JPH10308758A - 通信装置 - Google Patents

通信装置

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JPH10308758A
JPH10308758A JP2090598A JP2090598A JPH10308758A JP H10308758 A JPH10308758 A JP H10308758A JP 2090598 A JP2090598 A JP 2090598A JP 2090598 A JP2090598 A JP 2090598A JP H10308758 A JPH10308758 A JP H10308758A
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JP
Japan
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communication device
network
communication
data
address
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JP2090598A
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English (en)
Inventor
Takeshi Saito
健 斉藤
Yoshiaki Takahata
由彰 高畠
Mikio Hashimoto
幹生 橋本
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Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】ネットワーク間でマルチキャストデータ転送を
行う際、NAT処理(アドレス変換処理)を行う必要の
ない通信装置を提供する。 【解決手段】放送型のネットワークに接続された通信装
置において、ネットワークレイヤのマルチキャストアド
レスのデータを受信したとき、前記ネットワークに接続
された第2の通信装置が前記マルチキャストのデータを
受信するための通信資源を確保する手段と、少なくとも
前記確保された通信資源の識別情報と前記マルチキャス
トのデータの識別情報とを前記第2の通信装置に通知す
る通知手段と、前記マルチキャストのデータを前記確保
された通信資源を用いて前記第2の

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、IEEE1394
バス等の放送型のネットワークを介して、例えばインタ
ーネットとの情報のやり取りを行う通信装置に関する。
【0002】
【従来の技術】最近インターネットをはじめとする通信
技術の急激な進歩が各方面で話題になっており、企業や
大学などを中心にLANの導入、あるいはこれのWAN
やインターネットへの接続といったことが話題になって
いる。
【0003】これらの技術革新は、家庭を取り巻くネッ
トワーク環境をも変える可能性が高い。即ち、家庭にP
CやDVD、デジタルセットトップボックス等のデジタ
ル機器が普及してくるに連れて、これらを相互にデジタ
ルネットワークにて接続しようという気運が高まるのは
必然である。現在、AVベンダを中心に、IEEE13
94バスが、その候補の筆頭として、各方面から注目を
集めている。
【0004】IEEE1394バスは、100M、20
0M、400Mbpsの高速デジタル網として利用する
ことができ、プラグアンドプレイ、同期チャネルを用い
た同期転送機能等、いくつもの注目すべき機能がある。
【0005】それとともに、いわゆる家庭へのアクセス
網の技術革新も急である。即ち、CATVやADSL
(Asymmetric Digital Subsc
raiber Line)、FTTH(fiber−t
o−the−home)等の高速ネットワーク技術、イ
ンターネット等のネットワークサービス等、その進歩は
著しい。特に、インターネット技術は、その高速化、R
SVP(Resource Reervation P
rotocol)等ネットワークレイヤレベルのシグナ
リングプロトコルを用いたQOS(Quality o
f Service)保証、マルチキャスト等、注目す
べき技術が次々と生まれている。
【0006】インターネット上で、これらの技術が実現
する近未来においては、家庭へのビデオ転送等、高速、
リアルタイムを要求される情報の転送の一部がインター
ネットを通じて行われる可能性がある。これは、インタ
ーネットに蓄積される情報量が実質的に無限であり、イ
ンターネットに対して、情報要求を行うユーザが当然期
待できるからである。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、家庭内
のデジタル機器を、アクセス網を介して接続し、インタ
ーネットを通じた情報のやり取りをしようとした場合、
以下のような問題点が考えられる。
【0008】(問題点1) 家庭内では、多様な機器が
家庭内ネットワークに接続されるために、多数のアドレ
スが必要になる。これらがインターネット端末になると
すると、多数のインターネットアドレスの取得が不可欠
となる。ところが、周知のように、インターネットアド
レスは、近年の急激な加入ホスト数の増加のため、不足
気味となっており、膨大なアドレス数が必要となる家庭
向けに、インターネットアドレスが開放されるとは考え
にくい。これを解決するための技術として、IETF
(Internet Engineering Tas
k Force)がRFC1631で公開しているNA
T(ネットワークアドレス変換)が知られている。この
方法は、家庭網内では、プライベートアドレスと呼ばれ
る、特別なIPアドレスを利用し、外部にはプライベー
トアドレスを見せないことで、上記問題を解決する。と
ころが、インターネットと家庭網の間を接続する網間接
続装置において、上記NATに対応するための変換処理
が必要になるが、この変換処理は多大な処理負荷がかか
る事が知られており、映像等の高速なデータ転送を上記
NAT技術と併用して利用しようとすると、非常に高コ
ストの接続装置を用意する必要が生ずる。
【0009】(問題点2) 一般に家電製品は、コスト
が非常に重要視される分野であり、ネットワーク機能の
コストも当然抑制が望まれる。ところが、一般にIP処
理機能は、複雑なソフトウエアで実現されているのが通
常であり、これを家電製品に全て取り込むのは、高速な
処理装置と大きなソフトウエアが必要になるのが通例で
ある。一方、大きなインターネットトラヒック量が期待
される家電製品のうち、その多くは単にインターネット
パケットに収められた映像等の受信を行うのみであり、
上記のようなIP処理機能をフルで持つことは冗長であ
る。そこで、本発明は、以上の問題点に鑑みてなされた
ものであり、これらの問題点を解決しようとするもので
ある。
【0010】
【課題を解決するための手段】
1) 上記(問題点1)を解決するための手段 (請求項1)本発明の通信装置は、放送型のネットワー
クに接続された通信装置において、ネットワークレイヤ
のマルチキャストアドレスのデータを受信したとき、前
記ネットワークに接続された第2の通信装置が前記マル
チキャストのデータを受信するための通信資源を確保す
る手段と、少なくとも前記確保された通信資源の識別情
報と前記マルチキャストのデータの識別情報とを前記第
2の通信装置に通知する通知手段と、前記マルチキャス
トのデータを前記確保された通信資源を用いて前記第2
の通信装置へ配信する配信手段と、を具備したことを特
徴とする。
【0011】本発明によれば、情報の転送要求を行った
端末がプライベートアドレスを有するプライベートネッ
トワーク上にある場合に、IPマルチキャストアドレス
であれば、プライベートネットワーク上にある端末に
も、前記IPマルチキャストアドレスを与えることは可
能であることから、インターネットとプライベートネッ
トワークとの間に入る接続装置が、いわゆるNAT処理
(ネットワークアドレス変換処理)を行わずとも、デー
タ転送を行うことが可能となり、接続装置の処理負荷の
大幅な低減に寄与することが可能となる。
【0012】また、先に説明したIPマルチキャストに
関する利点を持ち続けた上で、受信端末から要求された
送信情報内容の変更を柔軟に行うことが可能となり、全
体として低コストかつ柔軟なシステムとすることが可能
となる。これは、端末装置一つ一つ、あるいはアプリケ
ーション一つ一つに対して、個別に別々のIPマルチキ
