JPH10308184A - カラー陰極線管 - Google Patents
カラー陰極線管Info
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- JPH10308184A JPH10308184A JP11579297A JP11579297A JPH10308184A JP H10308184 A JPH10308184 A JP H10308184A JP 11579297 A JP11579297 A JP 11579297A JP 11579297 A JP11579297 A JP 11579297A JP H10308184 A JPH10308184 A JP H10308184A
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- filter layer
- pigment filter
- color
- green
- fluorescent
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- Cathode-Ray Tubes And Fluorescent Screens For Display (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 3色螢光膜5G、5B、5Rを構成する螢光
体粒子の3色顔料フィルタ層3G、3B、3R内への食
い込みを防いで3色顔料フィルタ層3G、3B、3Rの
表面にできる凹凸をなくし、3色顔料フィルタ層3G、
3B、3Rの白濁の発生を防止するカラー陰極線管を提
供する。 【解決手段】 パネル部フェースプレート1内面に形成
された螢光面と、パネル部内部に螢光面に離間して対向
配置されたシャドウマスクと、ネック部内部に収納配置
された電子銃と、ファンネル部外部に装着された偏向ヨ
ークとを備え、螢光面は、少なくとも、緑色、青色、赤
色の3色顔料フィルタ層3G、3B、3R及び3色螢光
膜5G、5B、5Rとからなるカラー陰極線管におい
て、3色顔料フィルタ層3G、3B、3Rと3色螢光膜
5G、5B、5Rとの間に無機化合物からなる透明保護
層4を設けた。
体粒子の3色顔料フィルタ層3G、3B、3R内への食
い込みを防いで3色顔料フィルタ層3G、3B、3Rの
表面にできる凹凸をなくし、3色顔料フィルタ層3G、
3B、3Rの白濁の発生を防止するカラー陰極線管を提
供する。 【解決手段】 パネル部フェースプレート1内面に形成
された螢光面と、パネル部内部に螢光面に離間して対向
配置されたシャドウマスクと、ネック部内部に収納配置
された電子銃と、ファンネル部外部に装着された偏向ヨ
ークとを備え、螢光面は、少なくとも、緑色、青色、赤
色の3色顔料フィルタ層3G、3B、3R及び3色螢光
膜5G、5B、5Rとからなるカラー陰極線管におい
て、3色顔料フィルタ層3G、3B、3Rと3色螢光膜
5G、5B、5Rとの間に無機化合物からなる透明保護
層4を設けた。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、カラー陰極線管に
係わり、特に、パネル部フェースプレート内面に3色顔
料フィルタ層と3色螢光膜とからなる螢光面の形成時
に、3色顔料フィルタ層の表面の凹凸によって白濁する
のを防いでいるカラー陰極線管に関する。
係わり、特に、パネル部フェースプレート内面に3色顔
料フィルタ層と3色螢光膜とからなる螢光面の形成時
に、3色顔料フィルタ層の表面の凹凸によって白濁する
のを防いでいるカラー陰極線管に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、カラー陰極線管は、パネル部フ
ェースプレート内面に形成された螢光面と、パネル部内
部の螢光面に離間して対向配置されたシャドウマスク
と、ネック部内部に収納配置された電子銃と、ファンネ
ル部外部に装着された偏向ヨークとを具備している。こ
の場合、パネル部フェースプレート内面に形成された螢
光面は、緑色、青色、赤色の3色からなる3色螢光膜を
備えている。そして、これら3色螢光膜はドット状また
はストライプ状に規則的に配列された多数の3色の画素
からなっており、電子銃から放射された3本の電子ビー
ムは、シャドウマスクによってそれぞれ対応する画素に
投射されるように色選別され、3色の画素に投射され
る。電子ビームの投射された画素は、自己の螢光体粒子
の色に応じて、緑色、青色、赤色のいずれかの色に発光
し、螢光面にカラー画像が表示される。
ェースプレート内面に形成された螢光面と、パネル部内
部の螢光面に離間して対向配置されたシャドウマスク
と、ネック部内部に収納配置された電子銃と、ファンネ
ル部外部に装着された偏向ヨークとを具備している。こ
の場合、パネル部フェースプレート内面に形成された螢
光面は、緑色、青色、赤色の3色からなる3色螢光膜を
備えている。そして、これら3色螢光膜はドット状また
はストライプ状に規則的に配列された多数の3色の画素
からなっており、電子銃から放射された3本の電子ビー
ムは、シャドウマスクによってそれぞれ対応する画素に
投射されるように色選別され、3色の画素に投射され
る。電子ビームの投射された画素は、自己の螢光体粒子
の色に応じて、緑色、青色、赤色のいずれかの色に発光
し、螢光面にカラー画像が表示される。
【0003】近年になり、カラー陰極線管は、螢光面の
輝度特性、コントラスト特性、発光色純度をそれぞれ向
上させるため、パネル部フェースプレートと3色螢光膜
との間に、螢光膜の色と同色の3色顔料フィルタ層を形
成する方法が採用されるようになった。
輝度特性、コントラスト特性、発光色純度をそれぞれ向
上させるため、パネル部フェースプレートと3色螢光膜
との間に、螢光膜の色と同色の3色顔料フィルタ層を形
成する方法が採用されるようになった。
【0004】ここで、図6は、既知のカラー陰極線管に
おいて、3色顔料フィルタ層と3色螢光膜とを備えた螢
光面の一部の構成を示す拡大断面図である。
おいて、3色顔料フィルタ層と3色螢光膜とを備えた螢
光面の一部の構成を示す拡大断面図である。
【0005】図6において、60はパネル部フェースプ
レート、61はブラックマトリクス(BM)、62Gは
緑色顔料フィルタ層、62Bは青色顔料フィルタ層、6
2Rは赤色顔料フィルタ層、63Gは緑色螢光膜、63
Bは青色螢光膜、63Rは赤色螢光膜、64はアルミニ
ウム蒸着膜である。
レート、61はブラックマトリクス(BM)、62Gは
緑色顔料フィルタ層、62Bは青色顔料フィルタ層、6
2Rは赤色顔料フィルタ層、63Gは緑色螢光膜、63
Bは青色螢光膜、63Rは赤色螢光膜、64はアルミニ
ウム蒸着膜である。
【0006】そして、パネル部フェースプレート60内
面に、所定間隔を開けてブラックマトリクス61が形成
され、主としてブラックマトリクス61の非形成部分に
順に緑色顔料フィルタ層62G、青色顔料フィルタ層6
2B、赤色顔料フィルタ層62Rが形成される。また、
