JPH10306545A - 棟瓦支持部材及び屋根の棟部 - Google Patents

棟瓦支持部材及び屋根の棟部

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JPH10306545A
JPH10306545A JP27377297A JP27377297A JPH10306545A JP H10306545 A JPH10306545 A JP H10306545A JP 27377297 A JP27377297 A JP 27377297A JP 27377297 A JP27377297 A JP 27377297A JP H10306545 A JPH10306545 A JP H10306545A
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Yoshio Ito
義雄 伊藤
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 換気性に優れ、且つ昆虫等の浸入をも防止し
得る棟瓦支持部材とこれを使用した屋根の棟部。 【解決手段】 屋根の棟部は、複数の棟瓦を屋根の棟に
沿って継ぎ合わせながら積層したものであって、屋根の
棟に沿って積層した棟瓦と、屋根の棟に設けた開口部5
2及び屋根と棟瓦との隙間を介して屋根の小屋裏に通じ
る通気路とを有し、この通気路の少なくとも一部に動物
除けスクリーン50が張られている。屋根の上に棟瓦支
持部材のフレーム本体1を立設、固定し、このフレーム
本体1に固定した状態で屋根の棟に沿って棟瓦を積層す
る場合もある。この場合は、フレーム本体1に設けた通
気窓3、70と、この通気窓3、70及びフレーム本体
1と棟瓦との隙間を介して屋根の小屋裏に通じる通気路
の途中の何れかに、動物除けスクリーン50が張られ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、面戸瓦、のし瓦及
びかんむり瓦等の複数の瓦を、それぞれ屋根の棟に沿っ
て継ぎ合わせながら積層した棟瓦を支持する棟瓦支持部
材と、この棟瓦支持部材を使用して屋根に棟に沿って葺
いた棟瓦に関し、特に、換気性を有する屋根の棟部に関
する。
【0002】
【従来の技術】瓦葺の屋根では、いくつかの種類の瓦を
棟の上に何段か積み重ねて、いわゆる棟作りが行われ
る。この場合の施工は、通常次のような手順で行われ
る。先ず野地の上に桟瓦を敷いた後、棟の部分を粘土で
固め、その表面を漆喰等で固定する。次に棟に沿って面
土瓦を継ぎ合わせながら置いて行き、その上に一段また
は複数段ののし瓦を継ぎ合わせて積み重ね、その最上段
にかんむり瓦を載せて積層する。
【0003】このような従来の棟瓦では、屋根の棟部分
での雨に対する防水性と地震等に対する耐震性の向上を
図っている。ところが、今日の住宅は気密性が高く、特
に冬場には屋内外の気温差が大きくなる。この弊害とし
て、天井と屋根に囲まれた、いわゆる小屋裏等の結露が
指摘されている。しかし、前記のような従来の棟瓦で
は、防水性はほぼ完全な状態でできるが、屋根の最上部
に当たる棟部における換気が出来ず、前記のような結露
の問題が指摘されている。
【0004】そこで、屋根の野地板の頂上である峰状の
棟部に換気用の開口部を設け、その棟部に沿って積層す
る棟瓦の内側に通気路を形成して、小屋裏の換気を図る
屋根の棟瓦積層構造が考案されている。例えば、棟の上
に積まれる棟瓦と野地板との間に隙間を設けたり、或は
下方に積層される棟瓦に換気口を設け、下方の棟瓦とそ
の上の棟瓦との間に隙間を設けて、小屋裏の通気を図る
ものである。
【0005】
【発明が解決しようとしている課題】ところが、前記の
ような従来の換気を図った棟瓦では、蜂等の昆虫や小鳥
が入り込みやすく、特に土蜂や小土蜂といった種類の蜂
が棟瓦の中で巣作りをしてしまうことが多い。土蜂や小
土蜂は、コガネムシの幼虫の体表に産卵し、孵化後はこ
れに寄生して発育するが、蜂の成虫は換気用の開口部を
通って屋根の小屋裏にも入り込み、不快な音を発する。
本発明はこのような従来の棟瓦における課題に鑑み、換
気性に優れ、且つ昆虫等の浸入をも防止し得る棟瓦支持
部材とこれを使用した屋根の棟部を提供することを目的
とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明では、前記の目的
を達成するため、棟に沿って積層される棟瓦の内側に形
成される換気用の空気通路の何れかに、動物除けスクリ
ーンを張って、昆虫や小鳥等が棟瓦の内側や屋根の小屋
裏に浸入することが無いようにしたものである。すなわ
ち、本発明による棟瓦支持部材は、複数の棟瓦を屋根の
棟に沿って継ぎ合わせながら積層した棟瓦を支持するも
のであって、棟に沿って屋根の上に立設、固定されるフ
レーム本体1は、屋根の棟に設けた開口部に通じる通気
窓3、70を有し、この通気窓3、70に動物除けスク
リーン50、50’が張られていることを特徴とする。
【0007】本発明による屋根の棟部は、複数の棟瓦を
屋根の棟に沿って継ぎ合わせながら積層したものであっ
て、屋根の棟に沿って積層した棟瓦と、屋根の棟に設け
た開口部52及び屋根と棟瓦との隙間を介して屋根の小
屋裏に通じる通気路とを有し、この通気路の少なくとも
一部に動物除けスクリーン50、50’が張られている
ことを特徴とする。また、動物除けスクリーン50、5
0’は、前記屋根の棟の開口部52に張られていてもよ
い。
【0008】さらに、前記棟瓦支持部材を使用して屋根
の棟に沿って棟瓦を積上げる場合は、屋根の上に立設、
固定される棟瓦支持部材のフレーム本体1と、このフレ
ーム本体1に固定した状態で屋根の棟に沿って積層した
棟瓦と、前記フレーム本体1に設けた通気窓3、70
と、この通気窓3、70及びフレーム本体1と棟瓦との
隙間を介して屋根の小屋裏に通じる通気路とを有し、こ
の通気路の途中に、動物除けスクリーン50、50’が
張られていることを特徴とする。
【0009】前記のような棟瓦支持部材を使用した屋根
の棟部や棟瓦構造では、屋根の小屋裏と外部とを換気す
るための棟瓦支持部材のフレーム本体1の通気窓3、7
0や屋根の棟の開口部52、或はそれらを介して屋根の
小屋と外部とを連絡する通気路に動物除けスクリーンが
張られるため、この動物除けスクリーンに阻まれて昆虫
や小鳥が棟瓦の内部や屋根の小屋裏に入り込むのを防止
することが出来る。これにより、棟瓦の換気性を維持し
たまま、昆虫や小鳥の侵入を防止し、快適な小屋裏の環
境を得ることが出来る。
【0010】
【発明の実施の形態】次に、図面を参照しながら、本発
明の実施の形態について、具体的且つ詳細に説明する。