ャストアドレスを与えることが可能となり、接続装置で
のNAT処理が不要となることに起因する高スループッ
ト、即ち各受信端末への高速情報転送が可能となること
を意味する。よって、送信情報内容、例えばTVチャン
ネルの動的変更を伴う各受信端末への映像転送を、IP
マルチキャストのメカニズムを用いて行う手法とするこ
とができる。
【0013】(請求項2) 本発明の通信装置は、放送
型のネットワークに接続された通信装置であって、ネッ
トワークレイヤのマルチキャストアドレスと前記ネット
ワークに接続された第2の通信装置のプライベートアド
レスとを対応付ける対応テーブルを記憶する記憶手段
と、前記マルチキャストアドレスのデータを受信したと
き、前記対応テーブルを参照して該データを受信する第
2の通信装置へ該データを配信する配信手段と、を具備
したことを特徴とする。
【0014】本発明によれば、通信装置(網間接続装
置)を介して、情報の転送要求を行った端末が、プライ
ベートアドレスを有する、プライベートネットワーク上
にある場合に、IPマルチキャストアドレスであれば、
プライベートネットワーク上にある端末にも、前記IP
マルチキャストアドレスを与えることは可能であること
から、インターネットとプライベートネットワークとの
間に入る網間接続装置が、いわゆるNAT処理(ネット
ワークアドレス変換処理)を行わずとも、データ転送を
行うことが可能となり、網間接続装置の処理負荷の大幅
な低減に寄与することが可能となる。
【0015】また、先に確立されたIPマルチキャスト
のデータフォワーディングを、転送されるIPパケット
のヘッダ処理を伴わずに行うことが可能となり、一般に
大きな負荷がかかるといわれるIPパケットのヘッダ処
理を行わずにデータ転送が可能となることから、データ
転送のスループットを大幅に向上することが可能とな
る。これは、端末装置一つ一つ、あるいはアプリケーシ
ョン一つ一つに対して、個別に別々のIPマルチキャス
トアドレスを与えた場合、接続装置でのNAT処理が不
要となることに起因する、高スループットを保証した上
で、各受信端末への高速情報転送が低コストで可能とな
ることを意味し、各受信端末への映像転送等の高速情報
転送を、IPマルチキャストのメカニズムを用いて行う
手法とすることができる。 2) 上記(問題点2)を解決するための手段 (請求項3)本発明の通信装置は、放送型のネットワー
クに接続された通信装置において、前記ネットワークに
接続された第2の通信装置がネットワークレイヤのデー
タフローを受信するための通信資源を確保する手段と、
少なくとも前記確保された通信資源の識別情報と前記デ
ータフローの識別情報とを前記第2の通信装置に通知す
る通知手段と、前記データフローを前記確保された通信
資源を用いて前記第2の通信装置へ配信する配信手段
と、を具備したことを特徴とする。
【0016】本発明により、放送型のネットワークに接
続された本通信装置(制御ノード)が、任意の情報の入
手や維持のための手続きをインターネットに対して行い
つつ、前記放送型ネットワーク上の他の端末は、単純な
IPフローの受信機能のみを持つだけで、所望のデータ
の受信を行うことが可能となる。即ち、一般にIPパケ
ットの送信・受信機能を実現するソフトウエアは、大き
な処理ルーチンを必要とし、複雑なソフトウエアを装備
する必要があった。ところが、映像受信のようなアプリ
ケーションのみを稼動する受信端末にとっては、関心が
あるのは映像をペイロードに載せたパケット等の受信の
みであり、上記のような複雑なソフトウエアは冗長な機
能であった。そこで、機能をIPパケットの受信のみに
絞り込み、かつ、受信するIPパケットの種別、即ち受
信するIPフローの識別情報(例えば、送信IPアドレ
ス、受信IPアドレス、送信ポート番号、受信ポート番
号の組み等)をその都度通知してもらい、そのIPフロ
ーのみを受信する様な端末とすることで、極めて安価に
IPを通した映像などのデータ受信端末の構成が可能と
なる。
【0017】また、前記制御ノードは、データ前記受信
端末に成り代わり、トランスポート層より上位のレイヤ
の処理を、前記情報の送信ノードと交す処理手段を持っ
てもよい。この様にすることにより、RTCP(Rea
ltime Transport Control P
rotocol)処理のような、送信端末と受信端末と
の間のやり取りが必要なプロトコルを元に運用されてい
るような系においても、制御ノードがこのやり取りを代
行してやることが可能となり、もって前記端末がデータ
を受信し続けている状態で、前記のようなプロトコルの
運用も可能となる。
【0018】また、前記制御ノードは、データ受信端末
からの任意の情報の受信要請を受け付ける手段を持って
いてもよい。この様にすることにより、前記受信端末
は、欲しい任意の情報の種別、属性を本制御ノードに通
知し、本制御ノードは、前記端末に代わり、前記任意の
情報を入手するための手続きをインターネットに対して
行い、インターネット側から受信した前記任意の情報
を、IPパケットのまま前記端末に送信することが可能
となる。もって、前記端末は、欲しい任意の情報の入手
が可能となる。
【0019】(請求項4)本発明の通信装置は、第1の
ネットワークと放送型の第2のネットワークを接続する
通信装置において、前記第1のネットワークに接続され
た第2の通信装置に対しネットワークレイヤのデータフ
ローの配送を要求する要求手段と、前記第2のネットワ
ークに接続された第3の通信装置が前記データフローを
受信するための通信資源を確保する手段と、少なくとも
前記確保された通信資源の識別情報と前記データフロー
の識別情報とを前記第3の通信装置に通知する通知手段
と、前記データフローを前記確保された通信資源を用い
て前記第3の通信装置へ配信する配信手段と、を具備し
たことを特徴とする。
【0020】本発明によれば、任意の情報の入手や維持
のための手続きをインターネットに対して行いつつ、前
記放送型ネットワーク上の他の受信端末は、単純なIP
フローの受信機能のみを持つだけで、所望のデータの受
信を行うことが可能となる。即ち、一般にIPパケット
の送信・受信機能を実現するソフトウエアは、大きな処
理ルーチンを必要とし、複雑なソフトウエアを装備する
必要があった。ところが、映像受信のようなアプリケー
ションのみを稼動する受信端末にとっては、関心がある
のは映像をペイロードに載せたパケット等の受信のみで
あり、上記のような複雑なソフトウエアは冗長な機能で
あった。そこで、このような複雑さIP処理機能を本通
信装置に持たせ、受信端末に具備される機能をIPパケ
ットの受信のみに絞り込み、かつ、通信制御装置から受
信するIPパケットの種別、即ち受信するIPフローの
属性をその都度通知してもらい、そのIPフローのみを
受信する様な端末とすることで、極めて安価にIPを通
した映像などのデータ受信端末の構成が可能となる。
【0021】また、前記通信装置(制御ノード)は、前
記受信端末に成り代わり、トランスポート層より上位の
レイヤの処理を情報の送信端末と交す処理手段を持って
もよい。この様にすることにより、RTCP(Real
time Transport Control Pr
otocol)処理のような、送信端末と受信端末との
間のやり取りが必要なプロトコルを基に運用されている
ような系においても、制御ノードがこのやり取りを代行
してやることが可能となり、もって前記端末がデータを
受信し続けている状態で、前記のようなプロトコルの運
用も可能となる。
【0022】また、前記通信装置(制御ノード)は、受
信端末からの任意の情報の受信要求を受け付ける手段を
具備していてもよい。この様にすることにより、受信端
末は、欲しい任意の情報の種別、属性を本制御ノードに
通知し、本制御ノードは、前記端末に代わり、前記任意
の情報を入手するための手続きをインターネットに対し
て行い、インターネット側から受信した前記任意の情報
を、IPパケットのまま前記受信端末に送信することが
可能となる。もって、前記受信端末は、欲しい任意の情
報の入手が可能となる。
【0023】本発明の通信装置は、放送型のネットワー
クに接続される通信装置であって、前記放送型のネット
ワークに接続される他の通信装置から通知される所定の
データフローの識別子と通信資源の識別子を基に、前記
所定のデータフローのみを受信する受信手段を具備した
ことにより、放送型のネットワークに接続された通信装
置(制御ノード)が、任意の情報の入手や維持のための
手続きをインターネットに対して行いつつ、前記放送型
ネットワーク上の本通信装置(受信端末)は、単純なI
Pフローの受信機能のみを持つだけで、所望のデータの