緑色顔料フィルタ層62Gの形成部分の上側に緑色螢光
膜63Gが、青色顔料フィルタ層62Bの上側に青色螢
光膜63Bが、赤色顔料フィルタ層62Rの上側に赤色
螢光膜63Rがそれぞれ形成され、緑色螢光膜63G、
青色螢光膜63B、赤色螢光膜63Rの上側にアルミニ
ウム蒸着膜64が形成され、全体として螢光面が構成さ
れている。
面に、所定間隔を開けてブラックマトリクス61が形成
され、主としてブラックマトリクス61の非形成部分に
順に緑色顔料フィルタ層62G、青色顔料フィルタ層6
2B、赤色顔料フィルタ層62Rが形成される。また、
緑色顔料フィルタ層62Gの形成部分の上側に緑色螢光
膜63Gが、青色顔料フィルタ層62Bの上側に青色螢
光膜63Bが、赤色顔料フィルタ層62Rの上側に赤色
螢光膜63Rがそれぞれ形成され、緑色螢光膜63G、
青色螢光膜63B、赤色螢光膜63Rの上側にアルミニ
ウム蒸着膜64が形成され、全体として螢光面が構成さ
れている。
【0007】前記構成による螢光面において、電子銃
(図示なし)から3本の電子ビームが放射された際に、
1本の電子ビームの緑色螢光膜63Gへの投射により、
緑色螢光膜63Gが発光すると、発光した緑色の光は、
緑色顔料フィルタ層62G及びパネル部フェースプレー
ト60を通してカラー陰極線管の外部に放出される。ま
た、他の1本の電子ビームが青色螢光膜63Bに投射さ
れ、青色螢光膜63Bから青色の光が発光された場合、
及び、残りの1本の電子ビームが赤色螢光膜63Rに投
射され、赤色螢光膜63Rから赤色の光が発光された場
合も同様であって、いずれの光もパネル部フェースプレ
ート60を通してカラー陰極線管の外部に放出される。
(図示なし)から3本の電子ビームが放射された際に、
1本の電子ビームの緑色螢光膜63Gへの投射により、
緑色螢光膜63Gが発光すると、発光した緑色の光は、
緑色顔料フィルタ層62G及びパネル部フェースプレー
ト60を通してカラー陰極線管の外部に放出される。ま
た、他の1本の電子ビームが青色螢光膜63Bに投射さ
れ、青色螢光膜63Bから青色の光が発光された場合、
及び、残りの1本の電子ビームが赤色螢光膜63Rに投
射され、赤色螢光膜63Rから赤色の光が発光された場
合も同様であって、いずれの光もパネル部フェースプレ
ート60を通してカラー陰極線管の外部に放出される。
【0008】この場合、緑色顔料フィルタ層62Gは、
対応する緑色螢光膜63Gが発光した緑色の光に対して
良好な光透過性を示すが、他の青色螢光膜63B及び赤
色螢光膜63Rが発光した青色の光及び赤色の光に対し
て強い光吸収性を有しており、青色顔料フィルタ層62
Bは、対応する青色螢光膜63Bが発光した青色光に対
して良好な光透過性を示すが、他の緑色螢光膜63G、
赤色螢光膜63Rが発光した緑色の光及び赤色の光に対
して強い光吸収性を有し、赤色顔料フィルタ層62Rに
ついても全く同様である。
対応する緑色螢光膜63Gが発光した緑色の光に対して
良好な光透過性を示すが、他の青色螢光膜63B及び赤
色螢光膜63Rが発光した青色の光及び赤色の光に対し
て強い光吸収性を有しており、青色顔料フィルタ層62
Bは、対応する青色螢光膜63Bが発光した青色光に対
して良好な光透過性を示すが、他の緑色螢光膜63G、
赤色螢光膜63Rが発光した緑色の光及び赤色の光に対
して強い光吸収性を有し、赤色顔料フィルタ層62Rに
ついても全く同様である。
【0009】そして、螢光面に緑色顔料フィルタ層62
G、青色顔料フィルタ層62B、赤色顔料フィルタ層6
2Rを設けた場合、外部からフェースプレート60に入
射された照明等の外来光が緑色顔料フィルタ層62G、
青色顔料フィルタ層62B、赤色顔料フィルタ層62R
によって強く光吸収されるため、螢光面における外来光
の反射が大幅に低減され、画面の黒の沈み状態が向上す
る。一方、この外来光の反射に比べて、緑色顔料フィル
タ層62G、青色顔料フィルタ層62B、赤色顔料フィ
ルタ層62Rにおける緑色螢光膜63G、青色螢光膜6
3B、赤色螢光膜63Rの発光に基づく輝度の低下は少
ないので、発光部と非発光部との明るさの比を表すコン
トラストが向上するようになる。また、外来光の反射を
低減した分だけ、パネル部フェースプレート60として
光透過率の高いものを用いることができるため、螢光面
の発光輝度を高めることもできる。さらに、緑色螢光膜
63G、青色螢光膜63B、赤色螢光膜63Rで発光し
た光が緑色顔料フィルタ層62G、青色顔料フィルタ層
62B、赤色顔料フィルタ層62Rを透過する間に、発
光した光スペクトルの中の余分な光スペクトル成分が選
択的に強く吸収されるため、発光の色純度も向上するよ
うになる。
G、青色顔料フィルタ層62B、赤色顔料フィルタ層6
2Rを設けた場合、外部からフェースプレート60に入
射された照明等の外来光が緑色顔料フィルタ層62G、
青色顔料フィルタ層62B、赤色顔料フィルタ層62R
によって強く光吸収されるため、螢光面における外来光
の反射が大幅に低減され、画面の黒の沈み状態が向上す
る。一方、この外来光の反射に比べて、緑色顔料フィル
タ層62G、青色顔料フィルタ層62B、赤色顔料フィ
ルタ層62Rにおける緑色螢光膜63G、青色螢光膜6
3B、赤色螢光膜63Rの発光に基づく輝度の低下は少
ないので、発光部と非発光部との明るさの比を表すコン
トラストが向上するようになる。また、外来光の反射を
低減した分だけ、パネル部フェースプレート60として
光透過率の高いものを用いることができるため、螢光面
の発光輝度を高めることもできる。さらに、緑色螢光膜
63G、青色螢光膜63B、赤色螢光膜63Rで発光し
た光が緑色顔料フィルタ層62G、青色顔料フィルタ層
62B、赤色顔料フィルタ層62Rを透過する間に、発
光した光スペクトルの中の余分な光スペクトル成分が選
択的に強く吸収されるため、発光の色純度も向上するよ
うになる。
【0010】ところで、かかる緑色顔料フィルタ層62
G、青色顔料フィルタ層62B、赤色顔料フィルタ層6
2Rを有する螢光面を形成するには、例えば、特開平7
−240156号等に開示されているように、露光によ
って硬化させ、水に不溶性になる、いわゆる光硬化性感
光性樹脂を利用することができる。
G、青色顔料フィルタ層62B、赤色顔料フィルタ層6
2Rを有する螢光面を形成するには、例えば、特開平7
−240156号等に開示されているように、露光によ
って硬化させ、水に不溶性になる、いわゆる光硬化性感
光性樹脂を利用することができる。
【0011】即ち、始めに、カラー陰極線管のパネル部
フェースプレート内面に、第1色、例えば、緑色の顔料
粒子を分散させた光硬化性感光性樹脂のスラリーを塗布
し、緑色の顔料粒子塗布膜を形成した後、シャドウマス
クを露光マスクとして、緑色の画素の配置位置に当たる
顔料粒子塗布膜を露光硬化し、その後、現像によって顔
料粒子塗布膜の未露光部分を除去し、緑色の画素の配置
位置に緑色顔料フィルタ層を形成する。
フェースプレート内面に、第1色、例えば、緑色の顔料