図2、図3及び図10に棟瓦支持部材を示す。この棟瓦
支持部材は、アルミニウム、ステンレス、亜鉛引き鉄
板、トタン板等の耐食性を有するか或いは耐食処理を施
した金属、或いは樹脂等により作られる。この棟瓦支持
部材のフレーム本体1は、長尺な箱状を呈しており、一
対の側壁42、42の間に上壁2、中板6及び底壁8を
有する。この棟瓦支持部材は後述するように、屋根の棟
に沿って長手方向に継ぎ合わせて設置されるが、その長
さは特に限定はない。しかし、1本の棟瓦支持部材が長
すぎても短すぎても取り扱いしにくく、施工性が劣るた
め、屋根を葺く建築物のモジュールに対応した長さを基
準とするのが適当である。例えば、在来工法の903m
m(半間)モジュールの場合は、その長さの棟瓦支持部
材を標準とし、予備としてその1/3の303mm(1
尺)や2/3の606mm(2尺)を揃えておくとよ
い。もちろん、メートルモジュールの場合は、1000
mmの長さを基本とする。
【0011】フレーム1の側壁42、42の間に、適当
な間隔で中板支持部材11が架設されており、この中板
支持部材11は、フレーム本体1の高さ方向の約中間部
に架設されている。フレーム本体1の一方の端部に設け
られた中板支持部材11の中央部には、ねじ孔が穿孔さ
れている。図示の例では、上壁2は側壁42と一体に形
成され、底壁8は、側壁に固定されている。他方、中板
6は、側壁42の間に挿入され、前記中板支持部材11
の上に乗せられている。
【0012】前記フレーム本体1の上壁2、中板6及び
底壁8には、適当な間隔で矩形の開口状の通気窓3、
7、9がそれぞれ開口している。それらの通気窓3、
7、9は、上壁2と中板6及び中板6と底板8におい
て、フレーム本体1の長手方向に互いにずれており、上
壁2と中板6及び中板6と底板8において、通気窓3、
7、9が上下に重なり合うことはない。底板8は、中央
部が最も高く、その両側は棟作りをする屋根の勾配に対
応する勾配を有する。
【0013】フレーム本体1の下部両側から、その長手
方向に適当な間隔で脚部10、10が延設され、この脚
部10、10は、底板8と同じく屋根の勾配に対応する
勾配を有し、前記底板8の延長上に延設されている。図
4に示すように、この脚部10には貫通孔が設けられて
おり、これは釘穴である。この脚部10、10を設ける
間隔は、一般に「たるき」と呼ばれる後述する屋根梁1
5が設けられる間隔の整数倍とするのがよい。
【0014】フレーム本体1の両側壁42の上部から
は、フレーム本体1の全長にわたってシート保持片5が
延設されている。このシート保持片5は、フレーム本体
1の上部両側から上壁2の延長面に沿って外側に水平に
延び、さらに下方へ垂れ下がっており、このため、フレ
ーム本体1の正面からみた形状は、図2及び図6に示す
通り逆L字形である。
【0015】フレーム本体1の上壁2の上面の両側に
は、その全長にわたって一対ずつのリブが互いに並行に
設けられ、それらの間が溝4、4となっている。図4か
ら明らかなように、上壁2の通気窓3は、これら溝4、
4の間に形成されている。フレーム本体1の上壁2の内
側のリブに動物除けスクリーン50が嵌め込まれる。こ
の動物除けスクリーン50は、端面コ字形を呈した網状
のものからなり、その両下端縁が前記内側にリブの外側
に当接するように嵌め込まれる。これにより、通気窓3
を覆うように動物除けスクリーン50が取り付けられ
る。図4において右側の動物除けスクリーン50は取り
付け前の状態を、図4において左側の動物除けスクリー
ン50は取り付けた状態を示す。また、図1〜図3及び
図5は、フレーム本体1に動物除けスクリーン50を取
り付けた状態を示す。
【0016】フレーム本体1の一端部において、上壁2
の前記溝4、4と通気窓3の間にねじ孔が穿孔されてお
り、このねじ孔は、その下の前記中板支持部材11のね
じ孔と上下に一致した位置に設けられている。このフレ
ーム本体1の上壁2と中板支持部材11のねじ孔には、
梁支持柱12がねじ込まれる。すなわち、この梁支持柱
12は、下端にねじを有する棒状のもので、その下端側
のねじが動物除けスクリーン50を突き破り、前記この
フレーム本体1の上壁2と中板支持部材11のねじ孔に
ねじ込まれ、フレーム本体1の端部中央から垂直に立設
される。この梁支持部柱の上端には、横コ字形の梁受け
部材13が取り付けられており、この梁受け部材13の
側壁には釘穴が穿孔されている。
【0017】フレーム本体1には、図10に示されたよ
うなアタッチメント37が必要に応じて使用される。こ
のアタッチメント37は、フレーム本体1と同じ長さを
有し、フレーム本体1と同様の材料で作られる。このア
タッチメント37は、フレーム本体1の溝4、4の間隔
と同じ間隔で両面に溝38、39をそれぞれ形成したも
ので、これら溝38、39を形成するリブの幅はフレー
ム本体1の溝4、4の幅より僅かに狭く、溝38、39
を形成するリブがフレーム本体1側の溝4、4の中に嵌
め込むことが出来るようになっている。そして、アタッ
チメント37の両面の溝38、39を形成するリブの高
さHとhは、互いに異なっている。このアタッチメント
37を使用するとき、動物除けスクリーン50は、図1
0に示すようにアタッチメント側に取り付けてもよい。
もちろん、前述のようにフレーム本体1に取り付けるこ
とも出来る。
【0018】図3に示すように、この棟瓦支持部材を使
用して屋根の棟の上に積み上げられる瓦は、下から順に
面戸瓦20、1層または複数層ののし瓦22、23及び
かんむり瓦26である。これらの瓦類は、いわゆる粘土
瓦と呼ばれる焼き物が多く、中にはセメント瓦と呼ばれ
るコンクリート製のものや繊維を固めて成形したもの等
も使用される。
【0019】図3及び図5に示すように、面戸瓦20、
20は、両側に分割された一対のものが1組となってお
り、上壁部43とこの上壁部43の外側から垂下した側
壁部44とを有する。上壁部43は、その両端面に互い
に継ぎ合わせるための勾配を持った凹凸を有し、上面幅
方向には2条の通気溝21が形成されている。さらに、
上壁部43の内側縁から下方にリブ状の突部41が突設
され、他方、上壁部43の外側縁から上側にリブ状の突
部29が形成されている。これら突部29、41は、リ
ブ状ではなく、例えば断続する突起であってもよい。側
壁43の下縁は、屋根の野地の上に敷かれる桟瓦17の
上面の湾曲形状に対応している。
【0020】のし瓦22、23は、基本的に1種である
が、図5に示すように、そのうち、前記面戸瓦20、2
0の上に重ねられる最も下ののし瓦22は、製造された
まま一体として使用される。のし瓦22は、中央上方部
が上になるよう湾曲した瓦で、平面形状は正方形に近