受信を行うことが可能となる。即ち、一般にIPパケッ
トの送信・受信機能を実現するソフトウエアは、大きな
処理ルーチンを必要とし、複雑なソフトウエアを装備す
る必要があった。ところが、映像受信のようなアプリケ
ーションのみを稼動する受信端末にとっては、関心があ
るのは映像をペイロードに載せたパケット等の受信のみ
であり、上記のような複雑なソフトウエアは冗長な機能
であった。そこで、機能をIPパケットの受信のみに絞
り込み、かつ、受信するIPパケットの種別、即ち受信
するIPフローの属性をその都度通知してもらい、その
IPフローのみを受信する様な端末とすることで、極め
て安価にIPを通した映像などのデータ受信端末の構成
が可能となる。
【0024】また、前記通信装置(受信端末)は、前記
放送型のネットワークに接続される別のノードに対し
て、特定の情報を要求する要求手段を具備していてもよ
い。この様にすることにより、前記通信装置(制御ノー
ド)にその情報の入手を代行してもらうことが可能とな
る。
【0025】3) (請求項5)本発明の通信装置は、放送型のネットワー
クに接続された信装置であって、前記ネットワークに接
続された第2の通信装置へのネットワークの通信資源の
識別情報と、任意のネットワークレイヤのデータフロー
の識別情報とを前記第2の通信装置に通知する通知手段
と、前記データフローを前記通信資源を用いて前記第2
の通信装置へ配信する配信手段とを具備し、前記データ
フローの宛先ネットワークレイヤアドレスは、前記第2
の通信装置のもともとのネットワークレイヤアドレスと
は異なることを特徴とする。
【0026】本発明によれば、放送型のネットワークに
接続された本通信装置が、任意の情報の入手や維持のた
めの手続きを例えばインターネットに対して行いつつ、
前記放送型ネットワーク上の他の端末は、単純なIPフ
ローをの受信機能のみをもつだけで、所望のデータの受
信を行うことが可能となる。すなわち、一般にIPパケ
ットの送信・受信機能を実現するソフトウエアは、大き
な処理ルーチンを必要とし、複雑なソフトウエアを装備
する必要があった。ところが映像受信のようなアプリケ
ーションのみを稼働する受信装置にとっては、関心があ
るのは映像をペイロードに載せたパケット等の受信のみ
であり、上記のような複雑なソフトウエアは冗長な機能
でった。
【0027】そこで、機能をIPパケットの受信のみに
絞り込み、かつ、受信するIPパケットの種別、すなわ
ち、受信するIPフローの属性(例えば、送信IPアド
レス、受信IPアドレス、送信ポート番号、受信ポート
番号の組み等)をその都度通知してもらい、そのIPフ
ローのみを受信する様な端末とすることで、極めて安価
にIPを通した映像などのデータ受信端末の構成が可能
となる。
【0028】(請求項6)請求項5記載の本発明の通信
装置は、前記ネットワーク上に、前記第2の通信装置が
前記ネットワークレイヤのデータフローを受信するため
の通信資源を確保する手段をさらに具備したことを特徴
とする。
【0029】本発明によれば、例えば、IEEE139
4におけるチャネル等、その利用に先だって、使用する
通信資源の確保が必要な場合(例えば、転送トラヒック
がQosを要求するようなものである場合)、あるいは
そのデータフロー向けの通信資源を確保することによ
り、他のトラヒックとアイソレーションを確保できる場
合において、前記第2の通信装置との間に通信資源を確
保する場合に、これを行うことができる。
【0030】また、前記第2の通信装置は、該確保され
た通信資源を通して、通知されたデータフローが転送さ
れてくることを予め認識することができるようになるた
め、データフロー識別のためのフィルタと通信資源識別
のためのフィルタとを合わせて構成することも可能とな
る。
【0031】(請求項7)請求項5または請求項6記載
の通信装置は、第3の通信装置に対し、前記ネットワー
クレイヤのデータフローの配信を要求する手段をさらに
具備したことを特徴とする。
【0032】本発明の通信装置は、受信装置である第2
の通信装置に代わって、データフローの送信要求を送出
することが可能となり、もって、第2の通信装置に本来
必要とされたデータの送信機能を省いた上でも、第2の
通信装置への任意のデータフローの配信の指定を該通信
装置を通して行うことができるようになる。
【0033】(請求項8)請求項7記載の通信装置は、
トランスポート層よりも上位レイヤの処理を、前記第3
の通信装置と交す処理手段をさらに具備したことを特徴
とする。
【0034】本発明によれば、例えば、RTCP(Re
altime TransportContorol
Protocol)処理のような、送信端末と受信端末
との間のやりとりが必要なトランスポートプロトコル等
のプロトコルを基に運用されているような系において
も、本通信装置がこのやりとりを代行することが可能と
なり、もって、前記受信端末がデータを受信し続けてい
る状態でRTCP等のプロトコルの運用も可能となる。
【0035】(請求項9)本発明の通信装置は、放送型
のネットワークに接続された通信装置であって、前記ネ
ットワークに接続される他の通信装置から通知される所
定のネットワークレイヤのデータフローの識別情報と、
該データフローの配送に利用される前記ネットワークの
通信資源の識別情報との対応関係の通知を受信する第1
の受信手段と、一時的に前記所定のネットワークレイヤ
のデータフローを受信する第2の受信手段と、を具備
し、前記データフローの宛先ネットワークレイヤアドレ
スは、本通信装置のもともとのネットワークレイヤアド
レスとは異なることを特徴とする。
【0036】本発明によれば、放送型のネットワークに
接続された制御ノードが、任意の情報の入手や維持のた
めの手続きを例えばインターネットに対して行いつつ、
前記放送型ネットワーク上の本通信装置は、単純なIP
フローの受信機能のみを持つだけで、所望のデータの受
信を行うことが可能となる。すなわち、一般にIPパケ
ットの送信・受信機能を実現するソフトウエアは、大き
な処理ルーチンを必要とし、複雑なソフトウエアを装備
する必要があった。ところが、映像受信のようなアプリ
ケーションのみを稼働する受信端末にとっては、関心が
あるのは映像をペイロードに載せたパケット等の受信の
みであり、上記のような複雑なソフトウエアは冗長な機
能であった。
【0037】そこで、機能をIPパケットの受信のみに
絞り込み、かつ、受信するIPパケットの種別、すなわ
ち受信するIPフローの属性をその都度通知してもら
い、そのIPフローのみを受信するような通信装置とす
ることで、極めて安価にIPを通した映像などのデータ
受信端末の構成が可能となる。
【0038】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施形態について説明する。なお、以下の説明では、一例
として家庭内に構築されたネットワーク(家庭内ネット
ワーク)を対象として説明するが、これに限るものでは
なく、例えば、ホテル等の建物、敷地内といった限られ
た範囲に構築されるネットワークにおいても適用でき
る。
【0039】(第1の実施形態)図1は、本発明の第1
の実施形態に係るネットワーク全体の構成例を示したも
ので、映像サービスを提供しているビデオサーバからの
データを、公衆網を介して家庭内ネットワークにとりこ
み、家庭内ネットワークに接続された端末で、該サービ
スを受ける状況を説明する図となっている。
【0040】図1に示すように、全体の構成は、ビデオ
サーバ101、公衆網104、接続装置102、例えば
家庭内に構築された第1のネットワーク105、第2の
ネットワーク106、第1のネットワークに接続された
端末103からなる。
【0041】なお、図1では第1のネットワーク105
に端末103が1つ接続されているのみであるが、実際
には両ネットワーク105、106に、他の種々の端
末、あるいは網間接続装置等が接続されていても良い。
【0042】公衆網は、例えばCATV網、あるいはI
SDN/B−ISDN網、ATM−PON網、高速無線
アクセス網、ADSL/HDSL網等、色々な場合が考
えられる。ただし、本実施形態のビデオサービスはMP
EG映像をインターネットを介して提供されるものとす
る(MPEGoverIP)。よって、本サービスが提
供されるインタフェースはデジタルインタフェースであ
るものとする。
【0043】本実施形態においては、該デジタルネット
ワークはデータリンク方式として、ATM方式を採用し
ているものとして、以後の説明を進めていくが、本発明
の方式はATM方式に限定されるものではない。例え