粒子を分散させた光硬化性感光性樹脂のスラリーを塗布
し、緑色の顔料粒子塗布膜を形成した後、シャドウマス
クを露光マスクとして、緑色の画素の配置位置に当たる
顔料粒子塗布膜を露光硬化し、その後、現像によって顔
料粒子塗布膜の未露光部分を除去し、緑色の画素の配置
位置に緑色顔料フィルタ層を形成する。
【0012】次に、緑色顔料フィルタ層を形成したパネ
ル部フェースプレート内面に、第2色、例えば、青色の
顔料粒子を分散させた光硬化性感光性樹脂のスラリーを
塗布し、青色の顔料粒子塗布膜を形成した後、シャドウ
マスクを露光マスクとして、青色の画素の配置位置に当
たる顔料粒子塗布膜を露光硬化し、その後、現像によっ
て顔料粒子塗布膜の未露光部分を除去し、青色の画素の
配置位置に青色顔料フィルタ層を形成する。
ル部フェースプレート内面に、第2色、例えば、青色の
顔料粒子を分散させた光硬化性感光性樹脂のスラリーを
塗布し、青色の顔料粒子塗布膜を形成した後、シャドウ
マスクを露光マスクとして、青色の画素の配置位置に当
たる顔料粒子塗布膜を露光硬化し、その後、現像によっ
て顔料粒子塗布膜の未露光部分を除去し、青色の画素の
配置位置に青色顔料フィルタ層を形成する。
【0013】続いて、緑色顔料フィルタ層及び青色顔料
フィルタ層を形成した工程と同様の工程を経て、第3
色、例えば、赤色の画素の配置位置に赤色顔料フィルタ
層を形成する。
フィルタ層を形成した工程と同様の工程を経て、第3
色、例えば、赤色の画素の配置位置に赤色顔料フィルタ
層を形成する。
【0014】次いで、緑色顔料フィルタ層、青色顔料フ
ィルタ層、赤色顔料フィルタ層を形成したパネル部フェ
ースプレート内面に、第1色、例えば、緑色螢光体粒子
を含有した感光性スラリーを塗布し、緑色螢光膜粒子塗
布膜を形成した後、シャドウマスクを用いて緑色螢光膜
粒子塗布膜を露光硬化し、その後、現像して緑色螢光膜
粒子塗布膜の未露光部分を除去し、緑色顔料フィルタ層
の上側に緑色螢光膜を形成する。
ィルタ層、赤色顔料フィルタ層を形成したパネル部フェ
ースプレート内面に、第1色、例えば、緑色螢光体粒子
を含有した感光性スラリーを塗布し、緑色螢光膜粒子塗
布膜を形成した後、シャドウマスクを用いて緑色螢光膜
粒子塗布膜を露光硬化し、その後、現像して緑色螢光膜
粒子塗布膜の未露光部分を除去し、緑色顔料フィルタ層
の上側に緑色螢光膜を形成する。
【0015】さらに、緑色螢光膜を形成した工程と同様
の工程を経て、青色顔料フィルタ層の上側に青色螢光膜
を形成し、次いで、緑色螢光膜及び青色螢光膜を形成し
た工程と同様の工程を経て、赤色顔料フィルタ層の上側
に赤色螢光膜を形成する。
の工程を経て、青色顔料フィルタ層の上側に青色螢光膜
を形成し、次いで、緑色螢光膜及び青色螢光膜を形成し
た工程と同様の工程を経て、赤色顔料フィルタ層の上側
に赤色螢光膜を形成する。
【0016】緑色螢光膜、青色螢光膜、赤色螢光膜を形
成した後、次工程のフィルミング処理及びアルミニウム
膜蒸着処理等を行い、パネル部フェースプレート内面に
螢光面を形成する。
成した後、次工程のフィルミング処理及びアルミニウム
膜蒸着処理等を行い、パネル部フェースプレート内面に
螢光面を形成する。
【0017】なお、前記螢光面の製造工程においては、
緑色顔料フィルタ層、青色顔料フィルタ層、赤色顔料フ
ィルタ層を形成している場合を例示したが、緑色顔料フ
ィルタ層、青色顔料フィルタ層、赤色顔料フィルタ層の
中の1つの色の顔料フィルタ層だけ、または、緑色顔料
フィルタ層、青色顔料フィルタ層、赤色顔料フィルタ層
の中の2つの色だけの顔料フィルタ層を形成することも
できる。
緑色顔料フィルタ層、青色顔料フィルタ層、赤色顔料フ
ィルタ層を形成している場合を例示したが、緑色顔料フ
ィルタ層、青色顔料フィルタ層、赤色顔料フィルタ層の
中の1つの色の顔料フィルタ層だけ、または、緑色顔料
フィルタ層、青色顔料フィルタ層、赤色顔料フィルタ層
の中の2つの色だけの顔料フィルタ層を形成することも
できる。
【0018】また、パネル部フェースプレート内面の全
体に緑色、青色、赤色の中の1つの色の顔料フィルタ層
を形成し、その顔料フィルタ層の上に緑色螢光膜、青色
螢光膜、赤色螢光膜を形成することもできる。
体に緑色、青色、赤色の中の1つの色の顔料フィルタ層
を形成し、その顔料フィルタ層の上に緑色螢光膜、青色
螢光膜、赤色螢光膜を形成することもできる。
【0019】
【発明が解決しようとする課題】顔料フィルタ層付の螢
光膜からなる螢光面を有する既知のカラー陰極線管は、
前述のように、螢光面の輝度特性が向上し、コントラス
ト特性が良好になり、発光色純度も向上するという利点
を有している反面で、顔料フィルタ層の上側に螢光膜を
形成する際に、螢光膜の主要な構成要素である比較的粒
径の大きい螢光体粒子が顔料フィルタ層に食い込み易
く、顔料フィルタ層の表面に螢光体粒子が食い込むと、
顔料フィルタ層の表面に凹凸ができ、顔料フィルタ層が
白濁するようになる。
光膜からなる螢光面を有する既知のカラー陰極線管は、
前述のように、螢光面の輝度特性が向上し、コントラス
ト特性が良好になり、発光色純度も向上するという利点
を有している反面で、顔料フィルタ層の上側に螢光膜を
形成する際に、螢光膜の主要な構成要素である比較的粒
径の大きい螢光体粒子が顔料フィルタ層に食い込み易
く、顔料フィルタ層の表面に螢光体粒子が食い込むと、
顔料フィルタ層の表面に凹凸ができ、顔料フィルタ層が
白濁するようになる。
【0020】ここで、図7は、図6に図示された顔料フ
ィルタ層付の螢光膜からなる螢光面の一部をさらに拡大
して示す断面構成図である。
ィルタ層付の螢光膜からなる螢光面の一部をさらに拡大
して示す断面構成図である。
【0021】図7において、65Gは緑色螢光膜63G
を構成する緑色螢光体粒子、65Bは青色螢光膜63B
を構成する青色螢光体粒子、65Rは赤色螢光膜63R
を構成する赤色螢光体粒子であって、その他、図6に図
示された構成要素と同じ構成要素については同じ符号を
付けている。
を構成する緑色螢光体粒子、65Bは青色螢光膜63B
を構成する青色螢光体粒子、65Rは赤色螢光膜63R
を構成する赤色螢光体粒子であって、その他、図6に図
示された構成要素と同じ構成要素については同じ符号を
付けている。
【0022】図7に示されるように、既知のカラー陰極
線管における螢光面においては、緑色顔料フィルタ層6
2Gの上側に緑色螢光膜63Gを形成する際に、緑色顔
料フィルタ層62Gを構成する緑色顔料粒子に比べて緑
色螢光膜63Gを構成する緑色螢光体粒子65Gの粒径
がかなり大きく、かつ、比重が大きいことから、緑色螢
光体粒子65Gが緑色顔料フィルタ層62G内に食い込
み易い。そして、緑色顔料フィルタ層62Gに緑色螢光
体粒子65Gが食い込んだ場合、緑色顔料フィルタ層6
2Gの表面に凹凸ができるため、緑色顔料フィルタ層6
2Gを通る光が凹凸のある表面で散乱され、その結果、
緑色顔料フィルタ層62Gが白濁するようになる。ま
た、青色顔料フィルタ層62Bの上側に青色螢光膜63