く、その長さは、前記面戸瓦20、20とほぼ同じであ
り、その幅は、前記面戸瓦2個分の幅より十分広い。中
心部に貫通孔35が、両端中央部に半円形の貫通孔35
aを有しているが、これは前記棟瓦支持部材に立設され
る梁支持柱12を通すためのものである。中央の貫通孔
35の両側に金属線を通すための小孔36、36が穿孔
されているが、最も下ののし瓦22ではこれは使用しな
い。
【0021】さらに、こののし瓦22の前後方向の中央
部の両側に位置決め用のリブ状の突部31、32が形成
されている。この突部31、32は、後述するように、
その上に積まれるのし瓦23の位置を決め、かつその位
置に停止するもので、図5及び図6に示す例では、一対
の突部31がのし瓦22の両側で前後方向に向けて列べ
られており、もう一つの突部32が前記突部32の中間
部においてその内側に幅方向列べられている。すなわ
ち、これら突部32、32は、対向するようT字形に配
列されている。他方、図3に示すように、のし瓦22の
下面の外側近くには、互いに平行な一対のリブ状の突部
30が形成され、中央部近くには、互いに平行な一対の
リブ状の突部34が形成されている。中央側の突部34
ののし瓦22の底面からの高さは、両側の突部30に比
べて高い。
【0022】前記のし瓦22の上に積まれるのし瓦23
は、図3及び図6に示すように、前記のし瓦22の中央
部を縦に帯状に切除し、両側に分割したものである。す
なわち、こののし瓦23は、マスプロ方式で製造された
前記ののし瓦22を現場で分割して作るため、分割され
ていいる以外は、のし瓦23とのし瓦22とは、基本的
に同じ形状を有している。従って、こののし瓦23の上
面には、前記のし瓦22の上面と同様の突部31、32
が設けられている。但し、のし瓦23は、のし瓦22の
貫通孔35、35aを含む中央部を縦に帯状に切除し両
側に分割されているため、のし瓦22の中央部に設けら
れた貫通孔35や半円形の貫通孔35aは無い。図7
は、こののし瓦23の底面を示している。こののし瓦2
3の底面の外側角部には、L字形のリブ状の突部33が
形成され、底面外側の縁部46と突部33との間に、の
し瓦23の端面方向を除く3方が囲まれた溝状の凹部4
5が形成されている。
【0023】かんむり瓦26は、図3及び図11に示す
ように、基本的に部分円筒形を呈した円筒部48を主体
としており、この円筒部48の一方の端部には、円筒部
48より径の大きな紐部40を有する。この紐部40の
内径は、円筒部48の外径より僅かに大きい。図示され
てはいないが、かんむり瓦26の円筒部48の中央には
釘穴が設けられている。図11に示されたように、紐部
40の両側の底面には、縦に溝47、47が形成されて
いる。
【0024】次に、このような棟瓦支持部材及び瓦類を
使用して屋根の棟に棟瓦を構築する手順について説明す
る。図1及び図3に示すように、一般的な木造建築の屋
根の棟部では、いわゆる「棟木」と呼ばれる棟梁14
が、いわゆる「つか」と呼ばれる図示してない小屋柱に
支持された状態で架設されており、棟梁14と、その両
側に架設された、いわゆる「母屋」と呼ばれる図示して
ない小屋梁との間に、いわゆる「たるき」と呼ばれる屋
根梁15が、図1及び図3において紙面前後方向に所定
の間隔で列んで架設されている。この屋根梁15の上に
は、板材からなる野地16が張られる。図示してはいな
いが、野地16の頂部である棟の部分には、野地16の
間に隙間を開けておくか、或いは所々野地16に開口部
を開けておく。この隙間や開口部の幅は、前記棟瓦支持
部材のフレーム本体1の幅より狭くする。
【0025】図1、図3及び図5に示すように、まず屋
根の野地16の頂部である棟に沿って、前記棟瓦支持部
材を設置する。この設置に際しては、フレーム本体1の
中央を野地16の頂きである棟に位置合わせし、脚部1
0をその両側の野地16とその下の屋根梁15の上に乗
せ、野地16を通して屋根梁15に図示してない釘等を
打ち込み、固定する。このようにして、棟瓦支持部材を
棟に沿ってその長手方向に継ぎ合わせながら屋根の野地
16及び屋根梁15に固定する。
【0026】次に、屋根の野地16に、いわゆるルーフ
ィングシートと呼ばれる防水シート19を張る。この防
水シート19は、例えばアスファルト系材料等から作ら
れたシートで、撥水性が高く、水を浸透させないもので
ある。防水シート19は、屋根の野地16全面にわたっ
て敷き、その上縁部に近い部分は、図3に示すように棟
瓦支持部材のフレーム本体1の両側壁42、42の外側
表面に当て、上縁部をシート保持片5、5の中に挿入す
る。これにより、野地16と共に、フレーム本体1の側
面も防水シート19に覆われて防水されると共に、防水
シート19の上縁がシート保持片5、5に止められ、め
くれたりしない。
【0027】次に、野地16の上に瓦桟18を取り付け
る。瓦桟18は、断面矩形または正方形の角材が多く使
用され、屋根の棟と平行に、且つ屋根の傾斜に沿って所
定の間隔で取り付けられる。この瓦桟18は、野地16
を通して屋根梁15に釘等を打ち込んで固定する。図1
及び図3には、最も上の瓦桟18を示しており、これら
の図の例では、この最も上の瓦桟18を棟瓦支持部材の
脚部10の上に乗せた状態で屋根梁15に釘打ちして固
定しており、これによって、棟瓦支持部材のフレーム本
体1が棟に沿ってしっかりと固定される。
【0028】次に、屋根の野地16の上に桟瓦17を葺
く。桟瓦17は、軒先、妻、下り棟等の変化のある部分
には、軒先桟瓦、一文字桟瓦、けらば桟瓦等の特殊な形
状の桟瓦が使用されるが、平坦な勾配部分には、主とし
て切込み引掛け桟瓦が使用される。このような桟瓦17
は、湾曲した瓦で、この屋根の勾配に沿って重ね葺きす
ることにより、湾曲した上面を屋根の勾配に沿って連
ね、雨水を屋根の勾配に沿って円滑に排水することが出
来る。桟瓦17は、屋根の勾配に沿ってその上側に当た
る尻部の下面から突設した突起を、瓦桟18に引っかけ
ながら、屋根の軒先側から屋根の勾配に沿って棟側へ、
つまり下から上側へと順次重ね葺きされる。このため
に、前記瓦桟18は、この桟瓦17を葺く間隔毎に、屋
根の勾配に沿って所定の間隔で平行に取り付けられる。
図1、図3及び図5では、棟に最も近い最上部の瓦桟1
8と、それに引掛けて取り付けられた桟瓦17の一部を
示す。
【0029】さらに、前記フレーム本体1の上面の溝
4、4を形成する内側のリブに動物除けスクリーン50
を嵌め込む。これによってフレーム本体1の上壁の通気
窓3を覆う。次に、前記棟瓦支持部材のフレーム本体1
の両側に一対の前記面戸瓦20、20を取り付ける。こ
の面戸瓦20、20は、その側壁部44の下縁の湾曲
を、最も上の桟瓦17の上面の湾曲に合わせて配置し、