ば、以後の説明のATMのVPI/VCI等のデータリ
ンクレイヤ識別子は、ISDNであればBチャネル識別
子、CATVであれば周波数に対応するものである。こ
のように、本実施形態のATMにおけるVPI/VCI
をこれら他のデータリンクレイヤ識別子に置き換えたも
のも、本発明に含まれるものである。
【0044】ビデオサーバ101は、専用のビデオサー
バでも良いし、例えば映像対応WWWサーバ等、映像信
号を送出できるサーバであれば良い。ここで、「映像信
号を送出できる」とは、リアルタイム伝送を行う事は必
ずしも意味しない。例えば、映像データを、リアルタイ
ム配信ではなく、ベストエフォートにて配信する場合が
これにあたる。
【0045】公衆網104と家庭内に構築されたネット
ワークの間は、専用の接続装置102にて接続されてい
る。接続装置102には、この場合、公衆網104の終
端機能、家庭内のネットワーク105、106の終端機
能、IP処理機能、RFC1631にて標準化されてい
るNAT(Network Address Tran
slation)機能の他に、IPマルチキャスト対応
機能、IPシグナリング機能、公衆網と家庭内のネット
ワーク間でリアルタイムデータ転送可能なデータリンク
レイヤレベルのスイッチ、アドレス通知機能等が実装さ
れている。詳細は後述する。
【0046】次に、図1に示したネットワーク上のIP
のサブネット構成とアドレス割当について説明する。図
1に示すように、第1の実施形態において、家庭内のネ
ットワーク全体(第1および第2のネットワーク10
5、106)にて1つのIPサブネット( ネットワーク
アドレスP)が構成されており、更に家庭内ネットワー
クは、RFC1597にて標準化されているプライベー
トアドレスを利用している。
【0047】また、接続装置102の公衆網側には、グ
ローバルなIPアドレス(G.2)が割り当てられてい
る。このようなアドレス構成となっている理由は、例え
ば複数のグローバルなIPアドレスの取得には、1つの
グローバルIPアドレス取得と比べてコストがかかる、
あるいは世界的なIPアドレスの枯渇のためである。即
ち、端末数、アドレス数の急成長が見込まれる家庭内ネ
ットワークへの接続端末にはグローバルなIPアドレス
の新規の割当は実質的にはほとんど不可能、等の理由に
よるものである。
【0048】なお、第1のネットワーク105、第2の
ネットワーク106は、それぞれ別のプライベートアド
レス内という限定の上で、別々のサブネットとなってい
てもよい。この場合は、両者の間にはいる接続装置10
2はルータとなる。
【0049】本実施形態においては、第1および第2の
ネットワーク105、106は同一のサブネットに属す
るものとして、以降の説明を行う。次に、図1の端末1
03が接続装置102、公衆網104を通してビデオサ
ーバからビデオを転送してもらうまでの処理手順につい
て、図2を参照して説明する。また、その際の端末10
3の処理手順および接続装置102の処理手順を、それ
ぞれ図3、図4に示す。
【0050】図2、図3、図4は、後に示すように、接
続装置102がSBM(Subnet Bandwid
th Manager)であるような場合に、この機構
を用いて通信資源の確保を使った場合のシーケンスを記
述したものである。
【0051】SBMとは、IETFのIntServワ
ーキンググループで議論されているもので、サブネット
内の通信資源確保をRSVPを用いて行うものである。
まず、端末103は、OSIの標準化された7レイヤの
うちのレイヤ5以上のプロトコルを用いて、見たいビデ
オについての情報の入手を行う(ステップS201、S
203)。これは、MPEG/DAVICのDSM−C
Cや、それに準じたプロトコルを用いたネゴシエーショ
ンや、RTSP等を用いてWWWサーバからの情報の選
択をWeb上で行う事による情報の選択など、色々な場
合が考えられる。以降では、これを「上位レイヤプロト
コル」として、まとめて表現する。
【0052】本実施形態では、これらの情報の交換は、
IPパケットを使って行われるものとする。ちなみに、
この上位レイヤプロトコルは、接続装置102にてNA
Tの処理を受けながら通信されていても良い(ステップ
S202)。
【0053】NAT処理とは、プライベートIP網から
インターネットにIPパケットをフォワーディングする
に際し、プライベートIPアドレスをインターネット側
に送出するのは許されないため、接続装置102にて、
プライベートIPアドレスを自身のグローバルIPアド
レス( ここでは「G.2」)に変換して送出する方式を
言う。
【0054】NAT処理の詳細については、例えば本発
明者らによる特願平第8−316552号を参照された
い。本実施形態においては、ビデオサーバからの映像サ
ービスは、IPマルチキャストを通じて提供されるもの
とする。そこで、前記上位レイヤプロトコルを用いて選
択するビデオが決定した場合、そのビデオを転送するた
めのIPマルチキャストアドレスを取得する必要があ
る。
【0055】その放送形態( 配信形態) にはいくつかの
形態が考えられる。 (A)まず、ビデオ毎( コンテンツ毎) に、別々のIP
マルチキャストアドレスが割り当てられている場合から
説明する。
【0056】これは、例えばA放送局からの放送はIP
マルチキャストアドレス=「#1」、B放送局からの放
送は「#6」等と、IPマルチキャストアドレスが割当
てられている場合である。
【0057】上位レイヤプロトコルを通して、ビデオサ
ーバ101は、端末103にそのビデオを転送するため
のマルチキャストアドレス「M」を通知する。すると、
端末103は、IPマルチキャストのプロトコル(例え
ばIGMP(RFC1112))に従い、インターネッ
ト側から受け取るQUERYメッセージに対し、加入し
たいマルチキャストアドレス「M」についてのREPO
RTメッセージを送出する(ステップS204)。
【0058】これを受信した接続装置102は、端末1
03のプライベートアドレス「P.2」と、要求された
マルチキャストアドレス「M」との対応関係を記憶した
後(ステップS205)、REPORTメッセージを上
流のルータに通知する(ステップS206)。その際、
送信者アドレスを自身(接続装置102)のグローバル
IPアドレス「G.2」としておく。
【0059】接続装置102に記憶される対応テーブル
の一例を図5に示す。マルチキャストアドレス「M」へ
の加入が成功すると、接続装置102は、端末103が
マルチキャストアドレス「M」に加入した旨を記憶し
(ステップS205)、これを端末103に通知する。
【0060】次に、端末103は、このビデオ映像を良
い品質で受信するための通信資源の予約を行う。このた
めの方法として、いくつかの方法が考えられる。 (a) SBMを用いる方法 SBM(Subnet Bandwidth Mana
ger)とは、インターネットの標準化機関であるIE
TFで提案されているサブネット内の帯域予約のための
方式であり、サブネット内の帯域予約をRSVPを使っ
て行うものである。
【0061】(b) RSVP(Resource R
eservation Protocol)を用いる方
法 (c) IEC1883を用いる方法 以下、順に説明する。
【0062】(a)SBMを用いる方法 まず、SBMを用いる場合について、図2に示すシーケ
ンスを参照して説明する。
【0063】接続装置102は、SBMノードであるこ
とから、ルーチングプロトコルは稼動していない。本実
施形態の接続装置は、NAT機能を持っているため、グ
ローバルIPアドレス(G.2)を有しているが、家庭
内ネットワーク側に複数の物理インタフェースがあると
しても、物理インタフェース毎にIPアドレス( プライ
ベートアドレス) を持つ必要はない。例えば、接続装置
102は、グローバルIPアドレスの他、プライベート
アドレスを1つ持てば充分である。ここでは、接続装置
102はプライベートIPアドレス「P.1」を持って
いる。
【0064】端末103は、上位レイヤプロトコル等で
RSVPのPATHメッセージの送出をビデオサーバ1
01に促しても良い。PATHメッセージはマルチキャ
ストアドレス「M」宛てに送出され、接続装置102に
届く(ステップS207)。
【0065】接続装置102では、RSVPのPATH
ステートを作成し(ステップS208)、その後、PA
THメッセージをマルチキャストアドレス「M」宛に送
出し、結局、端末103に到着する(ステップS20
9)。その際、接続装置102は端末103がマルチキ
ャストアドレス「M」に属している事を、図5の対応テ
ーブルにより認識しているので、該PATHメッセージ