Bを形成する際、及び、赤色顔料フィルタ層62Rの上
側に赤色螢光膜63Rを形成する際も、緑色顔料フィル
タ層62Gの上側に緑色螢光膜63Gを形成する際と同
様であって、青色螢光体粒子65Gが青色顔料フィルタ
層62B内に、赤色螢光体粒子65Rが赤色顔料フィル
タ層62R内に食い込み、青色顔料フィルタ層62B及
び赤色顔料フィルタ層62Rの表面に凹凸ができ、緑色
顔料フィルタ層62Gと同様に、青色顔料フィルタ層6
2B及び赤色顔料フィルタ層62Rが白濁するようにな
る。
線管における螢光面においては、緑色顔料フィルタ層6
2Gの上側に緑色螢光膜63Gを形成する際に、緑色顔
料フィルタ層62Gを構成する緑色顔料粒子に比べて緑
色螢光膜63Gを構成する緑色螢光体粒子65Gの粒径
がかなり大きく、かつ、比重が大きいことから、緑色螢
光体粒子65Gが緑色顔料フィルタ層62G内に食い込
み易い。そして、緑色顔料フィルタ層62Gに緑色螢光
体粒子65Gが食い込んだ場合、緑色顔料フィルタ層6
2Gの表面に凹凸ができるため、緑色顔料フィルタ層6
2Gを通る光が凹凸のある表面で散乱され、その結果、
緑色顔料フィルタ層62Gが白濁するようになる。ま
た、青色顔料フィルタ層62Bの上側に青色螢光膜63
Bを形成する際、及び、赤色顔料フィルタ層62Rの上
側に赤色螢光膜63Rを形成する際も、緑色顔料フィル
タ層62Gの上側に緑色螢光膜63Gを形成する際と同
様であって、青色螢光体粒子65Gが青色顔料フィルタ
層62B内に、赤色螢光体粒子65Rが赤色顔料フィル
タ層62R内に食い込み、青色顔料フィルタ層62B及
び赤色顔料フィルタ層62Rの表面に凹凸ができ、緑色
顔料フィルタ層62Gと同様に、青色顔料フィルタ層6
2B及び赤色顔料フィルタ層62Rが白濁するようにな
る。
【0023】このように顔料フィルタ層付の螢光膜から
なる螢光面を有する既知のカラー陰極線管は、緑色顔料
フィルタ層62G、青色顔料フィルタ層62B、赤色顔
料フィルタ層62Rが白濁することにより、緑色螢光膜
63G、青色螢光膜63B、赤色螢光膜63Rが発光し
た光の緑色顔料フィルタ層62G、青色顔料フィルタ層
62B、赤色顔料フィルタ層62Rの透過性が損なわ
れ、螢光面の発光輝度が低下するという問題を有してい
る。
なる螢光面を有する既知のカラー陰極線管は、緑色顔料
フィルタ層62G、青色顔料フィルタ層62B、赤色顔
料フィルタ層62Rが白濁することにより、緑色螢光膜
63G、青色螢光膜63B、赤色螢光膜63Rが発光し
た光の緑色顔料フィルタ層62G、青色顔料フィルタ層
62B、赤色顔料フィルタ層62Rの透過性が損なわ
れ、螢光面の発光輝度が低下するという問題を有してい
る。
【0024】本発明は、かかる問題点を解決するもの
で、その目的は、螢光膜を構成する螢光体粒子の顔料フ
ィルタ層内への食い込みを防いで顔料フィルタ層の表面
にできる凹凸をなくし、顔料フィルタ層の白濁の発生を
防止するカラー陰極線管を提供することにある。
で、その目的は、螢光膜を構成する螢光体粒子の顔料フ
ィルタ層内への食い込みを防いで顔料フィルタ層の表面
にできる凹凸をなくし、顔料フィルタ層の白濁の発生を
防止するカラー陰極線管を提供することにある。
【0025】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
に、本発明によるカラー陰極線管は、緑色、青色、赤色
の3色顔料フィルタ層と3色螢光膜との間に無機化合物
からなる透明保護層を設けた手段を具備する。
に、本発明によるカラー陰極線管は、緑色、青色、赤色
の3色顔料フィルタ層と3色螢光膜との間に無機化合物
からなる透明保護層を設けた手段を具備する。
【0026】前記手段によれば、3色顔料フィルタ層の
上側に3色螢光膜を形成する際に、3色顔料フィルタ層
と3色螢光膜との間に透明保護層を介在させたことによ
り、3色顔料フィルタ層の表面に、比較的粒径が大き
く、かつ、比重の大きな螢光体粒子が直接当接すること
がなくなるので、3色顔料フィルタ層の表面に螢光体粒
子が食い込み、3色顔料フィルタ層の表面に凹凸ができ
ることを少なくし、3色顔料フィルタ層の白濁化を防げ
る。
上側に3色螢光膜を形成する際に、3色顔料フィルタ層
と3色螢光膜との間に透明保護層を介在させたことによ
り、3色顔料フィルタ層の表面に、比較的粒径が大き
く、かつ、比重の大きな螢光体粒子が直接当接すること
がなくなるので、3色顔料フィルタ層の表面に螢光体粒
子が食い込み、3色顔料フィルタ層の表面に凹凸ができ
ることを少なくし、3色顔料フィルタ層の白濁化を防げ
る。
【0027】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態において、カ
ラー陰極線管は、パネル部フェースプレート内面に形成
された螢光面と、パネル部内部に螢光面から離間して対
向配置されたシャドウマスクと、ネック部内部に収納配
置された電子銃と、ファンネル部外部に装着された偏向
ヨークとを備え、螢光面が、少なくとも、緑色、青色、
赤色の3色顔料フィルタ層と3色螢光膜とからなるもの
であって、3色顔料フィルタ層と3色螢光膜との間に無
機化合物からなる透明保護層を設けたものである。
ラー陰極線管は、パネル部フェースプレート内面に形成
された螢光面と、パネル部内部に螢光面から離間して対
向配置されたシャドウマスクと、ネック部内部に収納配
置された電子銃と、ファンネル部外部に装着された偏向
ヨークとを備え、螢光面が、少なくとも、緑色、青色、
赤色の3色顔料フィルタ層と3色螢光膜とからなるもの
であって、3色顔料フィルタ層と3色螢光膜との間に無
機化合物からなる透明保護層を設けたものである。
【0028】本発明の実施の形態において、透明保護層
は、膜厚が0.1乃至3.0μmのものである。
は、膜厚が0.1乃至3.0μmのものである。
【0029】本発明の実施の形態において、無機化合物
は、金属酸化物の微粒子を主成分としている。
は、金属酸化物の微粒子を主成分としている。
【0030】本発明の実施の形態において、金属酸化物
は、アルミナ(Al2O3)、シリカ(SiO2 )チタニ
ア(TiO2 )、マグネシア(MgO)の中の少なくと
も1種である。
は、アルミナ(Al2O3)、シリカ(SiO2 )チタニ
ア(TiO2 )、マグネシア(MgO)の中の少なくと
も1種である。
【0031】本発明の実施の形態において、金属酸化物
の微粒子は、平均粒径が0.001乃至0.5μmのも
の、好ましくは、0.003乃至0.2μmのものであ
る。
の微粒子は、平均粒径が0.001乃至0.5μmのも
の、好ましくは、0.003乃至0.2μmのものであ
る。
【0032】これらの本発明の実施の形態によれば、パ
ネル部フェースプレート内面に3色顔料フィルタ層と3
色螢光膜とからなる螢光面を有するカラー陰極線管のに
おいて、3色顔料フィルタ層と3色螢光膜との間に透明
保護層を介在させることにより、3色顔料フィルタ層の
上側に3色螢光膜を形成する際に、比較的粒径が大き