一対の面戸瓦20、20の対向する内側辺から下方に突
設した突部41をフレーム本体1の両側の溝部4にそれ
ぞれ嵌め込む。このとき、フレーム本体1の溝部4の高
さが丁度よいときは、面戸瓦20、20の突部41をフ
レーム本体1の両側の溝部4にそのまま嵌め込む。これ
によって、一対の面戸瓦20、20がフレーム本体1の
両側に支持、固定される。さらに、同様にして、フレー
ム本体1の長手方向に面戸瓦20、20の端部を突き合
わせて継ぎ合わせながら、図示してない他の面戸瓦2
0、20をフレーム本体1の両側にセットしていく。
【0030】既に述べた通り、桟瓦17は、屋根の軒先
側から上に葺き上げてくるため、棟に最も近い最上部で
は、桟瓦17の1枚分の長さに満たない長さで上下の桟
瓦17の重ね合わせが調整される。このため、その調整
量によっては、最上部の桟瓦17の上面の勾配が変わ
り、その高さが変わってくることがある。この場合、桟
瓦17の上面が高くなり、面戸瓦20、20の突部41
を、前述のようにしてフレーム本体1の溝部4に嵌め込
んだとき、面戸瓦20、20上壁43の内側が外側より
低くなってしまうことも起こり得る。それでは、面戸瓦
20、20の上面を伝わって雨水等が棟の方向に流れて
しまうので、面戸瓦20、20の突部41をはめ込む溝
の高さを高くしなければならない。
【0031】そこでこのような場合は、図10に示すよ
うに前記アタッチメント37を使用する。既に述べた通
り、このアタッチメント37は、両面の溝部38、39
を形成するリブの高さが異なっているため、高さhが低
いリブをフレーム本体1の溝4に嵌め込めば、フレーム
本体1単独の場合に比べて、その高さh分だけ高い位置
に溝38が形成される。高さHが高いリブをフレーム本
体1の溝4に嵌め込めば、フレーム本体1単独の場合に
比べて、その高さH分だけ高い位置に溝39が形成され
る。そして、面戸瓦20、20の突部41を、溝38ま
たは39に嵌め込む。このように、溝38または39を
2段階の高さh、Hで高くすることができる。従って、
桟瓦の17上面の高さに応じて、アタッチメント37を
何れか適当な方向に向けて使用する。
【0032】次に、図1、図3及び図5に示すように、
面戸瓦20、20の上に、中央部で分割されていない一
体ののし瓦22を乗せる。既に述べた通り、こののし瓦
22の長さは、面戸瓦20、20と同じであるが、その
幅は、フレーム本体1に保持された一対の面戸瓦20、
20より十分広く、その全上面を覆ってさらに両幅に余
りあるものである。
【0033】こののし瓦22もまた、棟に沿って端部を
付き合わせて継ぎ合わせながら、順次複数のものを面戸
瓦20、20の上に積み上げて行くが、上ののし瓦22
と下の面戸瓦20、20とは、端部の突き合わせ位置
が、面戸瓦20、20及びのし瓦22の長さの半分だけ
ずれるように継ぎ合わせながら積み重ねる。これによっ
て、のし瓦22の継ぎ目からその下にしみ込む雨水等
が、面戸瓦20、20の継ぎ目に直接しみ込むことはな
く、面戸瓦20、20の上面を通ってその両側に排水さ
れる。なお、のし瓦22の貫通孔35または半円形の貫
通孔35aが合わせられる位置が、フレーム本体1の端
部に設けられた上壁2の及び中板支持部材11のねじ孔
と上下に一致するように、あらかじめ面戸瓦20、20
とのし瓦22の設置位置を調整しておく。
【0034】またこの場合、のし瓦22の下面の外側の
突部30を面戸瓦20、20の上面外側の突部29の内
側に掛ける。これによって、のし瓦22が幅方向にずれ
たりしない。なお、のし瓦22の下面の外側の突部30
の間隔を、面戸瓦20、20の上面外側の突部29の外
側に掛けるように設置しておいてもよいことは明らかで
ある。のし瓦22の下面の内側の突部34は、通常の状
態では面戸瓦20、20の上面から浮いているが、万一
のし瓦22が中央部で割れたような場合、こののし瓦2
2の下面の内側の突部34が面戸瓦20、20の上面に
当たり、のし瓦22が大きく姿勢を崩すのを防止する。
【0035】このようにして面戸瓦20、20の上にの
し瓦22を重ねて覆った状態では、面戸瓦20、20の
上面をのし瓦22が完全に覆っているが、面戸瓦20、
20の上壁部43の上面側に通気溝21が設けられてい
るので、この通気溝21に沿って面戸瓦20、20との
し瓦22との間に間隙としての通気路が形成される。既
に述べた通り、棟瓦支持部材のフレーム本体1の上壁
2、中板6及び底壁8には、交互にずれるように通気窓
3、7、9が設けられており、さらに野地16の棟の部
分にも隙間や開口部が設けられているので、野地16の
下の小屋裏は、これら隙間や開口部、通気窓3、7、9
及び前記の通気溝21を介して外部に通じる。これによ
り、小屋裏の換気が可能となる。
【0036】次に、前記のし瓦22の上に、中央部を帯
状に除去して2つ割にした左右一対ののし瓦23、23
を乗せる。このようにして中央部を帯状に除去して2つ
割にした左右一対ののし瓦23、23を乗せるのは、下
ののし瓦22より上ののし瓦23、23の設置した状態
の幅を狭くするためである。なお、こののし瓦23、2
3の長さは、その下の面戸瓦20、20やのし瓦22と
同じである。こののし瓦23、23もまた、棟に沿って
端部を付き合わせて継ぎ合わせながら、順次複数組のも
のをのし瓦22の上に積み上げて行くが、上ののし瓦2
3、23と下ののし瓦22は、端部の突き合わせ位置
が、のし瓦22、23の長さの半分だけずれるように継
ぎ合わせながら積み重ねる。
【0037】このように積み重ねることによって、下の
のし瓦22の上面中程の両側に上ののし瓦23、23の
角部の下面が当接する。この場合、図7に示すようにし
てのし瓦23、23の底面角部に形成した凹部45に、
下側ののし瓦22の上面中程の両側に設けた一方の突部
31を嵌め込む。この状態を図7に示す。この状態で
は、突部31と凹部45との嵌まり込みにより、のし瓦
23、23がのし瓦22に対して幅方向に位置決めさ
れ、のし瓦23、23がのし瓦22に対して幅方向のず
れない。また、上側ののし瓦23の下面角部のL字形の
突部33の先端が、下側ののし瓦22の突部32の側面
に当たる。このため、上側ののし瓦23は、下側ののし
瓦22に対して長手方向にもずれずに、所定の位置に固
定される。このようにしてのし瓦23、23をのし瓦2
2の上面の所定の位置に乗せた状態で、図3に示すよう
に、のし瓦23、23の中間部の対向する部分に設けた
小孔に銅線等の金属線27を通し、一対ずつののし瓦2
3、23を結束し、互いに固定する。
【0038】さらに、こののし瓦23、23の上に、中
央部を帯状に除去して2つ割にした左右一対ののし瓦2
4、24を乗せる。上側ののし瓦24、24は、除去す
