
例)。
【符号の説明】
1 回転子 3 電機子鉄心 3a スロット 4 コイル分割体 4a 下層コイル辺 4b 上層コイル辺 4c 一方の下層コイル端部(第1実施例の連結辺、第
2実施例の接続辺) 4d 一方の上層コイル端部(第1実施例の連結辺、第
2実施例の接続辺) 4e 他方の下層コイル端部(第1実施例の接続辺、第
2実施例の連結辺) 4f 他方の上層コイル端部(第1実施例の接続辺、第
2実施例の連結辺) 9 断面積減少部

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】外周に所定数のスロットを有する電機子鉄
    心と、 この電機子鉄心に組付けられる所定数のコイル分割体と
    を有し、各コイル分割体を電気的に連結して電機子コイ
    ルが形成されるとともに、前記各コイル分割体の一部外
    周面をブラシが摺接する整流子面として設けられた回転
    電機の回転子であって、 前記コイル分割体は、 スロットの内周側に挿入される下層コイル辺と、 この下層コイル辺が挿入されるスロットより前記電機子
    鉄心の周方向に所定の間隔をあけて設けられたスロット
    の外周側に挿入される上層コイル辺と、 前記下層コイル辺と前記上層コイル辺の各一端を連結す
    る連結辺と、 前記下層コイル辺または前記上層コイル辺と他のコイル
    分割体とを接続する接続辺とを有し、 前記下層コイル辺と前記上層コイル辺と前記連結辺とが
    一体成形されるとともに、前記下層コイル辺または前記
    上層コイル辺が前記接続辺と一体成形され、 前記下層コイル辺を前記スロットに挿入した後、前記連
    結辺を前記電機子鉄心側へ折り曲げてから、前記下層コ
    イル辺を挿入したスロットより前記電機子鉄心の周方向
    に所定の間隔をあけて設けられたスロットに前記上層コ
    イル辺を挿入し、その後、前記接続辺の端部を他のコイ
    ル分割体の端部に接合することを特徴とする回転電機の
    回転子の製造方法。
  2. 【請求項2】前記連結辺は、それぞれ前記電機子鉄心の
    軸方向一端面に沿って延設されて互いの内周端が接続さ
    れた下層コイル端部と上層コイル端部とから成り、前記
    下層コイル端部の外周端が前記下層コイル辺の一端に接
    続されて、前記上層コイル端部の外周端が前記上層コイ
    ル辺の一端に接続され、 前記接続辺は、それぞれ前記電機子鉄心の軸方向他端面
    に沿って延設されて互いの内周端が接続された下層コイ
    ル端部と上層コイル端部とから成り、前記下層コイル端
    部の外周端が前記下層コイル辺の他端に接続されて、前
    記上層コイル端部の外周端が他のコイル分割体の端部に
    接続されることを特徴とする請求項1に記載した回転電
    機の回転子の製造方法。
  3. 【請求項3】前記コイル分割体は、前記連結辺と前記接
    続辺の何方かの前記上層コイル端部が前記整流子面とし
    て形成されていることを特徴とする請求項2に記載した
    回転電機の回転子の製造方法。
  4. 【請求項4】所定数の前記コイル分割体は、 それぞれの各下層コイル辺を各スロットに挿入した後、
    それぞれの前記連結辺を一括して前記電機子鉄心側へ折
    り曲げてから、前記下層コイル辺を挿入したスロットよ
    り前記電機子鉄心の周方向に所定の間隔をあけて設けら
    れたスロットにそれぞれの上層コイル辺を一括して挿入
    し、その後、それぞれの前記接続辺の端部を各々他のコ
    イル分割体の端部に接合することを特徴とする請求項1
    〜3に記載した何れかの回転電機の回転子の製造方法。
  5. 【請求項5】前記コイル分割体は、前記下層コイル辺の
    両端に接続されている一対の前記下層コイル端部を前記
    下層コイル辺に対して略直角に折り曲げて所定の形状に
    整形してから前記電機子鉄心へ組付けられることを特徴
    とする請求項1〜4に記載した何れかの回転電機の回転
    子の製造方法。
  6. 【請求項6】前記コイル分割体は、前記下層コイル辺の
    両端に接続されている一対の前記下層コイル端部を前記
    下層コイル辺に対して略直角に折り曲げて所定の形状に
    整形した後、所要の絶縁処理が施されて前記電機子鉄心
    へ組付けられることを特徴とする請求項1〜5に記載し
    た何れかの回転電機の回転子の製造方法。
  7. 【請求項7】前記コイル分割体は、折り曲げ部に断面積
    減少部を有していることを特徴とする請求項1〜6に記
    載した何れかの回転電機の回転子の製造方法。
JP34738497A 1997-03-06 1997-12-17 回転電機の回転子の製造方法 Pending JPH10309065A (ja)

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CNB981071562A CN1143424C (zh) 1997-03-06 1998-03-06 插入线圈条和槽型绝缘子组件的转子生产方法和装置
US09/651,196 US6510603B1 (en) 1997-03-06 2000-08-30 Rotor production method including assembling a slot insulator and coil trunk into a set prior to insertion into an armature core

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
FR2816122A1 (fr) * 2000-10-30 2002-05-03 Valeo Equip Electr Moteur Machine electrique tournante pour vehicule comprenant un induit muni d'un paquet de toles recevant dans chaque encoche un fil interne et un fil peripherique
CN114244047A (zh) * 2021-11-23 2022-03-25 广东上水能源科技有限公司 一种无刷双馈电机绕线转子绕组的制作方法

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