く、かつ、比重の大きな螢光体粒子が3色顔料フィルタ
層の表面に設けた透明保護層に直接当接するだけで、3
色顔料フィルタ層の表面に直接当接することがないの
で、3色顔料フィルタ層の表面に螢光体粒子が食い込
み、3色顔料フィルタ層の表面に凹凸ができることはな
い。そして、3色顔料フィルタ層は、表面が平坦である
ことから、3色顔料フィルタ層が白濁することがなくな
り、高い輝度特性をもった螢光面を備えるカラー陰極線
管を得ることができる。
ネル部フェースプレート内面に3色顔料フィルタ層と3
色螢光膜とからなる螢光面を有するカラー陰極線管のに
おいて、3色顔料フィルタ層と3色螢光膜との間に透明
保護層を介在させることにより、3色顔料フィルタ層の
上側に3色螢光膜を形成する際に、比較的粒径が大き
く、かつ、比重の大きな螢光体粒子が3色顔料フィルタ
層の表面に設けた透明保護層に直接当接するだけで、3
色顔料フィルタ層の表面に直接当接することがないの
で、3色顔料フィルタ層の表面に螢光体粒子が食い込
み、3色顔料フィルタ層の表面に凹凸ができることはな
い。そして、3色顔料フィルタ層は、表面が平坦である
ことから、3色顔料フィルタ層が白濁することがなくな
り、高い輝度特性をもった螢光面を備えるカラー陰極線
管を得ることができる。
【0033】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面を参照して説明
する。
する。
【0034】図1は、本発明によるカラー陰極線管の一
実施例を示すもので、パネル部フェースプレート内面に
形成された螢光面の一部の構成を示す拡大断面図であ
る。
実施例を示すもので、パネル部フェースプレート内面に
形成された螢光面の一部の構成を示す拡大断面図であ
る。
【0035】図1において、1はパネル部フェースプレ
ート、2はブラックマトリクス(BM)、3Gは緑色顔
料フィルタ層、3Bは青色顔料フィルタ層、3Rは赤色
顔料フィルタ層、4は透明保護膜、5Gは緑色螢光膜、
5Bは青色螢光膜、5Rは赤色螢光膜、6はアルミニウ
ム蒸着膜である。
ート、2はブラックマトリクス(BM)、3Gは緑色顔
料フィルタ層、3Bは青色顔料フィルタ層、3Rは赤色
顔料フィルタ層、4は透明保護膜、5Gは緑色螢光膜、
5Bは青色螢光膜、5Rは赤色螢光膜、6はアルミニウ
ム蒸着膜である。
【0036】そして、ブラックマトリクス2は、パネル
部フェースプレート1内面に直接形成される。緑色顔料
フィルタ層3G、青色顔料フィルタ層3B、赤色顔料フ
ィルタ層3Rは、主としてパネル部フェースプレート1
内面のブラックマトリクス2の非形成部分に順に形成さ
れる。透明保護膜4は、アルミナ(Al2O3)の微粒子
を主成分とするもので、緑色顔料フィルタ層3G、青色
顔料フィルタ層3B、赤色顔料フィルタ層3Rのそれぞ
れの上側に被膜形成される。緑色螢光膜5Gは、緑色顔
料フィルタ層3Gの形成部分における透明保護膜4の上
側に形成され、青色螢光膜5Bは、青色顔料フィルタ層
3Bの形成部分における透明保護膜4の上側に形成さ
れ、赤色螢光膜5Rは、赤色顔料フィルタ層3Rの形成
部分における透明保護膜4の上側に形成される。アルミ
ニウム蒸着膜6は、緑色螢光膜5G、青色螢光膜5B、
赤色螢光膜5Rの上側に形成され、全体として、3色顔
料フィルタ層3G、3B、3Rと3色螢光膜5G、5
B、5Rとからなる螢光面が構成される。
部フェースプレート1内面に直接形成される。緑色顔料
フィルタ層3G、青色顔料フィルタ層3B、赤色顔料フ
ィルタ層3Rは、主としてパネル部フェースプレート1
内面のブラックマトリクス2の非形成部分に順に形成さ
れる。透明保護膜4は、アルミナ(Al2O3)の微粒子
を主成分とするもので、緑色顔料フィルタ層3G、青色
顔料フィルタ層3B、赤色顔料フィルタ層3Rのそれぞ
れの上側に被膜形成される。緑色螢光膜5Gは、緑色顔
料フィルタ層3Gの形成部分における透明保護膜4の上
側に形成され、青色螢光膜5Bは、青色顔料フィルタ層
3Bの形成部分における透明保護膜4の上側に形成さ
れ、赤色螢光膜5Rは、赤色顔料フィルタ層3Rの形成
部分における透明保護膜4の上側に形成される。アルミ
ニウム蒸着膜6は、緑色螢光膜5G、青色螢光膜5B、
赤色螢光膜5Rの上側に形成され、全体として、3色顔
料フィルタ層3G、3B、3Rと3色螢光膜5G、5
B、5Rとからなる螢光面が構成される。
【0037】次いで、図2は、図1に図示された螢光面
の一部をさらに拡大して示す断面構成図である。
の一部をさらに拡大して示す断面構成図である。
【0038】図2において、7Gは緑色螢光膜5Gを構
成する緑色螢光体粒子、7Bは青色螢光膜5Bを構成す
る青色螢光体粒子、7Rは赤色螢光膜5Rを構成する赤
色螢光体粒子であって、その他、図1に図示された構成
要素と同じ構成要素については同じ符号を付けている。
成する緑色螢光体粒子、7Bは青色螢光膜5Bを構成す
る青色螢光体粒子、7Rは赤色螢光膜5Rを構成する赤
色螢光体粒子であって、その他、図1に図示された構成
要素と同じ構成要素については同じ符号を付けている。
【0039】図2に示されるように、図1に図示された
本実施例のカラー陰極線管における螢光面は、緑色顔料
フィルタ層3Gの上側に緑色螢光膜5Gが形成され、青
色顔料フィルタ層3Bの上側に青色螢光膜5Bが形成さ
れ、赤色顔料フィルタ層3Rの上側に赤色螢光膜5Rが
形成されているものであって、かつ、緑色顔料フィルタ
層3G、青色顔料フィルタ層3B、赤色顔料フィルタ層
3Rの上部全面にわたって、即ち、緑色螢光膜5G、青
色螢光膜5B、赤色螢光膜5Rとの間にそれぞれ透明保
護膜4が形成されている。
本実施例のカラー陰極線管における螢光面は、緑色顔料
フィルタ層3Gの上側に緑色螢光膜5Gが形成され、青
色顔料フィルタ層3Bの上側に青色螢光膜5Bが形成さ
れ、赤色顔料フィルタ層3Rの上側に赤色螢光膜5Rが
形成されているものであって、かつ、緑色顔料フィルタ
層3G、青色顔料フィルタ層3B、赤色顔料フィルタ層
3Rの上部全面にわたって、即ち、緑色螢光膜5G、青
色螢光膜5B、赤色螢光膜5Rとの間にそれぞれ透明保
護膜4が形成されている。
【0040】このような構成にすると、緑色顔料フィル
タ層3Gを構成する緑色顔料粒子に比べて緑色螢光膜5
Gを構成する緑色螢光体粒子7Gの粒径が、青色顔料フ
ィルタ層3Bを構成する青色顔料粒子に比べて青色螢光
膜5Bを構成する青色螢光体粒子7Bの粒径が、赤色顔
料フィルタ層3Rを構成する赤色顔料粒子に比べて赤色
螢光膜5Rを構成する赤色螢光体粒子7Rの粒径がそれ
ぞれかなり大きく、かつ、比重が大きいとしても、緑色
螢光体粒子7Gの緑色顔料フィルタ層3Gへの食い込
み、赤色螢光体粒子7Rの赤色顔料フィルタ層3Rへの
食い込みがそれぞれ透明保護膜4によって阻止されるの
で、緑色顔料フィルタ層3G、青色顔料フィルタ層3
B、赤色顔料フィルタ層3Rのそれぞれの表面に凹凸が
できることがなくなり、緑色顔料フィルタ層3G、青色
顔料フィルタ層3B、赤色顔料フィルタ層3Rを通る光