る帯状の部分の幅を広くするか、或いは両側ののし瓦2
4、24の間隔を狭くすることにより、下ののし瓦2
3、23より設置した状態の幅を狭くする。こののし瓦
24、24もまた、棟に沿って端部を付き合わせて継ぎ
合わせながら、順次複数組のものをのし瓦23、23の
上に積み上げて行くが、上ののし瓦24、24と下のの
し瓦23、23は、端部の突き合わせ位置が、のし瓦2
3、24の長さの半分だけずれるように継ぎ合わせなが
ら積み重ねる。
【0039】のし瓦24、24の底面角部に形成した突
部33と(のし瓦23の突部33と同じ)に、下側のの
し瓦23、23の上面中程の両側に設けた一方の突部3
1、32とを係合させ、互いに位置決めをすること、及
び金属線27で一対ずつののし瓦24、24を結束し、
互いに固定することは前記のし瓦23、23と全く同じ
である。
【0040】なお、図1及び図3では、一体ののし瓦2
2を1段、分割したのし瓦23、23、24、24を2
段重ね、合計3段ののし瓦22、23、24を積み重ね
ているが、のし瓦22が1段だけ積み重ねられ、分割し
たのし瓦23、23、24、24を積み重ねない場合も
ある。反対に、分割したのし瓦23、23、24、24
を3段以上積み重ねる場合もある。この場合は、上にい
くに従って、のし瓦の設置幅が狭くなるように重ねてい
く。
【0041】最後にのし瓦24、24の上にかんむり瓦
26を乗せるが、その前にのし瓦23、23、24、2
4の間と、のし瓦22の貫通孔35または半円形の貫通
孔35aが合った部分から前記の梁支持柱12の下端を
挿入し、これをフレーム本体1の上壁2及び中板支持板
11のねじ孔にねじ込む。これにより、梁支持柱12を
フレーム本体1の端部中央に立設する。梁支持柱12
は、その下端側のねじのフレーム本体1へのねじ込み深
さによって、その上端の梁受け部材13の高さを調整す
る。具体的には、最も上ののし瓦24、24のやや上に
梁受け部材13が位置する高さとする。梁受け部材13
には角材等からなる棟瓦梁25を嵌め込み、梁受け部材
13の側面の釘穴から釘を打ち込んで固定する。これに
より、棟瓦梁25をのし瓦24、24の間の上に水平に
なるように架設する。
【0042】この状態でのし瓦24、24の上にかんむ
り瓦26を乗せ、図1及び図3に示すように、その円筒
部48の中央部が棟瓦梁25の上にほぼ乗る状態とす
る。従って、棟瓦梁25がこの高さに架設されるよう
に、前記梁支持柱12の上端の梁受け部材13の高さを
調整しておく必要がある。かんむり瓦26は、紐部40
を隣接する他のかんむり瓦26の円筒部48の端部に重
ねて継ぎ合わせながら、棟瓦梁25に被せるようにし、
両側ののし瓦24、24にわたって葺いていく。このと
き、図11に示す紐部40の両側底面の溝47、47内
にのし瓦24、24の突部31を嵌め込むようにして乗
せる。これにより、かんむり瓦26とのし瓦24、24
とがそれらの幅方向に互いに動かないように固定され
る。またこの状態では、かんむり瓦26の円筒部48と
紐部40との内面段差部分がのし瓦24、24の突部3
2に当たり、かんむり瓦26とのし瓦24、24とがそ
れらの長手方向にも互いに動かないように固定される。
【0043】このようにして葺いたかんむり瓦は、図1
及び図3に示すように、かんむり瓦の円筒部48の中央
に設けた釘穴から釘28を棟瓦梁25に打ち込み、かん
むり瓦26を棟瓦梁25に固定する。これによって、最
も下の棟瓦である面戸瓦20、20が、その突部41を
棟瓦支持部材のフレーム本体1の溝部4、4に嵌め込ん
で固定されるだけでなく、最も上の棟瓦であるかんむり
瓦26がフレーム本体1から立設された梁支持柱12に
架設された棟瓦梁25に固定される。そして、これら最
下段と最上段の面戸瓦20、20とかんむり瓦26の間
ののし瓦22、23、23、24、24は、突部31、
32、33の相互の係合により、屋根の棟に沿う方向及
びそれと直交する方向に完全に位置決めされ、ずれない
ように固定される。これにより、地震等による振動に対
して、棟瓦がずれず、ましては崩れることがない。
【0044】さらに、この棟の部分で、野地16の下の
小屋裏と外部との間の高い防水性を保持したまま、その
間の通気がフレーム本体1の通気窓3、7、9及び面戸
瓦の通気溝21により確保されるので、小屋裏の最も高
い位置での換気性が確保される。そして、フレーム本体
1の上壁2の通気窓3を動物除けスクリーン50が覆っ
ているので、蜂等の昆虫は、この動物除けスクリーン5
0によって侵入が阻まれ、フレーム本体1の内側には入
り込まない。しかも、屋根の棟に沿って棟瓦支持部材を
取り付けさせすれば、その後は面戸瓦20、のし瓦2
2、23、24及びかんむり瓦26を順次積み重ねてい
けばよいので、施工性もよく、容易に棟作りが行われ
る。
【0045】図8と図9は、棟瓦22及び23、23の
他の例を示している。前述の例では、図6に示すよう
に、棟瓦22及び23、23の前後方向の中央部の両側
に突部31、32を形成し、これに対応して棟瓦23、
23及び24、24の底面角部に突部33を設けた。こ
れに対し、この図8に示す例では、棟瓦22及び23、
23の両端部近くの両側に、縦方向の突部31のみを形
成した。また、図9に示すように、前記突部31に対応
して、棟瓦23、23の下面の前後方向の中央部の両側
に、底面外側の縁部46と共に4方が閉じられたボック
ス状の凹部45を形成する突部33を設けた。のし瓦2
3、23の上に乗せられるのし瓦24、24ものし瓦2
3、23と全く同じ突部を上面及び底面に有することは
言うまでもない。
【0046】この例ののし瓦22及び23、23では、
上に積み重ねるのし瓦23、23のボックス状の凹部4
5、45内に、付き合わせた下側ののし瓦22の突部3
1、31を嵌め込むようにして重ね合わせる。これによ
り、下ののし瓦22は、継ぎ合わせられた隣接するもの
同士が互いに離れず、且つ幅方向に動かないように規制
される。のし瓦23、23の上に乗せられるのし瓦2
4、24も同様にして乗せられることは言うまでもな
い。また、その他の構成は前述の例と全く同様である。
【0047】なお、以上の例では、棟に沿って積み上げ
られる最下段の瓦として面戸瓦20を、中間の瓦として
のし瓦22、23、24を、最上段の瓦としてかんむり
瓦26を例示したが、本発明はこれに限られるものでは
ない。例えば、最下段の瓦がのし瓦であったり、最上段
の瓦が角形のかんむり瓦や丸形のいわゆる丸瓦だったり
することもある。すなわち、それらは必要に応じて変え
られる。
【0048】図12〜図15は、洋風屋根の棟瓦の場合
の例を示す。ここで使用される棟瓦支持部材の例を図1
3、図14及び図15に示す。この棟瓦支持部材は、や