を端末103にフォワードする事が出来る。
【0066】接続装置102内には、PATHステート
が出来る。ここで、接続装置102はSBMノードであ
る。端末103は、帯域等の通信資源を予約すべく、R
SVPのRESVメッセージを上流の接続装置102に
送出する(ステップS210)。
【0067】RESVメッセージを受信した接続装置1
02は、接続装置102と端末103間の通信資源を確
保すべく、第1のネットワーク(IEEE1394)1
05のIEEE1394同期リソースマネージャにアク
セスして、必要な帯域と同期チャネル番号を確保する
(ステップS211)。ここで、確保された同期チャネ
ルの番号を「#x」とする。
【0068】この時点で、接続装置102は、端末10
3に「どの同期チャネルを用いて、リクエストされた番
組を送出するのか」を端末103に通知しても良い(ス
テップS212)。
【0069】この通知方法としては、例えば、図6に示
したようなフォーマットのRSVPのPATHメッセー
ジを用いる方法がある。すなわち、図6に示すよに、R
SVPのPATHメッセージ内に、「今後(あるいは
今)、このPATHメッセージに含まれるデータ(IP
フロー)は、同期チャネル番号=「#x」にて伝送す
る」といった旨の情報が記述される。
【0070】第2の通知方法は、発明者らが特願平第8
−264496号に記載したFANP(Flow At
tribute Notification Prot
ocol)を用いる方法である。
【0071】FANPは、隣接ノード間(本実施形態の
場合、接続装置102と端末103間)にて、送信する
IPフロー等(本実施形態の場合、例えばIPマルチキ
ャストアドレス「M」)と、リンクレイヤのID情報
(本実施形態の場合、先に確保したIEEE1394の
チャネル番号)との対応関係を通知しあうものである。
【0072】第3の通知方法は、IEC1883のCI
Pヘッダを用いる方法である。IEC1883を用い
て、接続装置102が直接端末103のPCR(Plu
g Control Register)に使用するチ
ャネル番号を書き込み、1394のヘッダなり、IEC
1883にて定められたCIP(Common Iso
chronous Packet)ヘッダなりで端末1
03に、送信している情報がMPEGoverIPであ
ることを認識させる。例えば、CIPヘッダを拡張する
場合は、そのパケットがIPパケットである旨、あるい
はMPEGoverIPである旨を示す値をFMP(フ
ォーマットID)領域に書き込むことにより、端末10
3はCIPヘッダを見ることにより、そのパケットの属
性がIPパケット、あるいはMPEGが載ったIPパケ
ットであることが認識できるようになる。
【0073】第4の通知方法は、図7に示すように、P
CRを拡張して、PCRレジスタの意味の一部を、その
チャネル番号に伝送する内容を意味するものとする。例
えば、IPパケットあるいはMPEGoverIPのパ
ケットである。また、そのチャネル番号を伝送されるフ
ローの属性を記述しても良い。例えば、送信IPアドレ
ス/受信IPアドレス/送信ポート番号/受信ポート番
号の組み合わせなどである。このようなレジスタを端末
103に用意し、接続装置102( あるいはコントロー
ラ) がこのレジスタに適切に記述することにより、端末
103が、そのチャネル番号を通して受信するデータが
IPパケット、あるいはMPEGoverIPのパケッ
トであること、あるいは、その属性を認識できるように
なる。
【0074】無論、上記第1〜第4の通知方法の適宜組
み合わせて用いることもできる。なお、タイミング的に
は、ここで説明したタイミング以外にも、ビデオサーバ
101まで通信資源の予約が完了し、エンド- エンドの
通信が可能になった段階で上記の手続きを行う形も考え
られる。
【0075】さて、下流側の通信資源の確保に成功した
接続装置102は、RSVPのRESVメッセージを更
に上流へと流す(ステップS213)。これを受けとっ
たインターネット内のルータは例えば、Q.2931等
を使って下流側のATM網の通信資源を確保し(ステッ
プS214)、それを確認した後、更に上流へとRES
Vメッセージの送出、といったことを繰り返す。
【0076】更に、PATHあるいはFANPを用いて
下流方向のRSVP/SBMノードに対して、使用する
データリンク識別子(この場合、データリンク技術がA
TMであるため、VPI/VCI)についての情報を送
出し、該RSVP/SBMノードに、送出IPフローと
データリンク識別子との対応関係の通知を行う(ステッ
プS215)。ここで、接続装置102に対して確保さ
れたATMのVCIの値「#y」とする。
【0077】こうして、エンドエンドの通信資源が確保
されたなら、ビデオ転送を開始する(ステップS21
6、S217)。ここで、接続装置102では、ビデオ
サーバ101からATMコネクション「#y(VCI値
=「#y」)」にてMPEGoverIPのデータが伝
送されてくることを認識しており、また端末103に対
してIEEE1394の同期チャネル「#x」にて受信
したIPパケットを送出すればよいことを認識してい
る。
【0078】そこで、接続装置102では、VCI「#
y」を通して受信したデータを、IPパケットのヘッダ
の中身まで検証することなく、直接IEEE1394の
同期チャネル「#x」に対して、IPパケットの同期を
とった上で伝送する。即ち、VCI値のみの検証によ
り、IPレイヤの処理をすることなく、直接1394へ
のデータ転送を行うことができる。これは、データリン
クレイヤの情報のみで、データのスイッチングを行って
いることから、データリンクスイッチと見ることができ
る。
【0079】このことにより、本来IPレイヤで行うべ
き、IPレイヤ処理、即ちIPヘッダの検証やルーチン
グ処理等の一連のソフトウエア処理を、データリンクレ
イヤスイッチング処理にて置き換えることが可能にな
り、処理時間、及び処理負荷の大幅な低減を図ることが
可能になる。これは、SBMを行った上で、データリン
クスイッチを行っていることに相当する。
【0080】なお、以上の説明では、接続装置102は
SBMノードとして説明を行ってきたが、接続装置10
2がルータであり、RSVPを利用した通信資源の確保
を行ってももちろんよい。
【0081】また、通信資源の予約を行う際に、本発明
の発明者らによる特願平第8−264496号に記載さ
れている方法、すなわち、FANPにより通信資源の予
約を行うようにしてもよい。
【0082】以上は、IEEE1394上の通信資源予
約をRSVPの上流のノードが行う場合についての説明
であった。これに対し、図8に示すように、IEEE1
394バス上の同期チャネルの確保を、下流側のノード
(本実施形態の場合、端末103)が行ってもよい。
【0083】下流側のノードが必要な通信資源を持った
同期チャネルの確保を行った後(ステップS211
0)、上流側にRESVメッセージの送出を行う(ステ
ップS2111)。この場合、確保した同期チャネルの
番号等は、続けて送出するRSVPのRESVメッセー
ジに含めて送出しても良い。
【0084】さて、端末103のユーザが、異なるビデ
オ映像( 例えば、違うチャンネルのテレビ番組) を見た
いと考えた場合、以上の同様の手続きをもう一度踏む事
になる。即ち、その新しいビデオ映像に対応するIPマ
ルチキャストアドレスを上位プロトコルなどを通じて入
手し、該IPマルチキャストアドレスへの加入という手
続きを再度踏むことで、これを実現する。その際は、先
に加入していたIPマルチキャストアドレスは離脱する
ことが、通信資源の有効活用の観点から望ましい。この
様子を図9に示している。
【0085】また、家庭内に構築されたネットワークに
は端末が複数接続され、その各々が別々の放送を見てい
る場合は、その各々のデータが公衆網104および接続
装置102を通ることになる。接続装置102におい
て、データリンクスイッチを行うため、別々のATM−
VCにて別々の端末宛てのこれらのデータが伝送されて
くることが望ましい。通信資源の確保については、再度
上記のようなSBM/RSVP/FANP等を使った手
続きが必要あるかどうかは、RSVP/SBMの予約の
仕方による。即ち、Shared Explicitの
予約であれば、送信者のビデオサーバが同一である限
り、あるいはShared Explicitのサーバ
のアドレスとして、次にビデオを送出する新しいビデオ
サーバが登録されていれば、先に予約したのと同一の通
信資源(ATMのVC、1394の同期チャネル)をそ