が凹凸のある表面で散乱されることにより、緑色顔料フ
ィルタ層3G、青色顔料フィルタ層3B、赤色顔料フィ
ルタ層3Rに白濁が生じることがなくなる。
タ層3Gを構成する緑色顔料粒子に比べて緑色螢光膜5
Gを構成する緑色螢光体粒子7Gの粒径が、青色顔料フ
ィルタ層3Bを構成する青色顔料粒子に比べて青色螢光
膜5Bを構成する青色螢光体粒子7Bの粒径が、赤色顔
料フィルタ層3Rを構成する赤色顔料粒子に比べて赤色
螢光膜5Rを構成する赤色螢光体粒子7Rの粒径がそれ
ぞれかなり大きく、かつ、比重が大きいとしても、緑色
螢光体粒子7Gの緑色顔料フィルタ層3Gへの食い込
み、赤色螢光体粒子7Rの赤色顔料フィルタ層3Rへの
食い込みがそれぞれ透明保護膜4によって阻止されるの
で、緑色顔料フィルタ層3G、青色顔料フィルタ層3
B、赤色顔料フィルタ層3Rのそれぞれの表面に凹凸が
できることがなくなり、緑色顔料フィルタ層3G、青色
顔料フィルタ層3B、赤色顔料フィルタ層3Rを通る光
が凹凸のある表面で散乱されることにより、緑色顔料フ
ィルタ層3G、青色顔料フィルタ層3B、赤色顔料フィ
ルタ層3Rに白濁が生じることがなくなる。
【0041】次いで、図3(a)乃至(d)、図4
(a)乃至(d)及び図5(a)乃至(d)は、図1に
図示された本実施例によるカラー陰極線管の螢光面を形
成する際のパネル部フェースプレートの構成状態の変化
を示す拡大部分断面図である。
(a)乃至(d)及び図5(a)乃至(d)は、図1に
図示された本実施例によるカラー陰極線管の螢光面を形
成する際のパネル部フェースプレートの構成状態の変化
を示す拡大部分断面図である。
【0042】図3(a)乃至(d)、図4(a)乃至
(d)及び図5(a)乃至(d)において、3Gsは緑
色顔料粒子塗布膜、3Bsは青色顔料粒子塗布膜、3R
sは赤色顔料粒子塗布膜、8はシャドウマスク(露光マ
スク)、9は露光光であり、その他、図1に図示された
構成要素と同じ構成要素については同じ符号を付けてい
る。
(d)及び図5(a)乃至(d)において、3Gsは緑
色顔料粒子塗布膜、3Bsは青色顔料粒子塗布膜、3R
sは赤色顔料粒子塗布膜、8はシャドウマスク(露光マ
スク)、9は露光光であり、その他、図1に図示された
構成要素と同じ構成要素については同じ符号を付けてい
る。
【0043】ここで、図3(a)乃至(d)、図4
(a)乃至(d)及び図5(a)乃至(d)を用い、本
実施例によるカラー陰極線管の螢光面の形成手順につい
て説明する。
(a)乃至(d)及び図5(a)乃至(d)を用い、本
実施例によるカラー陰極線管の螢光面の形成手順につい
て説明する。
【0044】まず、前以て、緑色顔料スラリーとして、
3重量%の緑色顔料となるコバルト系顔料(TiO2 ・
NiO・CoO・ZnO系酸化物)、2重量%のポリビ
ニルアルコール、0.16重量%の重クロム酸アルカリ
塩、残部が純水からなる組成のものを調合し、同様に、
青色顔料スラリーとして、8重量%の青色顔料となるア
ルミン酸コバルト(CoO・Al2O3)、2重量%のポ
リビニルアルコール、0.16重量%の重クロム酸アル
カリ塩、残部が純水からなる組成のものを調合し、赤色
顔料スラリーとして、1.5重量%の赤色顔料となる酸
化第2鉄(Fe2O3)、1.5重量%のポリビニルアル
コール、0.1重量%の重クロム酸アルカリ塩、残部が
純水からなる組成のもの調合する。また、3色顔料スラ
リーとともに、既知の組成を有する緑色螢光体スラリ
ー、青色螢光体スラリー、赤色螢光体スラリーをそれぞ
れ調合する。さらに、5重量%の平均粒径が0.01μ
mのアルミナ(Al2O3)の微粒子を含有したアルミナ
分散液を調合する。
3重量%の緑色顔料となるコバルト系顔料(TiO2 ・
NiO・CoO・ZnO系酸化物)、2重量%のポリビ
ニルアルコール、0.16重量%の重クロム酸アルカリ
塩、残部が純水からなる組成のものを調合し、同様に、
青色顔料スラリーとして、8重量%の青色顔料となるア
ルミン酸コバルト(CoO・Al2O3)、2重量%のポ
リビニルアルコール、0.16重量%の重クロム酸アル
カリ塩、残部が純水からなる組成のものを調合し、赤色
顔料スラリーとして、1.5重量%の赤色顔料となる酸
化第2鉄(Fe2O3)、1.5重量%のポリビニルアル
コール、0.1重量%の重クロム酸アルカリ塩、残部が
純水からなる組成のもの調合する。また、3色顔料スラ
リーとともに、既知の組成を有する緑色螢光体スラリ
ー、青色螢光体スラリー、赤色螢光体スラリーをそれぞ
れ調合する。さらに、5重量%の平均粒径が0.01μ
mのアルミナ(Al2O3)の微粒子を含有したアルミナ
分散液を調合する。
【0045】ここで、図3(a)に示されるように、既
知の形成手段を用いて、カラー陰極線管のパネル部フェ
ースプレート1内面にブラックマトリクス2を形成す
る。
知の形成手段を用いて、カラー陰極線管のパネル部フェ
ースプレート1内面にブラックマトリクス2を形成す
る。
【0046】次に、図3(b)に示されるように、ブラ
ックマトリクス2を形成したパネル部フェースプレート
1内面に、緑色顔料スラリーを回転塗布法によって塗布
して塗布膜を設け、この塗布膜を乾燥して緑色顔料粒子
塗布膜3Gsを形成する。
ックマトリクス2を形成したパネル部フェースプレート
1内面に、緑色顔料スラリーを回転塗布法によって塗布
して塗布膜を設け、この塗布膜を乾燥して緑色顔料粒子
塗布膜3Gsを形成する。
【0047】次いで、図3(c)に示されるように、得
られた緑色顔料粒子塗布膜3Gsに対向してシャドウマ
スク8を配置した後、シャドウマスク8を通して緑色顔
料粒子塗布膜3Gsを露光光9によって露光し、露光部
分を硬化させる。
られた緑色顔料粒子塗布膜3Gsに対向してシャドウマ
スク8を配置した後、シャドウマスク8を通して緑色顔
料粒子塗布膜3Gsを露光光9によって露光し、露光部
分を硬化させる。
【0048】続いて、図3(d)に示されるように、露
光した緑色顔料粒子塗布膜3Gsを温水スプレーによっ
て現像し、緑色顔料粒子塗布膜3Gsの未露光部を除去
し、緑色顔料フィルタ層3Gを形成する。
光した緑色顔料粒子塗布膜3Gsを温水スプレーによっ
て現像し、緑色顔料粒子塗布膜3Gsの未露光部を除去
し、緑色顔料フィルタ層3Gを形成する。
【0049】次に、図4(a)に示されるように、緑色
顔料フィルタ層3Gを形成したパネル部フェースプレー
ト1内面に青色顔料スラリーを回転塗布法によって塗布
して塗布膜を設け、この塗布膜を乾燥して青色顔料粒子
塗布膜3Bsを形成する。
顔料フィルタ層3Gを形成したパネル部フェースプレー
ト1内面に青色顔料スラリーを回転塗布法によって塗布
して塗布膜を設け、この塗布膜を乾燥して青色顔料粒子
塗布膜3Bsを形成する。
【0050】次いで、図4(b)に示されるように、得
られた青色顔料粒子塗布膜3Bsに対向してシャドウマ
スク8を配置した後、シャドウマスク8を通して青色顔
料粒子塗布膜3Bsを露光光9によって露光し、露光部
分を硬化させる。
られた青色顔料粒子塗布膜3Bsに対向してシャドウマ