はり前記の棟瓦支持部材と同様に、アルミニウム、ステ
ンレス、亜鉛引き鉄板、トタン板等の耐食性を有するか
或いは耐食処理を施した金属、或いは樹脂等により作ら
れる。この棟瓦支持部材のフレーム本体1は、長尺な箱
状を呈しており、一対の側壁4、4の間に上壁2を有す
る。この棟瓦支持部材は後述するように、屋根の棟に沿
って長手方向に継ぎ合わせて設置されるが、その長さは
特に限定はない。しかし、1本の棟瓦支持部材が長すぎ
ても短すぎても取り扱いしにくく、施工性が劣るため、
屋根を葺く建築物のモジュールに対応した長さを基準と
するのが適当であることは、前記の例と同じである。
【0049】フレーム1の側壁4、4の間に、適当な間
隔で横部材11が架設されており、この横部材11は、
フレーム本体1の高さ方向の約中間部に架設されてい
る。フレーム本体1の一方の端部に設けられた横部材1
1の中央部には、ねじ孔が穿孔されている。前記フレー
ム本体1の上壁2には、適当な間隔で矩形の開口状の通
気窓3が開口している。また、このフレーム本体1の上
壁2の通気窓3の両側に、フレーム本体1の全長にわた
ってずれ止め用の突条75が設けられている。
【0050】フレーム本体1の下部両側から、その長手
方向に適当な間隔で脚部10、10が延設され、この脚
部10、10は、棟瓦を葺こうとする屋根の勾配に対応
する勾配を有している。図15に示すように、この脚部
10には貫通孔が設けられており、これは釘穴である。
この脚部10、10を設ける間隔は、一般に「たるき」
と呼ばれる後述する屋根梁15が設けられる間隔の整数
倍とするのがよい。
【0051】フレーム本体1の両側壁4の上壁2と側壁
4とにわたって、その表面にからは、フレーム本体1の
全長にわたって防水シート59が張られ、この防水シー
ト59は、前記脚部10、10を覆うようにして脚部1
0、10の先端より先に延びている。この防水シート5
9は、フレーム本体1のほぼ全長にわたってその側壁
4、4にねじ等で固定された長尺な押さえ部材55、5
5によって固定されている。防水シート59の前記フレ
ーム本体1の上壁2の上面を覆う部分は、その上壁2に
設けられた通気窓3に対応する部分に、同通気窓3と同
じ大きさの開口部が設けられている。
【0052】フレーム本体1の上壁2の通気窓3の間に
図示してないねじ孔が穿孔されており、そのうちフレー
ム本体1の端部のねじ孔は、その下の横部材11のねじ
孔と上下に一致している。このフレーム本体1の上壁2
と横部材11のねじ孔には、梁支持柱12がねじ込まれ
る。すなわち、この梁支持柱12は、下端にねじを有す
る棒状のもので、その下端側のねじが前記このフレーム
本体1の上壁2と横部材11のねじ孔にねじ込まれ、フ
レーム本体1の端部中央から垂直に立設される。この梁
支持部柱の上端には、横コ字形の梁受け部材13が取り
付けられており、この梁受け部材13の側壁には釘穴が
穿孔されている。
【0053】前記フレーム本体1の上に棟覆い部材56
が乗せられる。この棟覆い部材56は、フレーム本体1
と同様のもので作られた同じ長さの部材である。この棟
覆い部材56は、左右対称の一対の板状部材からなり、
これら板状部材がテープ状のヒンジ71で屈曲自在に連
結されて構成されている。この棟覆い部材56の前記板
状部材の連結部となっている中央部には、矩形の通気窓
70が前記フレーム本体1の通気窓3と同じ間隔で設け
られている。この棟覆い部材56の下面からその全長に
わたって 、通気窓70の両側にずれ止め用の突条76
が設けられている。このずれ止め用の一対の突条76の
間隔は、前記フレーム本体1に設けられた突条75と同
じか僅かに狭い間隔となっている。
【0054】棟覆い部材56の両側には、邪魔板57、
58が上に向けて一定の間隔で立設されている。図示の
例では、邪魔板57、58が棟覆い部材2の両側にそれ
ぞれ2列ずつ設けられているが、これは1列或いは3列
以上設けてもよい。内側の邪魔板58と外側の邪魔板5
7とは、棟覆い部材56の長手方向に互いにずれて設け
られており、その間隔は前記通気窓70と同じ間隔であ
る。そして、内側の邪魔板58は、棟覆い部材56の長
手方向において通気窓70と同じ位置に設けられ、従っ
てそれら邪魔板58は通気窓70を両側から挟むように
その両側に配置されている。これら邪魔板57、58に
は、その配列方向に沿って細長く連続する網状の動物除
けスクリーン50が張られており、この動物除けスクリ
ーン50の高さは、邪魔板57、58よりそれぞれ高
い。
【0055】この棟覆い部材56の両側縁の全長にわた
って、その下方に突条が突設され、この突条にゴム等の
弾性部材72、72が接着等の手段で取り付けられてい
る。この棟覆い部材56は、前記フレーム本体1の上面
に中央を合わせて乗せる。このとき、棟覆い部材56の
通気窓70とフレーム本体1の通気窓3とがずれるよう
にし、より具体的には棟覆い部材56の通気窓70をフ
レーム本体1の通気窓3の間のねじ孔の上に位置させ
る。この状態で、図15に矢印で示すように棟覆い部材
56の両側が下方になるようそれを中央部で曲げ、屋根
状にする。さらに、棟覆い部材56の通気窓70を横切
るように取付板73を乗せ、この中央の貫通孔に通した
ねじ74をフレーム本体1の上壁のねじ孔に軽くねじ込
み、棟覆い部材56をフレーム本体1の上に仮止めす
る。
【0056】この状態では、フレーム本体1のずれ止め
用の突条75の内側に棟覆い部材56のずれ止め用の突
条76を係合させる。これにより、フレーム本体1と棟
覆い部材56とは、互いに幅方向の位置が規制される。
この棟瓦支持部材を使用して屋根の棟の上に葺かれる瓦
は、かんむり瓦26である。このかんむり瓦26は、前
述の丸形のかんむり瓦26と異なり、いわゆる角形のも
ので、基本的に部分角筒形を呈した筒部を主体としてい
る。このかんむり瓦26の一方の端部には、筒部より外
径の大きな紐部40を有する。この紐部40の内側寸法
は、筒部の外側寸法より僅かに大きい。図示されてはい
ないが、かんむり瓦26の筒部の中央には釘穴が設けら
れている。
【0057】次に、このような棟瓦支持部材及びかんむ
り瓦26を使用して屋根の棟に棟瓦を構築する手順につ
いて説明する。予め、前述の例と同様にして屋根の小屋
組をし、屋根梁15の上に板材からなる野地16が張ら
れる。そして図示してはいないが、野地16の頂部であ
る棟の部分には、野地16の間に隙間を開けておくか、
或いは所々野地16に開口部を開けておく。この隙間や
開口部の幅は、前記棟瓦支持部材のフレーム本体1の幅
より狭くする。
【0058】図12及び図14に示すように、まず屋根
の野地16の頂部である棟に沿って、前記棟瓦支持部材