のまま利用し続ければよく、IPマルチキャストの再加
入を行うのみで良い。
【0086】(B) 次に、IPマルチキャストアドレ
スは同じで、コンテンツが変わる場合を説明する。この
場合は、同一のマルチキャストアドレスを用いて、同一
のユーザに対して複数の映像サービスを行う形式とな
り、上位プロトコルを用いて映像コンテンツの変更(テ
レビのチャンネルの変更に相当)を行う形となる。
【0087】このときも、最初の通信資源の確保までは
同じ手順を踏む。ただし、上位レイヤプロトコルを通し
て与えられるIPマルチキャストアドレスは、あらかじ
めその端末に固有に与えられた(あらかじめ、ネットワ
ークサービスプロバイダが、ユーザ毎、あるいは端末毎
に割当てておいた)IPマルチキャストアドレスであっ
てもよい。端末の識別は、例えばネットワークサービス
プロバイダがあらかじめ端末毎に与えておいた識別子を
用いて、上位レイヤプロトコルを使って行う等の方法が
考えられる。
【0088】次のコンテンツの変更(テレビのチャンネ
ルの変更に相当)の際に、端末は上位レイヤプロトコル
を用いて、このコンテンツ変更を要求する。ビデオサー
バ101は、使用しているIPマルチキャストアドレス
を変更することなく、そのまま用い、変更したコンテン
ツを、該IPマルチキャストアドレス宛に送出する。
【0089】前述の様に、このIPマルチキャストアド
レスは、図10に示すように、必ずしもマルチキャスト
に用いる必要は無く、単一の端末に対するコンテンツ転
送に用いても良い。即ち、一つ一つのマルチキャストア
ドレスを、ビデオ配信の要求のあったユーザ( 端末) に
割当て、送出コンテンツの変更は、例えば上位レイヤプ
ロトコルにて対応する。
【0090】また、接続装置102から送信されるIP
パケットのポート番号の違いを見て、別々のマルチキャ
ストアドレスを割当てる判断のトリガとしてもよい。こ
のように、ユーザ毎、あるいはアプリケーション毎に別
々のIPマルチキャストアドレスを与えるようにするこ
とにより、IPマルチキャストアドレスは端末に対して
動的な割当てが可能であることから、プライベートアド
レス環境においても、グローバルユニークなIPアドレ
スとの重複を心配すること無く、種々のコンテンツをプ
ライベートアドレスを持った端末に送信することが可能
となる。
【0091】(第2の実施形態)次に、第2の実施形態
として、内部のネットワーク処理能力が低く、自律的に
一連のTCP/IPプロトコルの処理を行う機能を完全
には持っていない端末が受信端末になる場合について説
明する。
【0092】この時、同じ家庭内のネットワークに接続
された別の制御ノードが、この端末に成り変わり、通信
資源の予約、マルチキャストプロトコルへの対応、上位
レイヤプロトコルへの対応等を行うことにより、外部網
(公衆網)とのやり取りを行うとともに、端末との本発
明の特徴であるプロトコルのやり取りにより、端末に対
して動的なIPアドレス、あるいはアプリケーションの
受信処理を可能とさせる。
【0093】図11は、本発明の第2の実施形態に係る
ネットワーク全体の構成例を示したもので、図1とほと
んど同様であるが、差分は、家庭内に構築されたネット
ワーク1106に端末1103とその制御ノード110
4が接続されている点である。
【0094】制御ノード1104は、端末1103に成
り代わり、公衆網/インターネットとの制御のやり取り
を行うとともに、端末1103に対して、受信すべきI
Pアドレス、ポート番号、アプリケーション種別などを
通知する。
【0095】端末1103は、基本的にはIPパケット
の受信機能と、あらかじめ定められたフォーマットのパ
ケットの処理機能を有する。例えば、端末1103がM
PEG映像受信端末であれば、MPEGoverIPの
パケットを受信できる機能、等である。
【0096】このような限定された機能であれば、一連
の1394プロトコル(IEEE1394−1995ス
ペック、IEC1883、AV/Cプロトコル等)に準
拠した既存のデジタルAV機器へのハードウエア的、あ
るいはファームウエア的な小変更のみで構成することが
可能である。ただし、この端末1103には、従来には
ない新しい機能、即ち制御ノード1104からの受信す
べきIPフローについての情報、即ちIPアドレス、ポ
ート番号、アプリケーション種別等の通知を受け、これ
を自ら設定する機能が求められる。これについては後述
する。
【0097】図12にビデオサーバ1101から端末1
103へのビデオ転送を行う場合の処理シーケンスを示
す。ここでも、基本的には第1の実施形態と同様に、I
Pマルチキャストを通じて、MPEG等の映像サービス
が提供されているものとする。
【0098】図13には制御ノード1104、図14に
は端末1103のそれぞれの処理シーケンスを示す。ま
ず、第1の実施形態と同様に、上位レイヤプロトコルを
通じて、番組内容やIPマルチキャストアドレスについ
ての情報を制御ノード1104が入手する(図12のス
テップS1201〜S1203、図13のステップS1
301)。
【0099】次に、第1の実施形態と同様に、IGMP
(Internet GroupManagement
Protocol)等を通じて、通知されたIPマル
チキャストアドレスへの加入を行う(図12のS120
4〜S1206、図13のステップS1302)。そし
て、これも第1の実施形態と同様に、RSVPやSB
M、FANP、Q.2931、IEEE1394、IE
C1883等の種々のプロトコルを用いて、ビデオーサ
ーバ1101から家庭内ネットワーク1106までの通
信資源の確保を行う(図12のステップS1207〜S
1209、図13のステップS1302)。
【0100】この通信資源の確保と前後して、制御ノー
ド1104は、端末1103に対して、端末1103が
受信すべきIPパケットの種別を通知する(図12のス
テップS1210、図13のステップS1304)。
【0101】ここでは、宛先IPアドレスであるIPマ
ルチキャストアドレス「M」、送信IPアドレス「G.
1」、送信ポート番号「S0」、受信ポート番号「S
1」、アプリケーション種別(MPEGoverIP)
等を通知するものとる。ここでは、家庭内ネットワーク
1106はIEEE1394であるものと仮定している
ので、この通知は端末1103内のレジスタへの書き込
みの形でこれを行うものとしてもよい。その場合は、そ
のレジスタに書き込まれたIPフローの属性を持つIP
パケットを、端末装置は一時的に受信するように定義づ
けられているものとする。
【0102】家庭内ネットワーク1106が、例えばイ
ーサネットなどで構成されていたなら、レジスタへの書
き込みという形ではなく、BOOTP(Bootstr
pProtocol)の様なパケットのやり取りにてこ
れを行うことも可能である。
【0103】端末1103は、このレジスタに書き込ま
れた属性を持つIPパケットは、これを取り込む機能を
持つ。これは、例えば、このレジスタに書き込まれた属
性以外の属性を持ったIPパケットは常にすべて廃棄
し、書き込まれた属性のもののみ、特に制御用パケット
(例えば、ICMP(Internet Contor
ol Message Protocol)等のIPプ
ロトコル内のエラー制御のためのプロトコルのメッセー
ジを載せたパケットでもよい)を送り返すことなく、受
信するようにしておけばよい。
【0104】また、アプリケーション種別として、例え
ばMPEGoverIP等と通知された場合は、どのよ
うなフォーマットで、MPEGデータがIPパケットを
使って送られてくるかを端末1103があらかじめ認識
できる場合がある。例えば、MPEGデータをRTPを
用いて伝送するような場合であり、この場合は、IET
FにてMPEGデータの伝送フォーマットが定められて
いるため、フォーマットの予測が可能である。このよう
な場合、受信したデータをいちいち解析する必要も必ず
しもなく、単純に、IPヘッダ、UDPヘッダ、RTP
ヘッダの削除を行い、MPEGフレームを抽出して、そ
れをそのままMPEGデコーダに渡す、といった方式の
適用が可能となる。この時、RTCP(リアルタイム制
御プロトコル)の受信情報の送出は、制御ノードが行う
ため、端末が行う必要はない。
【0105】端末1103は、単に上記IPパケットの
受信を行うのみである。このようにすることにより、ネ
ットワークが家庭内ネットワーク、公衆網等と相互接続
され、IPパケット以外でのデータ転送が難しい状況の
もとで、従来ソフトウエアにてIPパケットを受信、処
理する複雑な機構を準備する必要のあった端末の構成
を、以上紹介したような極めて単純なIP受信機能を持