スク8を配置した後、シャドウマスク8を通して青色顔
料粒子塗布膜3Bsを露光光9によって露光し、露光部
分を硬化させる。
【0051】続いて、図4(c)に示されるように、露
光した青色顔料粒子塗布膜3Bsを温水スプレーによっ
て現像し、青色顔料粒子塗布膜3Bsの未露光部を除去
し、青色顔料フィルタ層3Bを形成する。
光した青色顔料粒子塗布膜3Bsを温水スプレーによっ
て現像し、青色顔料粒子塗布膜3Bsの未露光部を除去
し、青色顔料フィルタ層3Bを形成する。
【0052】次に、図4(d)に示されるように、緑色
顔料フィルタ層3G及び青色顔料フィルタ層3Bを形成
したパネル部フェースプレート1内面に赤色顔料スラリ
ーを回転塗布法によって塗布して塗布膜を設け、この塗
布膜を乾燥して赤色顔料粒子塗布膜3Rsを形成する。
顔料フィルタ層3G及び青色顔料フィルタ層3Bを形成
したパネル部フェースプレート1内面に赤色顔料スラリ
ーを回転塗布法によって塗布して塗布膜を設け、この塗
布膜を乾燥して赤色顔料粒子塗布膜3Rsを形成する。
【0053】次いで、図5(a)に示されるように、得
られた赤色顔料粒子塗布膜3Rsに対向してシャドウマ
スク8を配置した後、シャドウマスク8を通して赤色顔
料粒子塗布膜3Rsを露光光9によって露光し、露光部
分を硬化させる。
られた赤色顔料粒子塗布膜3Rsに対向してシャドウマ
スク8を配置した後、シャドウマスク8を通して赤色顔
料粒子塗布膜3Rsを露光光9によって露光し、露光部
分を硬化させる。
【0054】続いて、図5(b)に示されるように、露
光した赤色顔料粒子塗布膜3Rsを温水スプレーによっ
て現像し、赤色顔料粒子塗布膜3Rsの未露光部を除去
し、赤色顔料フィルタ層3Rを形成し、3色顔料フィル
タ層3G、3B、3Rが完成させる。
光した赤色顔料粒子塗布膜3Rsを温水スプレーによっ
て現像し、赤色顔料粒子塗布膜3Rsの未露光部を除去
し、赤色顔料フィルタ層3Rを形成し、3色顔料フィル
タ層3G、3B、3Rが完成させる。
【0055】次に、図5(c)に示されるように、3色
顔料フィルタ層3G、3B、3Rを形成したパネル部フ
ェースプレート1内面に、アルミナ分散液を150rp
mの回転数によって回転塗布し、3色顔料フィルタ層3
G、3B、3Rの上側に膜厚が1.0μmの透明保護膜
4を被膜形成する。
顔料フィルタ層3G、3B、3Rを形成したパネル部フ
ェースプレート1内面に、アルミナ分散液を150rp
mの回転数によって回転塗布し、3色顔料フィルタ層3
G、3B、3Rの上側に膜厚が1.0μmの透明保護膜
4を被膜形成する。
【0056】次いで、図5(d)に示されるように、透
明保護膜4を形成したパネル部フェースプレート1内面
に3色螢光膜5G、5B、5Rを順次形成する。即ち、
最初に、パネル部フェースプレート1内面に緑色螢光体
スラリーを塗布し、緑色螢光体粒子塗布膜をシャドウマ
スク8を用いて露光し、露光した緑色螢光体粒子塗布膜
を温水によって現像し、緑色顔料フィルタ層3G上に緑
色螢光膜5Gを形成する。次いで、パネル部フェースプ
レート1内面に青色螢光体スラリーを塗布し、青色螢光
体粒子塗布膜をシャドウマスク8を用いて露光し、露光
した青色螢光体粒子塗布膜を温水によって現像し、青色
顔料フィルタ層3B上に青色螢光膜5Bを形成する。続
いて、パネル部フェースプレート1内面に赤色螢光体ス
ラリーを塗布し、赤色螢光体粒子塗布膜をシャドウマス
ク8を用いて露光し、露光した赤色螢光体粒子塗布膜を
温水によって現像し、赤色顔料フィルタ層3R上に赤色
螢光膜5Rを形成し、3色螢光膜5G、5B、5Rを完
成させる。
明保護膜4を形成したパネル部フェースプレート1内面
に3色螢光膜5G、5B、5Rを順次形成する。即ち、
最初に、パネル部フェースプレート1内面に緑色螢光体
スラリーを塗布し、緑色螢光体粒子塗布膜をシャドウマ
スク8を用いて露光し、露光した緑色螢光体粒子塗布膜
を温水によって現像し、緑色顔料フィルタ層3G上に緑
色螢光膜5Gを形成する。次いで、パネル部フェースプ
レート1内面に青色螢光体スラリーを塗布し、青色螢光
体粒子塗布膜をシャドウマスク8を用いて露光し、露光
した青色螢光体粒子塗布膜を温水によって現像し、青色
顔料フィルタ層3B上に青色螢光膜5Bを形成する。続
いて、パネル部フェースプレート1内面に赤色螢光体ス
ラリーを塗布し、赤色螢光体粒子塗布膜をシャドウマス
ク8を用いて露光し、露光した赤色螢光体粒子塗布膜を
温水によって現像し、赤色顔料フィルタ層3R上に赤色
螢光膜5Rを形成し、3色螢光膜5G、5B、5Rを完
成させる。
【0057】この後、3色螢光膜5G、5B、5R上
に、次工程のフィルミング処理及びアルミニウム膜蒸着
処理等を行い、図1に示されるように、パネル部フェー
スプレート1内面に螢光面が形成される。
に、次工程のフィルミング処理及びアルミニウム膜蒸着
処理等を行い、図1に示されるように、パネル部フェー
スプレート1内面に螢光面が形成される。
【0058】このようにして得られた螢光面を有するら
カラー陰極線管は、3色顔料フィルタ層3G、3B、3
Rが白濁することはなく、3色螢光膜5G、5B、5R
で発光した光が3色顔料フィルタ層3G、3B、3Rを
透過し易くなったので、螢光面に透明保護膜4を形成し
ていない既知のカラー陰極線管の螢光面に比べ、目で判
別できる程度に輝度が向上したことを確認できた。
カラー陰極線管は、3色顔料フィルタ層3G、3B、3
Rが白濁することはなく、3色螢光膜5G、5B、5R
で発光した光が3色顔料フィルタ層3G、3B、3Rを
透過し易くなったので、螢光面に透明保護膜4を形成し
ていない既知のカラー陰極線管の螢光面に比べ、目で判
別できる程度に輝度が向上したことを確認できた。
【0059】なお、前記実施例においては、透明保護膜
4を形成する際に、平均粒径が0.01μmのアルミナ
(Al2O3)微粒子を用いた場合を例に挙げて説明した
が、本発明による透明保護膜4の形成材料はかかる粒径
のアルミナ(Al2O3)微粒子を用いたものに限られる
ものでなく、他の平均粒径を有するアルミナ(Al
2O3)微粒子、例えば、平均粒径が0.001乃至0.
5μmの範囲内のもの、好ましくは、0.003乃至
0.2μmの範囲内のものであってもよく、また、アル
ミナ(Al2O3)以外の他の類似の無機化合物の微粒
子、例えば、シリカ(SiO2 )、チタニア(Ti
O2 )、マグネシア(MgO)のいずれかの微粒子を単
独で用いてもよく、アルミナ(Al2O3)、シリカ(S
iO2 )、チタニア(TiO2 )、マグネシア(Mg
O)の中の2種類またはそれ以上の種類の微粒子を混合
して用いてもよい。
4を形成する際に、平均粒径が0.01μmのアルミナ
(Al2O3)微粒子を用いた場合を例に挙げて説明した
が、本発明による透明保護膜4の形成材料はかかる粒径
のアルミナ(Al2O3)微粒子を用いたものに限られる
ものでなく、他の平均粒径を有するアルミナ(Al
2O3)微粒子、例えば、平均粒径が0.001乃至0.