を設置する。この設置に際しては、フレーム本体1の中
央を野地16の頂きである棟に位置合わせし、脚部10
をその両側の野地16とその下の屋根梁15の上に乗
せ、野地16を通して屋根梁15に図示してない釘等を
打ち込み、固定する。このようにして、棟瓦支持部材を
棟に沿ってその長手方向に継ぎ合わせながら屋根の野地
16及び屋根梁15に固定する。
【0059】次に、屋根の野地16に、いわゆるルーフ
ィングシートと呼ばれる防水シート19を張る。この防
水シート19は、例えばアスファルト系材料等から作ら
れたシートで、撥水性が高く、水を浸透させないもので
ある。防水シート19は、屋根の野地16全面にわたっ
て敷き、その上縁部に近い部分は、前記棟瓦支持部材の
フレーム本体1の両側壁4、4を覆った防水シート9の
下に差し込む。これにより、防水シート19の上縁から
雨水が浸入するのを完全に防止することが出来る。
【0060】次に、野地16の上に瓦桟18を取り付け
る。瓦桟18は、断面矩形または正方形の角材が多く使
用され、屋根の棟と平行に、且つ屋根の傾斜に沿って所
定の間隔で取り付けられる。この瓦桟18は、野地16
を通して屋根梁15に釘等を打ち込んで固定する。図1
2及び図14には、最も上の瓦桟18を示しており、こ
れらの図の例では、この最も上の瓦桟18を棟瓦支持部
材の脚部10の上に乗せた状態で屋根梁15に釘打ちし
て固定しており、これによって、棟瓦支持部材のフレー
ム本体1が棟に沿ってしっかりと固定される。
【0061】次に、屋根の野地16の上に桟瓦17を葺
く。桟瓦17は、軒先、妻、下り棟等の変化のある部分
には、軒先桟瓦、一文字桟瓦、けらば桟瓦等の特殊な形
状の桟瓦が使用されるが、洋風屋根の平坦な勾配部分に
は、主として平のし瓦やスペイン丸瓦等の桟瓦が使用さ
れる。桟瓦17は、屋根の勾配に沿ってその上側に当た
る尻部の下面から突設した突起を、瓦桟18に引っかけ
ながら、屋根の軒先側から屋根の勾配に沿って棟側へ、
つまり下から上側へと順次重ね葺きされる。このため
に、前記瓦桟18は、この桟瓦17を葺く間隔毎に、屋
根の勾配に沿って所定の間隔で平行に取り付けられる。
図12及び図14では、棟に最も近い最上部の瓦桟18
と、それに引掛けて取り付けられた桟瓦17の一部を示
す。前記棟覆い部材56の両側は、この最も上の桟瓦1
7の上に乗せられ、その両側下面の弾性部材22が桟瓦
17の上面に当たる。
【0062】次に、かんむり瓦26を乗せるが、その前
に棟覆い部材56の通気窓20とから前記の梁支持柱1
2の下端をフレーム本体1の上に挿入し、これをフレー
ム本体1の上壁2及び横部材11のねじ孔にねじ込む。
これにより、梁支持柱12をフレーム本体1の端部中央
に立設する。梁支持柱12は、その下端側のねじのフレ
ーム本体1へのねじ込み深さによって、その上端の梁受
け部材13の高さを調整する。具体的には、棟覆い部材
56の上に乗せられるかんむり瓦26の筒部の頂部内面
よりやや下に梁受け部材13が位置する高さとする。梁
受け部材13には角材等からなる棟瓦梁25を嵌め込
み、梁受け部材13の側面の釘穴から釘を打ち込んで固
定する。これにより、棟瓦梁25を棟の上に水平になる
ように架設する。
【0063】この状態でのし桟瓦17及び棟覆い部材5
6の上にかんむり瓦26を乗せ、図12及び図14に示
すように、その筒部の中央頂部が棟瓦梁25の上にほぼ
乗る状態とする。従って、棟瓦梁25がこの高さに架設
されるように、前記梁支持柱12の上端の梁受け部材1
3の高さを調整しておく必要がある。かんむり瓦26
は、紐部40を隣接する他のかんむり瓦26の筒部の端
部に重ねて継ぎ合わせながら、棟瓦梁25に被せるよう
にして葺いていく。このようにして葺いたかんむり瓦
は、図12及び図14に示すように、かんむり瓦の筒部
の中央に設けた釘穴から釘28を棟瓦梁25に打ち込
み、かんむり瓦26を棟瓦梁25に固定する。これによ
って、かんむり瓦26がフレーム本体1から立設された
梁支持柱12に架設された棟瓦梁25に固定される。
【0064】棟の部分でへ、野地16の下の小屋裏と外
部との間の高い防水性を保持したまま、その間の通気が
フレーム本体1の通気窓3、棟覆い部材56の通気窓7
0及びその邪魔板57、58の間隙により確保されるの
で、小屋裏の最も高い位置での換気性が確保される。ま
たこの状態では、かんむり瓦26の下面と邪魔板57、
58のと間の部分及び邪魔板57、58の切れている通
気路となる部分が動物除けスクリーン50で覆われる。
このため、邪魔板57、58の間の部分に空気だけが通
ることが出来る一方で、昆虫や小鳥等は通らない。
【0065】次に、図16に示した棟瓦支持部材の例に
ついて説明すると、この例では、邪魔板57、58に動
物除けスクリーンを張らず、棟覆い部材56の通気窓7
0を覆うように、棟覆う部材56の上面中央部に網状の
動物除けスクリーン50を張ったものである。この場合
は、前述の棟瓦支持部材1の例における通気窓30から
の昆虫等の侵入を防止することが出来る。
【0066】次に、図17に示した棟瓦支持部材の例に
ついて説明すると、この例では、内側の邪魔板58’の
幅を広くすると共に、それを外側に傾け、その先端縁を
外側の邪魔板57の上縁と接合している。これにより、
正面三角形状のボックス状の部分が、棟覆い部材56の
長手方向に連続してその両側に形成されている。そし
て、邪魔板57と邪魔板58’とには、棟瓦覆い部材5
6の長手方向にずれるように、通気窓53、51が一定
の間隔で開口している。このうち、邪魔板57の通気窓
53に網状の動物除けスクリーン50が張られている。
【0067】前記の例は、何れも棟瓦支持部材に動物除
けスクリーン50を設けた例である。これに対し、図1
8の例では、屋根の棟に設けた通気用の開口部52を覆
うように、野地板16の棟の部分に網状の動物除けスク
リーン50を張った例である。この動物除けスクリーン
50は、釘やステープル等で野地板16に固定される。
【0068】前述の例では、何れも動物除けスクリーン
50として網状のものが使用されている。これに対し
て、図19に示した例では、網状の動物除けスクリーン
50に代えて、薄い金属板や樹脂板に多数の小孔を穿孔
した、いわゆるパンチングメタルと呼ばれる板状の動物
除けスクリーン50’が使用されている。この動物除け
スクリーン50’では、それに穿孔した小孔によって通
気は可能であるが、虫や小鳥などを通すことがない。こ
の図19に示した例における他の構成は、図1〜図11
に示した前述の例と同様である。なお、図19の例で
は、パンチングメタルは、小孔が円形であるが、正方形
や矩形、その他の多角形等の小孔であってもよい。
【0069】同様にして、図20に示す例でも、網状の