つのみとすることができ、ネットワークの相互接続環境
における端末の構成コストを大幅に削減することが可能
となる。これは、制御ノードと端末間で、必要なIPア
ドレス、ポート番号、アプリケーション種別などの情報
をやり取りすることにより、可能となるものである。
【0106】さて、制御ノード1104は、このIPア
ドレスなどの通知と前後して、第1の実施形態で説明し
たIEC1883プロトコルを用いて、予約したMPE
GフレームがIPパケットにカプセル化されて転送され
てくる同期チャネルや、その帯域情報等を端末1103
のPCR(IEEE1394のPlugs Conto
rol Register)に登録してもよい(図12
のステップS1212、図13のステップS1305、
図14のステップS1401)。しかる後、接続装置1
102を介して、IPマルチキャストアドレス「M」宛
にビデオデータがMPEGoverIPの形で転送され
てくる(図12のステップS1213〜S1214、図
13のステップS1306、図14のステップS140
2)。
【0107】これに対して、RTCP等のプロトコルを
用いて、もっぱら送信側にレスポンスを返すのは制御ノ
ード1104の役割である(図12のステップS121
5、図13のステップS1307)。端末1103は、
もっぱらMPEGoverIPのデータを受信するのみ
でよい。
【0108】図14のフローチャートに示すように、端
末1103は、受信したIPパケットがマルチキャスト
アドレス「M」宛ならば、これを廃棄せずに受信し(図
14のステップS1403、ステップS1405)、更
に受信するパケットはMPEGoverIPであること
をIEC1883によりあらかじめ認識しているため、
該フレームをあらかじめ定められたフォーマットに従っ
てはずし、MPEGフレームをリアセンブリし、MPE
Gデータの再生をもっぱら行う(図14のステップS1
404)。
【0109】この端末1103が該IPアドレス( 本実
施形態ではIPマルチキャストアドレス「M」) を使い
続けるのは、前記レジスタにこのIPアドレス等が登録
してある間としてもよいし、BOOTPと同様なプロト
コルパケットを、制御ノード1104が端末1103に
定期的に送信し続けている間としてもよい。即ち、受信
IPアドレス等の状態はRSVPプロトコル等と同様に
ソフトステートとし、一定時間通知がないと、その端末
はその属性(IPアドレス等)宛てのIPパケットの受
信をやめてしまう仕掛けとしておくことにより、制御ノ
ード1104の故障などが原因で、その端末1103が
永久にそのアドレスが登録されてしまうことを避ける。
【0110】ここで紹介した機構は、IPマルチキャス
トアドレス以外のIPアドレスを一時的に端末1103
に与えることも可能とする。例えば、図15のように、
唯一グローバルIPアドレスを持った接続装置1102
が制御ノードである場合に、該制御ノード自身のIPア
ドレス(グローバルIPアドレス)を端末1103に一
時的に使用( 受信) させることが可能である。
【0111】また、接続装置1102にて受信パケット
をデータリンクレイヤでのスイッチングを行ってしまう
ため、グローバルなIPアドレスがプライベートネット
内(家庭内ネットワーク内)に侵入してくる際にも、グ
ローバルIPアドレスを一時的にこのような端末に受信
させることにより、接続装置1102内でのアドレス変
換( NAT処理)が必須のものではもはやなくなる。こ
れは、端末1103がグローバルIPアドレスを用いた
処理は、該グローバルIPアドレス宛てのIPパケット
の受信のみであり、また該IPパケットは該端末以外に
は伝送されない。また、該端末1103は、該グローバ
ルIPアドレスを用いたIPパケット送信処理を行うこ
とがない。このため、全体的な矛盾(同じグローバルI
Pアドレスを2つ以上の端末が同時に送信アドレスとす
る等) を生ずることがない。
【0112】また、IPルーチングではなく、接続装置
1102内でのデータリンクレイヤ情報のみを使った、
高速スイッチングが可能となり、映像など高速なスイッ
チングが求められる状況において、接続装置1102内
のスイッチング機構を、IPレイヤ処理にてこれを行う
場合と比較して、効率の大幅な向上が見込め、もって大
幅に低コストで実現することが可能となる。
【0113】次に、図16を参照して、IPアドレス・
ポート番号通知プロトコルの他の使い方に付いて説明す
る。図16は、図15の制御ノード1102と端末11
03の通信資源確保後のシーケンスに対応するものであ
り、図15のステップS1504、S1505、S15
06、S1509が、図16のステップS1601、S
1602、S1603、S1604にそれぞれ対応す
る。
【0114】さて、ここで例えば転送されてくるIPア
ドレスの宛先IPアドレスが変更になる場合(例えば、
番組変更にともなう、IPマルチキャストアドレスの変
更)や、ポート番号の変更があった場合に端末1103
に対して、これまで使用していたIPアドレス、ポート
番号をもったIPパケットの受信を中断し、そのかわ
り、新しく受信されるべきIPパケットの属性(IPア
ドレス、ポート番号)等を通知することで対応する(図
16のステップS1605、S1606)。このように
することで、端末1103は、新たなIPパケット群の
受信を行うことができるようになる(図16のステップ
S1607)。
【0115】また、上記IPパケット群の受信を終了さ
せる場合は、ステップS1608において、該IPアド
レス、ポート番号でのIPパケット受信を終了させる通
知を制御ノード1102が端末1103に送出すること
によって、これをおこなうことが可能である。
【0116】このように、一連のIPアドレス、ポート
番号通知のプロトコルは、「一時的に、これらのIPア
ドレスを使いなさい」という意味で使われるインターネ
ットのDHCPプロトコル(動的ホスト構成プロトコ
ル)と共通点が見いだせる。そのことから、DHCPの
オプションとして、このIPアドレス・ポート番号通知
プロトコルを実装する事も可能である。
【0117】すなわち、図17に示すように、DHCP
パケットに、それがIPアドレス・ポート番号通知プロ
トコルとして使用するものであるかどうかを示すオプシ
ョンフィールドを設け、更に使用するべきIPアドレ
ス、ポート番号等を記述する。必要であれば、使用を中
止するIPアドレス、ポート番号などを記述する領域が
あっても良い。また、該IPアドレス、ポート番号につ
いて、その属性の使用開始を促すものなのか、使用終了
を促すものなのかをそれぞれ示すフィールドがあっても
良い。
【0118】また、IEEE1394の場合には、これ
らの情報をやりとりするための専用のレジスタを端末が
持つようにするようにしてもよい。この場合、図17の
ペイロード領域のデータを、その特定のレジスタに書き
込んだり、読み込んだりしていくことになる。
【0119】なお、以上の説明は、現行のIPであるI
Pv4のみならず、IPv6の場合もそのまま適用が可
能である。また、上記実施形態に示した手法は、特定の
IPマルチキャストアドレスをIEEE1394の任意
の非同期ストリームにおいて転送する場合の、そのIP
マルチキャストアドレスと非同期ストリームのチャネル
番号との対応関係の通知に用いることができることも明
らかである。すなわち、図2のステップS211におい
て、チャネルを確保し、そのチャネル番号と、そのチャ
ネルを通じて転送するIPマルチキャストアドレスとの
対応関係を通知すればよい。それ以外は、前述同様であ
る。
【0120】さらに、上記実施形態に示した手法は、イ
ーサネットにおける一時的な受信端末への受信データフ
ローの通知等、データリンクレイヤにおける通信資源の
確保は伴わない場合においても適用が可能である。この
場合、IEEE1394における通信資源の確保のシー
ケンスが省略され、その代わり通信資源としては、通常
のMACアドレスが使われることとなり、以降はこのM
ACアドレス宛てのフレームを通じて、該通知したデー
タフローが転送されることになる。
【0121】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
プライベートIP網とグローバルIP網の間に入る接続
装置内で稼動されるNATの変換処理は多大な処理負荷
がかかる事が知られており、映像等の高速なデータ転送
を、NAT技術と併用して利用しようとすると、非常に
高コストの接続装置を用意する必要が生ずるという問題
点に対し、受信端末あるいは受信アプリケーションにI
Pマルチキャストアドレスを与え、データ転送をIPマ