5μmの範囲内のもの、好ましくは、0.003乃至
0.2μmの範囲内のものであってもよく、また、アル
ミナ(Al2O3)以外の他の類似の無機化合物の微粒
子、例えば、シリカ(SiO2 )、チタニア(Ti
O2 )、マグネシア(MgO)のいずれかの微粒子を単
独で用いてもよく、アルミナ(Al2O3)、シリカ(S
iO2 )、チタニア(TiO2 )、マグネシア(Mg
O)の中の2種類またはそれ以上の種類の微粒子を混合
して用いてもよい。
【0060】また、前記実施例においては、透明保護膜
4の膜厚を1.0μmに形成した場合を例に挙げて説明
したが、本発明による透明保護膜4の膜厚は1.0μm
のものに限られず、他の膜厚のもの、例えば、膜厚が
0.1乃至3.0μmの範囲内ものであってもよい。
4の膜厚を1.0μmに形成した場合を例に挙げて説明
したが、本発明による透明保護膜4の膜厚は1.0μm
のものに限られず、他の膜厚のもの、例えば、膜厚が
0.1乃至3.0μmの範囲内ものであってもよい。
【0061】
【発明の効果】以上のように、本発明によれば、パネル
部フェースプレート内面に形成される3色顔料フィルタ
層と3色螢光膜とからなる螢光面において、3色顔料フ
ィルタ層と3色螢光膜との間に透明保護層を介在させる
ことにより、3色顔料フィルタ層の上側に3色螢光膜を
形成する際に、比較的粒径が大きく、かつ、比重の大き
な螢光体粒子が3色顔料フィルタ層の表面に設けた透明
保護層に直接当接するだけで、3色顔料フィルタ層の表
面に直接当接しなくなるので、3色顔料フィルタ層の表
面に螢光体粒子が食い込み、3色顔料フィルタ層の表面
に凹凸ができることがなくなる。そして、本発明による
3色顔料フィルタ層は表面が平坦であることから、3色
顔料フィルタ層が白濁することはなく、高い輝度特性を
もった螢光面を備えたカラー陰極線管が得られるという
効果がある。
部フェースプレート内面に形成される3色顔料フィルタ
層と3色螢光膜とからなる螢光面において、3色顔料フ
ィルタ層と3色螢光膜との間に透明保護層を介在させる
ことにより、3色顔料フィルタ層の上側に3色螢光膜を
形成する際に、比較的粒径が大きく、かつ、比重の大き
な螢光体粒子が3色顔料フィルタ層の表面に設けた透明
保護層に直接当接するだけで、3色顔料フィルタ層の表
面に直接当接しなくなるので、3色顔料フィルタ層の表
面に螢光体粒子が食い込み、3色顔料フィルタ層の表面
に凹凸ができることがなくなる。そして、本発明による
3色顔料フィルタ層は表面が平坦であることから、3色
顔料フィルタ層が白濁することはなく、高い輝度特性を
もった螢光面を備えたカラー陰極線管が得られるという
効果がある。
【図1】本発明によるカラー陰極線管の一実施例を示す
もので、パネル部フェースプレート内面に形成された螢
光面の一部の構成を示す拡大断面図である。
もので、パネル部フェースプレート内面に形成された螢
光面の一部の構成を示す拡大断面図である。
【図2】図1に図示された螢光面の一部をさらに拡大し
て示す断面構成図である。
て示す断面構成図である。
【図3】図1に図示された本実施例によるカラー陰極線
管の螢光面を形成する際のパネル部フェースプレートの
構成状態の初期の変化を示す拡大部分断面図である。
管の螢光面を形成する際のパネル部フェースプレートの
構成状態の初期の変化を示す拡大部分断面図である。
【図4】図1に図示された本実施例によるカラー陰極線
管の螢光面を形成する際のパネル部フェースプレートの
構成状態の中途の変化を示す拡大部分断面図である。
管の螢光面を形成する際のパネル部フェースプレートの
構成状態の中途の変化を示す拡大部分断面図である。
【図5】図1に図示された本実施例によるカラー陰極線
管の螢光面を形成する際のパネル部フェースプレートの
構成状態の終盤の変化を示す拡大部分断面図である。
管の螢光面を形成する際のパネル部フェースプレートの
構成状態の終盤の変化を示す拡大部分断面図である。
【図6】既知のカラー陰極線管において、3色顔料フィ
ルタ層と3色螢光膜とを備えた螢光面の一部の構成を示
す拡大断面図である。
ルタ層と3色螢光膜とを備えた螢光面の一部の構成を示
す拡大断面図である。
【図7】図6に図示された顔料フィルタ層付の螢光膜か
らなる螢光面の一部をさらに拡大して示す断面構成図で
ある。
らなる螢光面の一部をさらに拡大して示す断面構成図で
ある。
1 パネル部フェースプレート 2 ブラックマトリクス(BM) 3G 緑色顔料フィルタ層 3B 青色顔料フィルタ層 3R 赤色顔料フィルタ層 3Gs 緑色顔料粒子塗布膜 3Bs 青色顔料粒子塗布膜 3Rs 赤色顔料粒子塗布膜 4 透明保護膜 5G 緑色螢光膜 5B 青色螢光膜 5R 赤色螢光膜 6 アルミニウム蒸着膜 7G 緑色螢光体粒子 7B 青色螢光体粒子 7R 赤色螢光体粒子 8 シャドウマスク(露光マスク) 9 露光光
Claims (6)
- 【請求項1】 パネル部フェースプレート内面に形成さ
れた螢光面と、前記パネル部内部に前記螢光面に離間し
て対向配置されたシャドウマスクと、ネック部内部に収
納配置された電子銃と、ファンネル部外部に装着された
偏向ヨークとを備え、前記螢光面は、少なくとも、緑
色、青色、赤色の3色顔料フィルタ層及び3色螢光膜と
からなるカラー陰極線管において、前記3色顔料フィル
タ層と前記3色螢光膜との間に無機化合物からなる透明
保護層を設けたことを特徴とするカラー陰極線管。 - 【請求項2】 前記透明保護層は、膜厚が0.1乃至
3.0μmのものであることを特徴とする請求項1に記
載のカラー陰極線管。 - 【請求項3】 前記無機化合物は、金属酸化物の微粒子
を主成分としたものであることを特徴とする請求項1ま
たは2に記載のカラー陰極線管。 - 【請求項4】 前記金属酸化物は、アルミナ(Al
2O3)、シリカ(SiO2 )チタニア(TiO2 )、マ
グネシア(MgO)の中の少なくとも1種であることを
特徴とする請求項3に記載のカラー陰極線管。 - 【請求項5】 前記金属酸化物は、平均粒径が0.00
1乃至0.5μmの範囲内の微粒子からなるものである
ことを特徴とする請求項3に記載のカラー陰極線管。 - 【請求項6】 前記金属酸化物は、平均粒径が0.00
3乃至0.2μmの範囲内の微粒子からなるものである
ことを特徴とする請求項5に記載のカラー陰極線管。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11579297A JPH10308184A (ja) | 1997-05-06 | 1997-05-06 | カラー陰極線管 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11579297A JPH10308184A (ja) | 1997-05-06 | 1997-05-06 | カラー陰極線管 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH10308184A true JPH10308184A (ja) | 1998-11-17 |
Family
ID=14671193
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP11579297A Pending JPH10308184A (ja) | 1997-05-06 | 1997-05-06 | カラー陰極線管 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH10308184A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP1548794A3 (en) * | 2003-12-26 | 2005-08-17 | Sony Corporation | Display panel and display device |
US7033712B2 (en) * | 2003-01-30 | 2006-04-25 | Thomson Licensing | Method of manufacturing a color filter cathode ray tube (CRT) |
-
1997
- 1997-05-06 JP JP11579297A patent/JPH10308184A/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US7033712B2 (en) * | 2003-01-30 | 2006-04-25 | Thomson Licensing | Method of manufacturing a color filter cathode ray tube (CRT) |
EP1548794A3 (en) * | 2003-12-26 | 2005-08-17 | Sony Corporation | Display panel and display device |
US7839063B2 (en) | 2003-12-26 | 2010-11-23 | Sony Corporation | Display panel and display device having color filter elements with color filter protective layer |
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