動物除けスクリーン50に代えて、薄い金属板や樹脂板
に多数の小孔を穿孔した、いわゆるパンチングメタルと
呼ばれる板状の動物除けスクリーン50’が使用されて
いる。この図20に示した例における他の構成は、図1
2〜図15に示した前述の例と同様である。図21に示
す例でも、網状の動物除けスクリーン50に代えて、薄
い金属板や樹脂板に多数の小孔を穿孔した、いわゆるパ
ンチングメタルと呼ばれる板状の動物除けスクリーン5
0’が使用されている。この図21に示した例における
他の構成は、図16に示した前述の例と同様である。
【0070】図22に示す例でも、網状の動物除けスク
リーン50に代えて、薄い金属板や樹脂板に多数の小孔
を穿孔した、いわゆるパンチングメタルと呼ばれる板状
の動物除けスクリーン50’が使用されている。この図
22に示した例における他の構成は、図17に示した前
述の例と同様である。さらに、図23に示す例でも、網
状の動物除けスクリーン50に代えて、薄い金属板や樹
脂板に多数の小孔を穿孔した、いわゆるパンチングメタ
ルと呼ばれる板状の動物除けスクリーン50’が使用さ
れている。この図23に示した例における他の構成は、
図18に示した前述の例と同様である。
【0071】
【発明の効果】以上説明した通り、本発明による棟瓦支
持部材及び屋根の棟部では、小屋裏と外部との換気性を
保持したまま、棟瓦の内側や小屋裏に昆虫や小鳥が侵入
するのと防止することが出来るため、快適な小屋裏換気
が可能となる。なお、棟瓦支持部材を用いたものでは、
合わせて棟瓦の地震等のよる耐震性の向上を図ることが
出来る利点がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による棟瓦支持部材を使用して施工した
棟瓦の例を示す屋根の棟部分の一部縦断正面図である。
【図2】前記棟瓦支持部材の例を示す正面図である。
【図3】前記棟瓦支持部材を使用して施工した棟瓦の例
を示す屋根の棟部分の一部縦断拡大正面図である。
【図4】前記棟瓦支持部材の例を示す中間を切断して省
略した斜視図である。
【図5】前記棟瓦支持部材を使用してその上に面戸瓦及
び棟瓦を乗せる状態を示す要部分解斜視図である。
【図6】本発明による棟瓦の例における上下ののし瓦の
重なり合い状態を示す要部斜視図である。
【図7】同のし瓦のうち、一部ののし瓦の底面を示す斜
視図である。
【図8】本発明による棟瓦の他の例における上下ののし
瓦の重なり合い状態を示す要部斜視図である。
【図9】同のし瓦のうち、一部ののし瓦の底面を示す斜
視図である。
【図10】前記棟瓦支持部材とそれに取り付けられるア
タッチメントの例を示す縦断正面図である。
【図11】本発明による棟瓦の例におけるかんむり瓦の
底面を示す斜視図である。
【図12】本発明による他の棟瓦支持部材を使用して施
工した棟瓦の例を示す屋根の棟部分の一部縦断正面図で
ある。
【図13】前記棟瓦支持部材の例を示す正面図である。
【図14】前記棟瓦支持部材を使用して施工した棟瓦の
例を示す屋根の棟部分の一部縦断拡大正面図である。
【図15】前記棟瓦支持部材の例を示す要部斜視図であ
る。
【図16】本発明による棟瓦支持部材の他の例を示す要
部分解斜視図である。
【図17】本発明による棟瓦支持部材の他の例を示す要
部分解斜視図である。
【図18】本発明による屋根の棟部の他の例を示す要部
分解斜視図である。
【図19】本発明による棟瓦支持部材の他の例を示す要
部斜視図である。
【図20】本発明による棟瓦支持部材の他の例を示す要
部斜視図である。
【図21】本発明による屋根の棟部の他の例を示す要部
分解斜視図である。
【図22】本発明による棟瓦支持部材の他の例を示す要
部分解斜視図である。
【図23】本発明による屋根の棟部の他の例を示す要部
分解斜視図である。
【符号の説明】
1 フレーム本体 2 フレーム本体の上壁 3 上壁の通気窓 16 屋根の野地 19 防水シート 20 面戸瓦 23 のし瓦 24 のり瓦 41 面戸瓦の突部 42 フレーム本体の側壁 50 動物除けスクリーン 50’ 動物除けスクリーン 53 棟覆い部材の通気窓 56 棟覆い部材

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の棟瓦を屋根の棟に沿って継ぎ合わ
    せながら積層した棟瓦を支持する棟瓦支持部材であっ
    て、棟に沿って屋根の上に立設、固定され、棟瓦の一部
    を固定するるフレーム本体(1)を有し、このフレーム
    本体(1)は、屋根の棟に設けた開口部に通じる通気窓
    (3)、(70)を有し、この通気窓(3)、(70)
    に動物除けスクリーン(50)、(50’)が張られて
    いることを特徴とする記載の棟瓦支持部材。
  2. 【請求項2】 複数の棟瓦を屋根の棟に沿って継ぎ合わ
    せながら積層した屋根の棟部であって、屋根の棟に沿っ
    て積層した棟瓦と、屋根の棟に設けた開口部(52)及
    び屋根と棟瓦との隙間を介して屋根の小屋裏に通じる通
    気路とを有し、この通気路の少なくとも一部に動物除け
    スクリーン(50)、(50’)が張られていることを
    特徴とする屋根の棟部。
  3. 【請求項3】 複数の棟瓦を屋根の棟に沿って継ぎ合わ
    せながら積層した屋根の棟部であって、屋根の棟に沿っ
    て積層した棟瓦と、屋根の棟に設けた開口部(52)及
    び屋根と棟瓦との隙間を介して屋根の小屋裏に通じる通
    気路とを有し、前記屋根の棟の開口部(52)に動物除
    けスクリーン(50)、(50’)が張られていること
    を特徴とする屋根の棟部。
  4. 【請求項4】 前記請求項1に記載された棟瓦支持部材
    を使用して複数の棟瓦を屋根の棟に沿って継ぎ合わせな
    がら積層した屋根の棟部であって、棟に沿って屋根の上
    に立設、固定される棟瓦支持部材のフレーム本体(1)
    と、このフレーム本体(1)に固定した状態で屋根の棟
    に沿って積層した棟瓦と、前記フレーム本体(1)に設
    けた通気窓(3)、(70)と、この通気窓(3)、
    (70)及びフレーム本体(1)と棟瓦との隙間を介し
    て屋根の小屋裏に通じる通気路とを有し、この通気路の
    途中に、動物除けスクリーン(50)、(50’)が張
    られていることを特徴とする屋根の棟部。
JP27377297A 1997-03-07 1997-09-20 棟瓦支持部材及び屋根の棟部 Pending JPH10306545A (ja)

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