ルチキャストアドレスを用いて行い、NAT処理を不要
とすることにより、低コストで高速データ転送を行うこ
とが可能となる。
【0122】また、多くの家電製品にとって、IP処理
機能をフルで持つことは、冗長であるという問題点に対
し、受信すべきIPフローについての情報を装置に与
え、その装置は一時的にそのIPフローの受信のみを行
っていればよいという方法を用いる事により、複雑とい
われているIP処理機能を、その受信機能のみの実装を
用意すればよいことになり、装置構成の大幅な簡略化と
低コスト化が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態に係るネットワーク全
体の構成例を示したもので、映像サービスを提供してい
るビデオサーバからのデータを、公衆網を介して家庭内
ネットワークにとりこみ、家庭内ネットワークに接続さ
れた端末で、該サービスを受ける状況を説明するための
図。
【図2】図1の端末が接続装置、公衆網を通してビデオ
サーバからビデオを転送してもらうまでの全体の処理手
順を示した図で、IEEE1394上の通信資源予約を
RSVPの上流のノードが行う場合を示している。
【図3】図1の端末が接続装置、公衆網を通してビデオ
サーバからビデオを転送してもらうまでの端末の処理手
順を示した図。
【図4】図1の端末が接続装置、公衆網を通してビデオ
サーバからビデオを転送してもらうまでの接続装置の処
理手順を示した図。
【図5】接続装置に記憶される対応テーブルの一例を示
した図。
【図6】RSVPのPATHメッセージのフォーマット
の一例を示した図。
【図7】IEEE1394のPCRレジスタの記述例を
示した図。
【図8】図1の端末が接続装置、公衆網を通してビデオ
サーバからビデオを転送してもらうまでの通信システム
全体の処理手順を示した図で、IEEE1394上の通
信資源予約をRSVPの下流のノードが行う場合を示し
ている。
【図9】すでに加入したIPマルチキャストアドレスを
離脱して異なるIPマルチキャストアドレスに加入し、
異なるコンテンツの配送を行う場合について説明するた
めの図。
【図10】IPマルチキャストアドレスは同じで、コン
テンツが変わる場合について説明するための図。
【図11】本発明の第2の実施形態に係るネットワーク
全体の構成例を示した図。
【図12】図11のビデオサーバから端末へのビデオ転
送を行う場合の全体の処理手順を示した図で制御ノード
が受信端末を代行してIP処理、通信資源の予約等を行
う場合を示している。
【図13】図11のビデオサーバから端末へのビデオ転
送を行う場合の制御ノードの処理手順を示した図。
【図14】図11のビデオサーバから端末へのビデオ転
送を行う場合の端末の処理手順を示した図。
【図15】図11のビデオサーバから端末へのビデオ転
送を行う場合の端末の処理手順を示した図で、制御ノー
ド(接続装置)のグローバルIPアドレスを使用してビ
デオ転送を行う場合の制御ノードから端末へのIPアド
レス、ポート番号の通知方法を示している。
【図16】制御ノードから端末へのIPアドレス、ポー
ト番号の他の通知手順を示した図。
【図17】制御ノードから端末へのIPアドレス、ポー
ト番号を通知するためのDHCPパケットの一例を示し
た図。
【符号の説明】
101…ビデオサーバ(通信装置、送信端末) 102…接続装置(通信制御装置) 103…端末(通信装置) 104…公衆網 105…第1の家庭内ネットワーク(IEEE139
4) 106…第2の家庭内ネットワーク 1101…ビデオサーバ(通信装置、送信端末) 1102…接続装置(通信制御装置) 1103…端末(通信装置、受信端末) 1104…制御ノード(通信制御装置) 1105…公衆網 1106…家庭内ネットワーク(IEEE1394)

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 放送型のネットワークに接続された通信
    装置において、 ネットワークレイヤのマルチキャストアドレスのデータ
    を受信したとき、前記ネットワークに接続された第2の
    通信装置が前記マルチキャストのデータを受信するため
    の通信資源を確保する手段と、 少なくとも前記確保された通信資源の識別情報と前記マ
    ルチキャストのデータの識別情報とを前記第2の通信装
    置に通知する通知手段と、 前記マルチキャストのデータを前記確保された通信資源
    を用いて前記第2の通信装置へ配信する配信手段と、 を具備したことを特徴とする通信装置。
  2. 【請求項2】 放送型のネットワークに接続された通信
    装置であって、 ネットワークレイヤのマルチキャストアドレスと前記ネ
    ットワークに接続された第2の通信装置のプライベート
    アドレスとを対応付ける対応テーブルを記憶する記憶手
    段と、 前記マルチキャストアドレスのデータを受信したとき、
    前記対応テーブルを参照して該データを受信する第2の
    通信装置へ該データを配信する配信手段と、 を具備したことを特徴とする通信装置。
  3. 【請求項3】 放送型のネットワークに接続された通信
    装置において、 前記ネットワークに接続された第2の通信装置がネット
    ワークレイヤのデータフローを受信するための通信資源
    を確保する手段と、 少なくとも前記確保された通信資源の識別情報と前記デ
    ータフローの識別情報とを前記第2の通信装置に通知す
    る通知手段と、 前記データフローを前記確保された通信資源を用いて前
    記第2の通信装置へ配信する配信手段と、 を具備したことを特徴とする通信装置。
  4. 【請求項4】 第1のネットワークと放送型の第2のネ
    ットワークを接続する通信装置において、 前記第1のネットワークに接続された第2の通信装置に
    対しネットワークレイヤのデータフローの配送を要求す
    る要求手段と、 前記第2のネットワークに接続された第3の通信装置が
    前記データフローを受信するための通信資源を確保する
    手段と、 少なくとも前記確保された通信資源の識別情報と前記デ
    ータフローの識別情報とを前記第3の通信装置に通知す
    る通知手段と、 前記データフローを前記確保された通信資源を用いて前
    記第3の通信装置へ配信する配信手段と、 を具備したことを特徴とする通信制御装置。
  5. 【請求項5】 放送型のネットワークに接続された信装
    置であって、 前記ネットワークに接続された第2の通信装置へのネッ
    トワークの通信資源の識別情報と、任意のネットワーク
    レイヤのデータフローの識別情報とを前記第2の通信装
    置に通知する通知手段と、 前記データフローを前記通信資源を用いて前記第2の通
    信装置へ配信する配信手段とを具備し、 前記データフローの宛先ネットワークレイヤアドレス
    は、前記第2の通信装置のもともとのネットワークレイ
    ヤアドレスとは異なることを特徴とする通信装置。
  6. 【請求項6】 前記通信装置は、前記ネットワーク上
    に、前記第2の通信装置が前記ネットワークレイヤのデ
    ータフローを受信するための通信資源を確保する手段を
    さらに具備したことを特徴とする請求項5記載の通信装
    置。
  7. 【請求項7】 前記通信装置は、第3の通信装置に対
    し、前記ネットワークレイヤのデータフローの配信を要
    求する手段をさらに具備したことを特徴とする請求項5
    または請求項6記載の通信装置。
  8. 【請求項8】 前記通信装置は、トランスポート層より
    も上位レイヤの処理を、前記第3の通信装置と交す処理
    手段をさらに具備したことを特徴とする請求項7記載の
    通信装置。
  9. 【請求項9】 放送型のネットワークに接続された通信
    装置であって、 前記ネットワークに接続される他の通信装置から通知さ
    れる所定のネットワークレイヤのデータフローの識別情
    報と、該データフローの配送に利用される前記ネットワ
    ークの通信資源の識別情報との対応関係の通知を受信す
    る第1の受信手段と、 一時的に前記所定のネットワークレイヤのデータフロー
    を受信する第2の受信手段と、 を具備し、前記データフローの宛先ネットワークレイヤ
    アドレスは、本通信装置のもともとのネットワークレイ
    ヤアドレスとは異なることを特徴とする通信装置。
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